JP2006177181A - 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 - Google Patents

筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置 Download PDF

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仁 石井
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Abstract

【課題】点火時期の大幅な遅角と燃焼安定度とを両立させ、冷機時の排気ガス温度の昇温を実現するとともに、ピストンへの燃料液滴の付着によるHCの悪化を防止する。
【解決手段】暖機完了状態では、通常の成層燃焼運転および均質燃焼運転を行う。冷機状態では、上死点噴射運転モードとして、噴射開始時期ITSが圧縮上死点前、噴射終了時期ITEが圧縮上死点後となり、圧縮上死点を跨いで燃料噴射が行われる。点火時期ADVは、圧縮上死点後となり、噴射開始時期ITSから15°CA〜20°CA遅れた時期に点火される。圧縮上死点では、大きな流れは崩壊して安定した場となり、かつ噴霧自体のエネルギにより微小な乱れが生成されるので、燃焼安定度が向上し、点火時期の大幅な遅角が可能となる。同時に、燃圧が通常の成層燃焼運転時よりも低く補正され、噴霧到達距離(ペネトレーション)が短くなり、ピストンへの燃料液滴の付着が抑制される。
【選択図】図1

Description

この発明は、筒内に燃料を直接に噴射する筒内直接噴射式火花点火内燃機関に関し、特に、燃焼室天井面中央部に燃料噴射弁が配置された所謂直上噴射形式の内燃機関における噴射時期および点火時期の制御に関する。
筒内直接噴射式火花点火内燃機関の一つの形式として、燃料噴射弁が、燃焼室天井面中央部に配置され、ピストン頂部へ向かってシリンダ軸線に沿うように燃料を噴射するとともに、例えばこの燃料噴射弁に隣接して点火プラグが設けられた、所謂直上噴射形式のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また特許文献2には、排気浄化用の触媒コンバータが活性温度よりも低い未暖機状態にあるときに、圧縮行程中に燃料噴射を行い、かつ、点火時期を圧縮上死点よりも遅角させる技術が開示されている。
特開2003−3852号公報 特開2001−336467号公報
上記のような直上噴射形式の筒内直接噴射式火花点火内燃機関においては、例えば圧縮行程中に燃料噴射を行い、点火プラグに噴霧が到達した頃に点火することで、成層燃焼を実現するようにしているが、特に冷機時などにおいて、燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が液滴のままピストン頂部に付着し、HCやスモークが悪化する、という問題がある。
また内燃機関冷機時の触媒の早期活性化を図るべく排気ガス温度を昇温させるとともにHCを低減するためには、点火時期をなるべく大きく遅角させることが望ましいが、点火時期を大幅に遅角すると、燃焼安定度が悪化するため、燃焼安定度の観点から定まるある限界よりも遅角することはできない。上記従来の技術では、特に冷機時のような条件下において、安定した燃焼の確保が難しく、燃焼安定度から定まる点火時期の遅角限界が比較的進み側にあり、十分な点火時期の遅角を実現することができない。
この発明は、筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁が、燃焼室天井面中央部に配置され、ピストン頂部へ向かってシリンダ軸線に沿うように燃料を噴射するとともに、例えばこの燃料噴射弁に隣接して点火プラグを備え、圧縮行程中に燃料を噴射することで成層希薄燃焼を実現する筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置において、上記燃料噴射弁へ供給される燃圧を可変制御する燃圧可変手段を備え、所定の運転状態のとき、例えば冷機時のような排気ガス温度の昇温が必要な場合などに、上死点噴射運転モードとして、燃料噴射を、噴射開始時期が圧縮上死点前で噴射終了時期が圧縮上死点後となるように圧縮上死点を跨ぐ期間に行い、かつ上記噴射開始時期から遅れて点火を行うとともに、上記燃圧を、上記の成層希薄燃焼時よりも低く補正することを特徴としている。
そして、望ましくは、点火時期として、上記噴射開始時期から遅れた圧縮上死点後に点火を行う。
図1は、本発明の燃料噴射期間および点火時期を筒内圧変化とともに例示したものであり、噴射開始時期ITSが圧縮上死点(TDC)前、噴射終了時期ITEが圧縮上死点(TDC)後となる。その間の噴射期間Tの長さは、噴射量に相当する。点火時期ADVは、望ましくは圧縮上死点(TDC)後であり、噴射開始時期ITSから所定クランク角(例えば15°CA〜20°CA)遅れた時期となる。この遅れ期間Dは、一般に、燃料噴射弁から点火プラグまでの距離に相関する。なお、燃料噴射期間における圧縮上死点前の期間と圧縮上死点後の期間とが等しくなるように、燃料噴射量に基づき、噴射開始時期ITSと噴射終了時期ITEとを定めるようにすることも可能である。
図2は、内燃機関の1サイクル中のピストンストロークによるピストン位置変化量と燃焼室の体積変化量とを示したものである。図示するように、単位クランク角当たりの変化量は、ストロークの中間位置付近で最も大きく、下死点(BDC)付近ならびに上死点(TDC)付近では、非常に小さい。従って、本発明で燃料噴射を行う圧縮上死点付近は、ピストン位置変化や体積変化が非常に小さく、ピストンの動き等に影響されない安定した場が形成され得る。
また、筒内には、吸気行程において、スワール流やタンブル流といった比較的大きな流れのガス流動が発生し、圧縮行程においても残存しているが、このようなスワール流やタンブル流といった大きな流れは、ピストンが圧縮上死点付近に達して燃焼室が狭小なものとなると、急激に崩壊する。図3は、種々の機関回転数の下での燃焼室内の大きな流れの流速変化を示したものであり、図示するように、回転数に応じた強さのスワール流ないしタンブル流が発生するが、圧縮上死点(360°CA)に達する前に、急激に崩壊する。従って、本発明において圧縮上死点付近で噴射された燃料噴霧は、スワール流やタンブル流のような大きな流れにより動かされることがなく、点火プラグに対し、常に安定した形で噴霧を形成することが可能である。
一方、上記のスワール流やタンブル流といった比較的大きな流れのエネルギは、その流れの崩壊に伴って、微小な乱れへと遷移する。従って、燃焼室内の微小な乱れは、圧縮上死点の直前に、急激に増大する。図4は、図3に示した流れの崩壊に伴って生じる微小な乱れの強さを、流速に換算していわゆる乱れ流速として示したものであり、図示するように、圧縮上死点直前に、乱れが大きく増加する。このような微小な乱れは、燃焼場の活性化に寄与し、燃焼改善作用が得られる。
つまり、燃料が噴射される圧縮上死点付近での燃焼室内の場は、噴霧を動かしてしまうような大きな流れが存在せず、かつ燃焼を活発化させる微小な乱れが多く存在し、しかも、ピストンの動きに対し非常に安定した場となる。従って、圧縮上死点よりも遅角した点火時期でもって、安定した燃焼が可能であり、燃焼安定度の上で制限される点火時期の遅角限界が、より遅角側となる。そのため、点火時期の大幅な遅角により、排気ガス温度を大幅に昇温させることができ、かつHC排出量が低減する。
一方、本発明では、上記のような上死点噴射運転モードの際に、同時に、燃圧可変手段を介して燃圧が低く補正される。従って、燃料噴霧の噴霧到達距離つまりペネトレーション(貫徹力)が小さくなる。図5は、燃圧とペネトレーションとの関係の一例を示しており、図示するように、燃圧の低下に伴って噴霧到達距離は短くなる。
このように噴霧到達距離が短くなる結果、ピストン頂部への燃料液滴の付着が抑制される。特に、上死点噴射運転モードの噴射時期におけるピストンの位置としては、より上死点に近くなり、燃料噴射弁とのピストンとの距離が縮小するため、冷機時等にピストンへの燃料液滴の付着がより生じやすくなるが、上記のように燃圧を低下させることで、液滴の付着量の増加が抑制される。
図6は、このような関係を図示したものであり、横軸は、圧縮上死点を中心とした圧縮行程から膨張行程に亘るクランク角を示し、曲線aは、各クランク角におけるピストン頂面の位置を示す。このピストンに向かって燃料噴霧は図の上方から噴射されることになり、直線b1,b2の高さ位置が、上方から噴射された燃料噴霧の下端位置つまり噴霧到達距離(ペネトレーション)を示している。なお、直線b1,b2の一端の点が噴射開始時期ITSを示し、他端の点が噴射終了時期ITEを示す。従って、曲線aと直線b1,b2とが交差している期間L1,L2が、ピストンと燃料噴霧とが衝突する期間となり、曲線aと直線b1,b2とによって囲まれた面積が燃料付着量に相当する。この図6から明らかなように、噴霧到達距離(ペネトレーション)がb1のように相対的に大きいと、ピストンへの燃料液滴の付着量が大となる。これに対し、燃圧を低下させて噴霧到達距離(ペネトレーション)をb2のように短くすることで、ピストンへの燃料液滴の付着量が大きく減少する。
このようにピストンに付着する燃料液滴が減少する結果、これに起因したHCやスモークの排出量が低減する。
この発明によれば、点火時期を圧縮上死点よりも大幅に遅角させた状態で安定した燃焼を得ることができ、例えば内燃機関の冷機時に、排気ガス温度を昇温させて触媒の早期活性化を図ることができるとともに、HC排出量の低減が可能となる。そして、同時に、燃圧を低下させることで、ピストン頂部への燃料液滴の付着を抑制でき、これに起因したHCやスモークを低減することができる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図7〜図9は、この発明が適用される筒内直接噴射式火花点火内燃機関の一実施例を示しており、特に、図7,図8は、一つの気筒の構成を示し、図9は機関全体のシステム構成を示している。
図7,図8に示すように、シリンダブロック1に形成されたシリンダ2にピストン3が摺動可能に配置されているとともに、シリンダブロック1上面に固定されたシリンダヘッド4と上記ピストン3との間に、燃焼室5が形成されている。上記シリンダヘッド4には、吸気弁6によって開閉される吸気ポート7と、排気弁8によって開閉される排気ポート9と、が形成されている。1つの気筒に対し、一対の吸気弁6と一対の排気弁8とが設けられており、これらの4つの弁に囲まれた燃焼室5天井面中央部に、燃料噴射弁10が配置されているとともに、該燃料噴射弁10に隣接して点火プラグ11が配置されている。詳しくは、気筒中心よりも一対の排気弁8寄りに燃料噴射弁10が位置し、かつ一対の吸気弁6寄りに点火プラグ11が位置する。
上記燃料噴射弁10からは、ピストン3頂部へ向かってシリンダ軸線に沿うように燃料が噴射される。より詳しくは、シリンダ軸線と完全に平行な方向から点火プラグ11寄りに僅かに傾いた方向に向かって、燃料が噴射されるようになっており、円錐形に拡がる噴霧の一部が、点火プラグ11の電極部付近を通過する。ピストン3頂部は、全体が緩い凹面となっている。なお、吸気ポート7には、タンブル流を強化するためにタンブル制御弁12が設けられているが、このタンブル制御弁12は必ずしも必須のものではなく、また、これに代えて、スワール制御弁を設けるようにしてもよい。
図9に示すように、この実施例の内燃機関は、例えば直列4気筒機関であり、各気筒の排気ポート9が接続された排気通路21に、排気浄化用の触媒コンバータ22が設けられており、その上流側に、酸素センサ等の空燃比センサ23が配置されている。また、各気筒の吸気ポート7が接続された吸気通路24は、その入口側に、制御信号により開閉される電子制御スロットル弁25を備えている。上記排気通路21と上記吸気通路24との間には、排気還流通路26が設けられており、その途中に、排気還流制御弁27が介装されている。また、各気筒のタンブル制御弁12は、ソレノイドバルブ28を介して導入される吸入負圧により動作する負圧式タンブル制御アクチュエータ29によって、一斉に開閉される構成となっている。
また、上記燃料噴射弁10には、燃料ポンプ31およびプレッシャレギュレータ32によって所定圧力に調圧された燃料が、燃料ギャラリ33を介して供給されている。従って、各気筒の燃料噴射弁10が制御パルスにより開弁することで、その開弁期間に応じた量の燃料が噴射される。また、各気筒の点火プラグ11は、イグニッションコイル34に接続されている。ここで、上記プレッシャレギュレータ32は、燃圧可変手段として、燃料噴射弁15に供給される燃料の燃圧を、比較的広い範囲で変化させることができる構成となっている。
上記内燃機関の燃料噴射時期や噴射量、燃圧、点火時期等は、コントロールユニット35によって制御される。このコントロールユニット35には、アクセルペダル踏み込み量を検出するアクセル開度センサ30の検出信号や、クランク角センサ36の検出信号、空燃比センサ23の検出信号、冷却水温を検出する水温センサ37の検出信号、等が入力されている。
上記のように構成された内燃機関においては、暖機が完了した後の状態、例えば冷却水温が80℃を越えているときには、通常の成層燃焼運転および均質燃焼運転が行われる。
すなわち、低速低負荷側の所定の領域では、通常の成層燃焼運転モードとして、基本的にタンブル制御弁12を閉じた状態の下で、圧縮行程の適宜な時期に燃料噴射が行われ、かつ圧縮上死点前の時期に点火が行われる。なお、この運転モードでは、圧縮上死点前に必ず燃料噴射が終了する。圧縮行程中にピストン3へ向けて噴射された燃料は、燃焼室5内で層状化するが、点火プラグ11付近に燃料噴霧が達したときに点火を行うことで、着火燃焼に至る。そのため、平均的な空燃比がリーンとなった成層燃焼が実現される。このとき、燃料噴射弁15から噴射される燃料の燃圧は、比較的高く与えられ、かつ燃料噴射量の増加に対し燃料噴射期間が過度に長くならないように、負荷の上昇に伴って徐々に高くなる所定の特性に沿って制御される。なお、この燃圧では、噴霧到達距離(ペネトレーション)が比較的大きくなるが、噴射時期における噴孔からピストン3までの距離が比較的大きく、かつ機関各部が十分に暖まっていることから、燃料の付着によるHCやスモークの悪化といった問題は生じない。
また、高速高負荷側の所定の領域では、通常の均質燃焼運転モードとして、基本的にタンブル制御弁12を開いた状態の下で、吸気行程中に燃料噴射が行われ、かつ圧縮上死点前のMBT点において点火が行われる。この場合は、燃料は筒内で均質な混合気となり、基本的に理論空燃比近傍で運転が行われる。
これに対し、内燃機関の冷却水温が80℃以下のとき、つまり暖機が完了していない状態では、触媒コンバータ22の活性化つまり温度上昇の促進と後燃えによるHC低減のために、上死点噴射運転モードとなる。この上死点噴射運転モードでは、前述した図1に示したように、噴射開始時期ITSが圧縮上死点(TDC)前、噴射終了時期ITEが圧縮上死点(TDC)後となり、圧縮上死点を跨いで燃料噴射が行われる。点火時期ADVは、圧縮上死点(TDC)後となり、噴射開始時期ITSから15°CA〜20°CA遅れた時期に点火される。この遅れ期間の間に、燃料噴霧がちょうど点火プラグ11付近に到達し、点火プラグ11付近に可燃混合気を形成するので、確実に着火燃焼に至り、成層燃焼が行われる。このとき、燃料噴射量は、平均的な空燃比が理論空燃比となるように制御される。
本実施例では、上記の燃料噴射時期は、噴射開始時期ITSが所定のクランク角となるように制御され、噴射終了時期ITEは、この噴射開始時期ITSと燃料噴射量(噴射時間)とによって定まる。なお、燃料噴射期間における圧縮上死点前の期間と圧縮上死点後の期間とが等しくなるように、燃料噴射量に基づき、噴射開始時期ITSと噴射終了時期ITEとを求めるようにすることも可能である。
前述したように、この上死点噴射運転モードにおいて燃料が噴射される圧縮上死点付近での燃焼室内の場は、大きな流れの崩壊により噴霧を動かしてしまうような大きな流れが存在せず、かつ大きな流れの崩壊に伴い、燃焼を活発化させる微小な乱れが多く存在し、しかも、ピストンの動きに対し非常に安定した場となる。そして、このように大きな流れが存在しない安定した場の中で、高圧で燃料噴射を行うことにより、噴霧自体のエネルギによって筒内に微小な乱れを積極的に生成することができる。従って、圧縮上死点よりも遅角した点火時期でもって、安定した燃焼が可能であり、燃焼安定度の上で制限される点火時期の遅角限界が、より遅角側となる。そのため、点火時期の大幅な遅角により、排気ガス温度を大幅に昇温させることができ、かつHC排出量が低減する。
一方、上記の上死点噴射運転モードの際の燃圧は、成層燃焼運転モードのときの燃圧よりも相対的に低く与えられる。なお、負荷の変化に対し、上述した成層燃焼運転モードのときの同様の補正を加えてもよい。このように燃圧を低下させることで、噴霧到達距離が短くなり、ピストン3への燃料液滴の付着が抑制される。そのため、燃料液滴の付着に起因したHCやスモークの悪化が回避される。
本発明の燃料噴射期間および点火時期の一例を示した特性図。 サイクル中のピストン位置変化量と体積変化量の特性図。 大きな流れのサイクル中の変化を示す特性図。 微小な乱れのサイクル中の変化を示す特性図。 燃料噴射弁の燃圧とペネトレーションとの関係を示す特性図。 ピストン頂面の位置ならびにペネトレーションとの関係を示す特性図。 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の一実施例を示す断面図。 同じく平面図。 この内燃機関全体のシステム構成を示す構成説明図。
符号の説明
3…ピストン
5…燃焼室
10…燃料噴射弁
11…点火プラグ
32…プレッシャレギュレータ

Claims (4)

  1. 筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁が、燃焼室天井面中央部に配置され、ピストン頂部へ向かってシリンダ軸線に沿うように燃料を噴射するとともに、点火プラグを備え、圧縮行程中に燃料を噴射することで成層希薄燃焼を実現する筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置において、上記燃料噴射弁へ供給される燃圧を可変制御する燃圧可変手段を備え、所定の運転状態のときに、上死点噴射運転モードとして、燃料噴射を、噴射開始時期が圧縮上死点前で噴射終了時期が圧縮上死点後となるように圧縮上死点を跨ぐ期間に行い、かつ上記噴射開始時期から遅れて点火を行うとともに、上記燃圧を、上記の成層希薄燃焼時よりも低く補正することを特徴とする筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
  2. 上記噴射開始時期から遅れた圧縮上死点後に点火を行うことを特徴とする請求項1に記載の筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
  3. 所定の運転状態として、排気ガス温度の昇温が要求されたときに、上記の上死点噴射運転モードを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
  4. 燃料噴射期間における圧縮上死点前の期間と圧縮上死点後の期間とがほぼ等しくなるように上死点噴射運転モードにおける噴射開始時期および噴射終了時期が制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
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JP2014047630A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Mazda Motor Corp 火花点火式直噴エンジン

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