JP2019012803A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019012803A
JP2019012803A JP2017130054A JP2017130054A JP2019012803A JP 2019012803 A JP2019012803 A JP 2019012803A JP 2017130054 A JP2017130054 A JP 2017130054A JP 2017130054 A JP2017130054 A JP 2017130054A JP 2019012803 A JP2019012803 A JP 2019012803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode
base layer
base
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017130054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6771433B2 (ja
Inventor
和也 小西
Kazuya Konishi
和也 小西
弘樹 丹羽
Hiroki Niwa
弘樹 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017130054A priority Critical patent/JP6771433B2/ja
Publication of JP2019012803A publication Critical patent/JP2019012803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6771433B2 publication Critical patent/JP6771433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ゲート酸化膜の電界強度を低減した半導体装置を提供する。【解決手段】第1導電型の半導体層の第1の主面側の上層部に選択的に設けられた第2導電型の複数の第1のベース層と、半導体層の上層部に選択的に設けられ、少なくとも1つが第1のベース層と隣り合う第2導電型の複数の第2のベース層と、第1のベース層の上層部に選択的に設けられた第1導電型のエミッタ層と、半導体層の第2の主面上に設けられた第2導電型のコレクタ層と、少なくとも、隣り合う第2のベース層の端縁部間上および第1、第2のベース層の端縁部間上にゲート酸化膜を介して設けられた電極と、エミッタ層に接するエミッタ電極と、コレクタ層に接するコレクタ電極とを備え、電極は、隣り合う第2のベース層の端縁部間上ではゲート電極として機能せず、第2のベース層は浮遊電位であって、隣り合う第2のベース層間の第1の間隔が第1、第2のベース層の第2の間隔より小さい。【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関し、特に、プレーナゲート型の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)に関する。
近年、省電力化、小型化が進むエアコン、冷蔵庫などの家電機器および鉄道用途のインバーター機器、産業用ロボットのモーター制御機器等にIGBTが幅広く用いられている。IGBTにはこれらの機器の高効率化のためにオン電圧の低減が求められている。
例えば、特許文献1の図4に開示されるIGBTの構成においては、隣り合うベース層の間隔を広げ、隣り合うベース層間上にはダミーのゲート電極を配置することでエミッタ電極に接続されるベース層の領域を小さくしている。このような構成を採ることで、ドリフト層に注入されたホールがエミッタ電極に流れにくくなる。この結果、ドリフト層内のホールのキャリア密度が増大しオン電圧を低減できる。
しかしながらベース層の間隔を広げすぎると、隣り合うベース層間で空乏層がピンチオフすることができず、電界強度が増大し耐圧が低下してしまう。
一方、特許文献2の図6に開示されるIGBTの構成においては、エミッタ電極に接続されない複数の補助ベース層をベース層間に設け、隣り合うベース層間上にはゲート電極を配置することで、ドリフト層に注入されたホールがエミッタ電極に流れにくくすると共に、隣り合うベース層間での電界強度を低減させて耐圧の低下を抑制している。
特許第3755231号公報 特開2004−006602号公報
特許文献2に開示のIGBTの構成では、補助ベース層の電位は浮遊電位としているため、IGBTのオフ時には補助ベース層内の電位が上昇してゲート酸化膜の電界強度が増大する。特に補助ベース層間上のゲート酸化膜の電界強度が、ベース層と補助ベース層との間のゲート酸化膜の電界強度に比べて高くなってしまうという現象が発明者達により確認された。この現象は、絶縁破壊電界がより高い炭化珪素(SiC)半導体ではさらに顕著となる。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、ゲート酸化膜に加わる電界強度を低減した半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の第1の主面側の上層部に選択的に設けられた第2導電型の複数の第1のベース層と、前記半導体層の上層部に選択的に設けられ、少なくとも1つが前記第1のベース層と隣り合う第2導電型の複数の第2のベース層と、前記第1のベース層の上層部に選択的に設けられた第1導電型のエミッタ層と、前記半導体層の第2の主面上に設けられた第2導電型のコレクタ層と、少なくとも、隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上および前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上を覆うようにゲート酸化膜を介して設けられた電極と、前記エミッタ層に接するように設けられたエミッタ電極と、前記コレクタ層に接するように設けられたコレクタ電極と、を備え、前記電極は、隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上においてはゲート電極として機能せず、前記第2のベース層の電位は浮遊電位であって、隣り合う前記第2のベース層間の第1の間隔が前記第1のベース層と前記第2のベース層の第2の間隔より小さく設定されている。
本発明によれば、ゲート酸化膜に加わる電界強度を低減した半導体装置を得ることができる。
本発明に係る実施の形態1の半導体装置の構成を示す部分断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の構成を示す部分平面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 ゲート酸化膜における電界強度に対する保護ベース層の影響を確認するためのテストモデルの構成を示す断面図である。 ゲート酸化膜における電界強度のシミュレーション結果を示す図である。 ゲート酸化膜における電界強度のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の変形例1の構成を示す部分断面図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の変形例2の構成を示す部分断面図である。 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の構成を示す部分断面図である。 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の構成を示す部分断面図である。 ゲート酸化膜における電界強度のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の変形例1の構成を示す部分断面図である。 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の変形例2の構成を示す部分断面図である。
<実施の形態1>
<装置構成>
なお、以下の説明では、不純物の導電型に関して、n型を「第1導電型」、p型を「第2導電型」として一般的に定義するが、その逆の定義でも構わない。
図1は実施の形態1のプレーナゲート型のIGBT100の構成を示す部分断面図である。図1に示すIGBT100においては、n型(第1導電型)の不純物を比較的低濃度(n)に含むドリフト層1(半導体層)の上面(第1の主面)側の上層部に、互いに間隔を開けて隣り合うように選択的に設けられた複数のp型(第2導電型)のベース層3(第1のベース層)と、隣り合うベース層3間に選択的に設けられた複数のp型の保護ベース層4(第2のベース層)を有している。
IGBT100においては、保護ベース層4間の間隔L3(第1の間隔)が、保護ベース層4とベース層3との間隔L2(第2の間隔)よりも小さくなるように構成されている。また、保護ベース層4の電位は浮遊電位となるように構成されている。
ベース層3の上層部には、n型の不純物を比較的高濃度(n)に含むエミッタ層5と、p型の不純物を比較的高濃度(p)に含むベースコンタクト層6とが選択的に設けられている。エミッタ層5とベースコンタクト層6とは、互いの一方の側面どうしが接するように設けられ、それぞれの厚みも同程度となっている。なお、間に複数の保護ベース層4を挟んで隣り合うベース層3においては、それぞれのエミッタ層5が保護ベース層4側となり、それぞれのベースコンタクト層6が保護ベース層4とは反対側となるように設けられている。なお、2つのエミッタ層5で挟まれた領域を活性領域と呼称する。
そして、間に複数の保護ベース層4を挟んで隣り合うベース層3間上には、それぞれのエミッタ層5の端縁部上間に渡るように、ゲート酸化膜7を介してゲート電極8が設けられている。
ゲート電極8は層間絶縁膜11によって側面および上面が覆われ、層間絶縁膜11によってゲート電極8と電気的に分離されたエミッタ電極9が、エミッタ層5の上面およびベースコンタクト層6の上面に接触するように設けられている。
ドリフト層1の下面(第2の主面)にはp型のコレクタ層2が接するように設けられ、コレクタ層2にはコレクタ電極10が接するように設けられている。
図2は本発明に係る半導体装置の実施の形態1のIGBT100をゲート電極8が設けられたドリフト層1の上面側から見た部分平面面図であり、便宜的にゲート電極8およびエミッタ電極9の一部を省略して示している。
図2に示すようにベース層3および保護ベース層4は平面視形状がストライプ状であり、エミッタ層5およびベースコンタクト層6も平面視形状がストライプ状となっており、ゲート電極8は、複数の保護ベース層4上を覆う平板状となっており、エミッタ電極9は、ゲート電極8の延在方向に沿ってストライプ状に設けられている。
なお、図2において、ゲート電極8およびエミッタ電極9が示された部分は、図1におけるA−A線より上部の構成を省略して示しており、ゲート電極8およびエミッタ電極9が省略された部分は、B−B線より上部の構成を省略して示している。
<製造方法>
次に、製造工程を順に示す断面図である図3〜図7を用いて、実施の形態1のIGBT100の製造方法について説明する。なお、以下においてはIGBT100はSiC−IGBTとして説明する。
図3に示す工程において、n型のSiC基板12上に、p型のコレクタ層2をエピタキシャル成長により形成した後、コレクタ層2の上面上に、n型のドリフト層1をエピタキシャル成長により形成する。この際、コレクタ層2とドリフト層1との間に、ドリフト層1よりも不純物濃度の高い、n型のバッファ層(図示せず)を形成しても良い。バッファ層は結晶欠陥のエピタキシャル成長層への導入を防止することができるとともに、素子抵抗の上昇を抑えることができる。
SiCはSiに比べてバンドギャップの大きなワイドバンドギャップ半導体であり、ワイドバンドギャップ半導体を基板材料として構成されるワイドバンドギャップ半導体装置は、耐圧が高く、許容電流密度も高いため、シリコン半導体装置に比べて小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチングデバイスおよびダイオードを用いることにより、これらのデバイスを組み込んだ半導体装置モジュールの小型化が可能となる。
IGBT100においては、コレクタ層2およびドリフト層1がSiC半導体層となっているので、上述したワイドバンドギャップ半導体装置としての効果を奏する。
ドリフト層1の不純物濃度は、コレクタ層2の不純物濃度よりも低く設定され、コレクタ層2およびドリフト層1の不純物濃度は、それぞれ1×1018cm−3〜1×1021cm−3および5×1013cm−3〜1×1015cm−3の範囲内に設定する。また、コレクタ層2およびドリフト層1の厚み、すなわち上下方向の長さは、それぞれ2μm〜100μmおよび50μm〜300μmの範囲内に設定する。
次に、ドリフト層1の上面側の上層部に対して、選択的なイオン注入処理と、注入されたイオンを活性化させるための熱処理を施す。この一連の処理を複数回繰り返し行うことによって、図4に示すように、ドリフト層12の上層部に、p型のベース層3、p型の保護ベース層4、n型のエミッタ層5、およびp型のベースコンタクト層6を選択的に形成する。これらの不純物層の形成のためのイオン注入処理は、単一の注入エネルギーで行っても良いし、注入エネルギーを段階的に変えながら、例えば高エネルギーから低エネルギーに変化させながら行っても良い。
また、上記イオン注入処理は、所定の領域にイオン注入を施すために、注入マスクを介して行う。注入マスクとしては、例えば写真製版用のフォトレジストまたは酸化膜を用いる。ここで、ベース層3および保護ベース層4を形成するための注入マスクを形成する際に、保護ベース層4間の間隔L3が、保護ベース層4とベース層3との間隔L2よりも小さくなるように注入マスクの配設間隔を設定する。
また、上記イオン注入処理時の注入面密度は、1×1013cm−2〜1×1016cm−2の範囲内にあることが望ましく、注入エネルギーは、10keV〜10MeVの範囲内にあることが望ましい。また、上記イオン注入処理におけるSiC基板12の温度は、10℃〜1000℃の範囲内にあることが望ましい。
ベース層3と保護ベース層4のp型の不純物濃度は、1×1017cm−3〜1×1019cm−3の範囲内に設定する。また、エミッタ層5のn型の不純物濃度は、1×1018cm−3〜1×1020cm−3の範囲内に設定し、ベースコンタクト層6のp型の不純物濃度は、1×1019cm−3〜1×1021cm−3の範囲内に設定する。
ベース層3と保護ベース層4の厚さは、0.3μm〜3μmの範囲内に設定し、エミッタ層5とベースコンタクト層6の厚さは、0.1μm〜1μmの範囲内に設定する。
上記イオン注入処理におけるドーパント原子としては、p型の場合は、例えば、アルミニウム(Al)、ボロン(B)を使用し、n型の場合は、例えば、リン(P)、窒素(N)などを使用する。
注入されたイオンを活性化させるための熱処理の温度は、1500℃〜2000℃の範囲内に設定する。
上記においては、ベース層3、保護ベース層4をイオン注入で形成する方法を示したが、これらの一部または全部をエピタキシャル成長およびエッチング技術を用いて形成しても良い。
次に、ドリフト層1の上面を酸素雰囲気中で熱酸化することで、図5に示すようにベース層3、保護ベース層4、エミッタ層5およびベースコンタクト層6の上部を覆うゲート酸化膜7を形成する。ゲート酸化膜7の厚さは、例えば10nm〜100nmの範囲内に設定する。ゲート酸化膜7は、SiCであるドリフト層1を熱酸化して得られるので、SiCの熱酸化膜となる。なお、ゲート酸化膜7はSiCの熱酸化膜に限定されず、CVD(chemical vapor deposition)法などを用いて形成される堆積膜を用いても良い。
その後、ゲート酸化膜7上に、例えばCVD(chemical vapor deposition)法を用いてゲート電極8を形成する。ゲート電極8の材料としては、例えばpoly−Siが用いられる。ゲート電極8は、ゲート酸化膜7上全面に形成した後、写真製版とエッチング技術を用いてパターニングし、間に複数の保護ベース層4を挟んで隣り合うベース層3間上にのみ残すようにしても良いし、ゲート電極8を形成する部分が開口部となったマスクを形成し、開口部を介してゲート電極8を形成した後、マスクと共に不要なゲート電極8を除去するようにしても良い。
次に、図6に示す工程において、ゲート電極8を覆うように層間絶縁膜11を形成し、ゲート酸化膜7と層間絶縁膜11とでゲート電極8を囲み、ゲート電極8を電気的に分離する。層間絶縁膜の形成には、例えばCVD法またはスパッタ法を用いることができる。なお、ゲート電極8は、層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっているが、隣り合う保護ベース層4の端縁部間上に渡る部分のゲート電極8には、対向するエミッタ層5が存在しないので、当該部分はゲート電極としては機能しない。このように、ゲート電極8はゲート電極としては機能しない部分も含むので、単に「電極」と呼称する場合もある。
次に、図7に示す工程において、写真製版とエッチング技術を用いて層間絶縁膜11を貫通してエミッタ層5およびベースコンタクト層6上に達するコンタクトホールCHを開口した後、コンタクトホールCHを介してエミッタ層5およびベースコンタクト層6にオーミック接触するエミッタ電極9を形成する。エミッタ電極9は、層間絶縁膜11によってゲート電極8と電気的に分離される。
エミッタ電極9の材料には、例えば、アルミニウム、チタン、ニッケル、金、銀、銅などが用いられ、形成には電子ビーム蒸着法またはスパッタ法が用いられる。
次に、図8に示す工程において、SiC基板12に対してバックグラインディング、または、化学的機械研磨(CMP:chemical mechanical polishing)、または、その他の方法による除去処理を施し、コレクタ層2の下面を露出させる。なお、SiC基板12の除去処理によりコレクタ層2の厚みが減っても良い。
次に、露出したコレクタ層2の下面とオーミック接触するようにコレクタ電極10を形成することで、図1に示したIGBT100が得られる。
コレクタ電極10の材料には、例えば、アルミニウム、チタン、ニッケル、金、銀、銅などが用いられ、形成には電子ビーム蒸着法またはスパッタ法が用いられる。
また、以上説明した製造方法においては、エミッタ電極9を形成した後に、図8に示す工程でSiC基板12を除去し、露出したコレクタ層2の下面上にコレクタ電極10を形成する工程を説明したが、SiC基板12を除去するタイミングはこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、SiC基板12上にコレクタ層2およびドリフト層1を順にエピタキシャル成長によって形成した後に、SiC基板12を除去し、当該除去によって露出されたコレクタ層2の下面にコレクタ電極10を形成した後、ドリフト層1の上面側にベース層3および保護ベース層4等を形成するようにしても良い。
また、以上説明した製造方法においては、コレクタ層2をエピタキシャル成長により形成する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、SiC基板12上にドリフト層1をエピタキシャル成長によって形成した後、SiC基板12を除去し、当該除去によって露出されたドリフト層1の下面側にp型の不純物をイオン注入することによってコレクタ層2を形成し、コレクタ層2の下面にコレクタ電極10を形成する。その後、ドリフト層1の上面側にベース層3および保護ベース層4等を形成するようにしても良い。
<動作>
以下、図9〜図11を用いてIGBT100の動作について説明する。図9は、ゲート酸化膜における電界強度に対する保護ベース層4の影響を確認するためのテストモデルの構成を示す断面図である。図9に示すテストモデルは、隣り合う2つ以上のベース層3と隣り合う2つ以上の保護ベース層4とを有する構成となっている。
隣り合うベース層3間上に渡るようにゲート酸化膜7を介してゲート電極8が設けられ、保護ベース層4に隣り合うベース層3の端縁部上から隣り合う複数の保護ベース層4の上部に渡るようにゲート酸化膜7を介してゲート電極81が設けられている。なお、ゲート電極81は、ゲート電極としては機能しないが、ゲート電極8と同じ材質で形成されるので便宜的にゲート電極としている。
隣り合うベース層3においては、それぞれエミッタ層5とベースコンタクト層6が設けられ、それぞれのエミッタ層5は互いに向かい合うように設けられ、ゲート電極8は、向かい合ったエミッタ層5の端縁部上間に渡るように設けられている。
図9において、隣り合うベース層3間の間隔をL1、ベース層3と保護ベース層4との間隔をL2、隣り合う保護ベース層4間の間隔をL3とし、間隔L1、L2およびL3は全て同じとしている。
図10は、シミュレーションによる隣り合うベース層3とベース層3との間上のポイントP1でのゲート酸化膜7の電界強度、ベース層3と保護ベース層4との間上のポイントP2でのゲート酸化膜7の電界強度、および保護ベース層4と保護ベース層4との間上のポイントP3でのゲート酸化膜7の電界強度を示す図であり、横軸は、シミュレーションポイント間の距離(任意単位)を示し、縦軸に酸化膜の電界強度(任意単位)を示している。
図10より、ベース層3とベース層3との間上のポイントP1でのゲート酸化膜7の電界強度に対して、ベース層3と保護ベース層4との間上のポイントP2でのゲート酸化膜7の電界強度はおよそ10%増大しており、保護ベース層4と保護ベース層4との間上のポイントP3でのゲート酸化膜7の電界強度は20%増大していることが判る。
これは、保護ベース層4は浮遊電位であるので、IGBTのオフ時に保護ベース層4内の電位が上昇し、保護ベース層4間上の電界強度がベース層3間上の電界強度に比べて増大するためである。この結果、ゲート酸化膜7上で局所的に電界強度が高い部分が発生し、絶縁破壊を起こす可能性がある。
図11は、シミュレーションによるベース層3と保護ベース層4との間隔L2に対する隣り合う保護ベース層4間の間隔L3の比率であるL3/L2を小さくした場合のゲート酸化膜7の電界強度の変化を示す図であり、横軸に間隔比率L3/L2を示し、縦軸に酸化膜の電界強度(任意単位)を示している。図11では、ベース層3と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度の変化を特性F1として表し、保護ベース層4と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度の変化を特性F2として表している。
図11より、間隔比率L3/L2を小さくすると、保護ベース層4と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度が大きく低下することが判る。間隔比率L3/L2を0.9程度にすることで保護ベース層4と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度はベース層3と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度と同程度まで低下することが判る。
なお、間隔比率L3/L2は0.6以上が望ましく、隣り合う保護ベース層4間の間隔L3を小さくして行くと保護ベース層4と保護ベース層4とがパンチスルーする。IGBTのオン時においては、パンチスルーした複数の保護ベース層4がホールの低抵抗な経路となり、ドリフト層1でのホールの蓄積量が低下し、オン電圧が上昇するため、間隔比率L3/L2は0.6以上、0.9以下が望ましい。
このように、隣り合う保護ベース層4間の間隔L3を、ベース層3と保護ベース層4との間の間隔L2よりも小さくすることで、隣り合う保護ベース層4間上のゲート酸化膜7の電界強度を低減して、ゲート酸化膜7が絶縁破壊を起こす可能性を低減できる。
<変形例1>
図1に示したIGBT100では平板状のゲート電極8が複数の保護ベース層4上を覆う構成となっていたが、図12に示すIGBT100Aのようにゲート電極8が保護ベース層4上で分割されていても良い。
すなわち、図12に示すIGBT100Aにおいては、隣り合う保護ベース層4の端縁部間上に渡るようにゲート電極81が設けられ、また、ベース層3と保護ベース層4の端縁部間上に渡るようにゲート電極8が設けられている。なお、ゲート電極81は、ゲート電極としては機能しないが、ゲート電極8と同じ材質で形成されるので便宜的にゲート電極としている。なお、ゲート電極8およびゲート電極81を「電極」と呼称する場合もある。そして、隣り合うゲート電極81間およびゲート電極8とゲート電極81との間には層間絶縁膜11が埋め込まれている。
このようにゲート電極8を保護ベース層4上で分割した場合、保護ベース層4上にゲート電極81が存在しない部分では、ゲート電極81とゲート酸化膜7によるゲート容量が低減されることとなる。
なお、ベース層3と保護ベース層4の端縁部間上に渡るように設けられたゲート電極8(第1の電極)および隣り合う保護ベース層4の端縁部間上に渡るように設けられたゲート電極81(第2の電極)は、それぞれ層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっているが、ゲート電極81には対向するエミッタ層5が存在しないので、ゲート電極として機能しない。
<変形例2>
図12に示したIGBT100Aではゲート電極8が保護ベース層4上で分割されていたが、図13に示すIGBT100Bのように、隣り合う保護ベース層4間上にはゲート電極81ではなくエミッタ電極91を設けても良い。
すなわち、図13に示すIGBT100Bにおいては、ベース層3と保護ベース層4の端縁部間上に渡るようにゲート電極8を設け、隣り合う保護ベース層4間上にはエミッタ電極91を設けている。なお、エミッタ電極91は、エミッタ電極としては機能しないが、エミッタ電極9と同じ材質で形成されるので便宜的にエミッタ電極としている。なお、ゲート電極8およびエミッタ電極91を「電極」と呼称する場合もある。隣り合うエミッタ電極91間およびゲート電極8とエミッタ電極91との間には層間絶縁膜11が埋め込まれている。
このようにゲート電極8を保護ベース層4上で分割した場合、隣り合う保護ベース層4間上にはゲート電極8ではなくエミッタ電極91を設けることで、保護ベース層4上にゲート電極8が存在しない部分では、ゲート電極8とゲート酸化膜7によるゲート容量が低減されることとなる。なお、隣り合う保護ベース層4間においては全ての電極をエミッタ電極91とするのではなく、少なくとも1つをエミッタ電極91とするだけでも良い。
なお、ベース層3と保護ベース層4の端縁部間上に渡るように設けられたゲート電極8(第1の電極)においては、層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっており、対向するエミッタ層5が存在するのでゲート電極として機能するが、隣り合う保護ベース層4の端縁部間上に渡るように設けられたエミッタ電極91(第2の電極)はエミッタ電位、すなわち接地電位に接続され、ゲート電極としては機能しない。
<実施の形態2>
図14は実施の形態2のプレーナゲート型のIGBT200の構成を示す部分断面図である。なお、図14においては、図1を用いて説明したIGBT100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図14に示すIGBT200においては、間に複数の保護ベース層4を挟んで隣り合うベース層3間上には、ゲート酸化膜7を介してゲート電極8(第1の電極)およびエミッタ電極91(第2の電極)が設けられている。なお、ゲート電極8およびエミッタ電極91を「電極」と呼称する場合もある。
すなわち、図14に示すIGBT200においては、隣り合うベース層3と保護ベース層4の2つの組において、一方の組のベース層3と保護ベース層4では、端縁部間上に渡るようにゲート電極8を設け、他方の組のベース層3と保護ベース層4では、ベース層3の端縁部から隣り合う複数の保護ベース層4の上部および他方の組の保護ベース層4の端縁部上部に渡るようにゲート酸化膜7を介してエミッタ電極91が設けられている。なお、エミッタ電極91は、エミッタ電極としては機能しないが、エミッタ電極9と同じ材質で形成されるので便宜的にエミッタ電極としている。
ゲート電極8およびエミッタ電極91は、層間絶縁膜11によって側面および上面が覆われ、層間絶縁膜11によってゲート電極8と電気的に分離されたエミッタ電極9が、エミッタ層5の上面およびベースコンタクト層6の上面に接触するように設けられている。
浮遊電位の保護ベース層4を設けたIGBTにおいては、ターンオン動作時に電位変動によりゲート電極8に変位電流が流れ込み、ゲート電圧が増加しターンオン損失が増加することが知られている。
より具体的には、IGBTがターンオンし、ホールが浮遊電位の保護ベース層4に流れ込むことで、流れ込んだホールにより保護ベース層4の電位が上昇する。ゲート電極8にゲート酸化膜7を介して対向する保護ベース層4の電位が変動すると、ゲート−コレクタ間容量(CGC)と電位の変動量(ΔFP)との積(CGC・ΔFP)で表される変位電流がゲート電極8に流れ、この変位電流によりゲート電極8が充電されてゲート電圧が増加する。
一方、図14に示すIGBT200においては、ゲート酸化膜7を介して保護ベース層4に対向するゲート電極8の面積を減らすことで、保護ベース層4からゲート電極8に流れ込む変位電流が減少し、ゲート電圧の変動を抑制することができる。
なお、ゲート酸化膜7を介して保護ベース層4に対向するように設けられたエミッタ電極91はエミッタ電位、すなわち接地電位に接続されているので、保護ベース層4の電位が上昇しても影響を受けることはない。
また、ゲート電極8においては、層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっており、対向するエミッタ層5が存在するのでゲート電極として機能するが、隣り合う複数の保護ベース層4の上部および他方の組の保護ベース層4の端縁部上部に渡るように設けられたエミッタ電極91(第2の電極)はエミッタ電位、すなわち接地電位に接続されるので、ゲート電極としては機能しない。
<実施の形態3>
<装置構成>
図15は実施の形態3のプレーナゲート型のIGBT300の構成を示す部分断面図である。なお、図15においては、図1を用いて説明したIGBT100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図15に示すIGBT300においては、ドリフト層1の上面側の上層部に、互いに間隔を開けて隣り合う2つのベース層3で一組をなすベース層の組が二組設けられ、二組のベース層の組の間に保護ベース層4が選択的に設けられている。
各ベース層3の上層部には、エミッタ層5とベースコンタクト層6とが設けられているが、一組をなすベース層においては、それぞれのエミッタ層5が対向するように配置されており、それぞれのエミッタ層5の端縁部上間に渡るように、ゲート酸化膜7を介してゲート電極8(第1の電極)が設けられている。
ゲート電極8は層間絶縁膜11によって側面および上面が覆われ、層間絶縁膜11によってゲート電極8と電気的に分離されたエミッタ電極9が、エミッタ層5の上面およびベースコンタクト層6の上面に接触するように設けられている。
ドリフト層1の下面にはp型のコレクタ層2が接するように設けられ、コレクタ層2にはコレクタ電極10が接するように設けられている。
二組のベース層の組の間に設けられた保護ベース層4の上部にもゲート酸化膜7を介してゲート電極81(第2の電極)が設けられている。このゲート電極81は、保護ベース層4上から二組のベース層の組のそれぞれのベース層3の端縁部上にかけて設けられ、層間絶縁膜11によって側面および上面が覆われ、層間絶縁膜11によってエミッタ電極9と電気的に分離されている。なお、ゲート電極81は、ゲート電極としては機能しないが、ゲート電極8と同じ材質で形成されるので便宜的にゲート電極としている。なお、ゲート電極8およびゲート電極81を「電極」と呼称する場合もある。
IGBT300においては、隣り合うベース層3間の間隔をL1、ベース層3と保護ベース層4との間隔をL2とした場合に、ベース層3と保護ベース層4との間隔L2(第1の間隔)が、隣り合うベース層3間の間隔L1(第2の間隔)よりも小さくなるように構成されている。
<動作>
図16は、シミュレーションによる隣り合うベース層3間の間隔L1に対するベース層3と保護ベース層4との間隔L2に対する比率であるL2/L1を小さくした場合のゲート酸化膜7の電界強度の変化を示す図であり、横軸に間隔比率L2/L1を示し、縦軸に酸化膜の電界強度(任意単位)を示している。図16では、ベース層3とベース層3との間上のゲート酸化膜7の電界強度の変化を特性F11として表し、ベース層3と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度の変化を特性F12として表している。
図16より、間隔比率L2/L1を小さくすると、ベース層3と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度が大きく低下することが判る。間隔比率L2/L1を0.9程度にすることでベース層3と保護ベース層4との間上のゲート酸化膜7の電界強度は、ベース層3とベース層3との間上のゲート酸化膜7の電界強度と同程度まで低下することが判る。
なお、間隔比率L2/L1は0.6以上が望ましく、ベース層3と保護ベース層4との間隔L2を小さくして行くとベース層3と保護ベース層4とがパンチスルーする。IGBTのオン時においては、パンチスルーしたベース層3と保護ベース層4を介してホールが排出され、ドリフト層1でのホールの蓄積量が低下し、オン電圧が上昇するため、間隔比率L3/L2は0.6以上、0.9以下が望ましい。
このように、ベース層3と保護ベース層4との間隔L2を、隣り合うベース層3間の間隔L1よりも小さくすることで、ベース層3と保護ベース層4間上のゲート酸化膜7の電界強度を低減して、ゲート酸化膜7が絶縁破壊を起こす可能性を低減できる。
なお、ベース層3とベース層3の端縁部間上に渡るように設けられたゲート電極8(第1の電極)および保護ベース層4の上部にゲート酸化膜7を介して設けられたゲート電極81(第2の電極)においては、層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっている。このため、ゲート電極8には対向するエミッタ層5が存在するのでゲート電極として機能するが、ゲート電極81には対向するエミッタ層5が存在しないので、ゲート電極として機能しない。
<変形例1>
図15に示したIGBT300では平板状のゲート電極81が保護ベース層4上から二組のベース層の組のそれぞれのベース層3の端縁部上にかけて設けられていたが、図17に示すIGBT300Aのようにゲート電極81が保護ベース層4上で分割されていても良い。
すなわち、図17に示すIGBT300Aにおいては、保護ベース層4の両端縁部から、それぞれ隣り合うベース層3の端縁部間に渡るように分割された2つのゲート電極81(第2の電極)が設けられている。そして、隣り合うゲート電極81間には層間絶縁膜11が埋め込まれている。なお、ゲート電極8およびゲート電極81を「電極」と呼称する場合もある。
このようにゲート電極81を保護ベース層4上で分割した場合、保護ベース層4上にゲート電極81が存在しない部分では、ゲート電極81とゲート酸化膜7によるゲート容量が低減されることとなる。
なお、保護ベース層4上で分割されたゲート電極81は、それぞれ層間絶縁膜11を貫通して設けられる図示されないコンタクトホールを介して図示されないゲートパッドに接続され、ゲートパッドを介してゲート電圧が印加される構成となっているが、これらのゲート電極81には対向するエミッタ層5が存在しないので、ゲート電極として機能しない。
<変形例2>
図15に示したIGBT300では平板状のゲート電極81(第2の電極)が保護ベース層4上から二組のベース層の組のそれぞれのベース層3の端縁部上にかけて設けられていたが、図18に示すIGBT300Aのようにゲート電極81の代わりにエミッタ電極91(第2の電極)を設けても良い。なお、ゲート電極8およびエミッタ電極91を「電極」と呼称する場合もある。
このように、保護ベース層4にゲート酸化膜7を介して対向するエミッタ電極91を設けることで、保護ベース層4からゲート電極に流れ込む変位電流がほぼゼロとなり、ゲート電圧の変動を抑制することができる。
なお、ゲート酸化膜7を介して保護ベース層4に対向するように設けられたエミッタ電極9(第2の電極)はエミッタ電位、すなわち接地電位に接続されているので、保護ベース層4の電位が上昇しても影響を受けることはない。
また、第2の電極はエミッタ電位、すなわち接地電位に接続されるので、ゲート電極としては機能しない。
<変形例3>
図15に示したIGBT300においては、二組のベース層の組の間に保護ベース層4を1つ設けた構成を示したが、この保護ベース層4を分割して2つ以上の保護ベース層4が配置された構成としても良い。
この場合、保護ベース層4と保護ベース層4との間にドリフト層1の領域ができ、保護ベース層4の領域が減少する。このため、保護ベース層4に流れ込むホールが減少し、ドリフト層1中に蓄積されるホール密度が増加してオン抵抗が減少する。
1 ドリフト層、2 コレクタ層、3 ベース層、4 保護ベース層、5 エミッタ層、6 ベースコンタクト層、7 ゲート酸化膜、8,81 ゲート電極、9,91 エミッタ電極、10 コレクタ電極、11 層間絶縁膜、12 SiC基板。

Claims (10)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の第1の主面側の上層部に選択的に設けられた第2導電型の複数の第1のベース層と、
    前記半導体層の上層部に選択的に設けられ、少なくとも1つが前記第1のベース層と隣り合う第2導電型の複数の第2のベース層と、
    前記第1のベース層の上層部に選択的に設けられた第1導電型のエミッタ層と、
    前記半導体層の第2の主面上に設けられた第2導電型のコレクタ層と、
    少なくとも、隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上および前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上を覆うようにゲート酸化膜を介して設けられた電極と、
    前記エミッタ層に接するように設けられたエミッタ電極と、
    前記コレクタ層に接するように設けられたコレクタ電極と、を備え、
    前記電極は、隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上においてはゲート電極として機能せず、
    前記第2のベース層の電位は浮遊電位であって、
    隣り合う前記第2のベース層間の第1の間隔が前記第1のベース層と前記第2のベース層の第2の間隔より小さく設定される、半導体装置。
  2. 前記電極は、
    前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上に前記ゲート酸化膜を介して設けられた第1の電極と、
    隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上に前記ゲート酸化膜を介して設けられた第2の電極と、を含み、
    前記第1および第2の電極は、互いに間隔を開けて配置され、
    前記第1および第2の電極は、ゲート電圧が与えられる、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記電極は、
    前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上に前記ゲート酸化膜を介して設けられた第1の電極と、
    隣り合う前記第2のベース層の端縁部間上に前記ゲート酸化膜を介して設けられた第2の電極と、を含み、
    前記第1および第2の電極は、互いに間隔を開けて配置され、
    前記第1の電極は、ゲート電圧が与えられ、
    前記第2の電極は、エミッタ電位に接続される、請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記電極は、
    前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上に前記ゲート酸化膜を介して設けられた第1の電極と、
    少なくとも複数の前記第2のベース層の上部に渡るように前記ゲート酸化膜を介して設けられた第2の電極と、を含み、
    前記第1および第2の電極は、互いに間隔を開けて配置され、
    前記第1の電極は、ゲート電圧が与えられ、
    前記第2の電極は、エミッタ電位に接続される、請求項1記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の第1の主面側の上層部に選択的に隣り合って設けられた、第2導電型の複数の第1のベース層と、
    前記半導体層の上層部に選択的に少なくとも1つ設けられ、前記第1のベース層と隣り合う第2導電型の第2のベース層と、
    前記第1のベース層の上層部に選択的に設けられた第1導電型のエミッタ層と、
    前記半導体層の第2の主面上に設けられた第2導電型のコレクタ層と、
    隣り合う前記第1のベース層の端縁部間上を覆うようにゲート酸化膜を介して設けられた第1の電極と
    少なくとも前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上を覆うようにゲート酸化膜を介して設けられた第2の電極と、
    前記エミッタ層に接するように設けられたエミッタ電極と、
    前記コレクタ層に接するように設けられたコレクタ電極と、を備え、
    前記第1の電極はゲート電極として機能し、
    前記第2の電極はゲート電極として機能せず、
    前記第2のベース層の電位は浮遊電位であって、
    前記第1のベース層と前記第2のベース層の第1の間隔が隣り合う前記第1のベース層間の第2の間隔より小さく設定される、半導体装置。
  6. 前記第2の間隔に対する前記第1の間隔の比が0.6以上、0.9以下である、請求項1または請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記第1および第2の電極は、互いに間隔を開けて配置され、
    前記第1および第2の電極は、ゲート電圧が与えられる、請求項5記載の半導体装置。
  8. 前記第2の電極は、
    前記第1のベース層と前記第2のベース層の端縁部間上のみに前記ゲート酸化膜を介して設けられる、請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記第1および第2の電極は、互いに間隔を開けて配置され、
    前記第1の電極は、ゲート電圧が与えられ、
    前記第2の電極は、エミッタ電位に接続される、請求項5記載の半導体装置。
  10. 前記半導体層は、炭化珪素の半導体層である、請求項1から請求項9の何れか1項に記載の半導体装置。
JP2017130054A 2017-07-03 2017-07-03 半導体装置 Active JP6771433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017130054A JP6771433B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017130054A JP6771433B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019012803A true JP2019012803A (ja) 2019-01-24
JP6771433B2 JP6771433B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=65226366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017130054A Active JP6771433B2 (ja) 2017-07-03 2017-07-03 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6771433B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6962511B1 (ja) * 2020-05-29 2021-11-05 三菱電機株式会社 半導体装置、及び電力変換装置
WO2022259409A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 三菱電機株式会社 炭化珪素半導体装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025484A (ja) * 1988-06-23 1990-01-10 Fuji Electric Co Ltd Mos型半導体素子
JP2004006602A (ja) * 2002-03-27 2004-01-08 Toshiba Corp 半導体装置
JP2004022693A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Toshiba Corp 半導体装置
JP2008198652A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toyota Central R&D Labs Inc 半導体装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025484A (ja) * 1988-06-23 1990-01-10 Fuji Electric Co Ltd Mos型半導体素子
JP2004006602A (ja) * 2002-03-27 2004-01-08 Toshiba Corp 半導体装置
JP2004022693A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Toshiba Corp 半導体装置
JP2008198652A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toyota Central R&D Labs Inc 半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6962511B1 (ja) * 2020-05-29 2021-11-05 三菱電機株式会社 半導体装置、及び電力変換装置
WO2021240790A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 三菱電機株式会社 半導体装置、及び電力変換装置
WO2022259409A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 三菱電機株式会社 炭化珪素半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6771433B2 (ja) 2020-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10236372B2 (en) Silicon carbide semiconductor device and method of manufacturing silicon carbide semiconductor device
JP6055498B2 (ja) 半導体装置
US20170077087A1 (en) Silicon carbide semiconductor device
US10439060B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
JP2013232564A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5321377B2 (ja) 電力用半導体装置
US11094790B2 (en) Silicon carbide semiconductor device
JP5397289B2 (ja) 電界効果トランジスタ
WO2012131768A1 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
US11489047B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2017092355A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2018037577A (ja) 半導体装置
JP2006332199A (ja) SiC半導体装置
JPWO2019123601A1 (ja) 半導体装置
JP2017152732A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4972293B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6771433B2 (ja) 半導体装置
CN112466922A (zh) 半导体装置
JP2015211141A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP3468571B2 (ja) 半導体装置
JP2013055177A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US11557674B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2012004466A (ja) 半導体装置
JP2017098371A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6289600B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6771433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250