JP2019009284A - 電子機器筐体の配線部材固定構造並びに配線部材固定方法およびこれを用いる電子機器または映像音響機器 - Google Patents

電子機器筐体の配線部材固定構造並びに配線部材固定方法およびこれを用いる電子機器または映像音響機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 発熱する部品を含む電子機器筐体内において、絶縁被覆を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材を所定の位置に固定する作業が容易になり、かつ、捨て基板を転用する場合に、構造が簡単でコストの増加が少ない配線部材固定構造を提供する。【解決手段】 電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線部材と、配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備え、第1基板及び第2基板が、錫メッキ線により構成される連結部材によって対向させられた場合に、連結部材が通過する連通切欠を形成するようにそれぞれに配置されている第1切欠縁部及び第2切欠縁部と、配線部材を通過させる連通孔を形成するようにそれぞれに配置されている第1孔縁部および第2孔縁部と、を少なくとも有し、配線部材が、第1孔縁部と第2孔縁部とに挟持されて連通孔に固定される。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器または映像音響機器等の筐体内部において、コード等の配線部材を所定の位置に固定する配線部材固定構造並びに配線部材固定方法に関し、特に、発熱する部品を含む増幅器等内において絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材を所定の位置に固定する配線部材固定構造に関する。
音声信号を増幅する増幅器等の映像音響機器では、基板間を接続する複数の配線部材と、ヒートシンク等の大型の温度が高くなる部品と、を筐体内部に含む場合がある。柔軟で曲げられるコード等の配線部材は、両端が基板に接続される一方で、その中間部分の位置が定まらないので、製造段階でバインダー等の固定部材を使って筐体内の所定の位置であって、ヒートシンク等の高温度になる部品からは離隔するように機械的に固定される。場合によっては、直接に接触しないように捨て基板を間に挟むようにして固定される。しかしながら、これらの映像音響機器では、小型化が図られる中で配線を含む内部構造が複雑になり、配線部材と他の部品との離隔空間が十分に設けられない場合がある。
電子機器筐体の配線部材固定構造では、取り付け作業の容易な配線部材固定構造を用いることで、配線部材の固定に要する工数、並びに、製造に要するコストがより少ないことが望ましい。そこで、従来には、部材コスト及び製造コストの低減を図るとともに、ワイヤーと発熱部品との距離を確実に確保するために、プリント配線板から切除される捨て基板に1又は複数個のワイヤーホルダが形成されたことを特徴とするプリント配線板を利用したワイヤーホルダがある(特許文献1)。
また、従来には、配線部材と、該配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備え、該配線固定部材が、所定形状の一枚基板を二分割して形成されて該配線部材の幅寸法よりも大きい幅寸法を有する平面を含む第1基板及び第2基板と、1または複数の錫メッキ線により構成されて該第1基板及び該第2基板を連結する連結部材と、を含み、該第1基板及び該第2基板が、該連結部材によって対向させられた場合に連通するように配置されている切欠を有し、該第1基板及び該第2基板のそれぞれの該平面が、該一枚基板の一方の平面により構成されるように該切欠を通過する該連結部材によって対向させられ、該配線部材が、該第1基板及び該第2基板のそれぞれの該平面の間に狭持されて該筐体に固定される、電子機器筐体の配線部材固定構造がある(特許文献2)。また、従来には、配線部材と、該配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備え、該配線固定部材が、所定の幅寸法を有する平面を含む第1基板及び第2基板と、該第1基板および該第2基板を略直交するように連結する連結部材と、を含み、該配線部材が、少なくとも該第1基板または該第2基板に設けられる挿通穴または切欠を通過して該筐体に固定される、電子機器筐体の配線部材固定構造がある(特許文献3)。
登録実用新案第3019146号公報 (第1図〜第5図) 特許第5765215号公報 (第1図〜第5図) 特開2014−120546号公報 (第1図〜第6図)
ただし、特許文献1または3のような従来の捨て基板を転用する構造によって柔軟な複数のコード等の配線部材の中間部分を固定するには、他の部品との離隔空間が十分に設けられない場合には、配線部材とこれらの部品が接触してしまうおそれがあるという問題がある。配線部材を固定する点を複数に多くすると、取り付けに要する作業が困難になり、作業工数が増すという問題がある。特許文献2の配線部材固定構造は、フラットケーブル等の薄い又は細い配線部材には適するものの、絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材を固定するには適さない場合があるという問題がある。また、配線部材を固定する他の専用の部材を用意する場合には、それがコスト増加要因になるという問題がある。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電子機器筐体の配線部材固定構造並びに配線部材固定方法およびこれを用いる電子機器または映像音響機器に関し、発熱する部品を含む電子機器筐体内において、絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材を所定の位置に固定する作業が容易になり、かつ、捨て基板を転用する場合に、構造が簡単でコストの増加が少ない配線部材固定構造を提供することにある。
本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線部材と、配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備え、配線固定部材が、所定形状の一枚基板を二分割して形成される平面を含む第1基板及び第2基板と、錫メッキ線により構成されて一枚基板の一方の平面により構成される第1基板及び第2基板のそれぞれの平面を対向させるように第1基板及び第2基板を連結する1又は複数の連結部材と、を含み、第1基板及び第2基板が、連結部材によって対向させられた場合に、連結部材が通過する連通切欠を形成するようにそれぞれに配置されている第1切欠縁部及び第2切欠縁部と、配線部材を通過させる連通孔を形成するようにそれぞれに配置されている第1孔縁部および第2孔縁部と、を少なくとも有し、配線部材が、第1孔縁部と第2孔縁部とに挟持されて連通孔に固定される。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線固定部材が、配線部材を通過させて固定する複数の連通孔を有し、少なくとも2つの第1孔縁部が、配線部材の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法を有する2つの切欠を第1基板に形成し、少なくとも2つの第2孔縁部が、幅寸法を有する1つの第2長孔を第2基板に形成する。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線固定部材が、配線部材を通過させて固定する4つ以上の複数の連通孔を有し、少なくとも2つの第1孔縁部が、幅寸法を有する1つの第1長孔を第1基板に形成し、少なくとも2つの第2孔縁部が、第1長孔の中央部分を塞ぐように位置する梁部を形成する。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線固定部材が、第1長孔または第2長孔を跨ぐように取り付けられて、配線部材が第1長孔または第2長孔から外れないように抑制する錫メッキ線をさらに有する。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、連結部材が、一枚基板に形成されるスリットを跨いでその両端を固定されて、スリットに沿って一枚基板を二分割する場合に配線固定部材の第1基板及び第2基板が形成され、連結部材を変形させて第1基板及び第2基板の平面を対向させる場合に、第1孔縁部と第2孔縁部とが配線部材を挟持する。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、配線固定部材が、第1基板及び第2基板を連結するネジをさらに含み、基板が、平面にネジが貫通する貫通孔を形成されて、貫通孔が、連結部材によって対向させられた場合に連通するように配置されている。
好ましくは、本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、連結部材が、第1基板または第2基板のいずれか一方に挿入端子部を連結し、かつ、ネジ孔を規定する平面部を有するネジ端子と、ネジ端子のネジ孔に螺合するネジと、をさらに含む。
また、本発明の電子機器または映像音響機器は、上記の電子機器筐体の配線部材固定構造を含む。
また、本発明の電子機器筐体の配線部材固定方法は、電子機器筐体の筐体の所定位置に配線部材を固定する配線固定方法であって、所定形状の一枚基板にスリットを設ける工程と、一枚基板のスリットを跨いで錫メッキ線により構成される1又は複数の連結部材を固定する工程と、スリットに沿って一枚基板を分割して所定の幅寸法を有する平面を含む連結部材により連結された第1基板および第2基板を含む配線固定部材を形成する工程と、連結部材を変形させて第1基板および第2基板のそれぞれの平面を対向させ、連結部材が通過する連通切欠を形成するとともに配線部材を通過させる連通孔を形成する工程と、連通孔を形成する第1孔縁部および第2孔縁部により配線部材を挟持して連通孔に固定する工程と、配線固定部材を筐体の所定位置に固定する工程と、を少なくとも含む。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材と、配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備える。配線固定部材は、電子機器を製造する段階での捨て基板である第1基板と、第2基板とを含む。第1基板及び第2基板は、所定形状の一枚基板を二分割して形成される平面を含み、これらの平面が連結部材によって対向させられるように連結される。さらに、第1基板または第2基板には、これらが連結部材によって対向させられた場合に、連結部材が通過する連通切欠を形成するようにそれぞれに配置されている第1切欠縁部及び第2切欠縁部と、配線部材を通過させる連通孔を形成するようにそれぞれに配置されている第1孔縁部および第2孔縁部と、を少なくとも有する。
連結部材は、第1基板および第2基板をつなぐ蝶番のような可動性を有する連結部材であればよく、構造が簡単でコストの増加を少なくするために、連結部材は、電子部品実装の工程で挿入可能な折り曲げられた1または複数の錫メッキ線(TA線、すずめっき銅軟線)により構成されていればよい。この配線部材固定構造では、配線固定部材の第1基板および第2基板が、スリットに沿って一枚基板を分割する場合に形成され、錫メッキ線を変形させて配線部材が通過する構造体を規定する。つまり、この電子機器筐体の筐体の所定位置に配線部材を固定する配線固定方法では、所定形状の一枚基板にスリットを設けて、一枚基板のスリットを跨いで上記のような連結部材を固定した後に、スリットに沿って一枚基板を分割し、所定の幅寸法を有する平面を含む連結部材により連結された第1基板及び第2基板を含む配線固定部材を形成する。
配線固定部材は、第1切欠縁部及び第2切欠縁部を第1基板および第2基板に配置し、連結部材である錫メッキ線を折曲げて変形させて配線部材を固定する際に、これらから形成される連通切欠を錫メッキ線が通過するように錫メッキ線の全長を設計すれば、連結部材を変形させる方向を連通切欠によって規定でき、さらに、第1基板または第2基板を対向させて配置するように調整できる。その結果、配線固定部材は、第1基板および第2基板が連結部材によって対向させられた場合に、連通切欠を連結部材が通過するので平面同士が密着する。また、第1基板および第2基板のそれぞれの第1孔縁部および第2孔縁部が、配線部材を通過させるように配線部材の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい程度の連通孔を形成するので、配線固定部材は、配線部材を挟持して連通孔に固定することができる。したがって、配線部材を所定の位置に固定する作業が容易になり、作業工数を削減できる利点がある。
配線固定部材が、配線部材を通過させて固定する複数の連通孔を有する場合には、少なくとも2つの第1孔縁部が、配線部材の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法を有する2つの切欠を第1基板に形成し、少なくとも2つの第2孔縁部が、幅寸法を有する1つの第2長孔を第2基板に形成するようにするのが好ましい。配線部材が、絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等である場合には、少なくとも2つの切欠と1つの第2長孔に配線部材を納めて複数の連通孔に配線部材を固定することで、所定の位置に成形した状態でより安定して配置することができる。
配線固定部材が、4つ以上の複数の連通孔を有する場合には、少なくとも2つの第1孔縁部が、幅寸法を有する1つの第1長孔を第1基板に形成し、少なくとも2つの第2孔縁部が、第1長孔の中央部分を塞ぐように位置する梁部を形成することで、更に安定して配線部材を固定することができる。なお、配線固定部材には、第1長孔または第2長孔を跨ぐように取り付けられて、配線部材が第1長孔または第2長孔から外れないように抑制する錫メッキ線をさらに有するようにしてもよい。
また、配線固定部材が、第1基板及び第2基板を連結するネジをさらに含み、基板が、平面にネジが貫通する貫通孔を形成されて、貫通孔が、連結部材によって対向させられた場合に連通するように配置されていてもよい。なお、連結部材は、第1基板または第2基板のいずれか一方に挿入端子部を連結し、かつ、ネジ孔を規定する平面部を有するネジ端子と、ネジ端子のネジ孔に螺合するネジと、をさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、配線固定部材を形成し、配線部材をこれに固定し、さらにこれを筐体に固定する工程が容易になる利点がある。
本発明の電子機器筐体の配線部材固定構造は、発熱する部品を含む電子機器または映像音響機器の筐体内において、絶縁被複を有する太い電線・ケーブル・コード等の配線部材を所定の位置に固定する作業が容易になり、かつ、捨て基板を転用する場合に、構造が簡単でコストの増加が少ない配線部材固定構造を提供できる。
本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1を説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線固定部材10を説明する斜視図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1を説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1を説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1aを説明する図である。(実施例2) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線固定部材10aを説明する斜視図である。(実施例2) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1aを説明する図である。(実施例2) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1aを説明する図である。(実施例2) 本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1bを説明する図である。(実施例3)
以下、本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造並びに配線部材固定方法およびこれを用いる電子機器または映像音響機器について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1、図3、図4は、本発明の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1を説明する図である。また、図2は、電子機器筐体の配線固定部材10を説明する図である。具体的には、図1は、電子機器筐体の前側の一部を筐体の背面側から見た一部拡大斜視図である。図2(a)は配線固定部材10の正面図であり、図2(b)は配線固定部材10の一部拡大図である。また、図3および図4は、配線固定部材10が配線部材であるケーブル8を固定する様子を説明する正面図または斜視図である。この配線部材固定構造1を含む電子機器筐体は、具体的には音声信号を増幅する増幅器を含む電子機器であるAVレシーバーであり、図を分かりやすくするために、その全体構成と、配線部材固定構造1の説明に不要な一部の構成の図示を省略している。
本実施例の配線部材固定構造1は、AVレシーバーの筐体内において、配線部材であるケーブル8を所定の位置に固定する。図1の配線部材固定構造1は、金属製のシャーシ2と、シャーシ2に取り付けられているフロントパネル3と、筐体内部に取り付けられている(図示しない)基板と、複数の基板の間を結線して接続するケーブル8と、ケーブル8を固定する配線固定部材10およびネジ9と、を含む。ケーブル8は、基板の端子に対応する(図示しない)コネクター部をその両端に備える。ケーブル8は、例えば同軸ケーブル、USBケーブル、電源コード、等であればよい。
つまり、配線部材固定構造1は、筐体内の複数の基板を接続するケーブル8を、図1の斜視図に図示されるようにフロントパネル3に沿って配置して固定する構造である。ケーブル8は、絶縁被複を有する太い配線部材であり、被複部材は、高熱に弱い成分を含む場合があるので、発熱する半導体素子、又はその熱を放熱するヒートシンク等の他の部品に直接触れないようにするのが好ましい。また、振動によってシャーシ2と接触して異音が発生するのを防止する点でも、不要輻射の影響を避ける点でも、シャーシ2に直接触れないようにするのが好ましい。そこで、この配線部材固定構造1では、捨て基板を利用した配線固定部材10によって、ケーブル8の中間部分を所定位置に固定する。
図2〜図4は、本実施例の配線固定部材10を形成し、この配線部材固定構造1がケーブル8を固定する方法の工程を順番に示す。図2〜図4に図示するように、配線固定部材10は、所定形状の一枚基板を分割して形成する第1基板11及び第2基板12を含み、対向するように連結されたこれらの第1基板11及び第2基板12により、ケーブル8の中間部分をそれぞれ固定する。第1基板11及び第2基板12は、AVレシーバーの基板を製造する段階での捨て基板に相当する部分を利用して形成される。
配線固定部材10の第1基板11及び第2基板12は、所定形状の一枚基板を分割して形成される。つまり、第1基板11及び第2基板12の間には、幅の小さな連結部14を残して分割するためのスリット13が形成されるので、製造段階に於いてスリット13に沿って一枚基板を分割すると、配線固定部材10の第1基板11及び第2基板12が形成される。スリット13に沿って連結部14を破断すれば、第1基板11及び第2基板12が形成される。なお、一部の図面では、連結部14の残部の図示を省略している。
図3(a)では、図2に図示した配線固定部材10の反対側の面が示されている。所定形状の一枚基板を二分割すると、第1基板11及び第2基板12には、基板の同一平面を分割されて形成された平面(それぞれ11a、12a)が含まれることになる。本実施例の配線固定部材10では、これらの平面11aおよび12aが、後述する連結部材20によって対向させられて、ほぼ密着するようになる。
第1基板11及び第2基板12は、共通してケーブル8を挿通させる後述する切欠17、又は、第2長孔18、等を設けることができるように、少なくともケーブル8の太さ寸法よりも大きい幅寸法を有する平面を含むように形成される。本実施例の第1基板11及び第2基板12は、ほぼ同寸法の矩形状に分割される。また、本実施例の第1基板11及び第2基板12には、連結部材20が通過する連通切欠15を形成する切欠の組と、角部の所定のお互いに対応する位置に、シャーシ2に配線固定部材10を固定するネジ9が挿通する貫通孔19の組が、それぞれ設けられる。
本実施例の連結部材20は、所定の長さに形成された3本の錫メッキ線を1組にして、2組により構成される。連結部材20は、TA線もしくはジャンパー線と呼称される部材であり、基板への部品実装段階において、第1基板11及び第2基板12の所定位置に挿入されて両端をはんだ付けされて固定される。連結部材20は、図示するように、一枚基板の段階でスリット13を跨いでその両端を第1基板11及び第2基板12に固定されるので、スリット13に沿って一枚基板を分割すると、第1基板11及び第2基板12を形成するとともに、第1基板11及び第2基板12が分離してしまわないように連結することができる。
また、3本の錫メッキ線で構成される2組の連結部材20は、製造段階での所定の製造工程により容易に変形させることができるので、第1基板11及び第2基板12を対向するように連結するようにして、ケーブル8を固定させることができる。図2または図3(a)の様な状態の一枚基板をスリット13に沿って分割して第1基板11及び第2基板12を形成する際に、図3(b)の様に連結部材20を回転する関節部分を含む蝶番の動作のように変形させると、第1基板11及び第2基板12の平面(11a、12a)が密着するように連結した配線固定部材10を一連の作業で構成することができる。
配線固定部材10の第1基板11及び第2基板12は、スリット13に沿って一枚基板を分割する工程で形成されるので、スリット13には、2本の錫メッキ線で構成される連結部材20に対応する連通切欠15を形成する第1切欠縁部15aおよび第2切欠縁部15bが規定されている。第1切欠縁部15aは、第1基板11に設けられる細い切欠であり、第2切欠縁部15bは、第2基板12にスリット13を挟んで軸対称の位置に設けられる同形状の細い切欠であり、これらの切欠が重ね合わされて連通切欠15が形成される。
すなわち、連結部材20に対応する連通切欠15は、図1〜図4に図示するように、第1基板11及び第2基板12が連結部材20によってほぼ密着するように対向させて連結させられた場合に、それぞれ連結部材20の一部が通過するようになっている。連結部材20である錫メッキ線を折曲げて変形させて第1基板11及び第2基板12の平面を対向するように配置する際に、これらの連通切欠15を錫メッキ線が通過するように錫メッキ線の全長を設計することで、連結部材20を変形させる方向を連通切欠15によって規定でき、さらに、第1基板11と第2基板12との固定位置を調整できる利点がある。
さらに第1基板11には、図示する横方向の所定の2カ所に、ケーブル8が通過できる幅寸法を有する切欠17が設けられている。切欠17は、矩形状の第1基板11の横方向に対向する2辺であってスリット13が設けられない辺に、それぞれ設けられる。切欠17は、一方端が円弧状の第1孔縁部16aにより規定されていて、他方端が第1基板11の矩形の一辺を分断する形状である。切欠17の幅寸法は、ケーブル8の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法に設定されて、ケーブル8が切欠17を通過できるようにされている。
一方で、第2基板12には、所定位置にケーブル8が通過できる幅寸法を有する第2長孔18が設けられている。第2基板12の第2長孔18は、第1基板11の切欠17に対応して、第1基板11及び第2基板12が連結部材20によってほぼ密着するように対向させて連結させられた場合に、ケーブル8を通過させて固定する連通孔16を2カ所に形成するように配置されている。つまり、第2長孔18は、両端が円弧状の第2孔縁部16bにより規定されている略トラック形状の長円形である。第2孔縁部16bは、第1基板11の第1孔縁部16aとともに、第2長孔18の両端の2カ所に連通孔16を形成する。つまり、連通孔16は、第1孔縁部16aと第2孔縁部16bとによって形成される連通孔である。連通孔16は、図示するように、ケーブル8を通過させて挟持するように、ケーブル8の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい程度の孔である。
したがって、ケーブル8を固定する工程において、図3(a)および図3(b)に示すように、ケーブル8は第1基板11の平面11aに載置されて、その両端側が左右の切欠17に収まって反対面側に向かうように第1孔縁部16aのところで折り曲げられる。そして、ケーブル8は、図3(b)および図4に示すように、折り曲げられる2カ所の連通孔16の部分において、第1基板11の第1孔縁部16aと第2基板12の第2孔縁部16bとに挟持されて固定される。折り曲げられたケーブル8は直線状に戻ろうとするので、その結果、電線の被覆の外面が、連通孔16を形成する第1孔縁部16aと第2孔縁部16bとに当接して、挟持されるからである。
最終的には、図4のように、第1基板11の貫通孔19aと、第2基板12の貫通孔19bとが連通する位置で、第1基板11と第2基板12とが対向する位置関係になる。したがって、図1に示すように、図4の状態にネジ9を追加すれば、配線部材であるケーブル8をシャーシ2に固定する配線固定部材10を構成することができる。つまり、この配線部材固定構造1では、捨て基板を利用した配線固定部材10を、シャーシ2に対して貫通孔19を通過するネジ9を用いて連結し、ケーブル8の中間部分を筐体内の所定位置に容易に固定することができ、配線部材を所定の位置に固定する作業が容易になる利点がある。
なお、本実施例の配線固定部材10の場合には、第1基板11の2つの切欠17と、第2基板12の1つの第2長孔18とにより、2カ所の連通孔16を設けてケーブル8を固定している。ただし、配線固定部材10は、1つの連通孔16を構成する1つの第1基板11の第1孔縁部16a、および、第2基板12の1つの第2孔縁部16bが、少なくとも含まれていればよい。配線固定部材10およびこれを用いる配線部材固定方法は、少なくとも1つの連通孔16を有していれば、ケーブル8をシャーシ2に対して固定することができる。もちろん、連通孔16は、3カ所に設けてもよい。
なお、上記の配線部材固定構造1を用いる配線部材固定方法は、所定形状の一枚基板にスリット13を設ける工程と、一枚基板のスリット13を跨いで錫メッキ線により構成される1又は複数の連結部材20を固定する工程と、スリット13に沿って一枚基板を分割して所定の幅寸法を有する平面を含む連結部材20により連結された第1基板11および第2基板12を含む配線固定部材10を形成する工程と、連結部材20を変形させて第1基板11および第2基板12のそれぞれの平面(11aおよび12a)を対向させ、連結部材20が通過する連通切欠15を形成するとともに配線部材であるケーブル8を通過させる連通孔16を形成する工程と、連通孔16を形成する第1孔縁部16aおよび第2孔縁部16bによりケーブル8を挟持して連通孔16に固定する工程と、配線固定部材10をシャーシ2の所定位置に固定する工程と、を少なくとも含むものである。
したがって、この配線部材固定方法は、電子機器または映像音響機器の筐体内において、ネジ9の固定により配線固定部材10ごとケーブル8を所定位置に固定できるので、ケーブル8を所定の位置に固定する作業が容易になり、かつ、捨て基板を転用する場合に、構造が簡単でコストの増加が少ないので、作業工数を削減できる利点がある。
図5、図7、図8は、本発明の他の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1aを説明する図である。また、図6は、電子機器筐体の配線固定部材10aを説明する図である。具体的には、図5は、電子機器筐体の一部を筐体の背面側から見た斜視図である。図6は配線固定部材10aの正面図であり、図7および図8は、配線固定部材10aが配線部材である電源ケーブル8aを固定する様子を説明する正面図または斜視図である。
配線固定部材10aは、上述の実施例の配線固定部材10と基本的に同一の構造を有する。先の実施例の配線固定部材10に対比して、配線固定部材10aは、第1基板11および第2基板12の寸法形状と連結方法が異なる他に、対象の配線部材が電源ケーブル8aであり、シャーシ2に取り付けるネジ端子22を備える点などが一部で異なる。したがって、先の実施例と同一の構成については同一の符号を付して、説明及び図示を省略する。
本実施例の配線部材固定構造1aは、発熱するヒートシンク5を含むAVレシーバーの筐体内において、電源ケーブル8aを所定の位置に固定する。図5の配線部材固定構造1aは、金属製のシャーシ2と、シャーシ2に取り付けられているリアパネル4と、筐体内部に取り付けられているヒートシンク5および基板6と、ヒートシンク5および基板6に固定される発熱する半導体素子と、基板6とリアパネル4の端子7とを結線して接続する電源ケーブル8aと、電源ケーブル8aを固定する配線固定部材10aおよび(図示しない)ネジ21と、を含む。ネジ21は、配線固定部材10aが備えるネジ端子22に螺合する。そして、この配線部材固定構造1aでも、AVレシーバーの基板を製造する段階での捨て基板を利用した配線固定部材10aによって、電源ケーブル8aの中間部分を所定位置に固定する。
図6〜図8は、配線固定部材10aを形成し、この配線部材固定構造1aが電源ケーブル8aを固定する方法の工程を順番に示す。図6〜図8に図示するように、配線固定部材10aは、所定形状の一枚基板を分割して形成する第1基板11及び第2基板12を含み、対向するように連結されたこれらの第1基板11及び第2基板12により、電源ケーブル8aの中間部分をそれぞれ固定する。以下では、上述の実施例の配線固定部材10と対比して、配線固定部材10aが備える相違する構成について説明する。
第1基板11には、2つの切欠17の間の中間の位置に、電源ケーブル8aの太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法を有する1つの第1長孔27が設けられている。この第1長孔27は、角部に円弧部分を含む2つの第1孔縁部16aにより規定される略矩形の長孔である。さらに、第1基板11には、シャーシ2に対して固定される場合に、シャーシ2に設けられるスリットに挿入される凸部11bおよびネジ端子22が、矩形状の一辺に設けられている。ネジ端子22は、挿入端子部23が第1基板11に突き刺さるように固定され、ネジ孔25を有する平面部24がシャーシ2に面するように配置される。また、この第1基板11には、リベット26が挿通する貫通孔9aが1つ設けられる。
第2基板12には、電源ケーブル8aの太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法を有する2つの第2長孔18が並ぶように設けられている。この第2長孔18は、一方の端部が円弧であり他方が角部に円弧部分を含む2つの第2孔縁部16bにより規定される略矩形の長孔である。そして、第2基板12には、中央側の2つの第2孔縁部16bにより、第1基板11の第1長孔27の中央部分を塞ぐように位置する梁部28が形成されている。さらに、第2基板12には、ネジ端子22の挿入端子部23が突出するのを避けるように除去された凹部12bが、対応する矩形状の一辺に設けられている。また、この第2基板12には、リベット26が挿通する対応する貫通孔9bが1つ設けられる。
配線固定部材10aにおいても、連通孔16は、第1孔縁部16aと第2孔縁部16bとによって形成される連通孔である。この配線固定部材10aでは、第1基板11及び第2基板12が連結部材20によってほぼ密着するように対向させて連結させられた場合に、電源ケーブル8aを通過させて固定する連通孔16を4カ所に形成する。連通孔16の形状は円形に限らず、楕円形、トラック形、矩形など、電源ケーブル8aを通過させて挟持するように、電源ケーブル8aの太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい程度の孔であればよい。
したがって、電源ケーブル8aを固定する工程において、図7(a)および図7(b)に示すように、電源ケーブル8aは第1基板11の平面11aに載置されて、その両端側が左右の切欠17に収まって、さらに、電源ケーブル8aが第1長孔27に収まるように、第1孔縁部16aのところで折り曲げられて反対面側に向かうように成形される。そして、電源ケーブル8aは、図5および図8に示すように、折り曲げられる4カ所の連通孔16の部分において、第1基板11の第1孔縁部16aと第2基板12の第2孔縁部16bとに挟持されて、配線固定部材10aの第1基板11および第2基板12の両方に沿うように固定される。
最終的には、第1基板11の貫通孔19aと、第2基板12の貫通孔19bとが連通する位置で、第1基板11と第2基板12とが対向する位置関係になる。したがって、図8に示すように、リベット26を追加すれば、配線部材である電源ケーブル8aをシャーシ2に固定する配線固定部材10aを構成することができる。つまり、この配線部材固定構造1aでは、捨て基板を利用した配線固定部材10aを、シャーシ2に対して凸部11bとネジ端子22に螺合するネジ21を用いて連結し、電源ケーブル8aの中間部分を筐体内の所定位置に容易に固定することができる。連通孔16を複数4つ以上に設けることで、長い電源ケーブル8aであってもこれを挟持して固定することができるので、安定して電源ケーブル8aを所定の位置に固定する作業が容易になる利点がある。
図9は、本発明の他の好ましい実施形態による電子機器筐体の配線部材固定構造1bを説明する図である。具体的には、図9は、配線固定部材10bが配線部材である電源ケーブル8aを固定する様子を説明する斜視図である。
配線固定部材10bは、上述の実施例の配線固定部材10aと基本的に同一の構造を有する。先の実施例の配線固定部材10aに対比して、配線固定部材10bは、第1長孔27を跨ぐように取り付けられて、電源ケーブル8aが第1長孔27から外れないように抑制する錫メッキ線29をさらに有する点で相違し、その他は共通する。したがって、先の実施例と同一の構成については同一の符号を付して、説明及び図示を省略する。
配線固定部材10bでは、連結部材20を構成する錫メッキ線を取り付ける工程において、同様に錫メッキ線を利用して、第1長孔27を跨ぐように錫メッキ線29をさらに取り付ける。錫メッキ線29は、電源ケーブル8aが第2基板12の梁部28によって膨らまないように反対側から覆って、第1長孔27から外れないように抑制する。もちろん、錫メッキ線29は、第2基板12の第2長孔18を跨ぐように取り付けてもよい。
したがって、この配線部材固定方法は、電子機器または映像音響機器の筐体内において、配線固定部材10bにより電源ケーブル8aを所定位置に固定できるので、電源ケーブル8aを所定の位置に固定する作業が容易になり、かつ、捨て基板を転用する場合に、構造が簡単でコストの増加が少ないので、作業工数を削減できる利点がある。
本発明の配線部材固定構造および方法は、音声信号を増幅する増幅器等の映像音響機器のみならず、他の映像音響機器又は電子計算機等の機器の配線部材固定構造にも適用が可能である。
1、1a、1b 配線部材固定構造
2 シャーシ
3 フロントパネル
4 リアパネル
5 ヒートシンク
6 基板
7 端子
8 ケーブル
8a 電源ケーブル
9 ネジ
10、10a、10b 配線固定部材
11 第1基板
12 第2基板
13 スリット
14 連結部
15 連通切欠
15a 第1切欠縁部
15b 第2切欠縁部
16 連通孔
16a 第1孔縁部
16b 第2孔縁部
17 切欠
18 第2長孔
19、19a、19b 貫通孔
20 連結部材
21 ネジ
22 ネジ端子
23 挿入端子部
24 平面部
25 ネジ孔
26 リベット
27 第1長孔
28 梁部
29 錫メッキ線

Claims (9)

  1. 配線部材と、該配線部材を筐体の所定位置に固定する配線固定部材と、を備え、
    該配線固定部材が、所定形状の一枚基板を二分割して形成される平面を含む第1基板及び第2基板と、錫メッキ線により構成されて該一枚基板の一方の平面により構成される該第1基板及び該第2基板のそれぞれの該平面を対向させるように該第1基板及び該第2基板を連結する1又は複数の連結部材と、を含み、
    該第1基板及び該第2基板が、該連結部材によって対向させられた場合に、該連結部材が通過する連通切欠を形成するようにそれぞれに配置されている第1切欠縁部及び第2切欠縁部と、該配線部材を通過させる連通孔を形成するようにそれぞれに配置されている第1孔縁部および第2孔縁部と、を少なくとも有し、
    該配線部材が、該第1孔縁部と該第2孔縁部とに挟持されて該連通孔に固定される、
    電子機器筐体の配線部材固定構造。
  2. 前記配線固定部材が、前記配線部材を通過させて固定する複数の前記連通孔を有し、少なくとも2つの前記第1孔縁部が、該配線部材の太さ寸法とほぼ同等又は若干大きい幅寸法を有する2つの切欠を前記第1基板に形成し、少なくとも2つの前記第2孔縁部が、該幅寸法を有する1つの第2長孔を前記第2基板に形成する、
    請求項1に記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  3. 前記配線固定部材が、前記配線部材を通過させて固定する4つ以上の複数の前記連通孔を有し、少なくとも2つの前記第1孔縁部が、前記幅寸法を有する1つの第1長孔を前記第1基板に形成し、少なくとも2つの前記第2孔縁部が、該第1長孔の中央部分を塞ぐように位置する梁部を形成する、
    請求項2に記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  4. 前記配線固定部材が、前記第1長孔または前記第2長孔を跨ぐように取り付けられて、前記配線部材が該第1長孔または該第2長孔から外れないように抑制する錫メッキ線をさらに有する、
    請求項2または3に記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  5. 前記連結部材が、前記一枚基板に形成されるスリットを跨いでその両端を固定されて、該スリットに沿って該一枚基板を二分割する場合に前記配線固定部材の前記第1基板及び前記第2基板が形成され、前記連結部材を変形させて該第1基板及び該第2基板の前記平面を対向させる場合に、前記第1孔縁部と前記第2孔縁部とが前記配線部材を挟持する、
    請求項1から4のいずれかに記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  6. 前記配線固定部材が、前記第1基板及び前記第2基板を連結するネジをさらに含み、
    該基板が、前記平面に該ネジが貫通する貫通孔を形成されて、該貫通孔が、前記連結部材によって対向させられた場合に連通するように配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  7. 前記連結部材が、前記第1基板または前記第2基板のいずれか一方に挿入端子部を連結し、かつ、ネジ孔を規定する平面部を有するネジ端子と、該ネジ端子の該ネジ孔に螺合するネジと、をさらに含む、
    請求項6に記載の電子機器筐体の配線部材固定構造。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電子機器筐体の配線部材固定構造を含む、電子機器または映像音響機器。
  9. 電子機器筐体の筐体の所定位置に配線部材を固定する配線固定方法であって、
    所定形状の一枚基板にスリットを設ける工程と、該一枚基板の該スリットを跨いで錫メッキ線により構成される1又は複数の連結部材を固定する工程と、該スリットに沿って該一枚基板を分割して所定の幅寸法を有する平面を含む該連結部材により連結された第1基板および第2基板を含む配線固定部材を形成する工程と、該連結部材を変形させて該第1基板および該第2基板のそれぞれの該平面を対向させ、該連結部材が通過する連通切欠を形成するとともに該配線部材を通過させる連通孔を形成する工程と、該連通孔を形成する第1孔縁部および第2孔縁部により該配線部材を挟持して該連通孔に固定する工程と、該配線固定部材を該筐体の所定位置に固定する工程と、
    を少なくとも含む、電子機器筐体の配線部材固定方法。
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