JP2019018701A - 船体用制御装置、船体、船体の操作方法 - Google Patents

船体用制御装置、船体、船体の操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つのスラスタの操作を容易にする船体用制御装置を提供する。【解決手段】前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、いずれか他方の第2スラスタと、前記第1スラスタと前記第2スラスタを制御する制御装置と、ジョイスティックと、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記制御装置は、前記ジョイスティックの操作信号を受信する受信部と、該操作信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタを動作させる信号に変換する演算部と、該信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタに送信する送信部とを有し、前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする、船体用制御装置。【選択図】図2

Description

本発明は、ジョイスティックによって複数のスラスタを操作可能な船体用制御装置、船体、船体の操作方法に関する。
船体には、推進器、スラスタ、舵など、船体の移動や回頭に必要な機器が備わっている。推進器は主に船体の前後方向に推力を生じさせ、舵とともに船体を前後方向、斜め前方や斜め後方に推進させる。また、スラスタは船体の左右方向に推力を生じさせ、主に船体の回頭などに用いられる。船体の移動は、これらの機器を同時に操作して行われ、これらを組み合わせた操作は複雑である。
そこで、これら機器の操作を1つの操作装置によって一元的に行えるようにしたものが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。いずれも1つの操作装置を用いて操船を容易にしようとするもので、特許文献1に記載の先行技術は、船体型をした特異なコントローラを用いて、推進器とスラスタと舵とを操作するものである。特許文献2に記載の先行技術は、ジョイスティック型のコントローラを用いて、推進器とスラスタと舵とを操作するものである。
特開平07−125693号公報 特開2002−234495号公報
しかしながら、特許文献1及び2の先行技術は、全ての機器の操作を一元的に操作するため、逆に細かい動きなどの操作がしづらいとの課題がある。特に小型船舶においては、大型船と異なり、細かい操船が必要な場面が多く、推進と回頭などの動きを別の操作系にしたいとの要望がある。また、推進器やスラスタを一元的な操作系とすると、構成やプログラムが複雑となり、いずれかに不具合が生じた場合など全てがストップしてしまうといった課題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、スラスタの操作系を、推進器や舵の操作系と分割したシンプルな構成とし、操作が容易で、かつ、細かい操船が可能な船体用制御装置、船体、船体の操作方法の提供を目的とする。
本発明に係る一の態様の船体用制御装置は、前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、いずれか他方の第2スラスタと、前記第1スラスタを制御する第1制御装置と、前記第2スラスタを制御する第2制御装置と、ジョイスティックと、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成され、前記第1制御装置は、前記ジョイスティックの操作信号を受信する受信部と、該操作信号を前記第1スラスタを動作させる信号に変換する演算部と、該信号を前記第1スラスタと前記第2制御装置に送信する送信部とを有し、前記第2制御装置は、前記第1制御装置からの信号を受信する受信部と、該信号を前記第2スラスタに送信する送信部とを有し、前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする。
この構成によれば、2つのスラスタを1つのジョイスティックで操作できるので、2つのスラスタを利用して、回頭や横移動など、細かい操船が容易に操作できる。また、特異な操作装置を用いず、操船者が使い慣れたジョイスティックを用いることで、従来の感覚で操作が可能となる。
また、この船体用制御装置は、前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、いずれか他方の第2スラスタと、前記第1スラスタと前記第2スラスタを制御する制御装置と、ジョイスティックと、を備え、前記ジョイスティックは、レバーを有し、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、前記制御装置は、前記ジョイスティックの操作信号を受信する受信部と、該操作信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタを動作させる信号に変換する演算部と、該信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタに送信する送信部とを有し、前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作する構成としてもよい。
また、この船体用制御装置は、下記式1で表される前記ジョイスティックのレバーの操作量を算出する手段と、前記操作量が所定のしきい値以上か否かを判定する手段と、下記式2で表される前記レバーの操作角を算出する手段と、前記操作量と前記操作角に応じて、前記第1スラスタと前記第2スラスタを制御する。
操作量=√(X2+Y2)・・・・・(式1)
操作角=tan-1(Y/X)・・・(式2)
(X:前記レバーの横軸における傾倒角度)
(Y:前記レバーの縦軸における傾倒角度)
ここで、Xは、ジョイスティックのレバーの静止状態を0とし、レバーが傾倒した状態の横軸における角度をいう。Yは、ジョイスティックのレバーの静止状態を0とし、レバーが傾倒した状態の縦軸における角度をいう。
また、この船体用制御装置は、前記ジョイスティックが、前記レバーの傾倒する位置と度合いを検知する1又は2のセンサを有し、前記レバーの傾倒の度合いによって、前記第1スラスタ又は前記第2スラスタの推力の大きさが変わる。この構成によれば、レバーを少し倒せば小さい推力を生じさせ、大きく倒せば大きい推力を生じさせることができる。これにより、より細やかな操作が可能となり、停泊時などに効果的である。
また、この船体用制御装置は、前記ジョイスティックが、前記レバーの横軸における傾倒角度を検知する第1ポテンショメータと、縦軸における傾倒角度を検知する第2ポテンショメータとを有する。この構成によれば、レバーの横軸と縦軸の傾倒角度を検知することにより、レバーが傾倒する位置と度合いを算出することができる。
また、この船体用制御装置は、前記ジョイスティックが、前記レバーが自転可能に構成されていて、前記レバーの自転の角度を検知する第3センサを有し、前記レバーを自転した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する。この構成によれば、レバーを自転させる操作により、船体の略中央を中心にその場で旋回することとなり、より感覚的な操作が可能となる。ここで、第3センサは例えばポテンショメータである。
また、本発明に係る一の態様の船体は、上記いずれかの船体用制御装置を備える。また、この船体は、下記いずれかの船体の操作方法が可能である。
また、本発明に係る一の態様の船体の操作方法は、推進器と、前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、該第1スラスタを制御する第1制御部と、いずれか他方に配される第2スラスタと、該第2スラスタを制御する第2制御部と、ジョイスティックと、を備える船体の操作方法であって、前記ジョイスティックは、レバーを備え、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成され、前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする。
この構成によれば、2つのスラスタを1つのジョイスティックで操作できるので、2つのスラスタを利用して、回頭や横移動など、細かい操船が容易に操作できる。また、特異な操作装置を用いず、操船者が使い慣れたジョイスティックを用いることで、従来の感覚で操作が可能となる。
また、この船体の操作方法は、前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、前記レバーを0度から90度、270度から360の間に傾倒した時、前記第1スラスタに推力が生じ、前記レバーを90度から270度の間に傾倒した時、前記第2スラスタに推力が生じる。この構成によれば、ジョイスティックを前方と後方で推力が生じるスラスタを分けることで、感覚的な操作ができ、操船がしやすい。
また、この船体の操作方法は、前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、前記レバーを90度又は270度に傾倒した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが同方向に推力を生じて、船体が横方向に移動する。この構成によれば、ジョイスティックのレバーを90度又は270度の方向に倒すことで、船体の横移動が容易にできる。
また、この船体の操作方法は、前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、前記レバーを45度又は315度に傾倒した時、前記第1スラスタが推力を生じて、船体の後方を中心に旋回する。
また、この船体の操作方法は、前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、前記レバーを135度又は225度に傾倒した時、前記第2スラスタが推力を生じて、船体の前方を中心に旋回する。
また、この船体の操作方法は、前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、前記レバーを0度又は180度に傾倒した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する。これらの構成により、船体の前方、中心、後方のいずれかを回転中心として、船体を回頭することができる。これにより、船体の細やかな操作ができる。
また、この船体の操作方法は、前記ジョイスティックは、前記レバーが自転可能に構成され、前記レバーを自転した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する構成としてもよい。
また、この船体の操作方法は、前記レバーの傾倒の度合いによって、前記第1スラスタ又は前記第2スラスタの推力の大きさが変わる。この構成によれば、レバーを少し倒せば小さい推力を生じさせ、大きく倒せば大きい推力を生じさせることができる。これにより、より細やかな操作が可能となり、停泊時などに効果的である。
本発明に係る船体の制御装置、船体、船体の操作方法は、上記の発明特定事項を備えるため、1つのジョイスティックで2つのスラスタを操作でき、船体の細やかな操作が容易にできる。
一実施形態に係る船体の概略図である。 船体用制御装置の概略構成を示す説明図である。 第1制御装置と第2制御装置の概略構成を示すブロック図である。 操作方法に係る制御フローである。 ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。 別の実施形態に係る船体用制御装置の概略構成を示す説明図である。 操作方法に係る制御フローである。 ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。
以下、本発明に係る船体および船体の操作方法について図面に基づき説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
1.船体の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る船体の概略図である。図1に示すように、船体は、前方の第1スラスタ1と、後方の第2スラスタ2と、推進器3と、舵4と、を主要な構成として備える。
第1スラスタ1は、船首の船底に配され、船体の左右を貫通するトンネルを設けてプロペラが設置されている。そして、このプロペラを正転又は逆転させることで、左方向又は右方向に水流を作り出して、船首を回頭させる。
第2スラスタ2は、船尾の船底に配され、船体の左右を貫通するトンネルを設けてプロペラが設置されている。そして、このプロペラを正転又は逆転させることで、左方向又は右方向に水流を作り出して、船尾を回頭させる。なお、これらスラスタは、舵と異なり、スラスタ自身が推力を作り出せるため、停船時でも船体を回転運動させることができる。
また、推進器3は、船尾に配され、プロペラの回転により前後方向に推力を生じさせる。また、舵4は、船尾の船底に配されるフィンであり、左右方向に角度をかえることで、船体が前進又は後進する時に、船体を斜め前方又は斜め後方に進めることができる。
図2は、船体用制御装置の概略構成を示す説明図である。図2に示すように、船体は、船体用制御装置10を備え、船体用制御装置は、ジョイスティック5と、第1スラスタ1を制御する第1制御装置6と、第2スラスタ2を制御する第2制御装置7と、船体の状態を表示する表示器8とを具備する。
ジョイスティック5は、配線を介して第1制御装置6に接続されている。ジョイスティック5は、本体51と、これに傾動可能に取り付けられ、操作者が把持して操作するレバー52とを備える。本体51の内部には、レバー51が傾倒する位置と傾倒の度合いを検知するポテンショメータを備える。具体的には、レバー51が傾倒した位置の横軸(X軸)の傾倒角度を検知する第1ポテンショメータと、縦軸(Y軸)の傾倒角度を検知する第2ポテンショメータとを備えている。なお、ポテンショメータは本実施形態に用いるセンサの一例であり、その他のセンサを用いてもよい。なお、ジョイスティック5の傾倒を検知するセンサとは別に、船体用制御装置10は、船体の方位を検知する方位センサを備えている。
また、第1制御装置6は、第1スラスタ1と、第2制御装置7と、表示器8とに配線を介してそれぞれ接続されている。第2制御装置7は、第1制御装置6と、第2スラスタ2とに配線を介してそれぞれ接続されている。
図3は、第1制御装置と第2制御装置の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、第1制御装置6は、演算部61と記憶部62と送信部63と受信部64とを主要な構成として備える。演算部61は、ジョイスティック5からの信号(以下「データ」ともいう)を受信して第1スラスタ1への信号に変換する演算と、第1スラスタ1の制御を担う。記憶部62は、ジョイスティック5からのデータ等を記憶する。送信部63は、各種データを第1スラスタ1や表示器8などに送信する。受信部64は、第1スラスタ1からのデータ等を受信する。
また、第2制御装置7は、演算部71と記憶部72と送信部73と受信部74とを主要な構成として備える。演算部71は、ジョイスティック5からの信号を、第1制御装置6を介して受信し、第2スラスタ2の制御を担う。記憶部72は、第1制御装置6からのデータ等を記憶する。送信部73は、各種データを第2スラスタ2などに送信する。受信部74は、第1制御装置6からのデータ等を受信する。
なお、本実施形態においては、第1制御装置6が第1スラスタ1を制御し、第2制御装置7が第2スラスタ2をそれぞれ制御する構成としているが、これに限られず、第1制御装置6と第2制御装置7とを1つの制御装置とする構成としてもよい。この場合、1つの制御装置に、ジョイスティック5、第1スラスタ1、第2スラスタ2などが接続される構成とし、この制御装置が第1スラスタ1と第2スラスタ2を制御する構成となる。
2.船体の操作
次に、上記の構成を有する船体における、船体の操作方法について説明する。図4は、操作方法に係る制御フローである。図5は、ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。
図4に示すように、操船者がジョイスティック5のレバー52を操作すると、本体51の第1ポテンショメータが横軸(X軸)の傾倒角度を、第2ポテンショメータが縦軸(Y軸)の傾倒角度を検知して、その操作信号が第1制御装置6に送信される。なお、この信号はアナログ信号である。
第1制御装置6が操作信号を受信すると、演算部61が下記式Aより操作量を算出する。そして、操作量と予め設定したしきい値との大小を判定し、操作量がしきい値より小さければ第1スラスタ1及び第2スラスタ2を動作させない。これを設定するのは、操船者がレバー52に不用意に触れた場合などの誤動作を防ぐためである。一方、操作量がしきい値より大きい場合は、次のステップに進む。
(式A)・・・操作量=√(X2+Y2
操作量がしきい値より大きい場合、演算部61が下記式Bよりレバー52の操作角を算出する。これにより、レバー52がどの位置に、どの分量で傾倒されたかが判定される。
(式B)・・・操作角=tan-1(Y/X)
次に、操作量と操作角が判定されたので、まず操作角のデータに基づいて、第1スラスタ1及び/又は第2スラスタ2の制御するスラスタを決定する。そして、制御するスラスタが決定された後、操作量に基づいてスラスタの出力を算出する。
ここで、例えば第1スラスタ1のみを作動させる場合、第1制御装置6は第1スラスタ1を所定の出力で動作させる信号を第1スラスタに送信して、これを受信した第1スラスタ1が所定の出力で作動する。なお、第1制御装置6から第1スラスタ1への信号はアナログ信号である。
また、例えば第2スラスタ2のみを作動させる場合、第1制御装置6は第2スラスタ2を所定の出力で動作させる信号を第2制御装置7に送信する。なお、第1制御装置6から第2制御装置7への信号はデジタル信号である。このデジタル信号を受信した第2制御装置7は、デジタル信号からアナログ信号へ変換して第2スラスタ2に送信する。そして、これを受信した第2スラスタ2が所定の出力で作動する。
また、例えば第1スラスタ1と第2スラスタ2を双方作動させる場合は、上記2つの動作を同時に行う。また、これらの動作と同じくして、第1制御装置6は、表示器8にこれらの情報を表示させる信号を送信し、それを受信した表示器8は各スラスタの動作に対応した情報を表示する。
なお、ジョイスティック5の操作と、船体の動作及び各スラスタが作動することにより生じる水流の方向との関係を図5に示す。
<第2実施形態>
1.船体の構成
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態の主な違いは、ジョイスティックのレバーの構造である。したがって、第2実施形態については、第1実施形態と相違する部分について説明し、同様の構成部分については適宜説明を省略する。
第2実施形態の船体の主要な構成は、図1に示す第1実施形態と同様である。また、図6は、船体の第1スラスタと第2スラスタとをジョイスティックにより制御するための船体用制御装置の概略構成を示す説明図である。図6に示すように、第1実施形態とジョイスティックの構成が異なり、第2実施形態のジョイスティック150は、本体151とそのレバー152とを備え、レバー152は自転可能に構成されている。また、本体151は、第1ポテンショメータと、第2ポテンショメータと、さらに第3ポテンショメータとを備える。第1ポテンショメータと第2ポテンショメータは、第1実施形態同様、レバー152の横軸の傾倒角度と縦軸の傾倒角度を検知する。第3ポテンショメータは、レバー152が自転する回転角を検知する。なお、レバー152を自転させると、第1スラスタ1と第2スラスタ2が逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する。第1実施形態において、レバー52を前方又は後方に傾倒した時と同様の動作である。
2.船体の操作
次に、船体の操作方法について説明する。図7は、操作方法に係る制御フローである。図8は、ジョイスティックの操作と船体の動きの説明図である。
図7に示すように、操船者がジョイスティック150のレバー152を操作すると、図7に示すように、操船者がジョイスティック150のレバー152を操作すると、本体151の第1ポテンショメータが横軸(X軸)の傾倒角度を、第2ポテンショメータが縦軸(Y軸)の傾倒角度を検知して、もしくはレバー152を自転させた場合は、その回転角(Z軸)を第3ポテンショメータが検知して、その操作信号が第1制御装置6に送信される。なお、この信号はアナログ信号である。
第1制御装置6が操作信号を受信すると、演算部61が上記式Aより操作量を算出する。そして、操作量と予め設定したしきい値との大小を判定し、操作量がしきい値より小さければ、次のステップに進む。なお、操作量がしきい値より大きい場合については、次のステップ以降は第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
Z軸の操作量が予め設定したしきい値より小さい場合、第1スラスタ1及び第2スラスタ2のいずれも動作させない。一方、Z軸の操作量がしきい値より大きい場合、演算部61がレバー152の自転の回転角、回転量に基づいて第1スラスタ1及び第2スラスタ2の出力を算出する。なお、第1スラスタ1と第2スラスタ2の出力の大きさは同じで、出力の方向が異なる。
そして、第1制御装置6は第1スラスタ1を所定の出力で動作させる信号を第1スラスタに送信して、これを受信した第1スラスタ1が所定の出力で作動する。同時に、第1制御装置6は第2スラスタ2を所定の出力で動作させる信号を第2制御装置7に送信して、これを受信した第2制御装置7が第2スラスタ2に送信して、これを受信した第2スラスタ2が所定の出力で作動する。なお、第1制御装置のジョイスティックの操作信号、第1制御装置が第1スラスタを制御する信号、第2制御装置が第2スラスタを制御する信号は、アナログ信号である。第1制御装置から第2制御装置に送信される信号はデジタル信号である。
また、これらの動作と同じくして、第1制御装置6は、表示器8にこれらの情報を表示させる信号を送信し、それを受信した表示器8は各スラスタの動作に対応した情報を表示する。なお、ジョイスティック150の操作と、船体の動作及び各スラスタが作動することにより生じる水流の方向との関係を図8に示す。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。
1 第1スラスタ
2 第2スラスタ
3 推進器
4 舵
5 ジョイスティック
51 本体
52 レバー
6 第1制御装置
61 演算部
62 記憶部
63 送信部
64 受信部
7 第2制御装置
71 演算部
72 記憶部
73 送信部
74 受信部
8 表示器
10 船体用制御装置
150 ジョイスティック
151 本体
152 レバー

Claims (16)

  1. 前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、
    いずれか他方の第2スラスタと、
    前記第1スラスタと前記第2スラスタを制御する制御装置と、
    ジョイスティックと、を備え、
    前記ジョイスティックは、レバーを有し、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成されていて、
    前記制御装置は、前記ジョイスティックの操作信号を受信する受信部と、該操作信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタを動作させる信号に変換する演算部と、該信号を前記第1スラスタと前記第2スラスタに送信する送信部とを有し、
    前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする、船体用制御装置。
  2. 前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、
    いずれか他方の第2スラスタと、
    前記第1スラスタを制御する第1制御装置と、
    前記第2スラスタを制御する第2制御装置と、
    ジョイスティックと、を備え、
    前記ジョイスティックは、レバーを有し、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成され、
    前記第1制御装置は、前記ジョイスティックの操作信号を受信する受信部と、該操作信号を前記第1スラスタを動作させる信号に変換する演算部と、該信号を前記第1スラスタと前記第2制御装置に送信する送信部とを有し、
    前記第2制御装置は、前記第1制御装置からの信号を受信する受信部と、該信号を前記第2スラスタに送信する送信部とを有し、
    前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする、船体用制御装置。
  3. 下記式1で表される前記ジョイスティックのレバーの操作量を算出する手段と、
    前記操作量が所定のしきい値以上か否かを判定する手段と、
    下記式2で表される前記レバーの操作角を算出する手段と、
    前記操作量と前記操作角に応じて、前記第1スラスタと前記第2スラスタを制御する、
    請求項1又は2に記載の船体用制御装置。
    操作量=√(X2+Y2)・・・・・(式1)
    操作角=tan-1(Y/X)・・・(式2)
    (X:前記レバーの横軸における傾倒角度)
    (Y:前記レバーの縦軸における傾倒角度)
  4. 前記ジョイスティックは、前記レバーが傾倒する位置と度合いを検知する1又は2のセンサを有し、
    前記レバーの傾倒の度合いによって、前記第1スラスタ又は前記第2スラスタの推力の大きさが変わる、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の船体用制御装置。
  5. 前記ジョイスティックは、前記レバーの横軸における傾倒角度を検知する第1ポテンショメータと、縦軸における傾倒角度を検知する第2ポテンショメータとを有する、
    請求項4に記載の船体用制御装置。
  6. 前記ジョイスティックは、前記レバーが自転可能に構成されていて、前記レバーの自転の角度を検知する第3センサを有し、
    前記レバーを自転した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の船体用制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の船体用制御装置を備える、船体。
  8. 推進器と、前方及び後方のいずれか一方に配される第1スラスタと、該第1スラスタを制御する第1制御部と、いずれか他方に配される第2スラスタと、該第2スラスタを制御する第2制御部と、ジョイスティックと、を備える船体の操作方法であって、
    前記ジョイスティックは、レバーを備え、該レバーは360度任意の方向に傾倒可能に構成され、
    前記ジョイスティック1つで、前記第1スラスタと前記第2スラスタを操作することを特徴とする、船体の操作方法。
  9. 前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、
    前記レバーを0度から90度、270度から360の間に傾倒した時、前記第1スラスタに推力が生じ、
    前記レバーを90度から270度の間に傾倒した時、前記第2スラスタに推力が生じる 、
    請求項8に記載の船体の操作方法。
  10. 前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、
    前記レバーを90度又は270度に傾倒した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが同方向に推力を生じて、船体が横方向に移動する、
    請求項8又は9に記載の船体の操作方法。
  11. 前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、
    前記レバーを45度又は315度に傾倒した時、前記第1スラスタが推力を生じて、船体の後方を中心に旋回する、
    請求項8乃至10のいずれか1項に記載の船体の操作方法。
  12. 前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、
    前記レバーを135度又は225度に傾倒した時、前記第2スラスタが推力を生じて、船体の前方を中心に旋回する、
    請求項8乃至11のいずれか1項に記載の船体の操作方法。
  13. 前方を0度とし、右回りに一回転で360度とする場合に、
    前記レバーを0度又は180度に傾倒した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する、
    請求項8乃至12のいずれか1項に記載の船体の操作方法。
  14. 前記ジョイスティックは、前記レバーが自転可能に構成され、
    前記レバーを自転した時、前記第1スラスタと前記第2スラスタが逆方向に推力を生じて、船体の略中央を中心に旋回する、
    請求項8乃至13のいずれか1項に記載の船体の操作方法。
  15. 前記レバーの傾倒の度合いによって、前記第1スラスタ又は前記第2スラスタの推力の大きさが変わる、
    請求項8乃至14のいずれか1項に記載の船体の操作方法。
  16. 請求項8乃至15のいずれか1項に記載の船体の操作方法が可能である、
    請求項7に記載の船体。
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