JP2003321626A - インキ組成物 - Google Patents

インキ組成物

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JP2003321626A
JP2003321626A JP2002126744A JP2002126744A JP2003321626A JP 2003321626 A JP2003321626 A JP 2003321626A JP 2002126744 A JP2002126744 A JP 2002126744A JP 2002126744 A JP2002126744 A JP 2002126744A JP 2003321626 A JP2003321626 A JP 2003321626A
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ink
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pearl
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Hiroshi Miyashita
裕志 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールペン、マーキングペン、筆ペン等の筆
記具又は塗布具に充填して使用し、視角によりインキ収
容官及び筆跡の色が変化するインキ組成物。 【解決手段】 パール顔料と、鉄黒と、液媒体とから少
なくともなるインキ組成物において、前記パール顔料は
酸化チタンの被覆率が43〜65%のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン、マー
キングペン、筆ペン等の筆記具または塗布具に充填して
使用され、視覚効果のあるインキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】主に筆記具に収容されたインキの筆跡と
なったときの色を表示したりインキ残量を確認できるよ
うにする目的で、インキを収容する部材をポリプロピレ
ン樹脂やポリエチレン樹脂などの透明もしくは半透明な
部材にて作り、収容したインキを透過視認可能としたも
のが知られている。メタリック調や蛍光調、パステル調
など筆跡色が多様化の傾向にあるボールペンや多様な筆
跡色がセットされるアンダーラインマーカー、インキの
容量が多いマーキングペンなどで採用されている。
【0003】また、従来、パール調の光沢を有する筆跡
を得るためのインキにパール顔料と呼ばれる光沢性の着
色材が用いられている。例えば、特開平5−11756
9号公報には、パール顔料のある程度の光透過性を利用
し、透明性を有する他の着色材との混色による色むらの
ない、意図のままのメタリック調、パール調の筆跡が得
られるというインキが開示されている。また、特開平9
−268270号公報には、真珠光沢(パール)顔料
と、染料及び/またはカーボンブラックを含有し、銀色
の筆跡を得たり、有彩色の染料と併用して美麗な真珠状
の光沢を得られるというインキが開示されている。
【0004】上記の従来技術にて使用されている、所謂
パール顔料は、ある程度の透過性を有し、高屈折率の金
属酸化物の層と、低屈折率のマイカ及び周りの媒体との
境界で反射した光がパール光沢をもたらす。つまり、入
射光の一部が反射し、一方その補色が透過して、それぞ
れ反射色と透過色になるものであり、筆跡において真珠
状の光沢をもたらすものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インキを収容する部材
を透明性のものとしてインキの色を外観から視認可能と
することは、筆跡の色表示やインキの残量表示としての
みならず、商品の一つのデザイン形態として認知されて
おり、透明感、クリスタル感といったイメージの提供と
共に、乳白色調や蛍光、メタリックといったインキの持
つ色のイメージをも提供するものである。特に、数本セ
ットにて箱や袋等に並べられて販売される場合など、カ
ラフルな外観が消費者の興趣的嗜好を満足すると共に購
買意欲を刺激するものとして考えることもできる。
【0006】パール顔料を使用したインキを充填したも
のでも同様の効果を期待できることとなるが、パール顔
料が、ある程度の光の透過性を有しているために、透過
光が紙面で反射し、視認性が低い筆跡となってしまうも
のであった。本発明は、興趣性を備えた筆記具の外観を
維持しながら、筆跡の高い視認性を備えたパール調の筆
跡を得るインキ組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、液媒体と、透
過性を有する基材を金属酸化物で被覆した着色材と、鉄
黒とから少なくともなるインキ組成物を要旨とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。透過性を
有する基材を金属酸化物で被覆した着色材としては、所
謂パール顔料が挙げられるが、パール顔料とは、薄板状
雲母粒子等の基材の表面を酸化チタンや酸化鉄などの金
属酸化物で層状に被覆したもので、この金属酸化物の層
によって入射光が多重に反射され、光沢性が認識される
ものである。パール顔料には、魚鱗箔のような天然品
と、塩基性炭酸鉛、オキシ塩化ビスマス、天然マイカ等
基材の表面を金属酸化物で被覆したもの及び合成マイカ
の表面を金属酸化物で被覆したもののような合成品とが
ある。一般的には、入手しやすさと安全性の面から、天
然マイカの表面を金属酸化物で被覆したものや、合成マ
イカの表面を金属酸化物で被覆したものが多く使用され
ている。
【0009】パール顔料における色調は、主に、表面に
被覆された金属酸化物の種類に依存する。例えば、金属
酸化物に酸化チタンや酸化アルミニウムを使用したもの
は白銀色の色調となる。また、酸化鉄を使用したもの
や、酸化チタン層と酸化鉄層とを設けたものは、酸化鉄
層による一部波長領域の吸収により金色、赤色、銅色の
色調となる。またこのほか、酸化クロムやチタン酸コバ
ルトを被覆したものは、緑色の色調となる。パール顔料
は、このような色調に加えて鏡面様の光沢と真珠様の光
沢とを兼ね備えた顔料である。
【0010】また、金属酸化物の層として酸化チタンを
採用したものでは、この酸化チタンによる被覆率が40
%以下の場合、その色調は白銀色となるが、被覆率が4
0%以上の場合、酸化チタン層の膜厚により入射光の一
部の波長領域の光が反射し、一方その補色に当たる波長
領域の光が透過して、それぞれ反射色と透過色になる。
例えば、酸化チタンの被覆率が43%の場合、反射光は
金で透過光は紫、47%の場合は、反射色は赤紫で透過
光は黄、48%の場合は、反射光は紫で透過光は若草、
52%のばあいは、反射光は青で透過光は橙、57%の
場合は、反射光は緑で透過光は赤である。
【0011】市販されているパール顔料としては、Ir
iodin 205 Rutileplatinum
Gold(酸化チタン被覆率43% 粒子径10〜60
μm)、同215 Rutile Red Pearl
(同47%、粒子径10〜60μm)、同219 Ru
tile Lilac Pearl(同48%、粒子径
10〜60μm)、同225(同52%、粒子径10〜
60μm)、同235(同57%、粒子径10〜60μ
m)(以上、メルクジャパン(株)製)や、PEARL
−GLAZE MB−100R(酸化チタン被覆率52
%、粒子径10〜60μm)、同MG−100R(同5
7%、粒子径10〜60μm)、MR−100R(同4
7%、10〜60μm)、同MV−100R(同48
%、粒子径10〜60μm)、同MRB−100R(同
47%、粒子径10〜 60μm)、同MY−100R
(同43%、粒子径10〜60μm)、同MB−100
RF(同62%、粒子径5〜30μm)、同MG−10
0RF(同65%、粒子径5〜30μm)、同MRB−
100RF(同56、粒子径10〜30μm)、同MY
−100RF(同57%、粒子径5〜30μm)、UL
TIMICA YB−100(酸化チタン被覆率43
%、粒子径5〜30μm)、同YD−100(同43
%、粒子径10〜60μm)、同RB−100(同47
%、粒子径5〜30μm)、同RD−100(同47
%、粒子径10〜60μm)、同VB−100(同48
%、同5〜30μm)、同VD−100(同48%、粒
子径10〜60μm)、同GB−100(同65%、同
5〜30μm)、同GD−100(同65%、10〜6
0μm)(以上、日本光研工業(株)製)がある。これ
らパール顔料は、単独でも2種以上併用しても使用でき
る。パール顔料は、屈折率の異なる平行な面での規則的
な多重反射によって光沢が出るため、粒子径が5μmよ
り小さいと光沢が弱くなる。従って、その粒子径は5μ
以上が好ましい。但し、粒子径が100μmより大きい
と、ボールのペン先やマーキングペン及び筆ペン等の繊
維製、スポンジ状連通多孔体製のペン先で、インキが詰
まってしまい筆記ができなくなる場合があるため、粒子
径が60μm以下のものが望ましい。パール顔料の使用
量は、インキ組成物全量に対して1.0重量%〜40重
量%、好ましくは5.0〜25重量%の範囲で使用でき
る。
【0012】鉄黒は、Fe3O4あるいはFeO・Fe2
3で示される粒径約0.5μm以下の黒色の鉄酸化物
で、筆記面を黒色にする目的で用いる。黒色顔料として
は代表的なカーボンブラックに比べると着色力が弱く、
隠蔽力は劣るものの、鉄黒の着色剤を含んだインキで白
色用紙に筆記すると、用紙に粒径の小さい鉄黒が浸透し
て筆記面を黒色にする。また、筆記表面には粒径の大き
いパール顔料が残る。従って、パール顔料を透過した光
は、反射して表面に戻ることなく、筆記面に吸収される
ので透明性なく視認性が高いパール光沢のある筆跡が得
られる。その使用量は、インキ組成物全量に対して0.
5〜20重量%、好ましくは1.0〜10重量%の範囲
で使用できる。
【0013】液媒体としては、水の他に、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、チオジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオ
ール、グリセリン等のグリコール類や、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン、トリエタノールアミン等を単独或いは混合して
使用することができる。これら水溶性有機溶剤は、ペン
先でのインキ乾燥防止、低温時のインキの凍結防止など
の効果をも有するものである。
【0014】以上の必須成分の他に目的に応じて他の配
合物を添加することができる。樹脂は、パール顔料や鉄
黒などといった、インキ組成物中の固形物を紙などの被
筆記面に定着させるために使用するものである。具体的
には、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属
塩、アミン塩、アンモニウム塩、α−メチルスチレン−
アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アン
モニウム塩、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル
酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム
塩などの水溶性樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合物などの水不溶性樹脂
などが挙げられる。なお、水を液媒体とした場合、水不
溶性樹脂は水性エマルジョンの形態で使用する。
【0015】増粘剤は、固形物の沈降防止やボールペン
用とした場合に適切な粘度物性を得るために用いるもの
である。具体例としては、種子多糖類のグアーガム、ロ
ーカストビーンガム及びその誘導体、微生物系のザンサ
ンガム、ウエランガム、アルカガム、海草多糖類のカラ
ギーナン、アルギン酸及びその誘導体、樹脂多糖類のタ
ラガントガム等を使用することができる。
【0016】また、尿素、エチレン尿素、チオ尿素など
の湿潤剤や潤滑剤、ベンゾチアゾリン系、オマジン系な
どの防腐剤、ベンゾトリアゾール等の防錆剤、アニオン
系、非イオン系の界面活性剤、消泡剤などの種々の添加
剤が使用できる。
【0017】本発明のインキ組成物を製造するに際して
は、従来知られている種々の方法が採用できる。例えば
上記各成分を配合し、ターボミキサーやヘンシェルミキ
サー等の撹拌機により撹拌混合することによって容易に
得られる。
【0018】
【作用】鉄黒は粒径が十分の数ミクロンと非常に小さい
ため、紙に浸透して、パール顔料の表面上よりむしろ裏
面に多く存在する。従って、黒色である鉄黒を用いると
筆記面が黒色になり、透過した補色成分は黒色に吸収さ
れて、元来の反射色のみが認識される。それ故、反射光
が認識できない視角では、黒色の筆跡となる。一方、反
射光を認識できる視角ではパール顔料の反射色を認識す
るので、光沢ある有彩色の筆跡となる。また、インキ収
容管中では、パール顔料と鉄黒は混在しているが、鉄黒
の隠蔽力は小さいので、パール顔料からの反射光の一部
は鉄黒を透過し、見る角度によってパール顔料の反射色
を認識でき、見る角度によって外観色が変化する。
【0019】
【実施例】 実施例1 PEARL−GLAZE MB−100RF(酸化チタン被覆率62%、日本 光研工業(株)製、粒子径5〜30μm) 8.0重量部 鉄黒 2.0重量部 エチレングリコール 7.0重量部 グリセリン 7.0重量部 TSA739(消泡剤、シリコーン系エマルジョン、GE東芝シリコーン(株 )製) 0.2重量 部 ケルザンAR(増粘剤、キサンタンガム、三晶(株)製) 0.9重量部 ジョンクリル450(定着剤、スチレン−アクリル酸共重合物、ジョンソンポ リマー(株)製) 5.0重量部 水 69.7重量部 防腐剤(プロクセルGXL、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、IC Iジャパン(株)製) 0.2重量部 上記成分をプロペラ撹拌機で60分撹拌混合し、インキ
色が視角により黒色から青色に変化する美麗効果をも備
えたインキ組成物を得た。
【0020】 実施例2 PEARL−GLAZE MY−100RF(酸化チタン被覆率57%、日本 光研工業(株)製、粒子径5〜30μm) 10.0重量部 鉄黒 3.0重量部 エチレングリコール 7.0重量部 グリセリン 7.0重量部 TSA739(消泡剤、シリコーン系エマルジョン、GE東芝シリコーン(株 )製) 0.2重量 部 アルカガム(増粘剤、伯東(株)製) 0.2重量部 ジョンクリル775(定着剤、スチレン−アクリル酸共重合物、ジョンソンポ リマー(株)製) 5.0重量部 水 62.4重量部 20%オレオイルサルコシン水溶液(ナトリウム塩) 5.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、IC Iジャパン(株)製) 0.2重量部 上記成分をプロペラ撹拌機で60分撹拌混合し、インキ
色が視角により黒色から金色に変化する美麗効果をも備
えたインキ組成物を得た。
【0021】 実施例3 ULTIMICA GB−100(合成マイカパール顔料、酸化チタン被覆率 65%、日本光研工業(株)製、粒子径5〜30μm) 10.0重量部 鉄黒 2.5重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 グリセリン 7.0重量部 TSA739(消泡剤、シリコーン系エマルジョン、GE東芝シリコーン(株 )製) 0.2重量 部 グアーガム(増粘剤、三晶(株)製) 1.0重量部 プライマルMV−23LO(定着剤、アクリル系エマルジョン、ローム・アン ド・ハース・ジャパン(株)製) 3.0重量部 水 61.1重量部 20%オレオイルサルコシン水溶液(ナトリウム塩) 5.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、IC Iジャパン(株)製) 0.2重量部 上記成分をプロペラ撹拌機で60分撹拌混合し、インキ
色が視角により黒色から緑色に変化する美麗効果をも備
えたインキ組成物を得た。
【0022】 実施例4 Iriodin 225 Rutile Blue Pearl(酸化チタン 被覆率52%、粒子径10〜60μm、メルクジャパン(株)製)7.0重量部 鉄黒 1.5重量部 ディスパントEN−120A(ポリオキシエチレンジグリセリンホウ酸エステ ルのオレイン酸エステルとジグリセリンホウ酸エステルのオレイン酸エステルと の混合物、東邦化学(株)製) 3.0重量部 ジョンクリル61(定着剤、スチレン−アクリル共重合体のアンモニウム塩、 ジョンソンポリマー(株)製) 10.0重量部 水 59.3重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 8.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、前述) 0.2重量部 YMA6509(消泡剤、シリコンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株) 製) 0.2重量部 ケルザンT(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.8重量部 上記成分をプロペラ撹拌機で60分撹拌し、インキ色が
視角により黒色から青色に変化する美麗効果をも備えた
インキ組成物インキを得た。
【0023】 実施例5 PEARL−GLAZE MV−100R(酸化チタン被覆率48%、日本光 研工業(株)製、粒子径10〜60μm) 15.0重量部 鉄黒 5.0重量部 エマルボンT−80(界面活性剤、ポリオキシエチレンジグリセリンホウ酸エ ステルのオレイン酸エステル、東邦化学工業(株)製) 2.0重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 グリセリン 7.0重量部 TSA739(消泡剤、シリコーン系エマルジョン、GE東芝シリコーン(株 )製) 0.2重量 部 アルカガム(増粘剤、B−16ポリマー、伯東(株)製) 0.2重量部 プライマルMV−23LO(定着剤、アクリル系エマルジョン、ローム・アン ド・ハース・ジャパン(株)製) 3.0重量部 水 54.4重量部 20%オレオイルサルコシン水溶液(トリエタノールアミン塩)3.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、IC Iジャパン(株)製) 0.2重量部 上記成分をプロペラ撹拌機で60分撹拌混合し、インキ
色が視角により黒色から紫色に変化する美麗効果をも備
えたインキ組成物を得た。
【0024】実施例6 実施例1のPearl−Glaze MB−100RF
の代わりに同MF−100(酸化チタン被覆率38%、
粒径5〜30μm)にした以外は実施例1と同様にし
て、パール調黒色のインキ組成物を得た。
【0025】比較例1 実施例1の鉄黒の代わりにカーボンブラックにした以外
は実施例1と同様にして、外観は黒色であるインキを得
た。
【0026】比較例2 実施例5の鉄黒を除いてその分水を増やした以外は実施
例5と同様にして、光沢を有する白銀色インキを得た。
【0027】実施例1〜6および比較例1〜2より得た
インキ組成物を、ぺんてる(株)製の金銀ハイブリッド
(製品符号K105)の構造に充填したものを試験サン
プルとし、ポリプロピレン製のインキ収容官の色及び上
質紙(JIS P3201筆記用紙A)に筆記し、その
筆跡の色を目視確認した。結果を表1に示す。
【0028】目視確認の方法 インキの充填されたインキ収容管を横置きし、その真
上から視角を変化させながら観察し。 筆記した上質紙の記載面を上向きにおいて、その真上
から視角を変化させながら観察。 視角a 観察対象を置いた平面に対しておおよそ70°
〜80°の範囲で観察。 視角b 観察対象を置いた平面に対しておおよそ10°
〜30°の範囲で観察。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るインキ組成物は、透明性のインキタンクに充填され
た状態での美麗効果を維持したまま、筆跡の視認性に優
れたインキ組成物である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液媒体と、透過性を有する基材を金属酸
    化物で被覆した多重層からなる着色材と、鉄黒とから少
    なくともなるインキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記着色材は、多重層の一つの層が酸化
    チタンの層であり、この酸化チタンの層が基材を43%
    以上65%以下の被服率で被覆したものである請求項1
    記載のインキ組成物。
  3. 【請求項3】 前記着色材の平均粒径が5〜60μmで
    あり、かつ、この着色材をインキ全量に対して5〜25
    重量%含有する請求項1又は請求項2記載のインキ組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記鉄黒をインキ全量に対して0.5重
    量%以上15重量%以下含有する請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載のインキ組成物。
  5. 【請求項5】 更に増粘剤を含有する請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載のインキ組成物。
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