JPH0911255A - 合成樹脂の回転成形方法 - Google Patents
合成樹脂の回転成形方法Info
- Publication number
- JPH0911255A JPH0911255A JP16353895A JP16353895A JPH0911255A JP H0911255 A JPH0911255 A JP H0911255A JP 16353895 A JP16353895 A JP 16353895A JP 16353895 A JP16353895 A JP 16353895A JP H0911255 A JPH0911255 A JP H0911255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- heating
- gas
- synthetic resin
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂の回転成形法で、従来良好に成形す
ることができなかった合成樹脂で、ピンホールや気泡な
どが発生することなく、正常な形状を持つ優れた製品と
して製造することができるようにする。 【構成】 合成樹脂の粉体原料を装入した型を回転しつ
つ加熱する間に、型1内のガスを排除することを特徴と
する。
ることができなかった合成樹脂で、ピンホールや気泡な
どが発生することなく、正常な形状を持つ優れた製品と
して製造することができるようにする。 【構成】 合成樹脂の粉体原料を装入した型を回転しつ
つ加熱する間に、型1内のガスを排除することを特徴と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂の回転成形方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、回転成形法は閉じたキャ
ビティ内に熱可塑性樹脂の粉体原料を装入した金型を、
一軸または二軸方向に低速で回転しながら加熱し、金型
内壁面に粉体粒子の均等な付着層を形成し、それを融溶
して連続融溶層とした後、金型を冷却して成形品を取り
出すものである。ところで、この回転成形法で成形され
る合成樹脂は、成形時の展性及び物性が良好に得られる
見地から、PE(ポリエチレン)が最も一般的であり、
その他の樹脂では、成形品にピンホールや気泡などが生
じたり、正常な材料物性が確保できないという問題があ
った。
ビティ内に熱可塑性樹脂の粉体原料を装入した金型を、
一軸または二軸方向に低速で回転しながら加熱し、金型
内壁面に粉体粒子の均等な付着層を形成し、それを融溶
して連続融溶層とした後、金型を冷却して成形品を取り
出すものである。ところで、この回転成形法で成形され
る合成樹脂は、成形時の展性及び物性が良好に得られる
見地から、PE(ポリエチレン)が最も一般的であり、
その他の樹脂では、成形品にピンホールや気泡などが生
じたり、正常な材料物性が確保できないという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように回転成形
法で成形される製品に限界があり、回転成形法特有の成
形手段で、機械的強度のある製品、透明度の高い製品、
耐熱性のある製品、及び耐薬品性のある製品などを得る
ことが殆ど不可能視されていた。
法で成形される製品に限界があり、回転成形法特有の成
形手段で、機械的強度のある製品、透明度の高い製品、
耐熱性のある製品、及び耐薬品性のある製品などを得る
ことが殆ど不可能視されていた。
【0004】本発明は以上の問題を解決でき、従来、不
可能視されていた樹脂を使用して目的とする製品を正常
に成形できるように研究し開発したものである。
可能視されていた樹脂を使用して目的とする製品を正常
に成形できるように研究し開発したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、合成樹脂の粉体原料を装入した型を回転しつつ加熱
する間に、型内のガスを排除することを特徴とする。
は、合成樹脂の粉体原料を装入した型を回転しつつ加熱
する間に、型内のガスを排除することを特徴とする。
【0006】
【作用】以上のように型内で加熱と回転中に、型内の空
気及び加熱によって合成樹脂の粉体原料より発生するガ
スを含むガスを排除するものであるから、従来はこのガ
スが連続融液層に気泡として残留することからピンホー
ルや形状が変形するなどの現象が生じ、また良好な透明
度が得られなくなっていたが、上記のようにガスを抜く
ことにより、前記の物性を備えた製品を確実に得られる
ものである
気及び加熱によって合成樹脂の粉体原料より発生するガ
スを含むガスを排除するものであるから、従来はこのガ
スが連続融液層に気泡として残留することからピンホー
ルや形状が変形するなどの現象が生じ、また良好な透明
度が得られなくなっていたが、上記のようにガスを抜く
ことにより、前記の物性を備えた製品を確実に得られる
ものである
【0007】
【実施例】本発明を具体的に説明すると、型1は従来と
同様に電鋳型あるいはアルミ型でキャビティ2を設け、
その型1に外部よりキャビティ2内に挿入するガス排気
管3を設けるもので、キャビティ2内に合成樹脂の粉体
原料を装入し、型1を二軸で緩慢な回転速度で回転する
と同時に加熱するが、加熱は型1内に埋設した電熱また
は加熱流体などによるヒーター(図示省略)、あるいは
型1を包む加熱雰囲気によって加熱し、更に加熱と同時
にガス排気管3を通じて、型1内の空気及び粉体粒子の
溶融時に発生するガスを含むガスを吸出する。尚、図中
4はシール材を示す。
同様に電鋳型あるいはアルミ型でキャビティ2を設け、
その型1に外部よりキャビティ2内に挿入するガス排気
管3を設けるもので、キャビティ2内に合成樹脂の粉体
原料を装入し、型1を二軸で緩慢な回転速度で回転する
と同時に加熱するが、加熱は型1内に埋設した電熱また
は加熱流体などによるヒーター(図示省略)、あるいは
型1を包む加熱雰囲気によって加熱し、更に加熱と同時
にガス排気管3を通じて、型1内の空気及び粉体粒子の
溶融時に発生するガスを含むガスを吸出する。尚、図中
4はシール材を示す。
【0008】以上のように回転、加熱及びガスの排出を
連続して与えて、型1の内面に連続融溶層が付着した後
に、型1を冷却して製品を取り出すものである。
連続して与えて、型1の内面に連続融溶層が付着した後
に、型1を冷却して製品を取り出すものである。
【0009】以上のガスを抜く製法によれば、従来良好
に成形できないとされていた樹脂について実験した結
果、PC(ポリカーボネート)、ABS(AN・BD・
SMコポリマー)、PMMA(ポリ メタクリル酸メチ
ル)、N6(ナイロン6)などが極めて正常に成形する
ことができた。PC,PMMAなどは、極めて良好な透
明度を持ちピンホールや気泡の発生が全くない製品とな
り、例えば照明用のグローブ、建築用などの庇や天蓋と
して成形できる。ABSはその特性から、自動車の外装
品として例えばリアスポイラー、カウリング、グリルガ
ードなどに適している。N6は機械的及び耐熱性に優れ
ていることから、エンジンのカバーなどに適している。
尚、以上例記した樹脂の原料に限らず、従来成形可能で
あったPEをより良好な物性をもって成形することがで
きる。
に成形できないとされていた樹脂について実験した結
果、PC(ポリカーボネート)、ABS(AN・BD・
SMコポリマー)、PMMA(ポリ メタクリル酸メチ
ル)、N6(ナイロン6)などが極めて正常に成形する
ことができた。PC,PMMAなどは、極めて良好な透
明度を持ちピンホールや気泡の発生が全くない製品とな
り、例えば照明用のグローブ、建築用などの庇や天蓋と
して成形できる。ABSはその特性から、自動車の外装
品として例えばリアスポイラー、カウリング、グリルガ
ードなどに適している。N6は機械的及び耐熱性に優れ
ていることから、エンジンのカバーなどに適している。
尚、以上例記した樹脂の原料に限らず、従来成形可能で
あったPEをより良好な物性をもって成形することがで
きる。
【0010】
【発明の効果】本発明の回転成形法によれば、加熱と回
転を与えて成形する間にガスを抜く工程を加えることに
より、従来良好に成形することができなかった樹脂を
も、何らの支障もなく成形することができるようにな
り、回転成形法によって成形される製品の種類が大巾に
増大することができる。
転を与えて成形する間にガスを抜く工程を加えることに
より、従来良好に成形することができなかった樹脂を
も、何らの支障もなく成形することができるようにな
り、回転成形法によって成形される製品の種類が大巾に
増大することができる。
【図1】本発明の回転成形法に使用する型の一例を分解
して示す斜視図である。
して示す斜視図である。
1 型 2 キャビティ 3 ガス排気管
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂の粉体原料を装入した型(1)
を回転しつつ加熱する間に、型内のガスを排除すること
を特徴とする合成樹脂の回転成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16353895A JPH0911255A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 合成樹脂の回転成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16353895A JPH0911255A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 合成樹脂の回転成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911255A true JPH0911255A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15775795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16353895A Pending JPH0911255A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 合成樹脂の回転成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0911255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019018500A (ja) * | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 豊田 宏 | ハンドマネキンの製造方法 |
CN114953290A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-30 | 奇特乐集团有限公司 | 一种滚塑铝合金模具及其制备工艺 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP16353895A patent/JPH0911255A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019018500A (ja) * | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 豊田 宏 | ハンドマネキンの製造方法 |
CN114953290A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-30 | 奇特乐集团有限公司 | 一种滚塑铝合金模具及其制备工艺 |
CN114953290B (zh) * | 2022-05-25 | 2023-01-13 | 奇特乐集团有限公司 | 一种滚塑铝合金模具及其制备工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20040096608A1 (en) | Multi-layer rotational plastic molding | |
US4261947A (en) | Method for manufacturing hollow plastic articles by joining hollow molded portions by a molded joint | |
US5037687A (en) | Method and apparatus for forming a 360 degree skin handle | |
JP2674877B2 (ja) | 熱成形可能な支持層を有する表面フィルム | |
US4980112A (en) | Method for rotational molding | |
US5344183A (en) | Multi-layer air bag cover with filled reinforced vinyl | |
JPH09216240A (ja) | マスククッション及びその製造方法 | |
KR20070008433A (ko) | 복합 구조 성분의 제조 방법 | |
US5125815A (en) | Apparatus for forming a 360 degree skin handle | |
KR101036497B1 (ko) | 회전성형품 제조용 금형장치, 이것을 이용하여 제조된 회전성형품 및 이의 제조방법 | |
JPS61202827A (ja) | 樹脂中空成形品の製造方法 | |
CN1684807A (zh) | 包括一层热塑性泡沫的零件的旋转成型方法 | |
JPH0911255A (ja) | 合成樹脂の回転成形方法 | |
CA1280572C (en) | Rotational molding method and boat hull | |
US10252449B1 (en) | Rotational molding with pre-formed shapes | |
JPS60242019A (ja) | 表皮材の成形方法 | |
US5173228A (en) | Method for forming a 360 degree skin handle | |
US7273364B2 (en) | Drop box with thermal isolation | |
US20040164457A1 (en) | Method of rotational molding | |
WO1993018904A1 (en) | Method and apparatus for forming a 360 degree skin handle | |
JPS62144913A (ja) | パウダ−スラッシュ成形装置 | |
JPS60250926A (ja) | 帯電防止性に優れた合成樹脂成形品の製法 | |
JP3608859B2 (ja) | 中空成型品及びその製造方法 | |
JPH0216017A (ja) | 流動性反応混合物から成形部品を製造するための方法および金型 | |
JPH02107416A (ja) | 複合物品の成形方法 |