JP2019014041A - 複合容器の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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恭広 林
慎一郎 小椋
Shinichiro Ogura
慎一郎 小椋
ひとみ 松本
Hitomi Matsumoto
ひとみ 松本
田中 賢二
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賢二 田中
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Abstract

【課題】胴部と天面部との嵌合部分における溶着不良を防止しつつ、溶着時間を短縮して、生産性を向上可能な複合容器の製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】紙を用いたシート材からなる筒状の胴部12と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部31とを有し、天面側嵌合部34に胴側嵌合部11を外嵌溶着してなる複合容器の製造方法において、両嵌合部11、34の嵌合部分2の内側に配置可能な内側電極44と、嵌合部分2の外側に配置可能な外側電極50とを備えた溶着装置40を用い、少なくとも天面側嵌合部34を予熱した天面部31を、予熱した内側電極44に外嵌セットした状態で、胴部側嵌合部11を天面側嵌合部34に外嵌させて、内側電極44と外側電極50間において嵌合部分2を押圧保持した状態で、嵌合部分2を高周波誘電加熱により溶着する。【選択図】図14

Description

本発明は、紙を用いたシート材からなる筒状の胴部と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有する複合容器の製造方法及び製造装置に関する。
ミルクや果汁飲料などの液状製品を収容する容器として、頂点を切妻屋根型に加工した箱型紙容器からなる、ゲーブルトップが広く採用されている。しかし、このゲーブルトップは、再封性がなく、一度開封すると横倒しで保管できないこと、開封後における異物混入等の衛生上の問題が懸念されること、などの問題があった。
これらの問題を解決し得る容器として、紙を用いたシート材からなる筒状の胴部と、合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有し、胴部の上端部に設けた外嵌部の内側に、天面部の下部に設けた内嵌部を嵌合させ、両嵌合部の嵌合部分をヒートシール法や、超音波シール法や、高周波誘導シール法にて溶着接合してなる複合容器が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
しかし、ヒートシール法により溶着する場合には、加熱したヒートシールバーを嵌合部分に押し当てて加熱するため、熱伝導率の小さな合成樹脂材料で天面部を構成すると、嵌合部分の溶着に時間を要し、生産性が低下したり、加熱されたシールバーと嵌合部分との接触面が過剰に加熱されて、容器の品質が低下したりするという問題がある。また、超音波シール法により溶着する場合には、嵌合部分に押し当てるシールバーの振動により、摩擦粉が発生すること、嵌合部分の横断面を角筒状に構成すると、角部に過剰な振動エネルギーが作用して、胴部の角部が破損することなどの問題がある。更に、高周波誘導シール法により溶着する場合には、胴部と天面部との嵌合部分に金属箔などの導電体を配置させる必要があり、容器の製作コストが高くなるという問題がある。
一方、上記以外のシール法として、高周波誘電加熱によるシール法も知られている。この高周波誘電加熱によるシール法では、接合部分を内部から発熱させて溶着できるので、ヒートシール法による加熱等と比較して、短時間でしかも外観を低下させることなく、また超音波シール法のように摩擦粉が発生しないように接合部分を溶着でき、更に高周波誘導シール法のように、嵌合部分に導電体を配置させる必要もないという利点を有している。しかし、シーラント層を構成する合成樹脂材料として、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いると、誘電正接が小さいことから発熱が悪く、溶着不良が発生し易いという問題が知られている。
この高周波誘電加熱によるシール法を利用したシール装置としては、例えば特許文献4記載のように、蓋と容器の少なくとも一方に合成樹脂からなるシーラント層を設けた容器のシール装置において、シーラント層が対面するように、容器のフランジ部に蓋の外周部を重ね合わせ、フランジ部と外周部に対してヒータによる加熱と、高周波誘電加熱とを同時に行って、両者を高速接着する技術が提案されている。
また、特許文献5の従来技術の欄には、高周波誘電加熱によるシール装置について、次のように記載されている。即ち、「一方、第二の高周波溶着については胴材の端部接合部内面に挿入嵌着した蓋材のスカート部の内側にリング状の電極をセットし、胴材の外側面に複数分割した電極を当接して接合部に対して10〜20Kg/cmの面圧を印加しながら締付け作用を及ぼし内外いずれかの上記電極によって、14〜40メガヘルツの高周波電流を所定数秒間通電印加し、両電極間の胴材、及び、蓋材の発熱を促して接合部に溶着させるようにするものであるが、圧力印加状態で溶着を行うために溶着面の強度が大きく短時間で処理がおこなえるというメリットがあるものの、溶着特性としては接合面におけるラミネートプラスチックフィルムの材料特性に大きく影響され、例えば、プラスチックフィルムが誘電正接が大である塩化ビニールやアクリル、シチジン、ブタジェン樹脂の場合は、さほど問題はないが、無極性高分子、例えばポリオレフィン系のポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等であると、該誘電正接が小さすぎて発熱が悪く、溶着不能になる不利点があり、したがって、ラミネートされるプラスチックフィルムの材料の選定に自由度がないという不具合がある。」と記載されている。
特開平10−273149号公報 実開昭57-183229号公報 特許第4551449号公報 特開平11−20801号公報 特開昭61−051330号公報
ところで、特許文献4記載のように、接合面が隙間なく重ね合わせ可能な平坦面である場合には、高周波誘電加熱により接合面を溶着するものも提案されているが、特許文献1〜3のように、胴部の上端部に設けた外嵌部の内側に、天面部の下部に設けた内嵌部を嵌合させて、胴部と天面部との嵌合部分を筒状に構成した複合容器では、嵌合部分に隙間が発生し易いことから、通常は、ヒートシール法や超音波シール法や高周波誘導シール法により嵌合部分を溶着しており、高周波誘電加熱によるシール法により、嵌合部分を溶着し得る技術はまだ確立されていないのが実状である。
特に、天面部をポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性合成樹脂材料からなる成形体で構成したり、嵌合部分を角筒状に構成したりする場合には、天面部における誘電正接が小さくなって発熱が悪くなったり、嵌合部分の角部に縦皺が発生して、シール性を確保し難くなったりすることから、高周波誘電加熱を適用することが困難であると考えられていた。
本発明の目的は、胴部と天面部との嵌合部分における溶着不良を防止しつつ、溶着時間を短縮して、生産性を向上可能な複合容器の製造方法及び製造装置を提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 紙を用いたシート材からなる筒状の胴部と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有し、前記天面部の天面側嵌合部に前記胴部の胴側嵌合部を外嵌溶着してなる複合容器の製造方法において、前記両嵌合部の嵌合部分の内側に配置可能な内側電極と、前記嵌合部分の外側に配置可能な外側電極とを備えた溶着装置を用い、少なくとも前記天面側嵌合部を予熱した前記天面部を、予熱した前記内側電極に外嵌セットした状態で、前記胴部側嵌合部を前記天面側嵌合部に外嵌させる嵌合工程と、前記内側電極と外側電極間において前記嵌合部分を押圧保持した状態で、前記両電極間における嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着する溶着工程と、を備えたことを特徴とする複合容器の製造方法。
この製造方法では、胴側嵌合部と天面側嵌合部との嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着するので、該嵌合部分をその内部から効率よく加熱でき、ヒータなどにより外面側から加熱する場合と比較して、溶着部分における外観低下を防止でき、複合容器の外観品質を向上できる。しかも、胴部の嵌合部と比較して厚肉な天面側嵌合部を予熱するとともに、これを予熱した内側電極に外嵌セットして、天面部と胴部との嵌合部分を溶着するので、該嵌合部分を溶着温度まで容易に且つ短時間で昇温できる。このため、ポリオレフィン系樹脂のように、高周波誘電加熱により発熱し難い熱可塑性合成樹脂材料で天面部を構成した場合であっても、短時間で且つ確実に嵌合部分を溶着することが可能となり、胴部を構成する紙が、嵌合部分において焼けたり焦げたりすることを効果的に防止できるとともに、嵌合部分を角筒状に構成した場合であっても、角部における溶着不良の発生を効果的に防止できる。
(2) 前記天面側嵌合部の予熱温度を、前記天面部を構成する熱可塑性合成樹脂材料のビカット軟化温度±15℃に設定した前記(1)記載の複合容器の製造方法。天面側嵌合部の予熱温度は天面側嵌合部が溶けない範囲で極力高温に設定することが好ましく、ビカット温度±15℃のように設定すると、移載時等における天面部の変形を防止でき、しかも短時間で且つ確実に嵌合部分を溶着することができる。
(3) 前記内側電極の予熱温度を、前記天面側嵌合部の予熱温度以下、該予熱温度−40℃以上の範囲に設定した前記(2)記載の複合容器の製造方法。内側電極の予熱温度は天面部が溶けない範囲で極力高温に設定することが好ましく、天面側嵌合部の予熱温度−20℃以上のように設定すると、移載時等における天面部の変形を防止でき、しかも短時間で且つ確実に嵌合部分を溶着することができるため、より好ましく、天面側嵌合部の予熱温度−15℃以上のように設定することが特に好ましい。
(4) 前記内側電極を挟んでその両側に1対の前記外側電極を対面状に設け、前記溶着工程において、予熱した前記内側電極と、前記1対の外側電極間において前記嵌合部分をそれぞれ押圧保持した状態で、前記1対の外側電極に高周波電圧を印加することで、前記嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着する前記(1)〜(3)のいずれかに記載の複合容器の製造方法。この場合には、嵌合部分の2箇所を同時に溶着でき、また例えば内側電極を中心にして、胴部及び天面部を内側電極とともに90°回転させてから、嵌合部分における残りの部分を前記と同様に溶着することで、嵌合部分を全周にわたって溶着することができる。しかも、内側電極は、1対の外側電極間を通電するだけのものであり、内側電極に対して直接的に電圧を印加する必要がないので、前述のように胴部及び天面部を内側電極とともに90°回転させる場合でも、溶着装置の製作コストの上昇を抑制できる。
(5) 前記嵌合部分が平面視4角筒状に構成され、前記1対の外側電極における前記嵌合部分との接触面の平面形状が、前記嵌合部分の隣接する2辺に適合する略V字型に形成され、前記1対の外側電極が、前記内側電極の対角線に沿って接近離間できるように、前記内側電極を挟んで対面状に配置されている前記(4)記載の複合容器の製造方法。この発明では、外側電極を胴部と天面部との嵌合部分に押圧するときに、該嵌合部分の角部の縦皺を伸ばす方向への引張力が作用するので、該嵌合部分を4角筒状に構成した場合であっても、嵌合部分の角部における縦皺の発生を効果的に防止して、角部における溶着不良を効果的に防止できる。
(6) 前記溶着工程における、前記1対の外側電極の最接近位置での両者間の最短距離が5mm以上に設定されている(4)又は(5)に記載の複合容器の製造方法。このように設定することで、高周波電圧を印加したときに、両外側電極が短絡することを確実に防止できる。
(7) 前記胴部及び天面部に内嵌可能なマンドレルを設け、前記マンドレルの上部に電気的に絶縁した状態で前記内側電極を設けた前記(1)〜(6)のいずれかに記載の複合容器の製造方法。この発明では、マンドレルに胴部及び天面部を安定性良く嵌合させることができるとともに、胴部及び天面部の嵌合部分を、内側電極により予熱しながら、高周波誘電加熱により溶着することができるので、複合容器の製造装置の構成を簡略にできるとともに、複合容器の生産性を向上できる。
(8) 前記内側電極を予熱する発熱体を、前記マンドレルに内蔵した前記(7)記載の複合容器の製造方法。このように構成することで、胴側嵌合部と比較して厚肉な天面側嵌合部を、内側電極により効率良く予熱できるので、高周波誘電加熱による溶着時間を短縮しつつ、嵌合部分における焼けや焦げなどの発生や、角部における溶着不良の発生を一層効果的に防止できる。
(9) 前記嵌合部分の高周波誘電加熱による溶着時に、前記天面側嵌合部の少なくとも一部が、前記天面部を構成する合成樹脂の溶融温度以上に加熱されている前記(1)〜(8)のいずれかに記載の複合容器の製造方法。胴部として、例えば紙を筒状に丸めて両端を重ね合わせて溶着したものを使用する場合には、紙の重ね合わせ部分に段差が形成されるので、該段差部分において溶着不良が発生し易くなる。本発明では、例えばこのような溶着不良の発生し易い箇所に対応する部分を加熱することで、該箇所における、溶着不良の発生を効果的に防止できる。
(10) 紙を用いたシート材からなる平面視4角筒状の胴部と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有し、前記天面部の天面側嵌合部に前記胴部の胴側嵌合部を外嵌溶着してなる複合容器の製造装置において、前記天面側嵌合部の予熱装置と、前記両嵌合部の嵌合部分の内側に配置可能な内側電極と、前記嵌合部分の外側に配置可能な外側電極と、前記内側電極を予熱する予熱手段とを有し、前記外側電極と前記予熱手段により予熱した前記内側電極間に前記嵌合部分を押圧保持し、前記両電極間における前記嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着可能となした溶着装置と、を備えたことを特徴とする複合容器の製造装置。
この製造装置では、天面側嵌合部を予熱した天面部を、予熱した内側電極に外嵌セットし、この状態で胴部側嵌合部を天面側嵌合部に外嵌させて、内側電極と外側電極間において両者の嵌合部分を押圧保持しながら、両電極間において嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着することができる。このため、前記(1)の複合容器の製造方法と同様の作用効果が得られる。
(11) 前記内側電極を挟んでその両側に1対の前記外側電極を対面状に設け、前記1対の外側電極に対して高周波電圧を印加可能となした前記(10)に記載の複合容器の製造装置。この場合には、嵌合部分の2箇所を同時に溶着でき、また例えば内側電極を中心にして、胴部及び天面部を内側電極とともに90°回転させてから、嵌合部分における残りの部分を前記と同様に溶着することで、嵌合部分を全周にわたって溶着することができる。しかも、内側電極は、1対の外側電極間を通電するだけのものであり、内側電極から直接的に電圧を印加する必要がないので、前述のように胴部及び天面部を内側電極とともに90°回転させる場合でも、溶着装置の製作コストの上昇を抑制できる。又、内側電極を挟んで対面状に配置されている1対の外側電極を、内側電極の複数本の対角線にそれぞれ対応させて複数組設け、前記各組の1対の外側電極が、内側電極の対角線に沿って接近離間できるように配置して、内側電極を回転させることなく、予め設定した順番で、各組の1対の外側電極を内側電極に対して接近離間させて、内側電極と各組の1対の外側電極間において嵌合部分を順次溶着することもできる。
(12) 前記嵌合部分が平面視4角筒状に構成され、前記1対の外側電極における前記嵌合部分との接触面の平面形状が、前記嵌合部分の隣接する2辺に適合する略V字型に形成され、前記1対の外側電極が、前記内側電極の対角線に沿って接近離間できるように、前記内側電極を挟んで対面状に配置されている前記(11)に記載の複合容器の製造装置。この発明では、外側電極を胴部と天面部との嵌合部分に押圧するときに、該嵌合部分の角部の縦皺を伸ばす方向への引張力が作用するので、該嵌合部分を4角筒状に構成した場合であっても、嵌合部分の角部における縦皺の発生を効果的に防止して、角部における溶着不良を効果的に防止できる。
本発明に係る複合容器の製造方法及び製造装置によれば、胴部と天面部の嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着するので、溶着部分における外観低下を防止でき、複合容器の外観品質を向上できる。しかも、胴側嵌合部と比較して厚肉な天面側嵌合部を予熱するとともに、この予熱した天面部を予熱した内側電極に外嵌セットするので、胴部と天面部の嵌合部分を溶着温度付近まで容易に且つ短時間で昇温できる。このため、ポリオレフィン系樹脂のように、高周波誘電加熱により発熱し難い熱可塑性合成樹脂材料で天面部を構成した場合であっても、短時間で且つ確実に嵌合部分を溶着することが可能となり、胴部を構成する紙が、嵌合部分において焼けたり焦げたりすることを効果的に防止できるとともに、嵌合部分を角筒状に構成した場合であっても、角部における溶着不良の発生を効果的に防止できる。
容器の斜視図 容器の正面図 図2のIII-III線断面図 図2のIV-IV線断面図 天面閉塞部材の内嵌前における自然状態での容器本体の胴側嵌合部の平面図 容器本体と天面閉塞部材の嵌合部分の拡大縦断面図 容器本体を構成するシート材の拡大断面図 天面閉塞部材の平面図 天面閉塞部材の底面図 予熱装置の平面図 溶着装置の平面図 第1嵌合工程の説明図 第2嵌合工程の説明図 第3嵌合工程及び溶着工程の説明図 溶着工程の説明図 充填工程の説明図 閉塞工程の説明図 他の製造方法の第3嵌合工程の嵌合途中の説明図 同製造方法の溶着工程の説明図 他の製造方法の溶着工程における説明用の側部接合部付近の横断面図 胴側嵌合部に天面側嵌合部を内嵌させた状態での両者の嵌合部分の横断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、複合容器について説明する。
図1〜図9に示すように、複合容器1は、シート材20(図7参照)からなる有底な筒状の容器本体10と、容器本体10の上端開口を閉塞する天面閉塞部材30とを備えている。
容器本体10を構成するシート材20は、図7に示すように、紙層21と、容器本体10の内面側において紙層21に積層状に設けた内面側樹脂層22と、容器本体10の外面側において紙層21に積層状に設けた外面側樹脂層23とを有する、少なくとも3層以上の多層構造に構成されている。内面側樹脂層22及び外面側樹脂層23としては、紙層21に溶着可能なものであれば、任意の成分の樹脂材料を含むものを採用でき、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂材料又はその樹脂組成物で構成できる。また、内面側樹脂層22と外面側樹脂層23とは同じ素材で構成することもできるし、異なる素材で構成することもできる。更に、内面側樹脂層22は、容器本体10に収容する内容物に応じて、ガスバリア性や保香性を確保できるように、成分の異なる複数種類の樹脂層で構成することもできる。シート材20としては、枚葉のシート材を筒状に丸めて両端を溶着することでスリーブ状に形成したものを好適に採用できる。このようなスリーブ状のシート材20を用いた容器本体10は、ゲーブルトップ容器を製作するための設備を利用して製作できるので、設備経済的な負担を軽減できる。
容器本体10の胴部12は、シート材20を筒状に折り曲げて両端部を溶着することで、平面視略長方形の筒状に形成され、胴部12の後面側にはシート材20の両端を溶着してなる側部接合部17が全高にわたって上下方向に形成され、容器本体10の底面部13は、周知の折畳み方法により折畳んで閉塞されている。平面視略長方形の胴部12の隣接する2辺の長さは、同じに設定することもできるし、異なる長さに設定することもできる。このように、胴部12を略長方形の角筒状に構成すると、複合容器1の陳列性や輸送性を向上できるので好ましい。ただし、胴部12は、長方形以外の偶数角形や奇数角形の角筒状に構成したり、円筒状や楕円筒状に形成したりすることも可能である。また、底面部13は、胴部12とは別部材からなる合成樹脂材料を用いた成形体からなる底板部材を胴部12の下端部に溶着して構成することもできる。
胴部12の上端部には天面閉塞部材30の天面側嵌合部34に外嵌される胴側嵌合部11が形成され、胴部12の各角部の内面側にはシート材20を折り曲げることで内側へ突出する折皺部18が高さ方向の全長にわたって形成され、胴側嵌合部11に形成される折皺部18は、胴側嵌合部11に天面側嵌合部34を内嵌して、図20、図21に示すように、胴側嵌合部11を天面側嵌合部34に圧接させながら溶着することで押し潰されて、折皺部18の形成位置においても、胴側嵌合部11と天面側嵌合部34とが隙間なく溶着されるように構成されている。
天面閉塞部材30は、容器本体10の上端開口部を閉塞するように設けられた天面部31と、天面部31の口部35に着脱自在に螺合されたキャップ部材32とを備え、天面部31は、容器本体10の内面側樹脂層22と相溶性を有する、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体で構成されている。このような構成の天面閉塞部材30を備えさせることで、複合容器1を再封可能な容器に構成できる。
天面部31について説明すると、下端側広がりの角錐状の肩部33が設けられ、肩部33の下端部には下方へ延びる略長方形の筒状の天面側嵌合部34が設けられ、肩部33の上端部には上方へ突出状に延びる略円筒状の口部35が設けられている。肩部33の下端外周は、天面側嵌合部34の上端外周よりもやや大きな寸法に構成され、肩部33の下端部の外周縁と天面側嵌合部34の上端部の外周縁間には容器本体10の上端部を受け止める環状の受面36が、天面部31の中心線と略直交状に形成されている。
天面側嵌合部34の下端部の外周面には面取り面37が環状に形成され、面取り面37は下側へ行くにしたがって横断面積が小さくなるように構成した角錐台状に形成され、容器本体10に天面部31を組み付けるときに、容器本体10の上端部が面取り面37に当接して、天面部31の天面側嵌合部34の外周面と容器本体10の上端部の内周面とが同心状に配置されるように相対的に案内されることで、容器本体10の胴側嵌合部11に対して、天面部31の天面側嵌合部34を容易に内嵌できるように構成されている。
次に、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2を、横断面を略長方形状に形成する場合における、両嵌合部34,11の具体的構成について説明する。
図4に示すように、天面側嵌合部34の外面は、平面視略長方形状の筒状に形成され、天面側嵌合部34の4つの辺部34aの外面は、長さ方向の略中央部を外方側へ突出させた円弧面からなる突面34bで構成され、4つの辺部34aは外面を突面34bで構成した突辺部34Aaで構成されている。このように、突面34bを有する突辺部34Aaを形成すると、天面側嵌合部34の角部34cと、該角部34cに連なる突辺部34Aaとの連設部分34dにそれぞれ外接する2本の接線LTのなす角度としての開き角θ1が大きくなって、角部34cと胴側嵌合部11の角部11b間のシール性能を向上できるので好ましい。つまり、後述のように外側電極50を用いて、図14、図21に示すように、胴側嵌合部11の角部11bに対して外側電極50により力Fを作用させながら、胴側嵌合部11を天面側嵌合部34に溶着するときに、角部11bに対して力Fを作用させ易くなり、図20に示すように、折皺部18を確実に押し潰して、両角部34c、11cを隙間なく溶着でき、胴側嵌合部11の角部11bにおける皺の発生、特に縦皺の発生を効果的に防止して、シール性能を向上できるので好ましい。特に、本実施の形態のように、天面側嵌合部34を構成する全ての辺部34aを、突面34bを有する突辺部34Aaで構成すると、胴側嵌合部11の全ての角部11bにおける皺の発生、特に縦皺の発生を効果的に防止して、シール性能を向上できるので好ましい。
開き角θ1は、93°以上108°未満、好ましくは95.5°以上104.5°以下に設定することが、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11間におけるシール性を向上する上で好ましい。ただし、全ての角部34cの開き角θ1を前述の数値範囲に設定する必要はない。また、全ての開き角θ1を同じ角度に設定する必要はなく、異なる角度が混在するように構成することもできる。
なお、天面側嵌合部34を構成する少なくとも1つの辺部34aを突辺部34Aaで構成し、残りの辺部34aは、外面を平坦面34Bbで構成することもできる。更に、天面側嵌合部34の1つ置きの辺部34aを突辺部34Aaで構成すると、天面側嵌合部34における全ての角部34cにおける開き角θ1を大きく設定して、胴側嵌合部11の全ての角部11bにおける皺の発生、特に縦皺の発生を効果的に防止して、シール性能を向上できるので好ましい。
突面34bは、突辺部34Aaの外面の長さ方向の途中部に部分的に形成することもできるが、突辺部34Aaの外面の長さ方向の略全長にわたって形成することが好ましく、突辺部34Aaの外面の略全長にわたって滑らかに連なる、角筒状の天面側嵌合部34の中心線と略平行な線分を中心とした湾曲面で構成することが最も好ましい。また、突面34bは、単一の半径の円弧面で構成したり、複数の半径の円弧面を組み合わせて構成したり、楕円や放物線などの円弧以外の曲面で構成したり、複数種類の曲面を任意に組み合わせて構成したりすることもできる。更に、突面34bは、曲面とそれに滑らかに連なる平坦面との組み合わせにより構成することもできる。
天面側嵌合部34の4つの角部34cの外面は、隣接する突辺部34Aaの外面に滑らかに連なる円弧面でそれぞれ構成され、4つの角部34cの外面の半径RS1は、2mm以上6mm以下に設定されることが好ましく、2mm以上4mm以下に設定されることが更に好ましい。このように4つの角部34cの外面の半径RS1の数値範囲を設定することで、天面部31の天面側嵌合部34を容器本体10の胴側嵌合部11に内嵌させて溶着するときに、胴側嵌合部11の角部11bにおける皺の発生を防止して、容器本体10と天面部31間におけるシール不良の発生を効果的に防止できる。ただし、4つの角部34cの外面の半径RS1は、全て同じ寸法に設定することもできるし、異なる数値に設定することもできる。また、角部34cの外面形状は、胴側嵌合部11に天面側嵌合部34を内嵌させた状態で、折皺部18に接しないような面取り面形状に形成することも可能であるし、折皺部18に略隙間なく外嵌可能な縦溝を有する形状に形成することも可能である。
図4に示すように、突辺部34Aaの両端部を通る線分LS1と平行で且つ天面側嵌合部34の中心PS1を通る線を第1基準線LS2としたときに、突面34bを構成する円弧面の半径RS2は、第1基準線LS2から突面34bまでの最大距離LS3の7倍〜18倍に設定することが好ましい。円弧面の半径RS2は大きすぎると、開き角θ1が小さくなって胴側嵌合部11の角部11bにおける皺の発生を十分に抑制できなくなり、小さすぎると複合容器1の意匠性が低下するので、最大距離LS3の7倍〜18倍に設定することが好ましい。
また、図5に示すように、天面部31の内嵌前における胴側嵌合部11の自然状態での、突辺部34Aaに対応する胴側嵌合部11の対応辺部11aの両端部を通る線分LC1と平行で且つ胴側嵌合部11の中心PC1を通る線を第2基準線LC2としたときに、第1基準線LS2から突面34bまでの最大距離LS3が、第2基準線LC2と対応辺部11aの内面までの最大距離LC3よりも大きく設定されていることが好ましい。このように構成することで、天面部31の天面側嵌合部34を容器本体10の胴側嵌合部11に内嵌溶着するときに、突面34bで胴側嵌合部11の対応辺部11aを確実に外側へ押し操作して、対応辺部11aの両端の角部11bの開き角を大きくし、容器本体10の胴側嵌合部11を天面部31の天面側嵌合部34に皺無く綺麗に溶着して、容器本体10と天面部31間におけるシール不良の発生を効果的に防止できる。
天面部31の天面側嵌合部34の外周寸法をD1とし、天面部31の内嵌前における、容器本体10の展開状態での胴側嵌合部11の内周寸法をD2としたときに、D1/D2が98.0%以上、99.5%未満、好ましくは98.3%以上、99.3%以下に設定されている。D1/D2をこのような数値範囲に設定することで、胴側嵌合部11における皺の発生を防止して、容器本体10と天面部31間におけるシール不良の発生を効果的に防止できる。
この複合容器1では、天面部31の天面側嵌合部34の少なくとも1つの辺部34aとして、外面の少なくとも一部が外方側へ突出する突面34bで構成された突辺部34Aaが設けられている。このため、複合容器1を製作するときに、天面部31の天面側嵌合部34を容器本体10の胴側嵌合部11に内嵌させると、図5に仮想線で示すように、突辺部34Aaの突面34bで、それに対応する胴側嵌合部11の対応辺部11aが外方側へ押されて、該対応辺部11aが湾曲状に外方へ突出するように変形する。そして、この対応辺部11aの変形に伴って、対応辺部11aの両端の角部11bにおける開き角が大きくなる。これにより、胴側嵌合部11を天面側嵌合部34に溶着したときにおける角部11bの皺の発生、特に縦皺の発生が抑制され、角部11bにおけるシール性能を向上できる。また、突辺部34Aaの外面を全体的に湾曲形状に構成することで、突辺部34Aaにおける皺の発生も防止できる。更に、容器本体10を平面視略長方形の筒状に形成できるので、複合容器1の陳列性や輸送性をゲーブルトップと同様に十分に確保できる。更にまた、予め角筒状に製作したシート材20からなる容器本体10に天面部31を嵌合固定できるので、従来の容器の製造方法のように、天面部にシート材を巻き付けて、両者を溶着する場合と比較して、安価な設備で複合容器1を製作することができる。しかも、シート材20からなる容器本体10は、ゲーブルトップ容器を製作するための既存設備などを利用して製作できるので、設備経済的な負担を一層軽減できる。
<複合容器の製造方法>
次に、複合容器1の製造方法について説明する。
この複合容器1の製造方法は、シート材20からなる筒状部材10Aに天面閉塞部材30を溶着固定して複合容器1Aを製作する容器組立工程と、複合容器1Aに内容物を充填する充填工程と、複合容器1Aの底面開口を閉塞する閉塞工程とを備えている。
(容器組立工程)
先ず、容器組立工程で用いる予熱装置60及び溶着装置40について説明する。
予熱装置60は、図10に示すように、熱伝導率の高い真鍮などの金属材料からなる加熱板61と、加熱板61を加熱するヒータ62とを備え、加熱板61に天面側嵌合部34の略全体が僅かな隙間をあけて嵌合する嵌合溝63を形成したものである。この予熱装置60により天面部31を予熱する際には、天面側嵌合部34の略全体を嵌合溝63に挿入して、天面部31を予熱装置60にセットし、この状態で一定時間保持することで、天面側嵌合部34を予熱することになる。天面側嵌合部34の予熱温度は、天面部31を構成する合成樹脂材料のビカット軟化温度±15℃の範囲に設定することになる。天面側嵌合部34の予熱温度は天面側嵌合部34が溶けない範囲で極力高温に設定することが好ましく、ビカット軟化温度±15℃のように設定すると、移載時等における天面部31の変形を防止でき、しかも短時間で且つ確実に嵌合部分2を溶着することができる。
なお、本実施の形態では嵌合溝63を加熱板61に2個形成して、複数の天面部31を順次予熱するように構成したが、加熱板61に形成する嵌合溝63の個数は任意に設定可能である。また、予熱装置60としては、少なくとも天面側嵌合部34を一様に予熱し得る構成のものであれば、図10に示すような予熱装置60以外の任意の構成の予熱装置を採用することもできる。
溶着装置40は、図11、図12に示すように、容器本体10を構成するシート材20からなる略角柱状の筒状部材10Aに略隙間なく内嵌可能な略角柱状のマンドレル41と、マンドレル41の上部を挟んで対面配置した1対の外側電極50とを備え、発振電極としての両外側電極50に対して高周波電圧を印加可能に構成したものである。
両外側電極50は、図示外の移動手段により、図15に矢印Bで示す対面方向に沿って移動可能に設けられ、マンドレル41は、平面視における対角線方向が両外側電極50の対面方向となるように配置されるとともに、図示外の回転手段により、図15の矢印Aで示すように、上下方向の軸心回りに回転可能に設けられている。
マンドレル41は、略角柱状の支持部材42に対して、平面視長方形状の平板状の絶縁部材43と、平面視長方形状の平板状の内側電極44とを下側から順番に重ね合わせて一体化するとともに、絶縁部材43と内側電極44間に内側電極44を予熱するための予熱手段45を組み込んだものであり、1対の外側電極50間において、内側電極44を外側電極50に対面させて配置したものである。ただし、支持部材42及び絶縁部材43は、マンドレル41に外装した筒状部材10Aの姿勢の安定性を向上するため、略角柱状に形成することが好ましいが、略角柱状以外の任意の形状に形成することもできる。
内側電極44は天面側嵌合部34に略隙間なく内嵌可能な寸法の平面視長方形状に構成され、内側電極44の上部は上方へ行くにしたがって横断面が小さくなる角錐台状に形成され、内側電極44の上部の外周部には天面閉塞部材30を案内するための上部テーパ面44aが形成され、上部テーパ面44aで天面側嵌合部34の下端部を案内することで、内側電極44に対して天面閉塞部材30を上側から容易に外嵌できるように構成されている。なお、天面部31の肩部33の内面側には下側へ突出する4つの突起33aが形成され、これら4つの突起33aを内側電極44の上面に当接させることで、天面閉塞部材30を内側電極44の適正な高さ位置に取り付けることができるように構成されている。
絶縁部材43の下部は天面側嵌合部34の外面に略適合する寸法に構成され、絶縁部材43の上部には上方へ行くにしたがって横断面が小さくなる略角錐台状に形成され、絶縁部材43の上部の外周部には筒状部材10Aを案内するための下部テーパ面43aが形成され、下部テーパ面43aで筒状部材10Aの下端部を案内することで、マンドレル41に対して筒状部材10Aを容易に外嵌装着できるように構成されている。
予熱手段45としては、内側電極44を予熱し得るものであれば任意の構成のものを採用でき、内側電極44と絶縁部材43間に配置可能な薄型の面状発熱体を好適に採用できる。内側電極44は、天面側嵌合部34の予熱温度以下であって、天面側嵌合部34の予熱温度−40℃以上の範囲に設定されている。内側電極44の予熱温度は天面側嵌合部34が溶けない範囲で極力高温に設定することが好ましく、天面側嵌合部34の予熱温度−20℃以上のように設定すると、移載時等における天面部31の変形を防止でき、しかも短時間で且つ確実に嵌合部分2を溶着することができるため、より好ましく、天面側嵌合部34の予熱温度−15℃以上のように設定することが特に好ましい。予熱手段45は、溶着装置40の操業中において常時通電されて、内側電極44を一定温度まで予熱するように構成され、内側電極44に順次セットされる天面閉塞部材30の天面側嵌合部34の予熱温度が低下しないように構成されている。
外側電極50の先端側部分には略V字状に切り欠いた切欠部51が形成され、切欠部51にはそれに対面する天面側嵌合部34の隣接する2つの辺部34a及び該2つの辺部34a間の角部34cに適合する形状の略V字状に連なる電極部52が形成されている。両外側電極50の最接近位置での両者間の最短距離Lは、図15に示すように、5mm以上に設定され、両外側電極50に対して高周波電圧を印加したときに、該高周波電圧が短絡しないように構成されている。
なお、外側電極50を予熱する予熱手段を設けることもできる。また、内側電極44の外面形状及び外面寸法は、胴側嵌合部11と天面側嵌合部34との嵌合部分2の内面に略隙間なく内嵌可能な形状及び寸法に構成され、また外側電極50の切欠部51の形状及び寸法は、胴側嵌合部11と天面側嵌合部34との嵌合部分2の外面に略隙間なく当接可能な形状及び寸法に形成されており、例えば嵌合部分2が円形や楕円形の場合には、内側電極44の外面形状は、円形や楕円形に形成することになり、外側電極50の切欠部51の形状は、円弧状や楕円弧状に形成することになる。更に、外側電極50を1つだけ設けて、外側電極50と内側電極44とに高周波電圧を印加するように構成することもできる。
容器組立工程は、筒状部材10Aをマンドレル41にセットする第1嵌合工程と、予熱装置60にて天面側嵌合部34を予熱した天面閉塞部材30を、マンドレル41の予熱した内側電極44にセットする第2嵌合工程と、天面側嵌合部34に胴側嵌合部11を外嵌する第3嵌合工程と、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2を溶着する第1及び第2溶着工程とを備えている。
第1嵌合工程では、図12に示すように、シート材20からなる筒状部材10Aを、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34の外面に適合する寸法のマンドレル41の支持部材42及び絶縁部材43に対して、内側電極44が外部に露出するように外嵌挿入する。このとき、筒状部材10Aの下端部が上部テーパ面44a及び下部テーパ面43aで案内されるので、マンドレル41に対して筒状部材10Aを容易に外嵌装着できる。なお、筒状部材10Aの胴側嵌合部11の内周長が、天面側嵌合部34の外周長よりも短い場合には、筒状部材10Aをマンドレル41に装填する前に、胴側嵌合部11を予めテーパ状のガイド部を有する治具で、天面側嵌合部34の外周長に適合する長さとなるように押し広げることもできる。
第2嵌合工程では、図13に示すように、予熱装置60によりビカット軟化温度±15℃まで天面側嵌合部34を予熱した天面閉塞部材30を、予熱手段45により、天面側嵌合部34の予熱温度以下であって、天面側嵌合部34の予熱温度−40℃以上の範囲に予熱した内側電極44に外嵌セットして、天面側嵌合部34の温度がビカット軟化温度付近に維持されるように、天面閉塞部材30をマンドレル41に取付ける。このとき、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34の下端部が上部テーパ面44aで案内されるので、内側電極44に対して天面閉塞部材30を容易に取り付けることができる。また、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34が内側電極44に略隙間なく内嵌されるとともに、天面閉塞部材30の突起33aが内側電極44の上面に当接されることにより、天面閉塞部材30を内側電極44の適正位置に取り付けることができる。
次に、第3嵌合工程において、図14に示すように、筒状部材10Aをマンドレル41に対して相対的に上方へ移動させ、天面側嵌合部34を胴側嵌合部11に内嵌する。このとき、筒状部材10Aの上端部が天面側嵌合部34の下端部の面取り面37で案内されるので、筒状部材10Aの上端部が天面側嵌合部34の下端部に当接して変形することなく、筒状部材10Aの上部接合部を天面側嵌合部34に容易に外嵌できる。
次に、第1溶着工程において、図14、図15に仮想線で示すように、両外側電極50を内側電極44側へ移動させて、外側電極50の電極部52と内側電極44間に、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34の隣接する2辺及び該2辺間の角部と、筒状部材10Aの胴側嵌合部11の隣接する2辺及び該2辺間の角部とを略隙間なく押圧保持し、この状態で両外側電極50間に高周波電圧を印加し、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2を高周波誘電加熱により溶着する。このとき、天面側嵌合部34は、ビカット軟化温度付近に予熱されているので、天面部31をポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体で構成した場合でも、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2を高周波誘電加熱により短時間で溶着することができる。また、外側電極50を天面側嵌合部34の対角線方向へ移動させて、電極部52により天面側嵌合部34及び胴側嵌合部11の隣接する2辺を溶着するので、胴側嵌合部11の角部11b及び天面側嵌合部34の角部11b、角部34cに対する電極部52の当たりを強くして、両角部11b、34c間におけるシール性能を向上できるとともに、図21に示すように、筒状部材10Aの角部11bの内面に内側へ突出状に形成される折皺部18を押し潰して、シール性を向上できる。
次に、第2溶着工程において、図15に実線で示すように、両外側電極50をマンドレル41から離間させて、例えば矢印Aで示すように、マンドレル41を90°回転させた後、第1溶着工程と同様に、両外側電極50をマンドレル41側へ移動させて、外側電極50の電極部52と内側電極44間において、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2の残りの部分を高周波誘電加熱により溶着して、底面が開口された容器本体10Bを有する複合容器1Aを得ることになる。
ただし、第2溶着工程において、マンドレル41を90°回転させる代わりに、マンドレル41を中心に両外側電極50を90°回転させることもできる。また、溶着装置40として、1対の外側電極50を内側電極44の2本の対角線に対応させて2組設け、各組の1対の外側電極50を内側電極44の対角線に沿って接近離間できるように配置したものを用い、第1溶着工程において、1組目の1対の外側電極50と内側電極44間において、嵌合部分2の隣接する2辺及び該2辺間の角部を高周波誘電加熱により溶着し、第2溶着工程において、マンドレル41を回転させることなく、2組目の1対の外側電極50と内側電極44間において、嵌合部分2の残りの部分を高周波誘電加熱により溶着することで、嵌合部分2を全周にわたって溶着することもできる。
(充填工程)
充填工程では、図16に示すように、マンドレル41から複合容器1Aを抜き取って、複合容器1Aを倒立状に配置させた状態で、供給管65から内容物を複合容器1Aの容器本体10B内へ注ぎ込んで、必要量の内容物を充填する。
(閉塞工程)
閉塞工程では、容器本体10Bの底面開口を周知の閉塞方法により閉塞して、内容物を充填した複合容器1を得ることになる。底面開口の閉塞方法としては、例えば、図16に示すように、容器本体10Bの前面14の下端接合部14aと後面15の下端接合代15aを重ね合わせて溶着接合した後、容器本体10Bの左右の側面16を2本の折り目線F1に沿って内面側が重なるように折り曲げるとともに、前面14の上部、後面の上部とを折り目線F2に沿って内側へ折り曲げ、更に図17に示すように、左右の側面16からなる三角形状の耳部16aを折り目線F3に沿って内側へ折り曲げることで閉塞する閉塞方法を採用できる。ただし、他の周知の閉塞方法で閉塞することも可能である。
この複合容器1の製造方法では、胴側嵌合部11と天面側嵌合部34との嵌合部分2を高周波誘電加熱により溶着するので、該嵌合部分2をその内部から効率よく加熱でき、ヒータなどにより外面側から加熱する場合と比較して、溶着部分における外観低下を防止でき、複合容器1の外観品質を向上できる。しかも、胴側嵌合部11と比較して厚肉な天面側嵌合部34を予熱するとともに、これを予熱した内側電極44に外嵌セットして、天面部31と胴部12との嵌合部分2を溶着するので、該嵌合部分2を溶着温度まで容易に且つ短時間で昇温できる。このため、ポリオレフィン系樹脂のように、高周波誘電加熱により発熱し難い熱可塑性合成樹脂材料で天面部31を構成した場合であっても、短時間で且つ確実に嵌合部分2を溶着することが可能となり、胴部12を構成する紙が、嵌合部分2において焼けたり焦げたりすることを効果的に防止できるとともに、嵌合部分2を角筒状に構成した場合であっても、角部における溶着不良の発生を効果的に防止できる。
なお、本実施の形態では、内容物の充填後に複合容器1Aの容器本体10Bの底面開口を閉塞したが、前記第2溶着工程にて製作した複合容器1Aの容器本体10Bの底面開口を前記閉塞工程と同様に液密状に閉塞した後、該底面開口を閉塞した容器本体のキャップ部材32を口部35から取り外し、該口部35を通じて内容物を充填するように構成し、その後口部35をキャップ部材32で閉塞するように構成することも可能である。
次に、前記第3嵌合工程及び第1及び第2溶着工程の構成を変更した、他の実施の形態について説明する。
(1)第3嵌合工程において、天面側嵌合部34の外周面を、天面部31を構成する合成樹脂材料の溶融温度以上に、熱風加熱などにより加熱して、該外周面の樹脂部分を溶融させた状態で、図18に示すように、筒状部材10Aをマンドレル41に対して相対的に上方へ移動させ、筒状部材10Aの先端部で天面側嵌合部34の外面の溶融樹脂の一部を上側へ押し上げて溶融樹脂部38Aを形成する。
次に、第1及び第2溶着工程において、外側電極50として電極部52に凹部53を形成したものを用いて、図19に示すように、外側電極50により胴側嵌合部11を天面側嵌合部34に溶着するときに、溶融樹脂部38Aに凹部53を押し当てて、溶融樹脂部38Aにより筒状部材10Aの上端部を覆う被覆部38を形成する。なお、被覆部38を形成するため、天面側嵌合部34は、少なくとも0.30mm以上の厚さに構成することが好ましい。
このように構成すると、被覆部38により容器本体10の胴部12の上端部が外部に露出することを防止して、胴部12の上端部から紙層21に対して液体などが染み込むことを防止できるので、複合容器1の衛生を向上するうえで好ましい。
(2) 第3嵌合工程において、天面側嵌合部34の外周面のうちの、少なくとも側部接合部17の内面側の段差部17aに対面する部分を、天面部31を構成する合成樹脂材料の溶融温度以上に、熱風加熱などにより加熱して、該部分の樹脂部分を溶融させた状態で、筒状部材10Aをマンドレル41に対して相対的に上方へ移動させ、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34を筒状部材10Aの胴側嵌合部11に内嵌する。
次に、溶着工程において、外側電極50により胴側嵌合部11を天面側嵌合部34に溶着することになる。このとき、前記第3嵌合工程において、天面側嵌合部34の外周面のうちの段差部17aに対面する部分が予め加熱されて溶融しているので、この溶融樹脂が段差部17aにより形成される天面側嵌合部34と胴側嵌合部11間の隙間に充填されて、図20に示すように、該溶融樹脂により段差部17aに沿って封止部39が形成され、段差部17a付近が無理なく円滑に封止されることになる。なお、封止部39を形成するため、天面側嵌合部34は、少なくとも0.30mm以上の厚さに構成することが好ましい。ただし、天面側嵌合部34の外面うちの段差部17aに対応する位置に段差部17aに適合する深さの凹部を予め形成することで、シール性能を高めることもできる。
次に、複合容器1の評価試験について説明する。
容器本体10として、紙層の両側にポリエチレン層を積層状に設けてなる、飲料用紙製のカートン容器に一般的に使用されるシート材を用いて、胴側嵌合部11の内周寸法D2が280mmとなるように、平面視正方形の角筒状の容器本体10を製作した。なお、胴側嵌合部11の内周寸法D2は、容器本体10を平板状に展開させた状態での寸法とした。
天面閉塞部材30として、ポリエチレン樹脂を用いた成形体(ビカット軟化温度124℃、溶融温度132℃)からなる天面部31を備え、天面側嵌合部34の横断面形状を図4に示すように略正方形状に構成した天面閉塞部材30を用いた。
そして、天面側嵌合部34の予熱温度、内側電極44の予熱温度、高周波電圧の通電時間を、表1に示すように設定して、17種類の複合容器1をそれぞれ3個製作した。具体的には、天面閉塞部材30の天面側嵌合部34を予熱し、これを予熱したマンドレル41の内側電極44にセットして、天面側嵌合部34に胴部12の胴側嵌合部11を外嵌させ、天面側嵌合部34と胴側嵌合部11との嵌合部分2を高周波誘電加熱により溶着した後、マンドレル41を90°回転させて、嵌合部分2の残りの部分を高周波誘電加熱により溶着して複合容器1を製作した。なお使用した高周波誘電加熱装置は一般的に市販されている装置(高周波出力5.0kW、発振周波数40.46MHz)を用いた。
こうして製作した複合容器1に対して、メチレンブルー0.4wt%・エタノール10%水溶液を充填し、胴側嵌合部11と天面側嵌合部34との嵌合部分2に、該水溶液を30分間接液させたときにおける、嵌合部分2の4つの角部と4つの辺部における、該水溶液の漏れの有無を目視にて確認して、液密性を評価した。
表中の記号は、下記評価基準を表すものである。
・記号「○」は、3個の複合容器全てで漏れが発生しなかったことを表す。
・記号「△」は、3個の複合容器のいずれかで漏れが発生したことを表す。
・記号「×」は、3個の複合容器全てで漏れが発生したことを表す。
Figure 2019014041
表1から、内側電極44を予熱した場合には、予熱しない場合と比較して、高周波電圧の通電時間を短縮しても、十分な液密性が得られることが分かる。また、内側電極44の予熱温度は、高温である方が、高周波電圧の通電時間を短縮しても、十分な液密性が得られることが分かる。ただし、内側電極44の予熱温度は、高くなりすぎると、天面部31が軟化して外力により、天面部31が変形することが懸念されるので、天面側嵌合部34の予熱温度以下に設定することが好ましく、また通電時間を極力短縮するためには、天面側嵌合部34の予熱温度−40℃以上に設定することが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 複合容器
1A 複合容器
2 嵌合部分
10 容器本体
10A 筒状部材
10B 容器本体
11 胴側嵌合部
11a 対応辺部
11b 角部
12 胴部
13 底面部
14 前面
14a 下端接合部
15 後面
15a 下端接合代
16 側面
16a 耳部
17 側部接合部
17a 段差部
18 折皺部
20 シート材
21 紙層
22 内面側樹脂層
23 外面側樹脂層
30 天面閉塞部材
31 天面部
32 キャップ部材
33 肩部
33a 突起
34 天面側嵌合部
34Aa 突辺部
34Bb 平坦面
34a 辺部
34b 突面
34c 角部
34d 連設部分
35 口部
36 受面
37 面取り面
38 被覆部
38A 溶融樹脂部
39 封止部
40 溶着装置
41 マンドレル
42 支持部材
43 絶縁部材
43a 下部テーパ面
44 内側電極
44a 上部テーパ面
45 予熱手段
50 外側電極
51 切欠部
52 電極部
53 凹部
60 予熱装置
61 加熱板
62 ヒータ
63 嵌合溝
65 供給管
F1 折り目線
F2 折り目線
F3 折り目線
LS1 線分
LS2 第1基準線
LS3 最大距離
PS1 中心
RS1 半径
RS2 半径
LC1 線分
LC2 第2基
LC3 最大距離
LT 接線
PC1 中心
θ1 開き角

Claims (12)

  1. 紙を用いたシート材からなる筒状の胴部と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有し、前記天面部の天面側嵌合部に前記胴部の胴側嵌合部を外嵌溶着してなる複合容器の製造方法において、
    前記両嵌合部の嵌合部分の内側に配置可能な内側電極と、前記嵌合部分の外側に配置可能な外側電極とを備えた溶着装置を用い、
    少なくとも前記天面側嵌合部を予熱した前記天面部を、予熱した前記内側電極に外嵌セットした状態で、前記胴部側嵌合部を前記天面側嵌合部に外嵌させる嵌合工程と、
    前記内側電極と外側電極間において前記嵌合部分を押圧保持した状態で、前記両電極間における嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着する溶着工程と、
    を備えたことを特徴とする複合容器の製造方法。
  2. 前記天面側嵌合部の予熱温度を、前記天面部を構成する熱可塑性合成樹脂材料のビカット軟化温度±15℃に設定した請求項1記載の複合容器の製造方法。
  3. 前記内側電極の予熱温度を、前記天面側嵌合部の予熱温度以下、該予熱温度−40℃以上の範囲に設定した請求項2記載の複合容器の製造方法。
  4. 前記内側電極を挟んでその両側に1対の前記外側電極を対面状に設け、前記溶着工程において、予熱した前記内側電極と、前記1対の外側電極間において前記嵌合部分をそれぞれ押圧保持した状態で、前記1対の外側電極に高周波電圧を印加することで、前記嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着する請求項1〜3のいずれか1項記載の複合容器の製造方法。
  5. 前記嵌合部分が平面視4角筒状に構成され、前記1対の外側電極における前記嵌合部分との接触面の平面形状が、前記嵌合部分の隣接する2辺に適合する略V字型に形成され、前記1対の外側電極が、前記内側電極の対角線に沿って接近離間できるように、前記内側電極を挟んで対面状に配置されている請求項4記載の複合容器の製造方法。
  6. 前記溶着工程における、前記1対の外側電極の最接近位置での両者間の最短距離が5mm以上に設定されている請求項4又は5記載の複合容器の製造方法。
  7. 前記胴部及び天面部に内嵌可能なマンドレルを設け、前記マンドレルの上部に電気的に絶縁した状態で前記内側電極を設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の複合容器の製造方法。
  8. 前記内側電極を予熱する発熱体を、前記マンドレルに内蔵した請求項7記載の複合容器の製造方法。
  9. 前記嵌合部分の高周波誘電加熱による溶着時に、前記天面側嵌合部の少なくとも一部が、前記天面部を構成する合成樹脂の溶融温度以上に加熱する請求項1〜8のいずれか1項記載の複合容器の製造方法。
  10. 紙を用いたシート材からなる平面視4角筒状の胴部と、熱可塑性合成樹脂材料を用いた成形体からなる天面部とを有し、前記天面部の天面側嵌合部に前記胴部の胴側嵌合部を外嵌溶着してなる複合容器の製造装置において、
    前記天面側嵌合部の予熱装置と、
    前記両嵌合部の嵌合部分の内側に配置可能な内側電極と、前記嵌合部分の外側に配置可能な外側電極と、前記内側電極を予熱する予熱手段とを有し、前記外側電極と前記予熱手段により予熱した前記内側電極間に前記嵌合部分を押圧保持し、前記両電極間における前記嵌合部分を高周波誘電加熱により溶着可能となした溶着装置と、
    を備えたことを特徴とする複合容器の製造装置。
  11. 前記内側電極を挟んでその両側に1対の前記外側電極を対面状に設け、前記1対の外側電極に対して高周波電圧を印加可能となした請求項10に記載の複合容器の製造装置。
  12. 前記嵌合部分が平面視4角筒状に構成され、前記1対の外側電極における前記嵌合部分との接触面の平面形状が、前記嵌合部分の隣接する2辺に適合する略V字型に形成され、前記1対の外側電極が、前記内側電極の対角線に沿って接近離間できるように、前記内側電極を挟んで対面状に配置されている請求項11に記載の複合容器の製造装置。
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