JP6843609B2 - 排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法 - Google Patents

排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、集合住宅等の高層建物に設置されている排水縦管を洗浄するための排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法に関する。
集合住宅等の高層建物の流し台、洗面所、浴室、トイレ等の設備から発生する排水は、各設備の配された室内から通じる横枝管を経て、各階を貫通する共用の排水縦管から汚水槽等に流される。
排水には多量の残渣や油脂等が含まれている。排水縦管の内壁には、排水の通過する時間の経過に伴い、排水中の残渣や油脂等が凝集して形成されたスラッジが徐々に固着し、管径を徐々に減少させる。スラッジをそのまま放置した場合にはスラッジが成長して排水縦管を閉塞させることもある。このような排水縦管の閉塞を防ぐために、高層建物に設置されている排水縦管は一定期間ごとに清掃される必要がある。
排水縦管を清掃する方法として、高圧水噴出ノズルを先端に取り付けた耐圧ホースを排水縦管内に挿入し、ノズルから噴射される高圧水を排水縦管の内壁に固着したスラッジに当てることにより、スラッジを崩すようにして清掃する方法が広く用いられている。
例えば、下記特許文献1は、高層建物の排水縦管を洗浄するための排水縦管洗浄装置であって、先端に高圧水噴出ノズルを備える耐圧ホースと、耐圧ホースを収容する直立性を有する可撓性管と、排水縦管の低層階側から高層階側に向かって、耐圧ホースを収容した可撓性管を直立状態で送り上げる少なくとも一対の送りローラと、耐圧ホースに接続されて、高圧水噴出ノズルから高圧水を噴射させるための高圧水洗浄機と、を備える排水縦管洗浄装置を開示する。
また、下記特許文献2は、高層建物の排水縦管を洗浄するための排水縦管洗浄装置であって、 先端に高圧水噴出ノズルを備える耐圧ホースと、耐圧ホースに沿って配される直進性支持材と、排水縦管に形成された低層階側の開口部から上層階側に向かって、耐圧ホースに直進性支持材を配して形成された直進性支持材付耐圧ホースを送り上げる少なくとも一対の送りローラと、耐圧ホースに接続されて、高圧水噴出ノズルから高圧水を噴射させるための高圧水洗浄機と、を備える排水縦管洗浄装置を開示する。
特開2016−65439号公報 特許第5748251号公報
特許文献1や特許文献2に開示されたような、低層階の排水縦管の開口から高圧水噴出ノズルを挿入し、耐圧ホースをホースリールから徐々に繰り出して、高圧水噴出ノズルから高圧水を噴出させてスラッジを崩しながら高層階に向けて進行させて、低層階側から高層階側に向かって洗浄する排水縦管洗浄装置及び排水縦管洗浄装置は、高圧水により崩されたスラッジにより作業中に排水縦管が閉塞することを抑制できるという利点を有する。しかしながら、このような方法においては、次のような問題があった。
特許文献1や特許文献2に開示された排水縦管洗浄装置は、直立性を有する可撓性管や可撓性を有する直進性支持材のように、何れも、可撓性の支持材で支持しながら耐圧ホースを直立させ、先端から噴射される高圧水により排水縦管内のスラッジを崩しながら、高圧水噴出ノズルを高層階に進行させるようにして洗浄が行われる。このような方法によれば、高圧水の噴射により除去できるスラッジは除去されるが、配管壁に付着した錆のような硬くこびりついているような固着物を除去することが困難であった。また、特許文献1や特許文献2に開示された排水縦管洗浄装置は、可撓性と直立性とを兼ね備える可撓性管や可撓性を有する直進性支持材を用いるものであるが、作業効率上の問題として、このような可撓性の部材を作業現場まで運搬することはリールに巻いた状態で運搬するとしても非常に嵩高くなり、一つの現場から他の現場へ移動するときに装置の運搬が煩雑になるという問題もあった。
本発明は、高層建物に設置されている排水縦管において、高圧水の噴射のみでは除去しにくいような内壁に付着した錆のような硬質の固着物も除去することができるとともに、運搬性にも優れた排水縦管洗浄装置及びそれを用いた排水縦管洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、高層建物の排水縦管を、低層階側に形成された開口部から高層階側に向かって洗浄するための排水縦管洗浄装置であって、複数のシャフトユニットを連結して形成されたシャフトと、シャフトの高層階側の先端に連結されたコアビットと、シャフトを回転させる回転駆動機構と、シャフトを昇降させるシャフト昇降機構と、を備える排水縦管洗浄装置である。このような排水縦管洗浄装置においては、複数のシャフトユニットを連結して形成されたシャフトの先端にコアビットを連結し、低層階側から高層階側に向かって直立状態で送り上げ、回転駆動機構によりシャフトに連結されたコアビットを回転させて排水縦管の内壁に接触させることにより固着物を掻き落とすことができる。また、このような排水縦管洗浄装置によれば、シャフト昇降機構及びシャフトユニットを順次継ぎ足して形成されるシャフトを用いることにより、高層建物の排水縦管内を低層階側から高層階側に向かって洗浄をすすめることができる。
また、排水縦管洗浄装置においては、シャフト昇降機構が開口部の周囲に立設されたガイドレールに支持されていることが、シャフトを昇降させやすい点から好ましい。
また、排水縦管洗浄装置においては、シャフトは中空を有する管であり、中空を介してコアビットに給水するための給水口を備え、コアビットは少なくとも一つの排水口を備えることが好ましい。このような構成によれば、コアビットで掻き取られた固着物を排水縦管内で水で洗い流して落下させるために、排水縦管内の閉塞を抑制できる点から好ましい。この場合、コアビットは、円筒状であり、その円筒状の外周に少なくとも一つの排水口を備えることがコアビットで掻き取られた固着物を排水縦管内で効果的に洗い流すことができる点から好ましい。
また、排水縦管洗浄装置においては、開口部に接続される接続管をさらに備え、シャフトは接続管を通過して排水縦管内に送り込まれ、接続管のシャフトが通過する部分に、止水構造をさらに備えることが、掻き取られた固着物を排水縦管の直下のシャフトを送り上げる作業をする付近に落下させにくくできるために作業性がよい点から好ましい。
また、接続管は、開口部に接続される主路,主路から分岐する分岐路を備えた分岐管であり、シャフトは主路を通過して排水縦管内に送り込まれることが好ましい。このような構成によれば、排水縦管内で落下する固着物や水を分岐管から排出させることができる。また、分岐管に接続された固液分離手段をさらに備える場合には、排水縦管内で落下した固着物の処理が容易になる。
また、本発明の他の一局面は、高層建物の排水縦管を、低層階側から高層階側に向かって洗浄する排水縦管洗浄方法であって、排水縦管の低層階側に、開口部を形成する工程と、開口部から排水縦管内に、先端にコアビットを連結されたシャフトを侵入させる工程と、シャフトを回転駆動機構により回転させながら上昇させる工程と、上昇させたシャフトの下端にシャフトユニットを連結することによりシャフトを延長し、さらに、延長された前記シャフトを回転駆動機構により回転させながら上昇させる工程と、を備える排水縦管洗浄方法である。
また、シャフトは中空を有する管であり、コアビットは少なくとも一つの排水口を備え、中空を介してコアビットに給水し、排水口から排水しながらシャフトを回転駆動機構により回転させることが好ましい。
本発明の排水縦管洗浄装置及び排水縦管洗浄方法によれば、高層建物に設置されている排水縦管において、内壁に硬くこびりついたスラッジや錆等の固着物を効率的に掻き落とすことができる。
実施形態の、排水縦管Lを洗浄するための排水縦管洗浄装置10の全体構成を示す模式説明図である。 図2は、図1に示した、先端にコアビット2を連結したシャフト1を拡大して見たときの説明図である。 図3は、排水縦管洗浄方法の一実施形態を説明するための説明図である。 図4は、排水縦管洗浄装置10のコアビット2を高層階にまで送り上げたときの様子を示す説明図である。
本発明に係る排水縦管洗浄装置及び排水縦管洗浄方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の、排水縦管Lを洗浄するための排水縦管洗浄装置10の全体構成を示す模式説明図である。図1中、1は図略の中空部を有する複数のシャフトユニット1aを連結してなる管状のシャフトであり、2はシャフト1の先端に連結されたコアビットであり、3はシャフト1の中空部に給水するための給水口であり、4は図略のカップリング機構によりシャフト1に接続されてシャフト1及びそれに連結されたコアビット2を回転させるモータ(回転駆動機構)6を備えたドリルである。ドリル4としては、注水口を備えたコアドリルを用いることができる。また、5はラック・アンド・ピニオン機構によりシャフト1を昇降させるためのシャフト昇降機構であり、ラックRを備えたガイドレール5aと、昇降ハンドルH及び昇降ハンドルHに連結されたピニオンPを内部に備えるシャフト支持部5bとを備える。また、7は、シャフト1をガイドレール5aで固定するためのクランプである。8は分岐管であり、分岐管8は排水縦管Lに一端が接続される主路8a,主路8aから分岐する分岐路8b及び止水シール等の止水構造8cを備える。また、9は、分岐路8bから排出されるスラッジや錆等の固着物S及び水Wを固液分離する固液分離装置である。固液分離装置9は、固着物Sを捕捉する網9aと排水ポンプ9bと排水口9cとを備える。また、給水口3には、ホース11aを介して中空部に給水するための水加圧ポンプ11が接続されている。低層階において、シャフト昇降機構5はアンカーボルト12,12’により地面Gに、アンカーボルト13,13’により天井Cに固定されている。
図2は、図1に示した、先端にコアビット2を連結したシャフト1を拡大した説明図であり、(a)は延長用のシャフトユニット1aを連結する前、(b)は延長用のシャフトユニット1aを連結して延長した後のシャフト1を、(c)は、(b)のタテ断面の模式図を示す。
図2(a)を参照すれば、コアビット2は、円筒状であり、その円筒状の外周に少なくとも一つの排水口hを備える。また、コアビット2は、その円筒状の外周にダイヤモンド等の硬質材を先端に含む複数のブレード2aを備える。このような構成のコアビット2は、ドリル4の回転駆動によりシャフト1を介して回転する。そして、回転するコアビット2のブレード2aが排水縦管L内の内壁に接触し、内壁に付着した固着物を掻き落とす。また、シャフト1は通水可能な中空Tを有する管状であり、コアビット2には中空Tを通じて内側から給水され、供給された水は排水口hから排出される。排出された水は、剥離された固着物を洗い流してそれらとともに排水縦管内を落下する。
図2(b)を参照すれば、コアビット2を連結したシャフト1は、延長用のシャフトユニット1aを連結することにより延長される。具体的には、シャフトユニット1aには、一端に雄ねじm、他端に雌ねじfが形成されており、図2(c)に示すように、コアビット2を連結したシャフト1の端部に形成された雌ねじfにシャフトユニット1aの雄ねじmをねじ作用で嵌め合わせることにより、シャフト1はシャフトユニット1aの長さ分だけ延長される。なお、シャフトユニットの連結はねじ構造による嵌め合わせに限られず、例えば、はめ込み式継手、固定式クランプ、固定式ジョイント、固定式カプラ等のような延長後のシャフトにモータの回転力を伝達できる連結構造であれば特に限定なく用いられる。
図1を参照すれば、排水縦管洗浄装置10には、シャフト1を昇降させるための、ラックRを備えたガイドレール5a及び昇降ハンドルHに連結されたピニオンPを内部に備えるシャフト支持部5bとを備える。ガイドレール5aには平板状の棒に歯切りをしたラックRが形成されており、シャフト支持部5bの昇降ハンドルHにはラックRに噛合するピニオンPが接続されている。そして、ラック・アンド・ピニオン機構により、昇降ハンドルHを一方向に回転させることによりシャフト1を支持するシャフト支持部5bが上昇し、昇降ハンドルHを他の一方向に回転させることによりシャフト支持部5bが下降する。シャフト昇降機構5は、排水縦管Lの開口部の周囲に配置されて、昇降ハンドルHの操作により、低層階側から高層階側に向かって、シャフト1を上昇させ、または、高層階側から低層階側に向かって、シャフト1を下降させる。なお、本実施形態においては、ラック・アンド・ピニオン機構を用いたシャフト昇降機構5を一例として挙げたが、シャフト昇降機構としてはラック・アンド・ピニオン機構を用いたものに限られず、一組の送りローラで挟持してハンドルを回すことにより挟持されたシャフトが昇降するような機構等、昇降機構は特に限定されない。また、昇降機構の駆動力も特に限定されず、人がハンドルを回転させる代わりに電動モータを用いるような方法等駆動力が供給されるものであれば、特に限定されない。
図1を参照すれば、給水しながら固着物Sをコアビット2で破壊したとき、排水縦管L内を固着物S及び水Wが落下する。このとき、止水構造8cによりシャフト1を送り込む部分をシールすることにより、落下してきた固着物S及び水Wが分岐管8の直下に漏出することを抑制できる。
次に、上述したような排水縦管洗浄装置10を用いた排水縦管洗浄方法の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明に係る排水縦管洗浄方法の一実施形態を説明するための説明図である。本実施形態の排水縦管洗浄方法においては、はじめに、排水縦管Lの低層階に開口部を形成し、開口部の周囲に排水縦管洗浄装置10を設置する。具体的には、図3(a)に示すように、排水縦管Lの低層階、好ましくは1階で排水縦管Lを切断して一部を切り出し、開口部Mを形成する。そして、図3(b)に示すように、排水縦管Lの切断により形成された開口部Mに分岐管8を接続し、開口部Mの近傍にシャフト昇降機構5を固定し、さらに、コアビット2を連結したシャフト1等のその他の部材を接続して排水縦管洗浄装置10を設置する。そして、図3(c)に示すように、先端にコアビット2を連結されたシャフト1を上昇させて、排水縦管L内に侵入させる。このときモータ6を駆動させてシャフト1を介してコアビット2を回転させ、さらに、シャフト1の給水口3からシャフト1の中空に、水加圧ポンプ11により給水しながら、シャフト1を上昇させる。
そして、図3(d)に示すように、コアビット2を連結したシャフト1を上昇させた状態で、一旦、モータ6の駆動を停止させ、バルブvを閉にして水加圧ポンプ11による給水も停止させた状態で、シャフト1をクランプ7で固定する。そして、シャフト1をドリル4に連結する図略のカップリング部材からシャフト1を外し、ドリル4及びシャフト昇降機構5のみを下降させる。
そして、図3(e)に示すように、クランプ7で固定されたシャフト1の末端に延長用のシャフトユニット1aを連結し、さらに、シャフトユニット1aの他の一端をドリル4に連結する図略のカップリング部材を連結し、また、シャフト1の給水口3からシャフト1の中空に、水加圧ポンプ11により給水する。そして、シャフト1をクランプ7から解放する。そして、図3(f)に示すように、再び、先端にコアビット2を連結されたシャフト1をコアビット2を回転させ、さらに、シャフト1の給水口3からシャフト1の中空に、水加圧ポンプ11により給水しながら上昇させる。
そして、図3(d)と同様に、コアビット2を連結したシャフト1を上昇させた状態で、モータ6の駆動を停止させ、水加圧ポンプ11による給水も停止させた状態で、シャフト1をクランプ7で固定した後、シャフト1をドリル4に連結する図略のカップリング部材からシャフト1を外し、ドリル4及びシャフト昇降機構5のみを下降させる。そして、図3(g)に示すように、クランプ7で固定されたシャフト1の末端に延長用のシャフトユニット1aを連結し、さらに、シャフトユニット1aの他の一端をドリル4に連結するカップリング部材を連結し、また、シャフト1の給水口3からシャフト1の中空に、水加圧ポンプ11により給水する。そして、さらに、図3(c)と同様にして、再び、先端にコアビット2を連結されたシャフト1をコアビット2を回転させ、さらに、シャフト1の給水口3からシャフト1の中空に、水加圧ポンプ11により給水しながら上昇させる。
本実施形態の排水縦管洗浄方法においては、上述したように、図3(c)に示したような回転するコアビット2を連結したシャフト1を給水しながら上昇させる工程と、図3(d)に示したような上昇させたシャフト1をクランプ7で固定し、ドリル4及びシャフト昇降機構5のみを下降させ、図3(e)に示したような上昇させたシャフト1の末端に延長用のシャフトユニット1aを連結して継ぎ足した後、コアビット2を連結したシャフト1を給水しながら上昇させる工程を、コアビット2が低層階側から高層階側に到達するまで必要な回数繰り返す。このようにシャフトユニット1aを継ぎ足しながら順次コアビット2による排水縦管内の内壁の固着物の掻き取りを進めることにより、低層階側からの作業で、高層階側まで排水縦管内の内壁の固着物の掻き取りを可能にする。
このようにして、図4に示すように、1階(1F)から、2F、・・・11Fと、排水縦管L内において、回転するコアビット2を連結したシャフト1を順次シャフトユニット1aを継ぎ足しながら低層階側から高層階側に向かって送り上げる。
図4のコアビット2付近の拡大図に示すように、排水縦管Lの内壁面に固着したスラッジや錆等の固着物Sは、回転するコアビット2のダイヤモンド等の硬質材を先端に含む複数のブレード2aに接触することにより、破壊または研削される。また、破壊または研削された固着物Sは、コアビット2の外周に設けられた排水口hから排出される中空を通じて供給された水Wにより洗い流される。このように、排水縦管Lの固着物Sを低層階側から高層階側に向かって破壊または研削し、水Wによって洗い流すことにより、落下する固着物Sが落下途上の固着物Sにせき止められ、その部分を閉塞させるような問題が生じなくなる。
そして、図4のコアビット2付近の拡大図に示すように、排水縦管Lの内壁面に固着した固着物Sは、排水縦管L内を水Wとともに落下する。そして、落下する固着物Sと水Wとは、図1に示したように、分岐管8の主路8aと分岐路8bとの分岐点に達したときに分岐路8bから排出され、固液分離装置9で固液分離された後、処理される。固液分離装置9を配設することにより、分岐路8bから排出された固着物Sと水Wを分離することができる。そして、固液分離装置9で分離された水W排水口9cから排出される。また、固液分離装置9で分離された固着物Sは回収した後、産業廃棄物として簡単に処理することができる。
以上、本発明に係る排水縦管洗浄装置及び排水縦管洗浄方法の実施形態を詳しく説明したが、本発明に係る排水縦管洗浄装置及び排水縦管洗浄方法は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更して用いられてもよい。
例えば、上述した実施形態においては、中空を有する管状のシャフト1を用い、コアビット2に給水しながら排水縦管Lの内壁面に固着した固着物Sを破壊または研削するような形態を説明した。このような形態の代わりに、シャフトとして中実のシャフトを用い、給水せずに、排水縦管Lの内壁面に固着した固着物Sを破壊または研削するような形態であってもよい。
また、例えば、上述した実施形態においては、コアビット2として、円筒状の外周面に排水口を有するような形態を説明した。このような形態の代わりに、コアビットとして、円筒状の先端から排水するような形態であってもよい。
本発明の排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法によれば、高層建物に設置されている排水縦管において、内壁にこびりついたような硬質のスラッジや錆等の固着物を効率的に洗浄することができる。
1 シャフト
1a シャフトユニット
2 コアビット
2a ブレード
3 給水口
4 ドリル
5 シャフト昇降機構
5a ガイドレール
5b シャフト支持部
6 モータ(回転駆動機構)
7 クランプ
8 分岐管
8a 主路
8b 分岐路
8c 止水構造
9 固液分離装置
9a 網
9b 排水ポンプ
9c 排水口
10 排水縦管洗浄装置
11 水加圧ポンプ
11a ホース
12, 12’ アンカーボルト
13, 13’ アンカーボルト
C 天井
G 地面
h 排水口
H 昇降ハンドル
L 排水縦管
M 開口部
P ピニオン
R ラック
T 中空
S 固着物
v バルブ
W 水

Claims (9)

  1. 高層建物の排水縦管を、低層階側に形成された開口部から高層階側に向かって洗浄するための排水縦管洗浄装置であって、
    複数のシャフトユニットを連結して形成されたシャフトと、
    前記シャフトの高層階側の先端に連結されたコアビットと、
    前記シャフトを回転させる回転駆動機構と、
    前記シャフトを昇降させるシャフト昇降機構と、を備え
    前記シャフトに連結された前記コアビットを、前記回転駆動機構により回転させながら、前記排水縦管の内壁に接触させることにより前記排水管内の固着物を掻き落とす、ことを特徴とする排水縦管洗浄装置。
  2. 前記シャフト昇降機構は前記開口部の周囲に立設されたガイドレールに支持されている請求項1に記載の排水縦管洗浄装置。
  3. 前記シャフトは中空を有する管であり、前記中空を介して前記コアビットに給水するための給水口を備え、
    前記コアビットは少なくとも一つの排水口を備える、請求項1または2に記載の排水縦管洗浄装置。
  4. 前記コアビットは、円筒状であり、その円筒状の外周に前記排水口を備える請求項3に記載の排水縦管洗浄装置。
  5. 前記開口部に接続される接続管をさらに備え、
    前記シャフトは前記接続管を通過して前記排水縦管内に送り込まれ、前記接続管の前記シャフトが通過する部分に、止水構造をさらに備える請求項4に記載の排水縦管洗浄装置。
  6. 前記接続管は、前記開口部に接続される主路,前記主路から分岐する分岐路を備えた分岐管であり、
    前記シャフトは前記主路を通過して前記排水縦管内に送り込まれる請求項5に記載の排水縦管洗浄装置。
  7. 前記分岐路に接続された固液分離手段をさらに備える請求項6に記載の排水縦管洗浄装置。
  8. 高層建物の排水縦管を、低層階側から高層階側に向かって洗浄する排水縦管洗浄方法であって、
    前記排水縦管の低層階側に、開口部を形成する工程と、
    前記開口部から排水縦管内に、先端にコアビットを連結されたシャフトを侵入させる工程と、
    前記シャフトを回転駆動機構により回転させながら上昇させる工程と、
    上昇させた前記シャフトの下端にシャフトユニットを連結することによりシャフトを延長し、さらに、延長された前記シャフトを前記回転駆動機構により回転させながら上昇させる工程と、を備え
    前記シャフトに連結された前記コアビットを、前記回転駆動機構により回転させながら、前記排水縦管の内壁に接触させることにより前記排水管内の固着物を掻き落とす、ことを特徴とする排水縦管洗浄方法。
  9. 前記シャフトは中空を有する管であり、前記コアビットは少なくとも一つの排水口を備え、
    前記中空を介して前記コアビットに給水し、前記排水口から排水しながら前記シャフトを前記回転駆動機構により回転させる請求項8に記載の排水縦管洗浄方法。
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