JP2019017990A - 濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法 - Google Patents

濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019017990A
JP2019017990A JP2018112777A JP2018112777A JP2019017990A JP 2019017990 A JP2019017990 A JP 2019017990A JP 2018112777 A JP2018112777 A JP 2018112777A JP 2018112777 A JP2018112777 A JP 2018112777A JP 2019017990 A JP2019017990 A JP 2019017990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
receiving unit
measurement module
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018112777A
Other languages
English (en)
Inventor
聖 杉山
Sei Sugiyama
聖 杉山
三矢 伸司
Shinji Mitsuya
伸司 三矢
義郎 山羽
Yoshiro Yamaha
義郎 山羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to EP18183104.1A priority Critical patent/EP3427644B1/en
Priority to US16/034,569 priority patent/US11266771B2/en
Publication of JP2019017990A publication Critical patent/JP2019017990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/33Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using ultraviolet light
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/6486Measuring fluorescence of biological material, e.g. DNA, RNA, cells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N2021/6491Measuring fluorescence and transmission; Correcting inner filter effect

Abstract

【課題】2成分の濃度をより高精度に同時に測定する濃度測定モジュールを提供する。【解決手段】筐体1の内部に出力光を入射する光源2と、光源2の出力光の波長に対して感度を有し、筐体1内から放射される光を受光する第1の受光部3と、第1の受光部3よりも長い波長に対して感度を有し、筐体1内から放射される光を受光する第2の受光部4とを、光源2の出射面と第1の受光部3の受光面とが向かい合い、光源2と第1の受光部3とを通る直線のうちの筐体1内部に相当する線分に対して、第2の受光部4の受光面の法線とが直交する位置関係となり、光源2と第1の受光部3とを通る直線のうちの筐体1内部に相当する線分の長さXと、第2の受光部4の受光面の法線を含む直線のうちの筐体1内部に相当する線分の長さYとがY/X>1を満たすように配置し、第1の受光部3及び第2の受光部4から出力される第1及び第2の信号に基づき2成分の濃度を演算する。【選択図】図1

Description

本発明は濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法に関する。
腎不全等によって腎機能を失った患者の血液を、患者の腎臓に代わって浄化する血液処理として各種の透析治療がある。この透析治療のうち、患者の血液を体外の回路に循環させ、透析膜で隔てられ且つ別の回路にて循環させられている透析液中に、血液中の老廃物を排出させる血液透析治療において、透析液の排液中に溶け込んでいる患者から排出された老廃物を継時的にモニタリングすることで、透析の進行度合いを把握しようとする透析排液モニタが知られている。
透析排液モニタとしては、特許文献1に記載されている様に透析排液の紫外光の透過率から測定する方法が提案されている。
一方、透析治療が長期化すると、β2ミクログロブリンが沈着することにより起こる透析アミロイドーシス等の合併症の問題がある。透析アミロイドーシスは、低分子タンパク質を除去することのできる高透過性能透析膜を用いることにより、症状を緩和させることができることがわかっている。しかしながら、このような高透過性能透析膜は他の物質の透過性能も高いため、例えば、体内に必要なアルブミンも同時に漏出させてしまう。
そこで、特許文献2では1回の透析治療で起こるアルブミンの漏出量を最適化するために、臨床アルブミン漏出量の予測値の算出や、目標アルブミン漏出量を得るための透析条件の算出を行っている。
高透過性能透析膜を用いて適切な透析を行うためには、透析排液中の老廃物である尿素様溶質とアルブミンの濃度を同時にリアルタイムで連続モニタリングする必要がある。そのため、特許文献3のようにフィルタによりアルブミンを含む分画とアルブミンを含まない分画とに分けて透過率を測定し、その差分をアルブミン濃度として計算する方法が提案されている。また、特許文献4のように、複数の受光部を設置し、透過光強度と蛍光発光強度をモニタリングすることで尿素様溶質とアルブミン濃度を同時に連続モニタする方法も提案されている。
特表2002−516722号公報 国際公開第2013/141309号 特開2015−146837号公報 国際公開第2012/140022号
しかしながら、特許文献4に記載された方法では、光源表面の乱反射に基づく迷光があり、2成分の濃度測定の測定精度の点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、流体に含まれる2成分の物質の濃度を、より高精度に同時に測定することの可能な濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る濃度測定モジュールは、内部に被照射体を導入可能な筐体と、前記筐体の内部に出力光を入射する光源と、前記光源の出力光の波長に対して感度を有し、前記筐体内から放射される光を受光する第1の受光部と、前記第1の受光部よりも長い波長に対して感度を有し、前記筐体内から放射される光を受光する第2の受光部と、を備え、前記光源と前記第1の受光部とは、前記光源の出射面と前記第1の受光部の受光面とが向かい合うように配置され、前記光源と前記第1の受光部と前記第2の受光部とは、前記光源と前記第1の受光部とを通る直線のうちの前記筐体内部に相当する線分に対して、前記第2の受光部の受光面の法線とが直交する位置関係となるように配置され、前記光源と前記第1の受光部とを通る直線のうちの前記筐体内部に相当する線分の長さXと、前記第2の受光部の受光面の法線を含む直線のうちの前記筐体内部に相当する線分の長さYとは、Y/X>1を満たすことを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る透析装置は、上記態様の濃度測定モジュールを備えることを特徴としている。
さらに、本発明の一態様に係る濃度算出方法は、上記態様の濃度測定モジュールを用いて、光源の出力光が照射される被照射体中に含まれる2成分の物質の濃度を算出する方法であって、前記被照射体による前記出力光の吸収量に相関のある第1の信号を取得するステップと、前記出力光による前記被照射体の励起量に相関のある前記第1の信号とは異なる第2の信号を取得するステップと、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記2成分の物質の濃度を算出するステップと、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、流体に含まれる2成分の濃度を、より高精度に同時に測定することができる。
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールの構成を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールの構成を示す断面図である。 光源と第1の受光部とを結ぶ線分の筐体内に相当する部分の長さXとIdefとの関係を示す特性図の一例である。 光源と第1の受光部とを結ぶ直線の筐体1内に相当する部分の長さ毎の、尿酸濃度(mg/dl)と光源2の波長が280nmであるときの透過率との関係を示す特性図の一例である。 光源と第1の受光部とを結ぶ線分の筐体内に相当する部分の長さX及び第二の受光部の受光面の法線を含む直線のうちの筐体内に相当する部分の長さYを含む関数Y/(X^0.2)と相対蛍光効率との関係を示す特性図の一例である。 第二の受光部の受光面の法線を含む直線のうちの筐体内に相当する部分の長さYと相対蛍光効率との関係を示す特性図の一例である。 増幅回路を備えた濃度測定モジュールの構成の一例を示す概念図である。 第2の受光部から得られる信号の相対信号強度の一例を示す特性図である。 濃度測定モジュール及び増幅回路を遮蔽した場合の構成例を示す概念図である。 第2の受光部から得られる信号の相対信号強度の一例を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る透析装置の構成例を示す概念図である。 尿酸濃度と吸光係数との対応を示す特性図の一例である。 アルブミン濃度と蛍光強度との対応を表す特性図の一例である。 尿酸濃度及びアルブミン濃度を変化させた場合の、吸光係数及び蛍光強度の検出結果の一例である。 補正蛍光強度Fl normが表す直線関係を示す特性図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。また、本実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<濃度測定モジュール>
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールは、内部に被照射体を導入可能な筐体と、筐体の内部に出力光を入射する光源とを備える。さらに、筐体内から放射される光を受光する第1の受光部と第2の受光部とを備え、第1の受光部は、光源の出力光の波長に対して感度を有する。第2の受光部は、第1の受光部よりも長い波長に対して感度を有する。
光源から放射された出力光の一部は被照射体に入射され、被照射体によってその一部が吸収された後、第1の受光部に入射される。第1の受光部は光源の出力光の波長に対して感度を有するため、第1の受光部からは、光源が放射する出力光の波長に対する被照射体の透過率に応じた電気信号(以下、第1の信号ともいう。)が発生する。したがって、この第1の信号に基づいて、被照射体中の光吸収性溶質の濃度を算出することができる。光吸収性溶質の一例として、例えば尿素様溶質の濃度を測定することができる。
さらに光源の出力光の一部は被照射体に入射され、被照射体中に含まれる蛍光物質を励起する。励起された蛍光物質は光源の出力光よりもエネルギーの低い光、すなわち光源の出力光より長い波長の光を放射する。蛍光物質から放射された光の一部は第2の受光部に入射される。第2の受光部は第1の受光部よりも長い波長に対して感度を有するため、第2の受光部からは蛍光物質が放射する光に応じた電気信号(以下、第2の信号ともいう。)が発生する。したがって、この第2の信号に基づいて、被照射体中の蛍光性溶質の濃度を算出することができる。蛍光性溶質の一例としては、例えばアルブミンの濃度を測定することができる。
これにより本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールによれば、被照射体に含まれる2成分の濃度を同時に測定することができる。
さらに、光源と第1の受光部とは、光源の出射面と第1の受光部の受光面とが向かい合うように配置され、光源と第1の受光部と第2の受光部とは、光源と第1の受光部とを通る直線のうちの筐体内部に相当する線分に対して、第2の受光部の受光面の法線とが直交する位置関係となるように配置され、光源と第1の受光部とを通る直線のうちの筐体内部に相当する線分の長さXと、第2の受光部の受光面の法線を含む直線のうちの筐体内部に相当する線分の長さYとは、Y/X>1を満たすように配置されている。そのため、迷光の影響をより減じることができる。
<透析装置>
本発明の一実施形態に係る透析装置は、本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールを備えた透析装置である。
本発明の一実施形態に係る透析装置によれば、透析排液中に含まれる2成分を同時に連続的にモニタリングすることができる。
<濃度算出方法>
本発明の一実施形態に係る濃度算出方法は、本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールを用いて、光源の出力光が照射される被照射体中に含まれる2成分の物質の濃度を算出する方法であって、被照射体により吸収される、光源の出力光の吸収量に相関のある第1の信号を取得するステップと、光源の出力光による被照射体の励起量に相関のある、第1の信号とは異なる第2の信号を取得するステップと、第1の信号及び第2の信号に基づいて、2成分の物質の濃度を算出するステップと、を備える。
被照射体から第1の信号及び第2の信号をそれぞれ取得することにより、被照射体に含まれる2成分の物質の濃度を同時に測定することができる。
次に本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールの各構成要素について説明する。
(筐体)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる筐体は、内部に被照射体を導入することができるようになっている。また、筐体は、筐体の外部に設けられた光源の出力光の一部を、筐体の内部に入射することが可能な形態に形成されているか、又は筐体の内部に入射することが可能な材質からなる。また筐体は、筐体内部に入射された光源の出力光の一部が、筐体外部に設けられた第1の受光部に入射可能な形態に形成されているか、又は第1の受光部に入射可能な材質からなる。さらに筐体は、被照射体中の蛍光物質が放射する光の一部を、筐体外部に設けられた第2の受光部に入射することが可能な形態に形成されているか又は第2の受光部に入射することの可能な材質からなる。具体的には、例えば筐体の一部、すなわち、光源の出射面と対向する部分、第1の受光部の受光面と対向する部分、第2の受光部の受光面と対向する部分が、光源の出力光を透過可能な材質からなる形態が考えられる。なお第1の受光部及び第2の受光部は、必ずしも筐体外部に設けられている必要はなく、光源の出力光のうち被照射体により減衰された光又は、光源の出力光により励起した被照射体の励起光を受光することができればよく、例えば筐体内に設けられていてもよい。
光源の出力光を透過可能な材質の一例としては、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、水晶、サファイヤ、ダイヤモンド、スピネル、イットリウム安定化ジルコニア、SiC等が考えられるが、特にこれらに限定されるものではなく、光源の出力光の波長によって種々の材質を利用することができる。光源の出力光が紫外光の場合には、筐体の材質として例えば石英ガラス、サファイヤを用いることが好ましい。
また筐体は、被照射体を筐体内に導入可能な被照射体流入口と、被照射体を筐体外に排出するための被照射体排出口を備えることが好ましい。被照射体流入口及び被照射体排出口の一例としては、筐体の一部に貫通孔を設けた形態が考えられる。
また筐体の内部に導入される被照射体は2成分以上の物質からなることが好ましい。被照射体が2成分以上の物質からなることで、第1の信号及び第2の信号に基づいて被照射体に含まれる2成分の濃度を測定することが可能となる。
(光源)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる光源は、出力光が、被照射体に照射されるように筐体の外部又は内部に設置される。光源の出力光の波長帯は、被照射体に含まれる2成分以上の物質のうち、濃度の測定対象として設定した2つの成分のうちの一方によって吸収され、他方を励起可能な波長帯であれば特に限定されない。光源は必ずしも筐体外部に設けられている必要はなく、筐体内に設けられていてもよい。
励起光の強度を高め、第2の受光部の出力である第2の信号のS/N比を向上させる観点から、光源は、特に200nm以上300nm以下の波長帯を有することが好ましい。光源の波長帯が200nm以下であると、被照射体の浅部で光が吸収されてしまい十分な蛍光が得られない恐れがある。光源の波長帯が300nm以上であると、被照射体中の測定対象の一つである、タンパク質の蛍光波長とその他、散乱光などの光成分との分離が困難になる恐れがある。つまり、S/N比が悪くなる可能性がある。
波長帯が200nm以上300nm以下の光を発光する光源の一例としては、発光素子(LED)の発光層のバンドギャップが例えば4.13eV以上であるものを用いることができる。より具体的には、窒化ガリウムGaN又は窒化アルミニウムガリウムAlGaNを発光層として持つpn接合、p−i−n接合、シングルヘテロ及びダブルヘテロ接合を用いた構造、又はそれらに多重量子井戸構造を導入した構造を有する光源を用いることができる。
また波長帯が200nm以上300nm以下の光を発光する光源の他の例としては、水銀ランプを用いることもできる。
また出力光を単一の波長とし、測定精度を向上させる観点から、光源がバンドパスフィルタ等の光学素子を有することも好ましい。
また不要な反射光等が第1の受光部及び第2の受光部に入射することを防ぐ観点から、光源が出力光の出射角を制限する障害物を有することも好ましい。
(第1の受光部)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる第1の受光部は、光源の出力光の波長に対して感度を有するものであれば特に限定されない。ここで感度とは、入射した光を電気信号に変換する能力を意味する。つまり本発明の一実施形態に係る第1の受光部は、光源の出力光の波長に対応する光が入射した際に、電気信号を出力することが可能なものであればよい。
また第1の受光部は、光源の出力光のうち、筐体の内部を経て筐体の外部に放射される光を受光することが好ましい。これにより、被照射体に含まれる成分による出力光の吸収を第1の受光部で検出することができる。
また第1の受光部は、光源の出力光のうち、被照射体によって減衰する波長の光を受光することが好ましい。これにより、第1の受光部からは、被照射体に含まれる成分のうち、光源の出力光を吸収する成分の濃度に依存した信号を第1の信号として取り出すことが可能となる。
また第1の受光部は、光源の出力光のうち、被照射体に含まれる尿素様物質の一つである尿酸によって減衰する波長の光を受光してもよい。尿酸は、280nm以上300nm以下程度の波長の光に強い吸収を持つため、光源として、紫外光発光ダイオード(LED)を利用することができる。またこの場合、後述のように、アルブミンは280nmの光によって強く励起されるため、被照射体が尿素とアルブミンを含む場合には、両成分の濃度を同時、且つ、高精度に測定することができる。
第1の受光部が出力する第1の信号は、例えば、後述する演算部に出力してもよい。また、第1の受光部が出力する第1の信号を、光源を制御する制御部に出力し、制御部で演算処理を行っても良い。
第1の受光部としては、種々の受光素子を用いることが可能である。一例としては、フォトダイオードのような受光素子が挙げられる。この場合、第1の受光部は、光源の出力光の波長に対して感度を有するために、フォトダイオードの受光層のバンドギャップを、光源の出力光の波長のエネルギーと同じかそれより小さい半導体材料で形成することができる。より具体的には、第1の受光部として、一般的なフォトダイオードや、p又はnの片方のみの電導性の層を利用したショットキー型フォトダイオード、MSM型フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトコンダクタのような構造を有する受光素子を用いることができるが特にこれには限定されない。
また第1の受光部に入射する光を単一の波長とし、測定精度を向上させる観点から、第1の受光部がバンドパスフィルタ等の光学素子を有することも好ましい。
また不要な反射光等が入射することを防ぐ観点から、第1の受光部が、入射光の入射角を制限する障害物を有することも好ましい。
(第2の受光部)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる第2の受光部は、第1の受光部よりも長い波長に対して感度を有するものであれば特に限定されない。ここで感度とは入射した光を電気信号に変換する能力を意味する。またここで、「第2の受光部は、第1の受光部よりも長い波長に」とは、第1の受光部の出力がピークとなる波長よりも第2の受光部の出力がピークとなる波長の方が長いことを意味する。
また第2の受光部は、光源の出力光のうち、筐体の内部を経て筐体の外部に放射される光を受光することが好ましい。これにより、光源の出力光による、被照射体に含まれる成分の励起を第2の受光部で検出することができる。
また第2の受光部は、光源の出力光によって励起された被照射体が放射する、出力光よりも長波長の励起光に感度を有することが好ましい。これにより、第2の受光部からは、被照射体に含まれる成分のうち、光源の出力光によって励起される成分の濃度に依存した信号を第2の信号として取り出すことができる。
また第2の受光部は、光源の出力光により被照射体に含まれるアルブミンが発する励起光を受光してもよい。アルブミンは、280nmの波長の光によって強く励起されるため、光源として発光ダイオード(LED)を利用することができる。またこの場合、前述のように、尿酸は280nmの光を強く吸収するため、被照射体が尿酸とアルブミンを含む場合には、両成分の濃度を同時、且つ、高精度に測定することができる。
第2の受光部が出力する第2の信号は、例えば、後述する演算部に出力してもよい。また光源を制御する制御部に出力し、制御部で濃度検出のための演算処理を行っても良い。
第2の受光部としては、種々の受光素子を用いることが可能である。一例としては、フォトダイオードのような受光素子が挙げられる。この場合、光源の出力光の波長に対して感度を有するために、フォトダイオードの受光層のバンドギャップを、光源の出力光の波長のエネルギーと同じかそれより小さい半導体材料で形成することができる。より具体的には、一般的なフォトダイオードや、p又はnの片方のみの電導性の層を利用したショットキー型フォトダイオード、MSM型フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトコンダクタのような構造を有する受光素子を用いることができるが特にこれには限定されない。
また第2の受光部に入射する光を単一の波長とし、測定精度を向上させる観点から、第2の受光部がバンドパスフィルタ等の光学素子を有することも好ましい。
また不要な反射光等が入射することを防ぐ観点から、第2の受光部が入射光の入射角を制限する障害物を有することも好ましい。
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる第2の受光部は、光源が放出し、被照射体にて蛍光発光した光を受光し、光電変換して電気信号を出力するものであればよい。
第2の受光部から出力される電気信号(第2の信号)は、例えば、光源を制御する制御部に入力することが可能である。また、第2の受光部を、入射された光に応じた電気信号を出力することが可能なものとするには、第2の受光部を構成する受光素子(例えば、フォトダイオード)の受光層のバンドギャップを、入射した光のエネルギーと同じかそれより小さい半導体とすればよい。具体的には、第2の受光部として、フォトダイオードや、p又はnの片方のみの電導性の層を利用したショットキー型フォトダイオード、MSM型フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトコンダクタとした構造とすればよい。
また、第2の受光部と筐体との間には、必要に応じてバンドパスフィルタ等の光学素子や、出射角を制限する障害物を入れることができる。
第2の受光部から出力される電気信号(第2の信号)は非常に微弱な電流であるため、第2の受光部から出力される電気信号を増幅回路で増幅してもよい。この場合、電気信号としての電流と配線の振動や外界からの電場等から発生するノイズ電流との峻別の観点から、第2の受光部の受光体から最初の増幅回路までの距離、すなわち、第2の受光部の受光体本体の中心と配線が最初の増幅回路へ接する点との間の直線距離(以下、回路間直線距離ともいう。)は5cm以内であることが好ましく、2cm以内であることがより好ましい。
増幅回路は微弱な電流を電圧に変換し、この電圧を所定のゲインで増幅するものが望ましいが、必要に応じて電流を電圧に変換し、電圧を周波数に変換する変換回路も用いることができる。増幅回路を備える場合、第2の受光部の受光体から最初の増幅回路までの配線は良導体で覆われていることが好ましく、金属で覆われていることがより好ましく、アルミニウムか銅で覆われていることが最も好ましい。
また、このとき濃度測定モジュールと第2の受光部の増幅回路全体が電気の良導体で覆われていることが好ましく、実質的に良導体で覆われているためには、配線の中心から見た立体角で、90%以上が良導体で覆われていることが好ましい。ここでいう「配線の中心」とは後述の図9中に示すMの位置をいい、配線に使用する電線の導体部の重量中心点のことをいう。
ノイズに非常に敏感な、第2の受光部の受光体から最初の増幅回路までを良導体で覆うことによって、前記最初の増幅回路が電気的に遮蔽され、外界からの電場がノイズ電流を発生させることを防ぐことが出来る。電気的な遮蔽は前記最初の増幅回路の接地電位と被覆する良導体とを電気的に接続することによって達成される。なお、ここでいう最初の増幅回路とは、第2の受光部から出力された電気信号であり、いずれの増幅回路によっても増幅されていない状態の電気信号が入力される増幅回路である。例えば、第2の受光部から出力された電気信号が多段に接続された複数の増幅回路によって順に増幅されるように構成されている場合には、第一段目の増幅回路のことをいう。また、受光体とは、第2の受光部を構成する受光素子そのもの等、第2の受光部を構成する各部のうちの、入射光の強度に応じた信号を出力する構成要素そのもののことをいう。
(光源、第1の受光部及び第2の受光部の位置関係)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールは、第1の受光部の筐体の内部に対する視野体積をPとし、第2の受光部の筐体の内部に対する視野体積をQとすると、1≦Q/P≦200を満たすことが好ましい。Pの視野体積を小さくすることで、被照射体の吸光度が大きい場合においても、測定のために必要な励起光を得ることができる。Qの視野体積を大きくすることで、第2の受光部へ入射する光子数が増え、蛍光発光を効率よく第1の受光部、第2の受光部としてのフォトダイオードに入射できるようになる。Q/Pが1より小さいと、透過光に比して、強度の小さい蛍光を測定するために、新たな光学系、もしくは大規模な電気的な増幅機構が必要になってしまう恐れがある。Q/Pを200より大きくした場合は、第2の受光部が光源から遠くなりすぎ、また、光路を安定して保持するが困難な形状になってしまう恐れがある。
ここで第1の受光部の視野体積Pの定義を述べる。まず筐体及び第1の受光部の配置関係、筐体の材質、第1の受光部の光入射面の形状等によって第1の受光部の視野角が決定される。この視野角をもとに、第1の受光部が筐体の内部空間に対して持つ全視野領域を積算したものを視野体積Pとして定義する。第2の受光部の視野体積Qも上記と同様にして定義される。
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールに含まれる第2の受光部は、後述の図2の筐体の断面図に示すように、光源と第1の受光部とを結ぶ線分Aのうち、筐体内部に属する部分である線分A1に対して略垂直な直線Bと第2の受光部の受光面の法線とが一致するように配置されることが好ましい。このように配置することによって、光源からの迷光成分によるノイズを最小限にすることができる。
またこの場合、直線Bは、線分A1の中点Sを通ることが好ましい。つまり、第2の受光部の受光面の中心を通る法線が直線Bの一部をなすように配置されることが好ましい。この様な配置とすることによって、より蛍光発光の強い部分からの光が第2の受光部に入射されやすくなる。
またこの場合、線分A1の長さをXとすると、Xは1mm≦X≦10mmを満たすことが好ましい。Xが1mmより短いと、液体のメニスカス力が大きくなり、被照射体を均一に流通させるために整流板などの追加の加工が必要になってしまう。Xが10mmより長いと、筐体内部での被照射体の対流を制御することが難しくなり、やはり整流板などの追加の加工が必要になってしまう。
さらに、後述の図3のグラフで示すように、線分A1の長さXは、2mm≦X≦5mmを満たすことがより好ましい。Xが2mmより短いと、透過率が大きくなりすぎ十分な励起光が得られなくなってしまう。Xが5mmより長いと、吸光度が大きくなりすぎる恐れがあり、透過率測定のための光源として非常に照射強度が強いものが必要になってしまう恐れがある。
また図2に示すように直線Bのうち、筐体内部に存在する部分の長さをYmmとすると、後述の図5に示すように、相対蛍光効率の観点から、長さYは、Y及び線分A1の長さXを含む関数「Y/(X^0.2)」(「^」はべき乗を表す。)が、1.4≦Y/(X^0.2)≦20であり、3.0≦Y/(X^0.2)≦13であることが好ましい。この範囲を図6のように長さYのみで定めようとすると、長さXの値によって変動する値となってしまう。これを図5に示すように、関数Y/(X^0.2)を用いて定めることによって、長さXと長さYとの相関を厳密に定めることが出来る。Y/(X^0.2)が前記範囲であると、透過光に比して、適した強度の蛍光を測定ができると共に、光路を直線状に保つことができる。また、照射強度が強い条件で測定されることの多い透過光のダイナミックレンジと微弱な発光であることが多い蛍光のダイナミックレンジとを近づけることができ、それぞれのための光源を設けることなく、一つの光源によって、2つの物質の濃度を測定することができる。
またこのように、一つの光源によって2つの物質の濃度を測定する場合、光源、第1の受光部及び第2の受光部を含む面で筐体を断面視したとき、筐体の形状は長方形であることが好ましい。2つの平行平面が垂直に交わる長方形断面とすることで、2つの平行平面が垂直に交わらない場合に比較して、迷光の影響を最小限にすることができる。
さらに、線分A1の長さXと直線Bのうちの筐体内部に存在する部分の長さYとを、Y/X>1となるようにすることにより、迷光の影響をより減じることができる。最も迷光の原因となりやすい光源自体の表面からの乱反射を防ぐためには、Y/Xが2√3を超えることが好ましい。つまり、一般的に表面からの乱反射のような光を照射する光源は放射照度が、面の法線と光の入射角との間の余弦に比例するランバート輻射を行う光源とみなすことができる。そのため、Y/Xが2√3を超えることで、光源の面の法線と第2の受光部の位置の角度を大きく、すなわち余弦を小さくできる。その結果、迷光の照射強度を1/2以下に減ずることができ、これはデジタル回路において1ビット分に相当するためデジタル回路で1ビット分減ずることが出来る。光路の直線性保持及び、光源とセンサとの距離の適正化の観点からY/Xは50未満であることが好ましく、Y/Xは20未満であることがより好ましい。
(演算部)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールは、第1の受光部及び第2の受光部の出力、つまり、第1の信号及び第2の信号に基づいて、被照射体に含まれる各成分の濃度を算出する演算部をさらに備えてもよい。また、第2の受光部の出力を増幅する増幅回路を設け、演算部では、第1の受光部の出力及び、増幅回路で増幅した後の第2の受光部の出力に基づいて演算を行うようにしてもよい。
濃度を算出する具体的な方法の一例としては、以下のようなものが考えられるが、特にこの算出方法には限定されない。
被照射体の吸光性物質の濃度をCaとおくと、被照射体の吸光度はCaに比例することから、被照射体中の吸光性物質の初期濃度をCa(0)、測定される被照射体に吸光性物質が含まれていない状態での第1の受光部の出力をI(bl)、t時間後の出力をI(t)とすると、t時間後の被照射体中の吸光性物質の濃度Ca(t)は、以下の(1)式で算出される。なお、式(1)中のI(0)は濃度測定開始時の第1の受光部の出力である。
Ca(t)
=Ca(0)×
(log10(I(t)/I(bl))/log10(I(0)/I(bl))
……(1)
このCa(t)を常時記録することで、被照射体中の吸光性物質の濃度をリアルタイムで計算できるようになる。
また、測定される被照射体に蛍光性物質が含まれていない状態での第2の受光部の出力をFb(bl)、被照射体中の蛍光性物質の初期濃度をCb(0)、t時間後の出力をFb(t)とすると、t時間後の被照射体中の蛍光性物質濃度Cb(t)は、以下の(2)式で算出される。なお、式(2)中のFb(0)は濃度測定開始時の第2の受光部の出力である。
Cb(t)
=Cb(0)×((Fb(t)−Fb(bl))/(Fb(0)−Fb(bl)))
……(2)
このCb(t)とCb(t)の積分値とを常時記録することで、被照射体中の蛍光性物質をリアルタイムで計算することができる。
(制御部)
本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュールは、光源の駆動を制御する制御部をさらに備えてもよい。制御部は光源を駆動する機能を持つ。具体的な例としてはMOSトランジスタをドライブトランジスタとして用いたドライバ回路が挙げられる。具体的な光源の駆動条件としては一定の電流で駆動する定電流駆動回路を利用しても良い。また、直流の駆動電流で光源を駆動しても良いが、消費電力の観点から、パルス駆動で駆動した方が好ましい場合がある。駆動時の発熱による輻射を抑えるため、パルス駆動で駆動した方がさらに好ましい場合がある。パルス駆動の具体的なデューティー比(Duty比)は50%以下が好ましい。発熱と消費電力を抑えるため、Duty比を25%、又は10%以下にしても良いし、5%以下としても良い。
また制御部は、出力光がDuty比20%以下の発光パルスとなるように光源を駆動してもよい。Duty比20%以下の発光パルスを用いることで、LEDの熱による劣化や発光効率の低下を押さえながら、実質的に連続データとして計算できる濃度モニタリングを行うことができる。
<実施形態の具体例>
以下、図面を参照して本発明の一実施形態の具体例を説明するが、説明は本発明の一形態であり、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下に説明する各図において、同一の構成及び機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュール70の一例を示したものである。濃度測定モジュール70は、筐体1と、光源2と、第1の受光部3と、第2の受光部4と、被照射体流入口5と、被照射体排出口6と、を備える。
図1に示すように、筐体1は、上面視が略正方形であり、略正方形の一辺の長さよりも短い高さを有する中空の角筒形状からなる。筐体1の向かい合う一対の側面の一方に被照射体を筐体1内に導入するための被照射体流入口5が設けられ、他方に筐体1内の被照射体を筐体1外に排出するための被照射体排出口6が設けられている。また、上面視で筐体1の上面の中央部に光源2が設けられ、下面の、光源2と向かい合う位置に、第1の受光部3が設けられている。
さらに、被照射体流入口5及び被照射体排出口6が設けられた向かい合う一対の側面とは別の一対の側面の一方に、第2の受光部4が設けられている。第2の受光部4は、側面の左右方向及び上下方向共に略中央部に設けられている。
図1に示す濃度測定モジュール70において、被照射体は被照射体流入口5から筐体1内に流入し、被照射体排出口6から排出される。連続的に流入及び排出がなされることにより、連続的に筐体1内の被照射体が置換され、筐体1内の被照射体の濃度変化を、時間的に連続してモニタリングできるようになっている。
この濃度測定モジュール70において、光源2と第1の受光部3の受光面とは対向するように配置され、筐体1はその間に配置される。光源2から射出した光は、直線状に筐体1及び筐体1内の被照射体を通過して第1の受光部3に入射される。この間に光エネルギーが被照射体によって吸収されるため、被照射体による吸収をランベルトベールの法則にしたがって計算することで、被照射体中の光吸収性成分の濃度が求められる。光源2のエネルギーを有効に利用するためには筐体1が光源2の発光波長に対して、吸収が少ないことが望ましく、筐体1の素材として例えば石英ガラスが用いられる。
さらにこの濃度測定モジュール70において、光源2及び第2の受光部4は、お互いの素子の、光源2の出射面の法線と第2の受光部4の受光面の法線が直交するように配置される。光源2から射出した光は、被照射体の蛍光物質を励起する。励起された蛍光物質は等方的に発光するが、光源2から入射した光よりも長波長の光を発光するため、再び蛍光物質に吸収されることはない。蛍光物質の発光強度は入射光に比して弱いため、第2の受光部4は被照射体の光源2によって照射される部分の視野体積が最大となるように配置される。すなわち第2の受光部4の受光面の法線が、光源2の素子の出射面の法線と直角を成す様に配置される。
そして、第1の受光部3及び第2の受光部4における検出信号(第1の信号、第2の信号)は演算部7に入力される。演算部7は、第1の受光部3及び第2の受光部4における検出信号を入力しこれら検出信号に基づいて、被照射体に含まれる各成分の濃度を算出する。また、光源2は、制御部8によって、例えばパルス駆動、連続点灯、または間欠駆動のうちから適切な方法によって駆動される。
図2は、本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュール70に含まれる光源2、第1の受光部3、及び第2の受光部4の配置の一例を示す断面図である。
図2中の長さX、つまり、光源2と第1の受光部3とを結ぶ直線の、筐体1内に相当する部分の長さは、濃度の測定対象である被照射体の、光源2の発光波長における吸光度に応じて決定される。被照射体中の光吸収性成分の濃度はモニタリング時間中に変化するが、対象となる被照射体中の光吸収性成分の最高濃度時の吸光係数をEmax/cm、最低濃度時の吸光係数をEmin/cmとすると、10^(−Emin×X)は透過率の最小値になり、10^(−Emin×X)は透過率の最大値になる。(3)式で表されるIdefが最大となるようにXを定める。なお、(3)式中のXは、図2中に示す、光源2と第1の受光部3との間を結ぶ線分Aの、筐体1内に相当する部分の長さである。また、「^」は、べき乗を表す。また、Idefは、目的の測定対象水溶液のダイナミックレンジを表す指標である。
Idef=10^(−Emin×X)−10^(−Emax×X) ……(3)
このようにすることによって、必要な濃度範囲でS/N比を向上させることができる。尿酸は透析排液中の尿素様物質をモニタリングするための物質として用いることができるが、その濃度は実際の透析条件によって変化する。透析廃液中の尿酸は、通常は0.5mg/dL以上であり、平均的には4.0mg/dL以下であり、透析条件による変動を考慮しても8.0mg/dL以下であれば適用することができ、濃度測定を行うことができる。実際に、光源2の発光波長が280nmであるときの、水溶液中の尿酸の吸光係数を確認したところ、0.50/cm・(mg/dL)であった。
図1に示す本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュール70においては、光源2として280nmの発光波長をもつLEDを使用し、透析排液中の尿酸濃度を尿素様物質としてモニタリングを行うことを前提として検討した結果、長さXは図3のようにIdefが最高となる長さを含む2mm以上5mm以下の範囲が好適との結論に達した。
なお、図3において、横軸は光源2と第1の受光部3とを結ぶ線分Aのうち、筐体内部に属する部分である線分A1の長さX、縦軸はIdefである。図3に示すように、Idefは、Xが3mmであるときにピークとなり、Xが3mmより大きくなるほど減少し、Xが3mmより小さくなるほど減少する。
さらに、図4に示すように、Idefが同程度である場合には、長さXがより小さい方が、尿酸濃度と透過率との関係は直線性がより良好になる。なお、図4において、横軸は、尿酸濃度(mg/dl)を表し、縦軸は、光源2の波長が280nmであるときの透過率を表す。また、図4において各特性線は長さXが異なり、図4において尿酸濃度に対する透過率の値がより小さい特性線ほどXの値が大きい。
Idefと尿酸濃度と透過率との関係における直線性とのどちらを優先させるかは、受光部の増幅性能にもよるが、Idefが「0.7」を超えているのであれば、直線性が良好となる条件を優先させても良い。
一方、図2中の長さYは前述のように、第1の受光部3の視野体積が大きくなることが望ましいので、光源2の発光の拡がりに合わせて大きくなるように設定される。筐体1の、第1の受光部3の受光面と対向する部分に、光源2の出力光を透過可能な材質からなる窓部が形成され、この窓部に第1の受光部3の円形の受光面が設けられている場合には、長さYは、第1の受光部3用に設けられた円形の窓部の直径の1倍より大きくなるように設定される。長さYの上限は、被照射体の蛍光発光波長の吸光度によって制限されるが、第2の受光部を配置した際に光源からの距離が大きくなりすぎてしまう恐れがあるため、円形の窓部の開口部の直径の20倍の値よりも小さいことが望ましい。
図5は、線分A1の長さXと、直線Bのうち、筐体内部に存在する部分の長さYと、相対蛍光効率との相関を示したものである。図5において、横軸はX及びYを含む関数「Y/(X^0.2)」、縦軸は相対蛍光効率であり、尿酸濃度が8mg/dLであるときに発生する蛍光強度を、最大値を100%として相対表示した特性図の一例である。また、図6は、図5に示す特性図を、横軸をYとして表した特性図であって、横軸はY、縦軸は相対蛍光効率であり、尿酸濃度が8mg/dLであるときに発生する蛍光強度を、最大値100%として相対表示した特性図の一例である。図5及び図6の特性図は、それぞれ、長さXが2mm、3mm、4mm、5mmである場合の特性を示す。
図5から、関数「Y/(X^0.2)」が1.4≦Y/(X^0.2)≦20であるとき、相対蛍光効率は50%以上となり、さらに、関数「Y/(X^0.2)」が、3.0≦Y/(X^0.2)≦13であるとき相対蛍光効率は70%以上となることがわかる。関数「Y/(X^0.2)」が、1.4≦Y/(X^0.2)≦20、より好ましくは3.0≦Y/(X^0.2)≦13を満足するように線分A1の長さX及び直線Bのうち、筐体内部に存在する部分の長さYを設定することによって、十分な相対蛍光効率を得ることができ、透過光に比して、適した強度の蛍光を測定することができる。また、照射強度が強い条件で測定されることの多い透過光のダイナミックレンジと、微弱な発光であることの多い蛍光のダイナミックレンジとを近付けることができ、一つの光源を用いることで、2つの異なる物質の濃度を測定することができる。
図7は、増幅回路を備える濃度測定モジュール70の概略構成の一例を示したものである。増幅回路10は、第2の受光部4の受光体と配線11により接続され、増幅回路10の出力は、演算部7に入力される。このとき、回路間直線距離、つまり第2の受光部4の受光体本体と配線11が増幅回路10に接する点との間の直線距離は、5cm以内、より好ましくは2cm以内である。
図8は、光源2が消灯状態であるときに第2の受光部4から得られる第2の信号の平均値を0%とし、光源2が点灯状態であるときに第2の受光部4から得られる第2の信号の平均値を100%とし、回路間直線距離が2cmである場合と、40cmである場合とで、これら2つの平均値を基準とした相対信号強度を各時間でプロットしてノイズを比較したものである。
図8において、横軸は時間、縦軸は相対信号強度を表す。また、特性線L1は、回路間直線距離が2cmである場合の各時間の相対信号強度を示し、光源2が消灯している区間では0%からの乖離がノイズの大きさを示し、光源2が点灯している区間では100%からの乖離がノイズの大きさを示す。特性線L2は回路間直線距離が40cmである場合の各時間の相対信号強度を示し、光源2が消灯している区間では0%からの乖離がノイズの大きさを示し、光源2が点灯している区間では、100%からの乖離がノイズの大きさを示す。
図8に示すように、特性線L1で示す回路間直線距離が2cmである場合の方が、回路間直線距離が40cmである場合に比較して、ノイズが大幅に低減されていることがわかる。
図9は、濃度測定モジュール70と第2の受光部4の増幅回路10とを、電気の良導体で覆った場合の一例を示したものである。図9では、濃度測定モジュール70と第2の受光部4の増幅回路10との全体を、例えばアルミニウム又は銅等の電気の良導体で形成される筐体12に収納し、筐体12に形成された貫通孔12a、12bから、被照射体流入口5及び被照射体排出口6を筐体12外に引き出すことにより、濃度測定モジュール70と第2の受光部4の増幅回路10とを、良導体で覆っている。
図10は、光源2が消灯状態であるときに第2の受光部4から得られる第2の信号の平均値を0%とし、光源2が点灯状態であるときに第2の受光部4から得られる第2の信号の平均値を100%とし、濃度測定モジュール70と第2の受光部4の増幅回路10とを、良導体で覆った場合、つまり電気的に遮蔽を行った場合と、電気的に遮蔽を行わない場合とで、これら2つの平均値を基準とした相対信号強度を各時間でプロットしてノイズを比較したものである。
図10において、横軸は時間、縦軸は相対信号強度を表す。また、特性線L11は、電気的に遮蔽を行った場合の各時間の相対信号強度を示し、光源2が消灯している区間では0%からの乖離がノイズの大きさを示し、光源2が点灯している区間では、100%からの乖離がノイズの大きさを示す。特性線L12は、電気的に遮蔽を行わない場合の各時間の相対信号強度を示し、光源2が消灯している区間では0%からの乖離がノイズの大きさを示し、光源2が点灯している区間では、100%からの乖離がノイズの大きさを示す。
図10に示すように、特性線L11で示す電気的に遮蔽をした方が、遮蔽をしない場合に比較して、ノイズが低減されていることがわかる。
なお、上記実施形態では、第1の受光部3と第2の受光部4との2つの受光部を設け、被照射体に含まれる2つの成分の濃度を検出する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、第2の受光部4が設けられた側面と対向する面に、例えば、第2の受光部4とは異なる第3の波長の励起光に感度を有する第3の受光部を設け、光源2の出力光に励起された励起光を第3の受光部により受光し、第3の受光部の出力信号に基づき、被照射体に含まれる、第3の波長の励起光を発する成分の濃度を測定するようにしてもよい。同様の手順で、被照射体に含まれる4以上の成分の濃度を同時に測定するようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態のその他の例として、上述した濃度測定モジュール70を、血液透析廃液中の老廃物濃度測定に応用した場合について説明する。
図11は、本発明の第1実施形態に係る血液透析装置75の構成例を示す概念図である。
図11に示すように、この血液透析装置75は、透析廃液の紫外光吸収を利用した老廃物濃度測定機能を有する装置である。血液透析装置75は、高分子多孔質膜からなる中空糸膜を備えた血液浄化器であるダイアライザ80と、ダイアライザ80に接続された血液回路のうち動脈側血液回路に接続されるライン81と、ダイアライザ80に接続された血液回路のうちの静脈側血液回路に接続されるライン82と、ダイアライザ80に接続された透析液ラインのうち透析液導入ライン83と、ダイアライザ80に接続された透析液ラインのうち透析液排出ライン84と、透析液排出ライン84に接続された濃度測定モジュール70と、を備える。
ダイアライザ80内には複数の中空糸が備えられ、中空糸内部と中空糸外部とは別の流路を形成しており、中空糸内部及び中空糸外部に含まれる液体は中空糸高分子膜を隔てて分離されている。一般的には中空糸内部が動脈側血液回路及び静脈側血液回路につながるライン81、82に接続され、中空糸外部が透析液導入ライン83、透析液排出ライン84に接続されている。血液中の老廃物は中空糸膜を経て、透析液側に拡散し、透析液排出ライン84中に排出される。排出液中の老廃物が濃度測定モジュール70を通る際に、透過率、蛍光発光強度が測定される。
透析治療の際には、その週の初めの透析開始前に行われる血液検査を行い、血清中の尿素窒素濃度を測ることが一般的に行われている。この濃度をC1(0)とおくと光源2の発光波長が280nm付近であるときの吸光度がC1(0)に比例することから、血液流通前(測定される血液が流通する前)の、透析液のみが透析液導入ライン83、透析液排出ライン84を満たす状態で、濃度測定モジュール70によって濃度測定を行った場合の第1の受光部3の出力をIbl、血液流通開始直後(測定される血液の流通が開始された直後)の第1の受光部3の出力をI(0)、血液流通開始からt時間経過後の第1の受光部3の出力をI(t)とすると、血液流通開始からt時間経過後の血液中の尿素窒素濃度C1(t)は、次式(4)式で算出される。
C1(t)
=C1(0)×
(log10(I(t)/Ibl)/log10(I(0)/Ibl))
……(4)
このC1(t)を常時記録することで、透析量Kt/Vをリアルタイムで計算できるようになる。なお、Kは透析対象物質のクリアランス、tは時間を表し、Vは体液量を表す。そのため、医師の判断によって決められた透析終了点、つまり、一般的にKt/Vが1.2以上1.8以下となる点まで透析を続けて、その時点で正確に透析終了することができるようになる。このため、必要以上の透析を行うことでかかる透析患者の負担を減ずることができるようになる。
また、測定される血液流通前の、透析液導入ライン83及び透析液排出ライン84に透析液のみが満たされた状態での第2の受光部4の出力をFbl、血液流通開始直後の第2の受光部4の出力をF(0)、血液流通開始からt時間経過後の第2の受光部4の出力をF(t)とすると、血液流通開始からt時間後の血液中のアルブミン濃度C2(t)は、以下の(5)式で算出される。
C2(t)
=C2(0)×((F(t)−Fbl)/(F(0)−Fbl)) ……(5)
(5)式で得られるC2(t)と、このC2(t)の積分値とを常時記録することで、透析中のアルブミン漏出量をリアルタイムで計算できるようになり、アルブミンの漏出量の多寡が血液検査を待つことなく把握できるようになり、医師の判断によって必要な透析条件の変更ができるようになる。このため、アルブミン漏出を一定以下に抑えながらβ2ミクログロブリンの除去量が大きくなるような透析を行うことができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る濃度測定モジュール70の実施例をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の実施例として、上述した濃度測定モジュール70を、尿素様物質の濃度とアルブミンの濃度との同時測定に応用した場合について説明する。
尿素様物質としては尿酸を用いた。尿酸は透析排液中の尿素様物質をモニタリングするための物質として用いることができる。一般的な透析条件における、透析排液中の尿酸濃度の濃度変化を参考にして、試験溶液を0.5mg/dL以上8.0mg/dL以下の濃度で調整した。
アルブミンはウシ血清由来のアルブミンを使用した。アルブミンの漏出量は膜性能や透析条件によって変化するが、多くても透析1回あたり10g程度である。膜性能が低いダイアライザを用いた透析の際には、1gを下回る少ない漏出量となることがあるが、このような膜性能のダイアライザでアルブミン漏出量が問題となることはない。一般的なIV型、V型と言われる高性能ダイアライザの透析条件から、アルブミンの濃度は0.5mg/dL以上20.0mg/dL以下の濃度が測定できれば十分に臨床的な価値があると判断した。
溶質である尿酸、アルブミンを、pH9.18のホウ酸緩衝液に溶かし、この水溶液を測定に用いた。
筐体としては紫外光透過性の石英ガラス製の筐体を用い、長さXが2mm、長さYが10mmの筐体を測定に用いた。
光源としては、280nmに発光波長のピークを持つ深紫外光LEDを用いた。また光源の駆動はデューティー比20%のパルスを1秒おきに発光させることにより行った。
第1の受光部としては、前記深紫外光LEDの発光波長に感度を持つSiCフォトダイオードを用い、第2の受光部としては、340nmのアルブミンの蛍光発光ピークに感度をもつSiフォトダイオードを用いた。
図12は、アルブミンを含まない尿酸−ホウ酸緩衝液の尿酸濃度と濃度測定モジュール70の第1の受光部3が出力する第1の信号から計算された吸光係数の一例を示すグラフである。尿酸の濃度に対してランベルトベールの法則にしたがった第1の信号が得られていることがわかる。なお、図12において、横軸は尿酸濃度(mg/dL)、縦軸は吸光係数A(/cm)である。
図13は、尿酸を含まないアルブミン−ホウ酸緩衝液のアルブミン濃度と濃度測定モジュール70の第2の受光部4が出力する第2の信号から得られる蛍光強度Flの一例を示すグラフである。アルブミンの濃度にしたがった蛍光発光に応じた第2の信号が得られていることがわかる。図13において、横軸はアルブミン濃度(mg/dL)、縦軸は蛍光強度Flである。蛍光強度Flは第2の受光部4から得られた電気信号(第2の信号)を増幅した値をアナログ‐デジタル変換した値で、単位は任意単位(a.u.)である。
図14は尿酸濃度が0.0mg/dL、1.0mg/dL、2.0mg/dL、4.0mg/dL、8.0mg/dLのときに、アルブミンの濃度を8.0mg/dL、16.0mg/dL、32.0mg/dLとしたホウ酸緩衝液水溶液を用いた場合の、第1の受光部及び第2の受光部から得られる第1の信号、第2の信号の一例である。なお、図14において、第1の受光部から得られる第1の信号として吸光係数を示し、第2の受光部から得られる第2の信号として蛍光強度Flを示す。
蛍光強度Flは水溶液の吸収によって励起光が減少するため、実際のアルブミン濃度と蛍光強度の相関が得られなくなるが、本発明の第1の受光部3によって同時に測定される透過率T1と式(6)による補正を用いてFl_normを算出することで、良好な直線性をもつ相関関係を得ることができる。
補正蛍光強度Fl_norm
=蛍光強度Fl÷(0.797×T1+0.203) ……(6)
なお、(6)式中の「0.797」は透過率と蛍光強度から求められる補正関数の傾きであり、「0.203」は透過率と蛍光強度から求められる補正関数の切片である。補正関数は尿酸−ホウ酸緩衝液において、同じアルブミン濃度で異なる尿酸濃度の溶液について、横軸を透過率、縦軸を蛍光強度として最小二乗法で近似した直線の関数であり、補正関数の係数とする際には、異なるアルブミン濃度でも使用できるように、透過率100%の時の蛍光を1.0とした際の値に規格化して用いる。
補正された補正蛍光強度Fl normが表す直線関係を図15に示す。尿酸とアルブミンのお互いが共存している状況下でも、適切にアルブミン濃度が検出できていることがわかる。なお、図15において、横軸は補正蛍光強度Fl norm、縦軸はアルブミン濃度CAlb(mg/dL)である。
以上の結果から、本発明の濃度測定モジュール70は、透析排液中に共存する、尿酸とアルブミンの濃度を実用上十分な精度で測定可能であることが確認された。
1 筐体
2 光源
3 第1の受光部
4 第2の受光部
5 被照射体流入口
6 被照射体排出口
70 濃度測定モジュール
75 血液透析装置
80 ダイアライザ
81 動脈側血液回路に接続されるライン
82 静脈側血液回路に接続されるライン
83 透析液導入ライン
84 透析液排出ライン

Claims (22)

  1. 内部に被照射体を導入可能な筐体と、
    前記筐体の内部に出力光を入射する光源と、
    前記光源の出力光の波長に対して感度を有し、前記筐体内から放射される光を受光する第1の受光部と、
    前記第1の受光部よりも長い波長に対して感度を有し、前記筐体内から放射される光を受光する第2の受光部と、
    を備え、
    前記光源と前記第1の受光部とは、前記光源の出射面と前記第1の受光部の受光面とが向かい合うように配置され、
    前記光源と前記第1の受光部と前記第2の受光部とは、前記光源と前記第1の受光部とを通る直線のうちの前記筐体内部に相当する線分に対して、前記第2の受光部の受光面の法線とが直交する位置関係となるように配置され、
    前記光源と前記第1の受光部とを通る直線のうちの前記筐体内部に相当する線分の長さXと、前記第2の受光部の受光面の法線を含む直線のうちの前記筐体内部に相当する線分の長さYとは、
    Y/X>1
    を満たす濃度測定モジュール。
  2. 前記線分の長さXと前記線分の長さYとは、
    2√3<Y/X<50
    を満たす請求項1に記載の濃度測定モジュール。
  3. 前記線分の長さXと前記線分の長さYとは、
    1.4≦Y/(X^0.2)≦20
    を満たす請求項1又は請求項2に記載の濃度測定モジュール。
  4. 前記第1の受光部は、
    前記出力光のうち前記筐体内部を透過した光を受光し、
    前記第2の受光部は、
    前記光源の出力光により励起された前記筐体内の励起光を受光する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の濃度測定モジュール。
  5. 前記第1の受光部は、
    前記出力光のうち前記被照射体により減衰する波長に対して感度を有し、
    前記第2の受光部は、
    前記出力光により励起された前記被照射体が放射する前記出力光よりも長波長の励起光に対して感度を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の濃度測定モジュール。
  6. 前記被照射体は、2成分以上の物質を含む請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の濃度測定モジュール。
  7. 前記第1の受光部の前記筐体の内部に対する視野体積Pと、
    前記第2の受光部の前記筐体の内部に対する視野体積Qとは、
    1≦Q/P≦200
    を満たす請求項1から請求項6の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  8. 前記第2の受光部の受光面の法線は、前記光源と前記第1の受光部とを通る直線のうちの前記筐体内部に相当する線分の中点を通る請求項1から請求項7の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  9. 前記線分の長さXは、
    1mm≦X≦10mm
    を満たす請求項1から請求項8の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  10. 前記線分の長さXは、
    2mm≦X≦5mm
    を満たす請求項1から請求項9の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  11. 前記光源、前記第1の受光部及び前記第2の受光部を含む面で前記筐体を断面視したときの断面形状は長方形である請求項1から請求項10の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  12. 前記第2の受光部の出力側に、当該第2の受光部の出力そのものを増幅する増幅回路を有し、
    前記第2の受光部の受光体本体の中心と、当該受光体本体と前記増幅回路とを接続する配線の前記増幅回路における接続点との間の直線距離が5cm以内である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の濃度測定モジュール。
  13. 前記第2の受光部の出力側に、当該第2の受光部の出力そのものを増幅する増幅回路を有し、
    前記第2の受光部の受光体から前記増幅回路までの配線の中心から見た立体角で90%以上が良導体で覆われている請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の濃度測定モジュール。
  14. 前記第2の受光部の出力側に、当該第2の受光部の出力そのものを増幅する増幅回路を有し、
    前記第2の受光部の受光体から前記増幅回路までの配線の中心から見た立体角で90%以上が良導体で覆われており、当該良導体により前記増幅回路が電気的に遮蔽されている請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の濃度測定モジュール。
  15. 前記被照射体は、尿素とアルブミンを含む請求項1から請求項14の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  16. 前記第1の受光部は、
    前記出力光のうち、前記被照射体に含まれる尿素によって減衰する光の波長に対して感度を有し、
    前記第2の受光部は、
    前記出力光により前記被照射体に含まれるアルブミンが発する励起光の波長に対して感度を有する請求項15に記載の濃度測定モジュール。
  17. 前記光源は、200nm以上300nm以下の範囲の発光波長帯域を持つ発光ダイオードである請求項1から請求項16の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  18. 前記第1の受光部及び前記第2の受光部の出力に基づいて、前記被照射体に含まれる成分の濃度を算出する演算部をさらに備える請求項1から請求項17の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  19. 前記光源の駆動を制御する制御部をさらに備える請求項1から請求項18の何れか一項に記載の濃度測定モジュール。
  20. 前記制御部は、前記出力光がデューティー比20%以下の発光パルスとなるように前記光源を駆動する請求項19に記載の濃度測定モジュール。
  21. 請求項1から請求項20の何れか一項に記載の濃度測定モジュールを備える透析装置。
  22. 請求項1から請求項20の何れか一項に記載の濃度測定モジュールを用いて、光源の出力光が照射される被照射体中に含まれる2成分の物質の濃度を算出する方法であって、
    前記被照射体による前記出力光の吸収量に相関のある第1の信号を取得するステップと、
    前記出力光による前記被照射体の励起量に相関のある前記第1の信号とは異なる第2の信号を取得するステップと、
    前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記2成分の物質の濃度を算出するステップと、
    を備える濃度算出方法。
JP2018112777A 2017-07-14 2018-06-13 濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法 Pending JP2019017990A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18183104.1A EP3427644B1 (en) 2017-07-14 2018-07-12 Concentration measuring module, dialyzer, and concentration calculating method
US16/034,569 US11266771B2 (en) 2017-07-14 2018-07-13 Concentration measuring module, dialyzer, and concentration calculating method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017138412 2017-07-14
JP2017138412 2017-07-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019017990A true JP2019017990A (ja) 2019-02-07

Family

ID=65353825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018112777A Pending JP2019017990A (ja) 2017-07-14 2018-06-13 濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019017990A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021201025A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 株式会社ジェイ・エム・エス 濃度測定装置及び濃度測定方法
WO2022030079A1 (ja) * 2020-08-03 2022-02-10 株式会社ジェイ・エム・エス 濃度測定装置及び制御方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186854A (ja) * 1985-02-14 1986-08-20 Fuji Photo Film Co Ltd 超純水中のバクテリア数測定装置
WO2009098867A1 (ja) * 2008-02-07 2009-08-13 Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. 蛍光検出装置および蛍光検出方法
US20130105371A1 (en) * 2010-06-11 2013-05-02 B. Braun Avitum Ag Detection device and method
JP2014518517A (ja) * 2011-04-11 2014-07-31 フレゼニウス メディカル ケアー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 患者の治療、好ましくは血液透析、血液透析濾過、および腹膜透析の少なくとも1つを監視する方法および装置
JP2016000125A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 日機装株式会社 血液浄化装置
US20160064117A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-03 Thoratec Corporation Triple helix driveline cable and methods of assembly and use

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186854A (ja) * 1985-02-14 1986-08-20 Fuji Photo Film Co Ltd 超純水中のバクテリア数測定装置
WO2009098867A1 (ja) * 2008-02-07 2009-08-13 Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. 蛍光検出装置および蛍光検出方法
US20130105371A1 (en) * 2010-06-11 2013-05-02 B. Braun Avitum Ag Detection device and method
JP2014518517A (ja) * 2011-04-11 2014-07-31 フレゼニウス メディカル ケアー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 患者の治療、好ましくは血液透析、血液透析濾過、および腹膜透析の少なくとも1つを監視する方法および装置
JP2016000125A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 日機装株式会社 血液浄化装置
US20160064117A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-03 Thoratec Corporation Triple helix driveline cable and methods of assembly and use

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021201025A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 株式会社ジェイ・エム・エス 濃度測定装置及び濃度測定方法
JP7472600B2 (ja) 2020-03-30 2024-04-23 株式会社ジェイ・エム・エス 濃度測定装置及び濃度測定方法
WO2022030079A1 (ja) * 2020-08-03 2022-02-10 株式会社ジェイ・エム・エス 濃度測定装置及び制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9377351B2 (en) Angle of incidence selective band pass filter for implantable chemical sensor
CN103533972B (zh) 用于监测患者的治疗优选地用于监测血液透析、血液透滤和/或腹膜透析的方法和设备
US8269953B2 (en) Spectroscopic detector and method for determining the presence of blood and biological marker substances in liquids
CN108351304B (zh) 水质分析仪
JP2017127635A (ja) 濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法
JP2019017990A (ja) 濃度測定モジュール、透析装置及び濃度算出方法
KR20140067152A (ko) 형광분석에 의한 체외 검출 및/또는 정량화를 위한 시스템
EP3321664B1 (en) Functional water concentration sensor
US11266771B2 (en) Concentration measuring module, dialyzer, and concentration calculating method
WO2008105435A1 (ja) 蛍光検出システム
US8698103B2 (en) Measuring device for determination of at least one parameter of a blood sample
CN106404727B (zh) 感测模块及感测方法
CN209992451U (zh) 一种用于有机氮分析的微流控紫外氧化装置
WO2018131348A1 (ja) 成分濃度検出システム
JP2018017635A (ja) 機能水濃度センサ
CN217586807U (zh) 一种血细胞压积值检测装置及特定蛋白分析仪
JP7344396B2 (ja) 水質センサ及び水中の物質濃度測定方法
JP4847308B2 (ja) 酸素飽和度測定装置
US20200371030A1 (en) Device for collecting flourescent light emitted by particles in a medium
JP2018109582A (ja) 機能水濃度センサ
EP3724641A1 (en) Apparatus for optical detection of contamination, radiation source, method for optical detection of contamination
CN116087067A (zh) 一种用于血细胞表征的光学流式细胞仪
CN116223423A (zh) 一种抗干扰气体的酒精检测器
JP2018105795A (ja) 機能水濃度センサ
JP2015011010A (ja) 血液情報測定装置及び測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220920