JP2019023126A - 搬送装置 - Google Patents

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Hayato SAKURAI
隼人 櫻井
寛恭 西原
Hiroyasu Nishihara
寛恭 西原
真也 浅井
Shinya Asai
真也 浅井
村田 卓也
Takuya Murata
卓也 村田
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Abstract

【課題】対象物を支持部で安定した状態で支持できる搬送装置を提供する。【解決手段】支持部24Aは、一対の板部32Aが互いに連結された状態にて、ブラケット部31Aを介して循環部材23Aに取り付けられている。支持部24Aがローラ28Aに対応する円弧部分を通過する場合、一対の板部32Aは、一体化された一つの部材として旋回を行うことができる。これにより、それぞれの板部32Aが循環部材23Aに直接取り付けられている場合に比して、一対の板部32A間の隙間が広がることを抑制できる。この場合、図10に示すように、セパレータ付き正極11が遠心力によって落下防止ガイドと接触しても、板部32A間の隙間が狭いため、セパレータ付き正極11が折れ曲がるスペースがなく、当該セパレータ付き正極11に曲げや折れが発生することを抑制できる。【選択図】図8

Description

本発明は、搬送装置に関する。
従来、製造ラインにおいて用いられる搬送装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この搬送装置は、ループ状の循環部材に取り付けられた支持部を有し、当該支持部で対象物を受け取り搬送している。この搬送装置では、支持部は、対象物を載置させることができる板部を備えている。また、板部は、L字状に屈曲した板状部材によって構成されている。各板部は、板状部材のうち循環部材側の端部において屈曲する部分にて、循環部材に取り付けられる。
特開2006−315866号公報
上述の搬送装置では、支持部が旋回動作を行って方向転換を行うような箇所が、循環経路の中に存在している。ここで、複数の板部は、それぞれ循環部材に直接取り付けられている。従って、板部が旋回動作を行う箇所を通過するとき、互いに隣り合う板部同士の間の隙間が広がってしまう。この場合、板部に支持されていた対象物が、大きくなった板部間の隙間内で移動し易くなり、不具合を生じる可能性がある。
本発明は、対象物を支持部で安定した状態で支持できる搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る搬送装置は、対象物を搬送する反転型の搬送装置であって、対象物を支持する支持部と、上下方向に延びるループ状をなし、その外周側に複数の支持部が取り付けられた循環部材と、を備え、支持部は、互いに対向する一対の板部と、循環部材側の端部において一対の板部同士を連結する連結部と、を備え、一対の板部は、連結部を介して循環部材に取り付けられている。
この搬送装置は、対象物を支持する支持部と、上下方向に延びるループ状をなし、その外周側に複数の支持部が取り付けられた循環部材と、を備えている。また、支持部は、互いに対向する一対の板部を備えている。支持部は、一対の板部間に対象物を配置した状態で、当該対象物を支持できる。このような構成において、支持部は、循環部材側の端部において一対の板部同士を連結する連結部を備えている。これによって、一対の板部は、連結部を介して互いに連結された状態となる。また、一対の板部は、連結部に連結された状態にて、当該連結部を介して循環部材に取り付けられている。支持部が旋回動作を行って方向転換を行う箇所を通過する場合、一対の板部は、連結部を介して一体化された一つの部材として旋回を行うことができる。これにより、それぞれの板部が循環部材に直接取り付けられている場合に比して、一対の板部間の隙間が広がることを抑制できる。また、板部を循環部材に直接取り付けるためにL字状とした場合、屈曲部で剛性が低下して、板部間の隙間が変動しやすくなるが、この搬送装置では屈曲部は無く、隙間の変動も抑制できる。
連結部は、循環部材に取り付けられる取付部と、一対の板部に挟まれて当該板部を固定する固定部と、を備える。一対の板部は、固定部を挟むようにして当該固定部に固定されてよい。従って、連結部に対する一対の板部の連結強度が向上するため、一対の板部間の隙間が大きくなることを抑制できる。更に、固定部及び一対の板部は、取付部を介して循環部材に取り付けられる。これにより、板部間の隙間を広げようとする循環部材からの力が、取付部で吸収されることで、板部間の隙間が大きくなることを抑制できる。
支持部の板部には、他の支持部との間に緩衝部材が設けられていてよい。この場合、緩衝部材によって、隣り合う支持部同士が衝突することを抑制できる。
本発明によれば、対象物を支持部で安定した状態で支持できる搬送装置を提供することができる。
一実施形態に係る搬送装置を備えた電極積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。 図1のII−II線断面図である。 電極積層装置を示す側面図である。 電極積層装置を示す平面図である。 電極積層装置の積層ユニット周辺の構成を示す拡大図である。 積層ユニットへ電極を積層する様子を示す拡大図である。 正極搬送ユニットの駆動機構を説明するための図である。 正極搬送ユニットの支持部の拡大側面図である。 正極搬送ユニットの支持部の拡大平面図である。 本実施形態に係る正極搬送ユニットの作用・効果を説明するための概略構成図である。 比較例を示す概略構成図である。 変形例に係る支持部を示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置を備えた電極積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2において、蓄電装置1は、積層型の電極組立体を有するリチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。また、電極組立体3の積層方向において、電極組立体3のガタツキを低減するために、電極組立体3とケース2との間の隙間に、数枚のスペーサが配置されている。スペーサの枚数は、電極組立体3の厚みに応じて適宜調整される。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。
正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、この箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。タブ14bは、箔本体部14aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10を突き抜けている。複数の正極8より延びる複数のタブ14bは、集箔された状態で導電部材12に接続(溶接)され、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、この箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まずセパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、積層体を形成する。この積層体を加圧することでセパレータ付き正極11及び負極9を密着させた後、セパレータ付き正極11及び負極9を固定することで電極組立体3を得る。そして、セパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
次に、図3〜図7を参照して、本発明の実施形態に係る搬送装置である正極搬送ユニット20A及び負極搬送ユニット20Bを備えた電極積層装置100について説明する。図3は、電極積層装置100を示す側面図である。図4は、電極積層装置100の平面図である。図5は、電極積層装置100の積層ユニット22周辺の構成を示す拡大図である。図6は、積層ユニット22へ電極を積層する様子を示す拡大図である。図7は、正極搬送ユニット20Aの駆動機構を説明するための図である。
図3〜図5に示すように、電極積層装置100は、正極搬送ユニット20Aと、負極搬送ユニット20Bと、正極供給用コンベア21Aと、負極供給用コンベア21Bと、積層ユニット22と、を備えている。なお、電極積層装置100に対してXYZ座標系を設定する。X軸方向は、水平方向における一の方向を示す。Y軸方向は、水平方向においてX軸方向と直交する方向を示す。Z軸方向は、上下方向を示す。また、X軸方向における一方(図3においては紙面右側)を「正」とし、他方を「負」とする。Y軸方向における一方(図3においては紙面表側)を「正」とし、他方を「負」とする。Z軸方向における上側を「正」とし、下側を「負」とする。以降の説明においては、適宜XYZ座標系を用いて説明を行う場合がある。
正極搬送ユニット20Aは、セパレータ付き正極11を貯めながら順次搬送するユニットである。正極搬送ユニット20Aは、循環部材23Aと、複数の支持部24Aと、駆動部26Aと、押出ユニット27Aと、位置決めユニット29Aと、を有している。
循環部材23Aは、上下方向に延びるループ状の部材であり、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面を有する。循環部材23Aの外周側には、一定間隔で複数の支持部24Aが循環部材23Aの全周にわたって設けられている。循環部材23Aは、上下に配置されたローラ28A,28A間に架け渡されている。ローラ28A,28Aは、Y軸方向に延びる回転軸を有し、Y軸方向の正側から負側を見て時計回りに回転する。すなわち、循環部材23Aの循環方向は、Y軸方向の正側から負側を見て時計回りとなる。従って、循環部材23Aのうち、ローラ28A,28AのX軸方向の負側において上下方向に延びる部分は、支持部24Aを上昇させる上昇区間として構成される。循環部材23Aのうち、ローラ28A,28AのX軸方向の正側において上下方向に延びる部分は、支持部24Aを下降させる下降区間として構成される。
支持部24Aは、セパレータ付き正極11を支持する部材である。支持部24Aは、循環部材23Aと共に循環経路を循環する。支持部24Aは、循環部材23AのX軸方向の負側の上昇区間にて、正極供給用コンベア21Aからセパレータ付き正極11を受け取る。支持部24Aは、循環部材23AのX軸方向の正側の下降区間にて、積層ユニット22へセパレータ付き正極11を送出する。支持部24Aは、循環部材23Aに設けられたブラケット部31Aと、ブラケット部31Aを挟むように設けられた一対の板部32A,32Aと、によって構成される(特に図5参照)。支持部24Aが循環部材23Aの上昇区間または下降区間に配置されている状態では、板部32A,32Aは、循環部材23Aの外周面からX軸方向に延び、上下方向に互いに離間して対向している。セパレータ付き正極11は、板部32A,32A間に、タブ14bがY軸方向の負側に突出するように配置された状態で支持部24Aに支持される。板部32A,32Aの幅方向(Y軸方向)における寸法は、セパレータ付き正極11よりも小さい。従って、セパレータ付き正極11が支持部24Aに支持された状態では、セパレータ付き正極11のY軸方向に対向する縁部11a,11bは、板部32A,32AのY軸方向に対向する側縁部32Aa,32Abからはみ出る。板部32A,32A間の隙間のうち、循環部材23A側の端部には、ブラケット部31Aの先端部を覆う緩衝部材33Aが設けられている。なお、支持部24Aの更に詳細な構成については、後述する。
駆動部26Aは、循環部材23Aを回転させると共に、循環部材23Aを上下方向に移動させる。駆動部26Aは、循環部材23Aの上昇区間においては支持部24Aを上昇させ、循環部材23Aの下降区間においては支持部24Aを下降させる。
ここで、循環部材23Aを駆動する駆動機構60について、図7を参照して説明する。駆動機構60は、正極搬送ユニット20Aから、Y軸方向の負側へ離間した位置に設けられる。駆動機構60は、正極搬送ユニット20Aの上側のローラ28Aと回転軸を介して接続される駆動ギア61と、正極搬送ユニット20Aの下側のローラ28Aと回転軸を介して接続される駆動ギア62と、上下方向において駆動ギア61と駆動ギア62との間に配置される駆動ギア63,64と、駆動ギア61,62,63,64に架け渡されたタイミングベルト68と、を備える。駆動ギア63は、上下方向に配置された駆動ギア61,62よりもX軸方向の負側に配置されている。駆動ギア63は、駆動部26Aのモータ(不図示)の駆動軸と接続されており、当該モータの回転に伴い、独立して回転する。駆動ギア64は、上下方向に配置された駆動ギア61,62よりもX軸方向の正側に配置されている。駆動ギア64は、駆動部26Aのモータ(不図示)の駆動軸と接続されており、当該モータの回転に伴い、独立して回転する。駆動ギア63,64は、支持フレーム(不図示)に支持されており、上下方向の位置は変動することなく固定されている。駆動ギア61,62は、モータとは接続されておらず、タイミングベルト68を介した駆動ギア63,64の回転に伴い、上下方向へ移動するように、支持フレーム(不図示)に移動可能に支持されている。なお、駆動ギア61と駆動ギア62とは図示されないスライドフレームで回動可能に支持されており、駆動ギア61と駆動ギア62との間の上下方向の間隔は変動することなく固定されている。タイミングベルト68は、上下方向及びX軸方向の四方に配置された駆動ギア61,62,63,64に架け渡され、且つ、複数の(ここでは4つ)のガイドローラ66にガイドされることで、上下方向及びX軸方向に延びる略十文字状をなしている。
積層ユニット22にセパレータ付き正極11を積層するために、循環部材23Aの下降区間における支持部24Aを下降させる場合、駆動ギア64が時計回りの回転方向RD1へ回転する。正極供給用コンベア21Aからセパレータ付き正極11を順次受け取るために、循環部材23Aの上昇区間における支持部24Aを停止状態から上昇させる場合、駆動ギア63が時計回りの回転方向RD2へ回転する。ここで、駆動ギア63,64の位置は固定されており、駆動ギア61,62の上下方向の間隔を一定とした状態で上下方向に移動可能であり、タイミングベルト68の全長は不変である。従って、駆動ギア64の回転方向RD1への回転速度が、駆動ギア63の回転方向RD2への回転速度よりも速い場合(あるいは駆動ギア63が停止している場合)、タイミングベルト68を下側へ送り出す量が多くなることで、駆動ギア61,62は下側(方向BD1)へ移動する。このとき、駆動ギア61,62に連結されたローラ28A,28Aも循環部材23Aを回転させながら下側へ移動する。駆動ギア63の回転方向RD2への回転速度が、駆動ギア64の回転方向RD1への回転速度よりも速い場合(あるいは駆動ギア64が停止している場合)、タイミングベルト68を上側へ送り出す量が多くなることで、駆動ギア61,62は上側(方向BD2へ移動する。このとき、駆動ギア61,62に連結されたローラ28A,28Aも循環部材23Aを回転させながら上側へ移動する。なお、駆動ギア61と駆動ギア62の回転速度が同じときは、駆動ギア61,62は上下方向に動くことなく循環部材23Aを回転させる。
図3〜図5に示すように、押出ユニット27Aは、セパレータ付き正極11を積層する積層エリアにおいて、複数(ここでは5つ)のセパレータ付き正極11を積層ユニット22に向けて同時に押し出すユニットである。押出ユニット27Aは、支持部24Aから積層ユニット22へセパレータ付き正極11を送出する。ここでは、押出ユニット27Aは、循環部材23Aの下降区間に対応する位置に設けられ、X軸方向の正側へ向けてセパレータ付き正極11を送出する。押出ユニット27Aは、各支持部24Aで支持された複数のセパレータ付き正極11を一緒に押す一対の押出部材34A,36Aと、この押出部材34A,36AをX軸方向へ往復動させる駆動部(不図示)と、を有している。押出部材34Aは支持部24Aに対してY軸方向の負側に設けられる。押出部材36Aは、支持部24Aに対してY軸方向の正側に設けられる。押出部材34A,36Aは、上下方向に延びる基体部34Aa,36Aaと、基体部34Aa,36Aaに対して上下方向に所定のピッチで設けられる櫛歯型の押出部34Ab,36Abと、を有している。押出部34Ab,36Abは、支持部24AのX軸方向へ延びる側縁部32Aa,32Abに沿って、X軸方向の正側に延びる部分を有する。押出部34Ab,36Abは、セパレータ付き正極11のX軸方向の負側の縁部11cのうち、支持部24Aの側縁部32Aa,32Abからはみ出た部分と当接する。押出部34Ab,36Abは、n段当たりの支持部24Aに対して一つの間隔にて合計m個、基体部34Aa,36Baに設けられる。本実施形態では、n=4、m=5であるが、特に個数は限定されない。
位置決めユニット29Aは、支持部24Aに支持されているセパレータ付き正極11の位置決めを行うためのユニットである。位置決めユニット29Aは、セパレータ付き正極11を積層ユニット22に送出する前段階で、支持部24Aに対してセパレータ付き正極11の位置決めを行う。位置決めユニット29Aは、循環部材23Aの下降区間に配置された支持部24Aに対して、Y軸方向の負側に配置された位置決め部材40Aと、Y軸方向の正側に配置された位置決め部材41Aと、を備える。位置決め部材40Aは、セパレータ付き正極11のY軸方向の位置決めを行う位置決め部42Aと、セパレータ付き正極11のX軸方向の位置決めを行う位置決め部43Aと、位置決め時にタブ14bとの干渉を避ける回避部44Aと、位置決め部42A,43A及び回避部44Aを支持する基体部48Aと、を有している。位置決め部材41Aは、セパレータ付き正極11のY軸方向の位置決めを行う位置決め部46Aと、セパレータ付き正極11のX軸方向の位置決めを行う位置決め部47Aと、位置決め部46A,47Aを支持する基体部49Aと、を有している。
位置決め部42A,46Aは、Y軸方向の両側からセパレータ付き正極11を挟み込むことにより、当該セパレータ付き正極11のY軸方向の位置決めを行う。位置決め部43A,47Aは、セパレータ付き正極11をX軸方向の負側へ向かって移動させ、支持部24Aの緩衝部材33Aへ押し付けることで、セパレータ付き正極11のX軸方向の位置決めを行う。なお、位置決め部42A,43A,46A,47A、回避部44A及び基体部48A,49Aは、下降区間の複数の支持部24Aに支持された複数のセパレータ付き正極11を一度に位置決めできるように、積層ユニット22に対向する複数の支持部24Aにわたって上下方向に延びている(図4の仮想線を参照)。なお、後述する如く、正極搬送ユニット20Aにおいて、循環部材23A及び複数の支持部24Aは、上下方向にスライドするが、駆動部26Aと押出ユニット27Aと位置決めユニット29Aの高さは変わらない。
負極搬送ユニット20Bは、負極9を貯めながら順次搬送するユニットである。負極搬送ユニット20Bは、正極搬送ユニット20AからX軸方向の正側に離間した位置にて、正極搬送ユニット20Aと隣り合うように設けられている。負極搬送ユニット20Bは、循環部材23Bと、複数の支持部24Bと、駆動部26Bと、押出ユニット27Bと、位置決めユニット29Bと、を有している。負極搬送ユニット20Bの支持部24Bは、ブラケット部31Bと、板部32B,32Bと、緩衝部材33Bと、を有している。負極搬送ユニット20Bの押出ユニット27Bは、支持部24Bで支持された負極9を押し出す押出部材34B,36Bと、押出部材34B,36Bを往復動させる駆動部(不図示)を有している。また、押出部材34B,36Bは、基体部34Ba,36Baと、押出部34Bb,36Bbと、を有している。位置決めユニット29Bは、位置決め部材40Bと、位置決め部材41Bと、を有している。位置決め部材40Bは、負極9のY軸方向の位置決めを行う位置決め部42Bと、負極9のY軸方向の位置決めを行う位置決め部43Bと、タブ16bを回避する回避部44Bと、基体部48Bと、を有している。位置決め部材41Bは、負極9のY軸方向の位置決めを行う位置決め部46Bと、負極9のX軸方向の位置決めを行う位置決め部47Bと、基体部49Bと、を有している。負極搬送ユニット20Bでは、循環部材23Aの循環方向が、Y軸方向の正側から負側を見て反時計回りとなる。従って、循環部材23Aのうち、X軸方向の負側が下降区間となり、X軸方向の正側が上昇区間となる。また、負極搬送ユニット20Bでは、押出ユニット27Bが、X軸方向の負側へ向けて負極9を送出する。また、位置決めユニット29Bの位置決め部43B,47Bは、負極9をX軸方向の正側へ移動させて、支持部24の緩衝部材33Bに押し付ける。負極搬送ユニット20Bのその他の構成については正極搬送ユニット20Aと同趣旨の構成を有するため、説明を省略する。
正極供給用コンベア21Aは、セパレータ付き正極11を正極搬送ユニット20Aに向けて水平方向に搬送し、正極搬送ユニット20Aの支持部24Aにセパレータ付き正極11を供給する。正極供給用コンベア21Aは、正極搬送ユニット20Aに対してセパレータ付き正極11を一定の間隔で供給する。正極供給用コンベア21Aは、正極搬送ユニット20Aに対して、X軸方向の負側に設けられる。正極供給用コンベア21Aは、正極搬送ユニット20Aの循環部材23Aの上昇区間に対応する位置にて、支持部24Aへセパレータ付き正極11を供給する。
負極供給用コンベア21Bは、負極9を負極搬送ユニット20Bに向けて水平方向に搬送し、負極搬送ユニット20Bの支持部24Bに負極9を供給する。負極供給用コンベア21Bは、負極搬送ユニット20Bに対して負極9を一定の間隔で供給する。負極供給用コンベア21Bは、負極搬送ユニット20Bに対して、X軸方向の正側に設けられる。負極供給用コンベア21Bは、負極搬送ユニット20Bの循環部材23の上昇区間に対応する位置にて、支持部24Bへ負極9を供給する。
積層ユニット22は、正極搬送ユニット20Aと負極搬送ユニット20Bとの間に配置されている。積層ユニット22は、正極搬送ユニット20Aから送出されたセパレータ付き正極11及び負極搬送ユニット20Bから送出された負極9を受け取って、積層するユニットである。積層ユニット22は、積層部51と、壁部52A,52Bと、仕切板53A,53Bと、位置決め部材54A,54Bと、受け部材56A,56Bと、を備える。
積層部51は、正極搬送ユニット20Aから送出されたセパレータ付き正極11及び負極搬送ユニット20Bから送出された負極9を積層させる部分である。積層部51は、XY平面と平行に拡がる矩形状の板部材によって構成されている。積層部51のY軸方向における寸法は、電極11,9よりも小さい。積層部51は、押出ユニット27A,27Bの複数の押出部34Ab,36Ab,34Bb,36Bbに対応する位置に複数設けられている。また、押出部34Ab,36Ab,34Bb,36Bbはn段当たりの支持部24A,24Bに対して一つの間隔で、合計m個設けられている。よって、積層部51もn段当たりの支持部24A,24Bに対して一つの間隔で、合計m個設けられている。なお、積層部51は図示されない支持構造によって支持されている。支持構造は、積層部51のY軸方向の正側の縁部のうち、受け部材56A,56B付近の部分を、当該受け部材56A,56Bと干渉しないように、それぞれ支持する。支持構造は、上下方向に延びる一対の基体部と、基体部から積層部51の支持位置に向けてそれぞれ延びる支持部を備える。
壁部52Aは、正極搬送ユニット20Aと積層部51との間に設けられる。壁部52Aは、YZ平面と平行をなし、上下方向に延びている。壁部52Bは、負極搬送ユニット20Bと積層部51との間に設けられる。壁部52Bは、YZ平面と平行をなし、上下方向に延びている。壁部52Aには、セパレータ付き正極11を積層部51側へ送出するためのスリット55Aが形成されている(図5参照)。スリット55Aは、上下方向において、正極搬送ユニット20Aの複数の押出部34Ab,36Abと対応する位置に複数形成されている。壁部52Bには、負極9を積層部51側へ送出するためのスリット55Bが形成されている(図5参照)。スリット55Bは、上下方向において、負極搬送ユニット20Bの複数の押出部34Bb,36Bbと対応する位置に複数形成されている。なお、スリット55Aは、スリット55Bよりも上下方向において、支持部24A,24Bの一段分だけ高い位置に形成されている。なお、壁部52A,52Bは、図示されない支持構造によってそれぞれ支持されている。各支持構造は、上下方向に延びる基体部と、基体部から壁部52A,52Bに向けてそれぞれ延びる支持部と、を備えている。なお、当該支持構造は、位置決め部材54A,54Bと干渉しないように、当該位置決め部材54A,54B付近に設けられる。
仕切板53Aは、スリット55Aから積層部51側へ送出されたセパレータ付き正極11を積層部51の上方で一時的に保持する部材である。仕切板53Bは、スリット55Bから積層部51側へ送出された負極9を積層部51の上方で一時的に保持する部材である。仕切板53A,53Bに電極11,9が載せられたら、仕切板53A,53Bは、積層部51と対向する位置からY軸方向の負側へ引き抜かれるように移動する(図4に示す状態)。このとき、位置決め部材54A,54Bは、仕切板53A,53B上に載置された電極11,9を引き抜き方向に支持する。これによって、仕切板53A,53Bを引き抜く際に、電極11,9が仕切板53A,53Bと共に移動することを防止できる。仕切板53A,53Bが引き抜かれた後、電極11,9は下方へ向けて落下し、積層部51上に積層される。
位置決め部材54A,54Bは、積層部51上に積層される電極11,9の位置決めを行う部材である。位置決め部材54A,54Bは、積層部51に対してY軸方向の負側に配置される。また、位置決め部材54A,54Bは、前述のように、仕切板53A,53Bを引き抜く際に電極11,9の位置決めも行う。位置決め部材54A,54Bは、上下方向に延びる基体部54Aa,54Baと、基体部54Aa,54Baに上下方向に所定のピッチで設けられた押し部54Ab,54Bbと、を備える。位置決め部材54Aの押し部54Abは、電極11,9のY軸方向の負側の縁部11a,9aのうち、壁部52A寄りの部分を押さえる。位置決め部材54Bの押し部54Bbは、電極11,9のY軸方向の負側の縁部11a,9aのうち、壁部52B寄りの部分を押さえる。位置決め部材54A,54Bは、基体部54Aa,54Ba及び押し部54Ab,54Bbを位置決め方向(Y軸方向)へ往復動させる駆動部(不図示)を備えている。押し部54Ab,54Bbが積層部51に積層された電極11,9の縁部11a,9aを押さえる時、受け部材56A,56Bが電極11,9の反対側(Y軸方向の正側)の縁部11b,9bを受ける。なお、仕切板53A,53Bが電極11,9を載置させる状態(図6の状態)では、仕切板53A,53BのX軸方向の寸法は、押し部54Ab,54Bb間のX軸方向の寸法よりも大きい。ただし、引き抜かれる際、仕切板53A,53BはX軸方向に縮むことで、押し部54Ab,54Bb間の隙間の寸法よりも小さくなる(図4の状態)。このような伸縮機構は、仕切板53A,53BをそれぞれX軸方向へ互いにスライド可能な二枚板の構成とすることで実現できる。
受け部材56A,56Bは、位置決め部材54A,54Bが積層部51上に積層される電極11,9の位置決めを行う時に、押し部54Ab,54Bbに押される電極11,9を受ける部材である。受け部材56A,56Bは、積層部51に対してY軸方向の正側に配置される。受け部材56A,56Bは、複数の積層部51にわたって上下方向に延びる柱状の部材によって構成される。受け部材56Aは、電極11,9のY軸方向の正側の縁部11b,9bのうち、壁部52A寄りの部分を受ける。受け部材56Bは、電極11,9のY軸方向の正側の縁部11b,9bのうち、壁部52B寄りの部分を受ける。受け部材56A,56Bは、図示されない駆動部に接続されており、X軸方向の往復動が可能である。ここで、積層部51のY軸方向の正側には、当該積層部51に積層された電極11,9の積層体を取り出す取出ユニット59が設けられている。取出ユニット59は、積層部51上の積層体をY軸方向の正側に引き出す。従って、取出ユニット59が積層体を引き出すとき、受け部材56A,56Bは、電極11,9に対してX軸方向における外側へ移動することで、積層体との干渉を回避する。
電極積層装置100は、コントローラ110を備えている。コントローラ110は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等から構成されている。コントローラ110は、上述した駆動部26A,26Bを制御する搬送制御部と、積層ユニット22の駆動部を制御する積層制御部と、押出ユニット27A,27Bの駆動部を制御する押出制御部と、位置決めユニット29A,29Bの駆動部を制御する位置決め制御部と、を有している。コントローラ110は、装置内の各センサからの検知信号、及びROMに保存されたプログラムに基づき制御内容を決定し、各制御部を介して、各駆動部を駆動制御する。なお、コントローラ110は、一つの処理装置によって構成されていなくともよく、複数の処理装置によって構成されてよい。例えば、電極積層装置100の構成要素に対して独立した処理装置が設けられており、各処理装置は、各種センサの検出信号に基づいて、他の構成要素との動作タイミングを合わせてよい。
次に、電極積層装置100の動作について説明する。電極11,9を支持した支持部24A,24Bが最下端のスリット55A,55Bの位置まで移動すると、積層ユニット22側の支持部24A,24Bは停止し、正極搬送ユニット20Aの位置決めユニット29Aは支持部24Aに支持されたセパレータ付き正極11のX軸方向及びY軸方向の位置決めを行い、負極搬送ユニット20Bの位置決めユニット29Bは支持部24Bに支持された負極9のX軸方向及びY軸方向の位置決めを行う。次に、正極搬送ユニット20Aの押出ユニット27Aと、負極搬送ユニット20Bの押出ユニット27Bは、同時に電極11,9を押し出す。これにより、各電極11,9は、仕切板53A,53B上へ同時に送出される(図6参照)。次に、位置決め部材54A,54Bが電極11,9を支持した状態で、仕切板53A,53Bの引き抜きが行われる。これによって、電極11,9は同時に積層部51上に積層される。積層部51上に電極11,9が積層されたら、位置決め部材54A,54B、及び受け部材56A,56Bは、積層部51上で電極11,9のY軸方向の位置決めを行う。その後、循環部材23A,23Bと共に支持部24A,24Bが移動し、同様の動作が繰り返される。
押出ユニット27A,27B、正極搬送ユニット20A及び負極搬送ユニット20Bの動作について説明する。まず、積層ユニット22と対向する全ての支持部24A,24Bに電極11,9が存在する状態(図5に示す状態)から順に説明を行う。上述のように、押出ユニット27A,27Bは、n段当たりの支持部24A,24Bに対して一つの間隔にて、合計m個の押出部36Ab,36Bbを有する。押出ユニット27A,27Bは、支持部24A,24Bに支持された電極11,9のうち、m個の電極11,9を押出部36Ab,36Bbで押し出す押出動作を実行する。次に、駆動部26A,26Bは、押出部36Ab,36Bbに対して循環部材23A,23Bを支持部24A,24Bの1段分、循環方向へ移動させる第1の移動動作を実行する。当該第1の移動動作が完了したら、支持部24A,24B及び循環部材23A,23Bは停止する。次に、押出ユニット27A,27Bは、第1の移動動作の後、m個の電極11,9を押出部36Ab,36Bbで押し出す押出動作を実行する。駆動部26A,26B及び押出ユニット27A,27Bは、このような第1の移動動作及び(二回目以降の)押出動作を(n−1)回実行する。なお、これらの動作の繰り返しにより、支持部24A,24B及び循環部材23A,23Bの移動と停止が複数回繰り返される。(n−1)回目の押出動作(図6に示す押出動作)が完了すると、積層ユニット22と対向する全ての支持部24A,24Bの電極11,9の送出が完了する。その後、駆動部26A,26Bは、押出部36Ab,36Bbに対して循環部材23A,23Bを支持部24A,24Bの{m×n−(n−1)}段分、循環方向へ移動させる第2の移動動作を実行する。その後、押出ユニット27A,27B、正極搬送ユニット20A及び負極搬送ユニット20Bは、同趣旨の動作を繰り返す。なお、積層部51は、新たな電極11,9が追加される度に、これらの電極11,9の厚み分だけ下方へ僅かに移動する。また、正極搬送ユニット20Aの押出ユニット27Aと、負極搬送ユニット20Bの押出ユニット27Bとは、同時に電極11,9の送出を行ったが、タイミングをずらしてもよい。
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る電極積層装置100におけるセパレータ付き正極11を搬送する反転型の正極搬送ユニット(搬送装置)20Aの支持部24Aの詳細な構成について説明する。正極搬送ユニット20Aにおいて、セパレータ付き正極11は、上側のローラ28Aに対応する位置にて旋回するときに、支持部24A内にて表裏が反転する。すなわち、循環部材23Aの上昇区間にてセパレータ付き正極11の上側の面は、ローラ28Aに対応する位置にて反転し、下降区間にて下側の面となる。図8は、正極搬送ユニット20Aの支持部24Aの拡大側面図である。図9は、正極搬送ユニット20Aの支持部24Aの拡大平面図である。また、図8及び図9では、循環部材23Aの下降区間に配置されているときの状態の支持部24Aについて説明する。なお、図8及び図9においては、正極搬送ユニット20Aの支持部24Aのみが示されているが、負極搬送ユニット20Bの支持部24Bも同趣旨の構成を有しているため、負極搬送ユニット20Bの支持部24Bの説明を省略する。前述のように、支持部24Aは、互いに対向する一対の板部32Aと、ブラケット部31Aと、緩衝部材33Aと、を備える。
板部32Aは、XY平面と平行に広がる平板によって構成されている。板部32Aは、循環部材23A側、すなわちX軸方向における負側に設けられる第1の領域E1と、先端32Ac側、すなわちX軸方向における正側に設けられる第2の領域E2と、を有する。第1の領域E1は、ブラケット部31A及び緩衝部材33Aが配置される領域である。第1の領域E1は、矩形の平板状に構成される。第2の領域E2は、セパレータ付き正極11が配置される領域である。第2の領域E2は、Y軸方向における中央位置において、先端32AcからX軸方向における負側へ向けて延びるスリット部70を有している。従って、第2の領域E2においては、板部32Aは二股に分かれた形状を有している。スリット部70のX軸方向の負側の端部70aの位置は特に限定されないが、図においては、端部70aは、第1の領域E1と第2の領域E2との境界部に配置されている。第2の領域E2のX軸方向における寸法は、第1の領域E1のX軸方向における大きさよりも大きく、且つ、セパレータ付き正極11のX軸方向における大きさよりも大きい。従って、セパレータ付き正極11のX軸方向の負側の縁部11cを緩衝部材33Aに接触させた状態では、板部32Aの先端32Acがセパレータ付き正極11の縁部11dよりもX軸方向の正側に配置される。なお、上側の板部32Aと下側の板部32Aは、上下方向から見て互いに重なり合うように、同形状に形成され、同位置に配置されている。
ブラケット部31Aは、循環部材23A側の端部32Adにおいて一対の板部32A同士を連結する連結部として機能する。これにより、一対の板部32Aは、ブラケット部31Aを介して循環部材23Aに取り付けられている。ブラケット部31Aは、循環部材23Aに取り付けられる取付部71と、一対の板部32Aに挟まれて当該板部32Aを固定する固定部72と、を備える。
取付部71は、矩形状の断面を有して循環部材23Aに沿ってY軸方向に延びる部材である。取付部71は、循環部材23Aに取り付けられる取付面71aをX軸方向の負側に有する。また、取付部71は、固定部72及び板部32Aを支持する支持面71bをX軸方向の正側に有する。取付部71のY軸方向の大きさは特に限定されないが、本実施形態では、取付部71はY軸方向において循環部材23Aと略同じ大きさに形成されている。なお、各支持部24Aの取付部71は、他の支持部24Aの取付部71から上下方向において離間した位置にて、循環部材23Aに取り付けられる。すなわち、一の支持部24Aの取付部71の上面71cは、上方に隣り合う他の支持部24Aの取付部71の下面71dから離間した位置に配置される。
固定部72は、取付部71の支持面71bからX軸方向の正側へ向けて延びる。また、固定部72のY軸方向の寸法は、取付部71のY軸方向の寸法より小さく、板部32AのY軸方向の寸法と略同一である。固定部72は、XY平面と平行な上面72a及び下面72bを有している。固定部72の上面72aには上側の板部32Aの第1の領域E1が固定される。固定部72の下面72bには下側の板部32Aの第1の領域E1が固定される。固定部72と板部32Aとの間の固定方法は特に限定されず、例えば、溶接、ボルト締め、接着剤等の方法が採用される。固定部72のX軸方向の正側の端部72cには、緩衝部材33Aが設けられる。また、固定部72のX軸方向の負側の端部側には、上下方向の厚みが大きくなった肉厚部73が形成されている。肉厚部73は、板部32Aに挟まれていない部分である。固定部72は、肉厚部73を介して取付部71に取り付けられる。また、固定部72に固定された板部32AのX軸方向の負側の端部32Adは、肉厚部73で位置決めされている。
支持部24Aの板部32Aには、他の支持部24Aとの間に緩衝部材35が設けられている。上側の板部32Aには、上面に緩衝部材35が設けられている。下側の板部32Aには、下面に緩衝部材35が設けられている。一の支持部24Aの上側の板部32Aの上面に設けられた緩衝部材35と、他の支持部24Aの下側の板部32Aの下面に設けられた緩衝部材35とは、上下方向において互いに対向している。緩衝部材35は、X軸方向において、揺動時における動きが大きくなる先端32Ac付近の位置に設けられる。板部32Aが上下方向に揺動するような場合、当該板部32Aに設けられた緩衝部材35が、他の板部32Aに設けられた緩衝部材35と緩衝する。これにより、板部32Aの揺動が抑制される。なお、緩衝部材35は、一方の支持部24Aのみに設けられていてもよい。
次に、本実施形態に係る正極搬送ユニット20Aの作用・効果について説明する。
まず、図11を参照して、比較例について説明する。図11(a)に示す正極搬送ユニット120Aでは、支持部を構成する板部132Aが循環部材23Aに直接取り付けられている。また、支持部の先端に沿って、支持部の先端の外側に、落下防止ガイド80が配置される。従って、各板部132Aがローラ28Aに対応する円弧部分を通過するとき、各板部132Aは、当該円弧部分の形状に対応して旋回する。従って、隣り合う板部132A間の隙間が大きくなる。ここで、セパレータ付き正極11がローラ28Aに対応する円弧部分を通過するとき、遠心力によって外周側へ向かうことで、落下防止ガイド80と接触する。このとき、板部132A間の隙間が大きいことによって、落下防止ガイド80との接触に伴って、セパレータ付き正極11に曲げや折れが発生する可能性がある。また、図11(b)に示す正極搬送ユニット220Aは、板部232A間に緩衝部材233Aを有している。緩衝部材233Aがローラ28Aの円弧部分を通過するとき、緩衝部材233Aと板部232Aとの間に隙間が形成される場合がある。従って、板部232A間で移動したセパレータ付き正極11が、緩衝部材233Aと板部232Aとの間に挟まれる可能性がある(図11(b)の「A」を参照)。
これに対し、本実施形態に係る正極搬送ユニット20Aは、セパレータ付き正極11を支持する支持部24Aと、上下方向に延びるループ状をなし、その外周側に複数の支持部24Aが取り付けられた循環部材23Aと、を備えている。また、支持部24Aは、互いに対向する一対の板部32Aを備えている。支持部24Aは、一対の板部32A間にセパレータ付き正極11を配置した状態で、当該セパレータ付き正極11を支持できる。このような構成において、支持部24Aは、循環部材23A側の端部において一対の板部32A同士を連結するブラケット部31Aを備えている。これによって、一対の板部32Aは、ブラケット部31Aを介して互いに連結された状態となる。また、一対の板部32Aは、ブラケット部31Aによって互いに連結された状態にて、当該ブラケット部31Aを介して循環部材23Aに取り付けられている。支持部24Aがローラ28Aに対応する円弧部分を通過する場合、一対の板部32Aは、ブラケット部31Aによって一体化された一つの部材として旋回を行うことができる。これにより、それぞれの板部32Aが循環部材23Aに直接取り付けられている場合に比して、一対の板部32A間の隙間が広がることを抑制できる。この場合、図10に示すように、セパレータ付き正極11が遠心力によって落下防止ガイドと接触しても、板部32A間の隙間が狭いため、セパレータ付き正極11が折れ曲がるスペースがない。従って、当該セパレータ付き正極11に曲げや折れが発生することを抑制できる。以上により、セパレータ付き正極11を支持部24Aで安定した状態で支持できる。
ブラケット部31Aは、循環部材23Aに取り付けられる取付部71と、一対の板部32Aに挟まれて当該板部32Aを固定する固定部72と、を備える。一対の板部32Aは、固定部72を挟むようにして当該固定部72に固定されている。従って、ブラケット部31Aに対する一対の板部32Aの連結強度が向上するため、一対の板部32A間の隙間が大きくなることを抑制できる。更に、固定部72及び一対の板部32Aは、取付部71を介して循環部材23Aに取り付けられる。これにより、板部32A間の隙間を広げようとする循環部材23Aからの力が、取付部71で吸収されることで、板部間の隙間が大きくなることを抑制できる。
また、一対の板部32Aは、循環部材23Aの「稼動→停止」の繰り返しに対しても、支持部24A同士の衝突が抑制される。例えば特許文献1記載のL字状に屈曲した板状部材は、屈曲部の剛性が下がるため、「稼動→停止」の繰り返しに対しては、板状部材の変異(しなり)が大きくなり、板状部材同士が衝突しやすい構造となっている。これに対し、板部32Aは、固定部72を挟むようにして当該固定部72に固定され、剛性の低い屈曲部が生じない構造となっているため、板部32Aの変位が抑えられ、板部32A同士の衝突が抑制される。
支持部24Aの板部32Aには、他の支持部24Aとの間に緩衝部材35が設けられていてよい。この場合、緩衝部材35によって、隣り合う支持部24A同士が衝突することを抑制できる。特に積層ユニット22へ高速で電極を積層するために支持部24A同士のピッチが小さい場合は、緩衝部材35による効果は顕著となる。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記実施形態又は上記変形例に限定されない。
例えば、一対の板部32Aを連結する連結部としてブラケット部31Aが例示されていたが、連結部の構成は特に限定されない。例えば、ブラケット部31Aは、取付部71と固定部72とで分かれていたが、固定部72が直接循環部材23Aに取り付けられてよく、あるいは取付部71に対して板部32Aが固定されてもよい。また、連結部と一対の板部とが別体として構成されていたが、一枚の板をU字状に折りたたむことで支持部を構成してもよい。この場合、板部間で屈曲した部分が連結部として機能する。ただし、板部と連結部を別体とすることで、循環部材からの力が板部に作用することを更に抑制できる。
また、上述の実施形態では、支持部24Aは、循環部材23AとY軸方向における位置が同一となるように設けられていた。これに代えて、図12に示すように、循環部材23Aに対して支持部124AのY軸方向における位置をずらしてもよい。この場合、ブラケット部131Aの取付部71を循環部材23AからY軸方向にはみ出るように設け、当該はみ出た部分に固定部72を設けてよい。
また、図3〜図7に示す電極積層装置の構成は一例に過ぎず、各構成要素の構成はこれらに限定されるものではない。従って、各構成要素の構成を適宜変更してもよく、一部の構成要素を省略してもよい。
例えば、正極搬送ユニット20Aは、積層ユニット22へ電極を送出していたが、電極の送出先の構成は特に限定されない。例えば、搬送経路途中に配置される反転装置であってもよい。
例えば、上記実施形態では、シート状のワークの具体例として電極(負極9又はセパレータ付き正極11)とし、積層装置について説明したが、電極以外の物品が対象物とされてもよい。例えば、樹脂シートなどを対象物としたバッファ装置に採用してもよい。
9…負極(対象物)、11…セパレータ付き正極(対象物)、20A…正極搬送ユニット(搬送装置)、20B…負極搬送ユニット(搬送装置)、23A,23B…循環部材、24A,24B…支持部、31A,31B…ブラケット部(連結部)、32A,32B…板部、35…緩衝部材、71…取付部、72…固定部。

Claims (3)

  1. 対象物を搬送する反転型の搬送装置であって、
    前記対象物を支持する支持部と、
    上下方向に延びるループ状をなし、その外周側に複数の前記支持部が取り付けられた循環部材と、を備え、
    前記支持部は、互いに対向する一対の板部と、前記循環部材側の端部において一対の前記板部同士を連結する連結部と、を備え、
    一対の前記板部は、前記連結部を介して前記循環部材に取り付けられている、搬送装置。
  2. 前記連結部は、前記循環部材に取り付けられる取付部と、一対の前記板部に挟まれて当該板部を固定する固定部と、を備える、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記支持部の前記板部には、他の前記支持部との間に緩衝部材が設けられている、請求項1又は2に記載の搬送装置。
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JP2020152484A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社東芝 シート積層装置及びシート積層方法
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