JP2019015813A - 光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュール - Google Patents

光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】ファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールを提供する。【解決手段】光レセプタクルは、第1方向に延びるファイバ保持孔、及びファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、ファイバ保持孔に挿入され、一端が開口から露出する光ファイバと、第1方向に延びる貫通孔を有し、貫通孔内にフェルールを保持する金属部材と、金属部材を保持するとともに光コネクタと接続される外郭部材と、を備え、フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料をフェルールの内部に更に備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールに関する。
特許文献1には、光レセプタクル構造を有する光モジュールが開示されている。この光モジュールは、接続される光ファイバへレーザ光を導くスタブフェルール(ファイバスタブ)と、接続される光ファイバの光コネクタフェルールとスタブフェルールとを保持するスリーブと、スタブフェルールとスリーブとが固定されるホルダと、ホルダと光モジュールとを接続するアダプタと、を備える。
特開2006−106680号公報 特開2008−151956号公報 特開2013−50512号公報
光通信システムに用いられる光モジュールは、光ファイバの先端に取り付けられた光コネクタと接続される光レセプタクルと、発光素子若しくは受光素子といった光デバイスとを備える。光レセプタクルは、光コネクタフェルールと物理的な接触(フィジカルコンタクト)を行うファイバスタブを備えている。フィジカルコンタクトとは、光ファイバを挿通させた円筒形状の光コネクタフェルール及びファイバスタブの光ファイバ端面を含む先端面を球状に研磨し、光コネクタフェルール及びファイバスタブを相互に突き当てて接触部分に高い応力場(ヘルツ応力)を生じさせ、光ファイバ端面同士の隙間を無くす技術である。このような技術により、発光素子への戻り光を防止することができ、また光コネクタ接続部での反射による損失を軽減することができる。
しかしながら、ファイバスタブの材料には誘電体であるセラミック(例えばジルコニア)が一般的に用いられる。従って、ファイバスタブが電磁波の通り道となり、光モジュールの電磁適合性(Electromagnetic Compatibility:EMC)が低下する虞がある。例えば、光モジュール内の高速の電気信号によって発生した電磁波がファイバスタブを減衰しながらも通過して光モジュールの外部に放射されるという現象が起こり得る。特に、このような現象は、電気信号の通信レートが25Gbpsを超えるなど、電気信号の速度が速くなるほど起こり易くなると考えられる。本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る光レセプタクルは、第1方向に延びるファイバ保持孔、及びファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、ファイバ保持孔に挿入され、一端が開口から露出する光ファイバと、第1方向に延びる貫通孔を有し、貫通孔内にフェルールを保持する金属部材と、金属部材を保持するとともに光コネクタと接続される外郭部材と、を備え、フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料をフェルールの内部に更に備える。
本発明による光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールによれば、ファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光レセプタクルの側面図である。 図2は、第1実施形態に係る光レセプタクルを前方から見た斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る光レセプタクルを後方から見た斜視図である。 図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1のX−X線に沿った断面図である。 図6は、フェルールの第1領域と金属部材とを示す断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る光モジュールの構成を示す断面図である。 図8は、実施例における計算モデルの断面を示す図である。 図9は、図8に示された計算モデルにおける電磁波の伝搬定数と、低誘電率領域の直径の割合との相関を算出した結果を示すグラフである。 図10は、図8に示された計算モデルにおける電磁波の伝搬定数と、低誘電率領域の直径の割合との相関を算出した結果を示すグラフにおいて、伝搬定数が虚数となる範囲を更に含む。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光レセプタクルは、第1方向に延びるファイバ保持孔、及びファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、ファイバ保持孔に挿入され、一端が開口から露出する光ファイバと、第1方向に延びる貫通孔を有し、貫通孔内にフェルールを保持する金属部材と、金属部材を保持するとともに光コネクタと接続される外郭部材と、を備え、フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料をフェルールの内部に更に備える。
通常、光レセプタクルは、光ファイバがフェルール内に保持された構造を有するファイバスタブを備える。光レセプタクルは、さらにファイバスタブが金属部材の貫通孔内に保持された構造を備える。光レセプタクルのこのような構造は、金属部材の貫通孔が複合誘電体(フェルール及び光ファイバ)によって満たされた、円筒導波管とみなすことができる。導波管は遮断周波数を有しており、該周波数以下の電磁波を遮断する。導波管内を満たす誘電体材料の誘電率が高いと遮断周波数が低くなり、周波数の高い電磁波は通過し易くなる。特に、ジルコニアの比誘電率は33〜46と高く、石英の比誘電率3.8に対しておおよそ10倍となっている。このことは、上記円筒導波管の遮断周波数が低下する原因となる。
このような課題に対し、上記の光レセプタクルは、フェルールの内部に設けられた低誘電率材料を備える。フェルールは先端面を含むので、光コネクタフェルールとフィジカルコンタクトを行う。そのため、フェルールの材料としては、靱性及びヤング率が高い材料(例えば高誘電率材料であるジルコニア)が用いられる。一方、低誘電率材料は、誘電率がフェルールよりも低い材料である。低誘電率材料の材料としては、例えば樹脂が用いられる。従って、フェルールを保持する金属部材により構成される導波管の遮断周波数は、この低誘電率材料によって増大することとなる。故に、フェルールを保持する金属部材により構成される導波管を、周波数の高い電磁波が通過しにくくなる。すなわち、上記の光レセプタクルによれば、そのような導波管構造を備えることにより、電磁適合性の低下を抑制することができる。
上記の光レセプタクルにおいて、フェルールは、先端面に対して第1方向に並ぶ基端面と、該基端面に形成された凹部と、を更に有し、低誘電率材料は、凹部に充填されてもよい。例えばこのような構成により、フェルールの内部に低誘電率材料が設けられた光レセプタクルを容易に作製することができる。この場合、ファイバ保持孔は、凹部の底と先端面との間を貫通してもよい。
上記の光レセプタクルにおいて、凹部は、底に向けて次第に内径が小さくなる縮径部を有し、フェルールは、第1方向に沿って貫通孔に圧入されており、フェルールと貫通孔との第1方向における接触範囲の先端面側の端に対して、凹部の底が先端面側に位置してもよい。これにより、フェルールの金属部材への圧入部分の十分な強度を保ちつつ、周波数の高い電磁波を効果的に遮蔽することができる。従って、凹部の深さをより深くすることが可能となり、フェルールの強度の低下を抑制しつつ、金属部材の貫通孔内部の誘電率をより低下させて周波数の高い電磁波を効果的に遮蔽することができる。
上記の光レセプタクルにおいて、凹部の内径は、フェルールの外径の0.4倍以上0.5倍以下であってもよい。本発明者の知見によれば、凹部の内径とフェルールの外径とがこのような関係を有する場合に、高速光通信に用いられる周波数(25GHz)付近およびそれ以上の周波数の電磁波を効果的に遮蔽することができる。
上記の光レセプタクルにおいて、フェルールはジルコニアにより形成され、低誘電率材料は樹脂により形成されてもよい。例えばこのような構成により、光コネクタフェルールとフィジカルコンタクトを行うフェルールと、金属部材の貫通孔内部の誘電率を低下させて導波管の遮断周波数を増大させるための低誘電率材料とを好適に実現することができる。この場合、低誘電率材料はエポキシ樹脂であってもよい。
一実施形態に係るファイバスタブは、第1方向に延びるファイバ保持孔、及びファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、ファイバ保持孔に挿入され、一端が開口から露出する光ファイバと、を備え、フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料をフェルールの内部に更に備える。このファイバスタブによれば、上述した光レセプタクルと同様に、ファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる。
一実施形態に係る光モジュールは、上記いずれかの光レセプタクルと、光ファイバの他端と光学的に結合される光デバイスと、光ファイバの他端と光デバイスとの間の光路上に配置されるレンズと、金属部材及び外郭部材の少なくとも一方に固定され、光デバイス及びレンズを収容するパッケージと、を備える。このファイバスタブによれば、上述した光レセプタクルを備えることにより、ファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光レセプタクル1Aの側面図である。図2は、本実施形態に係る光レセプタクル1Aを前方から見た斜視図である。図3は、本実施形態に係る光レセプタクル1Aを後方から見た斜視図である。図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。図5は、図1のX−X線に沿った断面図である。図1〜図5に示されるように、本実施形態の光レセプタクル1Aは、ファイバスタブ(スタブフェルール)2Aと、金属部材40と、スリーブ50と、外郭部材(シェル)60とを備える。ファイバスタブ2Aは、フェルール10と、光ファイバ11と、低誘電率材料30とを備える。
フェルール10は、円筒形状(または円柱形状)を有する部材である。フェルール10の中心軸線は方向A1に沿って延びており、フェルール10の該中心軸線に垂直な断面は円形である。フェルール10は、方向A1において並ぶ基端面10a及び先端面10bを有する。先端面10bは、光レセプタクル1Aに接続される光コネクタのフェルールとフィジカルコンタクトを行う面であって、例えば球面状に研磨されている。基端面10aは、先端面10bとは反対側の面であって、この光レセプタクル1Aが取り付けられる光モジュールと対向する。基端面10aは、フェルール10の中心軸線に垂直な面に対して僅かに(例えば8°程度)傾斜している。フェルール10は、円柱面である外周面10cを更に有する。
フェルール10は、ファイバ保持孔21を更に有する。ファイバ保持孔21は、方向A1に沿って延びており、フェルール10の中心軸上に形成されている。ファイバ保持孔21の断面は円形状であり、その内径は光ファイバ11の外径よりも僅かに大きい。ファイバ保持孔21の一方の開口は先端面10bに含まれ、ファイバ保持孔21の他方の開口は基端面10aに含まれる。すなわち、ファイバ保持孔21は、フェルール10の基端面10aと先端面10bとの間を方向A1に沿って貫通している。
光ファイバ11は、例えばシングルモードファイバであって、樹脂被覆が除去された裸ファイバである。光ファイバ11は、例えば石英製である。光ファイバ11は、方向A1を長手方向(光軸方向)として延びており、一端11a及び他端11bを有する。光ファイバ11は、ファイバ保持孔21に挿入され、先端面10b側のファイバ保持孔21の開口から一端11aが露出し、基端面10a側のファイバ保持孔21の開口から他端11bが露出する。一端11aは、光レセプタクル1Aに接続される光コネクタ側の光ファイバの一端と接触する。他端11bは、この光レセプタクル1Aが取り付けられる光モジュールの内蔵光部品(発光素子、受光素子など)と光学的に結合される。光ファイバ11の外径は、例えば125μmである。
本実施形態のファイバスタブ2Aは、フェルール10の内部に低誘電率材料30を有する。図6は、ファイバスタブ2Aのフェルール10と金属部材40とを示す断面図である。フェルール10は、少なくとも先端面10bを含み、本実施形態では基端面10aと、先端面10bと、外周面10cとを含んでいる。すなわち、フェルール10は、立体としては、上述の通り円柱形状をしており、中心軸線方向(方向A1)の一方の端に円形状の基端面10aを含み、他方の端に円形状の先端面10bを含んでいる。ただし、上述の通り基端面10aは中心軸線に垂直ではなく、僅かに傾いている。フェルール10は、例えばジルコニア(ZrO2)製である。靱性及びヤング率が高いジルコニアによってフェルール10が構成されることにより、先端面10bにおいてフィジカルコンタクトを好適に行うことができる。また、フェルール10は、基端面10aに形成された凹部22を有する。凹部22は方向A1を深さ方向として形成されており、方向A1に垂直な断面の形状は例えば円形である。一例では、凹部22の中心軸線は、フェルール10の中心軸線と重なる。
本実施形態の凹部22は、主部22a及び縮径部(テーパ部)22bを有する。主部22aは、基端面10aから方向A1に沿って円柱状に延びている。凹部22の内径すなわち主部22aの内径L1は、光ファイバ11の外径よりも大きく、フェルール10の外径L2よりも小さい。主部22aの内径L1は、例えばフェルール10の外径L2の0.4倍以上0.5倍以下である。なお、フェルール10の外径L2は、例えば1.25mmである。縮径部22bは、主部22aに対して先端面10b側に設けられている。縮径部22bの内径は、主部22aとの接続位置から凹部22の底22cに向けて次第に小さくなっている。なお、凹部22の底(すなわち縮径部22bの頂部)22cは、フェルール10の中心軸線上に位置する。前述したファイバ保持孔21は、凹部22の底22cと先端面10bとの間を貫通している。
再び図1〜図5を参照する。低誘電率材料30は、フェルール10の誘電率よりも低い誘電率を有する材料である。フェルール10がジルコニア製である場合、その比誘電率は38〜40なので、低誘電率材料30の比誘電率はこれよりも低く(例えば光ファイバ11の比誘電率と同等かそれ以下に)設定される。低誘電率材料30は、例えば樹脂であり、一実施例ではエポキシ樹脂である。低誘電率材料30は、凹部22に充填されている。言い換えれば、低誘電率材料30は凹部22とほぼ同じ形状を有しており、凹部22の内面と接している。従って、低誘電率材料30は、方向A1に沿った中心軸線を有する略円柱形状を有する。本実施形態の低誘電率材料30は、基端面10aの一部(フェルール10の中心軸線周りの部分)を含んでいる。また、本実施形態の低誘電率材料30は、ファイバ保持孔21から方向A1に沿って延出された光ファイバ11を保持する。
金属部材40は、方向A1に延びる貫通孔41を有し、貫通孔41内にファイバスタブ2Aを保持する部材である。金属部材40は、例えばステンレスといった金属材料からなる。図3に示されるように、金属部材40は方向A1に沿って延びる円筒形状を有する。また、図6に示されるように、金属部材40は、基端面42及び先端面43、並びに外周面44を有する。基端面42及び先端面43は方向A1において並んでおり、貫通孔41は基端面42と先端面43との間を貫通している。方向A1に垂直な貫通孔41の断面は円形である。基端面42は、例えば、この光レセプタクル1Aが取り付けられる光モジュールの筐体と当接する。
図6に示されるように、金属部材40は、貫通孔41として、基端面42側の第1の部分41aと、先端面43側の第2の部分41bとを含む。第1の部分41aは、基端面42から方向A1に沿って貫通孔41の中央付近まで延びている。第2の部分41bは、先端面43から方向A1に沿って貫通孔41の中央付近まで延びている。そして、第1の部分41a及び第2の部分41bは、貫通孔41の中央付近において相互に連結(連通)している。第1の部分41aの内径は、前述したフェルール10の外径L2と同じか、それよりも僅かに小さい。なお、ファイバスタブ2Aの外形は、フェルール10の形状によって決まるので、第1の部分41aの内径は、ファイバスタブ2Aの外径L2と同じか、それよりも僅かに小さい。第2の部分41bの内径は、フェルール10の外径L2よりも大きい。ファイバスタブ2Aの外形は、フェルール10の形状によって決まるので、第2の部分41bの内径は、ファイバスタブ2Aの外径L2よりも大きい。このように、第1の部分41aの内径は第2の部分41bの内径よりも小さいので、第1の部分41aと第2の部分41bとの間には段差面45が形成されている。段差面45は、フェルール10の中心軸線を囲む円環状の面であり、方向A1と交差している。図6にて、段差面45は、貫通孔41の中心付近に位置しているが、必ずしもこのように限定される必要は無く、例えば、光レセプタクル1Aの形状に応じて、より基端面42の近くに位置しても良いし、あるいは、より先端面43の近くに位置しても良い。
前述したファイバスタブ2Aは、方向A1に沿って、金属部材40の貫通孔41の第1の部分41aに圧入されている。すなわち、ファイバスタブ2A(フェルール10)の外周面10cは、第1の部分41aの内面と接しており、これによりファイバスタブ2Aが金属部材40に固定されている。具体的には、フェルール10の基端面10a側の一部が第1の部分41aに段差面45側から圧入されている。基端面10aは第1の部分41aの内部に位置しており、フェルール10の先端面10b側の残部が段差面45から方向A1に沿って前方に突出している。フェルール10と貫通孔41との方向A1における接触範囲(図6の範囲C)の先端面10b側の端(すなわち段差面45)に対して、凹部22の底22cは先端面10b側に位置する。言い換えれば、方向A1における低誘電率材料30の長さ(基端面10aから凹部22の底22cまでの距離)は、接触範囲Cよりも長い。なお、接触範囲Cの長さは、例えば0.9mmである。
再び図1〜図5を参照する。スリーブ50は、方向A1に沿って延びる円筒状の部材であり、例えばセラミック製である。一例では、スリーブ50はフェルール10と同じ材料(例えばジルコニア)からなる。スリーブ50の内径は、ファイバスタブ2Aの外径とほぼ等しい。スリーブ50は、方向A1において並ぶ基端51及び先端52を有する。また、スリーブ50は、外周面53及び内周面54を有する。スリーブ50の基端51側の開口からは、ファイバスタブ2Aが挿入されている。言い換えれば、スリーブ50の基端51側の一部は、フェルール10の外周面10cと金属部材40の貫通孔41の第2の部分41bとの隙間に挿入されている。従って、スリーブ50の基端51は段差面45と接しており、スリーブ50の外周面53は第2の部分41bと接しており、スリーブ50の内周面54はファイバスタブ2Aの外周面10cと接している。スリーブ50の先端52側の開口からは、光コネクタフェルールが挿入される。ファイバスタブ2Aの先端面10bと光コネクタフェルールの先端面とは、スリーブ50内において互いに接触する。これにより、フェルール10が保持する光ファイバ11と、光コネクタフェルールが保持する光ファイバとが、高い結合効率でもって互いに光結合される。
外郭部材60は、金属部材40を保持するとともに光コネクタと接続される部材である。外郭部材60は、方向A1に沿って延びる円筒状の部材であり、例えばステンレスといった金属製である。外郭部材60は、フランジ部61と、方向A1に沿って延びる貫通孔62とを有する。また、外郭部材60は、方向A1において並ぶ基端面63及び先端部64を有する。フランジ部61は、外郭部材60の外側に向けて突出した円盤状の部分である。フランジ部61は、外郭部材60の基端面63側に設けられており、本実施形態ではフランジ部61の一方の面が基端面63を構成する。貫通孔62は、基端面63と先端部64との間を貫通している。方向A1に垂直な貫通孔62の断面は円形であり、その中心軸線は、ファイバスタブ2A及び金属部材40の中心軸線と重なる。外郭部材60は、貫通孔62の一部として、基端面63側の第1の部分62aと、先端部64側の第2の部分62bとを含む。第1の部分62aは、基端面63から方向A1に沿って先端部64付近まで延びている。第2の部分62bは、先端部64から方向A1に沿って延びている。そして、第1の部分62a及び第2の部分62bは、スリーブ50の先端52と先端部64との間において相互に連結(連通)している。第1の部分62aの内径は、スリーブ50の外周面53の外径よりも大きく、金属部材40の外周面44の外径とほぼ等しい。第2の部分62bの内径は、金属部材40の外周面44の外径よりも小さく、スリーブ50の内周面54の内径よりも僅かに大きい。このように、第1の部分62aの内径は第2の部分62bの内径よりも大きいので、第1の部分62aと第2の部分62bとの間には段差面65が形成されている。段差面65は、スリーブ50の先端52と対向している。
以上の構成を備える本実施形態の光レセプタクル1A及びファイバスタブ2Aによって得られる効果について説明する。ファイバスタブ2Aは、光ファイバ11がフェルール10内に保持された構造を備える。光レセプタクル1Aは、さらにファイバスタブ2Aが金属部材40の貫通孔41内に保持された構造を備える。光レセプタクル1Aの構造は、金属部材40の貫通孔41が複合誘電体(フェルール10及び光ファイバ11)によって満たされた、円筒導波管とみなすことができる。導波管は遮断周波数を有しており、該周波数以下の電磁波を遮断する。導波管内を満たす誘電体材料の誘電率が高いと遮断周波数が低くなり、周波数の高い電磁波は通過し易くなる。特に、ジルコニアの比誘電率は33〜46と高く、石英の比誘電率3.8に対しておおよそ10倍となっている。このことは、上記円筒導波管の遮断周波数が低下する原因となる。仮に、内径1.25mmの円筒導波管の内側をジルコニア(比誘電率33)によって満たすと仮定する。このとき、遮断周波数を計算すると24.47GHzとなる。これに対し、現在主流となっている光通信規格であるIEEE802.3で規定されている100G Base−Lxのボーレートは25.78125Gb/sである。従って、クロック周波数の第二高調波が上記の遮断周波数よりも高くなるので、従来のファイバスタブを備える光レセプタクルでは電磁波の漏洩が懸念される。
このような課題に対し、本実施形態の光レセプタクル1Aでは、ファイバスタブ2Aがフェルール10及びその内部に設けられた低誘電率材料30を有する。フェルール10は先端面20bを含むので、光コネクタフェルールとフィジカルコンタクトを行う。そのため、フェルール10の材料としては、靱性及びヤング率が高い材料(例えば高誘電率材料であるジルコニア)が用いられる。一方、低誘電率材料30は、誘電率がフェルール10よりも低い材料である。低誘電率材料30の材料としては、例えば樹脂が用いられる。従って、ファイバスタブ2Aが圧入された金属部材40により構成される導波管の遮断周波数は、この低誘電率材料30によって増大することとなる。故に、ファイバスタブ2Aが圧入された金属部材40により構成される導波管を、周波数の高い電磁波が通過しにくくなる。すなわち、本実施形態の光レセプタクル1Aによれば、光ファイバに沿ってそのような導波管構造を備えることによって従来のファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の光レセプタクル1Aのように、フェルール10が、基端面20aに形成された凹部22を有し、低誘電率材料30は、フェルール10よりも誘電率の低い材料が凹部22に充填されて成ってもよい。例えばこのような構成により、内部に低誘電率材料30が設けられたフェルール10を有する本実施形態のファイバスタブ2Aを容易に作製することができる。
なお、凹部22が深いほど、方向A1における低誘電率材料30の長さが長くなり、周波数の高い電磁波をより効果的に減衰させ、遮蔽することができる。しかし、本実施形態のようにファイバスタブ2Aを金属部材40に圧入する場合、ファイバスタブ2Aの圧入部分には十分な強度(壊れにくさ)が求められる。フェルールの基端面を座繰ることによって凹部22を形成すると、フェルール材料が金属部材40に圧入されるときに受ける応力に対して脆弱となる懸念がある。従い、圧入により発生する応力のばらつきを抑制するために、加工上の寸法管理を厳しく行う必要がある。そのため、凹部22の深さを圧入部分の長さ(接触範囲Cの長さ)よりも小さくすることも有り得る。
ファイバスタブ2Aの金属部材40への圧入部分の十分な強度を保ちつつ周波数の高い電磁波を効果的に遮蔽するために、本実施形態の光レセプタクル1Aのように、凹部22は、底22cに向けて次第に内径が小さくなる縮径部22bを有してもよい。これにより、凹部22の深さをより深くすることが可能となり、フェルール10の強度の低下を抑制しつつ、ファイバスタブ2Aの誘電率をより低下させて周波数の高い電磁波を効果的に遮蔽することができる。例えば、ファイバスタブ2Aと貫通孔41との方向A1における接触範囲Cの先端面20b側の端に対して、凹部22の底22cが先端面20b側に位置するような構成も可能となる。
また、本実施形態の光レセプタクル1Aのように、凹部22の内径L1は、ファイバスタブ2Aの外径L2の0.4倍以上0.5倍以下であってもよい。あるいは、ファイバスタブ2Aの外径L2はフェルール10によって決まる(等しい)ため、フェルール10の外形の0.4倍以上0.5倍以下であってもよい。後述する実施例において示すように、凹部22の内径L1とファイバスタブ2Aの外径L2とがこのような関係を有する場合に、高速光通信に用いられる周波数(25GHz)付近およびそれ以上の周波数の電磁波を効果的に遮蔽することができる。
また、本実施形態の光レセプタクル1Aのように、フェルール10はジルコニア製であり、低誘電率材料30は樹脂であってもよい。例えばこのような構成により、光コネクタフェルールとフィジカルコンタクトを行うフェルール10と、ファイバスタブ2Aの誘電率を低下させて導波管の遮断周波数を増大させるための低誘電率材料30とを好適に実現することができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る光モジュール3Aの構成を示す断面図であって、図4に対応する断面を示している。図7に示されるように、本実施形態の光モジュール3Aは、第1実施形態の光レセプタクル1Aと、光デバイス72と、レンズ73と、パッケージ70とを備える。光デバイス72は、光ファイバ11の他端11bとレンズ73を介して光学的に結合される。光デバイス72は、例えば受光素子または発光素子といった能動素子である。受光素子は例えばフォトダイオードである。発光素子は例えば半導体レーザ素子である。レンズ73は、光ファイバ11の他端11bと光デバイス72との間の光路上に配置される。パッケージ70は、金属部材40及び外郭部材60の少なくとも一方(本実施形態では金属部材40の基端面42)に固定され、光デバイス72及びレンズ73を収容する。パッケージ70は、光デバイス72の電磁遮蔽のため金属によって構成されている。パッケージ70の一端面には、金属部材40の基端面42が例えば溶接によって接合されている。パッケージ70は、信号光Lを通過させるための開口70aを上記一端面に有する。開口70aは、金属部材40の貫通孔41の第1の部分41aと連通している。また、パッケージ70の他端面からは、外部装置との電気的な接続のための複数のリード端子74が突出している。
光デバイス72が受光素子である場合、光レセプタクル1Aに接続された光コネクタから光ファイバ11の他端11bに到達した高速変調された信号光Lは、他端11bから出射され、レンズ73により光デバイス72の受光面に集光される。光デバイス72は、入射した信号光Lの強度に応じた電気信号を生成する。この電気信号は、複数のリード端子74のいずれかを介して光モジュール3Aの外部へ出力される。また、光デバイス72が発光素子である場合、光デバイス72は、複数のリード端子74のいずれかを介して高速変調された電気信号を受け、該電気信号に応じた信号光Lを出射する。信号光Lは、レンズ73により光ファイバ11の他端11bに集光され、光ファイバ11を伝搬する。光ファイバ11の一端11aに到達した信号光Lは、光レセプタクル1Aに接続された光コネクタに伝わる。
本実施形態の光モジュール3Aによれば、第1実施形態の光レセプタクル1Aを備えることにより、従来のファイバスタブによる電磁適合性の低下を抑制することができる。すなわち、光モジュール3Aにおいては金属製のパッケージ70によって光デバイス72の電磁遮蔽を行っているが、電磁波は開口70a及び貫通孔41を通過することができる。そこで、貫通孔41内のファイバスタブ2Aに上記実施形態の構造を適用している。これにより、光デバイス72の電磁遮蔽を向上し、信号光Lの検出精度或いは出力精度を高めることができる。
(実施例)
図8に示されるように、或る比誘電率ε1を有する円形断面の領域A(直径a)と、領域Aの周囲に設けられ或る比誘電率ε2を有する円環形断面の領域B(直径b)とが円筒導波管Dの内部に設けられている場合について、電磁波の伝搬特性を算出した結果について説明する。領域Aは上記実施形態の低誘電率材料30及び光ファイバ11に相当し、領域Bは上記実施形態のフェルール10に相当する。なお、電磁波の周波数を25GHzとし、b=1.25mm=0.102λ1(λ1は電磁波の波長)とした。また、ε2=10ε1とした。例えば、第1領域20のジルコニアの比誘電率(33〜46)は、光ファイバ11の石英の比誘電率(3.8)のおよそ10倍である。
図9は、図8に示されたモデルにおける電磁波の伝搬定数kzと、直径bに対する直径aの割合(a/b)との相関を算出した結果を示すグラフである。横軸は比(a/b)を表し、縦軸は伝搬定数kzを波数k1で除算した値(kz/k1)を表す。図8に示されるように、比(a/b)が小さいほど、値(kz/k1)が大きくなっており、電磁波が伝搬しやすいことがわかる。例えば、比(a/b)が0.1である場合(すなわち領域Aが光ファイバ11のみからなる従来のファイバスタブの場合)、値(kz/k1)が1.2を超えており、25GHzの電磁波がファイバスタブを通過し易くなっている。これに対し、比(a/b)が0.1を超える場合(すなわち領域Aが光ファイバ11及び低誘電率材料30によって構成される上記実施形態のファイバスタブ2Aの場合)では、比(a/b)が大きくなるほど値(kz/k1)が小さくなっており、25GHzの電磁波がファイバスタブ2Aを通過しにくくなる。特に、(a/b)=0.238では、(kz/k1)が0となり、25GHzの電磁波が全く伝搬しなくなる(理論的に完全に遮蔽される)。
図10は、比(a/b)が0.238よりも大きい範囲(すなわち、伝搬定数kzが虚数となる範囲(虚数であるkzを減衰定数という))を更に含むグラフである。図10に示されるように、比(a/b)が大きくなるほど、減衰定数kzが大きくなり、25GHzの電磁波の減衰量が増大することがわかる。従って、比(a/b)を0.238よりも大きく設定すれば、25GHzの電磁波をより効果的に遮蔽することができる。なお、電磁波の減衰量は電磁波の伝搬方向における領域Aの長さ(すなわち方向A1における第2領域30の長さ)にも依存する。例えば領域Aの長さが長くなるほど電磁波の減衰量は大きくなり、光レセプタクル1Aの外部への25GHzの電磁波の放射がより抑制される。
また、図10において、比(a/b)を0.5とすると、(kz/k1)がおよそ2となる。この場合、領域Aの長さを0.9mmとすると、25GHzの電磁波はこの円筒導波管Dを通過する際に16dB程度減衰する。図10のグラフに示されるように、比(a/b)が0.4以上0.5以下であれば、25GHzの電磁波は12dB以上減衰し、十分な電磁波遮蔽効果を得ることができる。なお、比(a/b)が0.5を超えると遮蔽効果は更に顕著となるが、凹部22の体積が増えることによってフェルール10の強度が低下する懸念がある。凹部22は、例えば樹脂が充填されているにしても、フェルール10のジルコニアに比べると強度はかなり低下する。従って、比(a/b)は0.4以上0.5以下であることが望ましい。上記実施形態のファイバスタブ2Aであれば、凹部22の内径L1が、ファイバスタブ2A(あるいはフェルール10)の外径L2の0.4倍以上0.5倍以下であることが望ましい。
本発明による光レセプタクル、ファイバスタブ及び光モジュールは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、図6では、縮径部22bの内面の形状として円錐面(中心軸線に沿った断面が直線状)を例示しているが、縮径部は、底に向けて次第に内径が小さくなる形状であれば特に限定されない。例えば、縮径部の内面は半球面状(中心軸線に沿った断面が曲線状)であってもよい。また、上記実施形態ではフェルール10の材質としてジルコニアを例示し、低誘電率材料30の材質として樹脂を例示しているが、フェルール及び低誘電率材料の材質はこれらに限られない。また、上記実施形態ではフェルール10の基端面20aに凹部22が形成され、凹部22内に低誘電率材料30が設けられているが、低誘電率材料は、フェルールの内部に配置されてもよく、フェルールの外周面に形成された凹部内に配置されてもよい。
1A…光レセプタクル、2A…ファイバスタブ、3A…光モジュール、10…フェルール、10a…基端面、10b…先端面、10c…外周面、11…光ファイバ、11a…一端、11b…他端、21…ファイバ保持孔、22…凹部、22a…主部、22b…縮径部、22c…底、30…低誘電率材料、33…比誘電率、40…金属部材、41…貫通孔、41a…第1の部分、41b…第2の部分、42…基端面、43…先端面、44…外周面、45…段差面、50…スリーブ、51…基端、52…先端、53…外周面、54…内周面、60…外郭部材、61…フランジ部、62…貫通孔、62a…第1の部分、62b…第2の部分、63…基端面、64…先端部、65…段差面、70…パッケージ、70a…開口、72…光デバイス、73…レンズ、74…リード端子、C…接触範囲、L…信号光。

Claims (9)

  1. 第1方向に延びるファイバ保持孔、及び前記ファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、
    前記ファイバ保持孔に挿入され、一端が前記開口から露出する光ファイバと、
    前記第1方向に延びる貫通孔を有し、前記貫通孔内に前記フェルールを保持する金属部材と、
    前記金属部材を保持するとともに光コネクタと接続される外郭部材と、
    を備え、
    前記フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料を前記フェルールの内部に更に備える、光レセプタクル。
  2. 前記フェルールは、前記先端面に対して前記第1方向に並ぶ基端面と、該基端面に形成された凹部と、を更に有し、
    前記低誘電率材料は、前記凹部に充填されている、請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 前記ファイバ保持孔は、前記凹部の底と前記先端面との間を貫通する、請求項2に記載の光レセプタクル。
  4. 前記凹部は、底に向けて次第に内径が小さくなる縮径部を有し、
    前記フェルールは、前記第1方向に沿って前記貫通孔に圧入されており、
    前記フェルールと前記貫通孔との前記第1方向における接触範囲の前記先端面側の端に対して、前記凹部の底が前記先端面側に位置する、請求項2または3に記載の光レセプタクル。
  5. 前記凹部の内径は、前記フェルールの外径の0.4倍以上0.5倍以下である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の光レセプタクル。
  6. 前記フェルールはジルコニアにより形成され、前記低誘電率材料は樹脂により形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光レセプタクル。
  7. 前記樹脂はエポキシ樹脂である、請求項6に記載の光レセプタクル。
  8. 第1方向に延びるファイバ保持孔、及び前記ファイバ保持孔の開口を含む先端面を有するフェルールと、
    前記ファイバ保持孔に挿入され、一端が前記開口から露出する光ファイバと、
    を備え、
    前記フェルールの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料を前記フェルールの内部に更に備える、ファイバスタブ。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光レセプタクルと、
    前記光ファイバの他端と光学的に結合される光デバイスと、
    前記光ファイバの前記他端と前記光デバイスとの間の光路上に配置されるレンズと、
    前記金属部材及び前記外郭部材の少なくとも一方に固定され、前記光デバイス及び前記レンズを収容するパッケージと、
    を備える、光モジュール。
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