JP2019002215A - 研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法 - Google Patents

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Yoshimasa Kawaharada
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Abstract

【課題】例えば排水縦管を低層階から高層階に向けて洗浄する場合に、高圧水で崩すことができない内壁にこびりついた硬いスラッジを機械的に除去するための研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法を提供する。【解決手段】フレキシブルシャフトと、フレキシブルシャフトの先端に接続したコアビットと、フレキシブルシャフトの末端に接続して、コアビットを回転させるモータと、可撓性を有し、フレキシブルシャフトに沿って配され、フレキシブルシャフトに直立性を付与する可撓性直立部材と、を備える研削装置を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅等の高層建物に設置されている排水縦管を清浄化するために好ましく用いられる研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法に関する。
集合住宅等の高層建物の流し台、洗面所、浴室、トイレ等の設備から発生する排水は、各設備の配された室内から通じる横枝管を経て、各階を貫通する共用の排水縦管から汚水槽等に流される。
排水には多量の残渣や油脂等が含まれている。排水縦管の内壁には、排水の通過する時間の経過に伴い、排水中の残渣や油脂等が凝集して形成された固形物であるスラッジ(固形物)が徐々に固着し、管径を徐々に減少させる。スラッジをそのまま放置した場合にはスラッジが成長して排水縦管を閉塞させることもある。このような排水縦管の閉塞を防ぐために、高層建物に設置されている排水縦管は一定期間ごとに清掃される必要がある。
排水縦管を清掃する方法として、高圧水噴射ノズルを先端に取り付けた耐圧ホースを排水縦管内に挿入し、ノズルから噴射される高圧水を排水縦管の内壁に固着したスラッジに当てることにより、スラッジを崩すようにして清掃する方法(以下、単に、高圧洗浄方法とも称する)が広く用いられている。
高圧洗浄方法としては、低層階側から高層階側に向かって排水縦管を洗浄する方法が知られている。例えば、下記特許文献1及び2は、高層建物に設置されている排水縦管において、内壁に大量のスラッジが固着して内径が小さくなっているような排水縦管でも洗浄することができる排水縦管洗浄装置を提案している。具体的には、特許文献1及び特許文献2は、高層建物の排水縦管を洗浄するための排水縦管洗浄装置であって、先端に高圧水噴射ノズルを備える耐圧ホースと、耐圧ホースを直立に保持する可撓性直立支持材と、耐圧ホースに接続されて、管洗浄用ノズルに高圧水を供給する高圧水洗浄機と、を備える排水縦管洗浄装置を開示する。
特許5748255号公報 特許5748251号公報
特許文献1及び特許文献2に開示された排水縦管洗浄装置によれば、高層建物の排水縦管内を低層階側からの作業だけで、低層階側から高層階側に向かって排水縦管を洗浄することができる。しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されたような排水縦管洗浄装置においては、低層階側から高層階側に向かって排水縦管内で高圧水噴射ノズルを上昇させながら洗浄する場合、排水縦管内面を高圧水を当てて洗浄するだけであるために、排水縦管内にこびりついた硬いスラッジが除去されないことがあった。
本発明は、排水縦管を低層階から高層階に向けて洗浄する場合に、高圧水で崩すことができない内でこびりついた硬いスラッジを機械的に除去するために好ましく用いられる研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、フレキシブルシャフトと、フレキシブルシャフトの先端に接続したコアビットと、フレキシブルシャフトの末端に接続して、コアビットを回転させるモータと、前記フレキシブルシャフトに沿って配され、可撓性を有し、フレキシブルシャフトに直立性を付与する可撓性直立部材と、を備える研削装置である。このような研削装置によれば、例えば、排水縦管を高層建物の低層階側から高層階側に向かって、高圧水噴射ノズルを進行させて高圧水で洗浄しても除去されないような、こびりついた硬いスラッジを除去することができる。可撓性直立部材としては、フレキシブルシャフトを収容して直立性を付与できる、例えばアルミニウム三層管のような可撓性直立管や、グラスファイバーロッドのような可撓性を有するロッドが挙げられる。
また、可撓性直立部材とフレキシブルシャフトとは、巻取リールから送り出され、モータは、巻取リールの回転に伴って回転するように配置されていることが好ましい。具体的には、例えば、モータは、巻取リールの回転に伴って回転するように、巻取リールの回転軸上に配置されて固定されていることが好ましい。このような構成によれば、フレキシブルシャフトの末端をモータと接続しても、フレキシブルシャフトをスムーズに送り出し、また巻き取ることができる。
また、モータは、スリップリングを介して電源に接続されていることが、モータが巻取リールに伴って回転しても、電源に接続される電線がねじれない点から好ましい。
また、研磨装置は、可撓性直立部材で直立性を付与されたフレキシブルシャフトを送り上げる少なくとも一対の送りローラを備える、送り上げ機をさらに備えることが、高層建物の排水縦管内を低層階側から高層階側に向かってコアビットを接続したフレキシブルシャフトを送り上げやすい点から好ましい。
また、研磨装置は、可撓性直立部材に沿って配された耐圧ホースと、耐圧ホースの先端に接続されたノズルと、耐圧ホースの末端の側に接続された高圧洗浄機とをさらに備え、ノズルは、コアビットの周囲に配置されていることが、例えば、排水縦管内を低層階側から高層階側に向かってコアビットを進行させてこびりついた硬いスラッジを除去したときに、崩したスラッジに水を噴射することにより洗浄して低層階側に落とすことができる点から好ましい。
また、本発明の他の一局面は、高層建物の排水縦管を清浄化するための排水縦管清浄化方法であって、上記何れかの研削装置を準備する工程と、フレキシブルシャフトを可撓性直立部材により直立性を付与した姿勢で送り上げる工程と、モータでフレキシブルシャフトを回転させることにより、排水縦管内でコアビットを回転させる工程と、を備える排水縦管清浄化方法である。このような排水縦管清浄化方法によれば、排水縦管を高層建物の低層階側から高層階側に向かって高圧水噴射ノズルを進行させて高圧水で洗浄しても除去されないような固く付着したスラッジを除去することができる。このような排水縦管清浄化方法においては、排水縦管内を予め高圧水で洗浄する工程をさらに備えることが好ましい。排水縦管内に大量のスラッジが堆積している場合には、研削装置のコアビットを排水縦管内を進行させることが困難であったり、すぐにコアビットの刃がかけてしまったりするという問題がある。このような場合には、排水縦管内を高圧水により予め洗浄して排水縦管内の大量のスラッジを予め除去しておくことにより、高圧水では落とすことができない、排水縦管内の内壁にこびりついた硬いスラッジのみを重点的に落とすことができる。
本発明によれば、排水縦管内にこびりついた硬いスラッジを効果的に除去することができる。
図1は、実施形態の排水縦管Lを洗浄するための研削装置20の全体構成を示す模式説明図である。 図2は、実施形態のコアビット2をフレキシブルシャフト1に接続し、フレキシブルシャフト1を可撓性直立管3に収容している構成を説明するための部分断面模式図である。 図3は、図1の巻取リール5の付近の構成を図1の紙面左側から見たときの模式構成図である。 図4は、排水縦管Lの開口部に接続された分岐管8と固液分離装置10を説明する模式説明図である。 図5は、排水縦管清浄化方法の実施形態を説明するための模式説明図である。 図6は、実施形態のコアビット2をフレキシブルシャフト1に接続し、ノズル12を耐圧ホース13に接続し、それらを可撓性直立管3に収容している構成を説明するための部分断面模式図である。
本発明に係る研削装置、及び排水縦管清浄化方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の、排水縦管Lを洗浄するための研削装置20の全体構成を示す模式説明図である。図1中、1はフレキシブルシャフトであり、2はフレキシブルシャフト1の先端に装着されたコアビットであり、3は可撓性直立部材である、フレキシブルシャフト1を収容する直立性を有する可撓性管(可撓性直立管)であり、4はフレキシブルシャフト1を収容した可撓性直立管3を直立状態で送り上げる送りローラ4aを備える送り上げ機であり、5は、可撓性直立管3に収容された状態のフレキシブルシャフト1を巻回させて収納するための巻取リールであり、6は巻取リール5の回転に伴って回転するように巻取リール5のシャフト5bに固定されたモータであり、7は、モータ6に電力を供給する電源であり、8は分岐管である。分岐管8は排水縦管Lの開口に一端が接続される主路8a,主路8aから分岐する分岐路8b、フレキシブルシャフト1の先端にコアビット2を装着したり交換したり、排水縦管内を観察したりするために用いられる扉8c、送り上げ機4の可撓性直立管3に収容された状態のフレキシブルシャフト1の出口をシールする止水シール構造を備える。また、11cは、モータに電力を送る電線である。10は、分岐路8bから排出されるスラッジ及び水を固液分離する固液分離装置である。固液分離装置10は、スラッジを捕捉する網10aと排水ポンプ10bとを備える。
図1に示すように、研削装置20においては、排水縦管Lの低層階側に設けた開口部に、分岐管8を介して可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を送り上げるための送り上げ機4を配置する。図4は、送り上げ機4の周辺を拡大して示した模式説明図である。図4に示すように、送り上げ機4には、例えば、4組の送りローラ4aが配設されている。各組の送りローラ4aを形成するローラは、例えば、人がハンドルを回すことにより回転力を与えるハンドルを有する巻き上げギア機構や、電動モータで回転力を与える等、送りローラ4aにより可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を挟持して上方に送り上げるような機構を備える。送り上げ機4により、排水縦管Lの低層階側の開口部から高層階側に向かって、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を送り上げる。
図2は、フレキシブルシャフト1を可撓性直立管3に収容し、フレキシブルシャフト1の先端にコアビット2を接続し、フレキシブルシャフト1の末端にモータ6を接続している構成を説明する部分断面模式図である。図2においては、フレキシブルシャフト1を可撓性直立管3に収容している状態の一部分のみを長手方向に断面視して示している。
図2に示すように、先端にコアビット2を接続し、末端にモータ6を接続したフレキシブルシャフト1は可撓性直立管3に収容されている。可撓性直立管3の内部には空隙が形成される。可撓性直立管3の先端を封止蓋3a、先端を封止蓋3bで閉じることにより、可撓性直立管3の内部に、崩したスラッジの破片が侵入することを防いでいる。
図2に示すコアビット2は、筒状の硬質部材であり、先端にダイヤモンドが埋め込まれた複数の先端刃部2aを備える。また、コアビット2には、管内の側面を研磨するために、らせん状に形成されたダイヤモンドを埋め込んだ側面刃部2bを有する。なお、本発明におけるコアビットは、このような形状のものに限定されず、従来から知られた、コアビット、またはコアビットの1種であるノンコアビットやホールソーのような、回転により管内に付着したスラッジを崩すことができるような研削工具であれば特に限定なく用いられる。
図2に示すフレキシブルシャフト1は、先端にコアビット2を接続し、末端にモータ6のシャフト6aを接続し、シャフト6aの回転力をコアビット2に伝達するためのシャフト部材である。フレキシブルシャフト1は、回転力を伝達するフレキシブルワイヤー1aと回転するフレキシブルワイヤー1aを収容して保護するフレキシブルチューブ1bとを備える。フレキシブルシャフトの種類は特に限定されず、フレキシブル性を備え、回転を伝達するシャフト部材であれば特に限定されない。
フレキシブルシャフトの長さは、洗浄したい部分にまで届く長さが適宜選択されるが、例えば、高層建物の排水縦管の高層階まで清浄化する場合には、10m以上、さらには、15m以上、とくには20m以上であることが好ましい。
図2に示す可撓性直立部材である可撓性直立管3は、巻回可能な可撓性と巻回状態から解放して直線状に賦形したときに直立性を保持する管状の部材である。このような可撓性直立管は、可撓性を有するために作業現場へ巻取リールに巻回した状態で運搬することができるとともに、排水縦管内においてはフレキシブルシャフトに直立性を付与することができる。このような直立性を有する可撓性直立管としては、アルミニウム管の内層と外層をポリエチレン等の樹脂で被覆したアルミニウム三層管やフレキシブル金属チューブ(パイプ)のような直立性フレキシブルチューブ等が挙げられる。なお、可撓性直立部材としては、可撓性直立管に代えて、フレキシブルシャフトにグラスファイバーロッドのような直立性を保持するロッド状の部材を沿わせるように固定して、フレキシブルシャフトに直立性を保持させるような手段を用いてもよい。
可撓性直立部材は、具体的には、例えば、直立時に少なくとも2m、好ましくは3m、さらに好ましくは5mの直立姿勢を保ちうる剛性を有する部材であることが好ましい。このような可撓性直立部材によってフレキシブルシャフトに直立性を付与することにより、排水縦管内でフレキシブルシャフトに直立状態を維持させることができ、先端に備えられたコアビットを回転させながら高層階まで送り上げることができる。
図2に示すように、フレキシブルシャフト1のフレキシブルワイヤー1aの末端は、モータ6のシャフト6aに接続されている。このような構成によれば、モータ6に電力を供給してシャフト6aを回転させることにより、フレキシブルシャフト1のフレキシブルワイヤー1aにより回転力が伝達されて先端に接続されたコアビット2を回転させることができる。
次に、図3を参照して、図2に示したような可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を巻取リール5に巻回された状態から送り出して、フレキシブルシャフト1をモータ6で回転させるための構成の一例を説明する。
図3は、図1の巻取リール5の付近の構成を図1の紙面左側から見たときの模式構成図である。図3に示すように、巻取リール5はドラム部5aとドラム部5aに固定されたシャフト5bと、シャフト5bを片側で受ける軸受5cと、軸受5cを支持する脚5dとを備える。また、モータ6は、シャフト5bの回転に伴って回転するようにシャフト5bに固定されている。
シャフト5bのモータ6が固定された側の端部にはスリップリング機構11が接続されている。スリップリング機構11は、電源7から電線11cを介して電力が供給される互いに異なる極の金属製のリングである第1スリップリング11aと第2スリップリング11bとを備え、モータ6の互いに異なる極の端子に接続されるブラシ6b,6cを、それぞれ第1スリップリング11a及び第2スリップリング11bの表面で摺動させることにより、シャフト5bに固定されて回転するモータ6に電力を供給することを可能にする。電源7は特に限定されず、バッテリーのような直流電源であっても、AC電源のような交流電源であってもよい。スリップリング機構11を介して、シャフト5bに固定されて回転するモータ6に電力を供給することにより、シャフト5bを中心軸として回転するモータ6を駆動させることができる。
送り上げ機4により、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を排水縦管L内の低層階側から高層階側へ送り上げるとき、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を送り出す力により、巻取リール5はシャフト5bを中心軸として回転する。このとき、モータ6はシャフト5bに固定されているために、モータ6も巻取リール5の回転に伴ってシャフト5bを中心軸として回転する。シャフト5bを中心軸として回転するモータ6を駆動させてシャフト6aを一方向に回転させることにより、フレキシブルシャフト1のフレキシブルワイヤー1aがシャフト6aの回転を伝達し、さらに、コアビット2を回転させる。
次に、上述したような研削装置20を用いた排水縦管清浄化方法について説明する。
図5は、本実施形態に係る排水縦管清浄化方法の一実施形態を説明するための説明図である。本実施形態の排水縦管清浄化方法においては、はじめに、排水縦管Lの開口部に分岐管8を接続する。具体的には、排水縦管Lの低層階、好ましくは1階で排水縦管Lを切断する。そして、排水縦管Lの切断により形成された開口部に分岐管8を接続する。そして、排水縦管の低層階側に設けた開口部の下方に送り上げ機4を配置する。
そして、巻取リール5から、巻回された可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を引き出し、送り上げ機4の一対の送りローラ4aに挟持させて、送りローラ4aを回転させることにより、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を分岐管8の管内に侵入させる。そして、分岐管8の扉8cを開き、コアビット2を扉8cから管内に入れ、分岐管8の管内のフレキシブルシャフト1のフレキシブルワイヤー1aの先端に接続する。このようにして、研削装置20が清浄化される排水縦管Lにセットされる。
そして、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を挟持させた送りローラ4aをさらに回転させることにより、排水縦管L内において、先端にコアビット2を接続したフレキシブルシャフト1を低層階側から高層階側に向かって送り上げる。このとき、巻取リール5からコアビット2を接続した可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1が順次送り出され、巻取リール5のシャフト5bは回転する。
このとき、排水縦管L内において、コアビット2を低層階側から高層階側に送り出した後、または送り出しながら、モータ6をオンにして、モータ6のシャフト6aを回転させる。シャフト6aの回転はフレキシブルシャフト1のフレキシブルワイヤー1aを介してコアビット2に伝達される。そして、コアビット2の回転により、排水縦管Lの内壁に付着したスラッジが研磨されて、崩される。
そして、図5に示すように、可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を送り上げ機4で送り上げながら可撓性直立管3を直線状に賦形し、排水縦管L内において、コアビット2を回転させることにより排水縦管Lの内壁に付着したスラッジを除去する。フレキシブルシャフト1は可撓性直立管3に直立性を付与されるために、フレキシブルシャフト1は撓まずに、直立姿勢を維持したまま低層階側から高層階側に向かって、1階(1F)から、2F、3F・・・と、直立させた状態で低層階側から高層階側に向かって送り上げられる。
そして、コアビット2で崩された排水縦管Lの内壁に固着したスラッジは、排水縦管L内を落下する。そして、落下したスラッジは、分岐管8の分岐路8bから排出される。
図4に示すように、排水縦管Lの開口部に配置された分岐管8の分岐路8bには、網10a及び排水ポンプ10bを備えた固液分離装置10が接続されている。このような分岐管8を設けることにより、排水縦管内の研磨により崩されたスラッジを分岐路8bに誘導することによりスラッジを分離することができる。すなわち、排水縦管L内をスラッジが落下してきたとき、止水シール構造8dにより可撓性直立管3に収容されたフレキシブルシャフト1を送り込む部分をシールすることにより、落下してきたスラッジが分岐管8の直下の送り上げ機4の内部に漏出することを抑制できる。そして、分岐路8bから排出されたスラッジと水は固液分離装置10で分離することができる。固液分離装置10で分離された水はそのまま既設の排水縦管や排水横管等に排出することができる。また、固液分離装置10で分離されたスラッジは回収した後、産業廃棄物として簡単に処理することができる。
なお、以上のような排水縦管清浄化方法においては、コアビット2で排水縦管Lの内部を清浄化する前に、排水縦管内を予め高圧水で洗浄する工程をさらに備えることが好ましい。排水縦管内に大量のスラッジが堆積している場合には、研削装置のコアビットを排水縦管内を進行させることが困難であったり、すぐにコアビットの刃がかけてしまったりするという問題がある。このような場合には、はじめに、排水縦管内を高圧水により予め洗浄して排水縦管内の大量のスラッジを予め高圧水で除去しておくことにより、高圧水では落とすことのできなかった、排水縦管の内壁にこびりついた硬いスラッジのみを重点的に落とすことができる。排水縦管を高圧水で洗浄する方法としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されたような、高層建物に設置されている排水縦管において、大量のスラッジが固着して内径が小さくなっているような排水縦管でも洗浄することができる排水縦管洗浄装置である、高層建物の排水縦管を洗浄するための排水縦管洗浄装置を用い、先端に高圧水噴射ノズルを備える耐圧ホースと、耐圧ホースを直立に保持する可撓性直立支持材と、耐圧ホースに接続されて、管洗浄用ノズルに高圧水を供給する高圧水洗浄機と、を備える排水縦管洗浄装置を用いて、高層建物の排水縦管の低層階側に設けた開口から、先端に高圧水噴射ノズルを備え、可撓性直立支持材を備える耐圧ホースを、低層階側から高層階側へ送りながら洗浄する方法が好ましく用いられる。
以上、本発明に係る研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法の一実施形態に基づいて詳しく説明したが、本発明に係る研削装置、及びそれを用いた排水縦管清浄化方法は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更して用いられてもよい。
例えば、上記実施形態においては、高層建物の排水縦管の低層階側から高層階側へ向けて、可撓性直立部材で直立性を付与した、コアビットを先端に接続したフレキシブルシャフトを送り上げ機で送り上げたが、コアビットを先端に接続したフレキシブルシャフトとともに、コアビットの周囲に水を噴射するためのノズルを配置し、ノズルに可撓性直立部材に沿って配された耐圧ホースを接続し、耐圧ホースに高圧洗浄機から水を供給してノズルから水を噴射させてもよい。具体的には、例えば図6に示すように、可撓性直立管3の先端にノズル12を備えた耐圧ホース13をさらに収容し、耐圧ホース13の末端側に、高圧洗浄機15を接続し、コアビット2の周囲にノズル12を配置する。このように構成することにより、管内をコアビット2を進行させてこびりついた硬いスラッジを除去した後、水を噴射することにより崩したスラッジを洗い流して低層階側に落とすことができる。
また、例えば、上記実施形態においては、高層建物の排水縦管の低層階側から高層階側へ向けて、可撓性直立部材で直立性を付与したフレキシブルシャフトを送り上げ機で送り上げたが、送り上げ機を用いずに人力で送り上げてもよい。
また、上記実施形態においては、高層建物の排水縦管を低層階側から高層階側へ向けて、フレキシブルシャフトの先端に接続されたコアビットを送り上げたが、高層階側から低層階側へ向けて進行させても、また、排水横管を進行させてもよい。
1 フレキシブルシャフト
1a フレキシブルワイヤー
1b フレキシブルチューブ
2 コアビット
3 可撓性直立管
4 送り上げ機
4a ローラ
5 巻取リール
5a ドラム部
5b シャフト
5c 軸受
6 モータ
6a シャフト
6b,6c ブラシ
7 電源
8 分岐管
8a 主路
8b 分岐路
8c 扉
8d 止水シール構造
10 固液分離装置
11 スリップリング機構
11a 第1スリップリング
11b 第2スリップリング
11c 電線
12 ノズル
13 耐圧ホース
15 高圧洗浄機
20 研削装置

Claims (8)

  1. フレキシブルシャフトと、
    前記フレキシブルシャフトの先端に接続したコアビットと、
    前記フレキシブルシャフトの末端に接続して、前記コアビットを回転させるモータと、
    前記フレキシブルシャフトに沿って配され、可撓性を有し、前記フレキシブルシャフトに直立性を付与する可撓性直立部材と、を備えることを特徴とする研削装置。
  2. 前記可撓性直立部材は、前記フレキシブルシャフトを収容して直立性を付与するための直立性を有する可撓性直立管である請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記可撓性直立部材と前記フレキシブルシャフトとは、巻取リールから送り出され、
    前記モータは、前記巻取リールの回転に伴って回転するように配置されている請求項1または2に記載の研削装置。
  4. 前記モータは、スリップリングを介して電源に接続されている請求項1〜3の何れか1項に記載の研削装置。
  5. 前記可撓性直立部材で直立性を付与された前記フレキシブルシャフトを送り上げる少なくとも一対の送りローラを備える、送り上げ機をさらに備える請求項1〜4の何れか1項に記載の研削装置。
  6. 前記可撓性直立部材に沿って配された耐圧ホースと、前記耐圧ホースの先端に接続されたノズルと、前記耐圧ホースの末端の側に接続された高圧洗浄機をさらに備え、
    前記ノズルは、前記コアビットの周囲に配置されている請求項1〜5の何れか1項に記載の研削装置。
  7. 高層建物の排水縦管を清浄化するための排水縦管清浄化方法であって、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の研削装置を準備する工程と、
    前記フレキシブルシャフトを前記可撓性直立部材により直立性を付与した姿勢で送り上げる工程と、
    前記モータで前記フレキシブルシャフトを回転させることにより、前記排水縦管内で前記コアビットを回転させる工程と、を備えることを特徴とする排水縦管清浄化方法。
  8. 前記排水縦管内を予め高圧水で洗浄する工程をさらに備える、請求項7に記載の排水縦管清浄化方法。
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