JP6717671B2 - 直噴エンジンの制御装置および制御方法 - Google Patents
直噴エンジンの制御装置および制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6717671B2 JP6717671B2 JP2016114311A JP2016114311A JP6717671B2 JP 6717671 B2 JP6717671 B2 JP 6717671B2 JP 2016114311 A JP2016114311 A JP 2016114311A JP 2016114311 A JP2016114311 A JP 2016114311A JP 6717671 B2 JP6717671 B2 JP 6717671B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- timing
- injection
- fuel
- intake
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る直噴エンジン(火花点火直噴エンジンであり、以下「エンジン」という)1の全体構成図である。
エンジン1の運転は、電子制御ユニット101により制御される。電子制御ユニット101は、「エンジン制御ユニット」を構成するものである。電子制御ユニット101へは、アクセルセンサ201、回転速度センサ202および冷却水温度センサ203の検出信号が入力されるほか、図示しないエアフローメータおよび空燃比センサ等の検出信号が入力される。アクセルセンサ201は、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出する。アクセルペダルの操作量は、エンジン1に対して要求される負荷の指標となるものである。回転速度センサ202は、エンジン1の回転速度を検出する。回転速度センサ202として、クランク角センサを採用することが可能であり、クランク角センサにより出力される単位クランク角信号または基準クランク角信号を単位時間当たりの回転数(エンジン回転数)に換算することで、回転速度を検出する。冷却水温度センサ203は、エンジン冷却水の温度を検出する。エンジン冷却水の温度に代えて、エンジン潤滑油の温度を採用してもよい。エアフローメータは、吸気通路4の導入部に設置されてエンジン1に吸入される空気の流量(吸入空気量)を検出し、空燃比センサは、排気通路5に設置されて排気の空燃比を検出する。電子制御ユニット101へは、電流センサ401の検出信号も入力される。電子制御ユニット101は、エンジン1の負荷、回転速度および冷却水温度等の運転状態に応じて燃料噴射量等、各種運転制御パラメータが割り付けられたマップデータを保持する記憶ユニットを有する。そして、エンジン1の実際の運転時において、エンジン1の運転状態をもとに記憶ユニットのマップデータを参照して燃料噴射量、燃料噴射時期および点火時期等を設定し、燃料噴射弁6および点火プラグ7等の駆動回路に指令信号を出力する。
本実施形態では、冷機状態からのエンジン1の始動に際し、排気浄化触媒を早期に活性させるため、点火プラグ7による点火時期を通常時よりも大幅に遅角させることにより排気温度を上昇させ、排気の有する熱により排気浄化触媒を昇温させる制御(以下「触媒暖機制御」という)を実行する。具体的には、通常時では、点火時期をMBT(エンジントルクが最大となる最適点火タイミング)またはその近傍に設定する一方、触媒暖機時では、点火時期を通常時の点火時期に対して遅角させ、膨張行程中(例えば、膨張行程前半、より具体的には、クランク角で圧縮上死点後10〜30degの範囲)に設定する。そして、点火時期の遅角補正に併せ、エンジン1に対して一燃焼サイクル当たりに供給すべき燃料を吸気行程と圧縮行程とに分けて噴射し、吸気行程中に噴射された燃料を筒内全体に拡散させる一方、圧縮行程中に噴射された燃料を点火プラグ7周辺に偏在させる。本実施形態では、吸気行程と圧縮行程とに夫々1回ずつ燃料噴射を実行することとし、吸気行程中の燃料噴射時期を吸気行程前半に、圧縮行程中の燃料噴射時期を圧縮行程後半の、噴射された燃料の噴霧が点火時期までに点火プラグ7近傍に到達し得るだけの時間が確保される時期に設定する。
成層リタード燃焼における燃料噴射時期の設定について、図2〜6を参照して説明する。
図2は、吸気行程から圧縮行程にかけて筒内に形成されるタンブル流動の強度の変化を、燃料噴射時期IT1、IT2および吸気弁8の作動タイミング(開タイミングIVO、閉タイミングIVC)とともに示している。同図中、符号IVctr(IVctra、IVctrb)は、吸気弁8の作動中心角時期を示し、符号IVctraは、作動タイミング(a)による場合の作動中心角時期を、符号IVctrbは、作動タイミング(b)による場合の作動中心角時期を示す。本実施形態では、吸気弁8の可変動弁装置301がカムにより構成され、このカムは、吸気弁8の作動中心角で弁リフト量が最大となるカムプロフィールを有するものである。
図7は、本実施形態に係る触媒暖機制御の基本的な流れを示すフローチャートである。
上式(1)において、燃料密度をρ、噴射ノズル総面積をA、ノズル流量係数をCd、燃料の噴射圧力または燃料圧力をPf、筒内圧力をPaとする。
第1に、本実施形態では、点火プラグ7と、筒内に燃料を直接噴射可能に設けられた燃料噴射弁6とを備える直噴エンジン1において、触媒暖機時に、一燃焼サイクル当たりに供給すべき燃料を吸気行程と圧縮行程とに分けて噴射し、吸気行程中の燃料噴射(吸気行程噴射)の噴射時期IT1を、筒内における空気の流動(タンブル流動)が噴射された燃料の噴霧との衝突により弱められる時期とした。これにより、噴霧の有する運動エネルギーを利用してタンブル流動の角運動量が減殺され、圧縮行程中の燃料噴射(圧縮行程噴射)に際して筒内に残存するタンブル流動の強度が減少するため、燃料を点火プラグ7周辺に適切に偏在させることが容易となる。よって、冷機状態からのエンジン1の始動に際し、排気温度を上昇させるための安定した燃焼を実現し、排気浄化触媒を早期に活性させることが可能となる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る触媒暖機制御の流れを示すフローチャートである。先の実施形態に係る制御と同じ内容の処理を実行するステップには、図7に示すのと同じ符号を付し、説明を省略する。
1A…シリンダブロック
1B…シリンダヘッド
2…ピストン
21…ピストン冠面
21a…キャビティ
3…コネクティングロッド
4…吸気通路
4a…吸気ポート
5…排気通路
5a…排気ポート
6…燃料噴射弁
7…点火プラグ
8…吸気弁
9…排気弁
10…タンブル制御弁
101…電子制御ユニット(エンジンコントローラ)
201…アクセルセンサ
202…回転速度センサ
203…冷却水温度センサ
301…可変動弁装置
Af…噴霧ビーム重心線
At…タンブル流動の渦中心
Ax…気筒中心軸
Ch…燃焼室
Sa…タンブル流動の主流の中心線
B1〜B4…噴霧ビーム
CB…噴霧ビーム中心
Claims (6)
- 点火プラグと、
筒内に燃料を直接噴射可能に設けられた燃料噴射弁と、
吸気弁を、その作動タイミングを可変に駆動可能に構成された可変動弁装置と、
を備え、
触媒暖機時に、前記燃料噴射弁により吸気行程中の第1時期に筒内全体に拡散させる燃料を噴射する吸気行程噴射と、前記燃料噴射弁により圧縮行程中の第2時期に点火プラグ周辺に偏在させる燃料を噴射する圧縮行程噴射と、を実行する直噴エンジンの制御方法であって、
前記第1時期を、筒内における空気の流動が吸気行程中にピークを迎える時期より早く、かつ前記空気の流動が前記吸気行程噴射により噴射された燃料の噴霧との衝突により弱められる時期に設定し、
燃焼安定度を検出し、
検出された燃焼安定度が基準安定度よりも低い場合に、前記空気の流動が吸気行程中にピークを迎える時期が前記第1時期よりも早くなるように、前記可変動弁装置により吸気弁の作動タイミングを制御する、直噴エンジンの制御方法。 - 前記吸気弁の作動タイミングを、前記空気の流動が前記第1時期またはクランク角に関して前記第1時期よりも前に前記ピークを迎えるように制御する、請求項1に記載の方法。
- 前記空気の流動が前記ピークを迎える時期を、前記吸気弁の作動中心角時期とする、請求項2に記載の方法。
- 前記空気の流動が前記ピークを迎える時期を、前記吸気弁の最大リフト時期とする、請求項2に記載の方法。
- 前記第1時期を、前記吸気弁の作動中心角時期または最大リフト時期に筒内に吸入された空気の流動が前記燃料の噴霧と衝突する時期に設定する、請求項3または請求項4に記載の方法。
- 点火プラグと、
筒内に燃料を直接噴射可能に設けられた燃料噴射弁と、
吸気弁と、
前記吸気弁を、その作動タイミングを可変に駆動可能に構成された可変動弁装置と、
前記燃料噴射弁および前記可変動弁装置の動作を制御するエンジン制御ユニットと、
を備え、
前記エンジン制御ユニットは、
エンジンの排気通路に介装された排気浄化触媒を低温状態から活性させる触媒暖機時に、前記燃料噴射弁の噴射時期を、筒内における空気の流動が吸気行程中にピークを迎える時期より早く、かつ前記空気の流動が噴射された燃料の噴霧との衝突により弱められる吸気行程中の第1時期と、噴射された燃料が前記点火プラグ周辺に偏在する圧縮行程中の第2時期と、に設定する、燃料噴射時期設定部と、
燃焼安定度を検出する、燃焼安定度検出部と、
検出された燃焼安定度が基準安定度よりも低い場合に、前記空気の流動が吸気行程中にピークを迎える時期が前記第1時期よりも早くなるように、前記吸気弁の作動タイミングを変更する、作動タイミング設定部と、
を備える、直噴エンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016114311A JP6717671B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 直噴エンジンの制御装置および制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016114311A JP6717671B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 直噴エンジンの制御装置および制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017218984A JP2017218984A (ja) | 2017-12-14 |
JP6717671B2 true JP6717671B2 (ja) | 2020-07-01 |
Family
ID=60656977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016114311A Active JP6717671B2 (ja) | 2016-06-08 | 2016-06-08 | 直噴エンジンの制御装置および制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6717671B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7505390B2 (ja) | 2020-12-14 | 2024-06-25 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の制御方法および制御装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3963088B2 (ja) * | 2001-09-06 | 2007-08-22 | マツダ株式会社 | 火花点火式直噴エンジンの制御装置 |
JP2007002854A (ja) * | 2006-10-13 | 2007-01-11 | Nissan Motor Co Ltd | 直噴火花点火式内燃機関 |
JP4740286B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2011-08-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 火花点火式内燃機関の制御装置 |
JP2010150970A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Mazda Motor Corp | 火花点火式直噴エンジン |
-
2016
- 2016-06-08 JP JP2016114311A patent/JP6717671B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017218984A (ja) | 2017-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4946173B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP6835216B2 (ja) | 内燃機関の制御方法及び制御装置 | |
JP6712363B2 (ja) | 筒内直接噴射式内燃機関の制御方法 | |
US7104249B2 (en) | Direct fuel injection/spark ignition engine control device | |
JP6717671B2 (ja) | 直噴エンジンの制御装置および制御方法 | |
JP6744765B2 (ja) | 筒内直接噴射式内燃機関の制御方法及び制御装置 | |
JP4650126B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関 | |
JP6835217B2 (ja) | 内燃機関の制御方法及び制御装置 | |
JP6299819B2 (ja) | 直噴エンジンの制御装置 | |
JP2009024627A (ja) | 筒内噴射式火花点火内燃機関 | |
JP6687449B2 (ja) | 直噴エンジンの制御装置および制御方法 | |
JP4492399B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置および制御方法 | |
JP2019015237A (ja) | エンジンの制御方法および制御装置 | |
JP4281647B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP6631574B2 (ja) | 予混合圧縮着火式エンジン | |
JP4311300B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP4525509B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP4360323B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP4155242B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP2006090202A (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP2006177181A (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP4389831B2 (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
WO2017134747A1 (ja) | 筒内直接噴射式内燃機関の制御方法及び制御装置 | |
JP2006017062A (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 | |
JP2006161733A (ja) | 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20161205 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200401 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20200401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6717671 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |