JP2019015237A - エンジンの制御方法および制御装置 - Google Patents

エンジンの制御方法および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】点火プラグによる着火性を適切に確保し、安定した燃焼の実現に寄与する。【解決手段】エンジンは、点火プラグ6と、燃料噴射弁と、を備える。点火プラグ6のプラグギャップG近傍の混合気に運動量を付与して、燃焼を安定させるように点火プラグ6のプラグ放電チャネルCの長さ(チャネル長さL)を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、点火プラグを備えるエンジンの制御方法および制御装置に関する。
リーン燃焼運転時に点火プラグの放電アーク伸長量を検出し、放電アーク伸長量がその要求値よりも小さい場合に、点火プラグの放電期間中に燃料噴射を行い、点火プラグの電極近傍に燃料噴霧による可燃層を形成する技術が存在する(特許文献1)。着火により生じた火炎核をこの可燃層に拡大および移動させることで、失火を防止し、サイクル毎の燃焼変動を抑制する。
特開2015−200264号公報(段落0036)
特許文献1の技術は、電極近傍における燃料の濃度調整により着火性を確保し、失火の対策を行うものである。よって、局所的な燃料の集中により排ガスの組成に影響を及ぼし易い傾向にあり、未燃成分の排出量が増大する懸念がある。
本発明は、点火プラグによる着火性を適切に確保し、安定した燃焼の実現に寄与することを目的とする。
本発明は、一形態において、エンジンの制御方法を提供する。
本発明の一形態に係る方法は、点火プラグと、燃料噴射弁と、を備えたエンジンの制御方法であって、点火プラグのプラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与して、燃焼を安定させるように点火プラグのプラグ放電チャネルの長さを制御する。
本発明は、他の形態において、エンジンの制御装置を提供する。
点火プラグのプラグ放電チャネルを適切な長さに制御することが可能となる。これにより、着火性を確保し、安定した燃焼の実現に寄与することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る直噴エンジンの構成図である。 図2は、燃料噴射弁の噴霧ビームおよび噴霧ビーム重心線を示す説明図である。 図3は、エンジンの運転領域マップの一例を示す説明図である。 図4は、噴霧と点火プラグ(プラグギャップ)との位置関係の一例を示す説明図である。 図5は、本発明の一実施形態によりプラグ放電チャネルの伸びが助成される様子を模式的に示す説明図である。 図6は、噴霧と点火プラグ(プラグギャップ)との位置関係の他の例を示す説明図である。 図7は、本発明の他の実施形態によりプラグ放電チャネルの伸びが助成される様子を模式的に示す説明図である。 図8は、本発明のさらに別の実施形態によりプラグ放電チャネルの伸びが抑制される様子を模式的に示す説明図である。 図9は、本発明のさらに別の実施形態によりプラグ放電チャネルの伸びが抑制される様子を模式的に示す説明図である。 図10は、燃料噴射弁の噴射動作の一例を示す説明図である。 図11は、燃料噴射弁の噴射動作の他の例を示す説明図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る燃焼制御の全体的な流れを示すフローチャートである。 図13は、燃料噴射弁の噴射動作のさらに別の例を示す説明図である。 図14は、燃料噴射弁の噴射動作のさらに別の例を示す説明図である。 図15は、チャネル長さの検出原理を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(エンジンの全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン(火花点火式の直噴エンジンであり、以下「エンジン」という)1の構成図である。
エンジン1は、シリンダブロック1Aおよびシリンダヘッド1Bによりその本体が形成され、シリンダブロック1Aおよびシリンダヘッド1Bにより包囲された空間としてシリンダまたは気筒が形成される。エンジン1は、複数の気筒を有する。
シリンダブロック1Aには、ピストン2が気筒中心軸Axに沿って上下に往復移動可能に挿入され、ピストン2は、コネクティングロッド3を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。ピストン2の往復運動がコネクティングロッド3を通じてクランクシャフトに伝達され、クランクシャフトの回転運動に変換される。ピストン2は、冠面21にキャビティ21aを有し、吸気ポート4aを通じて筒内に吸入される空気の円滑な流れがピストンの冠面21により阻害されるのを抑制する。
シリンダヘッド1Bには、ペントルーフ型の燃焼室Chを画定する下面が形成されている。シリンダヘッド1Bの下面とピストンの冠面21とにより包囲される空間として燃焼室Chが形成される。シリンダヘッド1Bには、燃焼室Chとエンジン1の外部とを連通する通路として、気筒中心軸Axの一側に一対の吸気通路4が、他側に一対の排気通路5が形成されている。そして、吸気通路4のポート部(吸気ポート)4aには、吸気弁8が設置され、排気通路5のポート部(排気ポート)5aには、排気弁9が設置されている。エンジン1の外部から吸気通路4に取り込まれた空気が吸気弁8の開期間中に筒内に吸入され、燃焼後の排気が排気弁9の開期間中に排気通路5に排出される。吸気通路4に図示しないスロットル弁が設置されており、スロットル弁により筒内に吸入される空気の流量が制御される。
シリンダヘッド1Bには、さらに、吸気ポート4aおよび排気ポート5aの間で、気筒中心軸Ax上に点火プラグ6が設置され、気筒中心軸Axの一側において、一対の吸気ポート4a、4aの間に燃料噴射弁7が設置されている。燃料噴射弁7は、図示しない高圧燃料ポンプから燃料の供給を受け、筒内に燃料を直接噴射可能に構成されている。燃料噴射弁7は、マルチホール型の燃料噴射弁であり、気筒中心軸Axに対して斜めに交差する方向に燃料が噴射されるように、換言すれば、後に述べる噴霧ビーム重心線AFと気筒中心軸Axとが鋭角に交差するように、気筒中心軸Axの吸気ポート4a側に配置されている。本実施形態では、燃料噴射弁7は、点火プラグ6と吸気ポート4a、4aとに包囲される位置に設けられている。このような配置に限らず、燃料噴射弁7は、吸気ポート4aに対し、点火プラグ6とは反対側に設置することも可能である。
吸気通路4には、タンブル制御弁10が設置され、タンブル制御弁10により吸気通路4の開口面積が実質的に狭められ、筒内における空気の流動が強化される。本実施形態では、空気の流動として、吸気ポート4aを通じて筒内に吸入された空気が、気筒中心軸Axに対して吸気ポート4aとは反対側、換言すれば、排気ポート5a側の筒内空間をシリンダヘッド1Bの下面からピストンの冠面21に向かう方向に通過するタンブル流動Tが形成され、タンブル制御弁10により、このタンブル流動Tが強化される。筒内流動の強化は、タンブル制御弁10を設置することに限らず、吸気通路4の形状を変更することによっても達成することが可能である。例えば、吸気通路4をより直立に近い状態にして、筒内に空気が気筒中心軸Axに対してより緩やかな角度で流入するような形状としたり、吸気通路4の中心軸をより直線に近い状態にして、筒内に空気がより強い勢いをもって流入するような形状としたりすればよい。
排気通路5には、排気浄化装置(図示せず)が介装されている。排気通路5に排出された燃焼後の排気は、排気浄化触媒により排気中の有害成分が浄化された後、大気中へ放出される。
(制御システムの構成)
エンジン1の運転は、エンジンコントローラ101により制御される。
本実施形態において、エンジンコントローラ101は、電子制御ユニットとして構成され、中央演算装置、ROMおよびRAM等の各種記憶装置、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータからなる。
エンジンコントローラ101へは、アクセルセンサ201、回転速度センサ202および冷却水温度センサ203の検出信号が入力されるほか、図示しないエアフローメータおよび空燃比センサ等の検出信号が入力される。本実施形態では、さらに、電流センサ204が設けられ、その検出信号もエンジンコントローラ101に入力される。
アクセルセンサ201は、運転者によるアクセルペダルの操作量に応じた信号を出力する。アクセルペダルの操作量は、エンジン1に対して要求される負荷の指標となるものである。
回転速度センサ202は、エンジン1の回転速度に応じた信号を出力する。回転速度センサ202として、クランク角センサを採用することが可能であり、クランク角センサにより出力される単位クランク角信号または基準クランク角信号を単位時間当たりの回転数(エンジン回転数)に換算することで、回転速度を検出することができる。
冷却水温度センサ203は、エンジン冷却水の温度に応じた信号を出力する。エンジン冷却水の温度に代えて、エンジン潤滑油の温度を採用してもよい。
電流センサ204は、点火プラグ6の二次電流、具体的には、点火プラグ6の放電時に電極間に流れる二次電流に応じた信号を出力する。点火プラグ6の二次電流は、例えば、点火プラグ7に接続される駆動回路の二次コイルと直列に二次電流検出用の抵抗素子を設け、この抵抗素子を介して検出することが可能である。本実施形態では、この抵抗素子を含んで電流センサ204を構成する。
電圧センサ205は、点火プラグ6の二次電圧、具体的には、相互誘導作用により駆動回路の二次コイルに生じる電圧に応じた信号を出力する。
エンジンコントローラ101は、エンジン1の負荷、回転速度および冷却水温度等の運転状態に対して燃料噴射量等、エンジン1の各種運転制御パラメータが割り付けられたマップデータを記憶しており、エンジン1の実際の運転時において、エンジン1の運転状態を検出し、これをもとにマップデータを参照して燃料噴射量、燃料噴射時期および点火時期等を設定し、点火プラグ6および燃料噴射弁7の駆動回路に指令信号を出力する。
(燃料噴霧の説明)
図2は、燃料噴射弁7の噴霧ビームB1〜B6および噴霧ビーム重心線AFを示している。
燃料噴射弁7は、マルチホール型の燃料噴射弁であり、本実施形態では、6つの噴孔を有する。噴霧ビーム重心線AFは、燃料噴射弁7の先端と噴霧ビーム中心CBとを結んだ直線として定義され、燃料噴射弁7の噴射方向は、噴霧ビーム重心線AFに沿った方向として特定される。「噴霧ビーム中心」CBとは、各噴孔から噴射される燃料により噴霧ビームB1〜B6が形成されるとして、噴射から一定時間が経過した時点での各噴霧ビームB1〜B6の先端を繋いだ仮想上の円の中心をいう。
(燃焼制御の説明)
本実施形態では、リーン燃焼による運転に際し、タンブル制御弁10を閉じ、吸気通路4を部分的に閉塞させることで、筒内に形成されるタンブル流動Tを強化する。タンブル流動Tは、吸気行程でその成長が促され、強度を増大させる一方、圧縮行程に移ると、ピストン2の上昇とともに減衰し、崩壊する。ここで、点火プラグ6の放電時(つまり、点火時)にタンブル流動Tの減衰または崩壊により点火プラグ6のプラグギャップ近傍の流動が弱まっていると、点火プラグ6のプラグ放電チャネルを充分に伸長させることができず、燃焼が不安定となる場合がある。他方で、プラグギャップ近傍の流動が過度に強度を保ったままであると、プラグ放電チャネルが必要以上に伸長し、点火プラグ6のリストライクが頻発する原因となる。ここで、「プラグ放電チャネル」とは、放電時に点火プラグ6の電極間で生じるアークをいい、プラグギャップ近傍の流動が強い(換言すれば、混合気の流速が高い)ときほど伸長する傾向にある。
そこで、本実施形態では、点火を実行する際に、プラグ放電チャネルの長さ(以下「チャネル長さ」という場合がある)Lが適正値であるか否かを判定する。そして、その判定結果に応じて燃料噴射弁7により追加の燃焼噴射を実行し、プラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与することで、チャネル長さLを調整する。
図3は、エンジン1の運転領域マップを示している。
本実施形態では、エンジン負荷を問わず、エンジン1を実際に運転する領域全体で混合気の空気過剰率λを理論空燃比相当値(=1)よりも高く設定するリーン燃焼を行う。リーン燃焼により運転する領域は、エンジン1の運転領域全体に限らず、一部の運転領域であってもよい。例えば、運転領域全体のうち低負荷域および中負荷域でリーン燃焼により運転を行い、高負荷域では、空気過剰率λを切り換え、理論空燃比相当値(=1)として燃焼を行うことも可能である。
点火時におけるプラグギャップ近傍の流動は、タンブル流動Tの強度と相関し、エンジン回転速度が低いときほど弱まり、エンジン回転速度が高いときほど強まる傾向にある。そこで、本実施形態では、エンジン回転速度が低回転側の所定値よりも低い低回転域Aにある場合に、チャネル長さLが要求下限値よりも短い状態にあるとして、プラグ放電チャネルの伸びを助成する。他方で、エンジン回転速度が高回転側の所定値よりも高い高回転域Bにある場合に、チャネル長さLが要求上限値よりも長い状態にあるとして、プラグ放電チャネルの伸びを抑制する。ここで、チャネル長さLが要求下限値よりも長く、要求上限値よりも短い場合に、「チャネル長さが適正値にある」というものとする。
プラグ放電チャネルの伸びは、プラグギャップ近傍の混合気に対してプラグ放電チャネルの伸長方向の運動量を付与することで助成することが可能である。
図4は、噴霧ビームB1〜B6と点火プラグ6のプラグギャップGとの位置関係を示している。
本実施形態では、噴霧ビーム重心線AFを燃料噴射弁7の中心軸に対して傾斜させ、気筒中心軸Axと噴霧ビーム重心線AFとのなす角度を、気筒中心軸Axと燃料噴射弁7の中心軸とのなす角度よりも拡大させている。これにより、噴霧を点火プラグ6に近付け、噴霧ビーム(例えば、噴霧ビームB4)がプラグギャップG近傍を通過するように方向付けている。
図5は、本実施形態によりプラグ放電チャネルCの伸びが助成される様子を模式的に示している。
プラグギャップG近傍の混合気に対し、プラグギャップG近傍を通過する噴霧ビームBによりプラグ放電チャネルCの伸長方向の成分を有する運動量を付与することで、プラグ放電チャネルCの伸びを助成する。燃料噴射前のプラグ放電チャネルC’を点線により示し、燃料噴射により運動量が付与され、伸びが助成されたプラグ放電チャネルCを太い実線により示す。プラグ放電チャネルCの伸長方向は、プラグギャップG近傍の混合気がタンブル流動Tにより運動量を付与される方向として定められる。
プラグギャップG近傍の混合気に付与する運動量は、運動量の収支計算により次のようにして求めることが可能である。
gas・vgas+minj・vinj=mgas・vtrg …(1)
上式(1)において、左辺第1項(mgas・vgas)は、プラグギャップ近傍の混合気が燃料噴射前に有する運動量を示し、左辺第2項(minj・vinj)は、燃料噴射によりプラグギャップ近傍の混合気に付与する運動量を示し、右辺は、燃料噴射による助成後の混合気が有する運動量(目標値)を示す。
左辺第2項からプラグギャップG近傍の混合気に付与する運動量を算出し、その大きさに応じて燃料噴射弁7の噴射期間または噴射圧力を制御する。具体的には、算出した運動量が大きいときほど、燃料噴射弁7の噴射期間を延長するか、噴射圧力を増大させる。
プラグ放電チャネルの伸びの助成は、プラグギャップ近傍の混合気をプラグ放電チャネルの後方から伸長方向に付勢するばかりでなく、プラグ放電チャネルの伸長方向前方の圧力を低下させることによっても可能である。
図6は、本発明の他の実施形態として、プラグ放電チャネルの伸長方向前方の圧力を低下させる場合の噴霧ビームB1〜B6と点火プラグ6のプラグギャップGとの位置関係を示している。
本実施形態では、噴霧ビーム重心線AFと燃料噴射弁7の中心軸とを平行に近付けるとともに、図4に示す状態に対し、点火プラグ6と燃料噴射弁7との配置を入れ替えている。換言すれば、燃料噴射弁7は、タンブル流動Tの方向に関して点火プラグ6の下流側に配置されている。そして、噴霧ビーム(例えば、噴霧ビームB4)がプラグ放電チャネルの伸長方向前方を、プラグ放電チャネルを横切る方向に通過するように方向付けている。
図7は、本実施形態によりプラグ放電チャネルCの伸びが助成される様子を模式的に示している。
噴霧ビームBをプラグ放電チャネルCの伸長方向前方を通過させ、プラグギャップG近傍において、プラグ放電チャネルCの伸長方向前方(具体的には、プラグ放電チャネルCの伸長方向に関してプラグギャップGの下流側の空間S)の圧力を低下させることで、プラグギャップG近傍の混合気に対し、プラグ放電チャネルCの伸長方向の成分を有する運動量を付与することが可能である。これにより、プラグギャップG近傍の混合気を空間Sに向けて移動させ、プラグ放電チャネルCの伸びを助成する。
これに対し、プラグ放電チャネルの伸びの抑制は、プラグギャップ近傍の混合気に対してプラグ放電チャネルの伸長方向とは異なる向きに運動量を付与し、この混合気が有する運動量を減殺することにより可能である。
図8は、本発明のさらに別の実施形態として、プラグ放電チャネルCの伸びが抑制される様子を模式的に示している。
プラグギャップG近傍の混合気に対し、プラグギャップG近傍を通過する噴霧ビームBによりプラグ放電チャネルCの伸長方向とは反対方向の成分を有する運動量を付与することで、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制する。燃料噴射前のプラグ放電チャネルC’を点線により示し、燃料噴射により運動量が付与され、伸びが抑制されたプラグ放電チャネルCを太い実線により示す。プラグ放電チャネルCの伸長方向は、プラグギャップG近傍の混合気がタンブル流動Tにより運動量を付与される方向として定められ、噴霧ビームBは、タンブル流動Tに対向する方向にプラグギャップG近傍を通過する。先に述べたのと同様に、プラグギャップG近傍の混合気に付与する運動量は、運動量の収支計算を示す上式(1)により算出することが可能である。
本実施形態によるチャネル長さの調整(伸びの抑制)は、例えば、図4に示す状態に対し、点火プラグ6と燃料噴射弁7との配置を入れ替え、燃料噴射弁7をタンブル流動Tの方向に関して点火プラグ6の下流側に配置することにより可能である。噴霧を点火プラグ6に近付けるため、噴霧ビーム重心線AFを燃料噴射弁7の中心軸に対して傾斜させ、気筒中心軸Axと噴霧ビーム重心線AFとのなす角度を、気筒中心軸Axと燃料噴射弁7の中心軸とのなす角度よりも拡大させる。
プラグ放電チャネルの伸びの抑制は、混合気の移動をプラグギャップ近傍でプラグ放電チャネルの伸長方向前方から阻害するばかりでなく、プラグ放電チャネルの伸長方向を逸らし、混合気を流動の弱い低流速領域に移動させることによっても可能である。
図9は、本発明のさらに別の実施形態として、プラグギャップ近傍の混合気を低流速領域に移動させる場合にプラグ放電チャネルCの伸びが抑制される様子を模式的に示している。
プラグギャップG近傍の混合気に対し、噴霧ビームBをプラグ放電チャネルCの横方向から衝突させ、混合気を点火プラグ6の外側電極後方の空間Sに移動させる。外側電極後方の空間Sは、タンブル流動Tに基づく局所的な流動の強度が小さい低流速領域であるため、混合気をこの空間Sに移動させることで、プラグギャップG近傍の混合気が有する運動量を減殺することが可能であり、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制することができる。
本実施形態では、例えば、噴霧が有する運動量をプラグ放電チャネル前方の圧力を低下させる図7の場合よりも小さくする。これは、燃料噴射弁7による燃料の噴射圧力を低下させたり、噴射期間を短縮させたりすることにより可能である。
図10、11は、点火プラグ6の点火時期Igおよび燃料噴射弁7の燃料噴射時期ITを示している。噴射期間A、Bのうち、チャネル長さLが適正値にある場合を上段Aに、チャネル長さLが適正値になく、その調整(プラグ放電チャネルの伸びの助成または抑制)を要する場合を下段Bに示している。
本実施形態では、エンジン1の運転状態が低回転域R1にあるか、高回転域R2にある場合にチャネル長さLが適正値になく、その調整を要するものとし、それ以外の運転領域R3にある場合にチャネル長さLが適正値にあるものとする(図3)。
チャネル長さLが適正値にある運転領域R3では、一燃焼サイクル当たりの燃料を吸気行程中に行う1回の噴射動作により供給する。エンジンコントローラ101は、吸気行程中の燃料噴射時期IT1を設定し、燃料噴射時期IT1から燃料噴射量に応じた期間に亘って継続する噴射パルスを燃料噴射弁7に出力する。燃料噴射弁7は、噴射パルスにより駆動され、燃料を噴射する。運転領域R3において、点火時期Igは、圧縮行程中に設定する。
これに対し、チャネル長さLが適正値にない運転領域R1またはR2では、一燃焼サイクル当たりの燃料を2回に分けて噴射する。エンジンコントローラ101は、燃料噴射時期として、吸気行程から圧縮行程前半の第1時期IT1と、圧縮行程後半の第2時期IT2とを設定し、各回の燃料噴射量に応じた期間に亘って継続する噴射パルスを、燃料噴射弁7に出力する。燃料噴射弁7は、噴射パルスにより第1時期IT1および第2時期IT2の夫々で開駆動され、燃料を噴射する。
チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっても間に合う場合は、第2時期IT2の燃料噴射を点火時期Igよりも後に実行することが可能である(図10)。これに対し、チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっては間に合わない場合は、第2時期IT2の燃料噴射を点火時期Igよりも前に開始する(図11)。例えば、低回転域R1でチャネル長さLを調整する場合は、第2時期IT2の燃料噴射を点火時期Ig後に実行し、高回転域R2でチャネル長さLを調整する場合は、第2時期IT2の燃料噴射を点火時期Ig前に開始する。これにより、単位クランク角当たりの実時間の変化に対し、プラグギャップG近傍の混合気に対してより確実に運動量を付与し、チャネル長さLの調整を達成することが可能となる。
(フローチャートによる説明)
図12は、本実施形態に係る燃焼制御の全体的な流れをフローチャートにより示している。エンジンコントローラ101は、図12に示す制御ルーチンを所定時間毎に実行するようにプログラムされている。
S101では、エンジン1の運転状態として、アクセル開度APO、エンジン回転速度Neおよび冷却水温度Tw等を読み込む。アクセル開度APO等の運転状態は、アクセルセンサ201、回転速度センサ202および冷却水温度センサ203等の検出信号をもとに、別途実行される運転状態演算ルーチンにより算出する。
S102では、読み込んだ運転状態をもとに、一燃焼サイクル当たりの燃料噴射量FQおよび燃料噴射時期IT(IT1)を設定する。燃料噴射量FQの設定は、アクセル開度APOおよびエンジン回転速度Neをもとに基本燃料噴射量FQbaseを算出し、これに冷却水温度Tw等に応じた補正を施すことによる。燃料噴射量FQは、噴射期間ないし噴射パルス幅Δtに換算する。基本燃料噴射量FQbaseおよび燃料噴射時期ITの計算は、実験等を通じた適合により予め定められたマップデータからの検索により行うことが可能である。
S103では、点火時期Igを設定する。点火時期Igは、圧縮上死点直前、具体的には、MBT(最適点火時期)またはその近傍の時期に設定する。
S104では、チャネル長さLが要求上限値Lmax以下であるか否かを判定する。本実施形態では、エンジン1の運転状態が高回転域R2以外の運転領域(つまり、低回転域R1または中間領域R3)にある場合に、チャネル長さLが要求上限値Lmax以下であるとして、S105へ進み、エンジン1の運転状態が高回転域R2にある場合に、点火時にプラグギャップ近傍で残存する流動が強く、チャネル長さLが過度に伸長すると判定して、S106へ進む。
S105では、チャネル長さLが要求下限値Lmin以上であるか否かを判定する。本実施形態では、エンジン1の運転状態が低回転域R1以外の運転領域(つまり、中間領域R3)にある場合に、チャネル長さLが要求下限値Lmin以上であり、チャネル長さLが適正値にあるとして、今回のルーチンによる制御を終了し、エンジン1の運転状態が低回転域R1にある場合に、点火時にプラグギャップ近傍で残存する流動が弱く、プラグ放電チャネルの伸びが充分でないと判定して、S107へ進む。
S106では、燃料噴射時期として第2時期IT2を設定する。これにより、例えば、図9に示すように燃料の弱噴射を実行し、プラグギャップG近傍の混合気を低流速領域Sに移動させることで、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制する。
S107では、燃料噴射時期として第2時期IT2を設定する。これにより、例えば、図7に示すように燃料の強噴射を実行し、噴射された燃料をプラグ放電チャネルCの伸長方向前方を通過させることで、伸長方向前方の圧力を低下させ、プラグ放電チャネルCの伸びを助成する。
本実施形態では、燃料噴射弁7(第2時期IT2に行う燃料噴射)およびエンジンコントローラ101により「運動量付与手段」が構成され、点火プラグ6、燃料噴射弁7およびエンジンコントローラ101により「エンジンの制御装置」が構成される。
本実施形態では、プラグ放電チャネルの伸びの助成および抑制の双方を実行可能とし、チャネル長さLに応じてこれらの制御を切り換えることとしたが(S104〜105)、助成または抑制の方法によってはこれらのうちいずれかのみを実施するようにしてもよい。例えば、プラグ放電チャネルの伸びを図5に示す方法により助成する場合は、チャネル長さLが適正値ないし要求下限値Lminよりも短い場合に実施し(図12に示すフローチャートで、S104および106の処理を廃止する)、プラグ放電チャネルの伸びを図8に示す方法により抑制する場合は、チャネル長さLが適正値ないし要求上限値Lmaxよりも長い場合に実施する(図12に示すフローチャートで、S105および107の処理を廃止する)。
以上が本実施形態に係る燃焼制御の内容であり、以下、本実施形態により得られる効果をまとめる。
(作用効果の説明)
第1に、点火プラグ6のプラグ放電チャネルCをエンジン1の運転状態に応じた適切な長さに制御することが可能となる。これにより、着火性を確保し、安定した燃焼の実現に寄与する。ここで、プラグ放電チャネルC自体の長さを制御可能とすることで、局所的な燃料の集中を回避し、未燃成分の排出を抑制することができる。
第2に、チャネル長さLが適正値になく、要求下限値Lminよりも短い場合に、プラグ放電チャネルCの伸びを助成することで、着火性を確保するうえで必要な長さLのプラグ放電チャネルCを形成可能とし、燃焼の安定化を促進することができる。
第3に、チャネル長さLが適正値になく、要求上限値Lmaxよりも長い場合に、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制することで、プラグ放電チャネルCが過度に伸長することによる点火プラグ6のリストライクを回避可能とし、燃焼の安定化を促進することができる。
第4に、プラグ放電チャネルCの伸びを助成する場合に、燃料噴射弁7により噴射された燃料をプラグ放電チャネルCの伸長方向前方を通過させ、当該チャネルC前方の空間Sにおける圧力を低下させるようにしたことで、プラグ放電チャネルCの伸長方向に燃料を噴射する場合と比較して、噴射された燃料が点火プラグ6の電極に付着するのを抑えながら、プラグ放電チャネルCの伸びを助成することが可能となる。
第5に、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制する場合に、プラグ放電チャネルCの伸長方向とは異なる向きに燃料を噴射して、プラグ放電チャネルC近傍の混合気を低流速領域に移動させるようにしたことで、プラグ放電チャネルCの伸長方向に対向する方向に燃料を噴射する場合と比較して、噴射された燃料が点火プラグの電極に付着するのを抑えながら、プラグ放電チャネルの伸びを抑制することが可能となる。
以上の説明では、エンジン1の運転状態が特定の運転領域、具体的には、低回転域R1または高回転域R2にあるか否かにより、一律に燃料噴射によるチャネル長さLの調整を実行することとした。しかし、チャネル長さLの調整は、これに限らず、点火に際してプラグ放電チャネルの長さLを検出または推定し、検出または推定したチャネル長さLに応じて実行するようにしてもよい。
チャネル長さLは、放電時に点火プラグ6の二次コイルに生じる電圧(二次電圧)Vscdをもとに検出することが可能である。図15は、チャネル長さLの検出原理を示しており、図15(a)は、放電時における二次電圧Vscdの波形を、同図(b)は、二次電圧Vscdの変化の傾きΔVとプラグ放電チャネルの伸長速度ΔLとの関係を示している。
二次電圧Vscdの変化の傾きΔVは、プラグ放電チャネルの伸長速度ΔLに対する相関性を有し、伸長速度ΔLが高いときほど、換言すれば、プラグ放電チャネルの伸びが早く、プラグ放電チャネルが長いと見積もられるときほど増大する傾向にある。図5および8は、プラグ放電チャネルの伸びを助成する場合(図5)と、抑制する場合(図8)と、のそれぞれについて、チャネル長さLを示している。このように、本実施形態では、電極同士をつなぐプラグギャップの中心線からプラグ放電チャネルの先端までの距離ないし長さを、チャネル長さLとする。図15(b)に示す傾向の参照テーブルを予め作成して、エンジンコントローラ101に記憶させ、実際の運転時に検出した傾きΔVによりこの参照テーブルを検索することで、プラグ放電チャネルの伸長速度ΔLを検出し、チャネル長さLを検出する。点火プラグ6の二次電圧Vscdは、電圧センサ205の出力をもとに検出することが可能である。
本実施形態では、二次電圧Vscdの変化の傾きΔVからチャネル長さLを検出ないし推定するが、チャネル長さLの検出は、これに限らず、点火プラグ6の二次電圧Vscdをもとに検出することも可能である。二次電圧Vscdは、プラグ放電チャネルが短く、プラグ放電チャネルを通じた電路抵抗が低くなるほど、その絶対値が小さくなる傾向にある。図15(a)は、プラグ放電チャネルが相対的に短い場合を実線により、長い場合を二点鎖線により示している。
チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっても間に合う場合は、図10により先に示した例によることが可能である。具体的には、点火時期Igに点火プラグ6に通電した際に検出される二次電圧Vscdからその変化の傾きΔVを算出し、チャネル長さLを検出するとともに、検出したチャネル長さLが要求下限値Lminよりも短い場合は、プラグ放電チャネルCの伸びを助成する燃料噴射を実行し、他方で、検出したチャネル長さLが要求上限値Lmaxよりも長い場合は、プラグ放電チャネルCの伸びを抑制する燃料噴射を実行する。
これに対し、チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっては間に合わない場合は、点火時期Igよりも前に着火に至らない程度の微弱放電を実施し、微弱放電に際して検出される二次電圧Vscdから傾きΔVを算出し、チャネル長さLの調整の要否を判定する。図14は、微弱放電による場合の燃料噴射時期ITおよび点火時期Igを示している。
点火時期Igよりも前の、クランク角位置Igpreにより示す圧縮行程中の時期に点火プラグ6の微弱放電を実施する。そして、二次電圧Vscdの変化の傾きΔVから算出したチャネル長さLが適正値である場合は、噴射期間の上段Aに示すように、エンジン出力を生じさせるための、吸気行程中の燃料噴射のみを実行する。他方で、チャネル長さLが適正値にない場合は、下段Bに示すように、吸気行程中の燃料噴射に加え、チャネル長さLの調整を目的とした圧縮行程中の燃料噴射を実行する。燃料噴射弁7の噴射期間および噴射圧力は、プラグギャップ近傍の混合気に付与する運動量に応じて調整すればよい。チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっては間に合わないことから、圧縮行程中に行う燃料噴射は、点火時期Igよりも前に開始する。
このように、プラグ放電チャネルの長さLを検出し、検出したチャネル長さLに応じて燃料噴射弁7の噴射動作を制御し、プラグ放電チャネルの伸びを助成または抑制することで、サイクル毎の燃焼変動に対処することが可能となるとともに、不要な燃料噴射の実施を回避し、燃費を削減することができる。
チャネル長さLに基づく調整要否の判定は、チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射により間に合う場合であっても適用することが可能である。図13は、その場合の燃料噴射時期ITおよび点火時期Igを示している。
点火時期Ig前の時期Igpreに微弱放電を実施して、二次電圧Vscdの変化の傾きΔVからチャネル長さLを検出する。そして、チャネル長さLが適正値にある場合は、噴射期間の上段Aに示すように、吸気行程中の燃料噴射のみを実行し、チャネル長さLが適正値にない場合は、下段Bに示すように、吸気行程中の燃料噴射に加えて圧縮行程中の燃料噴射を実行する。チャネル長さLの調整が点火プラグ6の放電開始後の燃料噴射によっても間に合うことから、圧縮行程中に行う燃料噴射は、点火時期Igよりも後に開始することが可能である。
以上の説明では、プラグギャップ近傍の混合気に対し、燃料噴射弁7により運動量を付与した。プラグギャップ近傍の混合気に対する運動量の付与は、燃料を噴射するばかりでなく、プラグギャップ近傍の混合気に向けて水を噴射したり、空気を吹き付けたりすることによっても可能である。
さらに、燃料噴射弁7は、その中心軸と噴霧ビーム重心線AFとのなす角度や、噴霧の広がり角(例えば、図2において、噴霧ビーム中心CBに関する点対称の位置にある噴霧ビームB1、B4のなす角度)が可変に構成されたものであってもよい。例えば、燃料噴射弁7として、弁体のリフト量に応じて開放される噴孔が変化するように構成されたものを採用することができる。吸気行程中の燃料噴射では、リフト量を大きくして燃料の拡散を促進し、圧縮行程中の燃料噴射では、リフト量を微小にして噴霧の広がりを抑え、点火プラグ6に対する燃料の付着を抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を、上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。上記実施形態に対し、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内で様々な変更および修正が可能である。
1…エンジン
2…ピストン
4…吸気通路
5…排気通路
6…点火プラグ
7…燃料噴射弁
8…吸気弁
9…排気弁
10…タンブル制御弁
101…エンジンコントローラ
201…アクセルセンサ
202…回転速度センサ
203…冷却水温度センサ
204…電流センサ
205…電圧センサ
C…プラグ放電チャネル
G…プラグギャップ
T…タンブル流動
B(B1〜B6)…噴霧ビーム

Claims (9)

  1. 点火プラグと、
    燃料噴射弁と、を備えたエンジンの制御方法であって、
    前記点火プラグのプラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与して、燃焼を安定させるように前記点火プラグのプラグ放電チャネルの長さを制御する、エンジンの制御方法。
  2. 前記燃料噴射弁を、前記点火プラグのプラグギャップ近傍に向けて燃料を噴射可能に配設し、
    前記燃料の噴射により、前記プラグギャップ近傍の混合気に対して前記プラグ放電チャネルの伸長方向の運動量を付与して、前記プラグ放電チャネルの伸びを助成する、請求項1に記載のエンジンの制御方法。
  3. 前記燃料噴射弁により噴射された燃料を前記プラグ放電チャネルの伸長方向前方を通過させ、当該チャネル前方の圧力を低下させることで、前記プラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与する、請求項2に記載のエンジンの制御方法。
  4. 前記プラグ放電チャネルの長さを検出または推定し、
    検出または推定したチャネル長さがその要求値よりも短い場合に、前記プラグ放電チャネルの伸びを助成する、請求項2または3に記載のエンジンの制御方法。
  5. 前記燃料噴射弁を、前記点火プラグのプラグギャップ近傍に向けて燃料を噴射可能に配設し、
    前記燃料の噴射により、前記プラグギャップ近傍の混合気が前記プラグ放電チャネルの伸長方向に有する運動量を減殺して、前記プラグ放電チャネルの伸びを抑制する、請求項1に記載のエンジンの制御方法。
  6. 前記燃料噴射弁により、前記プラグ放電チャネルに対してその伸長方向とは異なる向きに燃料を噴射して、前記プラグギャップ近傍の混合気を前記伸長方向の流動が弱い低流速領域に移動させることで、前記プラグギャップ近傍の混合気が有する運動量を減殺する、請求項5に記載のエンジンの制御方法。
  7. 前記プラグ放電チャネルの長さを検出または推定し、
    検出または推定したチャネル長さがその要求値よりも長い場合に、前記プラグ放電チャネルの伸びを抑制する、請求項5または6に記載のエンジンの制御方法。
  8. 前記燃料噴射弁により、一燃焼サイクル中に、吸気行程から圧縮行程前半の期間に燃料を噴射する第1噴射動作と、圧縮行程後半に燃料を噴射する第2噴射動作と、を行い、
    前記第2噴射動作により、前記プラグ放電チャネルの長さを制御する、請求項2〜7のいずれか一項に記載のエンジンの制御方法。
  9. 点火プラグと、
    燃料噴射弁と、
    前記点火プラグのプラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与する運動量付与装置と、を備え、
    前記運動量付与装置は、前記点火プラグのプラグギャップ近傍の混合気に運動量を付与して、燃焼を安定させるように前記点火プラグのプラグ放電チャネルの長さを制御する、エンジンの制御装置。
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