JP2019010605A - 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法 - Google Patents

鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019010605A
JP2019010605A JP2017127524A JP2017127524A JP2019010605A JP 2019010605 A JP2019010605 A JP 2019010605A JP 2017127524 A JP2017127524 A JP 2017127524A JP 2017127524 A JP2017127524 A JP 2017127524A JP 2019010605 A JP2019010605 A JP 2019010605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
nesting
rope
scraping
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017127524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6967330B2 (ja
Inventor
等 柳本
Hitoshi Yanagimoto
等 柳本
吉男 坂本
Yoshio Sakamoto
吉男 坂本
俊隆 水木
Toshitaka Mizuki
俊隆 水木
友規 斎藤
Tomonori Saito
友規 斎藤
貴博 内村
Takahiro Uchimura
貴博 内村
鈴木 貴博
Takahiro Suzuki
貴博 鈴木
憲一郎 小澤
Kenichiro Ozawa
憲一郎 小澤
一朗 和田
Ichiro Wada
一朗 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WADA DENGYOSHA KK
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
WADA DENGYOSHA KK
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WADA DENGYOSHA KK, Tokyo Electric Power Co Holdings Inc filed Critical WADA DENGYOSHA KK
Priority to JP2017127524A priority Critical patent/JP6967330B2/ja
Publication of JP2019010605A publication Critical patent/JP2019010605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967330B2 publication Critical patent/JP6967330B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、営巣の撤去箇所(地上側の鋼管や塔上側の鋼管等)に限定されない作業方法で、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側もしくは地上側からの簡便な作業によって例えば鳥獣や蜂等の営巣を確実に撤去可能にした鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法を提供する。【解決手段】本発明に係る営巣撤去工具は、掻き出し用掃拭部2A又は清掃用掃拭部3Aが配置されている掃拭用ワイヤーロープ2,3と、掃拭用ワイヤーロープ2,3の両端を接合する所定の長さのロープ1により構成され、所定の長さのロープ1が鋼管Q内に挿入されている状態において、掃拭用ワイヤーロープ2,3及び所定の長さのロープ1が、ループ状に連結可能であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電力線鉄塔の鋼管内部に作られた営巣を撤去して清掃するための、鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法に関するものである。
従来から、鋼管内に、例えば、鳥獣や蜂等の営巣を確認した電力線鉄塔が多数発見されている。この営巣により、鋼管内部の腐食点検(例えば、内視鏡点検)が実施できなくなる他、営巣が鋼管内面の腐食に繋がる一要因になっている。
このため、上記点検及び腐食防止のための様々な工具が利用されているが、標準的な撤去方法は確立されていないのが現状である。
そして、従来の営巣撤去方法としては、フレキシブルシャフトに先端ノズルを取り付け、電動ドリルにて回転させながら清掃を行う方法、或いは、貯水タンク(1.000リットル)を配置して高圧洗浄機のノズルを取り付け、清掃を行う方法、更には、電動ドリルにフレキシブルシャフトを取り付けて清掃し、且つコンプレッサのエアーで回収する方法等があった。
このように、鋼管の内部に作られた営巣を撤去する工法として、電源を要する高圧洗浄機や電動ドリル等を活用した大掛かりな撤去工法が存在していた。
この他、従来の鉄塔における鋼管内部の異物除去手法として、特許文献1に示すように、主柱材を鋼管で構成された鉄塔類の鋼管内部を掃拭するために、主柱材に取り付けられた遮水板の細長い溝より容易に挿入でき、鋼管内部で固まった土砂や蜂の巣およびごみ等の固まりを粉砕することができる鋼管内異物粉砕機が開示されている。
この鋼管内異物粉砕機は、長さが異なり湾曲した一対の板バネからなる治具部と弾性に富む金属製のチューブを接合し、ガイドパイプにチューブを通して突き出し、チューブ端部に取り付けた駆動部から回転力を与えることで、鋼管内の土砂、蜂の巣およびごみ等の固まりを粉砕する構造とされている。
実用新案登録第3056395号公報
上記した様に、電源を要する高圧洗浄機や、特許文献1に示すような電動ドリル等の各種の装置を活用した撤去作業では、装置が大掛かりとなり、且つ塔上での扱いが困難であり、適用条件が用途によって限定されていた。
具体的には、フレキシブルシャフトは、適用範囲が腹材及び水平材(径:Φ89.1mm〜Φ216.3mm)に限られ、フレキシブルシャフト長が15m〜25mに限られる。
また、高圧洗浄機は、適用範囲が最下節材(径:〜Φ216.3mmまで)に限られ、延長ホース長が20mに限られる。
さらに、フレキシブルシャフトとコンプレッサとの併用では、適用範囲が腹材及び水平材(径:〜Φ216.3mmまで)に限られ、エアホース長が80mに限られる。しかも、電動工具等の機械を必要とするため、撤去費用が高額となる。
この他、特許文献1の鋼管内異物粉砕機を使用して、鉄塔の斜め鋼管の内部を清掃する場合には、作業員が搭上に上って、鋼管内異物粉砕機の先端の板バネ状の治具部をガイドパイプを使って鋼管の上側開口端に差し込む作業となるため、非常に危険であり、しかも、営巣を下方に押し出すのにかなりの労力を要する。
また、既存の営巣撤去工法は、上記した大掛かりな装置を用いることから、鋼管内部腐食点検(以下、内視鏡点検とする。)時、鋼管内に営巣を発見しても、その都度、営巣を撤去することが困難である。
そのため、別工事で営巣を撤去した上で、再度、内視鏡点検による調査を実施することから、費用が嵩んでいた。
この様に、従来技術においては、内視鏡点検に合わせた営巣撤去を実施することができない事態が生じていた。
また、既存の営巣撤去工法は、電源を要する高圧洗浄機や特許文献1に示すような電動ドリル等を活用した大掛かりな装置を用いるため、資機材が重量物となり、搬出入も困難である。
更に、塔上での扱いも困難であり、また、標準的な営巣撤去工法が確立されていないため、工具を扱う技量が求められていた。
そこで、営巣の発見時に、直ぐに営巣を撤去できる営巣撤去工法を確立する必要がある。また、作業員の技量に関係なく取り扱いが簡便で、しかも、営巣の撤去時に鋼管内面に付着した堆積物を確実に除去できる営巣撤去工具を開発する必要がある。
本発明は、如上のような従来存在した諸事情に鑑み創出されたもので、営巣の撤去箇所(地上側の鋼管や塔上側の鋼管等)に限定されない作業方法で、特段の技量や経験も必要とせず、また、大掛かりな工具も使用せず、地上からの簡便な作業により、例えば、鳥獣や蜂等の営巣を確実に撤去することのできる、鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1の発明は、鋼管の内部に作られている営巣を掻き出して撤去するための営巣撤去工具であって、該営巣撤去工具は、掻き出し用掃拭部又は清掃用掃拭部が配置されている掃拭用ワイヤーロープと、掃拭用ワイヤーロープの両端を接合する所定の長さのロープにより構成され、所定の長さのロープが鋼管内に挿入されている状態において、掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープが、ループ状に連結可能であることで、上述した課題を解決した。
この請求項1に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、所定の長さのロープが鋼管内に挿入されている状態において、掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープが、ループ状に連結可能であることで、営巣の撤去箇所(地上側の鋼管や塔上側の鋼管等)に限定されない作業方法で、営巣を確実に撤去可能にする。
また、本発明に係る請求項2の発明は、掻き出し用掃除部は、前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向(下方向)に循環することにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、営巣を強制的に移動させて鋼管の掻き出し口に集めて撤去するものであることで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項2に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向(下方向)に循環することで、極めて短時間のうちに効率良く営巣の撤去作業を完了できる。
さらに、本発明に係る請求項3の発明は、清掃用掃除部は、前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向又は他方向に交互に循環させることにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、鋼管内壁に付着している塵埃物を撤去するものであることで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項3に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向又は他方向に交互に循環させることで、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側若しくは搭上側からの簡便な作業によって、鋼管内面に付着した堆積物を確実に除去できる。
さらに、本発明に係る請求項4の発明は、掻き出し用掃除部は、複数の剛性線材をウエーブ状(略S字曲線型)に加工して掃拭用ワイヤーロープの長さ方向の正逆方向に沿って箒状に広がる一対のワイヤーブラシにより形成されていることで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項4に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、例えば鳥獣や蜂等の営巣をワイヤーブラシによって掻き出すことで、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側若しくは搭上側からの簡便な作業によって、確実に営巣を撤去可能にする。
さらに、本発明に係る請求項5の発明は、清掃用掃除部は、掃拭用ワイヤーロープに沿って放射状に束ねられてタワシ状に形成された硬質繊維性の清掃ブラシにより形成されていることで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項5に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側若しくは搭上側からの簡便な作業によって、鋼管内部に付着した堆積物を確実に除去できる。
さらに、本発明に係る請求項6の発明は、鋼管内部に作られた営巣を掻き出し撤去するための鋼管の営巣撤去工法であって、
鋼管の一端側からスコープを挿入して営巣の状況を確認する工程と、
通し線に挿入用先端金具を取り付けて鋼管の一端側から挿入する工程と、
鋼管の他端側に通し線が到着後、挿入用先端金具を引替用金具に取り替え、掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープを連結した所定の長さのロープの一端を連結する工程と、
鋼管の一端側で通し線を巻き取り、到着した所定の長さのロープを掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープの他端に連結してループ状にする工程と、
掻き出し用掃除部によって営巣が一端側に移動するよう前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを一方向に輪転させるように引く工程と、
営巣の移動を確認後、集塵袋を設置しブロアを併用しながら、鋼管の一端側から掻き出し金具を使って営巣を掻き出す工程と、を有することで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項6に係る鋼管の営巣撤去工具によれば、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側若しくは搭上側からの簡便な作業によって、鋼管内部の、例えば、鳥獣や蜂等の営巣を確実に撤去可能にする。
また、本発明に係る請求項7の発明は、営巣の掻き出し後、スコープで鋼管内部の状態を確認する工程と、
鋼管内部に営巣の残材が無いことを確認後、掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープを、清掃用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープに付け替える工程と、
ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向又は他方向に交互に循環させることにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、鋼管内壁に付着している塵埃物を撤去する工程と、をさらに含むことで、同じく、上述した課題を解決した。
この請求項7に係る鋼管の営巣撤去工法によれば、特段の技量や経験も必要とせず、大掛かりな工具も使用せず、例えば、地上側若しくは搭上側からの簡便な作業によって、鋼管内部に付着している塵埃物を確実に撤去可能にすることができる。
このように、本発明では、営巣の撤去箇所での使い勝手と運搬が容易であること、撤去に技量や経験を要せずに少人数での作業が可能で適用条件に限定されないこと、また、大掛かりな発電機や電動工具に頼らずに、営巣が作られる全ての部材サイズに適合した簡便な営巣撤去工具を使用すること等をコンセプトにして、営巣撤去・鋼管内堆積物の除去を実現したのである。
本発明によれば、ワイヤーブラシを開発したことにより、営巣物が何層にも作られている場合においても、その撤去が容易となる。
また、営巣撤去工法の標準手順を確立したことにより、営巣撤去の効率化が図られ、営巣除去費用を削減することができる。
更に、鋼管内部の腐食点検に合わせて営巣撤去ができるため、追加の内視鏡点検費用も削減できる。
また、営巣物等による鋼管内部の腐食進行の加速を防止できる。
本実施形態における営巣撤去工具の使用状態の概略を示す斜視図である。 図2中、(a)乃至(d)は、本実施形態における営巣撤去工法の作業内容を示す説明図である。 図3中、(a)乃至(d)は、本実施形態における営巣撤去工法の作業内容を示す説明図である。 鋼管内の営巣状況を確認するためにスコープを鋼管の下方開口端から差し込む状態を示す斜視図である。 通し線の構成を示すもので、(a)は通し線の一端に挿入用先端金具を取り付けた状態の斜視図、(b)は挿入用先端金具を引替用金具に付け替えた状態の斜視図、(c)は通し線を引き出し又は巻き取るためのリールを示す斜視図である。 図6中、(a)はロープのフックにシャックルを介して取り付けられるワイヤーブラシによる掻き出し用掃除部の構成を示す側面図、(b)はロープのフックにシャックルを介して取り付けられる清掃ブラシによる掻き出し用掃除部の構成を示す側面図である。 鋼管から営巣が掻き出されている状態を示す斜視図である。
以下に、図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
<実施の形態>
本発明に係る鋼管の営巣撤去工具は、掻き出し用掃拭部2A又は清掃用掃拭部3Aが配置されている掃拭用ワイヤーロープ2,3と、掃拭用ワイヤーロープ2,3の両端を接合する所定の長さのロープ1により構成されている。
そして、鋼管Qよりも長い所定の長さのロープ1が鋼管Q内に挿入されている状態において、掃拭用ワイヤーロープ2,3及び所定の長さのロープ1が、ループ状に連結可能になっている。
具体的には、鉄塔Pの鋼管Q内に、該鋼管Qよりも長い所定の長さのロープ1をその一端から挿入し、鋼管Qから突出したロープ1の両端が、図6(a)に示す掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2、又は、図6(b)に示す清掃用掃除部3Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ3を介して、ループ状に連結可能としている。
掻き出し用掃除部2Aは、図1、図3(a)、図3(b)に示すように、掃拭用ワイヤーロープ2を連結したロープ1を輪転させて鋼管Q内を下方向に循環させることにより、鋼管Q内壁に接触しながら移動し、営巣を強制的に移動させて鋼管Qの掻き出し口(下端開口側)に集めて撤去する。
清掃用掃除部3Aは、図3(d)に示すように、掃拭用ワイヤーロープ3を連結したロープ1を輪転させて鋼管Q内を一方向又は他方向に交互に循環させることにより、鋼管Q内壁に付着している塵埃物を撤去する。
即ち、鋼管Q内に通されているロープ1を一方向(下方向)に引きながら掃拭用ワイヤーロープ2の掻き出し用掃除部2Aによって鋼管Q内の営巣を掻き出しながら移動させ撤去した後に、ロープ1に、清掃用掃除部3Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ3に取り替えて鋼管Q内を清掃する。
また、掻き出し用掃除部2Aは、複数の剛性線材をウエーブ状(略S字曲線型)に加工して掃拭用ワイヤーロープ2の長さ方向の正逆方向に沿って箒状に広がる一対のワイヤーブラシにより形成されている。
即ち、掻き出し用掃除部2Aは、スチール製の掃拭用ワイヤーロープ2(80cm)の中央部分に、長さ10cm〜40cmのS字曲線型に加工した、例えば、6本〜10本程度のワイヤーブラシを掃拭用ワイヤーロープ2の長さ方向の正逆方向に沿って箒状に広がるように取り付けられている。
そして、掻き出し用掃除部2Aは、鋼管Q内を一方向に移動させることにより、営巣(藁など)を移動させながら、塵埃物と共に掻き出し口に集めることができる。この掻き出し用掃除部2Aは、ウエーブしたワイヤーブラシであることから、営巣物を絡めて除去し易い形状となっている。
また、狭い入口でも入れられるように柔軟性を備えており、また、ワイヤーブラシの本数を増やすことで剛性も高められている。
さらに、掃拭用ワイヤーロープ2に沿って正逆両方向に掻き出し用掃除部2Aを設置することで、固着した営巣物を剥がす効果がある。
清掃用掃除部3Aは、掃拭用ワイヤーロープに沿って放射状に束ねられてタワシ状に形成された、硬質繊維性の清掃ブラシにより形成されている。
即ち、清掃用掃除部3Aは、スチール製の掃拭用ワイヤーロープ3(80cm)の中央部分に、鋼管Qの内径毎に適用する硬質繊維性の清掃ブラシ(径:80mm〜200mm)を取り付けてなる。尚、清掃ブラシは、スチール製の線材であっても良い。
掃拭用ワイヤーロープ2の掻き出し用掃除部2Aは、集めた営巣をブロアも使用して掻き出すが、掻き出しに一定の目途が付いた時点で、掻き出し用掃除部2Aの掃拭用ワイヤーロープ2を、清掃用掃除部3Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ3に付け替え、営巣屑・塵埃物等の細かなものを撤去する。
以下に、本実施形態における営巣撤去工具の使用方法(営巣撤去工法)を、図2及び図3に基づき、詳細に説明する。尚、本工法は、鋼管Qとして鉄塔Pの斜め部材に適用し、例えば、地上側若しくは搭上側において営巣の撤去を可能にしているが、これに限らず、鉄塔Pの水平部材等に適用しても良い。
先ず、図2(a)に示すように、地上における鋼管Qの下端開口側からスコープ(内視鏡)Sを挿入して鋼管Q内部の営巣の状況を確認する。スコープ(内視鏡)Sは、不図示のスマートフォンに接続された通し線(ファイバー線)6の先端に取り付けられている。
鋼管Q内部の営巣の存在を確認した時は、図2(b)に示すように、スコープ(内視鏡)Sを取り外した通し線(ファイバー線)6に、剛性棒状の挿入用先端金具5を取り付けて、鋼管Qの下端開口側から挿入する。
挿入用先端金具5は、図5(a)に示すように、通し線(ファイバー線)6の先端に、例えばネジ式等のジョイント部7によって取り付けられている。また、図5(c)に示すように、通し線6は、これを引き出し又は巻き取るためのリール8に巻装されている。
そして、図2(c)に示すように、1人又は複数人の作業員が搭上し、鋼管Qの上端開口側に通し線6先端の挿入用先端金具5が到着後、挿入用先端金具5をジョイント部7から取外して、図5(b)に示すアイフック状の引替用金具7Aに取り替える。
次に、図2(d)に示すように、掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2が接続されている、鋼管Qよりも長い所定の長さのロープ1の一端を、シャックル4(U字形の連結金具)を介して、前記アイフック状の引替用金具7Aに連結する。
次に、図3(a)に示すように、地上における鋼管Qの下端開口側で通し線6をリール8で巻き取り、到着したロープ1を、掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2を介して、ループ状に連結する。尚、本例においては、掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2は、2本直列となって接続されている。
次に、図3(b)に示すように、掻き出し用掃除部2Aにより営巣が下端開口側に移動するよう、掃拭用ワイヤーロープ2を連結したロープ1を下方向に輪転させるように引く。
このとき、掻き出し用掃除部2Aのワイヤーブラシを窄めながら、鋼管Qの上端開口側から内部に強制的に挿入する。これにより、営巣(藁など)を地上における鋼管Qの下端開口側に強制的に移動させながら、塵埃物と共に掻き出し口に集められる。
営巣の移動を確認した後、図7に示すように、下端開口側に集塵袋9を設置し、不図示のブロアを併用しながら、地上における鋼管Qの下端開口側から不図示の掻き出し金具を使って営巣を掻き出す。
営巣の掻き出し後、図3(c)に示すように、再度、スコープSで鋼管Q内部の状態を確認する。
鋼管Q内部に営巣の残材が無いことを確認した後、図3(d)に示すように、掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2を、シャックル4(U字形の連結金具)を介して、清掃用掃除部3Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ3に付け替える。尚、この場合、上記した掻き出し用掃除部2Aを備えた掃拭用ワイヤーロープ2のロープ1への取り付け手順と同様な手順で行う。
そして、鋼管Q内の下方向又は上方向に交互に清掃用掃除部3Aを循環させるように掃拭用ワイヤーロープ3を連結したロープ1を輪転させ、清掃用掃除部3Aによって鋼管Q内壁に付着している塵埃物を撤去する。
尚、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明は、電力線鉄塔Pの鋼管Q内部に作られた営巣を撤去して清掃する他に、例えば、橋梁やタワー等の様々な管材の営巣撤去工具及び営巣撤去工法として、幅広く利用されるものである。
P…鉄塔
Q…鋼管
S…スコープ(内視鏡)
1…所定の長さのロープ
2…掃拭用ワイヤーロープ
3…掃拭用ワイヤーロープ
2A…掻き出し用掃除部
3A…清掃用掃除部
4…シャックル
5…挿入用先端金具
6…通し線(ファイバー線)
7…ジョイント部
7A…引替用金具
8…リール
9…集塵袋

Claims (7)

  1. 鋼管の内部に作られている営巣を掻き出して撤去するための営巣撤去工具であって、該営巣撤去工具は、掻き出し用掃拭部又は清掃用掃拭部が配置されている掃拭用ワイヤーロープと、掃拭用ワイヤーロープの両端を接合する所定の長さのロープにより構成され、所定の長さのロープが鋼管内に挿入されている状態において、掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープが、ループ状に連結可能であることを特徴とする鋼管の営巣撤去工具。
  2. 掻き出し用掃除部は、前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向に循環させることにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、営巣を強制的に移動させて鋼管の掻き出し口に集めて撤去するものである請求項1に記載の鋼管の営巣撤去工具。
  3. 清掃用掃除部は、前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向又は他方向に交互に循環させることにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、鋼管内壁に付着している塵埃物を撤去するものである請求項1に記載の鋼管の営巣撤去工具。
  4. 掻き出し用掃除部は、複数の剛性線材をウエーブ状に加工し、掃拭用ワイヤーロープの長さ方向の正逆方向に沿って箒状に広がる一対のワイヤーブラシにより形成されている請求項1又は2に記載の鋼管の営巣撤去工具。
  5. 清掃用掃除部は、掃拭用ワイヤーロープに沿って放射状に束ねられてタワシ状に形成された硬質繊維性の清掃ブラシにより形成されている請求項1又は3に記載の鋼管の営巣撤去工具。
  6. 鋼管内部に作られた営巣を掻き出し撤去するための鋼管の営巣撤去工法であって、
    鋼管の一端側からスコープを挿入して営巣の状況を確認する工程と、
    通し線に挿入用先端金具を取り付けて鋼管の一端側から挿入する工程と、
    鋼管の他端側に通し線が到着後、挿入用先端金具を引替用金具に取り替え、掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープを連結した所定の長さのロープの一端を連結する工程と、
    鋼管の一端側で通し線を巻き取り、到着した所定の長さのロープを掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープの他端に連結してループ状にする工程と、
    掻き出し用掃除部によって営巣が一端側に移動するよう前記ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを一方向に輪転させるように引く工程と、
    営巣の移動を確認後、集塵袋を設置しブロアを併用しながら、鋼管の一端側から掻き出し金具を使って営巣を掻き出す工程と、
    を有することを特徴とした鋼管の営巣撤去工法。
  7. 営巣の掻き出し後、スコープで鋼管内部の状態を確認する工程と、
    鋼管内部に営巣の残材が無いことを確認後、掻き出し用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープを、清掃用掃除部を備えた掃拭用ワイヤーロープに付け替える工程と、
    ループ状に連結された掃拭用ワイヤーロープ及び所定の長さのロープを輪転させて鋼管内を一方向又は他方向に交互に循環させることにより、鋼管内壁に接触しながら移動し、鋼管内壁に付着している塵埃物を撤去する工程と、
    をさらに含む請求項6に記載の鋼管の営巣撤去工法。
JP2017127524A 2017-06-29 2017-06-29 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法 Active JP6967330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127524A JP6967330B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017127524A JP6967330B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019010605A true JP2019010605A (ja) 2019-01-24
JP6967330B2 JP6967330B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=65227501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017127524A Active JP6967330B2 (ja) 2017-06-29 2017-06-29 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6967330B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113384222A (zh) * 2021-05-18 2021-09-14 李标 一种带有冲洗功能的胸腔镜镜头装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113384222A (zh) * 2021-05-18 2021-09-14 李标 一种带有冲洗功能的胸腔镜镜头装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6967330B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101057153B1 (ko) 파이프 클리너
JP5748255B1 (ja) 高層建物の排水縦管の洗浄装置、排水縦管内に耐圧ホースを送り上げるためのホース送り上げ装置、及び排水縦管洗浄方法
JP6162307B1 (ja) 配管洗浄用器具および配管洗浄方法
JP2017051909A (ja) 管洗浄用ノズル装置及び管洗浄用ノズル装置を備えた排水縦管洗浄装置
FI126668B (fi) Laite putken sisäpinnan puhdistamiseksi
US20120073600A1 (en) Method and device for treating surfaces
CN211034183U (zh) 一种煤矿用皮带清扫结构
JP6967330B2 (ja) 鋼管の営巣撤去工具及び営巣撤去工法
JP2020081985A (ja) ダクト洗浄用器具
JP2018012081A (ja) 配管洗浄用器具および配管洗浄方法
CN106623292A (zh) 一种石油化工管道清洗机
CN204248620U (zh) 一种钢管除锈机
CN109235394A (zh) 一种蓄能电站拦污栅清理装置
JP2005040730A (ja) 排水管の清掃洗浄器具
KR101323158B1 (ko) 노후관 스케일링 스크레이퍼 및 노후관 세척방법
CN209897965U (zh) 养殖全自动清粪机
KR20100052108A (ko) 노후화된 상수도관 내경의 콜탈에나멜 및 내부도장재 제거장치
CN108246736A (zh) 一种管式化工反应槽用清洁预处理模块
JP4179610B2 (ja) 鋼管内面塗装工法
KR100821980B1 (ko) 파이프 내부의 소독 및 청소장치
CN209393682U (zh) 一种油田管道除垢装置
CN106733960A (zh) 一种用于石油管道清洁器
JP2003039033A (ja) 配管清掃装置および配管清掃方法
JP5773927B2 (ja) ロールフィルタ洗浄装置
JP6843609B2 (ja) 排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150