JP2019006053A - 筆記具用水性インキ製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】インキ収容部のインキ残量が確認しやすく、筆記した際の筆跡の色がイメージしやすく、繰り返しインキを充填して使用される筆記具に用いた際に筆記性能に影響をおよぼすことがない筆記具用水性インキ製品を提供する。【解決手段】繰り返しインキを補充して使用する筆記具に用いる筆記具用水性インキ組成物がインキ容器2に収容されてなる筆記具用水性インキ製品1であって、前記インキ容器2が透明であり、そのインキ容器外壁面21に施された表示部の一部にインキ収容部6が視認可能な窓部5が設けられた筆記具用水性インキ製品1とした。【選択図】図1
Description
本発明は、筆記具用水性インキ製品に関する。更に詳細には、筆記具用水性インキ組成物が収容されてなる筆記具用水性インキ製品に関する。
従来から、万年筆やマーカー類など繰り返しインキを充填して使用される筆記具に用いられる筆記具用水性インキ組成物は、補充用インキとしてガラス瓶などのインキ容器に収容されている。通常、インキ容器の外壁面には、インキの色や内容物、商品名などを表示した表示部が設けられている。その表示部は、インキ色の影響を受けて見えにくくならないように、インキ収容部が見えない不透明のラベルや印刷で施されていたり、インキ色を隠蔽できるような印刷などにより施されていた。その為、表示部がインキ容器外壁面のほぼ全体に設けられていると、容器中のインキの残量が確認しにくいなどの問題があった。
また、インキ容器に収容されたインキの見た目の色は、筆記した際の筆跡の色よりも濃く、インキ容器に収容されたインキの色から、実際の筆跡の色をイメージしにくいなどの課題があった。
一方、飲料用の容器に貼付するラベルの容器との貼付側に絵柄などを設けたラベルを貼付した容器が知られている(例えば、特許文献2など)。しかしながら、筆記具用インキ組成物を収容した筆記具用水性インキ製品については検討されておらず、筆記具用として用いた際の特有の課題については、何ら検討されていなかった。
また、インキ容器に収容されたインキの見た目の色は、筆記した際の筆跡の色よりも濃く、インキ容器に収容されたインキの色から、実際の筆跡の色をイメージしにくいなどの課題があった。
一方、飲料用の容器に貼付するラベルの容器との貼付側に絵柄などを設けたラベルを貼付した容器が知られている(例えば、特許文献2など)。しかしながら、筆記具用インキ組成物を収容した筆記具用水性インキ製品については検討されておらず、筆記具用として用いた際の特有の課題については、何ら検討されていなかった。
本発明は、インキ収容部のインキ残量が確認しやすく、筆記した際の筆跡の色がイメージしやすく、繰り返しインキを充填して使用される筆記具に用いた際に筆記性能に影響をおよぼすことがない筆記具用水性インキ製品を提供するものである。
本発明は、筆記具用水性インキ組成物(以下、場合によりインキ組成物と表すことがある)を収容した筆記具用水性インキ製品(以下、場合によりインキ製品と表すことがある)の外壁面に表示部が施されてなり、表示部の一部にインキ収容部を視認可能な窓部を設けたことなどにより、前記課題が解決された。
すなわち、本発明は、
「1.繰り返しインキを補充して使用する筆記具に用いる着色剤と水を含む筆記具用水性インキ組成物(3)がインキ容器(2)に収容されてなる筆記具用水性インキ製品(1)であって、前記インキ容器が透明であり、その外壁面(21)に表示部(4)が施されてなり、前記表示部の一部にインキ収容部(6)が視認可能な窓部(5)が設けられていることを特徴とする筆記具用水性インキ製品。
2.前記インキ容器内壁面が、親水性を有していることを特徴とする第1項に記載の筆記具用水性インキ製品。
3.前記インキ容器内壁面が、撥水性を有していることを特徴とする第1項に記載の筆記具用水性インキ製品。」に関する。
すなわち、本発明は、
「1.繰り返しインキを補充して使用する筆記具に用いる着色剤と水を含む筆記具用水性インキ組成物(3)がインキ容器(2)に収容されてなる筆記具用水性インキ製品(1)であって、前記インキ容器が透明であり、その外壁面(21)に表示部(4)が施されてなり、前記表示部の一部にインキ収容部(6)が視認可能な窓部(5)が設けられていることを特徴とする筆記具用水性インキ製品。
2.前記インキ容器内壁面が、親水性を有していることを特徴とする第1項に記載の筆記具用水性インキ製品。
3.前記インキ容器内壁面が、撥水性を有していることを特徴とする第1項に記載の筆記具用水性インキ製品。」に関する。
本発明によれば、インキ容器外壁面に施した表示部の一部にインキ収容部が視認可能な窓部を設けたことにより、外壁面全体に表示部が施された際にも窓部を通して、インキ残量の視認が可能になるほか、窓部を通してインキの色を視認できるため、筆跡の色をイメージしやすくなるなど優れた効果を奏するものである。
本発明による筆記具用水性インキ製品(1)は、着色剤と水を含む筆記具用水性インキ組成物(3)をインキ収容部(6)に収容してなる。前記インキ組成物を収容するインキ容器(2)は、透明であれば特に限定されないが、ガラス瓶等、単一のガラスでできたものや、樹脂等を使用できる。
本発明における透明とは、無色のあるいは有色の透明なものを表し、さらに、表示部(4)の一部に設けた窓部(5)からインキ収容部(6)が視認可能であれば、半透明の状態であっても良い。好ましくは、無色透明であり、無色透明であると、窓部(5)からインキ収容部(6)がはっきりと視認できるほか、後述するインキ容器内壁面(22)にインキの膜を形成した際にも、視認するインキの膜の色がインキ容器の色と合わさった色となることがないので好ましい。
以下、図1、図2を元に、本発明による筆記具用水性インキ製品(1)について説明する。図1に示した通り、本発明による筆記具用水性インキ製品(1)は、筆記具用水性インキ組成物(3)がインキ容器(2)のインキ収容部(6)に収容されてなり、インキ容器(2)の外壁面(21)に表示部(4)が施されてなり、表示部(4)の一部に窓部(5)を設けてなる。前記窓部(5)からインキ収容部(6)が視認可能となるため、筆記具用水性インキ組成物(3)の残量が視認可能となり、直感的に残量がどの程度であるかを捉えることができる。
本発明による表示部(4)とは、外壁面(21)に直接またはラベルなどの貼付物を介して施されたものであり、絵や図柄、文字などを外壁面に直接、または、ラベルなどに印刷を施して設けることができる。印刷を施す際に、印刷インキ等を用いて表示部を施すことができるが、表示部が色変化の起こらない表示部であっても良いし、熱変色性やフォトクロミックなど熱や光で色が変化する変色性の表示部であっても良い。また、それらを組合せても良い。
本発明による窓部(5)とは、外壁面(21)に施された表示部(4)の一部に設けられたものであり、絵柄や図柄、文字などを、表示部に所謂抜き絵のように形成して設けることができる。窓部を設ける際に、インキ色に関連のある形状にした窓部を設けると、インキ色のイメージを膨らませることができるため好ましい。
本発明による筆記具用水性インキ製品(1)は、インキ容器内壁面(22)が親水性を有していても良い。前記インキ製品は、インキ組成物(3)を筆記具に充填して使用するに従って、インキ組成物の残量が減ってインキ収容部(6)に空間部ができてくる。その際に、インキ容器内壁面(22)が親水性を有することで、インキ容器内壁面(22)にインキの膜が形成され、インキ容器外壁面(21)に施された表示部(4)の一部に設けた窓部(5)を通して、インキ収容部(6)を視認すると、窓部を通して視認したインキの膜が筆跡と近い色となるため、筆記した際の色をイメージしやすくなる。
さらに、インキ色と関連のある形状にした窓部(5)を設けておくと、インキ色となった窓部からインキ収容部(6)を視認することとなるので、インキ色のイメージをより膨らませることができる。さらに表示部(4)を白色不透明とし、窓部(5)がインキ色などを表した文字の形状であると、筆跡の色のイメージをさらに膨らますことができる。
本発明に用いるインキ容器内壁面(22)が親水性を有する際には、接触角がより小さいことが好ましい。接触角が小さいとインキ組成物(3)の膜がインキ容器内壁面(22)に綺麗に広がるため、色むらがなく窓部(5)からインキ収容部(6)を視認することができ、インキ色のイメージがより現実の筆跡の色に近づくものとなる。
前記親水性を付与する方法としては、各種親水処理を行うことにより付与することができる。具体的には、プラズマ処理、親水性付与剤などをコーティングする方法、光触媒などによる表面活性化処理などが挙げられる。特に、コーティングにより親水処理することが簡便にできることから好ましい。
前記接触角としては、30°以下が好ましく、10°以下がより好ましい。前記範囲より大きいと、インキ組成物の膜が内壁面に綺麗に広がらずに、色むらが起こる可能性があり、表示部の装飾性が劣ってしまう恐れがある。従って、接触角が前記より小さいことが好ましく、接触角が小さいとインキ組成物の膜がインキ容器内壁面に綺麗に広がり、色むらがなくインキ収容部を視認することができるため好ましい。
親水処理をする際に単純なコーティングなどで親水処理を行うと、経時的に親水処理が剥がれてしまい、インキの膜を形成できなくなる恐れがあるほか、親水処理に用いた材料がインキ組成物中に溶出して、物性を変化させたり、析出物などの異物を生じる恐れがあるため、インキ容器内壁面から剥がれることなく、しっかりと処理されていることが好ましい。具体的には、コーティングする際に基材へ熱処理を行うなどして強固な膜を形成するなどの方法によって親水処理をすることが好ましい。
本発明による筆記具用水性インキ製品(1)は、インキ容器内壁面(22)が撥水性を有していても良い。内壁面(22)が撥水性を有していることで、インキ収容部(6)の視認性が良くなることから、インキ収容部(6)がはっきりと視認でき、ビジブル性の高いものとなる。
また、ビジブル性が高くなることにより、インキ収容部(6)のインキ組成物の残量をさらに確認しやすくなるほか、インキ組成物(3)が内壁面(22)に残らないため、長時間放置した際にも内壁面でインキが乾燥固化することがなく、筆記具に充填した際に固化物などの異物が入ることがないので、筆記に影響を及ぼさないなどの効果が得られるため好ましい。
本発明に用いるインキ容器内壁面(22)が撥水性を有する際に、滑落角が小さい方が好ましい。滑落角が小さいと、壁面に対する液滴や液膜の除去性を高めることができ、インキ容器内壁面(22)にインキ組成物が残りにくくなるため、窓部(5)からインキ収容部(6)の視認性が向上し、インキ残量を確認しやすくなるなどの効果が得られるため好ましい。
滑落角とは、液体を水平な固体表面上に着滴させ、固体表面を徐々に傾けた際に、ある傾斜角になると液滴が下方に滑り出すときの傾斜角をいう。本発明における液体とは、筆記具用水性インキ組成物を指す。
前記滑落角としては、10°以下が好ましく、7°以下がより好ましい。前記範囲より大きいと、液滴や液膜が内壁面に残る可能性があり、ビジブル性が低くなる恐れがある。さらに、液滴や液膜として残ったインキが乾燥固化する恐れがあり、固化物が筆記具に用いた際に混入すると筆記に影響を及ぼす恐れがある。従って、滑落角が前記より小さいことが好ましく、滑落角が小さいと液滴や液膜が残ることがなく、ビジブル性を良好に保ち、筆記具に充填して用いる際にも筆記に影響を及ぼすことがないため好ましい。
本発明において、滑落角の測定方法としては、インキ容器内壁面と同じ材料と、筆記具用水性インキ組成物を用い、自動滑落接触角計DMo−601SA(協和界面科学社製)により測定することができる。
前記撥水性を付与する方法としては、撥水化剤などにより、内壁面を撥水処理することなどにより撥水性を付与することができる。
本発明において、例えば、ガラスのインキ容器とした場合に、ガラスの成分がインキ中に溶出して、インキ収容部に収容されたインキ組成物に対して、異物の発生やインキ物性の変化などの影響を与えることがあるが、インキ容器内壁面を親水処理や撥水処理をすることで、その溶出を押さえることができる。
本発明に用いる筆記具用水性インキ組成物(3)は、着色剤と水を含み、補充用インキとして用いることができれば、特に限定はなく、万年筆、ボールペン、筆ペン、カリグラフィー用のペン、各種マーカー類など各種筆記具用の水性インキとして用いられる筆記具用水性インキ組成物を用いることができる。
本発明に用いることができる着色剤としては、通常、筆記具用水性インキ組成物に用いる染料、顔料などが挙げられる。これらの染料および顔料は、単独または2種以上組み合わせて使用してもかまわない。
本発明において用いることができる染料としては、水性媒体に溶解もしくは分散可能であれば特に制限されるものではない。例えば、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、直接染料、分散染料および食用色素など各種染料が挙げられ、これらは単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明において用いることができる顔料としては、無機、有機、加工顔料などが挙げられるが、具体的にはカーボンブラック、アニリンブラック、群青、黄鉛、酸化チタン、酸化鉄、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、キノフタロン系、トリフェニルメタン系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジン系、アルミ顔料、パール顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、補色顔料等が挙げられる。その他、着色樹脂粒子体として顔料を媒体中に分散させてなる着色体を公知のマイクロカプセル化法などにより樹脂壁膜形成物質からなる殻体に内包又は固溶化させたマイクロカプセル顔料を用いても良い。更に、顔料を透明、半透明の樹脂等で覆った着色樹脂粒子や、無色樹脂粒子を顔料もしくは染料で着色したもの等を用いることもでき、これらは単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
着色剤として染料を用いた際には、インキ容器に収容された際に見える色は、筆跡の色と異なり、濃く黒みがかった暗い色となるが、本発明による水性インキ製品とした際には、筆跡の色をイメージすることができ、さらに、同系色で似たような色の場合、色の識別が困難であったものが識別可能となるので、染料を着色剤として含むインキ組成物を用いた際に特に有用である。
本発明によるインキ組成物は、インキ物性や機能を向上させる目的で、水溶性有機溶剤、pH調整剤、保湿剤、防腐剤、防錆剤、キレート剤などの各種添加剤を含んでもよい。
本発明に用いる筆記具用水性インキ組成物は、従来知られている任意の方法により製造することができる。具体的には、前記各成分を必要量配合し、プロペラ攪拌、ホモディスパー、またはホモミキサーなどの各種攪拌機やビーズミルなどの各種分散機などにて混合し、製造することができる。
(筆記具用水性インキ組成物)
・C.Iアシッドレッド87(着色剤:赤色染料) 0.5質量部
・C.Iアシッドイエロー42(着色剤:黄色染料) 0.5質量部
・エチレングリコール 2.0質量部
・トリエタノールアミン 1.0質量部
・エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム 0.3質量部
・防腐剤 0.2質量部
(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
ロンザジャパン社製、商品名:プロキセルXL−2(S))
・水 残部
上記組成物をプロペラ撹拌により撹拌混合を行い、筆記具用水性インキ組成物(3)を得た。
・C.Iアシッドレッド87(着色剤:赤色染料) 0.5質量部
・C.Iアシッドイエロー42(着色剤:黄色染料) 0.5質量部
・エチレングリコール 2.0質量部
・トリエタノールアミン 1.0質量部
・エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム 0.3質量部
・防腐剤 0.2質量部
(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
ロンザジャパン社製、商品名:プロキセルXL−2(S))
・水 残部
上記組成物をプロペラ撹拌により撹拌混合を行い、筆記具用水性インキ組成物(3)を得た。
(インキ容器の親水処理)
ガラス製のインキ容器にLAMBIC−771W(商品名、大阪有機化学工業社製 親水処理剤)をディッピングした後、80℃で30分間乾燥し、親水剤をインキ容器内壁面にコーティングにより設け、親水処理を行った。
ガラス製のインキ容器にLAMBIC−771W(商品名、大阪有機化学工業社製 親水処理剤)をディッピングした後、80℃で30分間乾燥し、親水剤をインキ容器内壁面にコーティングにより設け、親水処理を行った。
(インキ容器の撥水処理)
ガラス製のインキ容器にフロロサーフFG-5084TH(商品名、フロロテクノロジー社製 フッ素系撥水処理剤)をディッピングした後、25℃で90分間乾燥し、さらにディッピング、25℃で90分間の乾燥を繰り返し、撥水剤をインキ容器内壁面にコーティングにより設け、撥水処理を行った。
ガラス製のインキ容器にフロロサーフFG-5084TH(商品名、フロロテクノロジー社製 フッ素系撥水処理剤)をディッピングした後、25℃で90分間乾燥し、さらにディッピング、25℃で90分間の乾燥を繰り返し、撥水剤をインキ容器内壁面にコーティングにより設け、撥水処理を行った。
(実施例1)
前記親水処理をしたインキ容器(2)に筆記具用水性インキ組成物(3)を収容した。
白色不透明のフィルムに「INK」の文字を印刷し、「INK」の文字の上の部分に「orange」の文字の形状に窓部を設け、印刷した面と反対側に粘着剤を塗布してラベルを作製した。このラベルを、前記筆記具用水性インキ組成物を収容したインキ容器の外壁面(21)に貼付し、表示部の一部に窓部(5)を設けた、筆記具用水性インキ製品(1)を得た。
前記親水処理をしたインキ容器(2)に筆記具用水性インキ組成物(3)を収容した。
白色不透明のフィルムに「INK」の文字を印刷し、「INK」の文字の上の部分に「orange」の文字の形状に窓部を設け、印刷した面と反対側に粘着剤を塗布してラベルを作製した。このラベルを、前記筆記具用水性インキ組成物を収容したインキ容器の外壁面(21)に貼付し、表示部の一部に窓部(5)を設けた、筆記具用水性インキ製品(1)を得た。
(実施例2)
前記撥水処理をしたインキ容器(2)を用い、窓部(5)をもみじの葉の形状とした以外は、実施例1と同じ方法で筆記具用水性インキ製品を得た。
前記撥水処理をしたインキ容器(2)を用い、窓部(5)をもみじの葉の形状とした以外は、実施例1と同じ方法で筆記具用水性インキ製品を得た。
前記水性インキ製品のインキ組成物を筆記具に繰り返し充填して使用した。その時のインキ製品を観察したところ、実施例1の水性インキ製品において、インキ組成物を筆記具に繰り返し充填して使用するに従って、インキ収容部に空間ができ、空間部におけるインキ容器内壁面は、親水処理をしたことによりインキの膜が形成され、橙色のインキの色が窓部を通して視認可能となり、白色不透明の表示部に橙色で「orange」の文字が形成された窓部を視認でき、その色調は、筆記具に充填して使用した際の筆跡の色と酷似しており、現実の筆跡の色をイメージできた。
実施例2の水性インキ製品において、同様に観察したところ、空間部におけるインキ容器内壁面は、インキの液滴や液膜が残っておらず、窓部からインキ収容部がはっきりと視認でき、ビジブル性の高いものであった。また、窓部をインキの色である橙色がイメージしやすいもみじの葉の形状としたことで、インキの色をよりイメージすることができた。
実施例2の水性インキ製品において、同様に観察したところ、空間部におけるインキ容器内壁面は、インキの液滴や液膜が残っておらず、窓部からインキ収容部がはっきりと視認でき、ビジブル性の高いものであった。また、窓部をインキの色である橙色がイメージしやすいもみじの葉の形状としたことで、インキの色をよりイメージすることができた。
本発明による筆記具用水性インキ製品は、万年筆、筆ペン、カリグラフィー用のペン、各種マーカー類など繰り返しインキを補充して使用する筆記具に好適に用いることができる。
1 筆記具用水性インキ製品
2 インキ容器
21 インキ容器外壁面
22 インキ容器内壁面
3 筆記具用水性インキ組成物
4 表示部
5 窓部
6 インキ収容部(インキ容器内部)
2 インキ容器
21 インキ容器外壁面
22 インキ容器内壁面
3 筆記具用水性インキ組成物
4 表示部
5 窓部
6 インキ収容部(インキ容器内部)
Claims (3)
- 繰り返しインキを補充して使用する筆記具に用いる着色剤と水を含む筆記具用水性インキ組成物(3)がインキ容器(2)に収容されてなる筆記具用水性インキ製品(1)であって、前記インキ容器(2)が透明であり、その外壁面(21)に表示部(4)が施されてなり、前記表示部の一部にインキ収容部(6)を視認可能な窓部(5)が設けられていることを特徴とする筆記具用水性インキ製品。
- 前記インキ容器内壁面が、親水性を有していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用水性インキ製品。
- 前記インキ容器内壁面が、撥水性を有していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用水性インキ製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017125450A JP2019006053A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 筆記具用水性インキ製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017125450A JP2019006053A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 筆記具用水性インキ製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019006053A true JP2019006053A (ja) | 2019-01-17 |
Family
ID=65026712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017125450A Pending JP2019006053A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 筆記具用水性インキ製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019006053A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12005709B2 (en) | 2019-10-29 | 2024-06-11 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Liquid discharging head and ink-jet apparatus |
-
2017
- 2017-06-27 JP JP2017125450A patent/JP2019006053A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12005709B2 (en) | 2019-10-29 | 2024-06-11 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Liquid discharging head and ink-jet apparatus |
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