JP2019011888A - 油煙浄化装置 - Google Patents

油煙浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019011888A
JP2019011888A JP2017127295A JP2017127295A JP2019011888A JP 2019011888 A JP2019011888 A JP 2019011888A JP 2017127295 A JP2017127295 A JP 2017127295A JP 2017127295 A JP2017127295 A JP 2017127295A JP 2019011888 A JP2019011888 A JP 2019011888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
cylinder
oil
dust collection
oil smoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017127295A
Other languages
English (en)
Inventor
坪田 章男
Akio Tsubota
章男 坪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2017127295A priority Critical patent/JP2019011888A/ja
Publication of JP2019011888A publication Critical patent/JP2019011888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

【課題】加熱調理機器側への油滴の垂れ落ちを可及的に防止するとともに、浄化部到達前の流路の油脂汚れを可及的に防止しつつ、ドレンパン内に溜まっている油滴が発火し難い油煙浄化装置を提供する。
【解決手段】この油煙浄化装置1は、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gを自身軸線CLに沿って内部に導入するように加熱調理機器Kの上方に対向配置される外筒10と、外筒10内の上側に配置されて外筒10内に導入された油煙Gを軸線CLに沿って設けられた放電線23と集塵筒21とによる静電集塵で浄化する浄化部20と、外筒10内の下側に配置されて自身中央部が空洞をなしその空洞部31が浄化部20への油煙Gを導く流路とされるとともに集塵筒21の下端に対向する位置に油溜まり32が形成された環状のドレンパン30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理機器での調理によって発生する排煙を浄化する装置に係り、特に、排煙中に油脂が含まれる煙(以下、「油煙」ともいう)に対し、その油煙中の油粒等の粒子をコロナ放電により帯電させて集塵する浄化部を備える油煙浄化装置に関する。
この種の排煙浄化装置として、例えば、特許文献1に記載の技術が開示されている。同文献記載の技術は、電気集塵器を内蔵する浄化部を加熱調理機器の上方に配置している。そして、加熱調理機器側から吸引される油煙は、ドレンパンの周囲を迂回する流路を介して煙浄化装置内の浄化部に導かれ、浄化部に油煙を吸引して油粒等の粒子を除去している。
ここで、同文献記載の技術では、加熱調理機器の中央上方に、平板状のドレンパンを対向配置しており、このドレンパンにより、油煙中の油脂が油滴となって加熱調理機器側に垂れ落ちることを防止している。
特開平6−347047号公報
しかし、同文献記載の技術では、平板状のドレンパンを加熱調理機器の中央上方に対向配置するため、加熱調理機器から上昇する高温の排気がドレンパンの平板面下部を加熱する。したがって、ドレンパンが高温となり、ドレンパン内に溜まっている油滴が発火するおそれがある。
また、同文献記載の技術では、加熱調理機器側から立ち上る油煙は、ドレンパンの周囲を迂回する流路を介して浄化部に導かれるため、浄化部到達前の流路での油煙温度が下がる。そのため、浄化部到達前の流路が凝集した油脂で汚れ易く、また、この流路に凝集した油脂が油滴となって加熱調理機器側に垂れ落ちるおそれがある。よって、同文献記載の技術は、加熱調理機器側への油滴の垂れ落ちを防止するとともに、浄化部到達前の流路が油脂で汚れるという問題を解決する上で未だ検討の余地がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、加熱調理機器側への油滴の垂れ落ちを可及的に防止するとともに、浄化部到達前の流路の油脂汚れを可及的に防止しつつ、ドレンパン内に溜まっている油滴が発火し難い油煙浄化装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る油煙浄化装置は、加熱調理機器での調理によって発生する油煙を自身軸線に沿って内部に導入するように加熱調理機器の上方に対向配置される外筒と、前記外筒内の上側に配置されて前記外筒内に導入された油煙を前記軸線に沿って設けられた放電線と集塵筒とによる静電集塵で浄化する浄化部と、前記外筒内の下側に配置されて自身中央が空洞をなしその空洞部が前記浄化部への油煙を導く流路とされるとともに前記集塵筒の下端に対向する位置に油溜まりが形成された環状のドレンパンと、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る油煙浄化装置によれば、ドレンパンが環状なので、加熱調理機器の中央上方に対向配置された平板状のドレンパンと比べて、環状のドレンパン周囲の油溜まり近傍は、流路となる中心の空洞部に比べて雰囲気温度が低温である。よって、ドレンパンの油溜まり内に溜まっている油滴が発火し難い。
さらに、本発明の一態様に係る油煙浄化装置によれば、加熱調理機器での調理によって発生する油煙は、環状のドレンパン中央の空洞部から浄化部に導かれるので、浄化部に至る流路での油煙温度を比較的に高温に維持できる。よって、本発明での流路構成によれば、浄化部近傍まで油脂が凝集し難い。そのため、浄化部到達前の流路での油脂汚れを可及的に防止するとともに、凝集した油脂が油滴となって加熱調理機器側に垂れ落ちるおそれを可及的に防止できる。
上述のように、本発明によれば、環状のドレンパン内に溜まっている油滴が発火し難い上、浄化部到達前の流路の油脂汚れ、および、油脂が油滴となって加熱調理機器側に垂れ落ちるおそれを可及的に防止できる。
本発明の一態様に係る油煙浄化装置の一実施形態の全体構成を示す斜視図であり、同図では、外筒側方に設けられた開閉扉から集塵筒およびドレンパンが着脱可能なイメージを併せて示している。 図1の油煙浄化装置の要部の縦断面図である。 図2の油煙浄化装置のX−X断面図である。 図2の油煙浄化装置のZ−Z断面図である。 図1の油煙浄化装置の変形例(第一変形例)を説明する斜視図である。 図1の油煙浄化装置の変形例(第二変形例)を説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、本実施形態の油煙浄化装置1は、加熱調理機器Kの上方に設置される。なお、本実施形態の油煙浄化装置1は、加熱調理機器Kとして、調理対象を加熱して調理する機器であれば種々の機器に適用可能である。特に、例えば焼き肉店等の店内においてテーブルに設置される焼き場など、加熱調理によって発生する排煙中に、油脂、煙の粒子および臭気成分が含まれる加熱調理機器に好適である。
本実施形態の例では、油煙浄化装置1は、円筒状の外筒10と、外筒10の下端に接続された円筒状の導入筒3と、外筒10の上端に接続された円筒状の接続筒4とを同軸に有する。本実施形態の導入筒3は、下端部に、下方に向けて拡径する笠部3kが設けられ、加熱調理機器Kから上昇する油煙Gを導入筒3の内部に効率良く導入可能になっている。外筒10の下端と導入筒3の上端とには、着脱可能な掛け止め構造3cが設けられ、導入筒3を容易に着脱可能になっている。接続筒4の下端と外筒10の上端とは、複数の止めねじ4nによって連結されている。
天井近傍には排煙ダクト2が水平に配管されている。排煙ダクト2の下流側には不図示の吸気ファンが設置されている。接続筒4の上端は、排煙ダクト2に連通するように接続され、油煙浄化装置1全体が垂下姿勢で排煙ダクト2に支持されている。
換言すれば、この油煙浄化装置1は、排煙ダクト2が天井側の支持部材とされ、自身の上端部が排煙口18を有する接続筒4になっている。そして、接続筒4の排煙口18の部分が排煙ダクト2に連通状態で接続可能に構成されている。これにより、外筒10は、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gを自身軸線CLに沿って内部に導入するように加熱調理機器Kの上方に対向配置される。
外筒10には、図2および図3に要部を拡大図示するように、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gを静電集塵で浄化する浄化部20が内蔵されている。本実施形態の浄化部20は、外筒10内の上側の位置に配置されており、外筒10内に導入された油煙Gを軸線CLに沿って設けられた放電線23と円筒状の集塵筒21とを有する。
外筒10には、上下の絶縁材11、12として、外筒上部に且つ周方向に離隔配置された複数の第一絶縁材11と、外筒下部に且つ周方向に離隔配置された複数の第二絶縁材12とが内周面に付設されている。本実施形態の例では、図4に示すように、3つの第一絶縁材11が、周方向に離隔して等配され、各第一絶縁材11の上面が、集塵筒21の支持部になっている。そして、集塵筒21には、複数の第一絶縁材11に径方向で対向する位置の上側に位置するように、径方向外側に張り出す複数(この例では3つ)の係止爪22が設けられ、外筒10内に、上下の絶縁材11、12を介して同軸に支持されている。
放電線23は、図2に示すように、下端に錘24が接続されるとともに、上端が外筒10の上部から絶縁材25を介して集塵筒21の中心に沿って垂下されている。放電線23の上端部には、円筒コイルばね状に形成された調心ばね23cが放電線23と一体形成され、これにより、放電線23は、可撓性および傾倒性が与えられるとともに、調心ばね23cの作用によって傾倒姿勢から、常に軸線CLに沿って垂下姿勢に復帰するようになっている。なお、油煙浄化装置1が小型である場合(例えば浄化部20の軸方向長さが30cm程度の場合)には、錘24を省略して放電線23のみを垂下姿勢としてもよい。
外筒10には、図1に示すように、浄化部20の近傍に、浄化部用の電源部40が上下の支持ブラケット42により付設されている。電源部40には、電源ケーブル41と、連絡ケーブル50とが接続される。電源ケーブル41は、その一端が商用電源に接続され、その他端が電源部40に接続される。電源部40は、集塵筒21と放電線23との間に高電圧印加して静電集塵に必要なコロナ放電を発生できるように構成されている。
連絡ケーブル50は、図2に示すように、一対の連絡ケーブル50a、50bから構成され、一方の連絡ケーブル50aが集塵筒21に接続され、他方の連絡ケーブル50bが放電線23に接続される。本実施形態の例では、放電線23に接続される連絡ケーブル50b側が負極性とされている。
本実施形態の例では、図2および図3に示すように、放電線23の上端部の位置には、支持ブロック26が、絶縁材25を介してブロック固定ねじ28により外筒10の内周面に片持ち状態で中心まで張り出した姿勢で固定されている。支持ブロック26の中央には、放電線23の上端部を挿通する挿通穴が設けられており、放電線23の上端部は、支持ブロック26の上面側に突設された位置にて、押しねじ27によって支持ブロック26に固定されている。そして、挿通穴に挿通された状態の放電線23の上端部が、負極側の連絡ケーブル50bに接続されている。
また、図2および図3に示すように、外筒10の内周面には、支持ブロック26に対して径方向で対向する位置に、絶縁材からなる端子固定板51が、端子板固定ねじ54によって固定されている。そして、正極側の連絡ケーブル50aの先端には、板ばね材から形成された端子板52が接続され、端子固定板51の先端が下方に垂下された状態で、端子板52の基端側が端子固定ねじ53によって端子固定板51に固定されている。端子固定板51の先端は、一の第一絶縁材11に対向する位置まで張り出しており、図2に示す集塵筒21の装着状態のときに、集塵筒21の上端を内面側から当該第一絶縁材11の側に向けて弾性力で押圧して電気的接続状態を保持できるようになっている。
さらに、外筒10の内部には、集塵筒21の下端に対向する位置に、油溜まり32が形成された円環状のドレンパン30が配置されている。一方、外筒10には、自身下端に円環状の載置部16が設けられ、ドレンパン30は、載置部16に水平姿勢で載置されている。円環状のドレンパン30は、自身中央が空洞をなしてなる円形の空洞部31と、油Aが溜まる円環状の油溜まり32とを有する。
油溜まり32は、集塵筒21の下端に対向する位置に円環状に形成されている。空洞部31は外筒10内の下側に位置するように配置され、この空洞部31が浄化部20への油煙Gを導く流路とされている。本実施形態では、円環状のドレンパン30の外周面は、外筒10の内周面に接触または僅かな隙間を隔てて対向する外径寸法とされ、これにより、油溜まり32の部分の雰囲気温度が低くなるようにドレンパン30が配置される。
図1に戻り、本実施形態では、外筒10側面には、開閉扉13が開閉可能に設けられている。開閉扉13は、支持部側の上下にヒンジ14が設けられ、開放側端部の中央には、手動操作による掛け止め部を有する係止錠15が設けられている。開閉扉13は、開閉扉13を開いた部分からドレンパン30を水平方向に取り出し可能な形状と大きさになっている。また、集塵筒21についても、開閉扉13を開いた部分から着脱可能になっている。
なお、本実施形態では、係止錠15の開錠操作に伴う可動部には、不図示のリミットスイッチが設けられており、リミットスイッチが係止錠15の開錠操作に連動して、係止錠15が開錠されているときは、電源部40の電源スイッチのON/OFFにかかわらず、電源供給が常に「OFF」とされるようになっている。
次に、本実施形態の油煙浄化装置1の動作および作用効果について説明する。
本実施形態の油煙浄化装置1は、加熱調理機器Kが調理に用いられるときに稼働される。本実施形態の油煙浄化装置1を稼働する際は、排煙ダクト2側の吸気ファンを作動させるとともに、電源部40に設けられている不図示の電源スイッチを「ON」にする。これにより、排煙ダクト2内が負圧となり、排煙ダクト2に連通する油煙浄化装置1は、導入筒3の先端から室内の空気を吸引する。導入筒3の先端は、加熱調理機器Kの中央上方に対向配置されているため、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gが、油煙浄化装置1の軸線CLに沿って外筒10内部に導入される。
そして、商用電源から電源部40に供給された電力は、電源部40にて静電集塵に必要な直流高圧電圧を印加するように集塵筒21と放電線23とに供給される。これにより、放電線23からコロナ放電が発生し、外筒10内部に導入された油煙G中の油滴粒子は負に帯電する。そのため、径方向で対向する集塵筒21の内周面に油煙G中の油滴粒子が引き寄せられる。
これにより、油煙G中の油滴粒子が集塵筒21の内周面に付着することにより油煙Gから油滴粒子が除去される。そして、油滴粒子が除去された後の油煙Gは、排煙ダクト2から室外に排出される。よって、室内の空気が清浄に保たれる。なお、図2において、放電線23の周囲に記載するマイナス符号を付した丸印は、油煙G中の油滴粒子が負に帯電するイメージを示し、集塵筒21側に記載するプラス符号を付した丸印は、集塵筒21が正極性を帯びたイメージを示している。
集塵筒21の内周面に付着した油滴粒子は、雰囲気温度が流路となる中心の空洞部31に比べて低温なので次第に凝集し、集塵筒21の内周面に沿って油滴Aとなって下方に移動する。集塵筒21の下端には、集塵筒21の下端に対向する位置に、油溜まり32が形成された円環状のドレンパン30が配置されているので、油滴Aをドレンパン30の油溜まり32に効率良く溜めることができる。
特に、本実施形態では、円環状のドレンパン30の外周面は、外筒10の内周面に接触または僅かな隙間を隔てて対向する外径寸法とされているので、油溜まり32の部分の雰囲気温度を低くする上で好適である。
そして、本実施形態の油煙浄化装置1によれば、上述したような簡素な構成なので、装置の製造および設置コストが安価であり、また、油煙流の妨げとなるものは垂下された放電線23のみなので圧力損失は小さく、さらに、高電圧を用いるものの電流は小さいため、消費電力も小さく経済的である。
特に、本実施形態の油煙浄化装置1によれば、ドレンパン30が環状なので、加熱調理機器Kの中央上方に、平板状のドレンパンを対向配置した油煙浄化装置と比べて、環状のドレンパン30周囲の油溜まり32近傍は、油煙Gの流路となる中心の空洞部31に比べて雰囲気温度が低温である。よって、ドレンパン30の油溜まり32内に溜まっている油滴Aが発火し難い。
さらに、この油煙浄化装置1によれば、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gは、環状のドレンパン中央の空洞部31から浄化部20に導かれるので、浄化部20に至る流路(つまり空洞部31)での油煙温度を比較的に高温に維持できる。よって、この油煙浄化装置1での流路構成によれば、浄化部20の近傍まで油脂が凝集し難い。そのため、浄化部到達前の流路での油脂汚れを可及的に防止するとともに、凝集した油脂が油滴Aとなって加熱調理機器K側に垂れ落ちるおそれを可及的に防止できる。
また、本実施形態の油煙浄化装置1は、加熱調理機器Kが調理に用いられていないときに、容易に清掃することができる。本実施形態の油煙浄化装置1を清掃する作業は、加熱調理機器Kが調理に用いられておらず、且つ加熱調理機器Kおよび油煙浄化装置1が室温程度まで冷却されている状態で行う。油煙浄化装置1を清掃する際は、電源部40の電源スイッチを「OFF」とし、係止錠15を開錠操作して開閉扉13を開き、外筒10の側面を開放状態とする。
この状態において、ドレンパン30は、開閉扉13から水平方向に取り出し可能になっているので、ドレンパン30を傾けずに取り出すことができる。そのため、油溜まり32内に溜まっている油滴Aがこぼれ難い。なお、図1に符号D2を付して示す矢印は、ドレンパン30を開閉扉13の開示部から水平方向に挿抜可能なイメージを示している。
また、集塵筒21についても、開閉扉13の開口部から容易に挿抜可能である。集塵筒21を取り出す際は、集塵筒21の外周面を手で把持して、第一絶縁材11の上面に乗っている係止爪22が第一絶縁材11の上面から外れる位置まで周方向に手で回転させる。これにより、集塵筒21の載置状態が解除されるので、集塵筒21を外筒10の軸方向に移動させることができる。
ここで、集塵筒21の中心には、放電線23が垂下されているものの、放電線23は可撓性および傾倒性がある。そのため、放電線23を傾けつつ集塵筒21を外筒10の側面方向に引き抜くことができる。
そして、放電線23は、放電線23の上端に設けた調心ばね23cによって傾倒姿勢から、常に軸線CLに沿って垂下姿勢に復帰するように付勢されているので、垂下姿勢が維持される。なお、図1に符号D1を付して示す矢印は、開閉扉13の開口部から、集塵筒21を放電線23の自由端側から下方斜め方向に挿抜可能なイメージを示している。
そして、集塵筒21を取り外した後は、集塵筒21内面および放電線23の外周面を清掃し、その後、上記と逆の手順で、集塵筒21を外筒10内に戻すことができる。よって、本実施形態の油煙浄化装置1によれば、清掃時の作業性やメンテナンス性にも優れている。
なお、本実施形態の油煙浄化装置1は、油煙が立ち上る加熱調理機器の油煙浄化用として極めて優れているが、加熱調理機器の油煙浄化用に限らず、他の用途に転用することも可能である。例えば、たばこの煙や線香の煙を浄化する用途にも転用できる。
以上説明したように、本実施形態の油煙浄化装置1によれば、環状のドレンパン30内に溜まっている油滴Aが燃え難い上、浄化部20に到達前の流路の油脂汚れ、および、油脂が油滴Aとなって加熱調理機器K側に垂れ落ちるおそれを可及的に防止できる。なお、本発明に係る油煙浄化装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、油煙浄化装置1が、一の集塵筒21内に、上方の支持ブロック26から一本の放電線23を垂下してなる例を示したが、これに限定されず、複数の集塵筒や集塵室を有する構成としてもよい。例えば、集塵筒21内を軸線に沿って複数の集塵室に分割し、各集塵室それぞれに放電線を配置してもよい。このような構成であれば、集塵性能を向上させる上で好適である。なお、この構成の場合、各集塵室が、実質的に集塵筒としてそれぞれ機能する。
ここで、複数の集塵室を有する構成とする場合において、各集塵室は、平面視において、集塵筒21の中心から放射状に配置されるとともに、板の面が集塵筒21の軸方向に沿って配置された複数の仕切り板によって構成することが好ましい。さらに、この場合において、集塵筒21内で隣り合う集塵室を仕切る各仕切り板の下端部をドレンパン30に対向するように配置することが好ましい。
また、上記仕切り板の下端部(下端の縁部)を、集塵筒21の中央側を高くするとともに径方向外側に向かうにつれて低くなる傾斜面で形成することが好ましい。このような構成であれば、仕切り板に付着した油煙Gが仕切り板の下端部に移動して油滴Aとなったときに、上記傾斜面に沿ってドレンパン30の油溜まり32側に油滴Aを導くことができる。よって、集塵筒21内を軸線に沿って複数の集塵室に分割する構成を採用する場合に、加熱調理機器Kの側に油滴Aが垂れ落ちるおそれを可及的に防止する上で好適である。
また、例えば上記実施形態では、外筒10、集塵筒21等が円筒状に形成され、ドレンパン30が円環状に形成されている例を示したが、これに限定されず、外筒10、集塵筒21等を四角形やそれ以上の多角形の筒状としてもよく、ドレンパン30もこれに併せて、四角環形状やそれ以上の多角環形状としてもよい。
また、例えば上記実施形態では、天井近傍に排煙ダクト2が水平に配管されており、油煙浄化装置1全体が垂下姿勢で排煙ダクト2に支持されている例を説明したが、本発明に係る油煙浄化装置は、これに限定されない。以下に、上記実施形態の変形例を図5および図6に示す。なお、以下の変形例において、上記実施形態と同様または対応する構成には同一の符号を付すとともにその説明を省略する。
[第一変形例]
第一変形例は、図5に示すように、天井近傍には排煙ダクト2が設けられておらず、排煙ダクト2に替えて、天井側の支持部材としてガイドレール5が水平に張り渡されている。ガイドレール5の適所には支持具8が設けられている。一方、外筒20の上端面には、連結用ブラケット6を介して支持ロッド7が連結されており、支持ロッド7の上端が支持具8に固定されている。これにより、第一変形例の油煙浄化装置1は、上記実施形態同様に、加熱調理機器Kでの調理によって発生する油煙Gを自身軸線CLに沿って内部に導入するように加熱調理機器Kの上方に対向配置される。
ここで、第一変形例では、同図に示すように、浄化部用の電源部40は、浄化部20の上部に内蔵され、電源部40の下部に、小型の吸気ファン(不図示)が設置されている。また、第一変形例では、外筒20の側面には、浄化部20の上部の位置に、排煙口18が開口しており、浄化部20で浄化後の油煙Gは、排煙口18から室内に排煙されるようになっている。
第一変形例の構成であれば、浄化部用の電源部40が外筒20の内部に配置されているので、外観品質を向上させることができる。また、設置対象となる加熱調理機器Kが、油煙G中の油脂量が少ない場合など、室内に排煙しても必要十分なときには、排煙ダクト2とその関連設備を省略できるため、設置コストを削減できる。なお、第一変形例では、室内に排煙するための排煙口18を外筒20の側面に設けた例を示したが、これに限らず、室内排煙用の排煙口18は、外筒20の上端面に設けてもよいし、また、一箇所に限定されず、複数個所に設けてもよい。
[第二変形例]
第二変形例は、図6に示すように、第一変形例に対して、支持具8が、ガイドレール5に沿ってスライド移動可能に外嵌しており、ガイドレール5上の任意の位置で、固定ねじ9によって固定可能に構成されている点が第一変形例と相違している。また、第二変形例では、第一変形例の排煙口18の部分が、側方に張り出す矩形ダクト状に形成されており、この矩形ダクト状の排煙口18の部分に、可撓性を有するフレキシブルダクト2が着脱可能に構成されている。
第二変形例の構成であれば、第二変形例の油煙浄化装置1を、ガイドレール5に沿ってスライド移動可能且つ水平方向での任意の位置で固定可能なので、水平方向に張り渡されたガイドレール5の範囲においてレイアウト変更が容易である。また、排煙口18の部分にフレキシブルダクト2が着脱可能になっているので、室内への排煙の要否についても、設置コストや要求される状況に応じて適宜選択して設定できる。
1 油煙浄化装置
2 排煙ダクト
3 導入筒
4 接続筒
5 ガイドレール(天井側の支持部材)
6 連結用ブラケット
7 支持ロッド
8 支持具
9 固定ねじ
10 外筒
11 第一絶縁材(絶縁材)
12 第二絶縁材(絶縁材)
13 開閉扉
14 ヒンジ
15 係止錠
16 載置部
18 排煙口
20 浄化部
21 集塵筒
22 係止爪
23 放電線
24 錘
25 絶縁材
26 支持ブロック
27 押しねじ
28 ブロック固定ねじ
30 ドレンパン
31 空洞部(流路)
32 油溜まり
40 電源部
41 電源ケーブル
42 支持ブラケット
50(50a、50b) 連絡ケーブル
51 端子固定板
52 端子板
53 端子板固定ねじ
54 端子固定ねじ
CL 軸線
A 油
G 油煙
K 加熱調理機器

Claims (10)

  1. 加熱調理機器での調理によって発生する油煙を自身軸線に沿って内部に導入するように加熱調理機器の上方に対向配置される外筒と、
    前記外筒内の上側に配置されて前記外筒内に導入された油煙を前記軸線に沿って設けられた放電線と集塵筒とによる静電集塵で浄化する浄化部と、
    前記外筒内の下側に配置されて自身中央が空洞をなしその空洞部が前記浄化部への油煙を導く流路とされるとともに前記集塵筒の下端に対向する位置に油溜まりが形成された環状のドレンパンと、を備えることを特徴とする油煙浄化装置。
  2. 前記浄化部は、
    前記集塵筒が、前記外筒の内面に絶縁材を介して前記軸線と並行に支持され、
    前記放電線が、前記外筒の上部から絶縁材を介して前記集塵筒の中心に沿って垂下されている請求項1に記載の油煙浄化装置。
  3. 前記外筒は、自身側方に設けられた開閉扉を有し、
    前記集塵筒は、前記開閉扉から着脱可能になっている請求項2に記載の油煙浄化装置。
  4. 前記外筒は、自身下端の内面に付設された載置部を有し、
    前記ドレンパンは、前記載置部に載置されるとともに、前記開閉扉から水平方向に取り出し可能になっている請求項2または3に記載の油煙浄化装置。
  5. 前記外筒には、前記絶縁材として、前記外筒上部の内周面に且つ周方向に離隔配置された複数の第一絶縁材が設けられ、該第一絶縁材の上面が、前記集塵筒の支持部になっており、
    前記集塵筒は、前記複数の第一絶縁材に径方向でそれぞれ対向する位置の上側に位置位するように、径方向外側に張り出す複数の係止爪を有する請求項2〜4のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
  6. 前記外筒は、前記浄化部の近傍に、浄化部用の電源部が付設されるとともに、自身の上端部が、排煙ダクトに連通状態で接続可能に構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
  7. 前記外筒は、前記浄化部の近傍に、浄化部用の電源部が付設されるとともに、前記浄化部の上部に室内に排煙可能に形成された排煙口を有し、
    前記外筒の上端部が、天井側の支持部材に垂下された状態で支持可能に構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
  8. 前記天井側の支持部材は、水平方向に張り渡されたガイドレールであり、
    前記外筒の上端部は、前記ガイドレールに沿ってスライド移動可能且つ水平方向での任意の位置で固定可能な支持具を介して前記ガイドレールに支持されている請求項7に記載の油煙浄化装置。
  9. 前記浄化部は、前記集塵筒内がその軸線に沿って複数の集塵室に分割され、各集塵室それぞれに前記放電線が配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
  10. 各集塵室は、平面視において、前記集塵筒の中心から放射状に且つ前記集塵筒の軸方向に沿って配置された複数の仕切り板によって構成され、各仕切り板の下端部は、前記ドレンパンに対向するように配置されており、さらに、各仕切り板の下端部は、前記集塵筒の中央側が高く径方向外側に向かうにつれて低くなる傾斜面を有する請求項9に記載の油煙浄化装置。
JP2017127295A 2017-06-29 2017-06-29 油煙浄化装置 Pending JP2019011888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127295A JP2019011888A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 油煙浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127295A JP2019011888A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 油煙浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019011888A true JP2019011888A (ja) 2019-01-24

Family

ID=65227869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017127295A Pending JP2019011888A (ja) 2017-06-29 2017-06-29 油煙浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019011888A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110107931A (zh) * 2019-03-13 2019-08-09 嘉兴威凯检测技术有限公司 一种高效低噪的中央集成油烟机
KR20210098384A (ko) * 2020-01-31 2021-08-10 이앤엠 주식회사 음식점용 집진시스템
KR20230041192A (ko) * 2021-09-17 2023-03-24 이앤엠 주식회사 레인지 후드 장치
EP4374968A1 (de) * 2022-11-22 2024-05-29 Schiedel GmbH Abgasrohr, abgasreinigungsgerät, verfahren zur reinigung eines abgasrohrs sowie verwendung eines abgasrohrs

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110107931A (zh) * 2019-03-13 2019-08-09 嘉兴威凯检测技术有限公司 一种高效低噪的中央集成油烟机
KR20210098384A (ko) * 2020-01-31 2021-08-10 이앤엠 주식회사 음식점용 집진시스템
KR102490235B1 (ko) * 2020-01-31 2023-01-19 이앤엠 주식회사 음식점용 집진시스템
KR20230041192A (ko) * 2021-09-17 2023-03-24 이앤엠 주식회사 레인지 후드 장치
KR102557163B1 (ko) * 2021-09-17 2023-07-19 이앤엠 주식회사 레인지 후드 장치
EP4374968A1 (de) * 2022-11-22 2024-05-29 Schiedel GmbH Abgasrohr, abgasreinigungsgerät, verfahren zur reinigung eines abgasrohrs sowie verwendung eines abgasrohrs

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019011888A (ja) 油煙浄化装置
CN107376557A (zh) 过滤器、支架和安装过滤器的方法
BRPI0710822A2 (pt) sistema de exaustão recirculação
KR100708547B1 (ko) 전기 집진기
CN204084527U (zh) 一种新型侧吸式抽油烟机
CN205481225U (zh) 一种油烟异味净化器
JP2011112251A (ja) 室内循環式レンジフード
KR101970531B1 (ko) 제연기가 구비된 자바라식 후드
JP5070080B2 (ja) 排気装置
WO2019179115A1 (zh) 一种可净化油烟的烧烤炉
KR20120050696A (ko) 벽걸이형 장치구조물
CN215863620U (zh) 一种双环型高效油烟净化机
JP2007192484A (ja) レンジフード
CN207778544U (zh) 一种导烟板安装结构以及吸油烟机
JP3222582U (ja) 厨房排気装置
KR102557163B1 (ko) 레인지 후드 장치
KR100565991B1 (ko) 연기흡입장치 및 집진기
JP3173549U (ja) 排煙誘導装置
JP2000116530A (ja) フィルター浄化式ノンダクトロースター
CN215982710U (zh) 一种带有油烟净化结构的电磁炉
KR20160050890A (ko) 주방용 후드의 미세 기름 및 냄새 제거 방법 및 그 장치
KR20200025165A (ko) 이동식 연기 포집기
CN216080007U (zh) 一种节能环保厨房排烟高效净化系统
KR20110012079A (ko) 배기카세트 및 이를 이용한 주방환기시스템
JPH09313846A (ja) 空気清浄器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190401