JP2019014961A - 熱処理炉 - Google Patents
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しかし、例えば、空気のみ(1種類の冷媒)の噴射によって金属薄板の冷却速度を高めることには、該空気の圧力などによる限界があった。そのため、金属薄板を冷却する冷媒の噴射速度を高めたり、前記冷媒の噴射距離を一層短くすることなどが求められている。しかしながら、前記のような技術的課題について、これまでのところ、有効な提案が成されていなかった。
即ち、本発明の熱処理炉(請求項1)は、金属薄板を浮遊させつつ加熱室、熱処理室、および冷却室を連続して搬送しつつ熱処理を施すための熱処理炉であって、少なくとも、上記熱処理室におけるフロアに平行な上記金属薄板のパスラインに沿って、該パスラインの下側および上側に、複数のエアー噴射ノズルおよび複数のミストスプレーノズル、あるいは、複数のエアー噴射ノズルおよび複数の水滴噴射ノズルを、側面視で上記パスラインに対して直交状あるいは斜交状となるように配置してなる、ことを特徴とする。
(1)前記金属薄板のパスラインに沿って、該パスラインの下側および上側に、複数のエアー噴射ノズルおよび複数のミストスプレーノズル、あるいは、複数のエアー噴射ノズルおよび複数の水滴噴射ノズルを、側面視で上記パスラインに対し直交状あるいは斜交状となるように配置している。その結果、上記金属薄板の両面を、噴射される高圧のエアーとミストとの併用、あるいは高圧のエアーと水滴との併用によって、前記金属薄板をその板厚や搬送速度に応じて、効率良く冷却でき、冷却速度を高められ、且つ冷却時間を短縮することが可能となる。
また、前記熱処理炉は、加熱室、熱処理室、および冷却室を直線状に併設したもので、パスラインに沿って金属薄板を連続的に加熱、熱処理、および冷却を順次施せる連続式の熱処理炉である。
更に、前記加熱室内には、金属薄板を加熱する高温エアーを噴射するエアー噴射ノズルが配置され、前記冷却室内には、冷却用の前記エアー噴射ノズル、ミストスプレーノズル、および水滴噴射ノズルの少なくとも1種類が配置される。
また、前記複数のエアー噴射ノズルは、平面視または底面視で格子状あるいは千鳥状のパターンの位置ごとに個々のエアー噴射ノズルが配置されている。
また、本発明において、ミストとは、直径が100μm未満である微細な水滴粒を指し、水滴とは、直径が100μm以上の水滴粒を指している。
加えて、前記パスラインの下側と上側とに交互に配置される前記複数のエアー噴射ノズルと、複数のミストスプレーノズルあるいは水滴噴射ノズルとの組同士の間には、前記金属薄板をその下面側から浮遊させる複数組のエアーパッドなどが配置されている。
これによれば、前記ミストスプレーノズルから噴射されたミスト、あるいは、前記水滴噴射ノズルから噴射された多数の水滴を、隣接するエアー噴射ノズルから噴射された高速度のエアーの流れに載せて、前記金属薄板の両面に対し確実に噴射できる。従って、前記効果(1)を一層確実に得ることができる。
尚、前記「隣接」とは、前記エアー噴射ノズルとミストスプレーノズルとの間隔、あるいは、前記エアー噴射ノズルと水滴噴射ノズルとの間隔が、例えば、これらのノズルの何れか一方の外径と同じか、このの外径未満であることを指す。
また、前記ミストスプレーノズルまたは水滴噴射ノズルは、1個のエアー噴射ノズルに対し、1個ないし複数個(2〜4個の何れか)が隣接して配置される。
これによれば、前記ミストスプレーノズルから噴射されたミスト、あるいは水滴噴射ノズルから噴射された多数の水滴を、該ノズルごとに隣接して配置されたエアー噴射ノズルの噴射口側に正確に送給できるため、該エアー噴射ノズルから噴射された高速度のエアーの流れに確実に載せて、前記金属薄板の両面に対しより確実に噴射できる。従って、前記効果(1)を一層顕著に得ることができる。
尚、前記「傾斜」とは、前記ミストスプレーノズルまたは水滴噴射ノズルの本体、あるいは、少なくも先端部が、前記エアー噴射ノズルの軸方向に対し、1度以上〜45度以下(望ましくは、1度〜30度、より望ましくは、1度〜15度)の範囲で傾くことを指している。
これによれば、前記効果(1)に加えて、更に以下の効果(2)が得られる。
(2)前記金属薄板を側面視において前記パスラインに沿って、連続状の緩い波形状にして浮遊させつつ搬送できるので、上記金属薄板の両面を損傷することなく、比較的均一で且つムラなく冷却することが可能となる。
尚、前記パスラインの下側と上側とに交互に配置される前記複数のエアー噴射ノズルおよび複数のミストスプレーノズルの組同士間、あるいは、複数のエアー噴射ノズルおよび複数の水滴噴射ノズルの組同士の間には、前記金属薄板をその下面側と上面側との双方から浮遊させるエアーパッドなどが配置されている。
これによれば、前記効果(1)、(2)に加えて、更に以下の効果(3)、(4)が得られる。
(3)前記金属薄板を浮遊させるエアーの圧力が不意に低下したり、該エアーが急に停止した場合、該金属薄板が熱処理室内で垂れ下がって、下面用の前記エアー噴射ノズルなどや後述する凸部に接触して傷付く事態を防止することができる。
(4)前記ミストスプレーノズルから噴射されたミストを、該ノズルごとに隣接して配置された前記エアー噴射ノズルから噴射されたエアーの流れに載せて、前記金属薄板の両面に対して噴射する際に、該金属薄板を浮遊させるエアーパッドからのエアーが干渉するような場合において、当該金属薄板を浮遊させるエアーの供給を停止しても、前記ローラにより係る金属薄板を下側から支持できる。従って、前記金属薄板を傷付けることなく、確実に冷却することが可能となる。
また、上記ローラの内部には、該ローラ自体の昇温を防ぐ冷却水などの冷媒を内蔵するための中空部を設ける構造を用いることが望ましい。
更に、上記ローラの支持部分は、その周面の高さを調整可能とする支持機構を併有していることが推奨される。
本発明の熱処理炉1は、図1(A)に示すように、水平方向に沿って加熱室1a、熱処理室1b、および冷却室1cを直線状に配置し、同図中の矢印で示すように、これらの室内を金属薄板20を後述するエアーにより浮遊させつつ、図示で左側から右側に向かって連続して搬送可能としている。
上記加熱室1aでは、金属薄板20を常温から所要の温度帯に加熱し、上記熱処理室1bでは、加熱された前記金属薄板20を例えば急冷して焼き入れを施し、上記冷却室1cでは、熱処理後の前記金属薄板20が常温付近まで冷却される。
より具体的には、図1(B)の熱処理室1b付近の垂直断面図で示すように、水平方向に沿った上下一対のダクト2a,2bにおける長手方向に沿って交互に配置された複数の凸部3と複数の水平面4との間を、前記エアーによる浮遊圧力を受けた金属薄板20が、側面視で波形状(例えば、サインカーブ形状)を描くようにして、図示で左側から右側に向かって、連続して搬送される。
尚、上記金属薄板20には、例えば、アルミニウム合金からなり、板厚が3mm以下に圧延加工されたものが例示される。
上記ローラ17は、図1(C)で例示するように、下側のダクト2bの水平面4上に立設した図示で前後一対の支持脚18と、該支持脚18の上端側に設けた縦向きの長孔19をと介して、上下方向に沿って昇降可能に取り付けられている。該ローラ17は、少なくともその円周面に弾性を有する合成ゴムまたは合成樹脂のシートが巻き付けられている。前記合成樹脂には、耐熱性に優れたポリイミド(PI)が推奨される。更に、加熱室1aとの境界付近に設置するローラ17の内部には、例えば、冷却水を充填できる中空部を形成しておくことが望ましい。
尚、前記図1(B)中の一点鎖線で示す加熱室1aと熱処理室1bとの境界、および熱処理室1bと冷気約室1cとの境界では、前記ダクト2a,2bは、それらの内部が遮断されている。また、図1(B)中の符号10(11,12)で示すエアーパッドの詳細については、後述する。
上記熱処理室1bは、図2(A)〜(C),図3に示すように、図示しないフロアと平行である水平な金属薄板20のパスラインPLの上方および下方に沿って互いに離れて配置された上下一対のダクト2a,2bと、該ダクト2a,2bの両側面同士間を接続する左右一対の側壁5とによって構成されている。
上側のダクト2aと下側のダクト2bとは、垂直断面の外形が長方形(矩形)状を呈し、それぞれの中空部内には、図3に示すように、個別の給気管15から高圧化された高圧のエア21が供給されている。
図2(B),(C)で例示するように、前記ダクト2a,2bの水平面4ごとには、平面視で複数のエアー噴射ノズル(以下、単にエアーノズルと称する)6が、千鳥状にして垂設され、該エアーノズル6ごとにおける前記パスラインPLと直交する方向に隣接して左右一対のミストスプレーノズル(以下、単にミストノズルと称する)8が垂設されている。
尚、上記複数のエアーノズル6は、平面視で格子状に垂設されていても良い。
図4(A)に示すように、前記下側のダクト2bにおける水平面4から、前記前記パスラインPLに対して、直交するように立設した1個のエアーノズル6は、前記パスラインPLに直交する方向のほか、該パスラインPLと平行な方向に沿っても、一対のミストノズル8を上記エアーノズル6を挟むように隣接し且つ互いに並列に立設しても良い。個々のミストノズル8と上記エアーノズル6との間隙は、該エアーノズル6の外径以下となるように、互いに隣接させている。
図4(B)で例示するように、一対のミストノズル8から噴霧状にスプレーされたミスト(多数の微細な水滴粒子群)22は、隣接するエアーノズル6から噴射された高圧のエアー21の流れに巻き込まれつつ、前記パスラインPLに沿って搬送されている金属薄板20の下側面に噴射される。
上記一対のミストノズル8aの先端部9aを上記エアーノズル6側に対称に傾斜させた形態では、一対のミストノズル8aから噴霧状にスプレーされた各ミスト22を、隣接するエアーノズル6から噴射された高圧のエアー21の流れに一層確実に載せつつ、前記金属薄板20の下側面に対して噴射することができる。
上記の状態下において、温度が数100℃である上記金属薄板20は、前記パスラインPLに沿って、緩やかな波形状を呈すると共に、図5中の垂直方向の矢印で示すように、前記ダクト2a,2bの水平面4ごとに垂設された多数(複数)のエアーノズル6と、該エアーノズル6ごとに隣接して水平面4に垂設された多数(複数)のミストノズル8とから、常温付近の高圧エアー21と常温付近のミスト22とを連続して、該金属薄板20の両面全体に吹き付けられる。
しかも、前記金属薄板20を側面視で前記パスラインPLに沿って、連続状の緩い波形状にして浮遊させつつ搬送できるので、当該金属薄板20を損傷させずに、その両面を比較的均一で且つムラなく比較的短時間で冷却することができる。
尚、前記冷却室1c内の前記ダクト2a,2bにも、前記エアーノズル6とミストノズル8とが熱処理室1b内と同様のパターンにして配置されている。
また、前記加熱室1aの前記ダクト2a,2bには、高温のエアー21を噴射するためのエアーノズル6が適宜のパターンによって配置されている。
従って、前記熱処理室1bを含む前記熱処理炉1によれば、前記効果(1)〜(4)を確実に奏することが可能となる。
また、図7(A),(B)に示すように、1個の垂直なエアーノズル6に対し、前記パスラインPLに沿った方向と、該パスラインPLと直交する方向に沿っ方向に、2個ずつ合計4個のミストノズル8を点対称に垂設した形態としても良い。
かかる形態でも、4個のミストノズル8の全てを先端部9aが上記エアーノズル6側に傾斜したミストノズル8aとしても良い。あるいは、上記4個のミストノズル8(8a)のうち、何れか1個を省略した3個のミストノズル8(8a)を隣接して垂設した形態としても良い。更には、3個のミストノズル8(8a)を、平面視で上記エアーノズル6を重心とする正三角形の各角に配設しても良い。
あるいは、前記金属薄板20の冷却速度などの熱処理条件に応じて、上記1個のエアーノズル6aと、1個〜4個のミストノズル8bとを、それぞれ前記パスラインPLの上流側に約10〜20度の範囲で適宜傾斜させた形態としても良い。
尚、上記各ミストノズル8bの傾斜角度を、エアーノズル6aの傾斜角度よりも大きくした形態としても良い。
上記熱処理室1bは、図9(A),(C)に示すように、前記同様のエアーパッド10を有する凸部3と、前記エアーノズル6および1個、一対(2個)〜4個の前記ミストノズル8からなる複数組を設けた水平面4と、を有する上側および下側のダクト2a,2bと、これらの両側面間を接続する前記一対の側壁5と、を備えている。更に、該熱処理室1bは、上記ダクト2a,2bの水平面4において、前記パスラインPLと直交する方向に沿って、該パスラインPLの上側および下側に複数ずつの水滴噴射ノズル(以下、単に水滴ノズルと称する)7を、互いに間隔を置いた複数列にして配設している。
上記水滴ノズル7は、水滴粒の直径が100μm以上である多数の水滴を連続して噴射する。尚、前記水滴粒の直径における上限値は、約1mmである。
尚、上記エアーノズル6に替えて、前記エアーノズル6aを用いたり、上記ミストノズル8に替えて、前記ミストノズル8a,8bの何れかを用いても良い。
尚、前記金属薄板20の冷却速度などの条件に応じて、前記凹溝4aおよび水滴ノズル7aを、仮想の垂直線に対して前記パスラインPLの下流側に約5度〜25度の範囲で傾斜させた形態とすることも可能である。
また、垂直断面が長方形である前記凹溝4a内に、先端側のみ傾斜させた水滴ノズル7xを配設しても良い。
尚、複数のエアーノズル6は、平面視で格子状のパターンで配置しても良い。
また、上記水滴ノズル7は、前記ミストノズル8aのように、先端部をエアーノズル6側に傾斜した形態としたり、前記水滴ノズル7aのように、前記パスラインPLに対して傾斜した姿勢の形態としても良い。
更に、上記水滴ノズル7は、前記図6(A),(B)のように、1個のエアーノズル6に対し、1個の水滴ノズル7を隣接させた形態、前記図7(A),(B)のように、1個のエアー噴射ノズル6に対し、4つの水滴ノズル7を平面視で点対称にして隣接させた形態、あるいは、前記図8(A),(B)のように、1個の傾斜したエアーノズル6に対し、同様に傾斜した一対の水滴ノズル7aを隣接させた形態として配置しても良い。
あるいは、前記エアーノズル6(6a)と水滴ノズル7(7a)とを併用して、高圧エアー21と多数の水滴23とを、前記金属薄板20の両面に対し噴射することによっても、前記効果(1),(2)が得られる。
また、上記エアーノズル6(6a)からの高圧エアー21と、前記水滴ノズル7,7aから噴射される多数の水滴23とを併用することにより、一層冷却効率と冷却速度とを高められるので、前記効果(1)をより高めることが可能となる。
加えて、前記金属薄板20の厚みや加熱温度に応じて、前記エアーノズル6(6a)とミストノズル8(8a,8b)との併用、エアーノズル6(6a)と水滴ノズル7(7a)との併用、あるいは、エアーノズル6(6a)とミストノズル8(8a,8b)と水滴ノズル7(7a)との3者を併用する、という3種類の冷却パターンを容易に選択して活用することも可能となる。
例えば、また、前記金属薄板20は、例えば、板厚が3mm以下である圧延鋼板、特殊鋼からなる鋼板、あるいはチタン合金板であっても良い。
また、前記ダクト2a,2bの水平面4ごとには、前記エアーノズル6,6aとミストノズル8,8bとの組、あるいは、エアーノズル6,6aと水滴ノズル7,7aの組を、平面視で互いにほぼ等間隔にして千鳥状あるいは格子状に配設した形態としても良い。
更に、前記ミストノズル8,8a,8bにミスト22を送給する前記ミスト供給管13、あるいは、前記水滴噴射ノズル7,7aに高圧水を給水する前記給水管16は、前記ダクト2a,2bの中空部内ごとにおいて、平面視で前記パスラインPLと平行状あるいは斜めに交差する方向に沿って配管されていても良い。
更に、前記凸部3は、垂直断面が半円形、半楕円形、あるいは半長円形の外形を有し、これらの頂面付近あるいは底面付近に前記エアーパッド10を配置した形態としても良い。
また、前記熱処理室1b内で施す熱処理には、前記焼き入れに限らず、焼き鈍しや溶体化処理なども含まれる。
加えて、前記ローラ17は、前記加熱室1aの入り口側、あるいは前記冷却室1cの出口側にも設置しても良い。
1a………………加熱室
1b………………熱処理室
1c………………冷却室
6,6a…………エアー噴射ノズル
7,7a…………水滴噴射ノズル
8,8a,8b…ミストスプレーノズル
17………………ローラ
20………………金属薄板
PL………………パスライン
Claims (5)
- 金属薄板を浮遊させつつ加熱室、熱処理室、および冷却室を連続して搬送しつつ熱処理を施すための熱処理炉であって、
少なくとも、上記熱処理室におけるフロアに平行な上記金属薄板のパスラインに沿って、該パスラインの下側および上側に、複数のエアー噴射ノズルおよび複数のミストスプレーノズル、あるいは、複数のエアー噴射ノズルおよび複数の水滴噴射ノズルを、側面視で上記パスラインに対して直交状あるいは斜交状となるように配置してなる、
ことを特徴とする熱処理炉。 - 前記ミストスプレーノズルまたは水滴噴射ノズルは、前記エアー噴射ノズルごとに隣接し且つ互いに並列状にして配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱処理炉。 - 前記ミストスプレーノズルまたは水滴噴射ノズルは、少なくとも該ミストスプレーノズルまたは水滴噴射ノズルの先端部がこれら何れかのノズルに隣接して配置された前記エアー噴射ノズル側に傾斜している、
ことを特徴とする請求項2に記載の熱処理炉。 - 前記複数のエアー噴射ノズルと複数のミストスプレーノズル、あるいは、複数のエアー噴射ノズルと複数の水滴噴射ノズルは、前記パスラインに沿って該パスラインの下側と上側とに交互に配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の熱処理炉。 - 前記加熱室と熱処理室との境界付近、および前記熱処理室と冷却室との境界付近の少なくとも一方には、前記パスラインの下側に前記金属薄板を下側から支持するローラが配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の熱処理炉。
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