WO2017135304A1 - ジョイスティックコントロール装置 - Google Patents
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Abstract
高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置を提供する。船舶(100)の移動速度と移動方向とを決定するジョイスティックレバー(10a)を有するジョイスティックコントロール装置(10)であって、船舶(100)は、オートパイロット装置(20)を備え、ジョイスティックコントロール装置(10)は、オートパイロット装置(20)に着脱自在に接続可能であり、オートパイロット装置(20)に接続され、且つ、ジョイスティックレバー(10a)が操作可能な状態に設定されたときには、ジョイスティックレバー(10a)が操作可能な状態であることを示す所定の信号、又は、船舶(100)の舵(5)が中立位置に保持されるように所定の信号をオートパイロット装置(20)に対して発信する。
Description
本発明は、船舶を目標地点に向かって自動的に航行させるオートパイロット装置に通信可能に接続されるジョイスティックコントロール装置に関する。
港湾等の狭い航路において、船体を容易に移動するために操作されるジョイスティックレバーを有する船舶の操船システム(ジョイスティックコントロール装置)を装備した船舶が公知である(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の個別・非個別操縦切換装置は、回転翼である可変ピッチプロペラ、旋回用スラスタ、方向変換用舵を含み、水に対して相互作用してその推進方向、推進力を定めるための装置である駆動部分を備えた船舶において、これら複数の駆動部分をそれぞれ個別に駆動する個別操縦と、複数の駆動部分を総合的に駆動する非個別操縦(ジョイスティック操縦)とを行い、個別操縦から非個別操縦(ジョイスティック操縦)への切り替え時には、それぞれの駆動部分を中立状態に移行してから、非個別操縦に移行している。
このように、舵を中立状態に自動的に変更することによって、切り換え時に操縦の不安定性を防止するとともに、操縦者による個別操縦の誤操作を防止している。
一方、オートパイロット装置が搭載された船舶によれば、洋上において操縦者の負担を軽減することができる(特許文献2参照)。しかし、特許文献2に記載の操舵装置を備えた船舶には、ジョイスティックレバーを有するジョイスティックコントロール装置が装備されていない。そこで、ジョイスティックコントロール装置を含まないこのようなオートパイロット装置及び船舶に対して、追加で装備できる高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置が望まれている。
本発明は、高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置を提供することを目的とする。
本発明のジョイスティックコントロール装置は、船舶の移動速度と移動方向とを決定するジョイスティックレバーを有するジョイスティックコントロール装置であって、前記船舶は、オートパイロット装置を備え、前記ジョイスティックコントロール装置は、前記オートパイロット装置に着脱自在に接続可能であり、前記オートパイロット装置に接続され、且つ、前記ジョイスティックレバーが操作可能な状態に設定されたときには、前記ジョイスティックレバーが操作可能な状態であることを示す所定の信号、又は、船舶の舵が中立位置に保持されるように所定の信号を前記オートパイロット装置に対して発信するものである。
本発明のジョイスティックコントロール装置においては、異なる仕様を有するオートパイロット装置に適合するように、異なる前記信号を含む複数の設定値情報を有していることが好ましい。
本発明のジョイスティックコントロール装置においては、前記信号を含む設定値情報が外部から書き換え可能であることが好ましい。
本発明のジョイスティックコントロール装置によれば、オートパイロット装置を備えた船舶に着脱自在に装備されるので、操縦者の必要に応じてオートパイロット装置及び船舶に装備することができるといった、高い汎用性を有する。従って、高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置を提供することができる。
本発明のジョイスティックコントロール装置によれば、オートパイロット装置に接続することによって、操縦者は、オートパイロット装置が備える任意の位置に船舶の舵を移動させる機能を利用することができる。具体的には、ジョイスティックレバーが操作可能な状態に設定されると、舵を中立位置に移動させるために操縦者が手動操作することなく、船舶の舵を自動的に中立位置まで移動できる。このように、舵が中立位置に保持されることによって、船舶は、ジョイスティックレバーによる操作に応じて円滑に航行できるようになる。
本発明のジョイスティックコントロール装置によれば、載せ換えられるオートパイロット装置及び船舶に適合する信号を用意できるため、一台の当該ジョイスティックコントロール装置を、それぞれ別の仕様を有する他のオートパイロット装置及び船舶への載せ替えに対応できる。つまり、一台の当該ジョイスティックコントロール装置を、現在搭載されているオートパイロット装置及び船舶のものとは異なる別の仕様を有する別のオートパイロット装置及び船舶に対して、使い回しが可能である。従って、高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置を提供することができる。
本発明のジョイスティックコントロール装置によれば、以前のオートパイロット装置及び船舶に適合した設定値から、現状のものに適合した設定値に容易に変換可能であるため、オートパイロット装置及び船舶のアップグレードに対応できる。また、一台の当該ジョイスティックコントロール装置を、それぞれ別の仕様を有する他のオートパイロット装置及び船舶への載せ替えに対応できる。従って、高い汎用性を有するジョイスティックコントロール装置を提供することができる。
まず、図1、図2及び図3を用いて、操船装置7を備える船舶100の全体概要及び構成について説明する。なお、図1の船舶100は、いわゆる二軸推進方式の船舶(シャフト船)を示している。以下において、船舶100の船首方向を前として前後左右方向を規定する。
図1と図2とに示すように、船舶100は、動力源としてのエンジン2の動力が、プロペラシャフト4aを介して前後進プロペラ4に伝達されるシャフト船である。船舶100の船体1には、エンジン2、切換クラッチ3、前後進プロペラ4、舵5、サイドスラスタ6及びECU16からなる推進装置17と、アクセルレバー8、操舵ハンドル9、ジョイスティックコントロール装置10、サイドスラスタコントローラー11、モニタ12、GPS装置13、ヘディングセンサ(方位センサ)14及び操船制御装置15からなる操船装置7とが具備される。
2つのエンジン2は、左舷と右舷との前後進プロペラ4をそれぞれ回転させるための動力を発生させる。エンジン2は、船体1の左舷後部側と右舷後部側とにそれぞれ配置されている。エンジン2の出力部には、切換クラッチ3がそれぞれ接続されている。
2つの切換クラッチ3は、エンジン2の出力部から伝達された動力を正回転方向と逆回転方向とに切り換えて出力するものである。切換クラッチ3の入力側には、エンジン2の出力部が接続されている。切換クラッチ3の出力側には、プロペラシャフト4aがそれぞれ接続されている。つまり、切換クラッチ3は、エンジン2からの動力をプロペラシャフト4aに伝達するように構成されている。
2つの前後進プロペラ4は、前後方向の推力を発生させるものである。前後進プロペラ4は、船体1の左舷の船底と右舷の船底とを貫通して船外に至るように設けられている2本のプロペラシャフト4aにそれぞれ接続されている。前後進プロペラ4は、プロペラシャフト4aを介して伝達されたエンジン2の動力によって回転駆動され、その回転軸周りに配置された複数枚のブレードが周囲の水をかくことによって推力を発生させる。
2つの舵5は、前後進プロペラ4の回転駆動により発生した水流の方向を変更するものである。舵5は、船体1の左舷の船底後端(船尾側)と右舷の船底後端(船尾側)とであって前後進プロペラ4の後方にそれぞれ配置されている。舵5は、船体1に設けられた回転軸を中心として左右方向に所定の角度範囲で回転可能に構成されている。舵5は、操舵ハンドル9と連動可能に連結されている。これにより、舵5は、操舵ハンドル9の操作によってその後端部を船体1の右側に向けると、水流により発生した推力によって船舶100の船尾が左側に推され、船首側が右側を向くように構成されている。同様に舵5は、操舵ハンドル9の操作によってその後端部を船舶100の左側に向けると、水流により発生した推力によって船舶100の船尾が右側に推され、船首側が左側を向くように構成されている。
サイドスラスタ6は、左右方向の推力を発生させるものである。サイドスラスタ6は、船体1の船首側であって左右方向中央に設けられている。サイドスラスタ6は、プロペラ6aとモータ6bとを具備している。モータ6bは、一定の回転数(単位はrpm)で回転可能に構成され、モータ6bの駆動時間と非駆動時間とが調整されることによって所定の推力を発生させる。モータ6bの駆動時間が増えるにしたがって、発生する推力は大きくなる。サイドスラスタ6は、プロペラ6aによって発生する推力が船体1の左右方向を向くように構成されている。サイドスラスタコントローラー11からの信号に基づいてモータ6bが駆動することによりプロペラ6aが回転される。プロペラ6aの回転数は一定に設定されているので、駆動の入り切りが繰り返されて駆動時間が調整されることにより、サイドスラスタ6は左右方向に任意の大きさの推力を発生させる。なお、モータ6bは、サイドスラスタコントローラー11に接続され、任意の回転数で回転可能に構成されていてもよい。
操船装置7を構成するアクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4の回転数(単位はrpm)、右舷の前後進プロペラ4の回転数(単位はrpm)及びそれらの回転方向についての信号を生成するものである。アクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4に対応したレバーと右舷の前後進プロペラ4に対応したレバーとから構成されている。つまり、アクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4と右舷の前後進プロペラ4とについての信号をそれぞれ独立して生成するように構成されている。アクセルレバー8は、船舶100の前後方向に任意の角度で傾斜するように構成されている。アクセルレバー8は、操作方向及び操作量に応じて各エンジン2の回転数(単位はrpm)と対応する切換クラッチ3の切り換え状態についての信号をそれぞれ独立して生成するように構成されている。アクセルレバー8は、前方に傾斜するように操作されると船舶100が前進する推力を発生させるように前後進プロペラ4の信号を生成し、後方に傾斜するように操作されると船舶100が後進する推力を発生させるように前後進プロペラ4の信号を生成する。
操船装置7を構成する操舵ハンドル9は、舵5の回転角度を変更するものである。操舵ハンドル9は、左舷と右舷との舵5に油圧回路を介して連動連結されている。操舵ハンドル9は、右方向に回転操作されると舵5の後端部が右側に向かうように回転する。これにより、船舶100は、前後進プロペラ4により発生した水流が右側に向かうことで船尾が左側に推され、船首側が右側を向くように構成されている。同様にして、操舵ハンドル9は、左方向に回転操作されると舵5の後端部が左側に向かうように回転する。これにより、船舶100は、前後進プロペラ4により発生した水流が左側に向かうことで船尾が右側に推され、船首側が左側を向くように構成されている。
図1と図3とに示すように、操船装置7を構成するジョイスティックコントロール装置10のジョイスティックレバー10aは、船舶100を任意の方向に移動させるための信号を生成するものである。ジョイスティックレバー10aは、任意の方向に任意の角度で傾斜できるように構成されている。また、ジョイスティックレバー10aは、レバー軸周りに任意の角度に回転操作できるように構成されている。
ジョイスティックレバー10aは、操作方向及び操作量に応じてエンジン2の回転数と切換クラッチ3の切り換え状態とについての信号、及び、サイドスラスタ6の駆動時間についての信号を生成するように構成されている。具体的には、ジョイスティックレバー10aが任意の方向に傾斜するように操作されると、操作方向と操作量とに応じて両舷の前後進プロペラ4とサイドスラスタ6を駆動する信号を生成する。また、ジョイスティックレバー10aは、レバー軸周りに回転するように操作されると、操作方向と操作量とに応じて両舷の前後進プロペラ4とサイドスラスタ6を駆動する信号を生成する。モータ6b(図1参照)が任意の回転数で回転できるようにサイドスラスタ6が構成されている場合には、ジョイスティックレバー10aは、サイドスラスタ6の回転数を任意に設定するための信号を生成する。このようにして、ジョイスティックレバー10aは、船舶100の移動速度と移動方向とを決定する。
ジョイスティックレバー10aは、ジョイスティックレバー10aによる操船を可能とする操作レバースイッチ10bを具備しており、操作レバースイッチ10bは、ON・OFFスイッチ若しくはタクタイルスイッチで構成されている。操縦者の操作によって操作レバースイッチ10bが有効となると、ジョイスティックコントロール装置10が有効となり、船舶100はジョイスティックレバー10aによる操船が可能な状態になる。操縦者の操作によって操作レバースイッチ10bが無効となると、ジョイスティックコントロール装置10が無効となり、船舶100はジョイスティックレバー10aを操作しても操船出来ない状態となる。
操船装置7を構成するサイドスラスタコントローラー11は、サイドスラスタ6を駆動させるものである。サイドスラスタコントローラー11は、オン操作されるとサイドスラスタ6のプロペラ6aによって左右方向の推力が発生するようにサイドスラスタ6のモータ6bを任意の回転方向で回転させる。
操船装置7を構成するGPS(Global Positioning System)装置13は、船舶100の位置座標を計測(算出)するものである。GPS装置13は、複数のGPS衛星からの信号を受信することで船舶100の位置座標を算出し、現在の位置を緯度La(n)と経度Lo(n)として出力する。つまり、位置算出装置としてのGPS装置13は、船舶100の位置座標の絶対値を算出する。
操船装置7を構成する方位算出装置であるヘディングセンサ14は、船舶100の方向を計測(算出)するものである。ヘディングセンサ14は、GPS装置13の情報から船舶100の船首の方位を算出する。つまり、ヘディングセンサ14は、船舶100の船首の絶対方位を算出する。
図1に示すように、ECU16は、エンジン2を制御するものである。ECU16には、エンジン2の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。ECU16は、各エンジン2にそれぞれ設けられる。ECU16は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、或いは、ワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
ECU16は、エンジン2の図示しない燃料供給ポンプの燃料調量弁、燃料噴射弁及び各種センサ等と接続され、燃料調量弁の開度、燃料噴射弁の開閉を制御することができ、各種センサが検出する情報を取得することが可能である。
操船装置7を構成する操船制御装置15は、アクセルレバー8、操舵ハンドル9及びジョイスティックレバー10a等からの検出信号に基づいてエンジン2、切換クラッチ3及びサイドスラスタ6を制御するものである。操船制御装置15は、GPS装置13からの情報に基づいて自らの位置と設定された目的地とから航路を算出して自動で操船を行なう、いわゆる自動航法を可能に構成されている。
操船制御装置15は、エンジン2、切換クラッチ3、サイドスラスタ6の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。
操船制御装置15は、各切換クラッチ3及び各エンジン2のECU16に接続され、各切換クラッチ3の状態、各エンジン2の起動状況及び各ECU16が各種センサから取得するエンジン回転数や各種信号を取得することが可能である。
操船制御装置15は、各切換クラッチ3にクラッチの状態を変更する(切り換える)信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、ECU16に燃料供給ポンプの燃料調量弁、燃料噴射弁その他エンジン2の各種機器を制御するための信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、アクセルレバー8及びジョイスティックレバー10aと接続され、アクセルレバー8及びジョイスティックレバー10aからの信号を取得することが可能である。
操船制御装置15は、サイドスラスタ6のサイドスラスタコントローラー11に接続され、サイドスラスタ6を制御するための信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、GPS装置13及びヘディングセンサ14に接続され、船舶100の絶対座標と絶対方位とを取得することが可能である。
操船制御装置15は、モニタ12に接続され、船舶100の現在位置やジョイスティックレバー10aによる操船状況をモニタ12に表示させることが可能である。
以下では、ジョイスティックコントロール装置10について、図3及び図4を用いて説明する。
ジョイスティックコントロール装置10が装備される船舶100には、最大限の性能を発揮できるよう、各所に情報ネットワークが張り巡らされている。具体的には、ジョイスティックコントロール装置10のほか、操船制御装置15に含まれるオートパイロット装置20、サイドスラスタコントローラー11、モニタ12、GPS装置13、ヘディングセンサ14が互いに情報を共有できるコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)を構成している。
ジョイスティックコントロール装置10のジョイスティックレバー10aは、上述のように、前後左右の自由な方向に傾斜操作できるように、且つ、レバー軸を中心軸線として時計回り又は反時計回りに回転操作できるように構成されている。ジョイスティックレバー10aの傾斜方向及び傾斜角度は、傾斜角センサ10cによって検出される。ジョイスティックレバー10aの回転量は、回転量センサ10dによって検出される。これら各センサ10c・10dは、ポテンショメータ又はその他の位置センサによって構成されている。
また、ジョイスティックコントロール装置10は、制御装置10uを含む。制御装置10uは、記憶部10kと処理部10sと通信部10rとを備える。処理部10sは、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータを含む。
処理部10sは、傾斜角センサ10cによる検出結果及び回転量センサ10dによる検出結果を認識する。
記憶部10kは、ROM(Random Access Read Only Memory)等の情報の書き換えが不可であるメモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発メモリ、ハードディスクドライブ、及び、フラッシュメモリ等を含む。後述するように、ジョイスティックコントロール装置10がオートパイロット装置20に対して発信する信号を含む設定値情報は、記憶部10kに格納されている。
更に、制御装置10uは、通信時における情報の送受信、各種の入出力制御及び演算処理の制御等を行う。通信部10rは、ジョイスティックコントロール装置10の外部の構成としてのオートパイロット装置20と通信する機能を有する。制御装置10uは、通信部10rを通じてオートパイロット装置20に所定の信号を送信する。
ジョイスティックコントロール装置10は、オートパイロット装置20に着脱自在に接続される。通信部10rの電気回路に接続された配線のコネクタ10pは、オートパイロット装置20の電気回路に接続された配線のコネクタ20pに接続される。これにより、ジョイスティックコントロール装置10は、オートパイロット装置20がジョイスティックコントロール装置10に連動するように、オートパイロット装置20及び船舶100に着脱自在に装備される。
次に、ジョイスティックコントロール装置10とオートパイロット装置20との連動について説明する。
オートパイロット装置20は、内蔵されているプログラムにおける設定値に応じて舵5の転舵角を自動的に制御し、船舶100を設定された方向及び経路に沿って航行させることができる。当該プログラムには、目的地の位置等、航路の情報が含まれている。
左舷及び右舷の舵5は、油圧式若しくは電動式のラダーアクチュエータ5aにそれぞれ連結されている。左舷の舵5は、左舷のラダーアクチュエータ5aの作動に応じて回転する。右舷の舵5は、右舷のラダーアクチュエータ5aの作動に応じて回転する。また、転舵角センサ5bは、各舵5の転舵角を検出する。
ジョイスティックレバー10aの傾斜操作と回転操作とを表す各検出信号は、操船制御装置15に送信される。また、操船制御装置15は、アクセルレバー8、操舵ハンドル9及びジョイスティックレバー10a等からの検出信号に基づいて、転舵ECU18を通じてラダーアクチュエータ5aを制御する。
操船制御装置15は、各ラダーアクチュエータ5aの転舵ECU18に接続され、各ラダーアクチュエータ5aの状態及び各転舵ECU18が各転舵角センサ5bから取得する転舵角や各種信号を取得することが可能である。
操船制御装置15は、上述のCANを介して、転舵ECU18に目標転舵角の情報を送信する。転舵ECU18は、目標転舵角に応じてラダーアクチュエータ5aを制御することにより、舵5を左右方向に回転させる。そして、操船制御装置15のうち、オートパイロット装置20は、内蔵されたプログラムにおける設定値に応じて、各転舵ECU18を通じて各ラダーアクチュエータ5aを自動的に制御する。
このようなオートパイロット装置20にジョイスティックコントロール装置10が接続されたうえで、操作レバースイッチ10bが有効に切り替えられる場合には、ジョイスティックコントロール装置10は、左舷及び右舷の舵5を中立位置(即ち、船舶100を直進させるための位置)に保持させるための信号をオートパイロット装置20に対して発信する。
また、ジョイスティックコントロール装置10が発信する信号としては、オートパイロット装置20及び船舶100の仕様に適合するように、それぞれ異なる複数の信号が設定されている。更に、ジョイスティックコントロール装置10が発信する信号を含むデータは、外部から書き換え可能である。
図5に示すように、記憶部10kには、ジョイスティックコントロール装置10から送信される信号、即ち、ジョイスティックコントロール装置10が発信する信号を含むデータとして、設定値情報kI1・kI2・・・kI(n)(nは任意の整数であって、予め設定された設定値情報の数)が予め格納されている。設定値情報kI1・kI2・・・kI(n)のそれぞれは、異なる仕様を有するオートパイロット装置201・202・・・20(n)(nは任意の整数であって、予め設定された設定値情報の数)に対応する。そして、各設定値情報kI1・kI2・・・kI(n)は、コネクタ10pを介してジョイスティックコントロール装置10に接続されるラップトップ型コンピュータ等の端末装置を用いることにより、ジョイスティックコントロール装置10の外部から書き換えることができる。
なお、各ジョイスティックコントロール装置10において、記憶部10kに格納される各設定値情報kI1・kI2・・・kI(n)を除いて、ジョイスティックコントロール装置10のその他の構成は共通している。従って、図5に示すように、これらその他の構成のそれぞれには、同一の符号を用いている。
次に、ジョイスティックコントロール装置10が発信する信号に基づいてオートパイロット装置20とジョイスティックコントロール装置10とを含む操船装置7において実施される制御について、図6を用いて説明する。
先ず、図6に示す各ステップの前提として、オートパイロット装置20は、乗船する操縦者の所定の操作により、各転舵ECU18を通じて各ラダーアクチュエータ5aを自動的に制御する自動航行(これをオートパイロットという)が可能な状態になっている。
ステップS1において、操作レバースイッチ10bが有効であるか否かが判定される。言い換えると、オートパイロット装置20は、操作レバースイッチ10bの操作によってジョイスティックコントロール装置10から発信される所定の信号であって、ジョイスティックレバー10aが操作可能な状態に設定されたことをオートパイロット装置20に知らせる信号として、操作レバースイッチ10bの有効を示す信号を受信したか否かを判定する。ここで、Yesと判定される場合にはステップS2に移行し、Noと判定される場合にはステップS8に移行する。
ステップS2において、ジョイスティックコントロール装置10は、オートパイロット装置20に対して所定の信号を発信する。また、オートパイロット装置20は、ジョイスティックコントロール装置10から発信される信号を受信する。ステップS2においてジョイスティックコントロール装置10から発信される所定の信号は、左舷及び右舷の舵5が中立位置に保持されるようにオートパイロット装置20に対してジョイスティックコントロール装置10が指示する信号である。つまり、ジョイスティックコントロール装置10から発信される所定の信号は、ジョイスティックコントロール装置10が転舵ECU18を通してオートパイロット装置20に舵5を中立位置に保持させるための信号である。或いは、この信号は、操作レバースイッチ10bがオン操作されることによってジョイスティックレバー10aが操作可能な状態であることを示す信号として、操作レバースイッチ10bの有効又は非有効を示す信号であってもよい。この場合には、ステップS1とステップS2とが一つのステップにまとめられる。
ステップS3において、左舷及び右舷の舵5が中立位置に向けて転舵される。具体的には、オートパイロット装置20は、各転舵ECU18に信号を発信する。これにより、各ラダーアクチュエータ5aの作動によって左舷及び右舷の舵5が中立位置に転舵されるように、転舵ECU18がラダーアクチュエータ5aを制御する。これにより、ラダーアクチュエータ5aが作動して、左舷及び右舷の舵5が中立位置に向かって回転する。
続いて、ステップS4において、中立位置までの転舵が完了したか否かが判定される。ここで、Yesと判定されるまでステップS3及びステップS4が繰り返され、Yesと判定される場合にはステップS5に移行する。
ステップS5においては、舵5の位置が中立位置に保持される。
続いて、ステップS6において、操作レバースイッチ10bが無効であるか否かが判定される。つまり、オートパイロット装置20は、操作レバースイッチ10bの操作によってジョイスティックコントロール装置10から発信される信号であって、ジョイスティックレバー10aが操作可能である状態が解除されたことをオートパイロット装置20に知らせる信号として、操作レバースイッチ10bの無効(又は非有効)を示す信号を受信したか否かを判定する。或いは、オートパイロット装置20は、ジョイスティックコントロール装置10からの信号の発信の継続が操作レバースイッチ10bの操作に応じて停止されたか否かを判定する。これにより、ジョイスティックレバー10aが操作可能である状態が解除されたか否かをオートパイロット装置20が認識することでもよい。ここで、Yesと判定されるまでステップS5及びステップS6が繰り返され、Yesと判定される場合にはステップS7に移行する。
ステップS7においては、舵5の中立位置の保持が解除される。これにより、オートパイロット装置20を含む操船装置7は、ステップS8として、操縦ハンドル9の操舵角に応じた転舵角の制御を実施する。即ち、舵5は、操舵ハンドル9による操作、又は、オートパイロット装置20による制御に応じて転舵できる。
本発明は、ジョイスティックコントロール装置に利用可能である。
5 舵
7 操船装置
10 ジョイスティックコントロール装置
10a ジョイスティックレバー
10b 操作レバースイッチ
15 操船制御装置
17 推進装置
20 オートパイロット装置
100 船舶
7 操船装置
10 ジョイスティックコントロール装置
10a ジョイスティックレバー
10b 操作レバースイッチ
15 操船制御装置
17 推進装置
20 オートパイロット装置
100 船舶
Claims (3)
- 船舶の移動速度と移動方向とを決定するジョイスティックレバーを有するジョイスティックコントロール装置であって、
前記船舶は、オートパイロット装置を備え、
前記ジョイスティックコントロール装置は、前記オートパイロット装置に着脱自在に接続可能であり、前記オートパイロット装置に接続され、且つ、前記ジョイスティックレバーが操作可能な状態に設定されたときには、前記ジョイスティックレバーが操作可能な状態であることを示す所定の信号、又は、船舶の舵が中立位置に保持されるように所定の信号を前記オートパイロット装置に対して発信する、ジョイスティックコントロール装置。 - 請求項1記載のジョイスティックコントロール装置であって、
異なる仕様を有するオートパイロット装置に適合するように、異なる前記信号を含む複数の設定値情報を有している、ジョイスティックコントロール装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のジョイスティックコントロール装置であって、
前記信号を含む設定値情報が外部から書き換え可能である、ジョイスティックコントロール装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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