JP2019024340A - 培養用足場およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記繊維集合体は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維と、前記複数の第1繊維と交差する複数の第2繊維と、を備え、
前記複数の第1繊維と前記複数の第2繊維との交差部のうち、少なくとも一部の前記交差部では、前記第1繊維と前記第2繊維とが一体化している、培養用足場に関する。
前記繊維集合体は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維と、前記複数の第1繊維と交差する複数の第2繊維と、を備え、
前記複数の第1繊維と前記複数の第2繊維との交差部のうち、少なくとも一部の前記交差部において、前記第1繊維と前記第2繊維とを一体化させる工程を含む、培養用足場の製造方法に関する。
以下、必要に応じて図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る培養用足場およびその製造方法についてより詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る培養用足場を模式的に示す上面図である。培養用足場100は、基板110と、基板110上に配置された繊維集合体130と、を備える。繊維集合体130は、配列した複数の第1繊維131aと、複数の第1繊維と交差する複数の第2繊維131bとを備えている。
IIIの領域は、第1繊維131aと第2繊維131bとの交差部140およびその周辺を含む。交差部140では、第1繊維131aと第2繊維131bとは、一体化している。第1繊維131aと第2繊維131bとを交差部140において一体化することで、第1繊維の配列方向とは垂直な方向や繊維集合体130の厚み方向の剛性が高まり、第1繊維の配列の乱れを抑制することができる。
繊維集合体130は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維131aと複数の第2繊維131bとの集合体である。
複数の第1繊維131aが一方向に沿って配列しているとは、繊維集合体130において、第1繊維131a同士が交差していないか、第1繊維131a同士が交わる平均的な角度(鋭角の角度)が、0°を超え60°以下であることをいう。この平均的な角度は、0°を超え30°以下であることが好ましい。このように、複数の第1繊維131aが配列した状態である場合、第1繊維131aの配列方向に沿って第1繊維131aが伸び易いため、生物組織や微生物へのストレスが低減される。よって、第1繊維131aの配列方向に沿って生物組織や微生物が成長し易くなる。
なお、第1繊維131a(または第2繊維131b)の面積の割合は、繊維集合体130の一方の主面(例えば、上面)において、繊維集合体130における所定の面積(例えば、短軸3mm×長軸6mmの楕円形)の領域について、光学顕微鏡等で取得した画像から第1繊維131a(または第2繊維131b)が占める面積を算出し、単位面積当たりの面積比率(%)に換算することにより求めることができる。面積を算出する際に、必要に応じて、画像を二値化処理してもよい。
基板110は、特に制限されず、用途に応じて適宜選択すればよい。基板の材質としては、例えば、ガラス、石英、樹脂、およびこれらの組み合わせなどが挙げられる。基板は、板状やフィルム状であってもよく、多孔質状であってもよい。基板としては、ガラス板、石英板、アクリル板、多孔質基材(不織布など)、またはこれらの組み合わせが例示される。
枠体120は、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える。第1の面120Xの表面には、貫通孔121の少なくとも一部を覆うように、繊維集合体130が配置される。すなわち、貫通孔121の第1の面120X側の開口(第1開口121a)からは、繊維集合体130が露出する。
基板110と枠体120と繊維集合体130とは、必要に応じて、接着部により接着されていてもよい。接着部は、接着剤(粘着剤も含む)で形成される。接着剤としては、感圧接着剤、ホットメルト型接着剤または硬化性接着剤などが挙げられる。
本実施形態に係る培養用足場100は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維131aと複数の第2繊維131bとの交差部のうち、少なくとも一部の交差部において、第1繊維131aと第2繊維131bとを一体化させる工程(一体化工程)を含む製造方法により製造することができる。このような製造方法により得られる培養用足場100では、第1繊維131aの配列の乱れを低減することができる。
一体化工程では、第1繊維131aと第2繊維131bとを直接結合させることで両者を一体化することができる。例えば、交差部において、第1繊維131aと第2繊維131bとを融着(または溶着)もしくは接合させることで直接結合させることができる。
繊維集合体130が配置される基板110を準備する。基板110は、繊維集合体130を配置(または搭載)する搭載面110Xを備えている。枠体120を用いる場合には、この搭載面110Xに、後続の工程で枠体120が搭載される。
枠体120を用いる場合には、第1の面120Xと、その反対側の第2の面120Yと、第1の面120Xから第2の面120Yに貫通する1つ以上の貫通孔121と、を備える枠体120を準備する。
第1の面120Xに接着部を形成する場合には、搭載面110Xに形成する場合の説明に準じて、接着部を形成すればよい。
本工程では、最終的に、基板110上に、第1繊維131aと第2繊維131bとが重なった状態で配置された状態となるように、各繊維や繊維集合体130を配置すればよい。例えば、基板110上に、第2繊維131bを堆積させ、次いで第1繊維131aを配列した状態となるように堆積させてもよく、別途堆積させた第1繊維131aを第2繊維131b上に配置してもよい。また、別途、第1繊維131aと第2繊維131bとを重ねた状態の繊維集合体130を作製し、基板110上に転写することにより配置してもよい。第1繊維131aを枠体120上に配置し、第1繊維131a上に第2繊維131bを堆積させた後、枠体120ごと、基板110上に転写してもよい。また、第1繊維131aを枠体120上に配置し、基板110上に堆積させた第2繊維131b上に、枠体120ごと転写させてもよい。なお、第1繊維131aを枠体120上に配置する場合、第1繊維131aを、枠体120上に直接堆積させてもよく、別途堆積させた第1繊維131aを枠体120上に転写してもよい。
溶液紡糸法や電界紡糸法で利用する原料液は、各繊維の原料と溶媒とを含む。溶融紡糸法で利用する原料液は、溶融した各繊維の原料を含む。原料としては、各繊維を構成する材料を用いることができる。原料液は、必要に応じてさらに添加剤を含んでもよい。
110:基板
110X:搭載面
120:枠体
120X:第1の面
120Y:第2の面
121:貫通孔
121a:第1開口
121b:第2開口
130:繊維集合体
131a:第1繊維
131b:第2繊維
132a:第1繊維層
132b:第2繊維層
140:交差部
Claims (12)
- 基板と、前記基板上に配置された繊維集合体と、を備え、
前記繊維集合体は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維と、前記複数の第1繊維と交差する複数の第2繊維と、を備え、
前記複数の第1繊維と前記複数の第2繊維との交差部のうち、少なくとも一部の前記交差部では、前記第1繊維と前記第2繊維とが一体化している、培養用足場。 - 前記繊維集合体は、前記複数の第1繊維で構成された第1繊維層と、前記第1繊維層と重なり、かつ前記複数の第2繊維で構成された第2繊維層と、を備える二層構造である、請求項1に記載の培養用足場。
- 前記複数の第2繊維は、前記複数の第1繊維と前記基板との間に介在する、請求項1または2に記載の培養用足場。
- 前記繊維集合体の単位面積に占める前記第1繊維の面積の割合S1は、前記繊維集合体の単位面積に占める第2繊維の面積の割合S2よりも大きい、請求項1または2に記載の培養用足場。
- さらに、第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面から前記第2の面に貫通する1つ以上の貫通孔と、を備えるとともに、前記第1の面が対向するように前記基板に搭載される枠体を備え、
前記繊維集合体は、前記基板と前記第1の面との間に介在し、
前記繊維集合体の少なくとも一部は、前記貫通孔によって前記第1の面に形成された第1開口から露出している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の培養用足場。 - 前記複数の第2繊維は、一方向に沿って配列している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の培養用足場。
- 前記複数の第1繊維と、前記複数の第2繊維とが格子状に交差している、請求項6に記載の培養用足場。
- 前記第1繊維と、前記第2繊維とが交わる平均的な角度が、60°より大きく、90°以下である、請求項6または7に記載の培養用足場。
- 前記第1繊維の平均繊維径は、前記第2繊維の平均繊維径よりも大きい、請求項1〜8のいずれか1項に記載の培養用足場。
- 基板と、前記基板上に配置された繊維集合体と、を備える培養用足場を製造する方法であって、
前記繊維集合体は、一方向に沿って配列した複数の第1繊維と、前記複数の第1繊維と交差する複数の第2繊維と、を備え、
前記複数の第1繊維と前記複数の第2繊維との交差部のうち、少なくとも一部の前記交差部において、前記第1繊維と前記第2繊維とを一体化させる工程を含む、培養用足場の製造方法。 - 前記一体化させる工程では、前記第1繊維と前記第2繊維とを融着させる、請求項10に記載の培養用足場の製造方法。
- 前記基板を準備する工程と、
前記基板上に、前記複数の第2繊維を介して、前記複数の第1繊維を配置する工程と、を備える、請求項10または11に記載の培養用足場の製造方法。
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JP2004148014A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Nipro Corp | 生分解性基材及び組織再生用補綴材並びに培養組織 |
US20140057346A1 (en) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | Jed K. Johnson | Culture plate with fiber-coated bottom surface |
US20160250393A1 (en) * | 2014-06-27 | 2016-09-01 | Kyungpook National University Industry-Academic Cooperation Foundation | Nanofiber mats, method of manufacturing the nanofiber mats, and applications to cell culture and nanofibrous membrane for guided bone regeneration |
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