JP2019009941A - 直流モータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトが時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方のみに回転可能な直流モータを提供する。【解決手段】直流モータ101は、ヨークハウジング102と、ヨークハウジング102の内側に配置された筒型の永久磁石113とを備え、永久磁石113は、ヨークハウジング102を基準として筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分118〜121に分けられ、シャフト104が時計方向に回転可能な場合には、第1の区分118はN極に着磁され、第1の区分118に隣接する第2の区分119及び第3の区分120はS極に着磁され、シャフト104が反時計方向に回転可能な場合には、第1の区分118はS極に着磁され、第2の区分119及び第3の区分120はN極に着磁され、シャフト104が時計方向のみ及び反時計方向のみに回転可能な各直流モータ101において、ブラシ以外の部品の形状は同一である。【選択図】図1F

Description

本発明は、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータ及びその製造方法に関するものである。
特許文献1の直流モータは、円筒状のヨークに間隙をおいて等分にされた複数のマグネットで4n磁極(nは3の倍数を除く自然数)を構成するマグネットヨーク、各マグネットの内周側には回転可能に収容されている、回転軸を有する電機子を備え、複数のマグネットの内周側には、等間隔で複数の溝部が形成されると共に、各マグネットには少なくとも一つ以上の非磁束部が形成され、非磁束部を境に両側は異極とされ、各マグネットは、溝部と同じ幅及び角度で間隙を置いて配置され、各間隙と各溝部は、円周方向に沿って同じ幅及び角度で形成されている。
特許文献2のモータは、リング状でラジアル方向に多極着磁されている永久磁石からなる磁極と、その内側に配置されている突極を有するコアとを備える。
特開2012−227978号公報 特公平7−89728号公報
特許文献1の直流モータにおいては、回転軸が時計方向のみに回転可能な直流モータと回転軸が反時計方向のみに回転可能な直流モータにおいて、ブラシの位置を同じにする場合には、回転軸の回転方向に応じてヨークに貼り付けるマグネットの位置を変更して別々にマグネットヨークを構成する必要がある。また、同じヨークマグネットを使用する場合には、回転軸の回転方向に応じてブラシの位置を変更して別々にブラシを収容するブラシホルダを構成する必要がある。また、ブラシの位置を同じにし、同じヨークマグネットを使用する場合には、回転軸の回転方向に応じて別々の電機子を構成する必要がある。また高速に回転軸を回転させる場合には、整流子とブラシを介しての電流が流れる方向が切り換わる転流によって、電流が電機子に流れ始める時間は遅延する。
特許文献2のモータにおいても、リング状の永久磁石を備えているが、特許文献1と同様の問題点を有する。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解決して、部品を共通化することによって低廉に製造することができる直流モータを提供することである。
本発明の1つの観点によれば、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータを製造する方法が、ヨークハウジングを提供するステップa)と、ヨークハウジングの内側に、筒型の永久磁石を配置するステップb)と、ステップb)の後に、ヨークハウジングを基準として、筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分け、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように、永久磁石を着磁するステップc)と、永久磁石の内側に、シャフトを中心として回転できるように、導電線が巻装された電機子コア、及び導電線の始端及び終端に接続されている整流子を含む電機子を配置するステップd)と、整流子に摺接するように、複数のブラシを配置するステップe)とを含み、ステップc)は、シャフトをいずれか一方向に回転させる場合には、複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部をN極に着磁し、第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁するステップを更に含み、シャフトをいずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、第1の区分の少なくとも一部をS極に着磁し、第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁するステップを更に含み、少なくともステップa)、b)、及びd)は、シャフトを時計方向に回転させる場合及びシャフトを反時計方向に回転させる場合において共通である。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、ステップe)は、シャフトを時計方向に回転させる場合及びシャフトを反時計方向に回転させる場合において、それぞれ異なる形状の複数のブラシを配置するステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、ステップc)は、第1の区分と第2の区分の間の境界が永久磁石の軸線方向に対して15°〜25°のスキューを有し、及び/又は、第1の区分と第2の区分のそれぞれの最大表面磁束密度の領域が各区分の25%〜55%の範囲を有するように着磁するステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、ステップc)は、整流子と複数のブラシとの間の摺接部分の切り換わりによって生じる導電線での転流のタイミングを早めるために、シャフトの回転方向に応じて、摺接部分に対して着磁される複数の区分の位置を移動させるステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、ステップb)は、ヨークハウジングの内側に永久磁石を圧入するステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、ステップb)は、ヨークハウジングの内側の少なくとも1箇所に接着剤を塗布するステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、永久磁石の極対数が2である。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、電機子コアが、半径方向に延伸するように配置された複数のティースを有し、複数のティースの隣り合う2つのティースの間にはスロットが設けられ、ステップd)は、導電線がスロットを通るように、各ティースに導電線を巻装するステップを更に含む。
本発明の一具体例によれば、上記方法において、複数のティースの個数が、永久磁石の極対数に対して7倍、9倍、及び11倍のうちの何れかである。
本発明の別の観点によれば、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータの筒型の永久磁石を着磁する装置が、着磁ヨークを備え、直流モータのヨークハウジングの内側に配置された永久磁石が、着磁ヨークの外周面を囲むように配置され、着磁ヨークが、直流モータのブラシの位置に関連付けられたヨークハウジングを基準として、永久磁石の内周面を筒型の内周方向に沿って複数の区分に分け、シャフトをいずれか一方向に回転させる場合には、複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部をN極に着磁し、第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁し、シャフトをいずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、第1の区分の少なくとも一部をS極に着磁し、第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁することができるように構成されている。
本発明の別の観点によれば、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータが、ヨークハウジングと、ヨークハウジングの内側に配置された筒型の永久磁石と、シャフトを中心として回転できるように永久磁石の内側に配置され、導電線が巻装された電機子コア、及び導電線の始端及び終端に接続されている整流子を含む電機子と、整流子に摺接するように配置された複数のブラシとを備え、永久磁石は、ブラシの位置に関連付けられたヨークハウジングを基準として筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁され、シャフトをいずれか一方向に回転させる場合には、複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部はN極に着磁され、第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はS極に着磁され、シャフトをいずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、第1の区分の少なくとも一部はS極に着磁され、第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はN極に着磁され、シャフトを時計方向のみに回転させることができる直流モータ、及びシャフトを反時計方向のみに回転させることができる直流モータのそれぞれの各ヨークハウジング、各永久磁石、各電機子、及び各整流子の形状は、同一である。
本発明の別の観点によれば、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータに使用されることができるヨークハウジングが、ヨークハウジングの内側に配置された筒型の永久磁石を備え、永久磁石は、直流モータが備えるブラシの位置に関連付けられたヨークハウジングを基準として筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁され、シャフトをいずれか一方向に回転させる場合には、複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部はN極に着磁され、第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はS極に着磁され、シャフトをいずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、第1の区分の少なくとも一部はS極に着磁され、第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はN極に着磁され、シャフトを時計方向のみに回転させることができる直流モータ、及びシャフトを反時計方向のみに回転させることができる直流モータにそれぞれ使用される各ヨークハウジング、及び各永久磁石の形状は、同一である。
本発明によれば、シャフトを時計方向のみに回転させることができる直流モータ、及びシャフトを反時計方向のみに回転させることができる直流モータにおいて、ヨークハウジング、永久磁石、電機子、整流子、等の多数の部品を共通化することができ、低廉に直流モータを製造することができる。更に、直流モータのコギングトルクの発生を抑制することができ、且つ、運転時の電磁振動を低減することができる。
なお、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
本発明の一実施形態としての直流モータの一方向からの側面図である。 図1Aの直流モータを、シャフトを中心にして90°回転させた場合の側面図である。 図1Aの直流モータを、シャフトを中心にして図1Bに対して逆に90°回転させた場合の側面図である。 図1Aの直流モータの上面図である。 図1Aの直流モータの下面図である。 図1Aの直流モータを、I−I線で切断した場合の矢印から見た側部断面図である。 図1Aの直流モータの電機子の一方向からの側面図である。 図2Aの電機子の下面図である。 図2Aの電機子の上面図である。 図1Aの直流モータの上部ブラケットの一方向からの側面図である。 図3Aの上部ブラケットの上面図である。 図3Aの上部ブラケットの下面図である。 上部ブラケットの別の実施例の下面図である。 図1Aの直流モータのヨークハウジングの一方向からの側面図である。 図4Aのヨークハウジングの内側に永久磁石を配置した場合の上面図である。 図4Aのヨークハウジングを、II−II線で切断した場合の矢印から見た側部断面図である。 本発明の一実施形態としての着磁装置の、ヨークハウジングを配置し、シャフトが時計方向に回転するように永久磁石を着磁する場合の一方向からの側面図である。 図5Aの着磁装置に配置されたヨークハウジングを、III−III線で切断した場合の矢印から見た断面図である。 シャフトが時計方向に回転するように永久磁石を4極に着磁した場合の上面図である。 図5Cのように永久磁石を4極に着磁した場合の角度に対する表面磁束密度の一実施例としての着磁波形を示す図である。 図5Aの着磁装置の、ヨークハウジングを配置し、シャフトが反時計方向に回転するように永久磁石を着磁する場合の一方向からの側面図である。 図5Eの着磁装置に配置されたヨークハウジングを、III−III線で切断した場合の矢印から見た断面図である。 シャフトが反時計方向に回転するように永久磁石を4極に着磁した場合の上面図である。 図5Gのように永久磁石を4極に着磁した場合の角度に対する表面磁束密度の一実施例としての着磁波形を示す図である。 永久磁石を4極に着磁する場合における一実施例を表す概略図である。 永久磁石を4極の着磁する場合における別の実施例を表す概略図である。 図1Aの直流モータの時計方向回転用ブラシの斜視図である。 図6Aの時計方向回転用ブラシの一方向からの側面図である。 図6Aの時計方向回転用ブラシと整流子との間の摺接を示す上面図である。 図1Aの直流モータの反時計方向回転用ブラシの斜視図である。 図6Dの反時計方向回転用ブラシの一方向からの側面図である。 図6Dの反時計方向回転用ブラシと整流子との間の摺接を示す上面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1A〜図6Fを参照して、本発明の直流モータの実施例を説明する。
図1A〜図1Fに示すように、直流モータ101は、上部に開口部を有するヨークハウジング102と、ヨークハウジング102とは互いの端部にて嵌合してヨークハウジング102の上部の開口部を覆ってエンドハウジングを構成する上部ブラケット103(ヨークハウジング102に対して上部ブラケット103が配置されている方向を上とする)を備える。直流モータ101は、ヨークハウジング102と上部ブラケット103との間から外方に延びている、直流モータ101を駆動するための電流を供給する外部電源接続端子106を備える。上部ブラケット103には、ブラシを収容するためのブラシホルダ109が設けられている。上部ブラケット103の上部の中心には、シャフト104が外部に突出することを可能にする上部開口部105が設けられていてもよい。ヨークハウジング102の下部の中心には、シャフト104が外部に突出することを可能にする下部開口部108が設けられていてもよい。また、ヨークハウジング102の下部には、直流モータ101をねじ止めしてモータホルダ等に固定するためのねじ穴107が設けられていてもよい。なお、図1Dに示すように、直流モータ101を上部から見てシャフト104の右回りの回転を時計方向回転(CW回転)、シャフト104の左回りの回転を反時計方向回転(CCW回転)とする。
図1Fに示すように、直流モータ101のヨークハウジング102と上部ブラケット103で形成される内部には、電機子114がシャフト104を中心にしてシャフト104とともに回転可能に収容されている。シャフト104は、上部ブラケット103の上部中心及びヨークハウジング102の下部中心とそれぞれに配置されている、同心円状の上部軸受部110及び下部軸受部111により回転可能に支持されている。ヨークハウジング102の内側には、電機子114を取り囲むように、一体化された筒型(リング状)の永久磁石113が配置されている。永久磁石113は、中空を有する円柱(円筒型)であってもよいし、中空を有する正多角柱であってもよい。複数の永久磁石をヨークハウジング102の内側に貼り付ける場合においては、各永久磁石の寸法バラツキ及び各永久磁石の貼り付け装置のバラツキによる寸法差が生じ、この寸法差によって電機子の回転時における電磁力の変動が生じ、電磁振動の発生原因となっていた。しかし、永久磁石113を筒型に一体化とすることにより、この寸法差を解消することができるため、電機子114の回転時における電磁力の変動を低減して、電磁振動を抑制することができ、また、永久磁石113をヨークハウジング102に貼り付けるための工数を削減することができる。
図2A〜図2Cに示すように、ヨークハウジング102と上部ブラケット103で形成される内部に収容されている電機子114は、ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113の内側に回転可能に配置された電機子コア115を含む。電機子コア115は、半径方向に延伸するように配置された複数のティース116を有し、複数のティース116の隣り合う2つのティース116の間に設けられたスロットを通って、導電線(巻線)117が各ティース116を跨ぐようにしてコイル状に巻装されている。この例ではティース116を4個跨いで複数回巻回され各単位巻線を構成している。また、シャフト104上にはシャフト104を中心として、シャフト104と一体で回転する同心円状の整流子112が配置されている。整流子112はその外面にティース116と同数の整流子片(セグメント)を有し、電機子コア115に巻装される各単位巻線を構成している導電線117の始端及び終端に接続されている。そして、直流モータ101が組み立てられたとき、整流子112の周囲に配置されたブラシホルダ109に収容されたブラシが、シャフト104の略中心方向に押圧されて、整流子112の外面とブラシの内面とが摺接するようになっている。図示しない外部電源から外部電源接続端子106、ブラシホルダ109に収容されたブラシ、そして整流子112を介して電機子114の電機子コア115を構成する複数のティース116に巻装された導電線117に電流が供給されると、電機子114はシャフト104を中心にして回転駆動する。
複数のティース116は、電機子コア115の中心部から半径方向に延伸するように、周方向に沿って等間隔に配置されている。電機子コア115を構成するティース116の個数は、永久磁石113の極対数に対して7倍、9倍、及び11倍のうちの何れかになるように決定されてもよい。永久磁石113の極対数は2であれば、図2A〜図2Cに示すように、ティース116の個数は、2の9倍の18である。これにより、永久磁石113の磁極境界を通過するティース116に生じるコギングトルクの発生タイミングをずらすことができ、振動や騒音を低減しつつ多スロット化を図り、即ちモータの高出力化を図ることができる。なお、電機子コア115、すなわち各ティース116は、電機子コア115の軸線方向(上下方向)に薄肉の板状の複数の電磁鋼板を層状に重ねることによって構成されていてもよい。電機子コア115において、ティース116の個数を比較的多くし、ティース116の長さを、電機子コア115の中心から電機子コア115のティース116の半径方向外側の端部までの電機子コア115の半径に対して所定の割合以上、好ましくは1/2以上とすることによって、できるだけ多くの導電線117がティース116に巻装されるようにしてもよい。
図3A〜図3Cに、直流モータ101の上部ブラケット103の一実施例を示す。上部ブラケット103は、外方に延びて、電流を供給するための外部電源接続端子106、及びブラシを収容するためのブラシホルダ109を備える。また、図3Dに、チョークコイル126が外部電源接続端子106とブラシとの間に直列に接続可能であって、キャパシタ127が2つの外部電源接続端子106(陽極側、陰極側)間に接続されている、上部ブラケット103の別の実施例を示す。外部電源接続端子106、チョークコイル126、キャパシタ127は、外部電源の電力供給端子と接続してその電力を適正にブラシに伝える電気接続回路の役割に加えて雑音防止素子としてノイズ除去の役割を有しているものである。なお、直流モータ101の特性に応じて適正な電力を外部電源から外部電源接続端子106を介してブラシに供給できるものであれば、図3A〜図3Cのように、チョークコイル126、又はキャパシタ127は接続されていなくてもよい。
図4A〜図4Cに、直流モータ101に使用されることができるヨークハウジング102を示す。ヨークハウジング102は、ヨークハウジング102の内側に配置された筒型の永久磁石113を備える。永久磁石113は、ヨークハウジング102の内側にどのように配置されてもよいが、圧入によって配置されることが好ましい。また、圧入後のずれを防止するため、ヨークハウジング102の少なくとも1箇所において接着剤を塗布し、接着材による固定をしておくことが好ましい。
図5A〜図5Jに、図4A〜図4Cに示されたヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113を着磁する態様の一実施例を示す。まず図5A〜図5Dに、シャフト104を時計方向のみに回転させることができる直流モータ101のヨークハウジング102の永久磁石113を着磁する態様を示す。図5A、図5Bに示すように、着磁装置201は、着磁ヨーク202、及びヨークハウジング位置決めプレート203を備える。ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113が、着磁ヨーク202の外周面を囲むように配置される。着磁ヨーク202は、永久磁石113の内周面を筒型の内周方向に沿って複数の区分118〜121に分けて、永久磁石113を半径方向(ラジアル方向)や極異方性等に着磁し、永久磁石113の内周方向に沿って分極されたN極の区分及びS極の区分を交互に形成する。
シャフト104が回転する方向は、電機子114に巻装される導電線117に流れる電流を給電するブラシ、及び内周方向に沿って複数の区分118〜121に分けて着磁された永久磁石113の位置関係によって決定される。シャフト104を時計方向のみに回転させるように永久磁石113を着磁する場合には、例えば図5Aに示すように、ブラシの位置に関連付けてヨークハウジング102をヨークハウジング位置決めプレート203に固定して、そして、例えば図5Bに示すように、着磁ヨーク202は、ブラシの位置に関連付けられたヨークハウジング102を基準として、ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113を着磁することができる。図5Bにおいては、着磁ヨーク202は、第1の区分118及び第4の区分121をN極に着磁して、磁極境界124を境に第1の区分118及び第4の区分121に隣接する第2の区分119及び第3の区分120をS極に着磁して極対数が2であるように着磁している。また、第1の区分118及び第4の区分121のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁して、第2の区分119及び第3の区分120のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁してもよい。なお、少なくとも一部とは、各区分の中央部分であってもよい。
このようにして、図5Cに示すように、ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113は、ブラシの位置に関連付けられたヨークハウジング102を基準として筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分118〜121に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁される。また、電機子コア115に巻装される導電線117の巻数が大きい場合にはインダクタンスが大きくなるため、整流子112の整流子片(セグメント)とブラシとの間の摺接部分の切り換わりによって生じる導電線117での転流から、実際に電流が電機子114に流れ始める時間は遅延する。特に電機子114を高速に回転させる場合にはその影響が大きくなる。この転流のタイミングを早めてこの遅延を補正するために、シャフト104の回転方向とは逆方向に永久磁石113の着磁位置に対してブラシを、すなわちシャフト104の回転方向と同じ方向に、整流子112とブラシとの間の摺接部分に対して永久磁石113の着磁される複数の区分118〜121の位置を移動させてもよい。図5Cにおいては、シャフト104が時計方向に回転しているので、永久磁石113の着磁される第1〜4の区分118〜121の位置を、整流子112とブラシとの間の摺接部分に対して進角122を有するように時計方向に移動させている。図5Dに、ヨークハウジング102の周方向の角度に対する永久磁石113の内周面に着磁された表面磁束密度を示す。第1の区分118及び第4の区分121の中央部分の表面磁束密度がN極の最大となり、第2の区分119及び第3の区分120の中央部分の表面磁束密度がS極の最大となるように、永久磁石113は着磁されている。なお、第1の区分118にある0°周辺は既にN極に着磁されており、約5°の進角を有するように永久磁石113は着磁されている。
次に図5E〜図5Hに、シャフト104を反時計方向のみに回転させることができる直流モータ101のヨークハウジング102の永久磁石113を着磁する態様を示す。図5E、図5Fに示すように、着磁装置201は、着磁ヨーク202、及びヨークハウジング位置決めプレート203を備える。ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113が、着磁ヨーク202の外周面を囲むように配置される。着磁ヨーク202は、永久磁石113の内周面を筒型の内周方向に沿って複数の区分118〜121に分けて、永久磁石113を半径方向(ラジアル方向)や極異方性等に着磁し、永久磁石113の内周方向に沿って分極されたS極の区分及びN極の区分を交互に形成する。
シャフト104が回転する方向は、電機子114に巻装される導電線117に流れる電流を給電するブラシ、及び内周方向に沿って複数の区分118〜121に分けて着磁された永久磁石113の位置関係によって決定される。シャフト104を反時計方向のみに回転させるように永久磁石113を着磁する場合には、例えば図5Eに示すように、ブラシの位置に関連付けてヨークハウジング102をヨークハウジング位置決めプレート203に固定して、そして、例えば図5Fに示すように、着磁ヨーク202は、ブラシの位置に関連付けられたヨークハウジング102を基準として、ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113を着磁することができる。図5Fにおいては、着磁ヨーク202は、第1の区分118及び第4の区分121をS極に着磁して、磁極境界124を境に第1の区分118及び第4の区分121に隣接する第2の区分119及び第3の区分120をN極に着磁して極対数が2であるように着磁している。また、第1の区分118及び第4の区分121のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁して、第2の区分119及び第3の区分120のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁してもよい。
このようにして、図5Gに示すように、ヨークハウジング102の内側に配置された永久磁石113は、ブラシの位置に関連付けられたヨークハウジング102を基準として筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分118〜121に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁される。また、電機子コア115に巻装される導電線117の巻数が大きい場合にはインダクタンスが大きくなるため、整流子112の整流子片(セグメント)とブラシとの間の摺接部分の切り換わりによって生じる導電線117での転流から、実際に電流が電機子114に流れ始める時間は遅延する。特に電機子114を高速に回転させる場合にはその影響が大きくなる。この転流のタイミングを早めてこの遅延を補正するために、シャフト104の回転方向とは逆方向に永久磁石113の着磁位置に対してブラシを、すなわちシャフト104の回転方向と同じ方向に、整流子112とブラシとの間の摺接部分に対して永久磁石113の着磁される複数の区分118〜121の位置を移動させてもよい。図5Gにおいては、シャフト104が反時計方向に回転しているので、永久磁石113の着磁される第1〜4の区分118〜121の位置を、整流子112とブラシとの間の摺接部分に対して進角122を有するように反時計方向に移動させている。図5Hに、ヨークハウジング102の周方向の角度に対する永久磁石113の内周面に着磁された表面磁束密度を示す。第1の区分118及び第4の区分121の中央部分の表面磁束密度がS極の最大となり、第2の区分119及び第3の区分120の中央部分の表面磁束密度がN極の最大となるように、永久磁石113は着磁されている。なお、第2の区分119にある0°周辺は未だN極に着磁されており、約5°の進角を有するように永久磁石113は着磁されている。図5Cと図5Gを比較すると、シャフト104を時計方向のみに回転させることができる直流モータ101のヨークハウジング102の永久磁石113を着磁する態様とシャフト104を反時計方向のみに回転させることができる直流モータ101のヨークハウジング102の永久磁石113を着磁する態様において、各区分118〜121の位置は、進角122の関係上ずれているが(図5Cと図5Gの場合、互いに対して10°)、概ね同じである。なお、進角は、360°/スロット数(ティース数)/極数によって決定されてもよい。
シャフト104を時計方向のみに回転させることができる直流モータ101に使用されるヨークハウジング102、及びシャフト104を反時計方向のみに回転させることができる直流モータ101に使用されるヨークハウジング102は、同一の形状のものとすることができる。また、シャフト104を時計方向のみに回転させることができる直流モータ101に使用される永久磁石113、及びシャフト104を反時計方向のみに回転させることができる直流モータ101に使用される永久磁石113も、同一の形状のものとすることができる。従って、上記のように永久磁石113に着磁される態様を変えるのみによって、時計方向回転及び反時計方向回転の直流モータ101に使用される、内側に永久磁石113が配置されたヨークハウジング102を提供することができる。
図5Iに、筒型の永久磁石113の着磁態様の一実施例を示す。上図が、永久磁石112を斜視した場合の永久磁石113の内面側(電機子コア115側)を隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように分けられた複数の区分118〜121を示し、下図が、永久磁石113を上面から見た場合の永久磁石113の内面側(電機子コア115側)を隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように分けられた複数の区分118〜121を示す。図5Iにおいては、永久磁石113は、4極の着磁領域を有し(極対数は2)、筒型の内周方向に沿って電機子コア115側(永久磁石113の内面側)に、例えば、第1の区分118がN極、第2の区分119がS極、第4の区分121がN極、第3の区分120がS極のように、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように、各区分は半径方向や極異方性等に着磁されている。なお、図5Iにおいては、永久磁石112は4極の着磁領域を有するが、6極以上(3以上の極対数)の着磁領域を有していてもよい。隣接する2つの区分の間の磁極境界124においては、筒型の永久磁石113の軸線方向123に対してθの角度を有するスキュー(傾き)が生じるように着磁されていてもよい。角度θは、15°〜25°であること、好ましくは、20°であることが望ましい。20°のスキューを有するように着磁することによって、スキューを有しない場合(θ=0°)と比較すると、コギングトルクを約1/45に低減することができる。なお、図5Iの磁極境界124は、直線状のスキューを有するようになっているが、平均して所望の角度θになるように曲線状のスキューを有していてもよい。
また、図5Jに、筒型の永久磁石113の着磁態様の別の実施例を示す。上図が、永久磁石113を斜視した場合の永久磁石113の内面側(電機子コア115側)を隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように分けられた複数の区分118〜121を示し、下図が、永久磁石113を上面から見た場合の永久磁石113の内面側(電機子コア115側)を隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように分けられた複数の区分118〜121を示す。図5Jにおいては、永久磁石113は、4極の着磁領域を有し(極対数は2)、筒型の内周方向に沿って電機子コア115側(永久磁石113の内面側)に、例えば、第1の区分118がN極、第2の区分119がS極、第4の区分121がN極、第3の区分120がS極のように、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように、各区分は半径方向や極異方性等に着磁されている。なお、図5Jにおいては、永久磁石113は4極の着磁領域を有するが、6極以上(3以上の極対数)の着磁領域を有していてもよい。第1〜第4の区分118〜121の各々において、中央部分125は表面磁束密度が最大となる領域であり、中央部分125の第1〜第4の区分118〜121の各々に占める割合は約25%〜55%である。このように各区分の中央部分125に表面磁束密度が最大となる領域を設けることによって、全領域の表面磁束密度を最大に着磁する場合と比較すると、コギングトルクを約1/60に低減することができる。
なお、永久磁石113は、上記のように磁極境界124においては角度θのスキューを有するように着磁される一方で、第1〜第4の区分118〜121の各々のうちの中央部分125において表面磁束密度が最大になるように着磁されていてもよい。
図6A〜図6Cに、シャフト104を時計方向に回転させることができる直流モータ101に使用される時計方向回転用ブラシ128の一実施例を示す。また、図6D〜図6Fに、シャフト104を反時計方向に回転させることができる直流モータ101に使用される反時計方向回転用ブラシ129の一実施例を示す。時計方向回転用ブラシ128及び反時計方向回転用129は、整流子112に摺接して、電機子114に巻装された導電線117に電流を流すための摺接部分130と、シャフト104の回転方向側のブラシホルダ109の側壁にブラシ128を当接させて自励振動を抑制して、騒音抑制に荷担させるためのテーパ部分131とを備える。テーパ部分131は、シャフト104の回転方向側のブラシホルダ109の側壁に当接する部分のブラシの寸法を長くしてテーパ形状にしたものであって、図示しないブラシスプリングによってブラシを押圧してその側壁に押し付けるためのものである。従って、時計方向回転用ブラシ128及び反時計方向回転用ブラシ129は、シャフト104の回転方向によってテーパ部分131において異なる形状を有する。このように、シャフト104を時計方向に回転させることができる直流モータ101、及びシャフト104を反時計方向に回転させることができる直流モータ101は、ヨークハウジング102、永久磁石113、電機子114、整流子112、ブラシホルダ109が設けられた上部ブラケット103、外部電源接続端子106(すなわちブラシ以外)については同一の形状を有し、ヨークハウジング102、永久磁石113、電機子114、整流子112、上部ブラケット103、外部電源接続端子106については部品を共通化することができる。
このような、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方のみに回転させることができる直流モータ101は、回転方向に応じて廉価に製造できると共に運転時の電磁振動を抑制できるので、例えば、自動車用のブロアモータに使用されることができる。特に本発明によるブロアモータは、高保持力の筒型の永久磁石113を採用することにより小型化、且つ軽量化を達成できるので、載置スペースが限られている小型車に好適である。
次に、シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方のみに回転させることができる直流モータ101の製造方法を説明する。この製造方法は、ヨークハウジング102を提供するステップa)と、ヨークハウジング102の内側に、筒型の永久磁石113を配置するステップb)と、ステップb)の後に、直流モータ101のブラシホルダ109(すなわち時計方向回転用ブラシ128又は反時計方向回転用ブラシ129)の位置に関連付けられたヨークハウジング102を基準として、永久磁石113の筒型の内周方向に沿って内周面を第1〜第4の区分118〜121に分け、第1〜第4の区分118〜121のそれぞれに隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように、永久磁石113を着磁するステップc)と、永久磁石113の内側に、シャフト104を中心として回転できるように、導電線117が巻装された電機子コア115、及び導電線117の始端及び終端に接続されている整流子112を含む電機子114を配置するステップd)と、整流子112に摺接するように、複数の時計方向回転用ブラシ128又は反時計方向回転用ブラシ129を配置するステップe)とを含む。
ステップc)において、シャフト104を時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合には、第1〜第4の区分118〜121のうちの第1の区分118及び第4の区分121をN極に着磁し、第1の区分118及び第4の区分121に隣接する第2の区分119及び第3の区分120をS極に着磁する。この場合、第1の区分118及び第4の区分121のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁して、第2の区分119及び第3の区分120のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁してもよい。また、シャフト104を反時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合には、第1〜第4の区分118〜121のうちの第1の区分118及び第4の区分121をS極に着磁し、第1の区分118及び第4の区分121に隣接する第2の区分119及び第3の区分120をN極に着磁する。この場合、第1の区分118及び第4の区分121のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁して、第2の区分119及び第3の区分120のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁してもよい。
また、シャフト104を時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合、及びシャフト104を反時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合において、ヨークハウジング102、永久磁石113、電機子114、整流子112、上部ブラケット103、外部電源接続端子106(すなわちブラシ以外)の形状を同一とし、ヨークハウジング102、永久磁石113、電機子114、整流子112、上部ブラケット103、外部電源接続端子106について部品を共通化すれば、少なくともステップa)、b)、及びd)については、両方の場合において共通化することができる。
ステップe)において、シャフト104を時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合には、各ブラシホルダ109内に時計方向回転用ブラシ128を収容し、シャフト104を反時計方向に回転させる直流モータ101を製造する場合には、各ブラシホルダ109内に反時計方向回転用ブラシ129を収容するように、シャフト104を時計方向に回転させる場合及びシャフト104を反時計方向に回転させる場合において、複数のブラシホルダ109に、それぞれ異なる形状の複数のブラシを配置してもよい。
上記記載は特定の実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の原理と添付の特許請求の範囲の範囲内で種々の変更及び修正をすることができることは当業者に明らかである。例えば、シャフト104の延出方向により回転方向は逆にもなり得るし、着磁極性は上記実施例に限定される必要はなく、それぞれ逆極性に着磁しても良い。
101 直流モータ
102 ヨークハウジング
103 上部ブラケット
104 シャフト
105 上部開口部
106 外部電源接続端子
107 ねじ穴
108 下部開口部
109 ブラシホルダ
110 上部軸受部
111 下部軸受部
112 整流子
113 永久磁石
114 電機子
115 電機子コア
116 ティース
117 導電線
118 第1の区分
119 第2の区分
120 第3の区分
121 第4の区分
122 進角
123 軸線方向
124 磁極境界
125 中央部分
126 チョークコイル
127 キャパシタ
128 時計方向回転用ブラシ
129 反時計方向回転用ブラシ
130 摺接部分
131 テーパ部分
201 着磁装置
202 着磁ヨーク
203 ヨークハウジング位置決めプレート

Claims (12)

  1. シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータを製造する方法であって、
    a)ヨークハウジングを提供するステップと、
    b)前記ヨークハウジングの内側に、筒型の永久磁石を配置するステップと、
    c)前記ステップb)の後に、前記ヨークハウジングを基準として、前記筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分け、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように、前記永久磁石を着磁するステップと、
    d)前記永久磁石の内側に、前記シャフトを中心として回転できるように、導電線が巻装された電機子コア、及び前記導電線の始端及び終端に接続されている整流子を含む電機子を配置するステップと、
    e)前記整流子に摺接するように、複数のブラシを配置するステップと
    を含み、
    前記ステップc)は、前記シャフトを前記いずれか一方向に回転させる場合には、前記複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部をN極に着磁し、前記第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁するステップを更に含み、前記シャフトを前記いずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、前記第1の区分の少なくとも一部をS極に着磁し、前記第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁するステップを更に含み、
    少なくとも前記ステップa)、b)、及びd)は、前記シャフトを時計方向に回転させる場合及び前記シャフトを反時計方向に回転させる場合において共通である、方法。
  2. 前記ステップe)は、前記シャフトを時計方向に回転させる場合及び前記シャフトを反時計方向に回転させる場合において、それぞれ異なる形状の前記複数のブラシを配置するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステップc)は、前記第1の区分と前記第2の区分の間の境界が前記永久磁石の軸線方向に対して15°〜25°のスキューを有し、及び/又は、前記第1の区分と前記第2の区分のそれぞれの最大表面磁束密度の領域が各区分の25%〜55%の範囲を有するように着磁するステップを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ステップc)は、前記整流子と前記複数のブラシとの間の摺接部分の切り換わりによって生じる前記導電線での転流のタイミングを早めるために、前記シャフトの回転方向に応じて、前記摺接部分に対して着磁される前記複数の区分の位置を移動させるステップを更に含む、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
  5. 前記ステップb)は、前記ヨークハウジングの内側に前記永久磁石を圧入するステップを更に含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記ステップb)は、前記ヨークハウジングの内側の少なくとも1箇所に接着剤を塗布するステップを更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記永久磁石の極対数が2である、請求項1〜6の何れか一項に記載の方法。
  8. 前記電機子コアが、半径方向に延伸するように配置された複数のティースを有し、前記複数のティースの隣り合う2つのティースの間にはスロットが設けられ、前記ステップd)は、前記導電線が前記スロットを通るように、各ティースに前記導電線を巻装するステップを更に含む、請求項1〜7の何れか一項に記載の方法。
  9. 前記複数のティースの個数が、前記永久磁石の極対数に対して7倍、9倍、及び11倍のうちの何れかである、請求項8に記載の方法。
  10. シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータの筒型の永久磁石を着磁する装置であって、
    前記装置が、着磁ヨークを備え、
    前記直流モータのヨークハウジングの内側に配置された前記永久磁石が、前記着磁ヨークの外周面を囲むように配置され、
    前記着磁ヨークが、前記直流モータのブラシの位置に関連付けられた前記ヨークハウジングを基準として、前記永久磁石の内周面を前記筒型の内周方向に沿って複数の区分に分け、前記シャフトを前記いずれか一方向に回転させる場合には、前記複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部をN極に着磁し、前記第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をS極に着磁し、前記シャフトを前記いずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、前記第1の区分の少なくとも一部をS極に着磁し、前記第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部をN極に着磁することができるように構成されている、装置。
  11. シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータであって、
    ヨークハウジングと、
    前記ヨークハウジングの内側に配置された筒型の永久磁石と、
    前記シャフトを中心として回転できるように前記永久磁石の内側に配置され、導電線が巻装された電機子コア、及び前記導電線の始端及び終端に接続されている整流子を含む電機子と、
    前記整流子に摺接するように配置された複数のブラシと
    を備え、
    前記永久磁石は、前記ブラシの位置に関連付けられた前記ヨークハウジングを基準として前記筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁され、
    前記シャフトを前記いずれか一方向に回転させる場合には、前記複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部はN極に着磁され、前記第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はS極に着磁され、前記シャフトを前記いずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、前記第1の区分の少なくとも一部はS極に着磁され、前記第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はN極に着磁され、
    前記シャフトを時計方向のみに回転させることができる直流モータ、及び前記シャフトを反時計方向のみに回転させることができる直流モータのそれぞれの各ヨークハウジング、各永久磁石、各電機子、及び各整流子の形状は、同一である、直流モータ。
  12. シャフトを時計方向及び反時計方向のうちのいずれか一方向のみに回転させることができる直流モータに使用されることができるヨークハウジングであって、
    前記ヨークハウジングの内側に配置された筒型の永久磁石を備え、
    前記永久磁石は、前記直流モータが備えるブラシの位置に関連付けられた前記ヨークハウジングを基準として前記筒型の内周方向に沿って内周面を複数の区分に分けられ、隣接する区分の磁気極性が互いに反対になるように着磁され、
    前記シャフトを前記いずれか一方向に回転させる場合には、前記複数の区分のうちの第1の区分の少なくとも一部はN極に着磁され、前記第1の区分に隣接する第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はS極に着磁され、前記シャフトを前記いずれか一方向と反対方向に回転させる場合には、前記第1の区分の少なくとも一部はS極に着磁され、前記第2及び第3の区分のそれぞれの少なくとも一部はN極に着磁され、
    前記シャフトを時計方向のみに回転させることができる直流モータ、及び前記シャフトを反時計方向のみに回転させることができる直流モータにそれぞれ使用される各ヨークハウジング、及び各永久磁石の形状は、同一である、ヨークハウジング。
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