JP2019018509A - 証券 - Google Patents

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正太 川▲崎▼
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幸輔 豊島
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【課題】スタンプによる印影の消失を防止できる、証券を提供する。【解決手段】本発明の証券100は、スタンプを押印されるための証券であって、基材層20及び表面スタンプ受像層10を具備しており、表面スタンプ受像層が、証券の表面の少なくとも一部に露出しており、表面スタンプ受像層が、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、証券である。【選択図】図1

Description

本発明は、証券、特にスタンプを押印されるための証券に関する。
近年、金券や証券等の印刷物に関しては、これらの偽造等の不正使用が問題となっているため、かかる不正使用を防止するための手段が施されていることが多い。かかる手段としては、例えば印刷物の複写を防止するための手段が挙げられる。
特許文献1には、被印刷基材上の下地印刷塗膜上に、パール顔料を含有するパールインキを用いて形成されたパール印刷塗膜が少なくとも一層以上積層されていることを特徴とするパール調印刷物が開示されている。特許文献1では、パール調印刷物は、見た目の色相とカラーコピーで再現される色相とが異なるため、カラーコピーによる偽造を防止するのに有効であるとしている。
特開2001−260517号公報
証券の用途によっては、使用実績を示すために券面表面にスタンプで押印することにより印影を形成し、この印影の有無により使用済みであるか否か等の判断が行われることがある。しかしながら、溶剤や洗剤等を用いてこの印影を擦過することで、券面に痕跡を残さず、印影だけを消失させ、それによって証券を再利用する不正がなされることがある。このような不正は、特許文献1に記載されている偽造防止手段によっては対応できないため、印影の消失を防止するための別途の手段が必要となる。
したがって、スタンプによる印影の消失を防止できる証券を提供する必要性が存在する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈1〉 スタンプを押印されるための証券であって、
基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
上記表面スタンプ受像層が、上記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、
上記表面スタンプ受像層が、上記スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、
スタンプを押印されるための証券。
〈2〉 上記表面スタンプ受像層が、上記証券の表面の一部にのみ形成されている、上記〈1〉項に記載の証券。
〈3〉 上記基材層と、上記表面スタンプ受像層との間に、印刷層を更に具備している、上記〈1〉又は〈2〉項に記載の証券。
〈4〉 上記表面スタンプ受像層上の一部に、印刷層を更に具備しており、それによって上記表面スタンプ受像層及び上記印刷層が、上記証券の表面に露出するようにされている、上記〈1〉項に記載の証券。
〈5〉 上記表面スタンプ受像層の厚さが、0.9μm以上である、上記〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の証券。
〈6〉 上記表面スタンプ受像層が、色材を更に含有している、上記〈1〉項に記載の証券。
〈7〉 上記表面スタンプ受像層が、固形分で1質量%以上の色材を含有している、上記〈6〉項に記載の証券。
〈8〉 上記表面スタンプ受像層と上記基材層との間に、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している下地スタンプ受像層を更に具備している、上記〈7〉項に記載の証券。
〈9〉 上記表面スタンプ受像層及び上記下地スタンプ受像層の厚さの合計が、0.9μm以上である、上記〈8〉項に記載の証券。
〈10〉 上記樹脂が、ポリビニルブチラール樹脂である、上記〈1〉〜〈9〉項のいずれか一項に記載の証券。
〈11〉 上記基材層が、非浸透性層を有し、かつ上記非浸透性層を被覆するようにして上記表面スタンプ受像層が存在している、上記〈1〉〜〈10〉項のいずれか一項に記載の証券。
〈12〉 基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
上記表面スタンプ受像層が、上記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、
上記表面スタンプ受像層が、ポリビニルブチラール樹脂を含有している、
証券。
〈13〉 スタンプと証券とのセットであって、
上記スタンプが、樹脂を含有しているインキを用いるスタンプであり、
上記証券が、
基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
上記表面スタンプ受像層が、上記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、かつ
上記表面スタンプ受像層が、上記樹脂と同種の樹脂を含有している、
スタンプと証券とのセット。
本発明によれば、スタンプによる印影の消失を防止できる証券を提供することができる。
図1は、本発明の証券の側面断面図である。 図2は、従来の証券にスタンプを押印した場合の概略図である。 図3は、本発明の証券にスタンプを押印した場合の概略図である。 図4は、表面スタンプ受像層が、証券の表面の一部にのみ形成されている証券の一つの態様の上面図である。 図5は、表面スタンプ受像層が、証券の表面の一部にのみ形成されている証券の一つの態様の上面図である。 図6は、印刷層を更に有する本発明の証券の側面断面図である。 図7は、下地スタンプ受像層を有する、本発明の証券の側面断面図である。
《証券:第一の態様》
図1に示すように、本発明の第一の態様の証券(100)は、スタンプを押印されるための証券であって、基材層(20)及び表面スタンプ受像層(10)を具備しており、表面スタンプ受像層(10)が、証券(100)の表面の少なくとも一部に露出しており、表面スタンプ受像層(10)が、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、証券である。
上記構成によれば、スタンプによる印影の消失を防止できる証券を提供することができる。このことを、図2及び3を参照して説明する。
まず、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を表面層が含有していない従来の証券に関し、図2を参照して説明する。
図2(a)に示すように、従来の証券(100’)の表面層(10’)上にスタンプを押印して印影(50)を付した場合、図2(b)に示すように、印影(50)は、表面層(10’)とは別の層として定着する。したがって、溶剤等を用いてこの印影(50)を擦過すると、図2(c)に示すように、印影(50)が表面層(10’)から消失する。
次いで、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を表面スタンプ受像層が含有している本発明の証券に関し、図3を参照して説明する。
本発明の証券(100)の表面スタンプ受像層(10)上にスタンプを押印して印影(50)を付した場合、図3(b)に示すように、印影(50)が表面スタンプ受像層(10)中に固定される。
理論に拘束されることを望まないが、これは、スタンプのインキが上記の樹脂及びこの樹脂を溶解している溶剤を含有しており、この溶剤が、表面スタンプ受像層を溶解させてスタンプのインキ全体を層中に浸透させ、かつスタンプのインキの樹脂と表面スタンプ受像層に含有される樹脂とが親和することによるものと考えられる。なお、かかる溶剤としては、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ノルマルプロピル、乳酸イソプロピルといった乳酸アルキルエステル等の速乾性溶剤が広く用いられている。
その結果、溶剤等を用いてこの固定された印影(50)を擦過した場合でも、図3(c)に示すように、印影(50)が表面スタンプ受像層(10)中に固定されたままで残存することとなる。したがって、溶剤等を用いて擦過を経た後であっても、証券を目視した者は、スタンプの押印が済んでいることを容易に認識できる。
以下では、本発明の各構成要素について説明する。
〈基材層〉
基材層としては、他の層を積層できる基材であれば随意の基材を用いることができる。しかしながら、基材層が、スタンプのインキを層内に浸透させない非浸透性層を有する場合、ここにはスタンプのインキが浸透せず、溶剤等でふき取ったときに、スタンプが消失しやすい。したがって、本発明の表面スタンプ受像層がより有益となるのは、非浸透性層を被覆するようにして表面スタンプ受像層が存在している場合である。
非浸透性層としては、例えば樹脂フィルム又は樹脂コート層を用いることができ、したがって非浸透性層を有する基材層としては、コート紙等を用いることができる。
〈表面スタンプ受像層〉
表面スタンプ受像層は、証券の表面の少なくとも一部に露出している層であり、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している。
既に言及したように、表面スタンプ受像層により、スタンプによる印影の消失を防止できる。しかしながら、押印の際に供給されるインキの量を吸収するのに十分な厚さではない場合、スタンプのインキにより表面スタンプ受像層が劣化し、それによって溶剤等を用いて印影を激しく擦過したとき等に、固定された印影が表面スタンプ受像層ごと消失することがある。
現存するインキ浸透印を用いた1回の押印により供給されるインキの量を考慮すると、表面スタンプ受像層の厚さは、0.9μm以上、1.0μm以上、又は1.2μm以上であることが好ましい。また、この厚さは、3.0μm以下、2.5μm以下、又は2.0μm以下であることが、証券のコストを抑える観点から好ましい。
表面スタンプ受像層が色材を含有する場合、色材の含有率は、一つの態様においては、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、7質量%以上、又は10質量%以上であることができ、また40質量%以下、30質量%以下、又は20質量%以下であることができる。
表面スタンプ受像層が色材を含有している場合には、固定された印影が、溶剤を用いる擦過等によって表面スタンプ受像層ごと消失したときに、表面スタンプ受像層が除去されたこと、すなわち不正が行われたことが目視によって観察できる。なお、色材としては、印刷層に関して下記で説明するものを用いることができる。
表面スタンプ受像層は、例えばオフセット印刷、グラビア印刷、シルク印刷、フレキソ印刷、活版印刷、凹版印刷、インクジェット印刷、コーター等により積層させることができ、中でもグラビア印刷が、生産効率の観点から好ましい。
なお、表面スタンプ受像層は、証券の表面の一部のみに形成されていてもよい。この場合、スタンプを押印したときに、スタンプによる印影の一部が表面スタンプ受像層上に形成され、かつスタンプによる印影の他の一部が、表面スタンプ受像層がない位置に形成されるようにすることができる。したがって、擦過等によって印影を除去しようとすると、一部が消失し、一部が残存する。この場合、表面スタンプ受像層は、地紋状に形成されていてもよい。
具体的には、図4(a)及び図5(a)に示すように、表面スタンプ受像層(10)が、証券(100)の表面の一部のみに形成されている場合、図4(b)及び図5(b)に示すように、スタンプを押印したときに、スタンプによる印影(50)の一部が表面スタンプ受像層(10)上に形成され、かつスタンプによる印影(50)の他の一部が、表面スタンプ受像層(10)がない位置に形成されるようにすることができる。したがって、擦過等によって印影(50)を除去しようとすると、図4(c)及び図5(c)に示すように、一部が消失し、一部が残存する。
{樹脂}
表面スタンプ受像層の樹脂としては、押印に用いるスタンプのインキに含有されている樹脂に応じ、これと同種の樹脂を選択することができる。ここで、本発明において、樹脂が同種であるとは、樹脂を構成するモノマーの種類が互いに同一であることを意味する。このような樹脂を表面スタンプ受像層の樹脂として用いることにより、スタンプのインキに含有されている樹脂を溶解させるためにインキに含有されている溶剤によって、表面スタンプ受像層の樹脂を溶解させることができ、かつスタンプのインキに含有されている樹脂と表面スタンプ受像層の樹脂とが互いに相溶することとなる。
現在広く流通しているスタンプのインキには、ポリビニルブチラール樹脂が含有されているため、この樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂を用いることが、汎用性の観点から好ましい。
(ポリビニルブチラール樹脂)
ポリビニルブチラール樹脂は、ポリビニルアルコールにブチルアルデヒドを反応させることにより生成した(コ)ポリマーである。具体的には、この樹脂は、以下の式で表されるコポリマーである。
Figure 2019018509
〈印刷層〉
本発明の証券は、印刷層を有していてもよい。印刷層(30)は、図6(a)に示すように、基材層(20)と、表面スタンプ受像層(10)との間に存在することができるか、又は図6(b)に示すように、表面スタンプ受像層(10)上の一部に存在し、それによって表面スタンプ受像層(10)及び印刷層(30)が、証券(100)の表面に露出するようにすることができる随意の層である。
印刷層は、ベタ印刷層であってもよく、文字印刷、記号印刷等の情報印刷層であっても、地紋印刷層、彩紋印刷層等のパターン印刷層であってもよい。また、印刷層としては、パール印刷層、着色印刷層等が挙げられる。印刷層としては、これらの印刷層を単独で用いてもよく、又は組み合わせて用いてもよい。
〈印刷層:パール印刷層〉
パール印刷層は、バインダー樹脂、及びパール材を含有している印刷層であることができる。パール材は、バインダー樹脂に分散していてよい。
パール印刷層中のパール材の含有率は、印刷層全体の質量を基準として、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、7質量%以上、又は10質量%以上であることができ、また40質量%以下、30質量%以下、又は20質量%以下であることができる。
{パール材}
パール材としては、通常のパール印刷で使用されるマイカをベースとしたマイカパール(例:MERCK社のIriodinシリーズ、solarflairシリーズ、日本光研工業社のPEARL GLAZEシリーズ、TWINCLE PEARLシリーズ)ガラスフレークをベースとしたガラスパール(MERCK社のMiravalシリーズ、日本板硝子社のメタシャインシリーズ)、アルミナフレークをベースとしたアルミナパール(MERCK社のXirallicシリーズ)の他に、2色性パール(MERCK社のColorstreamシリーズ、東洋アルミニウム社のコスミカラー)も使用できる。
{バインダー樹脂}
バインダー樹脂としては、通常の印刷インキで使用される随意の樹脂を用いることができ、例えば、シェラックやマツ油、琥珀などの天然樹脂、天然樹脂の誘導体としてロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、硝化綿及び繊維素誘導体、ポリアミド樹脂、石油樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、塩素化ポリプロピレン、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、スチレン系樹脂、マレイン酸系樹脂等、並びにこれらの共重合体を用いることができる。
〈印刷層:着色印刷層〉
着色印刷層は、バインダー樹脂、及び色材を含有している印刷層であることができる。色材は、バインダー樹脂に分散していてよい。バインダー樹脂としては、パール印刷層に関して挙げたバインダー樹脂を用いることができる。
着色印刷層中の色材の含有率は、印刷層全体の質量を基準として、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上、7質量%以上、又は10質量%以上であることができ、また40質量%以下、30質量%以下、又は20質量%以下であることができる。
{色材}
色材としては、例えば無機顔料、有機顔料、染料、トナー用有機色素等が挙げられる。
無機顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、紺青、硫酸バリウム、カドミウムレッド、酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、グラファイト、アルミニウム粉、ベンガラ、バリウムフェライト、銅と亜鉛の合金粉、ガラス粉、カーボンブラック等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、β−ナフトール系顔料、β−オキシナフトエ酸系顔料、β−オキシナフトエ酸系アニリド系顔料、アセト酢酸アニリド系顔料、ピラゾロン系顔料などの溶性アゾ顔料;β−ナフトール系顔料、β−オキシナフトエ酸アニリド系顔料、アセト酢酸アニリド系モノアゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系顔料などの不溶性アゾ顔料;銅フタロシアニンブルー、ハロゲン化(例えば、塩素又は臭素化)銅フタロシアニンブルー、スルホン化銅フタロシアニンブルー、金属フリーフタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料;キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料(ピラントロン、アントアントロン、インダントロン、アントラピリミジン、フラバントロン、チオインジゴ、アントラキノン、ペリノン、ペリレンなど)、イソインドリノン系顔料、金属錯体系顔料、キノフタロン系顔料などの多環式又は複素環式顔料などが挙げられる。
また、有機顔料は、レーキ顔料を含むものであることができる。一般に、レーキ顔料は、染料を無機顔料又は体質顔料に染め付けることにより得られるものであり、無機顔料又は体質顔料の水不溶性に応じて、レーキ顔料も水不溶性を有する。レーキ顔料としては、例えば、BASF社から入手可能なファナル(FANAL、登録商標)カラーシリーズなどが挙げられる。
染料としては、例えば、アゾ染料、アゾ染料とクロムの錯塩、アントラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、キサンテン系染料、チアジン系染料などが挙げられる。
トナー用有機色素は、トナーに含有させることができる有機色素であり、着色剤の一般的な特性に加えて帯電性を有する。トナー用有機色素としては、染料又は有機顔料を用いることができるが、透明性及び着色力の観点から染料が好ましい。
〈下地スタンプ受像層〉
下地スタンプ受像層は、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している随意の層である。樹脂としては、表面スタンプ受像層に関して挙げた樹脂を用いることができる。
図7に示すように、下地スタンプ受像層(14)は、表面スタンプ受像層(10)と基材層(20)との間に存在することができる層である。この下地スタンプ受像層(14)の存在により、表面スタンプ受像層(10)を表面に固定すること、及び/又は下地スタンプ受像層(14)自体がスタンプのインキを吸収して固定することができる。
本発明の証券が下地スタンプ受像層を有する場合、表面スタンプ受像層及び下地スタンプ受像層の厚さの合計は、0.9μm以上、1.0μm以上、又は1.2μm以上であることが、スタンプのインキにより表面スタンプ受像層が劣化し、それによって表面スタンプ受像層及び下地スタンプ受像層がインクごと剥離されないようにする観点から好ましい。また、この厚さの合計は、3.0μm以下、2.5μm以下、又は2.0μm以下であることが、証券のコストを抑える観点から好ましい。
《証券:第二の態様》
本発明の第二の態様の証券は、基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
表面スタンプ受像層が、証券の表面の少なくとも一部に露出しており、
表面スタンプ受像層が、ポリビニルブチラール樹脂を含有している、
証券である。
上記構成によれば、第一の態様の場合と同様に、ポリビニルブチラール樹脂を含有しているインキを用いるスタンプによる印影の消失を防止できる、証券を提供することができる。
基材層、並びに表面スタンプ受像層の樹脂以外の構成及びポリビニルブチラール樹脂としては、第一の態様の証券に関して挙げたものを用いることができる。
《セット》
本発明のセットは、スタンプと証券とのセットであって、
スタンプが、樹脂を含有しているインキを用いるスタンプであり、
証券が、
基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
表面スタンプ受像層が、証券の表面の少なくとも一部に露出しており、かつ
表面スタンプ受像層が、インキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、
スタンプと証券とのセットである。
樹脂を含有しているインキを用いるスタンプは、例えば、インキ浸透印のように、インキを内部に充填するスタンプであってもよく、又は樹脂を含有しているインキを浸み込ませた朱肉を用いるスタンプであってもよい。
セットにおける証券の各構成要素としては、第一の態様の証券に関して挙げたものを用いることができる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
《消失試験1:表面スタンプ受像層の樹脂を変更した試験》
〈サンプルの作製〉
{実施例1}
基材層としてのコート紙(ジャンダルコート、中越パルプ工業社)上に、ポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物を、乾燥膜厚が1.4μmとなるように塗工して表面スタンプ受像層を形成し、実施例1のサンプルを得た。塗工には、メーターバー(メータバーコーティング#0、RK Print Coat Instruments社)及び塗工機(塗工機III、井元製作所社)を用いた。
{比較例1−1}
表面スタンプ受像層を形成しなかったことを除き、実施例1と同様にして、比較例1−1のサンプルを得た。
{比較例1−2}
表面スタンプ受像層を、ポリエステルウレタン樹脂を含有している樹脂組成物(NLJ−1、櫻宮化学社)を、乾燥膜厚が6.9μmとなるように塗工して形成したものに変更したことを除き、実施例1と同様にして、比較例1−2のサンプルを得た。
{比較例1−3}
表面スタンプ受像層を、ポリエステル樹脂を含有している樹脂組成物(I型クリヤー、櫻宮化学社)を、乾燥膜厚が4.2μmとなるように塗工して形成したものに変更したことを除き、実施例1と同様にして、比較例1−3のサンプルを得た。
{比較例1−4}
表面スタンプ受像層を、硝化綿・ポリアミド樹脂を含有している樹脂組成物(ピクセス樹脂、T&K TOKA社)を、乾燥膜厚が4.2μmとなるように塗工して形成したものに変更したことを除き、実施例1と同様にして、比較例1−4のサンプルを得た。
〈評価〉
作製したサンプルに、ポリビニルブチラール樹脂を含有しているスタンプのインキ(Xstamper(登録商標) 補充インキ チケッター用、シヤチハタ社)を充填したインキ浸透印(Xstamper(登録商標) チケッター、シヤチハタ社)を用いて捺印し、10分間放置して印影を乾燥させた。乾燥させた印影を、中性洗剤(ママレモン(登録商標)、ライオン社)を浸した綿棒を用いて擦過させた。以下の表1においては、印影が消失しなかったものを○、印影が表面スタンプ受像層と一体として剥離されたものを△、印影が溶出して消失したものを×とした。
結果を表1に示す。
Figure 2019018509
表1から、スタンプのインキに含有されているポリビニルブチラール樹脂を含有している実施例1のサンプルは、印影を層内に固定できることが理解できよう。これに対して、比較例1−1〜1−4のサンプルは、インキが表面スタンプ受像層に定着することなく消失したことが理解できよう。
《消失試験2:表面スタンプ受像層の厚さを変更した試験》
〈サンプルの作製〉
{実施例2−1}
基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(CD942#75、アネックス社)上に、ポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物を、乾燥膜厚が0.2μmとなるように塗工して表面スタンプ受像層を形成し、実施例2−1のサンプルを得た。塗工には、メーターバー(メータバーコーティング#0、RK Print Coat Instruments社)及び塗工機(塗工機III、井元製作所社)を用いた。
{実施例2−2}
表面スタンプ受像層の乾燥膜厚を0.6μmに変更したことを除き、実施例2−1と同様にして、実施例2−2のサンプルを作製した。
{実施例2−3}
表面スタンプ受像層の乾燥膜厚を0.9μmに変更したことを除き、実施例2−1と同様にして、実施例2−3のサンプルを作製した。
{実施例2−4}
表面スタンプ受像層の乾燥膜厚を1.1μmに変更したことを除き、実施例2−1と同様にして、実施例2−4のサンプルを作製した。
{実施例2−5}
表面スタンプ受像層の乾燥膜厚を1.8μmに変更したことを除き、実施例2−1と同様にして、実施例2−5のサンプルを作製した。
{実施例2−6}
表面スタンプ受像層の乾燥膜厚を2.1μmに変更したことを除き、実施例2−1と同様にして、実施例2−6のサンプルを作製した。
{比較例2}
表面スタンプ受像層を形成しなかったことを除き、実施例2−1と同様にして、比較例2のサンプルを得た。
〈評価〉
作製したサンプルを、消失試験1と同様にして評価した。以下の表2においては、印影が消失しなかったものを○、印影が表面スタンプ受像層と一体として剥離されたものを△、印影がサンプルに定着せず、消失したものを×とした。
結果を表2に示す。
Figure 2019018509
表2から、ポリビニルブチラールを含有している本発明の表面スタンプ受像層が、印影を層内に定着できることが理解できよう。特に、現在用いられているインキ浸透印を用いて押印した場合、表面スタンプ受像層の厚さが0.9μm以上である場合に、表面スタンプ受像層が剥離することなく印影を固定できることが理解できよう。なお、表面スタンプ受像層が0.6μm以下である場合、表面スタンプ受像層は、印影と共に剥離されたが、表面スタンプ受像層が色材を含有している場合には、表面スタンプ受像層の剥離が生じたことを目視によって観察できることが予測できよう。
《消失試験3:下地スタンプ受像層を有する態様》
〈サンプルの作製〉
{実施例3−1}
基材層としてのコート紙(ジャンダルコート、中越パルプ工業社)上に、ポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物を、乾燥膜厚が0.9μmとなるように塗工して下地スタンプ受像層を形成し、その上にポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物を、乾燥膜厚が0.9μmとなるように塗工して表面スタンプ受像層を形成して、実施例3−1のサンプルを得た。塗工には、メーターバー(メータバーコーティング#0、RK Print Coat Instruments社)及び塗工機(塗工機III、井元製作所社)を用いた。
{比較例3−1}
表面スタンプ受像層を、ポリエステル樹脂を含有している樹脂組成物(I型クリヤー、櫻宮化学社)を、乾燥膜厚が0.9μmとなるように塗工して形成したものに変更したことを除き、実施例3−1と同様にして、比較例3−1のサンプルを得た。
{比較例3−2}
表面スタンプ受像層を、硝化綿・ポリアミド樹脂を含有している樹脂組成物(ピクセス樹脂、T&K TOKA社)を、乾燥膜厚が0.9μmとなるように塗工して形成したものに変更したことを除き、実施例3−1と同様にして、比較例3−2のサンプルを得た。
〈評価〉
作製したサンプルを、消失試験1と同様にして評価した。以下の表3においては、印影が消失しなかったものを○、印影が表面スタンプ受像層と一体として剥離されたものを△、印影がサンプルに定着せず、消失したものを×とした。
結果を表3に示す。
Figure 2019018509
表3から、下地スタンプ受像層がスタンプのインキに含有されているポリビニルブチラール樹脂を含有していたとしても、表面に露出している表面スタンプ受像層がこの樹脂を含有していない場合には、印影が残存していないことが確認できよう。したがって、印影を定着させるためには、表面に露出している層が、スタンプのインキに含有されている樹脂を含有している必要があることが理解できよう。
《消失試験4:表面スタンプ受像層が色材を含有している態様》
〈サンプルの作製〉
{実施例4−1}
基材層(ジャンダルコート、中越パルプ工業社)上に、ポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物を、乾燥膜厚が0.9μmとなるように塗工して下地スタンプ受像層を形成した。次いで、色材としての銅フタロシアニングリーンと、ポリビニルブチラール樹脂を含有している樹脂組成物とを、色材が10質量%となるように混合し、これを乾燥膜厚が0.9μmとなるように下地スタンプ受像層上に地紋状に塗工して、下地スタンプ受像層及び表面スタンプ受像層の両方がサンプルの表面に露出するようにして表面スタンプ受像層を形成し、実施例4−1のサンプルを得た。塗工には、メーターバー(メータバーコーティング#0、RK Print Coat Instruments社)及び塗工機(塗工機III、井元製作所社)を用いた。
{比較例4−1}
表面スタンプ受像層及び下地スタンプ受像層を形成しなかったことを除き、実施例4−1と同様にして、比較例4−1のサンプルを得た。
〈評価〉
作製したサンプルを、消失試験1と同様にして評価した。
結果を表4に示す。
Figure 2019018509
表4から、表面スタンプ受像層が色材を含有している場合であっても、印影が定着していることから、表面に露出している層が、スタンプのインキに含有されている樹脂を含有しており、一定の厚みを有していれば、色材を含んでいても印影を定着できることが理解できよう。
10 表面スタンプ受像層
10’ 従来の証券の表面層
14 下地スタンプ受像層
20 基材層
30 印刷層
50 印影
100 本発明の証券
100’ 従来の証券

Claims (13)

  1. スタンプを押印されるための証券であって、
    基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
    前記表面スタンプ受像層が、前記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、
    前記表面スタンプ受像層が、前記スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、
    スタンプを押印されるための証券。
  2. 前記表面スタンプ受像層が、前記証券の表面の一部にのみ形成されている、請求項1に記載の証券。
  3. 前記基材層と、前記表面スタンプ受像層との間に、印刷層を更に具備している、請求項1又は2に記載の証券。
  4. 前記表面スタンプ受像層上の一部に、印刷層を更に具備しており、それによって前記表面スタンプ受像層及び前記印刷層が、前記証券の表面に露出するようにされている、請求項1に記載の証券。
  5. 前記表面スタンプ受像層の厚さが、0.9μm以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の証券。
  6. 前記表面スタンプ受像層が、色材を更に含有している、請求項1に記載の証券。
  7. 前記表面スタンプ受像層が、固形分で1質量%以上の色材を含有している、請求項6に記載の証券。
  8. 前記表面スタンプ受像層と前記基材層との間に、スタンプのインキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している下地スタンプ受像層を更に具備している、請求項7に記載の証券。
  9. 前記表面スタンプ受像層及び前記下地スタンプ受像層の厚さの合計が、0.9μm以上である、請求項8に記載の証券。
  10. 前記樹脂が、ポリビニルブチラール樹脂である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の証券。
  11. 前記基材層が、非浸透性層を有し、かつ前記非浸透性層を被覆するようにして前記表面スタンプ受像層が存在している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の証券。
  12. 基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
    前記表面スタンプ受像層が、前記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、
    前記表面スタンプ受像層が、ポリビニルブチラール樹脂を含有している、
    証券。
  13. スタンプと証券とのセットであって、
    前記スタンプが、樹脂を含有しているインキを用いるスタンプであり、
    前記証券が、
    基材層及び表面スタンプ受像層を具備しており、
    前記表面スタンプ受像層が、前記証券の表面の少なくとも一部に露出しており、かつ
    前記表面スタンプ受像層が、前記インキに含有されている樹脂と同種の樹脂を含有している、
    スタンプと証券とのセット。
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