(オーダーシステム100の構成)
本発明が適用されたオーダーシステム100は、図1に示すように、大略、サーバ200と、複数のユーザ端末300と、複数の店舗端末400と、ネットワーク装置500とで構成されている。
図2に示すように、サーバ200は、サーバ制御装置210と、サーバ記憶装置220と、サーバ通信装置230と、必要に応じて設けられるサーバ入力/表示装置240と、サーバ内蔵時計250とを備えている。
サーバ制御装置210は、サーバ記憶装置220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラム(=サーバプログラム260)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する。本実施形態の場合、サーバ制御装置210は、ネットワーク装置500に接続されたサーバ200に内蔵されたCPUである。
サーバ記憶装置220は、サーバ制御装置210を動作させるサーバプログラム260や、ユーザ端末300や店舗端末400からネットワーク装置500を介して送られてきた各種要求等に含まれているユーザID等を記憶する。本実施形態の場合、サーバ記憶装置220は、サーバ200に内蔵された「記憶メモリ」としてのハードディスクドライブである。なお、サーバ記憶装置220は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。また、サーバ記憶装置220は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ソリッドステートドライブ、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。なお、この点については、後述するユーザ端末300のユーザ端末記憶装置340および店舗端末400の店舗端末記憶装置440も同じであるから、これらユーザ端末記憶装置340および店舗端末記憶装置440における詳細な説明を省略する。
サーバ通信装置230は、サーバ200がネットワーク装置500へ各種信号等を出力したり、逆に、ネットワーク装置500から各種要求等のデータを受け取ったりする際の入出力通信を行う。
サーバ入力/表示装置240は、サーバ制御装置210を動作させるための各種設定値を入力したり、サーバ制御装置210の動作状況を表示したりする装置である。なお、サーバ200が後述する処理を自動的に実施できるように設定された後は、このサーバ入力/表示装置240を取り外してもよい。
サーバ内蔵時計250は、各種データ等に必要に応じてタイムスタンプを付与する際に、サーバ制御装置210に対して時刻データを送る装置である。
各ユーザ端末300は、大略、ユーザ端末制御装置310と、ユーザ端末表示装置320と、ユーザ端末入力装置330と、ユーザ端末記憶装置340と、ユーザ端末通信装置350と、ユーザ端末内蔵時計360とを備えている。なお、本実施形態では、ユーザ端末300として一般的なスマートフォンが使用されているが、これに限定されるものではなく、ユーザ端末300として、例えば、タブレット、PC、あるいはスマートグラス等のウェアラブル端末を使用することもできる。
ユーザ端末制御装置310は、ユーザ端末記憶装置340あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラム(=ユーザ端末プログラム370)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する装置である。本実施形態の場合、ユーザ端末制御装置310は、ネットワーク装置500に接続されたユーザ端末300に内蔵されたCPUである。
ユーザ端末表示装置320は、オーダーシステム100によってサーバ200から送信されてきた特定の店舗のメニュー等を表示する。ユーザ端末表示装置320としては、液晶や有機ディスプレイ等の各種ディスプレイを使用することができる。
ユーザ端末入力装置330は、ユーザが各種情報をユーザ端末300に入力するために使用するものであり、例えば、カメラ、キーボード、マウス、タッチ画面、マイク等が考えられるがこれらに限定されるものではない。なお、本実施形態では、カメラおよびタッチ画面が使用されている。
ユーザ端末記憶装置340は、ユーザ端末制御装置310を動作させるユーザ端末プログラム370や、ネットワーク装置500を介して受け取ったデータ等を記憶する装置である。本実施形態の場合、ユーザ端末記憶装置340は、ユーザ端末300に内蔵されたフラッシュメモリーである。なお、ユーザ端末プログラム370は、サーバ200内に置いてもよい。
ユーザ端末通信装置350は、各種データをネットワーク装置500へ送信したり、逆に、ネットワーク装置500から様々なデータ等を受け取ったりする際の入出力通信を行う。
各店舗端末400は、店舗端末制御装置410と、店舗端末表示装置420と、店舗端末入力装置430と、店舗端末記憶装置440と、店舗端末通信装置450と、店舗端末内蔵時計460とを備えている。なお、本実施形態では、店舗端末400として一般的なPCが使用されているが、これに限定されるものではなく、店舗端末400として、例えば、タブレット、スマートフォン、あるいはスマートグラス等を使用することもできる。また、店舗端末400は、オーダーシステム100に参加している店舗にそれぞれ備えられていることを想定しているが、1件の店舗に備えられる店舗端末400は1つでも複数でもよく、さらに、店舗で働く従業員等が所有しているスマートフォン等を店舗端末400として使用してもよい。
店舗端末制御装置410は、店舗端末記憶装置440あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラム(=店舗端末プログラム470)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する。本実施形態の場合、店舗端末制御装置410は、ネットワーク装置500に接続された店舗端末400に内蔵されたCPUである。
店舗端末表示装置420は、サーバ200からの注文一覧データや店舗端末400を取り扱う際に必要となる各種情報を表示する。店舗端末表示装置420としては、液晶や有機ディスプレイ等の各種ディスプレイ、プリンタ等を使用することができる。
店舗端末入力装置430は、店舗管理者が必要な情報を店舗端末400に入力するために使用するものであり、例えば、カメラ、キーボード、マウス、タッチ画面、マイク等が考えられる。本実施形態では、店舗端末入力装置430として、一般的なキーボードおよびマウスが使用されている。
店舗端末記憶装置440は、店舗端末制御装置410を動作させる店舗端末プログラム470や、サーバ200からネットワーク装置500を介して送られてきた各種情報を一時的に記憶する装置である。本実施形態の場合、店舗端末記憶装置440は、ネットワーク装置500に接続された店舗端末400に内蔵されたハードディスクドライブである。
店舗端末通信装置450は、店舗端末400がネットワーク装置500へ各種データを出力したり、逆に、ネットワーク装置500からデータを受け取ったりする際の入出力通信を行う。
ネットワーク装置500は、少なくとも、ユーザ端末300、サーバ200、および店舗端末400を互いに接続してデータのやり取りを可能にする装置であり、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線通信、光通信等によりデータのやり取りを行う。また、ケーブル等を使用してサーバ200や店舗端末400を互いに直接接続してもよく、この場合、当該ケーブル等がネットワーク装置500に該当する。
本実施形態では、サーバ200、ユーザ端末300、および店舗端末400が、それぞれ別の地域に設置されている場合のように、互いに離間した位置に設置されている。しかしながらこれに限定されるものではなく、例えば、サーバ200と店舗端末400とをまとめて1つの装置としてもよい。
(オーダーシステム100による処理の実施例)
次に、本実施例に係るオーダーシステム100による処理の実施例について説明する。オーダーシステム100による処理は、大略、「メニュー登録処理」、「メニュー照会処理」、「注文受付処理」、および「チェックアウト処理」がある。もちろん、オーダーシステム100による処理はこれらに限定されるものではなく、また、少なくとも「注文受付処理」があれば、他の処理は必須ではない。
(メニュー登録処理)
オーダーシステム100では、各店舗端末400からサーバ200に対して自分の店舗で提供する商品の情報のデータ(以下、「商品データ600」という)を送信することによって自分の店舗のメニューをサーバ200に登録しておく。
例えば、商品データ600として商品を撮影した画像データを送信する場合について説明すると、店舗端末入力装置430を用いて店舗端末記憶装置440に画像データ(商品データ600)を記憶させる。店舗端末入力装置430としてのカメラを使用する場合は、当該カメラで商品を撮影することになる。また、予め用意された、商品の画像データを利用する場合は、例えばUSBメモリ等を介して店舗端末記憶装置440に当該画像データを記憶させる。
然る後、店舗端末制御装置410は、少なくとも、この画像データおよび店舗側で入力した商品名や商品説明文等(これらを合わせて商品データ600となる)、店舗ごとに割り当てられた店舗ID602、および、商品の価格データ(以下「商品価格データ603」という)を含む商品情報605を、店舗端末通信装置450およびネットワーク装置500を介して、サーバ200に送信する。商品情報605の送信は、店舗の従業員等が店舗端末表示装置420に表示された商品情報データ送信ボタンを押すことによって開始されるようにしてもよいし、店舗端末記憶装置440に画像データ(商品データ600の一部)が格納されると自動的に実施されるようにしてもよい。
商品情報605を受け取ったサーバ200は、当該商品情報605に含まれる商品データ600を店舗ID602および商品価格データ603と紐付けた状態でサーバ記憶装置220に格納する。
「紐付けた状態」とは、例えば、図3に示すような、同じ店舗ID602を有する商品データ600およびそれに対応する商品価格データ603のリスト(以下、「商品情報リスト604」という)を作成し、サーバ記憶装置220に格納しておくことが含まれる。もちろん、これらに限定されるものではなく、後述する「メニュー照会処理」において、ユーザ端末300を用いたユーザによる所定の店舗のメニュー照会依頼に応じることができればよい。
自分の店舗で提供するすべての商品について上記の作業を繰り返すことにより、メニュー登録が完了する。このようなメニュー登録処理は、オーダーシステム100に参加するすべての店舗が実施する。なお、商品データ600は画像データに限定されるものではなく、文字データや動画、あるいはこれらの組み合わせ等、どのようなものでもよい。
(メニュー照会処理)
オーダーシステム100では、各ユーザは自身のユーザ端末300を用いて、当該オーダーシステム100に参加しているすべての店舗におけるメニューを見ることができる。
例えば、ユーザがユーザ端末300を操作することにより、ユーザ端末制御装置310が、予めユーザ端末記憶装置340に格納してあるユーザID650と、メニュー照会を希望する店舗の店舗ID602とを少なくとも含むメニュー照会要求652をユーザ端末通信装置350およびネットワーク装置500を介してサーバ200に送信する。
メニュー照会要求652を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、サーバ記憶装置220に格納されている商品情報リスト604にアクセスし、当該メニュー照会要求652に含まれている店舗ID602に対応する店舗に紐づけられたすべてあるいは一部の商品データ600および商品価格データ603を、サーバ通信装置230およびネットワーク装置500を介して、メニュー照会要求652に含まれているユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する。
これにより、ユーザがどこにいても、ユーザ端末300のユーザ端末表示装置320に所望の店舗のメニューが表示される。
(注文受付処理)
次に、オーダーシステム100を用いた注文受付処理について、図4および図5を参照しつつ、説明する。例えば、店舗外(自宅等)にいるユーザが上述したメニュー照会処理によって各店舗のメニューを照会し、ユーザ端末300を持って気に入った店舗まで出向く。
店舗に入ったユーザは、店舗内にあるテーブルやカウンター(以下、単に「テーブル等」という)に着席し、テーブル等ごとに用意されている電子タグからの信号をユーザ自身のユーザ端末300で認識させることにより「チェックイン」が完了する。
この「チェックイン」はユーザが「どの店舗」の「どの座席」に着席しているかを特定するための工程であり、チェックインを実施することにより、ユーザ端末300のユーザ端末制御装置310は、ユーザ端末入力装置330を介した電子タグからの情報に基づいて、ユーザが入った店舗の店舗ID602と、店舗ごとに予め決められている着座位置ID660とを生成する。着座位置ID660は、店舗ごとに予め決められた、サービスを提供する位置を特定できればよい。このため、着座位置ID660は、「座席」に限られることはなく、スタンディング形式の店舗であれば、ユーザが立っている位置が着座位置ID660となる。もちろん、例えば屋外テラスを有する店舗であれば、屋外テラスの各位置にも着座位置ID660が割り当てられることになる。このような「チェックイン」手順を求めることにより、店舗の外にいながら注文だけを行うといった悪用を防止できる。
なお、ユーザが入った店舗の店舗ID602および着座位置ID660を得られるのであれば、チェックインの具体的な方式は特に限定されるものではなく、上述したような電子タグを用いてもよいし、予めテーブル等に用意されたQRコード(登録商標)をユーザ端末入力装置330で読み込んだり、店舗の従業員から告げられた番号をユーザ端末300に入力したりすることによってチェックインを実現してもよい。また、RFID等を用いて電子タグを使用することもできる。
少なくとも店舗ID602、ユーザID650,および着座位置ID660を含むチェックインデータ662を生成したユーザ端末制御装置310は、ユーザ端末通信装置350およびネットワーク装置500を介して、サーバ200にチェックインデータ662を送信する。
チェックインデータ662を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、チェックインデータ662に基づき、当該チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に向けて、少なくともユーザID650および着座位置ID660を含むチェックイン完了データ664を送信する。チェックイン完了データ664を受け取った店舗端末制御装置410は、当該チェックイン完了データ664に基づいて自店のどの座席にどのような属性を有するユーザが着席したかを店舗端末表示装置420に表示させて、店舗の従業員が確認できるようにする。
また、チェックインデータ662を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、当該チェックインデータ662を送信してきたユーザ端末300に対し、チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗に限定した注文許可信号666を返信する。この注文許可信号666を受け取ったユーザ端末300のユーザ端末制御装置310は、当該ユーザ端末300を当該店舗に限定して注文を行うことができる状態(以下、「注文可能状態」という)にする。
「注文可能状態」とは、上述のようにユーザ端末300から当該店舗に限定して注文を行うことができる状態であればどのようなものであってもよく、例えば、ユーザ端末300のユーザ端末表示装置320において、それまでは表示させていなかった「注文」ボタンを表示(あるいは選択可能に)させたり、注文受付画面を表示させたりすることが考えられる。
自身のユーザ端末300が注文可能状態になったユーザは、メニューから希望する商品を選択し、ユーザ端末表示装置320上で注文を実行する手続きを行う。注文実行手続きとは、例えば、希望する商品を選択した後、上述した「注文」ボタンが表示されている場合、当該「注文」ボタンを押すことである。
ユーザ端末表示装置320上で注文実行手続きが行われると、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650、着座位置ID660、および選択された商品のID(以下、「選択商品ID668」という)をサーバ200に送信する。なお、少なくともこれら店舗ID602、ユーザID650、着座位置ID660、および選択商品ID668をまとめて「注文データ670」という。また、選択商品ID668には、当該商品の「注文数量」を含めてもよい。
注文データ670を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に注文データ670を送信する。注文データ670を受け取った店舗端末400の店舗端末制御装置410は、当該注文データ670に基づいて、店舗端末表示装置420上にユーザID650に対応する注文主の属性、着座位置ID660に対応する注文主の座席位置、選択商品ID668に対応する注文内容を表示させる。店舗側は、表示された注文内容にしたがってユーザに商品を提供する。
注文データ670を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、さらに、ユーザID650および店舗ID602と紐付けた状態で、選択商品ID668のリストである注文商品リスト671を作成し、サーバ記憶装置220に格納する。
これにより、ユーザからの注文を受け付ける処理が完了する。なお、ユーザ端末300から注文データ670が送られているたびに、サーバ制御装置210は、選択商品ID668を注文商品リスト671に追加していく。
(チェックアウト処理)
最後に、オーダーシステム100を用いたチェックアウト(精算)処理について、引き続き図4および図5を参照しつつ、説明する。食事等を終えたユーザは、例えば、ユーザ端末制御装置310がユーザ端末表示装置320上に表示させている「チェックアウト(精算)」ボタンを押す。「チェックアウト(精算)」ボタンが押されると、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含むチェックアウト指示672を生成し、サーバ200に送信する。
チェックアウト指示672を受け取ったサーバ制御装置210は、当該チェックアウト指示672に含まれる店舗ID602およびユーザID650に基づいてユーザが同店舗で注文した商品の注文商品リスト671から注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する。
注文商品一覧データ674を受け取ったユーザ端末300のユーザ端末制御装置310は、当該注文商品一覧データ674に基づいてユーザが注文した商品の一覧をユーザ端末表示装置320に表示させるとともに、注文した商品の一覧に問題がない場合にユーザが選択する「OK」ボタンと、例えば注文した覚えのない商品が一覧に含まれている場合など商品の一覧に問題がある場合にユーザが選択する「NG」ボタンとを表示させる。
商品の一覧を確認したユーザが「OK」ボタンを押したとき、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む確認完了信号676を生成し、当該確認完了信号676をサーバ200に送信する。
確認完了信号676を受け取ったサーバ制御装置210は、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の確定版注文商品一覧データ678を生成し、これと、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含むチェックアウト要求680を対応する店舗端末400に送信する。
チェックアウト要求680を受け取った店舗端末制御装置410は、ユーザの属性、着座位置、および当該チェックアウト要求680に含まれる確定版注文商品一覧データ678に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる。この表示に基づき、店舗の従業員が現金やクレジットカード等を用いて精算作業を行う。もちろん、注文商品一覧を紙にプリントアウトしてもよい。
商品の一覧に問題を発見したユーザが「NG」ボタンを押したとき、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む注文確認NG信号682を生成し、当該注文確認NG信号682をサーバ200に送信する。
注文確認NG信号682を受け取ったサーバ制御装置210は、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の店舗確認用注文商品一覧データ684、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含む注文内容確認要求686を対応する店舗端末400に送信する。
注文内容確認要求686を受け取った店舗端末制御装置410は、当該注文内容確認要求686に含まれるユーザID650、着座位置ID660、および店舗確認用注文商品一覧データ684に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる。この表示に基づいて店舗の従業員が現実の注文内容との相違を確認し、相違がある場合は店舗確認用注文商品一覧データ684を正しい内容に修正した修正版注文商品一覧データ688をサーバ200に送信する。
修正版注文商品一覧データ688を受け取ったサーバ200のサーバ制御装置210は、当該修正版注文商品一覧データ688に基づいて、再度、注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信してユーザに再度確認をしてもらう。
(オーダーシステム100による処理の機能ブロック)
次に、オーダーシステム100のサーバ200、ユーザ端末300、および店舗端末400が有する各機能について説明する。図6は、サーバ200による処理を説明する機能ブロック図である。オーダーシステム100におけるサーバ200による処理は、大略、商品情報受付部800と、商品情報格納部802と、メニュー照会要求受付部804と、メニュー送信部806と、チェックインデータ受付部808と、チェックイン完了データ送信部810と、注文許可信号送信部812と、注文データ受付部814と、注文データ送信部816と、注文商品記録部817と、チェックアウト指示受付部818と、注文商品一覧データ生成部820と、注文商品一覧データ送信部822と、確認完了信号受付部824と、確定版注文商品一覧データ生成部826と、チェックアウト要求送信部828と、注文確認NG信号受付部830と、店舗確認用注文商品一覧データ生成部832と、注文内容確認要求送信部834と、修正版注文商品一覧データ受付部836とを有している。
商品情報受付部800は、各ユーザ端末300からネットワーク装置500を介して送られてきた商品情報605を受け付ける機能を有する。
商品情報格納部802は、上述した商品情報受付部800で受け付けた商品情報605に含まれている商品データ600を店舗ID602および商品価格データ603と紐付けた状態でサーバ記憶装置220に格納する機能を有する。
メニュー照会要求受付部804は、各ユーザ端末300からネットワーク装置500を介して送られてきたメニュー照会要求652を受け付ける機能を有する。
メニュー送信部806は、上述したメニュー照会要求受付部804で受け付けたメニュー照会要求652に含まれている店舗ID602に対応する店舗に紐付けられたすべてあるいは一部の商品データ600および商品価格データを、メニュー照会要求652に含まれているユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する機能を有している。
チェックインデータ受付部808は、各ユーザ端末300からネットワーク装置500を介して送られてきたチェックインデータ662を受け付ける機能を有する。
チェックイン完了データ送信部810は、上述したチェックインデータ受付部808で受け付けたチェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に向けてチェックイン完了データ664を送信する機能を有する。
注文許可信号送信部812は、上述したチェックインデータ受付部808で受け付けたチェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗に限定した注文許可信号666を、当該チェックインデータ662を送信してきたユーザ端末300に対して送信する機能を有する。
注文データ受付部814は、注文許可信号666を受けたユーザ端末300からネットワーク装置500を介して送られてきた注文データ670を受け付ける機能を有する。
注文データ送信部816は、上述した注文データ受付部814で受け付けた注文データ670を当該注文データ670に含まれる店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に送信する機能を有する。
注文商品記録部817は、ユーザID650および店舗ID602と紐付けた状態で、選択商品ID668のリストである注文商品リスト671を作成、あるいは、注文商品リスト671に追記して、サーバ記憶装置220に格納する機能を有する。
チェックアウト指示受付部818は、ユーザ端末300からネットワーク装置500を介して送られてきたチェックアウト指示672を受け付ける機能を有する。
注文商品一覧データ生成部820は、上述したチェックアウト指示受付部818で受け付けたチェックアウト指示672に含まれる店舗ID602およびユーザID650に基づいてユーザが同店舗で注文した商品の注文商品リスト671から注文商品一覧データ674を生成する機能を有する。
注文商品一覧データ送信部822は、上述した注文商品一覧データ生成部820で生成した注文商品一覧データ674を対応するユーザ端末300に送信する機能を有する。
確認完了信号受付部824は、注文商品一覧データ674を送信したユーザ端末300から返送されてきた確認完了信号676を受け付ける機能を有する。
確定版注文商品一覧データ生成部826は、ユーザ端末300から確認完了信号676を受け取った場合に、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の確定版注文商品一覧データ678を生成する機能を有する。
チェックアウト要求送信部828は、上述した確定版注文商品一覧データ生成部826で生成した確定版注文商品一覧データ678を含むチェックアウト要求680を対応する店舗端末400に送信する機能を有する。
注文確認NG信号受付部830は、注文商品一覧データ674を送信したユーザ端末300から返送されてきた注文確認NG信号682を受け付ける機能を有する。
店舗確認用注文商品一覧データ生成部832は、注文確認NG信号682を受け付けたときに、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の店舗確認用注文商品一覧データ684を生成する機能を有する。
注文内容確認要求送信部834は、上述した店舗確認用注文商品一覧データ生成部832で生成した店舗確認用注文商品一覧データ684を含む注文内容確認要求686を対応する店舗端末400に送信する機能を有する。
修正版注文商品一覧データ受付部836は、対応する店舗端末400から送られてきた修正版注文商品一覧データ688を受け付けて、再度、注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する機能を有する。
次に、オーダーシステム100のユーザ端末300が有する各機能について説明する。図7は、ユーザ端末300による処理を説明する機能ブロック図である。オーダーシステム100におけるユーザ端末300による処理は、大略、メニュー照会指示受付部850と、メニュー照会要求生成送信部851と、メニュー受付部852と、チェックイン受付部854と、チェックインデータ生成送信部856と、注文許可信号受付部858と、注文実行部860と、注文データ生成送信部862と、チェックアウト受付部864と、チェックアウト指示生成送信部866と、注文商品一覧データ受付部868と、注文商品一覧データ確認受付部870と、確認完了信号生成送信部872と、注文確認NG信号生成送信部874とを有している。
メニュー照会指示受付部850は、ユーザ端末300を用いたユーザによるメニュー照会指示操作を受け付ける機能を有する。
メニュー照会要求生成送信部851は、ユーザID650と店舗ID602とを少なくとも含むメニュー照会要求652を生成し、然る後、ネットワーク装置500を介してサーバ200に送信する機能を有する。
メニュー受付部852は、サーバ200から送信されてきた商品データ600および商品価格データ603を受け付けて、これらデータをユーザ端末表示装置320に表示させる機能を有する。
チェックイン受付部854は、ユーザ端末入力装置330を介してチェックインを受け付ける機能を有する。
チェックインデータ生成送信部856は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650,および着座位置ID660を含むチェックインデータ662を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
注文許可信号受付部858は、サーバ200からの注文許可信号666を受け付けて、対応する店舗に限定して当該ユーザ端末300で注文を行うことができる注文可能状態にする機能を有する。
注文実行部860は、ユーザがユーザ端末300を用いてメニューから希望する商品を選択し、例えば「注文」ボタンを押すといったような、注文実行手続きを受け付ける機能を有する。
注文データ生成送信部862は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650、着座位置ID660、および選択商品ID668を含む注文データ670を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
チェックアウト受付部864は、初回の注文データ670をサーバ200に送信した後、ユーザ端末表示装置320上で、例えば「チェックアウト(精算)」ボタンを表示させることにより、ユーザによるチェックアウトを受け付ける機能を有する。
チェックアウト指示生成送信部866は、ユーザによるチェックアウトを受け付けた後、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含むチェックアウト指示672を生成し、サーバ200に送信する機能を有する。
注文商品一覧データ受付部868は、サーバ200から送信された注文商品一覧データ674を受け付ける機能を有する。
注文商品一覧データ確認受付部870は、注文した商品の一覧に問題がないか否かをユーザに確認させるために、ユーザ端末表示装置320上に例えば「OK」ボタンと「NG」ボタンとを表示させて、ユーザによる選択を待つ機能を有する。
確認完了信号生成送信部872は、商品の一覧を確認したユーザが「OK」ボタンを押したときに、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む確認完了信号676を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
注文確認NG信号生成送信部874は、商品の一覧に問題を発見したユーザが「NG」ボタンを押したときに、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む注文確認NG信号682を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
次に、オーダーシステム100の店舗端末400が有する各機能について説明する。図8は、店舗端末400による処理を説明する機能ブロック図である。オーダーシステム100における店舗端末400による処理は、大略、商品データ受付部900と、商品情報生成送信部901と、チェックイン完了データ受付部902と、注文データ受信部904と、チェックアウト要求受付部906と、注文内容確認要求受付部908と、修正版注文商品一覧データ生成送信部910とを有している。
商品データ受付部900は、店舗の従業員等が店舗端末400の店舗端末入力装置430に対して商品データ600を入力するのを受け付ける機能を有する。
商品情報生成送信部901は、少なくとも、商品データ600、店舗ごとに割り当てられた店舗ID602、および、商品価格データ603を含む商品情報605を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
チェックイン完了データ受付部902は、サーバ200から送信された、少なくともユーザID650および着座位置ID660を含むチェックイン完了データ664を受け付ける機能を有する。チェックイン完了データ664を受け付けた後、店舗端末制御装置410は、当該チェックイン完了データ664に基づいて自店のどの座席にどのような属性を有するユーザが着席したかを店舗端末表示装置420に表示させる。
注文データ受信部904は、サーバ200から送信された注文データ670を受け付ける機能を有する。注文データ670を受け付けた後、店舗端末制御装置410は、当該注文データ670に基づいて、店舗端末表示装置420上にユーザID650に対応する注文主の属性、着座位置ID660に対応する注文主の座席位置、選択商品ID668に対応する注文内容を表示させる。
チェックアウト要求受付部906は、サーバ200から送信されたチェックアウト要求680を受け付ける機能を有する。チェックアウト要求680を受け付けた後、店舗端末制御装置410は、ユーザの属性、着座位置、および当該チェックアウト要求680に含まれる確定版注文商品一覧データ678に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる。
注文内容確認要求受付部908は、サーバ200から送信された注文内容確認要求686を受け付ける機能を有する。注文内容確認要求686を受け取った店舗端末制御装置410は、ユーザの属性、着座位置、および当該チェックアウト要求680に含まれる店舗確認用注文商品一覧データ684に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる。
修正版注文商品一覧データ生成送信部910は、店舗の従業員が修正した修正版注文商品一覧データ688を生成し、然る後、サーバ200に送信する機能を有する。
(オーダーシステム100のサーバ200による処理フロー)
次に、オーダーシステム100による処理の流れについて説明する。図9および図10は、サーバ200による処理のフローチャートである。図11および図12は、ユーザ端末300による処理のフローチャートである。図13は、店舗端末400による処理のフローチャートである。
最初に、図9(a)に示すように、サーバ制御装置210は、店舗の従業員等が店舗端末400を用いて商品情報605を送信してきたか否かを判断する(S930)。サーバ制御装置210がこのように動作することにより、商品情報受付部800(図6参照)が構成される。
いずれかの店舗端末400から商品情報605がネットワーク装置500を介して送られてきたとき(S930での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、商品データ600を店舗ID602および商品価格データ603と紐付けた状態でサーバ記憶装置220に格納し(S932)、再び、商品情報605を待ち受ける状態(S930)になる。これにより、商品情報格納部802が構成される。
なお、いずれの店舗端末400からも商品情報605がネットワーク装置500を介して送られてこない場合(S930での判断がNoの場合)サーバ制御装置210はS930を繰り返す。
サーバ制御装置210は、商品情報605を送信してきたか否かの判断(S930)と並行して、図9(b)に示すように、ユーザ端末300がメニュー照会要求652を送信してきたか否かの判断(S934)も行っている。サーバ制御装置210がこのように動作することにより、メニュー照会要求受付部804が構成される。
いずれかのユーザ端末300からメニュー照会要求652がネットワーク装置500を介して送られてきたとき(S934での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、サーバ記憶装置220に格納されている商品情報リスト604にアクセスし、当該メニュー照会要求652に含まれている店舗ID602に対応する店舗に紐づけられたすべてあるいは一部の商品データ600および商品価格データ603を、サーバ通信装置230およびネットワーク装置500を介して、メニュー照会要求652に含まれているユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する(S936)。これにより、メニュー送信部806が構成される。ユーザ端末300への送信が完了すると、サーバ制御装置210は再びメニュー照会要求652を待ち受ける状態(S934)になる。
なお、いずれのユーザ端末300からもメニュー照会要求652がネットワーク装置500を介して送られてこない場合(S934での判断がNoの場合)サーバ制御装置210はS934を繰り返す。
さらに、サーバ制御装置210は、商品情報605を送信してきたか否かの判断(S930)、および、ユーザ端末300がメニュー照会要求652を送信してきたか否かの判断(S934)と並行して、図10に示すように、ユーザ端末300がチェックインデータ662を送信してきたか否かの判断(S938)も行っている。サーバ制御装置210がこのように動作することにより、チェックインデータ受付部808が構成される。
いずれかのユーザ端末300からチェックインデータ662がネットワーク装置500を介して送られてきたとき(S938での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、チェックインデータ662に基づき、当該チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に向けて、少なくともユーザID650および着座位置ID660を含むチェックイン完了データ664を送信する(S940)。これにより、チェックイン完了データ送信部810が構成される。
なお、いずれのユーザ端末300からもチェックインデータ662がネットワーク装置500を介して送られてこない場合(S938での判断がNoの場合)、サーバ制御装置210はS938を繰り返す。
そして、チェックイン完了データ664を送信したサーバ制御装置210は、当該チェックインデータ662を送信してきたユーザ端末300に対し、チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗に限定した注文許可信号666を返信する(S942)。これにより、注文許可信号送信部812が構成される。
なお、チェックイン完了データ664の送信(S940)、および、注文許可信号666の返信(S942)は、上述した順に限られず、同時に実施されてもよいし、チェックイン完了データ664の送信(S940)に先立って注文許可信号666の返信(S942)を実施してもよい。
注文許可信号666を送信した後、サーバ制御装置210は、チェックインしたユーザ端末300が注文データ670を送信してきたか否かの判断(S944)を行う。これにより、注文データ受付部814が構成される。
チェックインしたユーザ端末300から注文データ670が送信されてきたとき(S944で判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に当該注文データ670を送信する(S946)。これにより、注文データ送信部816が構成される。
なお、チェックインしたユーザ端末300から注文データ670が送信されてこなかった場合(S944で判断がNoの場合)、サーバ制御装置210は、後述するS950を実行する。
店舗端末400に注文データ670を送信した後、サーバ制御装置210は、さらに、ユーザID650および店舗ID602と紐付けた状態で、選択商品ID668のリストである注文商品リスト671を作成し、サーバ記憶装置220に格納する(S948)。これにより、注文商品記録部817が構成される。
なお、注文データ670の送信(S946)、および、注文商品リスト671の作成・格納(S948)は、上述した順に限られず、同時に実施されてもよいし、注文データ670の送信(S946)に先立って注文商品リスト671の作成・格納(S948)を実施してもよい。
次に、サーバ制御装置210は、チェックインしたユーザ端末300がチェックアウト指示672を送信してきたか否かの判断(S950)を行う。これにより、チェックアウト指示受付部818が構成される。
チェックインしたユーザ端末300からチェックアウト指示672が送信されてきた場合(S950での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、当該チェックアウト指示672に含まれる店舗ID602およびユーザID650に基づいてユーザが同店舗で注文した商品の注文商品リスト671から注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する(S952)。これにより、注文商品一覧データ生成部820および注文商品一覧データ送信部822が構成される。
なお、チェックインしたユーザ端末300からチェックアウト指示672がネットワーク装置500を介して送られてこない場合(S950での判断がNoの場合)、サーバ制御装置210は、チェックインしたユーザ端末300が注文データ670を送信してきたか否かの判断(S944)に戻る。
注文商品一覧データ674を生成・送信した後、サーバ制御装置210は、当該注文商品一覧データ674を送信したユーザ端末300から確認完了信号676が送られてきたか否かの判断(S954)を行う。これにより、確認完了信号受付部824が構成される。
ユーザ端末300から確認完了信号676が送信されてきた場合(S954での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の確定版注文商品一覧データ678を生成し(S956)、これと、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含むチェックアウト要求680を対応する店舗端末400に送信する(S958)。これにより、確定版注文商品一覧データ生成部826およびチェックアウト要求送信部828が構成される。
S958を実施した後、サーバ制御装置210は、再び、ユーザ端末300がチェックインデータ662を送信してきたか否かの判断(S938)に戻る。
一方、ユーザ端末300から確認完了信号676が送信されてこない場合(S954での判断がNoの場合)、サーバ制御装置210は、注文商品一覧データ674を送信したユーザ端末300から注文確認NG信号682が送られてきたか否かの判断(S960)を行う。これにより、注文確認NG信号受付部830が構成される。
ユーザ端末300から注文確認NG信号682が送信されてきた場合(S960での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の店舗確認用注文商品一覧データ684を生成し(S962)、当該データ684、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含む注文内容確認要求686を対応する店舗端末400に送信する(S964)。これにより、店舗確認用注文商品一覧データ生成部832および注文内容確認要求送信部834が構成される。
ユーザ端末300から注文確認NG信号682が送信されてこない場合(S960での判断がNoの場合)、サーバ制御装置210は、再び、注文商品一覧データ674を送信したユーザ端末300から確認完了信号676が送られてきたか否かの判断(S954)に戻る。
注文内容確認要求686を対応する店舗端末400に送信した後、サーバ制御装置210は、注文内容確認要求686を送信した店舗端末400から修正版注文商品一覧データ688が送られてきたか否かの判断(S966)を行う。これにより、修正版注文商品一覧データ受付部836が構成される。
修正版注文商品一覧データ688が送られてきた場合(S966での判断がYesの場合)、サーバ制御装置210は、当該修正版注文商品一覧データ688を新しい注文商品一覧データ674として再びユーザ端末300に送信する(S952)
修正版注文商品一覧データ688が送られてこない場合(S966での判断がNoの場合)、サーバ制御装置210はS966を繰り返す。
(オーダーシステム100のユーザ端末300による処理フロー)
次に、図11を用いてユーザ端末300による処理フローについて説明する。最初に、ユーザ端末制御装置310は、ユーザがメニュー照会の操作を行ったか否かを判断する(S970)。ユーザ端末制御装置310がこのように動作することにより、メニュー照会指示受付部850が構成される。
メニュー照会の操作が行われた場合(S970での判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、予めユーザ端末記憶装置340に格納してあるユーザID650とメニュー照会を希望する店舗の店舗ID602とを少なくとも含むメニュー照会要求652をユーザ端末通信装置350およびネットワーク装置500を介してサーバ200に送信する(S972)。これにより、メニュー照会要求生成送信部851が構成される。
その後、ユーザ端末制御装置310は、サーバ200から商品データ600および商品価格データ603を受け取る(S974)。これにより、メニュー受付部852が構成される。その後、ユーザ端末制御装置310は、再び、ユーザがメニュー照会の操作を行ったか否かを判断する(S970)状態に戻る。
ユーザ端末制御装置310は、ユーザがメニュー照会の操作を行ったか否かを判断する(S970)と並行して、図12に示すように、ユーザがチェックインの操作を行ったか否かの判断(S976)も行っている。ユーザ端末制御装置310がこのように動作することにより、チェックイン受付部854が構成される。
チェックインの操作が行われた場合(S976での判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650,および着座位置ID660を含むチェックインデータ662を生成し、然る後、サーバ200にチェックインデータ662を送信する(S978)。これにより、チェックインデータ生成送信部856が構成される。
なお、チェックインの操作が行われない場合(S976での判断がNoの場合)、ユーザ端末制御装置310はS976を繰り返す。
サーバ200にチェックインデータ662を送信した後、ユーザ端末制御装置310は、サーバ200から注文許可信号666が送られてきたか否かを判断する(S980)。これにより、注文許可信号受付部858が構成される。
注文許可信号666が送られてきた場合(S980で判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、当該ユーザ端末300を対応する店舗に限定して注文を行うことができる状態(注文可能状態)にして、ユーザが注文操作を行ったか否かを判断する(S982)。これにより、注文実行部860が構成される。
なお、注文許可信号666が送られてこない場合(S980での判断がNoの場合)、ユーザ端末制御装置310はS980を繰り返す。
ユーザが注文操作を行った場合(S982での判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、注文データ670を生成してサーバ200に送信する(S984)。これにより、注文データ生成送信部862が構成される。
なお、ユーザが注文操作を行わない場合(S982での判断がNoの場合)、ユーザ端末制御装置310は、上述したS984を実行することなく、後述するS986を実行する。
注文データ670をサーバ200に送信したユーザ端末制御装置310は、ユーザがチェックアウト要求操作を行ったか否かを判断する(S986)。これにより、チェックアウト受付部864が構成される。
ユーザがチェックアウト要求操作を行わない場合(S986での判断がNoの場合)、ユーザ端末制御装置310は、再び、ユーザが注文操作を行ったか否かの判断(S982)に戻る。
ユーザがチェックアウト要求操作を行った場合(S986での判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、チェックアウト指示672を生成し、サーバ200に送信する(S988)。これにより、チェックアウト指示生成送信部866が構成される。
チェックアウト指示672をサーバ200に送信したユーザ端末制御装置310は、サーバ200から注文商品一覧データ674が送られてきたか否かを判断する(S990)。これにより、注文商品一覧データ受付部868が構成される。
サーバ200から注文商品一覧データ674が送られてきた場合(S990での判断がYesの場合)、ユーザ端末制御装置310は、注文商品一覧データ674を確認したユーザが「OK」を選択するか、「NG」を選択するかを判断する(S992)。これにより、注文商品一覧データ確認受付部870が構成される。
なお、サーバ200から注文商品一覧データ674が送られてこない場合(S990での判断がNoの場合)、ユーザ端末制御装置310はS990を繰り返す。
注文商品一覧データ674を確認したユーザが「OK」を選択した場合(S992での判断が「OK」の場合)、ユーザ端末制御装置310は、確認完了信号676を生成し、当該確認完了信号676をサーバ200に送信する(S994)。これにより、確認完了信号生成送信部872が構成される。
確認完了信号676をサーバ200に送信した後、ユーザ端末制御装置310は、再び、ユーザがチェックインの操作を行ったか否かの判断(S976)に戻る。
注文商品一覧データ674を確認したユーザが「NG」を選択した場合(S992での判断が「NG」の場合)、ユーザ端末制御装置310は、注文確認NG信号682を生成し、当該注文確認NG信号682をサーバ200に送信する(S996)。これにより、注文確認NG信号生成送信部874が構成される。
注文確認NG信号682をサーバ200に送信した後、ユーザ端末制御装置310は、再び、サーバ200から注文商品一覧データ674が送られてきたか否かの判断(S990)に戻る。
(オーダーシステム100の店舗端末400による処理フロー)
次に、図13(a)を用いて店舗端末400による処理フローについて説明する。最初に、店舗端末制御装置410は、店舗の従業員等が商品データ600の入力を行ったか否かを判断する(S1000)。店舗端末制御装置410がこのように動作することにより、商品データ受付部900が構成される。
店舗の従業員等が商品データ600の入力を行った場合(S1000での判断がYesの場合)、店舗端末制御装置410は商品情報605を、店舗端末通信装置450およびネットワーク装置500を介して、サーバ200に送信する(S1001)。これにより、商品情報生成送信部901が構成される。
商品情報605をサーバ200に送信した後、店舗端末制御装置410は再び店舗の従業員等が商品データ600の入力を行ったか否かを判断する(S1000)状態に戻る。なお、従業員等が商品データ600の入力を行わない場合(S1000での判断がNoの場合)、店舗端末制御装置410はS1000を繰り返す。
店舗端末制御装置410は、店舗の従業員等が商品データ600の入力を行ったか否かを判断する(S1000)のと並行して、図13(b)に示すように、サーバ200からチェックイン完了データ664が送られてきたか否かの判断(S1002)も行っている。店舗端末制御装置410がこのように動作することにより、チェックイン完了データ受付部902が構成される。
サーバ200からチェックイン完了データ664が送られてきた場合(S1002での判断がYesの場合)、店舗端末制御装置410は、サーバ200から注文データ670が送られてきたか否かを判断する(S1004)。これにより、注文データ受信部904が構成される。
なお、サーバ200からチェックイン完了データ664が送られてこない場合(S1002での判断がNoの場合)、店舗端末制御装置410はS1002を繰り返す。
サーバ200から注文データ670が送られてきた場合(S1004での判断がYesの場合)、店舗端末制御装置410は当該注文データ670に基づいて処理を行う(S1006)。具体的には、店舗端末制御装置410は、当該注文データ670に基づいて、店舗端末表示装置420上にユーザID650に対応する注文主の属性、着座位置ID660に対応する注文主の座席位置、選択商品ID668に対応する注文内容を表示させる。
なお、サーバ200から注文データ670が送られてこない場合(S1004での判断がNoの場合)、店舗端末制御装置410はS1006を実施することなく次のS1008を行う。
注文データ670に基づく処理を行った後、店舗端末制御装置410は、サーバ200からチェックアウト要求680が送られてきたか否かを判断する(S1008)。これにより、チェックアウト要求受付部906が構成される。
サーバ200からチェックアウト要求680が送られてこない場合(S1008での判断がNoの場合)、店舗端末制御装置410は、サーバ200から注文内容確認要求686が送られてきたか否かを判断する(S1010)。これにより、注文内容確認要求受付部908が構成される。
一方、サーバ200からチェックアウト要求680が送られてきた場合(S1008での判断がYesの場合)、店舗端末制御装置410は、上述したチェックアウト動作を行い、然る後、サーバ200からチェックイン完了データ664が送られてきたか否かを判断する(S1002)状態に戻る。
サーバ200から注文内容確認要求686が送られてこない場合(S1010での判断がNoの場合)、店舗端末制御装置410は、サーバ200からチェックアウト要求680が送られてきたか否かの判断(S1008)に戻る。
一方、サーバ200から注文内容確認要求686が送られてきた場合(S1010での判断がYesの場合)、店舗端末制御装置410は、店舗の従業員等による注文内容の確認および修正を促す(S1012)。然る後、店舗端末制御装置410は、修正版注文商品一覧データ688を生成し、サーバ200に送信する(S1014)。これにより、修正版注文商品一覧データ生成送信部910が構成される。
修正版注文商品一覧データ688をサーバ200に送信した後、店舗端末制御装置410は、サーバ200からチェックアウト要求680が送られてきたか否かを判断する(S1008)状態に戻る。
(上記実施形態に係るオーダーシステム100を用いた管理の例)
上記実施形態に係るオーダーシステム100を用いた処理の例について説明する。「メニュー登録処理」および「メニュー照会処理」については、予め実施されているものとする。
店舗外(自宅等)にいるユーザがメニュー照会処理によって各店舗のメニューを照会し、ユーザ端末300を持って気に入った店舗まで出向く。店舗に入ったユーザは、店舗内にあるテーブルやカウンター(以下、単に「テーブル等」という)に着席し、テーブル等ごとに用意されている電子タグ等からの信号をユーザ自身のユーザ端末300で認識させるといったチェックイン操作を行う。これにより、図12におけるS976で判断がYesとなる。
すると、ユーザ端末300のユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650,および着座位置ID660を含むチェックインデータ662を生成し、ユーザ端末通信装置350およびネットワーク装置500を介して、サーバ200に当該チェックインデータ662を送信する(S978)。
ユーザ端末300がサーバ200にチェックインデータ662を送信すると、図10におけるS938で判断がYesとなり、サーバ200のサーバ制御装置210は、当該チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に向けて、少なくともユーザID650および着座位置ID660を含むチェックイン完了データ664を送信する(S940)。すると、図13(b)におけるS1002で判断がYesとなり、店舗端末制御装置410は注文データの受け付け待ち状態(S1004)となる。
また、上述した、店舗端末400へのチェックイン完了データ664の送信の後、同送信に先立って、あるいは同送信と同時に、サーバ制御装置210は、当該チェックインデータ662を送信してきたユーザ端末300に対し、チェックインデータ662に含まれる店舗ID602に対応する店舗に限定した注文許可信号666を返信する(S942)。これにより、図12におけるS980で判断がYesとなり、ユーザ端末制御装置310は、ユーザ端末300を注文可能状態にする。
自身のユーザ端末300が注文可能状態になったユーザは、メニューから希望する商品を選択し、ユーザ端末表示装置320上で注文を実行する手続きを行う。ユーザ端末表示装置320上で注文実行手続きが行われると、S982で判断がYesとなり、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602、ユーザID650、着座位置ID660、および選択商品ID668を含む注文データ670をサーバ200に送信する(S984)。
ユーザ端末300が注文データ670をサーバ200に送信すると、図10におけるS944で判断がYesとなり、サーバ制御装置210は、店舗ID602に対応する店舗の店舗端末400に注文データ670を送信する(S946)。すると、図13(b)におけるS1004で判断がYesとなり、店舗端末制御装置410は、当該注文データ670に基づいて、店舗端末表示装置420上にユーザID650に対応する注文主の属性、着座位置ID660に対応する注文主の座席位置、選択商品ID668に対応する注文内容を表示させる(S1006)。店舗側は、表示された注文内容にしたがってユーザに商品を提供する。
また、上述した、店舗端末400への注文データ670の送信の後、同送信に先立って、あるいは同送信と同時に、サーバ制御装置210は、ユーザID650および店舗ID602と紐付けた状態で、選択商品ID668のリストである注文商品リスト671を作成し、サーバ記憶装置220に格納する(S948)。
食事等を終えたユーザは、例えば、ユーザ端末制御装置310がユーザ端末表示装置320上に表示させている「チェックアウト(精算)」ボタンを押す。「チェックアウト(精算)」ボタンが押されると、図12におけるS986で判断がYesとなり、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含むチェックアウト指示672を生成し、サーバ200に送信する(S988)。
チェックアウト指示672がサーバ200に送信されると、図10におけるS950で判断がYesとなり、サーバ制御装置210は、当該チェックアウト指示672に含まれる店舗ID602およびユーザID650に基づいてユーザが同店舗で注文した商品の注文商品リスト671から注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する(S952)。
ユーザ端末300に注文商品一覧データ674が送信されると、図12におけるS990で判断がYesとなり、ユーザ端末制御装置310は、ユーザによる確認結果の受け付け待ち状態(S982)となる。
商品の一覧を確認したユーザが「OK」ボタンを押したとき、S992で判断が「OK」となり、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む確認完了信号676を生成し、当該確認完了信号676をサーバ200に送信する(S994)。確認完了信号676を送信したユーザ端末制御装置310は、再び、チェックイン操作の受け付け待ち状態(S976)となる。
ユーザ端末300から確認完了信号676を受け取ると、図10におけるS954で判断がYesとなり、サーバ制御装置210は、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の確定版注文商品一覧データ678を生成する(S956)。そして、サーバ制御装置210は、確定版注文商品一覧データ678、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含むチェックアウト要求680を対応する店舗端末400に送信する(S958)。チェックアウト要求680を送信したサーバ制御装置210は、再び、チェックインデータ662の受け付け待ち状態(S938)に戻る。
店舗端末制御装置410がチェックアウト要求680を受け付けると、図13(b)におけるS1008で判断がYesとなり、店舗端末制御装置410は、ユーザの属性、着座位置、および当該チェックアウト要求680に含まれる確定版注文商品一覧データ678に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる。この表示に基づき、店舗の従業員が現金やクレジットカード等を用いて精算作業を行う。また、チェックアウト要求680を受け付けると、店舗端末制御装置410は、チェックイン完了データ664の受け付け待ち状態(S1002)に戻る。
商品の一覧に問題を発見したユーザが「NG」ボタンを押したとき、図12におけるS992で判断が「NG」となり、ユーザ端末制御装置310は、少なくとも店舗ID602と、ユーザID650と、着座位置ID660とを含む注文確認NG信号682を生成し、当該注文確認NG信号682をサーバ200に送信する(S996)。注文確認NG信号682を送信したユーザ端末制御装置310は、再び、注文商品一覧データ674の受け付け待ち状態(S990)に戻る。
サーバ制御装置210が注文確認NG信号682を受け取ると、図10におけるS960で判断がYesとなり、先にユーザ端末300に送信した注文商品一覧データ674と同じ内容の店舗確認用注文商品一覧データ684、ユーザID650、および、着座位置ID660を少なくとも含む注文内容確認要求686を生成し(S962)、当該注文内容確認要求686を対応する店舗端末400に送信する(S964)。
店舗端末制御装置410が注文内容確認要求686を受け付けると図13(b)におけるS1010で判断がYesとなり、店舗端末制御装置410は、ユーザID650、着座位置ID660、および店舗確認用注文商品一覧データ684に基づいて生成される注文商品一覧を店舗端末表示装置420に表示させる(S1012)。この表示に基づいて店舗の従業員が現実の注文内容との相違を確認し、相違がある場合は店舗確認用注文商品一覧データ684を正しい内容に修正した修正版注文商品一覧データ688をサーバ200に送信する(S1014)。然る後、店舗端末制御装置410は、チェックアウト要求680の受け付け待ち状態(S1008)に戻る。
サーバ制御装置210が店舗端末400から修正版注文商品一覧データ688を受け付けると図10のS966で判断がYesとなり、サーバ制御装置210は、当該修正版注文商品一覧データ688に基づいて、再度、注文商品一覧データ674を生成し、当該ユーザID650に対応するユーザ端末300に送信する(S952)。
(オーダーシステム100の特徴)
(1)
本実施形態に係るオーダーシステム100によれば、ユーザは、ユーザ端末300を用いて所望の店舗のメニューを確認しつつ、実際に店舗に赴いたときは、自身のユーザ端末300を用いて希望の商品を注文することができる。このため、例えば店舗の従業員等(ウェイターやウェイトレス)とまったく会話をすることなく希望の商品を注文することが可能となる。
加えて、ユーザ自身のユーザ端末300を用いて商品を注文する際、ユーザID650を含むチェックインデータ662をユーザ端末300からサーバ200に送信するようになっているので、例えば、サーバ200のサーバ記憶装置220内に各ユーザID650とそれぞれのユーザIDに氏名やニックネームだけでなく、食物アレルギーの有無や味付けの好み、あるいは苦手な食材等の情報を予め紐づけておくことにより、個々のユーザに応じたきめ細やかなサービスを提供することができる。もちろん、ユーザID650とクレジットカード情報とを予め紐付けておくことにより、店舗内での現金の受け渡しが不要となり、特に通貨が異なる外国でユーザの利便性を高めることができる。
(2)
また、本実施形態に係るオーダーシステム100によれば、ユーザが注文する商品である選択商品ID668を含む注文データ670は、すべてサーバ200を経由して対応する店舗端末400に送信されるようになっている。これにより、オーダーシステム100を利用するすべての注文履歴内容をサーバ200に蓄積することができるので、例えば、日時、曜日、天候、その他の要素と注文された商品内容との関係性や傾向を解析するためのビッグデータを容易に構築することができ、各店舗でのマーケティング方針決定等に利用できる。
(3)
また、本実施形態に係るオーダーシステム100によれば、チェックアウトの際、サーバ200で注文商品一覧データ674が生成され、個々のユーザ端末300のユーザ端末表示装置320にその一覧データが表示される。このように、精算前に注文した商品の内容をユーザ自身が確認できるので、誤精算が生じる可能性を低減させ、安心して商品の注文を行うことができる。
(変形例A)
上記実施形態では、「メニュー登録処理」において、店舗端末400からサーバ200に対して商品価格データ603を含む商品情報605を送信するようになっているが、これに代えて、例えば、店舗端末400からは、商品データ600としての画像データおよび店舗ID602のみを商品情報605としてサーバ200に送るようにしてもよい。
このとき、商品情報605を受け取ったサーバ200では、受け取った画像データに写された商品を自動画像認識処理することによって当該商品の名称候補を決定する。サーバ制御装置210によって商品の名称候補が決定されると、サーバ制御装置210は、その名称候補を元の店舗端末400に送って店舗の従業員等による確認を依頼する。なお、名称候補と共に元の画像データも店舗端末400に送ってもよい。
確認を行う従業員等は、サーバ200から送られてきた名称候補が画像データに写された商品と一致していれば、名称候補を修正することなく商品名称とし、当該商品名称に対応する商品の提供価格を入力し、店舗ID、画像データ、商品名称、および提供価格を再びサーバ200に送る。もちろん、名称候補に間違い等がある場合には、店舗側で名称候補を修正して正しい商品名称としたうえで再びサーバ200に送る
各店舗端末400から店舗ID、画像データ、商品名称、および提供価格を受け取ったサーバ制御装置210は、画像データ、商品名称、および提供価格を店舗IDと紐付けた状態でサーバ記憶装置220に格納する。
このように、メニュー登録の際に自動画像認識処理を行うようにすることで、店舗側での入力の手間が省けてスムーズにメニュー登録を行うことができる。
(変形例B)
また、自動画像認識処理であるか店舗側で入力するかにかかわらず、登録された商品の名称や説明を所望の言語に自動翻訳処理してもよい。自動翻訳処理の実行は、例えば、「メニュー登録処理」が行われるたびに実行し、店舗IDと紐付けた状態で、翻訳後の商品名称、画像データ、および提供価格(翻訳言語に応じた通貨による提供価格を設定してもよい)をサーバ記憶装置220に格納してもよいし、ユーザがユーザ端末300を用いてメニュー照会を行うたびに自動翻訳処理を実行してもよい。
なお、ユーザID650に予め「言語」設定を加えておくことにより、ユーザがメニュー照会をしてきたとき、当該ユーザのユーザ端末300に送信する商品データ600および商品価格データ603を、当該ユーザのユーザID650に設定された「言語」に合わせることができるので好適である。
(変形例C)
チェックアウト処理において、注文商品一覧データ674に基づいてユーザが注文した商品の一覧をユーザ端末表示装置320に表示させる際、「最も気に入った商品」や「最も気に入らなかった商品」等を入力できるようにしたり、ユーザの感想を入力したりできるようにしてもよい。これにより、チェックアウト処理と同時にアンケートや商品の人気投票を行うことができ、これらを蓄積することでマーケティングデータを構築できる。
(変形例D)
上記実施形態では、オーダーシステム100を利用する店舗がレストラン等の食べ物を提供する業態である場合に適用した例について説明したが、オーダーシステム100はこれに限られるものではなく、他の業態の店舗にも適用することができる。
(変形例E)
上記実施形態では詳述していないが、サーバ200、ユーザ端末300、および、店舗端末400のそれぞれで実行されるすべてあるいは一部の動作や、やり取りされる要求、およびデータに対して、サーバ内蔵時計250、ユーザ端末内蔵時計360、あるいは店舗端末内蔵時計460から得られた時刻を追加してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。