JP2019018500A - ハンドマネキンの製造方法 - Google Patents

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【課題】複雑な指先形状を有するハンドマネキンを、煩雑な手間を要することなく、少ない工程で生産性よく製造する。【解決手段】原型から作製された金型本体11に、ペースト状の樹脂溶液を注入し、金型本体11の開口部に、装着プレート5を保持させたインサート金型12を載置するとともに、インサート金型12と装着プレート5のそれぞれに穿設された挿通孔に、パイプ状のベント部材16を嵌挿しつつ、金型本体11の開口部にインサート金型12を密着させて、ベント部材16を通じて金型内の排気を可能にした状態で、金型本体11の開口部をインサート金型12で塞いで回転成形に供する。【選択図】 図3

Description

本発明は、マネキン人形の腕部に、手首から先の部位として着脱自在に取り付け可能なハンドマネキンの製造方法に関する。
従来、衣服の陳列に用いるマネキン人形として、衣服の着せ替えを容易にするなどの目的で、頭部、胴部、腕部、脚部などの各部位を別体に製造して、これらを着脱自在に構成したものが知られている。そして、複雑な指先形状を有する手首から先の部位(ハンドマネキン)を製造するにあたり、特許文献1には、スラッシュ成形法により製造する技術が提案されている。
特公平4−82085号公報
しかしながら、特許文献1では、まず、溶融樹脂が注入された成形金型を垂直状態で回転させて、指先の先端まで樹脂溶液が充填されるようにしてから、プレートを螺着したインサート金型を金型開口部に装着している。次いで、成形金型を高温のワックスバス内に浸漬して、金型内面に接する樹脂溶液を適宜の肉厚で加熱硬化させた後に、ワックスバスから成形金型を取り出して未硬化の不要な樹脂溶液を排出してから、再びワックスバスに戻して成形金型内に残る樹脂の加熱硬化を完了させる工程を経ることによってハンドマネキンを製造しており、工程が多く煩雑な手間を要するため、生産性に劣るという問題があった。
本発明は、上記したような事情に鑑みてなされたものであり、複雑な指先形状を有するハンドマネキンを、煩雑な手間を要することなく、少ない工程で生産性よく製造することができるハンドマネキンの製造方法の提供を目的とする。
本発明に係るハンドマネキンの製造方法は、マネキン人形の腕部に、手首から先の部位として着脱自在に取り付け可能なハンドマネキンの製造方法であって、当該ハンドマネキンの原型から作製された金型本体に、ペースト状の樹脂溶液を注入し、前記金型本体の開口部に、装着プレートを保持させたインサート金型を載置するとともに、前記インサート金型と前記装着プレートのそれぞれに穿設された挿通孔に、パイプ状のベント部材を嵌挿しつつ、前記金型本体の開口部に前記インサート金型を密着させて、前記ベント部材を通じて金型内の排気を可能にした状態で、前記金型本体の開口部を前記インサート金型で塞いで回転成形に供する方法としてある。
本発明によれば、複雑な指先形状を有するハンドマネキンを、煩雑な手間を要することなく、少ない工程で生産性よく製造することができる。特に、ベント部材を通じて金型内の排気を可能にした状態で、金型本体の開口部をインサート金型で塞いで回転成形に供することで、ハンドマネキンの手首側端部が膨出するように変形して、商品価値を著しく損ねてしまうというような不具合を有効に回避することができる。
本発明の実施形態に係るハンドマネキンの製造方法により製造されるハンドマネキンの一例を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るハンドマネキンの製造方法に用いる成形金型の一例を示す概略斜視図である。 図2に示す成形金型の要部を示す部分断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態に係るハンドマネキンの製造方法よって製造されるハンドマネキン1の一例を示す。かかるハンドマネキン1は、その手首側に連結部材2を装着して、マネキン人形の腕部に、手首から先の部位として着脱自在に取り付けて使用されるものである。このような使用を可能とするために、ハンドマネキン1の手首側端部には、当該連結部材2が嵌入される凹部3が設けられているとともに、当該連結部材2をボルト4などによって螺着するネジ孔が穿設された装着プレート5が埋設されている。
本実施形態では、このようなハンドマネキン1を回転成形によって製造する。回転成形に用いる成形金型10は、ハンドマネキン1の原型から電鋳法などにより製作された金型本体11と、装着プレート5を保持して金型本体11の開口部を塞ぐインサート金型12とを備えている。
また、成形金型10は、金型本体11を保持する枠体13を備えており、加熱炉内に設置された回転装置が備える回転台に枠体13を介して固定できるようになっている。
インサート金型12と装着プレート5とには、同径の挿通孔が穿設されている。これらの挿通孔には、押さえハンドル14にバネ15で付勢された状態で取り付けられたパイプ状のベント部材16が嵌挿され、金型本体11の開口部を塞ぐインサート金型12が、バネ15の付勢力によって当該開口部に密着するようになっている。
なお、枠体13には、押さえハンドル14を固定する固定部17が設けられている。
次に、このような成形金型10を用いて、ハンドマネキン1を回転成形によって製造する工程について、その一例を挙げて説明する。
まず、ペースト状に調製されたポリ塩化ビニールなどの樹脂溶液を計量して、金型本体11内に注入する。そして、金型本体11の開口部に、装着プレート5をボルトで螺着するなどして保持させたインサート金型12を載置する。その際、インサート金型12と装着プレート5とを加熱しておくのが好ましい。このようにすることで、回転成形に際して、インサート金型12と装着プレート5との間に回り込んだ樹脂溶液の流動性を良好にして、成形不良を有効に回避することができる。
次いで、インサート金型12と装着プレート5のそれぞれに穿設された挿通孔に、ベント部材16を嵌挿しつつ、枠体13に設けられた固定部17に押さえハンドル14を固定して、金型本体11の開口部にインサート金型12を密着させる。これにより、ベント部材16を通じて金型内の排気を可能にした状態で、金型本体11の開口部をインサート金型12で塞いで、成形金型10を組み立てることができる。
これらの作業は、回転装置から取り外された回転台に、成形金型10を固定した状態で行うことができる。そして、作業終了後に、回転台を加熱炉内に移送して、加熱炉内に設置された回転装置に据え付けることによって、回転成形の準備が完了する。
回転成形は、加熱炉内で成形金型10を加熱しながら、成形金型10が固定された回転台を回転装置により、例えば、水平回転軸と鉛直回転軸の二軸方向に回転させることによって行うことができる。これにより、成形金型10内の樹脂溶液が、遠心力によって金型内面を覆うように流動しつつ、ゲル化することによって、型通りの形状に成形される。このとき、加熱により膨張した金型内の空気はベント部材16を通じて排気されるため、金型内の圧力上昇に起因する成形不良を有効に回避できるが、これについては後述する。
また、回転成形に際して、溶融樹脂がベント部材16内に流入し、さらには、外部に飛散してしまうことが懸念されるが、ベント部材16が金型内に突出する長さや、ベント部材16の内径を適宜調整することで、溶融樹脂がベント部材16内に流入するのを抑制することができる。溶融樹脂がベント部材16内に流入するのを抑制する上で、ベント部材16が金型内に突出する長さは、20〜80mmであるのが好ましく、ベント部材16の内径は、2〜10mmであるのが好ましい。
その後、加熱炉から成形金型10を取り出して、成形金型10が適度に冷却されてから、成形されたハンドマネキン1を金型本体11から引き抜くが、成形金型10の冷却は、先にインサート金型12側を冷却するのが好ましい。このためには、例えば、加熱炉から取り出した直後の成形金型10のインサート金型12側に向けて冷却水を放水し、次いで、成形金型10を冷却水槽に浸漬するなどすればよい。
成形されたハンドマネキン1を金型本体11から引き抜くには、まず、押さえハンドル14を枠体13に設けられた固定部17から解除して、ベント部材16を取り外す。次いで、インサート金型12ごと、成形されたハンドマネキン1を捻りながら金型本体11から引き抜けばよい。このとき、成形金型10のインサート金型12側を先に冷却することにより、ハンドマネキン1の手首側の硬化を進行させて、引き抜く際の負荷でハンドマネキン1の手首側が変形したりするのを抑制しながら、その一方で、ハンドマネキン1の指先側を柔軟な状態に維持することで、ハンドマネキン1が途中で引き裂かれてしまったりするなどの不具合を有効に回避することができる。
また、回転成形時に加熱により膨張した空気が金型内に閉じ込められたままであると、金型本体11からインサート金型12を取り外すときに一気に開放されて、ハンドマネキン1の手首側端部が膨出するように変形してしまう。そうすると、ハンドマネキン1の手首側端部に設けた凹部3に連結部材2を嵌入できず、連結部材2を装着できなくなくなってしまったり、連結部材2を装着できたとしても、マネキン人形の腕部に取り付けたときに、その連結部に隙間が生じしてしまったりするなどして、商品価値を著しく損ねてしまう。これに対して、本実施形態では、前述したように、金型内の空気はベント部材16を通じて排気されるため、このような不具合が生じることもない。
成形されたハンドマネキン1を金型本体11から引き抜いたら、インサート金型12を取り外して、十分に硬化するまで冷却し、しかる後に、バリ取りなどの仕上げ加工を施すことによって、図1に示すようなハンドマネキン1が完成する。
このような本実施形態によれば、必要量の樹脂溶液を注入して成形金型10を組み立てるだけで回転成形の準備が完了し、回転成形に供した後は、成形されたハンドマネキン1を引き抜く際に人手を要するだけなので、複雑な指先形状を有するハンドマネキン1を、煩雑な手間を要することなく、少ない工程で生産性よく製造することができる。特に、ベント部材16を通じて金型内の排気を可能にした状態で、金型本体11の開口部をインサート金型12で塞いで回転成形に供することで、ハンドマネキン1の手首側端部が膨出するように変形して、商品価値を著しく損ねてしまうというような不具合を有効に回避することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
また、本発明により製造されるハンドマネキン1は、マネキン人形の腕部に、手首から先の部位として着脱自在に取り付け可能なものであるが、ジュエリーディスプレイ用、ネイル練習用などの用途に単独で使用することもできる。
1 ハンドマネキン
5 装着プレート
10 成形金型
11 金型本体
12 インサート金型
16 ベント部材

Claims (2)

  1. マネキン人形の腕部に、手首から先の部位として着脱自在に取り付け可能なハンドマネキンの製造方法であって、
    当該ハンドマネキンの原型から作製された金型本体に、ペースト状の樹脂溶液を注入し、
    前記金型本体の開口部に、装着プレートを保持させたインサート金型を載置するとともに、
    前記インサート金型と前記装着プレートのそれぞれに穿設された挿通孔に、パイプ状のベント部材を嵌挿しつつ、前記金型本体の開口部に前記インサート金型を密着させて、
    前記ベント部材を通じて金型内の排気を可能にした状態で、前記金型本体の開口部を前記インサート金型で塞いで回転成形に供することを特徴とするハンドマネキンの製造方法。
  2. 成形されたハンドマネキンを前記金型本体から引き抜くに際し、前記インサート金型側を先に冷却する請求項1に記載のハンドマネキンの製造方法。
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