JP2019016725A - プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板 - Google Patents

プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板 Download PDF

Info

Publication number
JP2019016725A
JP2019016725A JP2017134340A JP2017134340A JP2019016725A JP 2019016725 A JP2019016725 A JP 2019016725A JP 2017134340 A JP2017134340 A JP 2017134340A JP 2017134340 A JP2017134340 A JP 2017134340A JP 2019016725 A JP2019016725 A JP 2019016725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
plasma processing
processing apparatus
plasma
silicon carbide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017134340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6853456B2 (ja
Inventor
野村 聡
Satoshi Nomura
聡 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2017134340A priority Critical patent/JP6853456B2/ja
Publication of JP2019016725A publication Critical patent/JP2019016725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6853456B2 publication Critical patent/JP6853456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】安定してガスを通過させることができるプラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板を提供すること。【解決手段】本発明のプラズマ処理装置用電極板の再生方法は、プラズマ生成用のガスを通過させる複数の第1通気孔を有し、表面がプラズマにより消耗しているプラズマ処理装置用電極板の再生方法であって、プラズマ処理装置用電極板の少なくともプラズマにより消耗している面に化学的気相成長法によって炭化珪素層を堆積させ、かつ第1通気孔の開口を閉塞するコーティング工程と、コーティング工程により炭化珪素層が形成されたプラズマ処理装置用電極板の第1通気孔とは異なる位置にプラズマ生成用のガスを通過させる複数の第2通気孔を形成する通気孔形成工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、プラズマ処理装置において、プラズマ生成用ガスを厚さ方向に通過させながら放電するプラズマ処理装置用電極板の再生方法及びその再生方法により再生されたプラズマ処理装置用電極板に関する。
従来、半導体デバイス製造プロセスに使用されるプラズマエッチング装置やプラズマCVD装置等のプラズマ処理装置は、チャンバー内に、高周波電源に接続される一対の電極を、例えば上下方向に対向配置し、その下側電極の上に被処理基板を配置した状態として、上部電極に形成した複数の通気孔からエッチングガスを被処理基板に向かって流通させながら高周波電圧を印加することによりプラズマを発生させ、被処理基板にエッチング等の処理を行う構成とされている。
このプラズマ処理装置に使用される上部電極として、一般に同径の通気孔が複数形成された電極板が使用される。ところが、電極板は、使用されるにつれて被処理基板側がプラズマにさらされて浸食され、また通気孔内にもプラズマが回り込むことにより、通気孔の開口部径が徐々に大きくなる。このため、電極板の使用時間が長くなるにつれて各通気孔から流通するエッチングガスの量に偏りが生じ、被処理基板へのプラズマ処理量にも偏りが生じて面内均一な処理を行うことができなくなる。
このような上部電極の耐プラズマ性を向上させるために上部電極の表面にコーティング層を設けたプラズマエッチング装置用電極が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプラズマエッチング装置用電極では、該プラズマエッチング装置用電極のプラズマ生成用のガスが噴き出す側の表面に、炭化珪素層を形成することによりプラズマ処理装置用電極の耐久性を高めている。このような炭化珪素層として、化学気相成長法(CVD法)により形成されたSiC(CVD−SiC)が提案されている。
特開2005−285845号公報
ところで、特許文献1に記載のプラズマエッチング装置用電極(プラズマ処理装置用電極板)では、プラズマ生成用のガスが噴き出す側の表面に、炭化珪素層を形成することによりプラズマ処理装置用電極板の消耗を抑制しているものの、長期間プラズマにさらされると、上記表面の炭化珪素層により構成されるSiCもプラズマによる浸食を避けられない。
これに対し、特許文献1に記載のプラズマ処理装置用電極板の炭化珪素により構成されるいわゆるコーティング層が浸食された場合に、このプラズマ処理装置用電極板の上記表面に炭化珪素を再度コーティングし、上記通気孔を同じ位置に再度形成するプラズマ処理装置用電極板の再生方法が考えられる。
しかしながら、コーティング層が再度形成されたプラズマ処理装置用電極板に上記通気孔を同じ位置に再度形成することは技術的に困難であり、仮に形成できたとしても、通気孔内がプラズマにより浸食され、該通気孔の開口径が大きくなっている可能性がある。また、再度形成された通気孔と初めから形成されている通気孔との位置がわずかにずれると、該通気孔の開口径がさらに大きくなる。このため、コーティング層が再度形成されたプラズマ処理装置用電極板を通過するプラズマ生成用ガスの流量や流出位置が異なり、再生前のプラズマ処理装置用電極板と同じように使用しても、同じ結果を得ることができない。このため、プラズマ処理装置用電極板が用いられるプラズマ処理装置で半導体素子の製造を行う際に、歩留まりが低下してしまう問題が生じる。
このため、再生されたプラズマ処理装置用電極板であっても、再生前のプラズマ処理装置用電極板と同じように安定してガスを通過させることができるプラズマ処理装置用電極板の再生方法が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、安定してガスを通過させることができるプラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板を提供することを目的とする。
本発明のプラズマ処理装置用電極板の再生方法は、プラズマ生成用のガスを通過させる複数の第1通気孔を有し、表面がプラズマにより消耗しているプラズマ処理装置用電極板の再生方法であって、前記プラズマ処理装置用電極板の少なくとも前記プラズマにより消耗している面に化学的気相成長法によって炭化珪素層を堆積させ、かつ前記第1通気孔の開口を閉塞するコーティング工程と、前記コーティング工程により前記炭化珪素層が形成された前記プラズマ処理装置用電極板の前記第1通気孔とは異なる位置に前記プラズマ生成用のガスを通過させる複数の第2通気孔を形成する通気孔形成工程と、を備える。
このような構成によれば、プラズマにより浸食されたプラズマ処理装置用電極板の消耗している面に炭化珪素層を堆積させて第1通気孔の開口を閉塞した後、第1通気孔とは異なる位置に第2通気孔を複数形成するので、例えば、炭化珪素層により開口が閉塞された第1通気孔と同じ位置に第2通気孔を形成する場合に比べて、複数の第2通気孔を容易に形成することができる。
ここで、第1通気孔と同じ位置に第2通気孔を形成する場合、消耗したプラズマ処理装置用電極板の第1通気孔には、プラズマが侵入し浸食されている可能性がある。これに対し、本発明では、第1通気孔とは異なる位置に第2通気孔を形成するので、新規作成時のプラズマ処理装置用電極板と同じ通気孔を形成できる。これにより、浸食されたプラズマ処理装置用電極板を再生した場合においても、プラズマ生成用ガスを安定して供給できる。したがって、半導体素子の製造における歩留まりの低下を抑制できる。
本発明のプラズマ処理装置用電極板の再生方法では、前記プラズマ処理装置用電極板は、該プラズマ処理装置用電極板をプラズマ処理装置に固定するための第1開口部を有し、前記プラズマ処理装置用電極板に予め形成された前記第1開口部とは異なる位置で、かつ、前記第1開口部と前記複数の第1通気孔との位置関係を前記複数の第2通気孔との間で維持できる位置に前記プラズマ処理装置用電極板を前記プラズマ処理装置に固定するための第2開口部を形成する開口部形成工程を備えてもよい。
上述したように、第2通気孔は第1通気孔とは異なる位置に形成されているため、第1開口部をそのまま使用すると、再生されたプラズマ処理装置用電極板から流出するプラズマ生成用ガスの流出位置が再生前のプラズマ処理装置用電極板と異なってしまう。
これに対し、本発明では、第1開口部と第1通気孔との位置関係を複数の第2通気孔との間で維持できる位置に第2開口部が形成されるので、第2開口部を介してプラズマ処理装置用電極板が固定される場合における複数の第2通気孔の位置と、第1開口部を介してプラズマ処理装置用電極板が固定された場合における複数の第1通気孔の位置とが一致する。このように、複数の第1通気孔と第1開口部との位置関係及び複数の第2通気孔と第2開口部との位置関係が同じであるので、プラズマ処理装置用電極板を介して供給されるガスの流出位置が同じとなる。したがって、プラズマ生成用ガスを安定して供給でき、半導体素子の製造における歩留まりの低下をさらに抑制できる。
本発明のプラズマ処理装置用電極板の再生方法では、前記通気孔形成工程では、前記複数の第1通気孔に対して前記プラズマ処理装置用電極板の中心を基準に所定角度回転させた位置に前記複数の第2通気孔を形成してもよい。
このような構成によれば、複数の第2通気孔を第1通気孔とは異なる位置にランダムに形成する場合に比べて、プラズマ処理装置用電極板を所定角度回転させた後に第1通気孔を形成するのと同様の作業を実行するだけで、複数の第2通気孔を複数の第1通気孔とは異なる位置に形成でき、複数の第2通気孔の形成工程を効率化できる。
本発明のプラズマ処理装置用電極板は、板状の基材と、前記基材の少なくとも一方の表面に設けられた炭化珪素層と、を有し、前記基材に、前記炭化珪素層により閉塞された複数の内部孔と、前記基材及び前記炭化珪素層を貫通してプラズマ生成用のガスを通過させる複数の通気孔と、が設けられている。
本発明のプラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板では、安定してガスを通過させることができる。
本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置用電極板を示す平面図である。 上記実施形態におけるプラズマ処理装置用電極板を図1に示すA1−A1線にて切断した断面の一部を示す断面図である。 上記実施形態におけるプラズマ処理装置用電極板の再生工程を示す図である。 上記実施形態における再生工程において第2通気孔及び第2開口部が形成される位置を模式的に示す模式図である。 上記実施形態におけるプラズマ処理装置用電極板が用いられるプラズマエッチング装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明に係るプラズマ処理装置用電極板及びその再生方法について、図面を用いて説明する。
まず、プラズマ処理装置用電極板1(以下、電極板1という場合がある)が用いられるプラズマ処理装置としてのプラズマエッチング装置について説明する。
プラズマエッチング装置100は、図5に示すように、真空チャンバー2内の上側に電極板1(上側電極)が設けられるとともに、下側に上下動可能な架台4(下側電極)が電極板1と相互間隔をおいて平行に設けられる。この場合、上側の電極板1は絶縁体3により真空チャンバー2の壁に対して絶縁状態に支持されているとともに、架台4の上に、静電チャック5と、その周りを囲むシリコン製の支持リング6とが設けられており、静電チャック5上に支持リング6により周縁部を支持した状態でウエハ(被処理基板)7が載置されるようになっている。また、真空チャンバー2の上側には、エッチングガス供給管21が設けられ、このエッチングガス供給管21から送られてきたエッチングガスは、拡散部材8を経由した後、電極板1に設けられた通気孔12を通してウエハ7に向かって流され、真空チャンバー2の側部の排出口22から外部に排出される構成とされる。一方、電極板1と架台4との間には、高周波電源9により高周波電圧が印加されるようになっている。
また、電極板1の裏面1Bには、熱伝導性に優れるアルミニウム等からなる冷却板15が固定されている。この冷却板15にも、電極板1の通気孔12に連通するように、通気孔12と略同じピッチで貫通孔16が形成されている。そして、電極板1は、背面が冷却板15に接触した状態で第1開口部13を介してねじ止め等によってプラズマエッチング装置100内に固定され、表面1Aがプラズマにさらされる。
本実施形態の電極板1は、図2に示すように、炭化珪素の焼結体又はイットリウムなどの焼結助剤を含有した炭化珪素の焼結体により構成される円板状の基材10と、基材10の表面10Aに化学的気相成長法(CVD法)によって堆積された炭化珪素層11とにより構成されている。例えば、電極板1は、基材10の厚さが10mm〜14mm程度、炭化珪素層11の厚さが1〜3mm程度、直径100〜600mm程度の円板状に形成されている。これら炭化珪素の焼結体である基材10及び炭化珪素層11は、単結晶シリコンや多結晶シリコンに比べてプラズマに対する耐性が高く、プラズマにより消耗し辛い特性を有する。
このような電極板1には、図1及び図2では簡略化して示しているものの、実際には数mm〜10mmのピッチで数百〜3000個程度の通気孔12が厚さ方向に平行に貫通して形成されている。各通気孔12は、電極板1の中心部から外周部にかけて、電極板1の中心Cを基準とする同心円の円周S1〜S8上に並んで形成されている。また、各通気孔12の平均口径は、0.5mm〜1.0mm程度であり、隣接する円周上の通気孔12の径差が0.004mm以下となるように形成されている。
また、このように構成される電極板1の各通気孔12は、例えば、炭化珪素層11が形成された基材10に、ドリル、レーザー若しくは超音波加工によって基材10及び炭化珪素層11を厚さ方向に貫通する貫通孔を複数形成し、孔加工の後にエッチング処理を施すことにより形成される。貫通孔の加工は、電極板1の中心部側の円周S1上に貫通孔を加工した後、その円周S1に隣接する円周S2上に貫通孔を加工し、次いで円周S3上に貫通孔を加工するという様に、電極板1の中心部側の最内周の円周S1から外周部側の最外周の円周S8にかけて順に加工される。
電極板1には、複数の通気孔12の他、電極板1の外縁に2つの第1開口部13が形成されている。これら2つの第1開口部13は、中心Cを挟んで互いに対向する位置に形成されるねじ孔である。これら第1開口部13にねじ(図示省略)を螺合させることにより、電極板1が上述したプラズマエッチング装置100に装着される。
上述したような電極板1は、プラズマエッチング装置100に装着されて継続的に使用されることにより、表面1A側に形成された炭化珪素層11がプラズマによって浸食され、例えば、図3(a)に示すような状態となる。このようなプラズマにより浸食された電極板1は、消耗した炭化珪素層11を研磨し、炭化珪素層14を堆積して複数の通気孔12(本発明の第1通気孔12)の開口を閉塞した後、電極板1を回転させ、上記第1通気孔12とは異なる位置に複数の第2通気孔12Aを形成することにより再生する。以下、この再生方法について、詳細に説明する。
(研磨工程)
まず、プラズマにより消耗した電極板1をプラズマエッチング装置100から取り外し、図3(b)に示すように、消耗した炭化珪素層11を研磨する。
(コーティング工程)
そして、研磨された炭化珪素層11上に化学的気相成長法によって炭化珪素層14を堆積する。このコーティング工程においては、研磨された炭化珪素層11上に炭化珪素層14が形成される他、第1通気孔12の開口部付近の内側にも炭化珪素層14が堆積される。このため、図3(c)に示すように、第1通気孔12の開口部が炭化珪素層14により閉塞され、表面1Aの全面が炭化珪素層14により覆われる。
なお、予め基材10に設けられた炭化珪素層11と、再生方法のコーティング工程により堆積される炭化珪素層14とは同じ成分であり、研磨された炭化珪素層11の厚さ寸法と炭化珪素層14の厚さ寸法との和は、再生前の電極板1の炭化珪素層11の厚さ寸法と略同じに設定される。
(通気孔形成工程)
コーティング工程により炭化珪素層14が堆積された電極板1には、複数の第1通気孔12とは異なる位置にプラズマ生成用のガスを通過させる複数の第2通気孔12Aが形成される。具体的には、図4に示すように、炭化珪素層14が堆積された電極板1の中心Cを基準として、電極板1を所定角度θ1だけ回転させた位置に第2通気孔12Aを形成する。例えば、本実施形態では、上記所定角度θ1は20°に設定される。
このため、本実施形態では、図4に示すように、電極板1の同じ同心円の円周S1〜S8上における20°回転した位置に第2通気孔12Aが形成される。
これにより、電極板1の第1通気孔12が形成されていない位置(各第1通気孔12の間)に図3(d)に示すように第2通気孔12Aが形成され、再生されたプラズマ処理装置用電極板20(以下、電極板20という場合がある)となる。
(開口部形成工程)
また、通気孔形成工程と同時に、炭化珪素層14が堆積された電極板1には、予め形成された第1開口部13とは異なる位置で、かつ、第1開口部13と複数の第1通気孔12との位置関係を複数の第2通気孔12Aとの間で維持できる位置に電極板1をプラズマエッチング装置100に固定するための第2開口部13Aを形成する。この開口部形成工程では、上記通気孔形成工程と同様に、炭化珪素層14が堆積された電極板1の中心Cを基準として、電極板1を所定角度θ1だけ回転させた位置に第2開口部13Aを形成する。例えば、本実施形態では、図4に示すように、20°回転させた位置に第2開口部13Aが形成される。
このため、第2開口部13Aと第2通気孔12Aとの位置関係は、第1開口部13と第1通気孔12との位置関係と同じとなり、第2開口部13Aを介して再生された電極板20をプラズマエッチング装置100に固定しても、再生前の電極板1と同じ位置からプラズマ生成用ガスを供給できる。
このような各工程を経て、プラズマにより消耗した電極板1は、板状の基材10と、基材10の表面10Aに設けられた炭化珪素層14とを有し、基材10に、炭化珪素層14により閉塞された複数の内部孔(第1通気孔12の開口部が炭化珪素層14により閉塞されたもの)12Bと、基材10及び炭化珪素層14を貫通してプラズマ生成用のガスを通過させる複数の第2通気孔12Aとが設けられた電極板20として再生される。
本実施形態では、プラズマにより浸食された電極板1の消耗している表面1Aに炭化珪素層14を堆積させて第1通気孔12の開口を閉塞した後、第1通気孔12とは異なる位置に第2通気孔12Aを複数形成するので、複数の第2通気孔12Aを容易に形成することができ、かつ、新規作成時の電極板1と同じ通気孔を形成できる。これにより、再生された電極板20においても、プラズマ生成用ガスを安定して供給できる。したがって、半導体素子の製造における歩留まりの低下を抑制できる。
また、複数の第1通気孔12と第1開口部13との位置関係及び複数の第2通気孔12Aと第2開口部13Aとの位置関係が同じであるので、第2開口部13Aを介して固定された電極板1から供給されるガスの流出位置を同じにできる。
さらに、本実施形態では、電極板1を所定角度回転させた後に、第1通気孔12を形成するのと同様の作業を実行するだけで、複数の第2通気孔12Aを複数の第1通気孔12とは異なる位置に形成でき、複数の第2通気孔12Aの形成工程を第1通気孔12の形成工程と同じ条件で行うことができ、効率的である。
なお、再生された電極板20は、内部孔12Bを有する分、軽量化される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記実施形態では、第2通気孔12Aは、炭化珪素層14が堆積された電極板1の中心Cを基準として、電極板1を20°回転させた位置に形成されることとしたが、これに限らず、第1通気孔12と重ならない角度範囲であれば、上記θ1は、どのような角度に設定されてもよい。
上記実施形態では、複数の第1通気孔12は、同心円の円周S1〜S8上に形成されていることとしたが、これに限らず、第1開口部13との位置関係が維持できればどのような位置に形成されてもよく、例えば、格子状に形成されていてもよい。
上記実施形態では、予め基材10に設けられた炭化珪素層11と、再生方法のコーティング工程により堆積される炭化珪素層14とは同じ成分であることとしたが、これに限らず、異なる成分であってもよい。また、研磨された炭化珪素層11の厚さ寸法と炭化珪素層14の厚さ寸法との和は、再生前の電極板1の炭化珪素層11の厚さ寸法と略同じに設定されることとしたが、これに限らず、異なる厚さであってもよい。
上記実施形態では、開口部形成工程は、通気孔形成工程と同時に行うこととしたが、これに限らず、開口部形成工程より前に行ってもよいし、後に行ってもよい。
また、上記実施形態では、第1開口部13は、ねじ穴であることとしたが、これに限らず、単なる開口であってもよく、プラズマエッチング装置100の構成に適した形状であればよい。また、プラズマエッチング装置100への固定手段は、ねじ穴とねじによるものでなくてもよく、フック等により構成されてもよい。
1 プラズマ処理装置用電極板
1A 表面
1B 裏面
2 真空チャンバー
3 絶縁体
4 架台
5 静電チャック
6 支持リング
7 ウエハ
8 拡散部材
9 高周波電源
10 基材
10A 表面
11 炭化珪素層
12 通気孔(第1通気孔)
12A 第2通気孔(通気孔)
12B 内部孔
13 第1開口部
13A 第2開口部
14 炭化珪素層
15 冷却板
16 貫通孔
20 電極板(再生されたプラズマ処理装置用電極板)
21 エッチングガス供給管
22 排出口
100 プラズマエッチング装置(プラズマ処理装置)

Claims (4)

  1. プラズマ生成用のガスを通過させる複数の第1通気孔を有し、表面がプラズマにより消耗しているプラズマ処理装置用電極板の再生方法であって、
    前記プラズマ処理装置用電極板の少なくとも前記プラズマにより消耗している面に化学的気相成長法によって炭化珪素層を堆積させ、かつ前記第1通気孔の開口を閉塞するコーティング工程と、
    前記コーティング工程により前記炭化珪素層が形成された前記プラズマ処理装置用電極板の前記第1通気孔とは異なる位置に前記プラズマ生成用のガスを通過させる複数の第2通気孔を形成する通気孔形成工程と、を備えることを特徴とするプラズマ処理装置用電極板の再生方法。
  2. 前記プラズマ処理装置用電極板は、該プラズマ処理装置用電極板をプラズマ処理装置に固定するための第1開口部を有し、
    前記プラズマ処理装置用電極板に予め形成された前記第1開口部とは異なる位置で、かつ、前記第1開口部と前記複数の第1通気孔との位置関係を前記複数の第2通気孔との間で維持できる位置に前記プラズマ処理装置用電極板を前記プラズマ処理装置に固定するための第2開口部を形成する開口部形成工程を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置用電極板の再生方法。
  3. 前記通気孔形成工程では、前記複数の第1通気孔に対して前記プラズマ処理装置用電極板の中心を基準に所定角度回転させた位置に前記複数の第2通気孔を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置用電極板の再生方法。
  4. 板状の基材と、
    前記基材の少なくとも一方の表面に設けられた炭化珪素層と、を有し、
    前記基材に、前記炭化珪素層により閉塞された複数の内部孔と、前記基材及び前記炭化珪素層を貫通してプラズマ生成用のガスを通過させる複数の通気孔と、が設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置用電極板。
JP2017134340A 2017-07-10 2017-07-10 プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板 Active JP6853456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017134340A JP6853456B2 (ja) 2017-07-10 2017-07-10 プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017134340A JP6853456B2 (ja) 2017-07-10 2017-07-10 プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019016725A true JP2019016725A (ja) 2019-01-31
JP6853456B2 JP6853456B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=65358521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017134340A Active JP6853456B2 (ja) 2017-07-10 2017-07-10 プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6853456B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1192972A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Shin Etsu Chem Co Ltd プラズマ装置用電極の製造方法及びプラズマ装置用電極
JP2005285845A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Ibiden Co Ltd プラズマエッチング装置のガス吹き出し板
JP2006287162A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Nisshinbo Ind Inc 複合型電極板、それの使用方法及びそれを装着したプラズマエッチング装置
JP2008211183A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 容量的結合型プラズマチェンバー、シャワーヘッドの構造、製造方法並びに新たに再生リサイクルする方法
JP2011100882A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd シャワーヘッド、シャワーヘッド製造方法、およびシャワーヘッド再生方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1192972A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Shin Etsu Chem Co Ltd プラズマ装置用電極の製造方法及びプラズマ装置用電極
JP2005285845A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Ibiden Co Ltd プラズマエッチング装置のガス吹き出し板
JP2006287162A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Nisshinbo Ind Inc 複合型電極板、それの使用方法及びそれを装着したプラズマエッチング装置
JP2008211183A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 容量的結合型プラズマチェンバー、シャワーヘッドの構造、製造方法並びに新たに再生リサイクルする方法
JP2011100882A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd シャワーヘッド、シャワーヘッド製造方法、およびシャワーヘッド再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6853456B2 (ja) 2021-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11239061B2 (en) Methods and systems to enhance process uniformity
JP7176860B6 (ja) 前駆体の流れを改善する半導体処理チャンバ
JP6335538B2 (ja) プラズマ処理室用のガス分配部材を製造する方法
JP4869610B2 (ja) 基板保持部材及び基板処理装置
US11915950B2 (en) Multi-zone semiconductor substrate supports
JP6556046B2 (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
KR102595824B1 (ko) 전도성 전극들을 갖는 세라믹 샤워헤드들
JP2023529533A (ja) 高性能コーティングが施された半導体チャンバ部品
TW202231921A (zh) 用於減少斜面沉積的背側氣體洩漏
JP6570971B2 (ja) プラズマ処理装置およびフォーカスリング
JP2022527694A (ja) 高アスペクト比の孔及び高い孔密度を有するガス分配プレート
JP6853456B2 (ja) プラズマ処理装置用電極板の再生方法及びプラズマ処理装置用電極板
JP2021536671A (ja) 寿命が延長された閉じ込めリング
JP2023507091A (ja) 端部/中央部の不均一性を軽減するためにウエハの外周近傍に凹部を備えた半導体処理チャック
US11111582B2 (en) Porous showerhead for a processing chamber
JP5615576B2 (ja) 基板処理装置用の多孔板の製造方法及び多孔板
TW202336916A (zh) 具多層塗層之半導體腔室組件
JP2012199429A (ja) プラズマ処理装置用電極板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6853456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150