JP2019006744A - 殺菌水及び殺菌水の製造方法 - Google Patents

殺菌水及び殺菌水の製造方法 Download PDF

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Takashi Yokoyama
貴士 横山
清水 秀樹
Hideki Shimizu
清水  秀樹
正次 丹下
Masaji Tange
正次 丹下
弘史 栗田
Hirofumi Kurita
弘史 栗田
秀作 吉松
Shusaku Yoshimatsu
秀作 吉松
和則 高島
Kazunori Takashima
和則 高島
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Abstract

【課題】殺菌因子の生成に寄与する成分の濃度が低い場合であっても殺菌水の殺菌力が高くなるようにする方法の提供。【解決手段】殺菌水は、水、遷移金属元素のイオン(銅)及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分(過酸化水素)を含む。殺菌水のpHは、7〜9に調整される、殺菌水。前記イオンの重量濃度が1〜500ppmである第1水溶液及び反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の重量濃度が1〜500ppmである第2水溶液を混合し、pHを7〜9に殺菌水を調整する殺菌水の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、殺菌水及び殺菌水の製造方法に関する。
特許文献1に記載された技術は、被処理汚泥の殺菌に向けられる(段落0021)。被処理汚泥の殺菌においては、触媒が被処理汚泥に加えられ、酸化剤が被処理汚泥に添加される(段落0024)。また、被処理汚泥を含む反応液のpHが、4以下に保たれ、望ましくは約2−3.5に保たれる(段落0024及び0025)。触媒は、鉄、チタン、セリウム、銅、マンガン、コバルト、バナジウム、クロム、鉛等のイオンである(段落0023)。酸化剤は、過酸化水素、過酸化カルシウム、過硫酸アンモニウム、アルキルヒドロペルオキシド、過酸化エステル、過酸化ジアルキル、ジアシル等である(段落0022)。
特許第4406749号公報
特許文献1に記載された技術のように殺菌水のpHが4以下とされた場合には、殺菌水の殺菌力が弱くなり、殺菌水に含まれる遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の含有量を多くしなければならない。
本発明は、この問題を解決するためになされる。本発明が解決しようとする課題は、遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の濃度が低い場合であっても殺菌水の殺菌力が高くなるようにすることである。
殺菌水は、水、遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分を含む。殺菌水のpHは、7以上9以下に調整される。
本発明によれば、遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の濃度が低い場合であっても殺菌水の殺菌力が高くなる。
この発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
混合液のpHによる生菌数の変化を示すグラフである。
第1実施形態の殺菌水は、水、遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分を含む。イオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分は、水に分散している。殺菌水のpHは、7以上9以下に調整される。殺菌水のpHを7以上9以下に調整することにより、遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の濃度が低い場合であっても殺菌水の殺菌力が高くなる。一方で、殺菌水のpHが低い場合は、殺菌水の殺菌力が低下する。遷移金属元素のイオン及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の濃度が低くなることは、使用者に対して無害な殺菌水を実現することに寄与する。
遷移金属元素は、例えば銅、鉄等である。
遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分は、例えば過酸化水素、過酸化カルシウム等である。酸化剤、還元剤等が遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分として利用される。
殺菌水のpHは、酸素をバブリングすること、pH調整液を添加すること等により、7以上9以下に調整される。pH調整剤は、例えばトリスバッファー、水酸化ナトリウム、リン酸バッファー等である。
殺菌水は、遷移金属元素のイオンを含む水溶液及び当該イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分を含む水溶液を混合することにより調製される。殺菌水のpHがpH調整液を添加することにより調整される場合は、pH調整液も併せて混合される。
前者の水溶液における遷移金属元素のイオンの重量濃度は、望ましくは1ppm以上500ppm以下である。後者の水溶液における遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子を生成する成分の重量濃度は、望ましくは1ppm以上500ppm以下である。殺菌水のpHを7以上9以下に調整することにより、遷移金属元素のイオン及び遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子を生成する成分の濃度が低い場合であっても十分な殺菌力が得られるため、遷移金属元素のイオン及び遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子を生成する成分の重量濃度が500ppm以下である場合においても、十分な殺菌力が得られる。ただし、遷移金属元素のイオン及び遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子を生成する成分の少なくとも一方の重量濃度が1ppmより小さい場合は、十分な殺菌力が得られない場合がある。殺菌水における望ましい重量濃度の範囲ではなく混合される水溶液における望ましい重量濃度の範囲が特定されるのは、水溶液が混合されて殺菌水が調製された後においては重量濃度が時間の経過にしたがって変化するため、望ましい重量濃度の範囲を特定することが困難であるためである。
前者の水溶液及び後者の水溶液を混合することにより、前者の水溶液に含まれる遷移金属元素のイオン及び後者の水溶液に含まれる遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分が互いに反応し、殺菌因子が生成される。
前者の水溶液に含まれる遷移金属元素のイオン及び後者の水溶液に含まれる遷移金属元素のイオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分は高い安定性を有するため、前者の水溶液及び後者の水溶液は長期保存が可能であり、殺菌水が必要になった場合に随時混合される。
CuSO水溶液、H水溶液及び硝酸を混合することにより、pHが3.7の混合液を調製した。また、CuSO水溶液及びH水溶液を混合することにより、pHが5.5の混合液を調製した。また、CuSO水溶液、H水溶液及びトリスバッファーを混合することにより、pHが6.8−8.5の混合液を調製した。CuSO水溶液におけるCuの重量濃度は3〜5ppmである。H水溶液におけるHの重量濃度は30ppmである。
続いて、調製された各混合液の殺菌力を評価した。
各混合液の殺菌力の評価においては、各混合液を大腸菌と混合することにより殺菌処理を行い、殺菌処理後の各混合液を得た。
続いて、得た殺菌処理後の各混合液を寒天培地に塗布した。殺菌処理後の各混合液が得られてから殺菌処理後の各混合液が塗布されるまでの時間は、20分とした。
続いて、寒天培地において一晩かけて培養を行い、菌数評価用の試料を得た。
続いて、菌数評価用の試料を使用して殺菌処理後の生菌数を測定した。
混合液のpHによる殺菌処理後の生菌数の変化を図1のグラフに示す。
図1のグラフに示されるように、殺菌処理後の生菌数は、pHが高くなるにつれて減少し、pHが7以上9以下である範囲においてはほぼ一定である。このことからは、殺菌水のpHは望ましくは7以上9以下であることが導かれる。また、図1のグラフからは、pHが7以上9以下である場合は、生菌数が初発菌数の10−6倍以下になることも理解される。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

Claims (6)

  1. 水、遷移金属元素のイオン、及び前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分を含み、pHが7以上9以下である殺菌水。
  2. 前記遷移金属元素が銅であり、前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分が過酸化水素である
    請求項1の殺菌水。
  3. 前記イオンの重量濃度が1ppm以上である第1の水溶液及び前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の重量濃度が1ppm以上である第2の水溶液を混合して調製される
    請求項1又は2の殺菌水。
  4. 前記第1の水溶液における前記イオンの重量濃度が500ppm以下であり、前記第2の水溶液における前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の重量濃度が500ppm以下である
    請求項3の殺菌水。
  5. 遷移金属元素のイオンの重量濃度が1ppm以上である第1の水溶液及び前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の重量濃度が1ppm以上である第2の水溶液を混合し、pHが7以上9以下である殺菌水を調製する工程
    を備える殺菌水の製造方法。
  6. 前記第1の水溶液における前記イオンの重量濃度が500ppm以下であり、前記第2の水溶液における前記イオンと反応して殺菌因子の生成に寄与する成分の重量濃度が500ppm以下である
    請求項5の殺菌水の製造方法。
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