JP2019022104A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置を揃える。【解決手段】画像形成装置は、操作パネルと、画像読取部と、印刷部と、後処理部と、複数ページ分の画像データのそれぞれについて、原稿にパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現するパンチ領域の位置を検出し、検出したパンチ領域の位置に対応するパンチパターンを認識し、認識したパンチパターンが複数種存在する場合、認識した複数種のパンチパターンをそれぞれ候補パターンに設定し、いずれかの候補パターンを選択するパターン選択操作の受け付けを操作パネルに行わせ、選択された候補パターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、パンチ処理を行う後処理部を備えた画像形成装置に関する。
従来、印刷済み用紙の端部を穿孔するパンチ処理を行う後処理部を備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、読み取った読取原稿の画像が印刷された印刷済み用紙に対し、読取原稿に形成されているパンチ穴の位置に対応する位置にパンチ穴を形成する。一例として、或る原稿(ここでは第1原稿と称する)と第1原稿に形成されているパンチ穴の位置とは異なる位置にパンチ穴が形成されている別の原稿(ここでは第2原稿と称する)とを読み取ったとする。この場合、第1原稿の画像が印刷された印刷済み用紙に対しては、第1原稿のパンチ穴の形成位置に対応する位置にパンチ穴を形成する処理が行われる。第2原稿の画像が印刷された印刷済み用紙に対しては、第2原稿のパンチ穴の形成位置に対応する位置にパンチ穴を形成する処理が行われる。
特開2005−269173号公報
上記した例において、第1原稿のパンチ穴の形成位置が左端部であって、第2原稿のパンチ穴の形成位置が右端部であったとする。この場合、特許文献1では、第1原稿に対応する印刷済み用紙に形成されるパンチ穴の位置は左端部となり、第2原稿に対応する印刷済み用紙に形成されるパンチ穴の位置は右端部となる。
ここで、第1原稿と第2原稿とが混在する場合であっても、複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置(複数枚の印刷済み用紙に印刷された各画像の向きが正しい向きとなるよう複数枚の印刷済み用紙の各向きを揃えた場合の各パンチ穴の形成位置)を揃えたい場合がある。しかし、特許文献1では、第1原稿と第2原稿とが混在していれば、複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置を揃えることができない。複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置を揃えたい場合には、たとえば、操作パネルのメニュー画面からパンチ処理に関する項目を選択し、パンチ処理に関する設定画面を操作パネルに表示させ、設定画面に対して設定操作を行う必要がある。したがって、ユーザーにとっては煩わしい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、読み取った読取原稿の画像が印刷された印刷済み用紙に対し、読取原稿に形成されているパンチ穴の位置に対応する位置にパンチ穴を形成する構成において、複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置(複数枚の印刷済み用紙に印刷された各画像の向きが正しい向きとなるよう複数枚の印刷済み用紙の各向きを揃えた場合の各パンチ穴の形成位置)を揃えることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、ユーザーから操作を受け付ける操作パネルと、原稿の読み取りを行い、複数ページ分の画像データを生成する画像読取部と、複数ページ分の画像データに基づき用紙に印刷を行う印刷部と、印刷部から送られてくる用紙に対してパンチ処理を行う後処理部と、複数ページ分の画像データのそれぞれについて、画像読取部が読み取った原稿にパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現するパンチ領域の位置を検出し、当該検出したパンチ領域の位置に対応するパンチパターンを認識するパターン認識処理を行うとともに、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する判断処理を行い、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンをそれぞれ候補パターンに設定し、いずれかの候補パターンを選択するパターン選択操作の受け付けを操作パネルに行わせ、パターン選択操作で選択された候補パターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部を制御する制御部と、を備える。
本発明の構成では、或る原稿(ここでは第1原稿と称する)と第1原稿に形成されているパンチ穴の位置とは異なる位置にパンチ穴が形成されている別の原稿(ここでは第2原稿と称する)とが混在した複数枚の原稿を画像形成装置で読み取った場合に、パターン選択操作の受け付けが行われる。このとき、第1原稿に対応するパンチパターン(ここでは第1パターンと称する)と第2原稿に対応するパンチパターン(ここでは第2パターンと称する)とが選択肢として示される。第1パターンおよび第2パターンのいずれかを選択すると、第1原稿の画像が印刷された印刷済み用紙および第2原稿の画像が印刷された印刷済み用紙の全てに対し、パターン選択操作で選択したパンチパターンに対応する位置にパンチ穴を形成するパンチ処理が行われる。一例として、第1パターンを選択すると、第1原稿の画像が印刷された印刷済み用紙のパンチ穴の形成位置は第1パターンに対応する位置となり、第2原稿の画像が印刷された印刷済み用紙のパンチ穴の形成位置も第1パターンに対応する位置となる。これにより、複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置(複数枚の印刷済み用紙に印刷された各画像の向きが正しい向きとなるよう複数枚の印刷済み用紙の各向きを揃えた場合の各パンチ穴の形成位置)を揃えることができる。また、パンチ処理に関する設定画面を表示させるための操作を行う必要がない(パターン選択操作を行うだけでよい)ので、ユーザーの利便性が向上する。
本発明の構成では、複数枚の印刷済み用紙にそれぞれ形成される各パンチ穴の位置(複数枚の印刷済み用紙に印刷された各画像の向きが正しい向きとなるよう複数枚の印刷済み用紙の各向きを揃えた場合の各パンチ穴の形成位置)を揃えることができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の画像読取部の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の後処理部の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行うパターン認識処理および判断処理について説明するための図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う白紙検出処理について説明するための図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う回転処理について説明するための図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部により行われたパターン認識処理においてパンチ領域が検出されなかった場合について説明するための図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の設定支援機能が有効に設定されている場合に制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
<装置構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、画像読取部1、印刷部2、後処理部3および操作パネル4を備える。
画像読取部1は、片面読取および両面読取の実行が可能に構成される。片面読取を実行するとき、画像読取部1は、原稿Dの表面だけを読み取る。両面読取を実行するとき、画像読取部1は、原稿Dの表面および裏面の両面を読み取る。
画像読取部1は、図2に示すように、原稿搬送ユニット11および画像読取ユニット12を備える。原稿搬送ユニット11は、原稿Dの自動搬送を行うためのユニットであり、画像読取部1の筐体に対して回動可能に設置される。原稿搬送ユニット11は、画像読取部1の筐体上面を閉塞する方向および筐体上面を開放する方向に回動する。画像読取ユニット12は、原稿Dの読み取りを行うためのユニットであり、画像読取部1の筐体内部に設置される。
画像読取部1の筐体上面には、搬送読取用のコンタクトガラスG1および載置読取用のコンタクトガラスG2が設置される。搬送読取の実行時には、原稿搬送ユニット11によってコンタクトガラスG1上に原稿Dが自動搬送され、コンタクトガラスG1上を通過する原稿Dの読み取りが画像読取ユニット12によって行われる。載置読取の実行時には、コンタクトガラスG2上に載置された原稿Dの読み取りが画像読取ユニット12によって行われる。
原稿搬送ユニット11には、原稿Dがセットされる原稿セットトレイDSTおよび原稿Dが排出される原稿排出トレイDETが設けられる。また、原稿搬送ユニット1には、原稿Dを搬送するための原稿搬送路が設けられる。原稿搬送路には、原稿Dを原稿搬送路に給紙し、原稿Dを原稿搬送路に沿って搬送するための原稿搬送部111が設けられる。原稿搬送部111は、ピックアップローラーや搬送ローラー対を含む。
原稿搬送路は、メイン搬送路DP1、スイッチバック搬送路DP2および引込搬送路DP3を含む。メイン搬送路DP1は、原稿セットトレイDSTから読取位置RP(搬送読取の実行時に原稿Dを読み取る位置であってコンタクトガラスG1上の所定位置)を経由し原稿排出トレイDETに至る。
スイッチバック搬送路DP2は、原稿Dをスイッチバックさせ、メイン搬送路DP1に原稿Dを戻す(読取位置RPでの原稿Dの表裏面の向きを反転させる)ための搬送路である。スイッチバック搬送路DP2は、原稿排出トレイDETからメイン搬送路DP1の読取位置RPよりも原稿搬送方向上流側の位置に至り、当該位置においてメイン搬送路DP1に合流する。引込搬送路DP3は、メイン搬送路DP1からスイッチバック搬送路DP2に原稿Dを引き込むための搬送路である。引込搬送路DP3は、メイン搬送路DP1の読取位置RPよりも原稿搬送方向下流側の位置においてメイン搬送路DP1から分岐し、スイッチバック搬送路DP2に合流する。
片面読取(搬送読取)の実行時、原稿搬送ユニット11は、原稿セットトレイDSTからメイン搬送路DP1に原稿Dを給紙し、読取位置RPに向けて原稿Dを搬送する。そして、原稿搬送ユニット11は、読取位置RPを通過した原稿Dをそのまま原稿排出トレイDETに排出する。画像読取ユニット12は、原稿Dが読取位置RPを通過するとき、原稿Dを読み取る。なお、原稿Dが読取位置RPを通過するときには、原稿Dの表面(原稿セットトレイDSTへの原稿Dのセット時に上方に向けた面)がコンタクトガラスG1と対向する。したがって、読取位置RPにおいて原稿Dの表面が読み取られる。
両面読取(搬送読取)の実行時には、片面読取の実行時と同様、まず、原稿搬送ユニット11が読取位置RPに向けて原稿Dを搬送し、画像読取ユニット12が読取位置RPを通過する原稿Dを読み取る。すなわち、原稿Dの表面の読み取りが行われる。
ここで、原稿搬送ユニット11は、読取位置RPに向けて原稿Dを搬送するとき、メイン搬送路DP1から引込搬送路DP3への原稿Dの搬送経路を開く。これにより、搬送中の原稿Dは、引込搬送路DP3に進入し、スイッチバック搬送路DP2に引き込まれる。スイッチバック搬送路DP2に引き込まれた原稿Dは、一旦、原稿排出トレイDETに向けて搬送される。
スイッチバック搬送路DP2に原稿Dを引き込んで以降、原稿Dの後端が引込搬送路DP3とスイッチバック搬送路DP2との合流点を通過すると、原稿搬送ユニット11は、原稿Dの進行方向を逆転させる。すなわち、原稿搬送ユニット11は、原稿Dをスイッチバックさせる。その後、原稿搬送ユニット11は、スイッチバック搬送路DP2に沿って原稿Dを搬送する(スイッチバック搬送路DP2とメイン搬送路DP1との合流点に向けて原稿Dを搬送する)。これにより、スイッチバック搬送路DP2からメイン搬送路DP1に原稿Dが戻る。
メイン搬送路DP1に原稿Dが戻ると、原稿搬送ユニット11は、読取位置RPに向けて原稿Dを搬送する。これにより、原稿Dが読取位置RPを再度通過する。画像読取ユニット12は、読取位置RPを再度通過する原稿Dを読み取る。読取位置RPを再度通過する原稿Dは、表裏面の向きが反転された状態となっている。したがって、このときには、原稿Dの裏面の読み取りが行われる。その後、原稿搬送ユニット11は、原稿排出トレイDETに原稿Dを排出する。
画像読取ユニット12は、光源121、イメージセンサー122、ミラー123およびレンズ124を含む。搬送読取の実行時、光源121は、コンタクトガラスG1に向けて光を照射する(コンタクトガラスG1を透過した光がコンタクトガラスG1上を通過する原稿Dを照射する)。載置読取の実行時、光源121は、コンタクトガラスG2に向けて光を照射する(コンタクトガラスG2を透過した光がコンタクトガラスG2上に載置された原稿Dを照射する)。原稿Dで反射された反射光は、ミラー123で反射され、レンズ124に導かれる。レンズ124は、反射光を集光する。
なお、光源121およびミラー123は、副走査方向に移動可能な移動枠125に保持される。搬送読取の実行時には、光源121を含む移動枠125がコンタクトガラスG1の下方において静止し、その状態で、光源121が光を発する。載置読取の実行時には、光源121を含む移動枠125が副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に移動し、移動中に、光源121が光を発する。
イメージセンサー122は、原稿Dからの反射光(レンズ124で集光された光)を受光すると、ライン単位で画素ごとに光電変換して電荷を蓄積する。そして、イメージセンサー122は、蓄積電荷に応じたアナログ信号を出力する。搬送読取の実行時、イメージセンサー122は、コンタクトガラスG1上の原稿Dで反射された反射光の光電変換を繰り返し行う。載置読取の実行時、イメージセンサー122は、コンタクトガラスG2上の原稿Dで反射された反射光の光電変換を繰り返し行う。
図1に戻り、印刷部2は、用紙Sを搬送するとともに、画像データに基づき画像を形成し、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。印刷部2は、用紙給紙部21、用紙搬送部22、画像形成部23および定着部24を備える。
用紙給紙部21は、用紙カセットCAに収容された用紙Sを引き出して用紙搬送路20に給紙する。用紙搬送部22は、複数の搬送ローラー対を含み、用紙搬送路20に沿って用紙Sを搬送する。画像形成部23は、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送中の用紙Sにトナー像を転写する。定着部24は、トナー像が転写された用紙Sを加熱および加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。
後処理部3は、印刷部2から送られてくる印刷済み用紙Sに対する穿孔やステープルなどを後処理として行う。なお、後処理部3は、用紙搬送路20と繋がる受入口30を有する。そして、後処理部3は、受入口30を介して、印刷部2から印刷済み用紙Sを受け入れる。
後処理部3は、図3に示すように、パンチユニット31およびステープルユニット32を備える。パンチユニット31は、印刷済み用紙Sの端部を穿孔するパンチ処理を行う。ステープルユニット32は、用紙束(複数枚の印刷済み用紙Sの束)の端部をステープル針で綴じるステープル処理を行う。
図1に戻り、操作パネル4は、タッチパネルディスプレイ41を含む。タッチパネルディスプレイ41は、ソフトウェアキーなどを配した画面を表示し、表示画面(ソフトウェアキー)に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。また、操作パネル4は、複数のハードウェアキー42を含む。たとえば、ハードウェアキー42としては、原稿Dの読み取りにより得られた画像データに基づく画像を用紙Sに印刷するコピージョブの実行指示をユーザーから受け付けるためのスタートキーなどがある。
また、図4に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置100の各部の動作制御を行う制御部5を備える。制御部5は、画像読取部1および印刷部2に接続され、画像読取部1の読取動作を制御するとともに、印刷部2の印刷動作を制御する。また、制御部5は、後処理部3に接続され、後処理部3の後処理動作を制御する。
さらに、制御部5は、操作パネル4に接続される。そして、制御部5は、操作パネル4の表示動作を制御するとともに、操作パネル4に対して行われた操作(タッチパネルディスプレイ41に対するタッチ操作やハードウェアキー42に対する押下操作など)を検知する。
制御部5は、CPU51、メモリー52(ROMおよびRAMなど)および画像処理モジュール53を含む。CPU51は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、画像形成装置100の各部の動作を制御する。メモリー52は、CPU51を動作させるための制御用のプログラムおよびデータを記憶する。
画像処理モジュール53は、画像処理用の回路およびメモリーを含む。制御部5は、画像処理モジュール53を用いて、拡大/縮小、回転および濃度変換など種々の画像処理を画像データに対して行う。
<設定支援機能>
制御部5は、コピージョブの実行に際し、パンチ機能を有効にするか否かの受け付けを操作パネル4に行わせる。パンチ機能を有効にする旨を操作パネル4が受け付けた場合、制御部5は、パンチ機能を有効に設定する。
パンチ機能を有効に設定した状態で、コピージョブの実行指示(操作パネル4のスタートキーに対する操作)を操作パネル4が受け付けると、制御部5は、画像読取部1に原稿Dの読み取りを行わせ、画像読取部1が読み取った原稿Dの画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部2に行わせる。そして、制御部5は、印刷部2から送られてくる印刷済み用紙Sの端部に対するパンチ処理を後処理部3に行わせる。言い換えると、制御部5は、パンチ処理を伴うコピージョブを実行する。
ここで、画像形成装置100には、パンチ処理に関する設定(パンチ穴を形成する位置の設定)を支援する機能である設定支援機能が搭載される。設定支援機能を有効にするか否かの受け付けは操作パネル4が受け付ける。設定支援機能を有効にする旨を操作パネル4が受け付けると、制御部5は、設定支援機能を有効に設定する。
制御部5は、設定支援機能を有効に設定した状態で、パンチ処理を伴うコピージョブを開始した場合、画像読取部1による原稿Dの読み取りが完了した後、印刷部2による用紙Sへの画像の印刷に先立って、設定支援機能に関する処理を行う。なお、設定支援機能に関する処理は、画像読取部1が複数ページ分の画像データを生成した場合に行われる。画像読取部1により生成された画像データが1ページ分だけの場合には、設定支援機能が有効に設定されていても、設定支援機能に関する処理は行われない。
制御部5は、1回のコピージョブで複数ページ分の画像データが生成されると、複数ページ分の画像データを対象にパターン認識処理を行う。たとえば、画像読取部1が3枚の原稿Dを読み取って3ページ分の画像データ(図5の上段図参照)を生成したとする。この場合、制御部5は、1ページ目の画像データ、2ページ目の画像データおよび3ページ目の画像データの順に合計3回のパターン認識処理を行う。
パターン認識処理を行うとき、制御部5は、現在対象としている対象画像データに含まれる複数の画素を順番に注目画素に設定するとともに、注目画素の画素値(濃度値)を認識する。そして、制御部5は、対象画像データの各画素の画素値に基づき、対象画像データに存在するパンチ領域(画像読取部1が読み取った原稿Dである読取原稿Dにパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現する領域)を検出する。ここで、対象画像データに含まれる複数の画素のうち、読取原稿Dに形成されているパンチ穴に対応する画素は他の画素よりも暗くなる。たとえば、画素値が8ビット(真黒「0」〜真白「255」)で示される場合、読取原稿Dに形成されているパンチ穴に対応する画素の画素値は他の画素の画素値よりも「0」に近い値となる。これにより、対象画像データの各画素の画素値に基づき、対象画像データに存在するパンチ領域を検出することができる。なお、対象画像データに存在するパンチ領域の検出方法は特に限定されず、他の方法を用いてもよい。
制御部5は、対象画像データに存在するパンチ領域を検出すると、当該検出したパンチ領域のページ内での位置を検出する。そして、制御部5は、対象画像データに存在するパンチ領域のページ内での位置に対応するパンチパターンを認識する。
たとえば、画像読取部1が読み取った3枚の原稿Dのうち、1枚目および3枚目の各原稿Dについては原稿Dの左端部にパンチ穴が形成され、2枚目の原稿Dについては原稿Dの右端部にパンチ穴が形成されていたとする。この場合、図5の上段図に示すように、1ページ目および3ページ目の各画像データについてはページ内の左端部にパンチ領域が出現する一方、2ページ目の画像データについてはページ内の右端部にパンチ領域が出現する。図5の上段図では、パンチ領域を黒丸で示す(以降の説明で参照する図面についても同様である)。
制御部5は、複数ページ分の画像データに対するパターン認識処理が全て終わると、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する判断処理を行う。図5に示す例では、パンチパターンとして、2種類のパターンが存在する。1つのパンチパターンは、1ページ目および3ページ目の各画像データに対応するパターンであり、ページ内の左端部にパンチ領域が存在するパターンである。もう1つのパンチパターンは、2ページ目の画像データに対応するパターンであり、ページ内の右端部にパンチ領域が存在するパターンである。したがって、この場合の制御部5による判断処理では、パンチパターンが複数種存在する(2種類存在する)と判断される。
制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンをそれぞれ候補パターンに設定する。そして、制御部5は、いずれかの候補パターンを選択するパターン選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。操作パネル4は、複数種のパンチパターン(候補パターン)をそれぞれ示す複数のパンチパターン情報を選択肢として表示する。
たとえば、制御部5は、パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターン(候補パターン)のそれぞれについて、複数ページ分の画像データから対応する画像データを1つずつ抽出し、当該抽出した画像データをプレビューするためのプレビュー画像(当該プレビュー画像を表示するための表示データ)を生成する。そして、制御部5は、プレビュー画像をパンチパターン情報として操作パネル4に表示させる。
図5に示す例では、1ページ目および3ページ目の各画像データに対応するパンチパターンは同一種である。したがって、1ページ目および3ページ目の各画像データのうちいずれかの画像データに対応するプレビュー画像がパンチパターン情報として生成される。また、2ページ目の画像データに対応するプレビュー画像もパンチパターン情報として生成される。そして、2つのパンチパターン情報が選択肢として表示される(図5の中段図参照)。図5の中段図では、2つのパンチパターン情報にそれぞれ符号P1およびP2を付す。
その後、操作パネル4がパターン選択操作を受け付けると、制御部5は、パターン選択操作で選択されたパンチパターン(候補パターン)を認識する。そして、制御部5は、パターン選択操作で選択されたパンチパターン(候補パターン)に対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。
たとえば、図5に示す例において、符号P1を付したパンチパターン情報が選択されたとする。パンチパターン情報P1に対応するパンチ穴の形成位置はページ内の左端部である。このため、印刷済み用紙Sの左端部に対してパンチ処理が行われる。これにより、図5の下段図に示すように、左端部にパンチ穴が形成された印刷済み用紙Sが出力される。図5の下段図では、印刷済み用紙Sに形成されたパンチ穴を二重丸で示す(以降の説明で参照する図面についても同様である)。
ところで、画像データのうちパンチ領域の画像は消去される。このため、印刷済み用紙Sには、パンチ領域の画像は存在しない。あるいは、パンチ領域の画像を消去するか否かの受け付けを操作パネル4に行わせ、パンチ領域の画像を消去する旨を操作パネル4が受け付けた場合にのみ、画像データからパンチ領域の画像を消去してもよい。
なお、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが1種類しか存在しない(パターン認識処理で認識したパンチパターンの種類が全て同じ)と判断した場合、操作パネル4にパターン選択操作の受け付けを行わせない。この場合、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。
ここで、画像読取部1が読み取った原稿Dの少なくとも1枚が白紙原稿Dであった場合には、複数ページ分の画像データに白紙ページの画像データが混在する(図6の上段図参照)。白紙ページの画像データに基づく印刷は必要ないので、白紙ページの画像データは除去するのが好ましい。そこで、制御部5は、パターン認識処理を行う前に、複数ページ分の画像データから白紙ページの画像データを検出する白紙検出処理を行う。制御部5による白紙検出処理は、複数ページ分の画像データの全てを対象に行われる。白紙ページの画像データを検出した場合、制御部5は、複数ページ分の画像データから白紙ページの画像データを除去する。
制御部5は、白紙検出処理を行うとき、現在対象としている対象画像データに存在する有色画素数をカウントし、有色画素数が予め定められた閾値画素数を下回るか否かを判断する。その結果、有色画素数が閾値画素数を下回っている場合、制御部5は、対象画像データを白紙ページの画像データとして検出する。たとえば、制御部5は、対象画像データの全画素数に対する有色画素数の割合が数%〜数十%以下であれば、対象画像データを白紙ページの画像データとして検出する。なお、白紙ページの画像データの検出方法は特に限定されず、他の方法を用いてもよい。
たとえば、画像読取部1が読み取った3枚の原稿Dのうち2枚目の原稿Dが白紙原稿Dであったとする。この場合、図6の上段図に示すように、3ページ分の画像データのうち2ページ目の画像データが白紙原稿Dに対応する画像データとなる。このため、2ページ目の画像データが白紙ページの画像データとして検出され、2ページ目の画像データが除去される(図6の中段図参照)。
制御部5は、白紙検出処理を行った後、パターン認識処理を行う。このとき、直前の白紙検出処理で白紙ページの画像データが検出されていた場合には、白紙ページの画像データは除去されるので、白紙ページの画像データはパターン認識処理の対象とならない。
図6に示す例では、2ページ目の画像データが除去される。すなわち、制御部5は、1ページ目および3ページ目の各画像データを対象にパターン認識処理を行う。1ページ目および3ページ目の各画像データに対応するパンチパターンは同一種である。この場合、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが1種類しか存在しないと判断する。
したがって、制御部5は、操作パネル4にパターン選択操作の受け付けを行わせず、パターン認識処理で認識したパンチパターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。これにより、図6の下段図に示すように、左端部にパンチ穴が形成された印刷済み用紙Sが出力される。なお、2ページ目の画像データは除去されているので、印刷済み用紙Sの出力枚数は2枚である。
制御部5が白紙検出処理を行う構成では、複数ページ分の画像データから白紙ページの画像データが除去されるので、白紙の用紙Sが出力されることはない。すなわち、複数枚の印刷済み用紙Sの中に白紙の用紙Sが混在することはない。これにより、複数枚の印刷済み用紙Sの中に白紙の用紙Sが混在しているか否かを確認する作業(印刷済み用紙Sを1枚ずつ確認する作業)を行う必要がないので、ユーザーの利便性が向上する。
また、制御部5は、パンチ処理を伴うコピージョブの実行に際し、複数ページ分の画像データのいずれかの向きを調整するか否かの設定の受け付けを操作パネル4に行わせる。たとえば、操作パネル4は、設定支援機能を有効にする旨を受け付けると、向き調整の要否設定の受け付けを行う。
制御部5は、複数ページ分の画像データが生成されると、向き調整の要否設定を確認する。そして、制御部5は、向き調整の要否設定が「要」に設定されていれば、複数ページ分の画像データのうち回転させる画像データを選択するデータ選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。
制御部5は、操作パネル4がデータ選択操作を受け付けると、複数ページ分の画像データのうちデータ選択操作で選択された画像データを180°回転させる回転処理を行う。その後、制御部5は、回転処理で回転させた画像データを含む複数ページ分の画像データを対象にパターン認識処理および判断処理を行う。
たとえば、画像読取部1が読み取った3枚の原稿Dのうち2枚目の原稿Dの向きが正しい向きとは逆向きになっていた(上下が反転していた)とする。結果として、図7の上段図に示すように、1ページ目および3ページ目についてはページ内の左端部にパンチ領域が存在する画像データが生成されたのに対し、2ページ目についてはページ内の右端部にパンチ領域が存在する画像データが生成されたとする。
また、制御部5が向き調整の要否を確認した結果、向き調整の要否が「要」に設定されていたとする。この場合には、操作パネル4がデータ選択操作を受け付ける。たとえば、2ページ目の画像データが選択されたとすると、制御部5は、2ページ目の画像データを180°回転させる(図7の中段図参照)。
図7に示す例では、2ページ目の画像データに対する回転処理が制御部5により行われた結果、1ページ目、2ページ目および3ページ目の各画像データに対応するパンチパターンは同一種となる。このため、回転処理後の判断処理において、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが1種類しか存在しないと判断する。
したがって、制御部5は、操作パネル4にパターン選択操作の受け付けを行わせず、パターン認識処理で認識したパンチパターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。これにより、図7の下段図に示すように、左端部にパンチ穴が形成された印刷済み用紙Sが出力される。
制御部5が回転処理を行う構成では、複数枚の原稿Dの各向きが揃っていなくても、原稿Dの読取後に画像データを回転させることができるので、画像形成装置100に複数枚の原稿Dをセットするときに、複数枚の原稿Dの各向きを確認する必要がない。仮に、複数枚の原稿Dのうちいずれかの原稿Dの向きが間違っていても、当該原稿Dの画像データを後から回転させればよい。
また、制御部5は、パターン認識処理を行った結果、複数ページ分の画像データのいずれからもパンチ領域が検出されなかったとき、予め定められた通常位置へのパンチ穴の形成を許可するか否かの受け付けを操作パネル4に行わせる。そして、操作パネル4が通常位置へのパンチ穴の形成を許可する旨を受け付けた場合、制御部5は、通常位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。
たとえば、画像読取部1が読み取った3枚の原稿Dのいずれにもパンチ穴が形成されていなかったとする。結果として、図8の上段図に示すように、1ページ目、2ページ目および3ページ目のいずれにもパンチ領域が存在しない3ページ分の画像データが生成されたとする。
ここで、パンチ機能が有効に設定されていたとする。この場合、制御部5は、画像読取部1が読み取った原稿Dにパンチ穴が形成されているか否かにかかわらず、パターン認識処理を行う。しかし、このときに行われるパターン認識処理では、パンチ領域は検出されない。このため、操作パネル4は、通常位置へのパンチ穴の形成を許可するか否かを受け付ける。通常位置へのパンチ穴の形成を許可した場合には、図8の下段図に示すように、通常位置にパンチ穴が形成された印刷済み用紙Sが出力される。図8の下段図には、通常位置が左端部である場合を図示する。
この構成では、原稿Dにパンチ穴が形成されていなくても、パンチ穴が形成された印刷済み用紙Sを得ることができる。印刷済み用紙Sにパンチ穴を形成したくない場合には、パンチ穴の形成を許可しなければよい。
以下に、図9に示すフローチャートを参照し、画像形成装置100の設定支援機能が有効に設定されている場合に制御部5により行われる処理の流れを説明する。図9に示すフローチャートのスタート時点では、パンチ機能が有効に設定され、かつ、設定支援機能が有効に設定されているとする。その状態で、コピージョブの実行指示を受けたとき、図9に示すフローチャートがスタートする。
ステップS1において、制御部5は、画像読取部1に原稿Dの読み取りを行わせる。制御部5は、原稿Dの読み取りが完了すると、原稿Dの画像データを取得する。ここでは、原稿Dの読み取りによって複数ページ分の画像データが生成されたとする。
ステップS2において、制御部5は、複数ページ分の画像データのそれぞれに対して白紙検出処理を行う。そして、制御部5は、白紙ページの画像データが存在するか否かを判断する。その結果、白紙ページの画像データが存在すると制御部5が判断した場合には、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、制御部5は、白紙ページの画像データを除去する。その後、ステップS4に移行する。なお、ステップS2において、白紙ページの画像データが存在しないと制御部5が判断した場合には、ステップS3の処理が省略され、ステップS4に移行する。
ステップS4において、制御部5は、向き調整の要否が「要」に設定されているか否かを判断する。その結果、向き調整の要否が「要」に設定されていると制御部5が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、制御部5は、データ選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。そして、制御部5は、複数ページ分の画像データのうちデータ選択操作で選択された画像データを180°回転させる。その後、ステップS6に移行する。なお、ステップS4において、向き調整を行わない旨の設定がなされている場合には、ステップS5の処理が省略され、ステップS6に移行する。
ステップS6に移行すると、制御部5は、複数ページ分の画像データのそれぞれについて、画像読取部1が読み取った原稿Dにパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現するパンチ領域のページ内での位置を検出し、当該検出したパンチ領域の位置に対応するパンチパターンを認識するパターン認識処理を行う。また、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する判断処理を行う。
ステップS7において、制御部5は、複数ページ分の画像データの少なくとも1つからパンチ領域を検出したか否かを判断する。その結果、パンチ領域を検出したと制御部5が判断した場合には、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する。その結果、パンチパターンが複数種存在すると制御部5が判断した場合には、ステップS9に移行する。
ステップS9において、制御部5は、パターン選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせる。そして、ステップS10において、制御部5は、パターン選択操作で選択されたパンチパターン(候補パターン)に対応する位置をパンチ位置に設定する。
ステップS8において、パターン認識処理で認識したパンチパターンが1種類しか存在しないと制御部5が判断した場合には、ステップS11に移行する。ステップS11に移行すると、制御部5は、操作パネル4にパターン選択操作の受け付けを行わせず、パターン認識処理で認識したパンチパターンに対応する位置をパンチ位置に設定する。
ステップS7において、パンチ領域を検出しなかったと制御部5が判断した場合には、ステップS12に移行する。ステップS12に移行すると、制御部5は、通常位置へのパンチ穴の形成を許可する旨を操作パネル4が受け付けたか否かを判断する。許可されている場合、ステップS13に移行し、制御部5は、通常位置をパンチ位置に設定する。許可されていない場合、ステップS14に移行し、制御部5は、ユーザー指定の位置をパンチ位置に設定する。なお、通常位置へのパンチ穴の形成が許可されていない場合には、パンチ位置の指定受付が操作パネル4により行われる。
パンチ位置の設定後、ステップS15に移行する。ステップS15に移行すると、制御部5は、複数ページ分の画像データに基づく印刷を印刷部2に行わせる。印刷後、ステップS16において、制御部5は、印刷済み用紙Sに対するパンチ処理を後処理部3に行わせる。このとき、制御部5は、設定したパンチ位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する。
なお、画像読取部1が両面読取を行ったことによって複数ページ分の画像データが生成された場合には、複数ページ分の画像データのうち原稿Dの表面および裏面の一方面のページの画像データのパンチ領域の位置に基づき、左端部にパンチ穴が形成された原稿Dと右端部にパンチ穴が形成された原稿Dとが混在していたか否かが分かる。したがって、この場合、制御部5は、複数ページ分の画像データのうち原稿Dの表面および裏面の一方面のページの画像データだけを対象にパターン認識処理を行う。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、ユーザーから操作を受け付ける操作パネル4と、原稿Dの読み取りを行い、複数ページ分の画像データを生成する画像読取部1と、複数ページ分の画像データに基づき用紙Sに印刷を行う印刷部2と、印刷部2から送られてくる用紙Sに対してパンチ処理を行う後処理部3と、複数ページ分の画像データのそれぞれについて、画像読取部1が読み取った原稿Dにパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現するパンチ領域の位置を検出し、当該検出したパンチ領域の位置に対応するパンチパターンを認識するパターン認識処理を行うとともに、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する判断処理を行い、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンをそれぞれ候補パターンに設定し、いずれかの候補パターンを選択するパターン選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせ、パターン選択操作で選択された候補パターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう後処理部3を制御する制御部5と、を備える。
本実施形態の構成では、或る原稿D(ここでは第1原稿Dと称する)と第1原稿Dに形成されているパンチ穴の位置とは異なる位置にパンチ穴が形成されている別の原稿D(ここでは第2原稿Dと称する)とが混在した複数枚の原稿Dを画像形成装置100で読み取った場合に、パターン選択操作の受け付けが行われる。このとき、第1原稿Dに対応するパンチパターン(ここでは第1パターンと称する)と第2原稿Dに対応するパンチパターン(ここでは第2パターンと称する)とが選択肢として示される。第1パターンおよび第2パターンのいずれかを選択すると、第1原稿Dの画像が印刷された印刷済み用紙Sおよび第2原稿Dの画像が印刷された印刷済み用紙Sの全てに対し、パターン選択操作で選択したパンチパターンに対応する位置にパンチ穴を形成するパンチ処理が行われる。たとえば、第1パターンを選択すると、第1原稿Dの画像が印刷された印刷済み用紙Sのパンチ穴の形成位置は第1パターンに対応する位置となり、第2原稿Dの画像が印刷された印刷済み用紙Sのパンチ穴の形成位置も第1パターンに対応する位置となる。これにより、複数枚の印刷済み用紙Sにそれぞれ形成される各パンチ穴の位置を揃えることができる。また、パンチ処理に関する設定画面を表示させるための操作を行う必要がない(パターン選択操作を行うだけでよい)ので、ユーザーの利便性が向上する。
ところで、用紙カセットCAに収容される用紙Sの向きは様々である。用紙Sの長手方向が用紙搬送方向と一致するよう用紙カセットCAに用紙Sが収容される場合もあれば、用紙Sの短手方向が用紙搬送方向と一致するよう用紙カセットCAに用紙Sが収容される場合もある。
たとえば、図5に示した例において、符号P1を付したパンチパターン情報が選択されたとする。この場合、制御部5は、用紙Sの長手方向に沿った端部にパンチ穴が形成されるようパンチ位置を設定する。しかし、用紙Sの長手方向が用紙搬送方向と一致するよう用紙カセットCAに用紙Sが収容されていれば、用紙Sの短手方向に沿った端部にパンチ穴を形成することはできるが、用紙Sの長手方向に沿った端部にはパンチ穴を形成することができない。この不都合を解消するには、用紙カセットCAに収容された用紙Sの向きを変更する必要がある(ユーザーによる作業が必要となる)。
そこで、制御部5は、用紙カセットCAに現在収容されている用紙Sの向きではパターン選択操作で選択されたパンチパターンに対応する位置にパンチ穴を形成することができないとき、用紙カセットCAに収容された用紙Sの向きの確認を促すメッセージを操作パネル4に表示させる。これにより、用紙カセットCAに収容された用紙Sの向きを変更する作業をユーザーに行わせることができる。
変形例として、パターン選択操作を受け付けるとき、パンチパターン情報(選択肢)として、複数ページ分の画像データにそれぞれ対応する複数ページ分のプレビュー画像を全て表示してもよい。この構成の場合、たとえば、複数ページ分の画像データのページ数が3ページであれば、パンチパターン情報(プレビュー画像)の表示数は3つとなる。3つのパンチパターン情報からユーザー所望のパンチパターンを選択するのはそれほど煩わしくない。しかし、たとえば、複数ページ分の画像データのページ数が十数〜数十ページになると、パンチパターン情報(プレビュー画像)の表示数が非常に多くなり、プレビュー画像を確認する作業などが大変になる。
そこで、上記変形例に構成において、所定条件が満たされたとき、パターン選択操作の受け付けを行わず、パンチ位置の設定を自動的に行ってもよい。たとえば、制御部5は、パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、複数ページ分の画像データのページ数が予め定められた閾値(たとえば、数十ページ(20〜30ページ))を超えていれば、所定条件を満たすと判断する。なお、所定条件を満たすか否かの判断基準となる閾値は任意に変更可能である(当該閾値の変更は操作パネル4がユーザーから受け付ける)。したがって、当該閾値を数ページ程度にすることもできる。
所定条件を満たすと判断した場合、制御部5は、パターン選択操作の受け付けを操作パネル4に行わせず、パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンのうち、複数ページ分の画像データの中で数が最も多いパンチパターンの種類を認識し、当該認識した種類のパンチパターンに対応する位置をパンチ位置に設定する。この構成では、ユーザーからすると、プレビュー画像の確認作業が省略されるので、利便性が良い。
なお、別の変形例として、複数ページ分の画像データのページ数が予め定められた閾値を超える場合に、パターン認識処理の処理対象とする画像データのページ数を減らしてもよい。たとえば、複数ページ分の画像データのページ数が予め定められた閾値を超える場合、制御部5は、複数ページ分の画像データのうち1ページ目から所定ページ目(たとえば、3ページ目)までの画像データだけをパターン認識処理の処理対象とする。この構成では、パターン認識処理を速やかに完了させることができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 画像読取部
2 印刷部
3 後処理部
4 操作パネル
5 制御部
100 画像形成装置

Claims (8)

  1. ユーザーから操作を受け付ける操作パネルと、
    原稿の読み取りを行い、複数ページ分の画像データを生成する画像読取部と、
    前記複数ページ分の画像データに基づき用紙に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部から送られてくる用紙に対してパンチ処理を行う後処理部と、
    前記複数ページ分の画像データのそれぞれについて、前記画像読取部が読み取った原稿にパンチ穴が形成されている場合に画像データに出現するパンチ領域の位置を検出し、当該検出した前記パンチ領域の位置に対応するパンチパターンを認識するパターン認識処理を行うとともに、前記パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在するか否かを判断する判断処理を行い、前記パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、前記パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンをそれぞれ候補パターンに設定し、いずれかの前記候補パターンを選択するパターン選択操作の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記パターン選択操作で選択された前記候補パターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう前記後処理部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記パターン認識処理を行う前に、前記複数ページ分の画像データから白紙ページの画像データを除去することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記複数ページ分の画像データのうち回転させる画像データを選択するデータ選択操作の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記操作パネルが前記データ選択操作を受け付けると、前記複数ページ分の画像データのうち前記データ選択操作で選択された画像データを回転させる回転処理を行い、その後、前記回転処理で回転させた画像データを含む前記複数ページ分の画像データを対象に前記パターン認識処理および前記判断処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記パターン認識処理を行った結果、前記複数ページ分の画像データのいずれからも前記パンチ領域が検出されなかったとき、予め定められた通常位置へのパンチ穴の形成を許可するか否かの受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記操作パネルが前記通常位置へのパンチ穴の形成を許可する旨を受け付けた場合、前記通常位置にパンチ穴が形成されるよう前記後処理部を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像読取部は、片面読取を行う場合には原稿の表面だけを読み取るとともに、両面読取を行う場合には原稿の表面および裏面を読み取り、
    前記制御部は、前記画像読取部が前記両面読取を行ったことによって前記複数ページ分の画像データが生成された場合、前記複数ページ分の画像データのうち原稿の表面および裏面の一方面のページの画像データだけを対象に前記パターン認識処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 印刷に用いる用紙を収容する用紙カセットを備え、
    前記制御部は、前記用紙カセットに現在収容されている用紙の向きでは前記パターン選択操作で選択されたパンチパターンに対応する位置にパンチ穴を形成することができないとき、前記用紙カセットに収容された用紙の向きの確認を促すメッセージを前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記パターン認識処理で認識したパンチパターンが複数種存在すると判断した場合、前記複数ページ分の画像データのページ数が予め定められた閾値を超えていれば、前記パターン選択操作の受け付けを前記操作パネルに行わせず、前記パターン認識処理で認識した複数種のパンチパターンのうち、前記複数ページ分の画像データの中で数が最も多いパンチパターンの種類を認識し、当該認識した種類のパンチパターンに対応する位置にパンチ穴が形成されるよう前記後処理部を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記複数ページ分の画像データのページ数が予め定められた閾値を超えている場合、前記複数ページ分の画像データのうち1ページ目から所定ページ目までの画像データだけを前記パターン認識処理の処理対象とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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