JP2019018972A - 紙葉の角折れ部矯正機構、角折れ部矯正方法、及び紙葉取扱装置 - Google Patents

紙葉の角折れ部矯正機構、角折れ部矯正方法、及び紙葉取扱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数削減、小型化、簡易構造化、低コスト化を実現し、表裏両面の全ての角折れ片を一括して矯正できる紙葉の角折れ部矯正機構を提供する。
【解決手段】第1固定支持部15、及び第1可動支持部30を有した第1矯正ユニット10と、第2固定支持部55、及び第2可動支持部70を有した第2矯正ユニット50と、を備え、各固定支持部は、互いに接近した位置にある時に紙葉の一端寄り部位を仮固定し、各可動支持部は、仮固定された紙葉の他端寄り部位と接触した状態で夫々該紙葉の面方向へ相対的に進退する構成を備え、各固定支持部は紙葉の一端側の角折れ部を矯正する固定側角折れ矯正部を備え、各可動支持部は紙葉の他端側の角折れ部を矯正する可動側角折れ矯正部を夫々備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は紙幣等の紙葉に形成された角折れ部をシンプルな構成によって効率的に修正することができる紙葉の角折れ部矯正機構、紙葉の角折れ部矯正機構による角折れ部矯正方法、及び紙葉取扱装置に関する。
多量の現金を取り扱う金融機関、電鉄駅、大規模小売店、テーマパーク、カジノ等の各種施設では、紙幣の計数、仕分け、収納、払出し等の各種処理を自動化した紙幣取扱装置が導入されている。
角隅部に角折れ部がある紙幣は紙幣取扱装置内で紙詰まり等々の不具合を起こす原因となるため受け容れることができず、識別の段階でリジェクト処理して機外に排出し、角折れ部を平坦化してから装置に再投入することとなる。角折れ部を平坦化する処理を人手によって実施すると、処理枚数が多い場合に作業効率が低下する。このため、紙幣の角折れ部を自動的に平坦化する装置が種々開発されている。
特許文献1に係る紙幣修復装置は、複数本の修復棒の一端を傘の骨のように束ねると共に各修復棒の先端部で紙幣面上を摺動する際に角折れ部を引っ掛けるようにして開き平らに戻すことにより修復機能を発揮する構成が開示されている。
しかしながら、この構成では修正機能が紙幣の片面のみに作用する為、裏面へ折れ曲がった角折れ部を修復することができない。また、構成、及び動作が複雑であり、大型化、高コスト化を招くことが明らかである。
特許文献2に係る紙幣しわ伸し装置によれば、紙幣の搬送方向に向かって平面視で八の字型に拡開する形状のブラシ体、及びしわ伸ばしブロックが上下に接離自在に配置され、紙幣を両部材間で挟みながら搬送することにより搬送方向後端側の角折れ部が押し起こされるとともに、上下から挟む圧力で紙幣のしわが伸ばされる。
しかし、ブラシ体はしわ伸ばしブロックの上流側に配置されるため、ブラシ体のコシが強いと、しわ伸ばしされる前の紙幣の折れ跡を通過する際にブラシ体が搬送抵抗となり搬送紙幣の斜行や紙幣詰まりを惹起する虞がある。一方、ブラシ体のコシが弱いと角折れ部を起こす効果が低下してしまう。また、ブラシ体は紙幣と接触して擦れる為、摩耗や変形など耐久性に懸念があり、このような条件を全て満たすブラシ体の選定は難しい。
特許文献3、特許文献4にも折れ曲がり部を修正するための構成が開示されているが、何れも部品点数の増加、大型化、高コスト化という不具合がある。
特開昭63−147766号公報 実公昭62−006049号公報 特開2010−184812公報 特開平05−147804号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、部品点数削減、小型化、簡易構造化、低コスト化を実現し、表裏両面の全ての角折れ片を一括して矯正できる紙葉の角折れ部矯正機構、角折れ部矯正方法、及び紙葉取扱装置を提供することができる。
上記目的を達成するため、本発明の角折れ部矯正機構は、第1固定支持部、及び該第1固定支持部に対して進退する第1可動支持部を有した第1矯正ユニットと、第2固定支持部、及び該第2固定支持部に対して進退する第2可動支持部を有し、前記第1矯正ユニットに対して接近、離間自在に構成された第2矯正ユニットと、を備え、前記第1固定支持部、及び第2固定支持部は、互いに接近した挟圧位置にある時に一枚の紙葉の一端寄り部位の両面に夫々接して該紙葉を仮固定し、前記第1可動支持部、及び第2可動支持部は、前記各固定支持部間で仮固定された前記紙葉の他端寄り部位の両面と夫々接触した状態で夫々該紙葉の面方向へ相対的に進退する構成を備え、前記第1固定支持部、及び前記第2固定支持部は、前記紙葉の前記一端側の角折れ部を矯正する固定側角折れ矯正部を夫々備え、前記第1可動支持部、及び前記第2可動支持部は、前記紙葉の前記他端側の角折れ部を矯正する可動側角折れ矯正部を夫々備えていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数削減、小型化、簡易構造化、低コスト化を実現し、表裏両面の全ての角折れ片を一括して矯正することができる。
本発明の一実施形態に係る紙葉の角折れ部矯正機構の各構成要素を示す分解斜視図である。 同各構成要素の別角度からの分解斜視図である。 図2の状態において一方の矯正ユニットの内側面に角折れ紙幣をセットした状態を示す斜視図である。 両矯正ユニット間で角折れ紙幣を挟持した状態を示す斜視図である。 両固定支持部により仮固定された角折れ紙幣に対して両可動支持部をスライドさせた状態を示す斜視図である。 一端の角折れ部を両可動支持部の可動側角折れ矯正部により矯正した状態示す斜視図である。 他端の角折れ部を矯正する手順を示す斜視図である。 紙幣を両矯正ユニットから離脱させた状態を示す斜視図である。 図4の状態に対応する正面図である。 本発明の紙葉の角折れ部矯正機構による矯正作業を自動化した角折れ部矯正装置を紙幣整理機に適用した紙幣取扱装置の構成例を示す説明図である。 角折れ部矯正装置による紙幣角折れ部矯正手順を含む紙幣取扱装置による処理手順を示すフローチャートである。 本発明の紙葉の角折れ部矯正機構による矯正作業を自動化した角折れ部矯正装置を紙幣入金機に適用した紙幣取扱装置の構成例を示す説明図である。 角折れ部矯正装置による紙幣角折れ部矯正手順を含む紙幣取扱装置による処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
<実施形態>
[基本構成]
図1は本発明の一実施形態に係る紙葉の角折れ部矯正機構の各構成要素を示す分解斜視図であり、図2は同各構成要素の別角度からの分解斜視図であり、図3は図2の状態において一方の矯正ユニットの内側面に角折れ紙幣をセットした状態を示す斜視図であり、図4は両矯正ユニット間で角折れ紙幣を挟持した状態を示す斜視図であり、図5は両固定支持部により仮固定された角折れ紙幣に対して両可動支持部をスライドさせた状態(未矯正状態)を示す斜視図であり、図6は一端の角折れ部を両可動支持部の可動側角折れ矯正部により矯正した状態示す斜視図であり、図7は他端の角折れ部を矯正する手順を示す斜視図であり、図8は紙幣を両矯正ユニットから離脱させた状態を示す斜視図である。図9は図4の状態に対応する正面図である。
本発明の角折れ部矯正機構1は、第1固定支持部15、及び該第1固定支持部に対して進退する第1可動支持部30を有した第1矯正ユニット10と、第2固定支持部55、及び該第2固定支持部に対して進退する第2可動支持部70を有し、第1矯正ユニット10に対して接近、離間自在に構成された第2矯正ユニット50と、を備えている。
第1固定支持部15、及び第2固定支持部55は、互いに接近した挟圧位置にある時に一枚の紙葉の一端寄り部位100aの両面に夫々接して該紙葉を仮固定し、第1可動支持部30、及び第2可動支持部70は、各固定支持部間で仮固定された紙葉の他端寄り部位100bの両面と夫々接触(対向)した状態で夫々該紙葉の面方向へ相対的に進退する構成を備えている。
即ち、角折れ部矯正機構1は、内側面同志を互いに接近させて挟圧位置(図4)にある時に表裏に角折れ部105、110を有した紙葉100の一端寄り部位100aの両面に夫々接して該紙葉を仮固定する第1固定支持部15、及び第2固定支持部55と、各固定支持部15、55間で仮固定された紙葉の他端寄り部位100bの両面と夫々対向(接触)した状態で夫々該紙葉の面方向(他端方向)へ(同時に、一体的に)進退する第1可動支持部30、及び第2可動支持部70と、を夫々有した第1矯正ユニット10、及び第2矯正ユニット50を備え、第1固定支持部15、及び第2固定支持部55は、紙葉の一端側の角折れ部105を矯正する固定側角折れ矯正部20、60を夫々備え、第1可動支持部30、及び第2可動支持部70は、紙葉の他端側の角折れ部110を矯正する可動側角折れ矯正部35、75を夫々備える。
なお、図3中に示した紙幣の一端寄り部位100aと他端寄り部位100bの各範囲は一例に過ぎず、限定する意味ではない。
紙葉の一端寄り部位を仮固定した状態にある第1固定支持部15、及び第2固定支持部55に対して第1可動支持部30、及び第2可動支持部70を夫々接近させた初期状態(図4)では、紙葉の一端寄り部位100aの角折れ部105は各固定側角折れ矯正部20をオーバーハングした位置にあり、且つ紙葉の他端側の角折れ部110は各可動側角折れ矯正部75をオーバーハングした位置にある。
更に、仮固定状態にある紙葉に対して第1、及び第2可動支持部30、70を紙葉の他端方向へ相対移動させる過程で、紙葉の他端寄り部位100bの角折れ部110は各可動側角折れ矯正部35、75による矯正を受け、第1固定支持部15、及び第2固定支持部55に対して紙葉を他端方向へ相対移動させる過程で、紙葉の一端側の角折れ部105は各固定側角折れ矯正部20、60による矯正を受ける。
ここで紙葉を仮固定するとは、各固定支持部15、55に対して各可動支持部30、70を移動させても各固定支持部15、55が紙幣を保持し続けることができる一方で、各固定支持部から紙幣単独を引き抜く力によって紙幣を離脱させることを可能とする程度の固定力による固定を意味する。
また、オーバーハングとは、角折れ部105、110が対応する各角折れ矯正部20、60、35、75よりも外側へ突出した状態であり、且つ各角折れ矯正部矯正部が各角折れ片105a、110aと接触していない状態であり(若干の接触は問題ない)、矯正開始に適した状態にあることを意味する。
なお、本実施形態では紙葉の一例としての紙幣に形成された主として三角形状の角折れ部(角折れ片)を矯正する機構について説明する。
ここで角折れ部とは、本来全面が平坦(伸長状態)であるべき四角形の紙幣の角隅部等が一面側、或いは他面側に折れることによって形成される三角形状の部位である。角折れ部としては三角形状以外にも四角形状、その他の不定形状があり得るが、代表的な例としての三角形状の角折れ部について説明する。
矯正とは、修正、平坦化、延伸と同義であり、角折れ部を矯正するとは紙幣本体に対して折れ曲がった三角形状の角隅部位を一旦押し起こしてから更に折り返して紙幣の他の平坦部位とほぼ同レベルに展開して平坦化する(原形に復帰させる)ことを意味する。
[実施形態の詳細な説明]
紙葉の角折れ部矯正機構1は、第1矯正ユニット10、及び第2矯正ユニット50を備えており、第1矯正ユニット10、及び第2矯正ユニット50は夫々第1固定支持部15、及び第2固定支持部55と、第1可動支持部30、及び第2可動支持部70と、を備えている。
第1矯正ユニット10を構成する第1固定支持部15に対して第1可動支持部30はスライド機構40によって紙幣100の長手方向(搬送方向)と並行な方向へ進退自在に組み付けられている。
第1固定支持部15は、薄板状、且つ略三角形状であり、図2等に示すように先端に向かう程幅寸法が漸減する形状(略八の字形状)を有し、その左右両端縁(先端)には固定側角折れ矯正部20が設けられている。固定側角折れ矯正部20は、紙幣本体と裏面側の角折れ片との間に入り込んでこれを起立させてから平坦化させることが可能となるように先端へ向かう程肉厚が漸減するように構成されている。
第1可動支持部30は、図2等に示すように先端に向かう程幅寸法が漸減する形状を有し、その左右両端縁(先端)には可動側角折れ矯正部(角折れ矯正端縁)35が設けられている。可動側角折れ矯正部35は、紙幣本体と裏面側の角折れ片105aとの間に入り込んでこれを起立させてから平坦化させることが可能となるように先端へ向かう程肉厚が漸減するように構成されている。つまり、可動側角折れ矯正部35の各エッジ部は先端に向かう程幅寸法が左右均等に漸減することにより紙幣の角隅部にある三角形状の角折れ部を順次押圧して起立させてから折り返して平坦化することが可能となる。
第1可動支持部30の内側面30Aと第1固定支持部15の内側面15Aとを同一平面上に位置する平坦面とする。これにより後述するように対応する第2可動支持部70の内側面70Aと第2固定支持部55の内側面55Aとの間で紙幣を平坦化して安定して挟圧することが可能となる。従って、第2可動支持部70の内側面70Aと第2固定支持部55の内側面55Aも、同一平面上に位置する平坦面とする。
第2矯正ユニット50を構成する第2固定支持部55に対して第2可動支持部70はスライド機構80によって紙幣100の長手方向(搬送方向)と並行な方向へ進退自在に組み付けられている。
第2固定支持部55は、薄板状、且つ略三角形状であり、図1、図2等に示すように先端に向かう程幅寸法が漸減する形状を有し、その左右両端縁(先端)には固定側角折れ矯正部60が設けられている。固定側角折れ矯正部60は、紙幣本体と表面側の角折れ片110aとの間に入り込んでこれを起立させてから平坦化させることが可能となるように先端へ向かう程肉厚が漸減するように構成されている。
第2可動支持部70は、図2等に示すように先端に向かう程幅寸法が漸減する形状を有し、その左右両端縁(先端)には可動側角折れ矯正部75が設けられている。可動側角折れ矯正部75は、紙幣本体と表面側の角折れ片との間に入り込んでこれを起立させてから平坦化させることが可能となるように先端へ向かう程肉厚が漸減するように構成されている。
なお、図示の例では各角折れ矯正部20、35、60、75は直線状(直線テーパー状)に延びているが、湾曲凸状、或いは湾曲凹状(湾曲テーパー状)に延びるようにしてもよい。
各角折れ矯正部20、35、60、75の傾斜角度θは角折れ部の押し広げ作業がスムーズ化するように設定する。また、三角形の角折れ片はその形状、サイズが多様であるため、どのような形状、サイズの角折れ片にも対応して矯正できるように各角折れ矯正部の形成位置、形状等を選定する。
また、各角折れ矯正部20、35、60、75の先端部は図示のように曲線状の形状とすることにより、この先端部が各角折れ部105、110と接触する際における紙幣へのダメージを減少させてその後の角折れ部の押し起こし、展開作業をスムーズ化することができる。
各固定支持部15、55、及び各可動支持部30、70の最大幅寸法L1は、紙幣幅B1と同等か、若干大きく設定することにより、紙幣を安定して挟圧したり、スライドさせることが可能となる。最大幅寸法L1を、紙幣幅B1より小さくしてもよい。
スライド機構40、80の構成は種々工夫でき、図示した構成は一例に過ぎない。
まず、第1矯正ユニット10のスライド機構40は、図2等に示すように薄板状の第1固定支持部15の外側面に固定した薄板状のガイド部材41の他端に設けた2本のガイドスリット43aによって、第1可動支持部30から突設した被ガイド部32をスライド自在、且つ抜け落ち不能に支持した構成としている(図2)。ガイド部材41はその一端側の内側面で第1固定支持部15を固定し、他端側は第1固定支持部15の端縁からオーバーハングしている。このオーバーハングした他端側の内側面で第1可動支持部30の外側面と接してこれをガイドする。
各ガイドスリット43aはガイド部材41の他端部から並行に突出した二本のガイドレール43に夫々形成されており、各ガイドレール間にはギャップG1が形成されている。
第1可動支持部30の先端縁中央部には、ギャップG1に対応した凹所30aが形成されている。この凹所30aは、後述するように紙幣を固定支持部15、55間から引き抜くためのローラ90を配置するスペースとして活用される(図9)。
第2矯正ユニット50のスライド機構80の構成例に示すように薄板状の第2固定支持部55の外側面に固定した薄板状のガイド部材81の他端に設けた2本のガイドスリット83aによって、第2可動支持部70から突設した被ガイド部71をスライド自在に支持した構成としている(図2)。また、ガイド部材81には、各ガイドスリット83aの外側に各ガイドスリットと並行にスリット85を形成し(図1)、各スリット85内には第2可動支持部70から延びる被ガイド突起72(図1)が嵌合してスライドするとともに、各被ガイド突起間は作動片74によって一体化されている。つまり、第2可動支持部70と作動片74は一体化されている。従って、作動片74をスリット85に沿って進退させることにより第2可動支持部70は第2固定支持部55に対して相対的に進退することができる。
作動片74は、磁力などにより吸着した各可動支持部30、70を一体的に移動させる際の手掛かりとする部位である。
各ガイドスリット83aはガイド部材81の他端部から並行に突出した二本のガイドレール83に夫々形成されており、各ガイドレール間にはギャップG2が形成されている。
ガイド部材81はその一端側の内側面で第2固定支持部55を固定し、他端側は第2固定支持部55の端縁からオーバーハングしている。このオーバーハングした他端側の内側面で第2可動支持部70の外側面をガイドする。
第2可動支持部70の先端縁中央部には、ギャップGに対応した凹所70aが形成されている(図2)。の凹所70aは、後述するように互いに連通し合う凹所30aとの協働により、紙幣を固定支持部15、55間から引き抜くためのローラを配置するスペースとして活用される。
第1固定支持部15と第2固定支持部55は、挟圧位置にあるときに紙葉を間に挟んで磁力により吸着することにより、磁力により紙葉を挟圧して仮固定するように構成することができる。
即ち、第1及び第2固定支持部15、55は夫々の内側面15A、55Aで紙幣100の一端寄り部位100aを挟持して仮固定する手段であり、少なくとも一方を永久磁石によって構成すると共に他方を逆極性の永久磁石か、或いは磁性体により構成する。
ここで仮固定とは、他端寄り部位100bに沿って第1及び第2可動支持部30、70が相対的に移動した際には紙幣が離脱しない程度の充分な力で挟持する一方で、ローラ対90等の引抜き手段によって紙幣が他端方向に引き抜かれる際には引抜きを許容する程度の挟持力を発揮する固定状態を意味する。
この仮固定手段としては、永久磁石に限らず、例えば第1及び第2固定支持部15、55の何れか一方に設けた突起を他方に設けた穴内に緊密に嵌合させることによって両固定支持部の内側面同志が密着し、且つ紙幣の面方向に相対移動しないように構成してもよい。図3中に破線で示すように仮固定手段としての突起15Bと穴55Bは、第1及び第2固定支持部15、55の各内側面15A、55Aを回避した部位であって、紙幣と干渉しない箇所に設ける。
第1及び第2可動支持部30、70は、夫々の内側面30A、70Aで紙幣100の他端寄り部位100bの各面と圧接しながら紙幣の他端側へ移動することにより、紙幣をシワ延ばししつつ、先端の可動側角折れ矯正部35、75により他端縁の角折れ部110を矯正する手段であるため、少なくとも一方を永久磁石によって構成すると共に他方を逆極性の永久磁石か、或いは磁性体により構成する。
つまり、磁石の吸引力を利用して第1可動支持部30と第2可動支持部70が紙葉を間に挟んで接触している時に、一方の可動支持部の進退に伴って他方の可動支持部も一体的に進退するように構成することにより、一つの駆動源によって作動片74に対して力を作用させることで両可動支持部を一体的に進退させることが可能となる。
第1及び第2可動支持部30、70間の磁石(仮固定手段)による吸着力は、第1及び第2固定支持部15、55間の吸着力よりも弱く設定する。
仮固定手段としては、固定支持部について述べたように、永久磁石に限らず、例えば第1及び第2可動支持部30、70の何れか一方に設けた突起を他方に設けた穴内に緊密に嵌合させることによって両可動支持部の内側面同志が密着し、且つ紙幣が引き出される際に紙幣の移動を阻害しないように構成してもよい。
第1及び第2固定支持部15、55の長手方向寸法L2、L3と、第1及び第2可動支持部30、70の長手方向寸法L4、L5は、図1、図2、図3に示すように紙幣の長手方向寸法B2の1/3〜1/2程度をカバーするように設定する。ただ、この数値は一例に過ぎずこれに限定される訳ではない。
図3に示すように各固定支持部に対して各可動支持部が最接近した状態において、紙幣の角折れ部105、110が各固定側角折れ矯正部20、60、及び各可動角折れ矯正部35、75から外側へオーバーハングするように設定する。この状態では、各角折れ矯正部は各角折れ部に干渉していない初期状態にある。
[角折れ部の矯正動作]
以上の構成を備えた紙幣の角折れ部矯正機構1によって紙幣後端縁の表面側と裏面側に夫々形成された角折れ部105、110を矯正する動作について説明する。
紙葉の角折れ部矯正機構1による矯正作業では、図1のように各固定支持部15、55に対して各可動支持部30、70を夫々最接近させた短縮状態において第1矯正ユニット10の内側面と第2矯正ユニット50の内側面との間に角折れ部を有した紙幣を挟み込んでから、各固定支持部に対して各可動支持部を移動させて離間させることにより仮固定された状態にある紙幣の他端側にある角折れ部110の矯正を行い(図4〜図6)、続いて仮固定を解除するために両矯正ユニット間から紙幣を引き抜くことにより紙幣の一端側にある角折れ部105の矯正を実施する(図7、図8)。
従って、矯正作業の最初の手順として、図1のように各矯正ユニット10、50を離間(開放)させた状態で、一方の矯正ユニット、本例では第1矯正ユニット10の内面に紙幣を導入して載置してから、その上に第2矯正ユニット50を被せて各固定支持部15、55間で紙幣を挟圧して仮固定する作業を行う。
図1は各矯正ユニット10、50を並行な姿勢で接近、離間させる構成を採っているが、図2、図3のように各矯正ユニット10、50の一端縁側を図示しないヒンジにより開閉自在に軸支することにより、各矯正ユニットを離間させたり、接近させるように構成してもよい。
矯正動作の初期においては、まず図1、図2に示した矯正ユニットの開放状態において、図3に示すように第1矯正ユニット10の内側面上に紙幣100をセットする。この状態で第2矯正ユニット50を第1矯正ユニット10の内側面上の紙幣上に被せる。
この際、各固定支持部15、55に対して各可動支持部30、70を最接近させた短縮状態にあるため、紙幣の両端角隅部に形成された角折れ部105、110は各角折れ矯正部20、60、35、75から突出(オーバーハング)した状態となる。つまり、何れの角折れ部も各矯正ユニットによって挟圧されていない状態にある。
この際、内側面15A、55A同志が対面し合う第1固定支持部15と第2固定支持部55は、各内側面を構成する永久磁石(磁性体)の作用により紙幣を間に挟んで吸着し、第1可動支持部30と第2可動支持部の各内側面も永久磁石の作用により紙幣を間に挟んで吸着する(図4)。
なお、図5〜図8では矯正動作を理解し易くするために、第2矯正ユニット50に関しては固定支持部55と可動支持部70のみを図示し、ガイド部材81は省略している。
図4に示した紙幣挟圧の初期状態から、図5、図6に示すように磁石により吸着状態にある各可動支持部30、70を一体的に各固定支持部15、55から離間させる方向へ直線移動させると、各可動支持部30、70が紙幣面に沿って移動する過程で、紙幣の他端側の角隅部にある下向きの角折れ部110が対応する位置にある第2可動支持部70の角折れ矯正部75によって起立、展開、平坦化されて矯正作業を受ける。この際、各可動支持部30、70の内側面30A、70Aはその移動経路にある紙幣部分を挟圧しながら移動するので、角折れ部が矯正されるのみならず、他の紙幣本体部分も展開、平坦化されて皺や変形部が延ばされる(整形作用)。
第1及び第2固定支持部15、55間の吸着力は第1及び第2可動支持部30、70間の吸着力よりも所定値強く設定されているため、第1及び第2可動支持部30、70が紙幣に対して相対的に移動する過程でも、第1及び第2固定支持部15、55間で紙幣が抜けて移動しないように挟圧し続けることができる。
本例では、紙幣の他端側に下向きの角折れ部110が形成されている例を示したが、同他端縁に上向きの角折れ部がある場合には第1可動支持部30の角折れ矯正部35によって上向きの角折れ部が矯正を受ける。
つまり、各可動支持部30、70を一回一方向へ移動させるだけで紙幣の他端縁にある表裏両側の角折れ部を矯正することができる。
各可動支持部30、70は紙幣を挟んだ状態でモータ、ソレノイド等の駆動源によって他端方向へ紙幣と相対移動するが、各可動支持部30、70は磁力により吸着した状態にあるため、一方の可動支持部だけを駆動部により移動させれば他の可動支持部は追従してくる。
このようにして紙幣の他端部にある角折れ部110を矯正した後は、図6、図7、図8に順次示すように、図9に示したローラ対90等の紙幣搬送部材を用いて紙幣の他端部側適所を挟持して紙幣を各固定支持部15、55間から離脱させる方向へ引き抜くことにより、第2固定支持部の角折れ矯正部60によって上向きの角折れ部105を起立、展開、平坦化させて矯正する(図7中の鎖線で示した紙幣を参照)。この矯正過程では、紙幣は各固定支持部15、55間により加圧されながら引き抜かれるので、圧縮されてシワ延ばしを受ける(整形作用)。
図1のように第1矯正ユニット10に対して第2矯正ユニット50を並行な姿勢で接近、離間させる場合にはローラ対90の紙幣搬送部材を凹所30a、70a内に相当する位置に予め配置することが可能となる。第2矯正ユニット50を第1矯正ユニット10に対して進退させる過程でローラ対90と干渉する虞がないからである。
一方、図2のように第1矯正ユニット10に対して第2矯正ユニット50をヒンジによって開閉動作させる構成を採用した場合には、第2矯正ユニット50を第1矯正ユニット10に対して進退させる過程でローラ対90を構成する上側のローラと干渉する可能性があるが、上側のローラを充分に小型化する等の工夫により干渉を避けることが可能である。
なお、図3のように紙幣100を第1矯正ユニット10の内側面上の特定位置にセットする際に、或いは図4のように仮固定した後で、ローラ対90を回転駆動して紙幣他端部側をニップして他端方向へ所定距離移動させることにより、紙幣を最適な位置に停止させることができる。
紙幣は金種により長手方向寸法に若干の違いはあっても幅方向寸法はほぼ一定である。従って、角折れ紙幣を長手方向に沿って搬送して角折れ部矯正機構1に供給し、矯正終了後にそのまま長手方向に沿って搬出することにより、異なったサイズの紙幣に対して一つの角折れ部矯正機構により対応することが可能となる。例えば、前行程で紙幣の金種を判定していない場合には、本角折れ部矯正機構により多様なサイズの紙幣の角折れ部に対処する必要が生じるが、そのような対応が可能となる。
また、紙幣全体を加圧しながら角折れ部矯正を実施するので、角折れ部矯正と同時にシワ延ばしによる整形を行うことが可能となる。
以上の矯正動作では、紙幣を必要最小限の距離だけ移動させればよいので、自動化した場合に搬送中における紙幣詰まりが発生するリスクがなくなる。特に、往復移動を伴うスイッチバック搬送が不要となるため、機構と制御をシンプル化し、処理時間を高速化することができる。
また、各矯正ユニット10、50は、薄板状の部材から構成されているために薄型化が可能であり、紙幣取扱装置の狭いスペースに組み込むことができる。また、ローラ90等の駆動手段も最低限必要な物を用いればよく、しかもその駆動機構としてもモータ、ギヤ、プーリ、ワイヤ等のシンプルな構成を採用できるので小型化、低コスト化に貢献できる。
本例では、紙幣の一端側に上向きの角折れ部105が形成されている例を示したが、同一端縁に下向きの角折れ部がある場合には第1固定支持部の角折れ矯正部20によって下向きの角折れ部が矯正を受ける。
その後は、図8に示すように紙幣をそのまま同方向に搬送して角折れ部矯正機構1から離脱させると共に、第2矯正ユニット50を図2のように第1矯正ユニット10から離間させた待受け状態に戻す。
<紙葉の角折れ部矯正機構の適用例1>
[紙幣取扱装置の説明]
図10は本発明の紙葉の角折れ部矯正機構による矯正作業を自動化した角折れ部矯正装置を紙幣整理機(紙葉整理機)に適用した紙幣取扱装置(紙葉取扱装置)の構成例を示す説明図である。
この紙幣取扱装置250は、紙幣整理機200と、前記実施形態に係る紙幣の角折れ部矯正機構1を用いた紙幣角折れ部矯正装置260と、を備える。
紙幣整理機200は、底板上にセットされた多数の紙幣を最下部から一枚ずつ分離して搬送路に繰出す給紙部201と、給紙部201から繰り出されてきた紙幣の角折れ部の有無、金種、真贋等を判定する紙幣識別部205と、紙幣識別部205により受け容れ可能と判定された紙幣を収容する紙幣収容部220と、搬送機構230と、制御手段240と、を概略備えている。
給紙部201は、紙幣を積載する底板201a、最下部の紙幣を繰出す給紙ローラ201b、重送状態で繰り出された紙幣を分離する分離ローラ201c等を備えている。
搬送機構230は、ベルト、ローラなどの搬送部材と、これらを駆動するモータなどを備えている。
紙幣識別部205が、給紙部201から繰り出されてきた紙幣が角折れ部を有する為に受け容れできない紙幣であると判定した場合には、制御手段240は搬送機構230を駆動してこの紙幣を角折れ部矯正装置260に搬送し、角折れ部を矯正して受け容れ可能な状態にする。
角折れ部矯正装置260は、紙幣識別部205により角折れ部があるために受け容れ不能と判定されたリジェクト紙幣を受け容れてから角折れ部を矯正する手段であり、角折れ紙幣積載部261と、紙幣の角折れ部矯正機構1と、矯正終了した紙幣を収容する収容部262と、制御手段263と、を備えている。角折れ紙幣積載部261は角折れ紙幣を積載する底板261a、最下部の角折れ紙幣を繰出す給紙ローラ261b、重送状態で繰り出された角折れ紙幣を分離する分離ローラ261c等を備えている。
角折れ紙幣積載部261から給送されてきた角折れ部を有した紙幣は角折れ部矯正機構1における上記の矯正動作によって角折れを解消された上で収容部262に収容される。
収容部262内の角折れ部矯正済みの紙幣は、紙幣整理機200の給紙部201に再セットされて識別を受けてから各紙幣収容部220に搬送、収容される。
紙幣整理機に代えて、各種自動販売機、両替機、金銭払出し機、その他の各種金銭取扱い装置を適用することができる。
この装置構成によれば、紙幣の計数、分類、仕分け業務の前工程で紙幣の角折れ部を修正して集約、集積することができるので、必然的に後工程における紙幣計数、分類、仕分け業務の効率を改善することができる。
この紙幣取扱装置250は、紙幣に限らず、有価証券、チケット、投票用紙、その他種々の紙幣の角折れ部矯正に使用することができる。
[紙幣取扱装置250による処理手順]
図11は角折れ部矯正装置260による紙幣角折れ部矯正手順を含む紙幣取扱装置250による処理手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、給紙部201からの給紙を開始し、ステップS2では紙幣識別部205において給紙された紙幣が角折れ部を有した角折れ紙幣(リジェクト紙幣)であるか否かを判定して角折れ紙幣である場合には角折れ部矯正装置260へ搬送し、角折れ紙幣でない場合には紙幣収容部220へ搬送して収容する(ステップS3、S4)。
角折れ部矯正装置260では、角折れ紙幣積載部261に積載された角折れ紙幣を角折れ部矯正機構1に一枚ずつ給紙する(ステップS5)。
角折れ部矯正機構1では、定置された第1矯正ユニット10に対して可動側の第2矯正ユニット50が開放した状態にある時に第1矯正ユニット10の内面15A、30A上に角折れ部を有した紙幣100をセットする(ステップS6)。角折れ紙幣100を第1矯正ユニット10の内面15A、30A上に搬入する方向はどちらからでもよい。角折れ部矯正機構1の一端側から紙幣の長手方向に沿って供給してもよいし、他端側から供給してもよい。或いは、第1矯正ユニット10の長手方向を直交する方向から供給してもよい。
次いで、駆動源を作動させて第2矯正ユニットを閉じる方向へ移動させることにより紙幣を挟んだ状態で第1矯正ユニット10の内面に第2矯正ユニットの内面を圧接させる(ステップS7)。これにより紙幣の一端寄り部位は固定支持部15、55間からの圧力により仮固定された状態となる。
この段階で、図9に示したように凹所30a、70a内に位置するローラ対90を回転させて凹所30a、70a内に突出している紙幣の他端部適所をニップさせてから所定距離だけ他端方向へ搬送する(ステップS8)。これにより紙幣を図4に示した矯正開始時の最適位置にセットすることができる。或いは、ステップS8を省略して、ステップS6の段階で紙幣の位置決めを完了させるようにしてもよい。
ステップS9では、駆動源を作動させて各可動支持部30、70を他端方向へ所定距離だけ移動させることにより、紙幣の他端縁にある角折れ部110を矯正する。
ステップS10では、ローラ対90を駆動して紙幣を他端方向へ所定距離移動させることにより、紙幣の一端縁にある角折れ部105を矯正し、矯正終了後も更に搬送を継続して角折れ部矯正機構1から離脱させる(図8)。
ステップS11では給紙部201における紙幣の有無をチェックし、紙幣がある場合にはステップS1に戻って上記と同じルーチンを繰り返し、紙幣がない場合には終了する。
角折れ部が矯正されて収容部262に堆積した紙幣は、紙幣整理機の給紙部201に再セットされて上記の手順を経て収容部220に収容される。
このように、紙幣の計数・分類・仕分け業務の前工程で角折れが修正されて集約・集積されるので、必然的に後工程の紙幣計数・分類・仕分け業務の効率を改善することができる。
<紙葉の角折れ部矯正機構の適用例2>
[紙幣取扱装置300の説明]
図12は本発明の紙葉の角折れ部矯正機構1による矯正作業を自動化した角折れ部矯正装置350を紙幣入金機(紙葉入力機)300に適用した紙幣(紙葉)取扱装置の構成例を示す説明図である。
紙幣取扱装置としての紙幣入金機300は、紙幣入金機本体(紙葉入力機本体)310と、実施形態に係る紙幣の角折れ部矯正機構1を用いた紙幣角折れ部矯正装置(紙葉角折れ部矯正装置)350と、を備える。
紙幣入金機本体310は、正面側に紙幣入金口(紙葉入力口)312、及びリジェクト紙幣を返却する紙幣返却口(紙葉返却口)313を備えた筐体311と、筐体311内に配置された紙幣導入経路(紙葉導入経路)315、及び分岐経路(紙幣導入経路)316、317、318、319と、紙幣入金口312から導入された紙幣に対して角折れ部の矯正を行う紙幣角折れ部矯正装置350(角折れ部矯正機構1)と、紙幣角折れ部矯正装置350を通過してきた紙幣の金種、真贋等を判定する紙幣識別部(紙葉識別部)320と、各分岐経路318、319により導入された紙幣を夫々金種別に受け容れる紙幣入金庫(還流紙幣庫、紙幣入力庫)330、340と、紙幣導入経路315、及び分岐経路316、317、318、319に沿って紙幣を搬送するローラ、ベルト、モータ等から成る搬送駆動機構と、これらを制御する制御手段370等を概略備えている。
従来の入金機(入力機)における紙幣識別部は、紙幣入金口312から入金されてきた紙幣の角折れ部の有無を検知し、所定の角折れ寸法基準値(例えば、15mm)を越える大きな角折れ部がある紙幣は紙幣返却口に戻してリジェクトしていた。一方、上記基準値よりも小さな角折れ部を有した紙幣の場合にはそのまま紙幣入金庫に搬送していた。
従って、従来の入金機では、各紙幣入金庫に収容される紙幣には、紙幣識別部により角折れ部が存在しない等、正常であると判定された紙幣と、小さい角折れ部を有する紙幣を含む。つまり、従来の入金機の収容部には小さい角折れ部を有した紙幣が正常な他の紙幣と共に収容されることとなる。収容された紙幣群中に含まれる小さな角折れ部付き紙幣は、別途角折れ部矯正装置を用いるか、手作業で修正する必要があった。
これに対して本発明では、紙幣識別部320の上流側に配置した角折れ部矯正機構1により全ての紙幣に対して一律に角折れ矯正を実施する。従って、最終的に紙幣入金庫330、340に収容される紙幣中には角折れ部が矯正された状態の正常紙幣が収容されることとなる。
このため、従来の入金機に比して紙幣の入金処理速度を向上することができる。
[紙幣取扱装置300による処理手順]
図13は角折れ部矯正装置350による紙幣角折れ部矯正手順を含む紙幣取扱装置300による処理手順を示すフローチャートである。なお、図11のフローの1部を参照しつつ説明する。
ステップS21において図示しない通紙センサにより紙幣入金口312から紙幣が入金されたことが検知された場合に、ステップS22において入金された全ての紙幣に対して角折れ部矯正機構1により一律に矯正作業を実施する。
角折れ部矯正機構1では、図11のステップS4、S5のように第2矯正ユニット50を第1矯正ユニット10に対して開放した受け容れ状態にしておき、この状態にある第1矯正ユニット10の内側面上に紙幣100を供給してセットする。次いで、図11のステップS6のように第2矯正ユニット50を閉じる方向へ移動させることにより紙幣を挟んだ状態で第1矯正ユニット10の内面に第2矯正ユニットの内面を圧接させる。これにより紙幣の一端寄り部位100aは固定支持部15、55間からの圧力により仮固定された状態となる。
この段階で、図11のステップS7のように凹所30a、70a内に位置するローラ対90を回転させて凹所30a、70a内に突出している紙幣の他端部適所をニップさせてから所定距離だけ他端方向へ搬送する。これにより紙幣を図4に示した矯正開始時の最適位置にセットすることができる。
次いで、図11のステップS9のように駆動源を作動させて各可動支持部30、70を他端方向へ所定距離だけ移動させることにより、紙幣の他端縁にある角折れ部110を矯正する。
更に、図11のステップS10のようにローラ対90を駆動して紙幣を他端方向へ所定距離移動させることにより、紙幣の一端縁にある角折れ部105を矯正し、矯正終了後も更に搬送を継続して角折れ部矯正機構1から離脱させる(図8)。
角折れ部矯正機構1を通過した矯正、及びシワ延ばしを受けた紙幣は、ステップS23において紙幣識別部320による受入れの可否(真正、金種等)を判定され、受け容れ可能な場合には紙幣導入経路315、各分岐経路318、319を経て金種別に何れかの紙幣入金庫330、340に搬送して収容する(ステップS24)。受け容れ不能な場合には分岐経路316を経て紙幣返却口313へ返却する(S25)。
ステップS26では後続の紙幣の有無をチェックし、後続紙幣がある場合にはステップS22に戻って上記と同じルーチンを繰り返し、後続紙幣がない場合には終了する。
このように、導入されてくる全ての紙幣に対して角折れ部矯正機構1による角折れ修正処理を実施する。従って、最終的に紙幣入金庫330、340に収容される紙幣中には角折れ部が矯正された状態の正常紙幣が収容されることとなる。
このため、従来の入金機に比して紙幣の入金処理速度を向上することができる。
また、紙幣の計数・分類・仕分け業務の前工程で角折れが修正されて集約・集積されるので、必然的に後工程の紙幣計数・分類・仕分け業務の効率を改善することができる。
<本発明の構成、作用、効果のまとめ>
第1の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1は、第1固定支持部15、及び該第1固定支持部に対して進退する第1可動支持部30を有した第1矯正ユニット10と、第2固定支持部55、及び該第2固定支持部に対して進退する第2可動支持部70を有し、第1矯正ユニットに対して接近、離間自在に構成された第2矯正ユニット50と、を備え、第1固定支持部、及び第2固定支持部は、互いに接近した挟圧位置にある時に一枚の紙葉の一端寄り部位100aの両面に夫々接して該紙葉を仮固定し、第1可動支持部、及び第2可動支持部は、各固定支持部間で仮固定された紙葉の他端寄り部位100bの両面と夫々接触した状態で夫々該紙葉の面方向へ相対的に進退する構成を備え、第1固定支持部、及び第2固定支持部は、紙葉の一端側の角折れ部を矯正する固定側角折れ矯正部20、60を夫々備え、第1可動支持部、及び第2可動支持部は、紙葉の他端側の角折れ部を矯正する可動側角折れ矯正部35、75を夫々備える。
紙葉(紙幣)の計数、分類・仕分け業務においては、作業の煩雑さの解消、効率化、不正防止等のセキュリティー性向上の為に自動化が望まれている。計数、分類・仕分けを支援する紙葉整理機(紙幣整理機)では角折れ紙葉(角折れ紙幣)はリジェクトし、これを作業員が手作業で修正し再計数、再分類・仕分けする必要がある。しかし、角折れ部を伸ばす作業は特に面倒であり効率の低下に繋がっているが、本発明によって自動化が可能となる。皺や折れ癖のある紙葉についても同様である。
本発明では、各矯正ユニットによって紙葉(紙幣)を隙間なく挟持し、紙葉と可動支持部、紙葉と固定支持部とが夫々相対的に移動することによって角折れ部を確実に矯正し、且つ紙葉にある皺や折れ癖を矯正することができる。
各角折れ矯正部は、先端に向かって幅と厚みが漸減する略八の字型のエッジ部から成り、各固定支持部同志、及び各可動支持部同志が磁力等により紙葉(紙幣)を隙間なく圧接した状態で角折れ矯正部が紙葉を挟みながらしごくので、表裏の角折れを一度に修正することが可能となる。
第2の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1は、紙葉の一端寄り部位を仮固定した状態にある第1固定支持部、及び第2固定支持部に対して第1可動支持部、及び第2可動支持部を夫々接近させた初期状態では、紙葉の一端側の角折れ部105は各固定側角折れ矯正部をオーバーハングした位置にあり、且つ紙葉の他端側の角折れ部110は各可動側角折れ矯正部をオーバーハングした位置にあり、仮固定状態にある紙葉に対して第1、及び第2可動支持部を紙葉の他端方向へ相対移動させる過程で、紙葉の他端側の角折れ部は各可動側角折れ矯正部による矯正を受け、第1固定支持部、及び第2固定支持部に対して紙葉を他端方向へ相対移動させる過程で、紙葉の一端側の角折れ部は各固定側角折れ矯正部による矯正を受けることを特徴とする。
紙葉(紙幣)を停止させた状態、更に一方向に移動させる過程で夫々一端側に位置する固定側角折れ矯正部と他端側に位置する可動側角折れ矯正部によって紙葉の一端側と他端側にある角折れ部を矯正するので、紙葉をスイッチバックする等の複雑な搬送が不要になり、搬送スペースの縮小や部材を低減させることができる。
仮固定された紙葉(紙幣)を他端方向へ相対移動させる際の搬送力は、仮固定力よりも強い必要がある。仮固定部から紙葉を引き抜く必要があるからである。
紙葉(紙幣)をその長手方向に沿って矯正ユニット間に搬送してきた場合、矯正作業中、矯正作業終了後も一貫して同方向に紙葉を搬送する過程で、つまり紙葉の搬送方向を変えることなく、表裏四隅の角折れ部を矯正できるので、装置構成をコンパクト化することができる。
第3の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1では、第1固定支持部と第2固定支持部は、挟圧位置にあるときに紙葉を間に挟んで磁力により吸着することを特徴とする。
固定支持部同志を磁石で吸着させて紙葉(紙幣)を仮固定するので構成をシンプル化することができる。
第4の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1では、第1可動支持部と第2可動支持部が紙葉を間に挟んで接触している時に、一方の可動支持部の進退に伴って他方の可動支持部も一体的に進退することを特徴とする。
可動支持部同志を一体的に移動させるので、可動支持部を移動させるための駆動源を一つで済ませることができ、部品点数の低減、コンパクト化、低コスト化を実現できる。
第5の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1では、第1可動支持部と第2可動支持部は、紙葉を間に挟んで磁力により吸着することを特徴とする。
可動支持部同志を磁石で吸着して一体的に移動させるので、可動支持部を移動させるための駆動源を一つで済ませることができ、部品点数の低減、コンパクト化、低コスト化を実現できる。
第6の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構1では、第1及び第2固定支持部、並びに第1及び第2可動支持部は、薄板により構成されていることを特徴とする。
各支持部を数mm、或いは十数mm程度の薄板(永久磁石を含む磁性体から成る金属)により構成できるので、これらを重ねた構成の各矯正ユニットは薄型となり、装置の小型化、軽量化に資することができる。
第7の本発明に係る紙葉の角折れ部矯正機構による矯正方法は、第1固定支持部と第2固定支持部との間で紙葉の一端寄り部位を挟持することにより紙葉を仮固定状態にすると共に、第1可動支持部と第2可動支持部との間で紙葉の他端寄り部位を挟圧するステップと、第1可動支持部と第2可動支持部を他端方向へ所定距離移動させることにより可動側角折れ矯正部によって紙葉の他端側の角折れ部を矯正するステップと、紙葉を他端方向へ搬送する過程で固定側角折れ矯正部によって紙葉の一端側の角折れ部を矯正するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明方法による角折れ部矯正作業によれば、紙葉(紙幣)の何れの角隅部に形成される表裏全ての角折れ部を一回の作業により解消することができる。このため、紙葉をスイッチバック搬送する等の複雑な搬送が不要になり、搬送スペースの縮小や部材数の低減を実現できる。また、紙葉を必要最小限の距離を移動させるだけで角折れ部を解消できるので、紙葉詰まり、スキュー等のリスクが解消できる。
第8の本発明に係る紙葉取扱装置250は、積載した紙葉群から一枚ずつ分離して繰出す給紙部201と、該給紙部から繰り出された紙葉の角折れ部の有無を判定する紙葉識別部205と、を備えた紙葉整理機200と、紙葉識別部により角折れ部があると判定された紙葉を受け容れて角折れ部を矯正する角折れ部矯正装置260と、を備え、角折れ部矯正装置は、角折れ部を有した紙葉を積載する角折れ紙葉積載部261と、第1乃至第6の発明の何れかに記載の紙葉の角折れ部矯正機構1と、紙葉の角折れ部矯正機構により矯正を終了した紙葉を収容する収容部262と、を備えていることを特徴とする。
本発明の紙葉取扱装置(紙幣取扱装置)による角折れ部矯正、集積、収納作業によれば、第7の本発明と同等の作用効果を奏することができる。
第9の本発明に係る紙葉取扱装置300は、紙葉入金機本体310と、第1乃至第6の発明の何れかに記載の紙葉の角折れ部矯正機構1と、を備え、紙葉入力機本体は、紙葉を入力する紙葉入力口312と、該紙葉入力口から入金された紙葉を導入する紙葉導入経路315と、入力された紙葉を受け容れて角折れ部矯正を実施する角折れ部矯正機構1と、角折れ部矯正機構による角折れ矯正を受けた紙葉を受け容れる1又は複数の紙葉入力庫330、340と、紙葉導入経路を駆動する搬送駆動機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の紙葉取扱装置(紙幣取扱装置)による角折れ部矯正、集積、収納作業によれば、第7の本発明と同等の作用効果を奏することができる。
更に、紙葉識別部(紙幣識別部)320では角折れ部の有無を判定せず、他の受入れ条件を満たした全ての紙葉(紙幣)を一律に各紙葉入力庫(紙幣入金庫)330、340に導入して、受け容れようとする全ての紙葉に対して角折れ部矯正機構1による角折れ修正処理を一律に実施するので、角折れ部のサイズの大小を問わず角折れ部矯正処理を行うことができる。このため、従来の入力機に比して、紙葉の入力処理速度を向上することができる。
1…角折れ部矯正機構、10…第1矯正ユニット、15…固定支持部、15A…内側面、15B…突起、20、35、60、75…角折れ矯正部、30、70…可動支持部、30A、70A…内側面、30a…凹所、40…スライド機構、41…ガイド部材、43…ガイドレール、43a…ガイドスリット、50…矯正ユニット、55…固定支持部、55A…内側面、55B…穴、60…角折れ矯正部、70…第2可動支持部、70A…内側面、70a…凹所、71…被ガイド部、72…被ガイド突起、74…作動片、75…角折れ矯正部、80…スライド機構、81…ガイド部材、83…ガイドレール、83a…ガイドスリット、85…スリット、90…ローラ対、100…紙葉(紙幣)、100a…一端寄り部位、100b…他端寄り部位、105、110…角折れ部、200…紙葉整理機(紙幣整理機)、201…給紙部、201a…底板、201b…給紙ローラ、201c…分離ローラ、205…紙葉識別部(紙幣識別部)、220…紙葉収容部(紙幣収容部)、230…搬送機構、240…制御手段、250…紙葉取扱装置(紙幣取扱装置)、260…角折れ部矯正装置、261…紙葉積載部(紙幣積載部)、261a…底板、261b…給紙ローラ、261c…分離ローラ、262…収容部、263…制御手段、300…紙葉取扱装置(紙幣取扱装置)、310…紙葉入力機本体(紙幣入金機本体)、311…筐体、312…紙葉入力口(紙幣入金口)、313…紙葉返却口(紙幣返却口)、315…紙葉導入経路(紙幣導入経路)、316、317…分岐経路、318、319…分岐経路、320…紙葉識別部(紙幣識別部)、330、340…紙葉入力庫(紙幣入金庫)、350…角折れ部矯正装置、370…制御手段

Claims (9)

  1. 第1固定支持部、及び該第1固定支持部に対して進退する第1可動支持部を有した第1矯正ユニットと、
    第2固定支持部、及び該第2固定支持部に対して進退する第2可動支持部を有し、前記第1矯正ユニットに対して接近、離間自在に構成された第2矯正ユニットと、を備え、
    前記第1固定支持部、及び第2固定支持部は、互いに接近した挟圧位置にある時に一枚の紙葉の一端寄り部位の両面に夫々接して該紙葉を仮固定し、
    前記第1可動支持部、及び第2可動支持部は、前記各固定支持部間で仮固定された前記紙葉の他端寄り部位の両面と夫々接触した状態で夫々該紙葉の面方向へ相対的に進退する構成を備え、
    前記第1固定支持部、及び前記第2固定支持部は、前記紙葉の前記一端側の角折れ部を矯正する固定側角折れ矯正部を夫々備え、
    前記第1可動支持部、及び前記第2可動支持部は、前記紙葉の前記他端側の角折れ部を矯正する可動側角折れ矯正部を夫々備えていることを特徴とする紙葉の角折れ部矯正機構。
  2. 前記紙葉の一端寄り部位を仮固定した状態にある前記第1固定支持部、及び前記第2固定支持部に対して前記第1可動支持部、及び前記第2可動支持部を夫々接近させた初期状態では、前記紙葉の一端側の角折れ部は前記各固定側角折れ矯正部をオーバーハングした位置にあり、且つ前記紙葉の他端側の角折れ部は前記各可動側角折れ矯正部をオーバーハングした位置にあり、
    仮固定状態にある前記紙葉に対して前記第1、及び第2可動支持部を前記紙葉の他端方向へ相対移動させる過程で、前記紙葉の他端側の角折れ部は前記各可動側角折れ矯正部による矯正を受け、
    前記第1固定支持部、及び前記第2固定支持部に対して前記紙葉を前記他端方向へ相対移動させる過程で、前記紙葉の一端側の角折れ部は前記各固定側角折れ矯正部による矯正を受けることを特徴とする請求項1に記載の紙葉の角折れ部矯正機構。
  3. 前記第1固定支持部と前記第2固定支持部は、前記挟圧位置にあるときに前記紙葉を間に挟んで磁力により吸着することを特徴とする請求項1、又は2に記載の紙葉の角折れ部矯正機構。
  4. 前記第1可動支持部と前記第2可動支持部が前記紙葉を間に挟んで接触している時に、一方の前記可動支持部の進退に伴って前記他方の可動支持部も一体的に進退することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構。
  5. 前記第1可動支持部と前記第2可動支持部は、前記紙葉を間に挟んで磁力により吸着することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構。
  6. 前記第1及び第2固定支持部、並びに前記第1及び第2可動支持部は、薄板により構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構による矯正方法であって、
    前記第1固定支持部と前記第2固定支持部との間で前記紙葉の一端寄り部位を挟持することにより前記紙葉を仮固定状態にすると共に、前記第1可動支持部と前記第2可動支持部との間で前記紙葉の他端寄り部位を挟圧するステップと、
    前記第1可動支持部と前記第2可動支持部を前記他端方向へ所定距離移動させることにより前記可動側角折れ矯正部によって紙葉の他端側の角折れ部を矯正するステップと、
    前記紙葉を前記他端方向へ搬送する過程で前記固定側角折れ矯正部によって前記紙葉の一端側の角折れ部を矯正するステップと、を備えたことを特徴とする紙葉の角折れ部矯正機構による矯正方法。
  8. 積載した紙葉群から一枚ずつ分離して繰り出す給紙部と、該給紙部から繰り出された紙葉の角折れ部の有無を判定する紙葉識別部と、を備えた紙葉整理機と、
    前記紙葉識別部により角折れ部があると判定された紙葉を受け容れて前記角折れ部を矯正する角折れ部矯正装置と、を備えた紙葉取扱装置であって、
    前記角折れ部矯正装置は、角折れ部を有した紙葉を積載する角折れ紙葉積載部と、請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構と、前記紙葉の角折れ部矯正機構により矯正を終了した紙葉を収容する収容部と、を備えていることを特徴とする紙葉取扱装置。
  9. 紙葉入力機本体と、請求項1乃至6の何れか一項に記載の紙葉の角折れ部矯正機構と、を備えた紙葉取扱装置であって、
    前記紙葉入力機本体は、紙葉を入力する紙葉入力口と、該紙葉入力口から入力された紙葉を導入する紙葉導入経路と、入力された前記紙葉を受け容れて角折れ部矯正を実施する前記角折れ部矯正機構と、前記角折れ部矯正機構による角折れ矯正を受けた紙葉を受け容れる1又は複数の紙葉入力庫と、前記紙葉導入経路を駆動する搬送駆動機構と、を備えることを特徴とする紙葉取扱装置。
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