JP2019009219A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護テープとDAFとの貼り付きを防止できる。【解決手段】外周縁に面取り部を有する略円板状のウェーハを加工してデバイスチップを形成するウェーハの加工方法であって、切削ブレードを該ウェーハの外周縁に表面側から該デバイスチップの仕上がり厚さ以上の深さに切り込ませつつ該ウェーハを回転させることで該面取り部の表面側を除去するエッジトリミングステップと、該ウェーハの表面に、該ウェーハの外周縁の直径よりも小さい直径の保護テープを配設する保護テープ配設ステップと、裏面側を上方に露出させ該デバイスチップの仕上がり厚さとなるまで該ウェーハを裏面側から研削する研削ステップと、研削された該ウェーハの裏面側にダイアタッチフィルムと、ダイシングテープと、を貼着し、その後、該保護テープをウェーハの表面から剥離する貼り替えステップと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスが形成され、外周縁に面取り部を有する略円板状のウェーハを加工してデバイスチップを形成するウェーハの加工方法に関する。
半導体でなる略円板状のウェーハの表面は、格子状に配列された複数の分割予定ラインで区画され、区画された各領域にはIC等のデバイスが形成される。該ウェーハが最終的に該分割予定ラインに沿って分割されると個々のデバイスチップが形成される。
近年、電子機器の小型化・薄型化に伴い、該電子機器に搭載されるデバイスチップに対しても小型化・薄型化への要求が高まっている。薄型のデバイスチップを形成するには、例えば、表面に複数のデバイスが形成された該ウェーハの裏面を研削して該ウェーハを所定の厚みに薄化し、その後、該分割予定ラインに沿って該ウェーハを分割する。
ところで、ウェーハの外周に角が存在すると、ウェーハの該角部に衝撃等が加えられたとき、ウェーハに割れや欠け等の破損が生じる場合がある。そこで、該破損を防ぐためにウェーハの外周縁には面取り加工が実施され、該ウェーハの外周に断面形状が円弧状となる面取り部が形成される。
しかし、薄型のデバイスチップを形成するために外周に面取り部を有するウェーハを研削して薄化すると、部分的に除去された面取り部の断面形状がナイフエッジの如く鋭利に尖る。すると、ウェーハの外周から欠けやクラックが生じて、ウェーハが破損しやすくなるとの問題が生じる。特に、クラック等の損傷がデバイスに達するとデバイスが損傷してデバイスチップが不良となる。そこで、研削加工を実施する前にウェーハの外周縁を切削加工する技術(エッジトリミング)が提案されている(特許文献1参照)。
エッジトリミングは、例えば、円環状の切り刃を備える切削ブレードをウェーハの表面側から該ウェーハの外周縁に沿って切り込ませることで実施される。該ウェーハを研削加工する前に該エッジトリミングにより該面取り部の表面側を除去すると、ウェーハの裏面側の研削加工を実施しても該外周縁にナイフエッジの如く鋭利に尖った形状は現れない。したがって、ウェーハの外周縁の損傷の発生を抑制できる。
なお、エッジトリミング時に該切削ブレードが該ウェーハに切り込む深さ位置は、研削加工後に面取り部が残らないように、研削加工による該ウェーハの仕上がり厚さよりも深い位置に設定される。ただし、切り込み深さが必要以上に大きく設定されると、ウェーハの除去量が多くなり切削ブレードの消耗が激しくなるため、該切り込み深さは必要最小限に設定されるのが好ましい。
特開2000−173961号広報
デバイスチップを形成するウェーハの加工方法では、ウェーハの表面側に形成されたデバイスを保護するために、ウェーハを裏面側から研削加工する前に該表面側に保護テープを貼着する。例えば、ウェーハの表面を覆うように該ウェーハの外周縁の直径よりも大きい幅を有するテープを該表面に貼着し、次に、該ウェーハの外周縁に沿って該テープを切断すると、該保護テープが該表面に配設される。
なお、テープの切断は、例えば、ウェーハの外周縁に沿ってカッターをウェーハの表面に垂直な方向から該テープに切り込ませることで実施される。このとき、該カッターと、該ウェーハと、が接触すると該ウェーハに損傷を生じる場合があるため、両者が接触しないように該ウェーハの外周縁の外側でテープに該カッターを切り込ませる。なお、テープの切断時の該ウェーハの外周縁は、エッジトリミングで裏面側に残る面取り部である。
ここで、該ウェーハの表面の外周近傍はエッジトリミングにより切削されているため、該ウェーハの表面の径は小さくなっている。そして、エッジトリミングで裏面側に残り該ウェーハの外周縁となっていた面取り部は研削加工により除去されるため、径の小さくなった該ウェーハの表面の該外周縁が研削加工後の該ウェーハの新たな外周縁となる。
そのため、該ウェーハの裏面を研削加工すると、少なくとも研削加工前の該ウェーハの外周縁と、研削加工後のウェーハの外周縁と、の径方向の間隔の分だけ該保護テープは該ウェーハの表面から外側にはみ出してしまう。
該ウェーハを薄化した後、ウェーハの裏面側にはダイアタッチフィルム(DAF)が配設されることがある。DAFは、最終的に該ウェーハが分割されてデバイスチップが形成されたときに、該デバイスチップを所定の実装対象に実装するときの接着剤として機能する。ここで、DAFをウェーハの裏面側に配設する際に該ウェーハの表面から外側に保護テープがはみ出していると、該保護テープと該DAFとが張り付いてしまい問題となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェーハの表面に貼着された保護テープと、該ウェーハの裏面に貼着されるDAFと、の貼り付きを防止できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によると、複数の分割予定ラインが格子状に設定され、該分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を表面に備え、外周縁に面取り部を有する略円板状のウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、円環状の切削ブレードを該ウェーハの外周縁に該表面側から該ウェーハの仕上がり厚さ以上の深さに切り込ませつつ該ウェーハを回転させることで該ウェーハの外周縁の該面取り部の表面側を除去するエッジトリミングステップと、該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハの表面に、エッジトリミングステップ後の該ウェーハの外周縁の直径よりも小さい直径の保護テープを配設する保護テープ配設ステップと、該表面側を下方に向けて該保護テープを介して該ウェーハを研削装置のチャックテーブルの上に載せ、裏面側を上方に露出させるように該ウェーハを該チャックテーブルで保持し、該ウェーハの仕上がり厚さとなるまで該ウェーハを裏面側から研削する研削ステップと、研削された該ウェーハの裏面側にダイアタッチフィルムと、ダイシングテープと、を貼着し、その後、該保護テープをウェーハの表面から剥離する貼り替えステップと、を備えることを特徴とするウェーハの加工方法が提供される。
なお、本発明の一態様において、該保護テープ配設ステップでは、該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハの表面の全体を覆うテープを該ウェーハ表面側に貼着した後、径が小さくなった該ウェーハの表面の外周縁に沿って該テープを切断することで該保護テープを該表面に配設してもよい。
また、本発明の一態様では、該保護テープ配設ステップの前に、該分割予定ラインに沿って該ウェーハの表面側から該ウェーハの仕上がり厚さ以上の深さの切削溝を形成する切削溝形成ステップをさらに備え、該研削ステップでは、該ウェーハの裏面の研削により該切削溝の底部が除去されることにより該ウェーハが個々のデバイスチップに分割されてもよい。若しくは、該保護テープ配設ステップの前に、該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを該分割予定ラインに沿って該ウェーハに照射し、該ウェーハの内部に分割起点となる改質層を形成する分割基点形成ステップをさらに備え、該研削ステップでは該改質層が分割起点となってウェーハが個々のデバイスチップに分割されてもよい。
該貼り替えステップの後に、該ダイアタッチフィルムを冷却しつつ該ダイシングテープを径方向に拡張することで、該ダイアタッチフィルムを個々のデバイスチップに対応するように破断するダイアタッチフィルム破断ステップをさらに備えてもよい。
本発明の一態様では、該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハの表面に、エッジトリミングステップ後の該ウェーハの外周縁の直径よりも小さい直径の保護テープを配設する保護テープ配設ステップを実施する。すると、該保護テープの該ウェーハの表面から外側にはみ出る領域の面積が従来と比較して小さくなる。
そして、該ウェーハを裏面側から研削して薄化する研削ステップを実施した後、該裏面側にダイアタッチフィルム(DAF)と、ダイシングテープと、を貼着し、該保護テープをウェーハの表面から剥離する貼り替えステップを実施する。このとき、該保護テープの該ウェーハの表面から外側にはみ出る領域の面積が比較的小さいため、該保護テープと、該DAFと、が接触しにくくなり、該保護テープと、該DAFと、の貼り付きが抑制される。
したがって、本発明の一態様によると、ウェーハの表面に貼着された保護テープと、該ウェーハの裏面に貼着されるDAFと、の貼り付きを防止できるウェーハの加工方法が提供される。
ウェーハを模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、エッジトリミングステップを模式的に示す断面図であり、図2(B)は、切削溝形成ステップを模式的に示す断面図である。 図3(A)は、保護テープ配設ステップを模式的に示す断面図であり、図3(B)は、表面に保護テープが貼着されたウェーハを模式的に示す断面図である。 研削ステップを模式的に示す断面図である。 図5(A)は、貼り換えステップを模式的に示す断面図であり、図5(B)は、貼り換えステップを模式的に示す断面図である。 DAF破断ステップを模式的に示す断面図である。 図7(A)は、分割起点形成ステップを模式的に示す断面図であり、図7(B)は、保護テープ配設ステップをも模式的に示す断面図であり、図7(C)は、表面に保護テープが貼着されたウェーハを模式的に示す断面図である。 研削ステップを模式的に示す断面図である。 図9(A)は、貼り換えステップを模式的に示す断面図であり、図9(B)は、貼り換えステップを模式的に示す断面図である。 図10(A)は、DAFが破断される前の状態を模式的に示す断面図であり、図10(B)は、DAF破断ステップを模式的に示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る加工方法における被加工物であるウェーハについて説明する。図1は、ウェーハ1を模式的に示す斜視図である。該ウェーハ1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板である。
ウェーハ1の表面1aは格子状に配列された複数の分割予定ライン3で区画されており、該複数の分割予定ライン3により区画された各領域にはIC(Integrated Circuit)等のデバイス5が形成されている。最終的に、ウェーハ1が分割予定ライン3に沿って分割されると、個々のデバイスチップが形成される。該表面1aのうち複数のデバイス5が形成された領域はデバイス領域と呼ばれ、該デバイス領域を取り囲む外周側は外周余剰領域と呼ばれる。
ウェーハ1の表面1a及び裏面1bと、側面と、の間が角であると、外部から衝撃等を受けた際にウェーハ1に損傷が生じる場合があるため、ウェーハ1には予め面取り加工が実施される。しかし、該面取り加工により外周縁に断面形状の縁が円弧状となる面取り部1cが形成されていると、後に該ウェーハ1が薄化されるときに該外周縁がナイフエッジのように尖り、ウェーハ1にクラック等の損傷が生じ易くなる。そこで、本実施形態に係る加工方法では、該面取り部1cを除去するエッジトリミングが実施される。
次に、本実施形態に係る加工方法の各ステップについて説明する。該加工方法では、まず、ウェーハ1の該面取り部1cの表面側を除去するエッジトリミングステップを実施する。図2(A)は、該エッジトリミングステップを模式的に示す断面図である。
該エッジトリミングステップは、図2(A)に示す切削装置2で実施する。該切削装置2は、該ウェーハ1を吸引保持するチャックテーブル4と、該チャックテーブル4に吸引保持されたウェーハ1を切削加工する切削ユニット8と、を有する。該チャックテーブル4の上面は、該ウェーハ1が吸引保持される保持面6である。
チャックテーブル4は、一端が吸引源(不図示)に接続され他端が該保持面6に通じる吸引路(不図示)を内部に備える。該吸引源を作動させて該吸引路を介して該保持面6上に載せられたウェーハ1に負圧を作用すると、該チャックテーブル4は該ウェーハ1を吸引保持できる。
該チャックテーブル4は、該保持面6に垂直な軸の周りに回転可能である。該軸は、該保持面6の略中央を垂直に貫くように設定される。また、該チャックテーブル4は、チャックテーブル移動機構(不図示)により該保持面6に平行な方向に移動可能である。該チャックテーブル移動機構は、該切削ユニット8による切削加工の準備のために該チャックテーブル4を切削ユニット8に対する所定の相対位置に位置づけ、該切削加工時には、該チャックテーブル4を加工送り方向や割り出し送り方向に移動させる。
該チャックテーブル4の上方に備えられた切削ユニット8は、該保持面6に平行に伸長するスピンドル10と、該スピンドルの一端に固定された円環状の切削ブレード12と、を備える。該スピンドル10の他端に接続されたモーター(不図示)によりスピンドル10を回転させると、該切削ブレード12が該保持面6に垂直な面内で回転する。
切削ブレード12は、例えば、中央に貫通穴である装着穴を備える円環状に形成されており、該スピンドル10の該一端に該装着穴が通される。該切削ブレード12を用いたエッジトリミング加工においては、該切削ブレード12の切り刃となる外周縁を、ウェーハ1に切り込ませる。
エッジトリミングステップでは、まず、ウェーハ1の表面1aを露出させるように該表面1aを上方に向けて、チャックテーブル4の保持面6の上に該ウェーハ1を載せる。このとき、チャックテーブル4の回転軸が該ウェーハ1の中心を貫くように、該ウェーハ1の位置を合わせる。そして、チャックテーブル4の吸引源を作動させて、該チャックテーブル4にウェーハ1を吸引保持させる。
次に、チャックテーブル4を移動させて、ウェーハ1の外周縁の面取り部1cの上方に切削ブレード12の切り刃1を位置付ける。そして、スピンドル10を回転させて切削ブレード12を回転させる。次に、ウェーハ1の仕上がり厚さ以上の所定の深さ、すなわち、最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さ以上の所定の深さまで切削ブレード12を下降させて、該切削ブレード12をウェーハ1の外周縁に切り込ませる。
切削ブレード12が所定の高さまで下降した状態でチャックテーブル4を1回転以上回転させると、ウェーハ1の該外周縁の面取り部1cの表面側を除去するエッジトリミング加工が実施される。その後、切削ブレード12を上昇させて、エッジトリミングステップを終了させる。なお、エッジトリミングステップを実施すると、実施前のウェーハ1の表面1aの外周縁よりも径の小さな外周縁が新たに表面1aに形成される。
次に、該エッジトリミングステップの前または後に実施する切削溝形成ステップについて説明する。該切削溝形成ステップでは、ウェーハ1の表面1aの分割予定ライン3に沿って該ウェーハ1の表面1a側から切削ブレードを切り込ませ、該分割予定ライン3に沿って切削溝を形成する。該切削溝の深さは、ウェーハ1の仕上がり厚さ以上、すなわち、最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さ以上とする。該切削溝形成ステップについて、図2(B)を用いて説明する。
切削溝形成ステップは、図2(B)に示す切削装置2aで実施される。該切削装置2aは、エッジトリミングステップで使用される切削装置2と同様に構成される。または、該切削装置2を該切削溝形成ステップで使用してもよい。該切削装置2aは、上面が保持面6aとなるチャックテーブル4aと、該チャックテーブル4aの上方の切削ユニット8aと、を有する。
チャックテーブル4aは、保持面6aの上に載るウェーハ1を吸引保持できる。また、チャックテーブル4aは保持面6aに平行な方向に移動可能である。該切削ユニット8aは、スピンドル10aの先端に装着された切削ブレード12aを備える。なお、形成される切削溝の幅は、分割予定ライン3の幅に合わせて設定され、該エッジトリミングステップで切削される領域の幅よりも小さい。そこで、切削溝形成ステップで使用される切削ブレード12aの切り刃の厚さは、エッジトリミングステップで使用される切削ブレード12の切り刃の厚さよりも小さくする。
切削溝形成ステップでは、まず、表面1aを上方に向けてウェーハ1を該保持面6aの上に載せる。そして、吸引源を作動させて該チャックテーブル4aにウェーハ1を吸引保持させる。次に、チャックテーブル4aを移動させて、該分割予定ライン3の延長線の上方に該切削ブレード12aを位置付ける。そして、該切削ブレード12aを回転させながら下降させて、該チャックテーブル4aを加工送りして該ウェーハ1を切削して切削溝9を形成する。なお、切削溝9の深さについては後に詳述する。
一つの分割予定ラインに沿って切削溝9を形成した後、隣接する分割予定ラインに沿って次々に切削溝9を形成する。一つの方向に沿って並ぶすべての分割ラインに沿って切削溝9を形成した後、チャックテーブル4aを回転させて加工送り方向を変更して、他の方向に並ぶ分割予定ラインに沿って切削溝9を形成する。ウェーハ1のすべての分割予定ラインに沿って切削溝9を形成して切削溝形成ステップを終了する。
なお、切削溝形成ステップは、該エッジトリミングステップよりも後に実施されるのが好ましい。該切削溝9が形成されるとウェーハ1の強度が低下するため、該エッジトリミングステップを先に実施するとウェーハ1に損傷が生じにくい。
次に、該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハ1の表面1aに、保護テープを配設する保護テープ配設ステップについて説明する。図3(A)は、該保護テープ配設ステップを模式的に示す断面図である。該保護テープ配設ステップは、例えば、切断装置14で実施する。
該保護テープ配設ステップでは、まず、ウェーハ1の表面1aの直径よりも大きい幅のテープ11を該表面1aの全体を覆うように貼着する。該貼着の際は、まず、ウェーハ1の上方にテープ11を配し、略円筒状の押圧ローラー16で該表面1aの端部の上方でテープ11を上から押圧し、該端部に該テープ11を貼着する。そして、該押圧ローラー16を該表面1aの上を転がすように移動させて該表面1aの全面にわたって該テープ11を貼着する。
次に、該テープ11を切断する。該切断装置14は、該ウェーハ1の表面1aに垂直な方向に伸長するスピンドル18と、該スピンドル18の下端に一端が固定され該下端から外周方向に伸長するアーム18aと、該アーム18aの他端の下面に装着されたカッター20と、を備える。該アーム18aの伸長方向における該カッター20の装着位置は、調整可能である。
まず、該スピンドル18を該ウェーハ1の表面1aの中心の上方に位置付ける。次に、該スピンドル18を回転させカッター20を回転させて、該スピンドル18を下降させることで該カッター20をテープ11に切り込ませて、該テープ11を切断する。このとき、該テープ11を確実に切断できるように、該カッター20の下端が該テープ11の下面よりも下方に到達するように該スピンドル18を下降させる。すると、図3(B)に示す通り、ウェーハ1の表面1aに保護テープ13が配設される。
ウェーハ1の表面1aに貼着される保護テープ13は、可撓性を有するフィルム状の基材と、該基材の一方の面に形成された糊層(接着剤層)と、を有する。例えば、基材にはPO(ポリオレフィン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が用いられる。また、糊層(接着剤層)には、例えば、シリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等が用いられる。
なお、テープ11を切断するときに、カッター20の下端がウェーハ1に接触すると、ウェーハ1に損傷が生じてしまう。ここで、従来は、エッジトリミングステップの実施前のウェーハ1の外周縁の外側においてカッター20がテープ11を切断するようにカッター20の装着位置を調整していた。しかし、この場合、ウェーハ1が裏面1b側から研削加工されて外周縁の面取り部がすべて除去されたとき、該テープ11がウェーハ1の表面1aから外周側に大きくはみ出してしまう。
これに対して、本実施形態に係る加工方法では、エッジトリミングステップの実施前のウェーハ1の外周縁の内側においてカッター20がテープ11を切断するようにカッター20の装着位置を調整する。特に、ウェーハ1の表面1aの外周縁の外側であって、該表面1aの外周縁に近い位置においてカッター20がテープ11を切断するようにカッター20の装着位置を調整する。すなわち、裏面研削工程により薄化された後のウェーハ1の外周縁に近い外側でテープ11を切断する。
すると、配設される保護テープ13のうち、該ウェーハ1の外側にはみ出す領域を小さくすることができ、後述のDAF等が該保護テープ13に貼り付きにくくなる。すなわち、本実施形態に係る加工方法では、エッジトリミングステップで切削除去され新たに表面1a側に露出した領域の上方でカッター20により該テープ11を切断する。
ここで、エッジトリミングステップにて切削ブレード12でウェーハ1の外周縁を切り込む深さ7(図2(A)参照)と、切削溝形成ステップにて形成する切削溝9の深さと、について説明する。いずれも、ウェーハ1の仕上がり厚さ(最終的にウェーハ1から形成されるデバイスチップの仕上がり厚さ)よりも大きい深さとする。これは、後述の研削ステップでウェーハ1を裏面1bから研削して薄化する際に、該ウェーハ1の外周縁に残る面取り部1c及び該切削溝9の底部を除去するためである。
一般的に、切削ブレードがウェーハに切り込む深さが大きくなるほど切削ブレードの消耗が進行しやすいため、必要以上の深さには切削ブレードを切り込ませない。そのため、単に裏面1bの研削加工後にウェーハ1の面取り部1cが残らないようにウェーハ1の外周縁を切削するのであれば、該外周縁を切り込む深さ7は最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さよりも大きければ十分である。
しかし、本実施形態に係る加工方法では、該深さ7をさらに大きくしなければ保護テープ配設ステップでカッター20がウェーハ1に触れてしまう。そこで、本実施形態に係る加工方法では、例えば、切削溝9の深さよりも該深さ7が大きいことが好ましい。
例えば、ウェーハ1の厚さは約800μmであり、ウェーハ1が加工されて最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さは約100μmである。そのため、切削溝9の深さは100μm以上とされるのが好ましい。
そして、保護テープ配設ステップでテープ11を確実に切断するために、カッター20の下端をウェーハ1の表面1aの高さから好ましくは200μm以上、より好ましくは400μm以上深い位置に到達させる。そこで、エッジトリミングステップにおいて切削ブレード12でウェーハ1の外周縁を切り込む深さ7(図2(A)参照)は、好ましくは300μm以上、より好ましくは500μm以上とする。
このように、保護テープ配設ステップでカッター20が該ウェーハ1に接触しないようにエッジトリミングステップで切削ブレード12を所定の深さにまで切り込ませておくと、該カッター20がウェーハ1に接触することなく保護テープ13を配設できる。
次に、本実施形態に係る加工方法で実施される研削ステップについて説明する。図4は、該研削ステップを模式的に示す断面図である。該研削ステップでは、例えば、図4に示される研削装置22で該ウェーハ1の裏面1b側を研削加工して、ウェーハ1の仕上がり厚さ(最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さ)に該ウェーハ1を薄化する。
該研削装置22について説明する。研削装置22は、ウェーハ1を吸引保持するチャックテーブル4bと、該チャックテーブル4bの上方の研削ユニット24と、を備える。チャックテーブル4bは上述のチャックテーブル4と同様の構成であり、上面がウェーハ1を保持する保持面6bとなる。該チャックテーブル4bは、該保持面6bに垂直な軸の周りに回転可能である。
研削ユニット24は、円環状の研削ホイール28を支持するスピンドル26を備える。該スピンドル26の下端には該研削ホイール28が装着されており、該研削ホイール28の下面側には、円環状に並ぶ複数の研削砥石30が固定されている。
ウェーハ1の裏面1b側を研削するために、表面1a側を下方に向けた状態で保護テープ13を介してウェーハ1をチャックテーブル4bの保持面6b上に載せる。このとき、ウェーハ1の中心がチャックテーブル4bの回転軸と合うようにウェーハ1を位置付ける。そして、チャックテーブル4bにウェーハ1を吸引保持させて、ウェーハ1の裏面1b側を上方に露出する。
次に、スピンドル26を回転させ研削ホイール28を回転させるとともに、チャックテーブル4bを回転させる。そして、研削ホイール28をウェーハ1に向けて下降させ、研削ホイール28に固定された研削砥石30がウェーハ1の裏面1bに触れるとウェーハ1が研削加工される。そして、所定の高さ位置に研削砥石30が位置付けられると、ウェーハ1が所定の厚さに薄化される。
研削加工されるウェーハ1の外周縁はエッジトリミングステップにより表面1a側がウェーハ1の仕上がり厚さ以上の深さで切削されている。そのため、ウェーハ1が研削加工されて薄化されても、ウェーハ1の外周縁に面取り部1cが残らず、該外周縁がナイフエッジの如く尖ることはなく、ウェーハ1の外周において損傷の発生が抑制される。また、研削ステップでは、ウェーハ1の表面1a側に形成された切削溝9の底部が除去されるため、該ウェーハ1は該切削溝9により分離して個々のデバイスチップとなる。
次に、本実施形態に係る加工方法における貼り換えステップについて説明する。該貼り換えステップでは、研削された該ウェーハ1の裏面1b側にダイアタッチフィルム(DAF)を貼着し、外周に環状フレームが装着されるダイシングテープを該DAFの露出面に貼着する。そして、保護テープ13をウェーハ1の表面1aから剥離する。図5(A)及び図5(B)は、該貼り換えステップを模式的に示す断面図である。
まず、裏面1b側を上方に露出させるようにウェーハ1を所定の床面上に配設する。次に、該ウェーハ1の裏面1bの径よりも大きな径のDAF15を該ウェーハ1の裏面1b側に貼着する。該DAF15は、後述のDAF破断ステップで該ウェーハ1の分割予定ラインに沿って破断される。そして、最終的に形成される個々のデバイスチップの裏面側には該DAFが配設される。該DAFは、該デバイスチップを所定の実装対象に実装する際の接着剤として機能する。
次に、薄化された該ウェーハ1の径よりも大きな径の開孔を中心に有する金属等でなる環状フレーム17を準備する。そして、該環状フレーム17の該開孔内にウェーハ1が配されるように該所定の床面上に該環状フレーム17を配設する。該環状フレーム17の外径よりも大きな幅を有するダイシングテープ19を、例えば、押圧ローラー32で上方から押圧しながら、該環状フレーム17と、該ウェーハ1の裏面1b側に端部側から次々と貼着する。
すると、該ウェーハ1の裏面1b側に該DAF15を介してダイシングテープ19が貼着されるとともに、該ダイシングテープ19は環状フレーム17の一方の面に貼られる。該ダイシングテープ19が該環状フレーム17の外周縁に沿って切断されると、該ウェーハ1と、該ダイシングテープ19と、該環状フレーム17と、が一体化されたフレームユニットが形成される。
なお、DAF15と、ダイシングテープ19と、は予め一体化されていてもよい。その場合、研削加工された裏面1b側を上方に露出させるようにウェーハ1を所定の床面上に配設し、該環状フレーム17の該開孔内にウェーハ1が配されるように該所定の床面上に該環状フレーム17を配設する。該環状フレーム17の外径よりも大きな幅を有する該一体化されたテープを、該環状フレーム17と、該ウェーハ1の裏面1b側に貼着し、該一体化されたテープを該環状フレーム17の外周縁に沿って切断する。すると、フレームユニットが形成される。
次に、図5(B)に示す通り、該フレームユニットを上下反転させて、ウェーハ1の表面1aに貼着されていた保護テープ13を該表面1aから剥離する。該剥離は、例えば、保護テープ13の端部に剥離用テープ36を貼着して該剥離用テープ36を引き上げることで開始する。そして、ローラー34の外周に該保護テープ13を沿わせるように該保護テープ13を端部から次々と引き上げて剥離させる。そして、保護テープ13をすべてウェーハ1の表面1aから剥離させて、該貼り換えステップを終了する。
なお、本実施形態に係る加工方法では、上述の保護テープ配設ステップで該保護テープ13が該ウェーハ1の表面1aに配設されている。そして、該保護テープ13は、該表面1aから外周にはみ出す領域が比較的小さい。
もし、本実施形態に係る加工方法に依らずに該保護テープ13をウェーハ1の表面1aに配設していた場合、該保護テープ13の表面1aから外周にはみ出す領域が比較的大きくなる。すると、該ウェーハ1の裏面1b側にDAF15及びダイシングテープ19を貼着する際に、これらのテープが垂れて該保護テープ13に貼り付きやすくなる。また、該フレームユニットを上下反転させる際、該保護テープ13の該表面1aからはみ出した領域が垂れてDAF15及びダイシングテープ19に貼り付きやすくなる。
これに対して、本実施形態に係る加工方法では、保護テープ13の該表面1aから外周にはみ出す領域が比較的小さいため、テープ同士の貼り付きが生じにくくなる。
次に、本実施形態に係る加工方法のDAF破断ステップについて、図6を用いて説明する。図6は、該DAF破断ステップの一例を模式的に示す断面図である。該DAFの破断には、例えば、レーザー加工装置38を使用する。該レーザー加工装置38は、該DAFに吸収性を有するレーザービームを該DAF15に照射できる加工ヘッド40を備える。
該ウェーハ1には、切削溝形成ステップにより分割予定ラインに沿って切削溝9が形成されており、研削ステップにより該ウェーハ1が裏面1b側から研削されて該切削溝9の底部が除去されている。そして、該ウェーハ1の裏面1bにはDAF15が貼着されており、底部が除去された切削溝9中に該DAF15が露出している。
該DAF破断ステップでは、ウェーハ1に形成された切削溝9に加工ヘッド40からレーザービームを照射することで該切削溝に沿って該DAF15を破断させる。すると、裏面1b側にDAF15が貼着された個々のデバイスチップが形成され、該フレームユニットから各デバイスチップをピックアップできるようになる。
以上のように、本実施形態に係る加工方法によると、ウェーハ1の表面1aに貼着される保護テープ13と、裏面1bに配設されるDAF15及びダイシングテープ19と、の貼り付きを抑制できる。
なお、以上に説明した実施形態では、ウェーハ1の表面1a側から分割予定ライン3に沿って切削ブレード12aを切り込ませて切削溝9を形成し、該ウェーハ1を裏面1b側から研削して該切削溝9の底部を除去することで、該ウェーハ1を分割した。しかし、本発明の一態様はこれに限定されず、他の方法でウェーハ1を分割してもよい。
また、上記実施形態では、該ウェーハ1の裏面1bに配設されたDAF15にレーザービームを照射して該DAF15を分割したが、本発明の一態様はこれに限定されず、他の方法でDAF15を分割してもよい。以下、本発明の一態様に係る他の実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と重複する内容については説明を省略する。
本発明の一態様に係る加工方法の他の実施形態では、エッジトリミングステップを実施してウェーハ1の外周縁に形成された面取り部1cの一部を除去する。次に、分割予定ライン3(図1参照)に沿って該ウェーハ1の裏面1b側からレーザービームを照射して、ウェーハ1の内部に改質層21を形成する改質層形成ステップを実施する。図7(A)は、該改質層形成ステップを模式的に示す断面図である。
該改質層形成ステップでは、例えば、上述の実施形態におけるDAF破断ステップで使用されるレーザー加工装置38と同様の構成を有するレーザー加工装置38aを使用する。ただし、該レーザー加工装置38aが備える加工ヘッド40aは、該ウェーハ1に透過性を有する波長のレーザービームをウェーハ1に照射できる。
該改質層形成ステップでは、裏面1b側を上方に露出させるようにウェーハ1をチェックテーブル4cの保持面6c上に載せる。そして、該チャックテーブル4cでウェーハ1を吸引保持し、分割予定ライン3(図1参照)に沿って加工ヘッド40aから該ウェーハ1が透過性を有するレーザービームを照射して、内部の所定の深さに集光させる。すると、多光子吸収により分割予定ライン3に沿って改質層21が形成される。
形成された該改質層21は、ウェーハ1を分割する際の分割起点となる。該改質層21が形成されたウェーハ1に衝撃が加えられると、該改質層21からウェーハ1の表面1aに至るクラックが形成される。
例えば、該改質層21に沿ってさらにレーザービームを照射して該改質層21よりも裏面1b側にレーザービームを集光させ、2層目の改質層を形成することで1層目の改質層21から表面1aに至るクラックを形成してもよい。または、該改質層形成ステップにおいて、レーザービームの出力を調整して該改質層21を形成するとともに該改質層21から該表面1aに至るクラックを形成してもよい。
なお、最終的に形成されるデバイスチップに該改質層21が残ると該デバイスチップに損傷が生じ易くなるため、研削ステップで該改質層21が除去されるように、該表面1aからみて該デバイスチップの仕上がり厚さより深い位置に該改質層21を形成するのが好ましい。
次に、上記実施形態と同様に、図7(B)に示す通り、保護テープ配設ステップを実施して、図7(C)に示すようにウェーハ1の表面1a側に保護テープ13を配設する。
さらに、上記実施形態と同様に、図8に示す通り、研削ステップを実施して該ウェーハ1の裏面1b側を研削して最終的に形成されるデバイスチップの仕上がり厚さにウェーハ1を薄化する。なお、改質層21は研削により除去される。該改質層21から表面1aに至るクラックが形成されていない場合、該研削ステップで該クラックを形成する。
次に、上記実施形態と同様に、貼り換えステップを実施する。なお、図9(A)及び図9(B)に示す通り、本発明の一態様に係る他の実施形態においても、保護テープ13と、DAF15やダイシングテープ19と、が接着されにくい。
次に、該他の実施形態に係る加工方法におけるDAF破断ステップについて説明する。図10(A)は、DAFが破断される前の状態を模式的に示す断面図であり、図10(B)は、DAF破断ステップを模式的に示す断面図である。
DAF破断ステップで使用されるウェーハ拡張装置48について説明する。該ウェーハ拡張装置48は、上面が円状の冷却ユニット44と、上端が該冷却ユニット44の上面と同一の高さに設定され該冷却ユニット44を囲む拡張ユニット46と、該拡張ユニット46上に載せられたフレームユニットを保持するフレーム保持ユニット50と、を備える。該拡張ユニット46は、該環状フレーム17の開孔の径より小さい径の円筒状となっている。
DAF破断ステップでは、まず、図10(A)に示す通り、フレームユニットを冷却ユニット44及び拡張ユニット46の上に載せ、環状フレーム17をフレーム保持ユニット50に保持させる。ここで、好ましくは冷却ユニット44を作動させてDAF15を冷却する。DAF15を冷却するとDAF15の弾性が低下してDAF15を破断しやすくなる。
次に、図10(B)に示す通り、該冷却ユニット44及び拡張ユニット46をフレーム保持ユニット50に対して相対的に上昇させる。すると、ダイシングテープ19が径方向に拡張されて、DAF15やウェーハ1に径方向に向いた力がかかり、該ウェーハ1は個々のデバイスチップ1dに分離される。そして、該DAF15には隣接するデバイスチップ1d間で破断する力がかかり、該DAF15は破断される。
以上のように、DAF破断ステップを実施すると、該DAF15がデバイスチップ1d毎に破断される。そして、該他の実施形態に係る加工方法により裏面側にDAF15が配設されたデバイスチップ1dが形成される。
なお、上記の実施形態に係る加工方法においても、DAF破断ステップにおいてレーザービームを照射してDAF15を破断するのではなく、DAF15を冷却してダイシングテープ19を拡張してDAF15を破断してもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2,2a 切削装置
4,4a,4b チャックテーブル
6,6a,6b 保持面
8,8a 切削ユニット
10,10a,18,26 スピンドル
12,12a 切削ブレード
14 切断装置
16,32 押圧ローラー
18a アーム
20 カッター
22 研削装置
24 研削ユニット
28 研削ホイール
30 研削砥石
34 ローラー
36 剥離用テープ
38 レーザー加工装置
40 加工ヘッド
42 ダイアタッチフィルム破断装置
44 冷却ユニット
46 拡張ユニット
48 フレーム支持部
50 クランプ
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
1c 面取り部
1d デバイスチップ
3 分割予定ライン
5 デバイス
7 深さ
9 切削溝
11 テープ
13 保護テープ
15 ダイアタッチフィルム(DAF)
17 環状フレーム
19 ダイシングテープ
21 改質層

Claims (5)

  1. 複数の分割予定ラインが格子状に設定され、該分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を表面に備え、外周縁に面取り部を有する略円板状のウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、
    円環状の切削ブレードを該ウェーハの外周縁に該表面側から該ウェーハの仕上がり厚さ以上の深さに切り込ませつつ該ウェーハを回転させることで該ウェーハの外周縁の該面取り部の表面側を除去するエッジトリミングステップと、
    該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハの表面に、エッジトリミングステップ後の該ウェーハの外周縁の直径よりも小さい直径の保護テープを配設する保護テープ配設ステップと、
    該表面側を下方に向けて該保護テープを介して該ウェーハを研削装置のチャックテーブルの上に載せ、裏面側を上方に露出させるように該ウェーハを該チャックテーブルで保持し、該ウェーハの仕上がり厚さとなるまで該ウェーハを裏面側から研削する研削ステップと、
    研削された該ウェーハの裏面側にダイアタッチフィルムと、ダイシングテープと、を貼着し、その後、該保護テープをウェーハの表面から剥離する貼り替えステップと、
    を備えることを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 該保護テープ配設ステップでは、該エッジトリミングステップにより径が小さくなった該ウェーハの表面の全体を覆うテープを該ウェーハ表面側に貼着した後、径が小さくなった該ウェーハの表面の外周縁に沿って該テープを切断することで該保護テープを該表面に配設することを特徴とする請求項1記載のウェーハの加工方法。
  3. 該保護テープ配設ステップの前に、該分割予定ラインに沿って該ウェーハの表面側から該ウェーハの仕上がり厚さ以上の深さの切削溝を形成する切削溝形成ステップをさらに備え、
    該研削ステップでは、該ウェーハの裏面の研削により該切削溝の底部が除去されることにより該ウェーハが個々のデバイスチップに分割されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェーハの加工方法。
  4. 該保護テープ配設ステップの前に、該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを該分割予定ラインに沿って該ウェーハに照射し、該ウェーハの内部に分割起点となる改質層を形成する分割基点形成ステップをさらに備え、
    該研削ステップでは該改質層が分割起点となってウェーハが個々のデバイスチップに分割されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェーハの加工方法。
  5. 該貼り替えステップの後に、該ダイアタッチフィルムを冷却しつつ該ダイシングテープを径方向に拡張することで、該ダイアタッチフィルムを個々のデバイスチップに対応するように破断するダイアタッチフィルム破断ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のウェーハの加工方法。
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