JP2001329201A - 光輝性水性インキ - Google Patents

光輝性水性インキ

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JP2001329201A
JP2001329201A JP2000282779A JP2000282779A JP2001329201A JP 2001329201 A JP2001329201 A JP 2001329201A JP 2000282779 A JP2000282779 A JP 2000282779A JP 2000282779 A JP2000282779 A JP 2000282779A JP 2001329201 A JP2001329201 A JP 2001329201A
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Yasuyuki Yoshimura
保幸 吉村
Naoyuki Murata
直之 村田
Yuki Yamamoto
由紀 山本
Tomohiro Sawa
智裕 澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキの保存安定性と良好な筆記性を確保し
ながら、光輝性粒子が持つ光輝性と着色剤が持つ発色性
を筆跡又は塗膜において同時に発揮することができる。 【解決手段】 鱗片状の光輝性粒子と、水溶性樹脂、水
溶性有機溶剤、着色剤及び水が含まれており、上記鱗片
状の光輝性粒子は、少なくとも10μmのメジアン径を
有し、上記メジアン径に対する粒子表面における平滑度
の比が0.011以下であって、かつ、乾燥した筆跡の
状態で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%
以下となる粒子であり、ELD型粘度計(3゜R14コ
ーン、20℃)によって測定された回転数0.5rpm
のときの粘度V0.5と回転数1.0rpmときの粘度
1.0との比(V0.5/V1.0)で示されるチキ
ソトロピー性指数(T.I.値)が、1.3以上、前記
回転数0.5rpmのときの粘度V0.5が1000〜
15000mPa・sである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具、印刷イン
キ、塗料関連分野、化粧品関連分野などに好適に使用す
ることができる光輝性水性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金色、銀色等の金属光沢色の筆跡
を得るために光輝性顔料を用いた水性インキが提供され
ている。例えば、特開平7−118592号はアルミニ
ウム粉顔料を用いた水性インキである。また特開平8−
151547号はパール顔料を用いた水性インキであ
る。また、特開平11−29734号はあらかじめ有機
顔料を固着したアルミニウム粉顔料を用いて着色してな
る水性メタリックインキである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
アルミニウム粉、パール顔料等の光輝性顔料を用いた水
性インキの場合、強い光輝感と立体感を持つ筆跡乃至塗
膜を得ることは困難であった。また特に、有色のメタリ
ック色を得るためにこれらの光輝性顔料粒子を染料又は
顔料等の色材で着色する方法が採られているが、この方
法の場合、発色性は向上するが光輝性が失われる問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、従来の光輝性顔料を用い
た水性インキと比較して、光輝性が失われることなく、
強い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜を得ることができる
光輝性水性インキを提供するところにある。
【0005】また、本発明の目的は、従来の光輝性顔料
を用いた水性インキと比較して、光輝性が失われること
なく、強い光輝性を持ち、同時に着色剤の発色性が良好
な筆跡乃至塗膜を得ることができる光輝性水性インキを
提供するところにある。また、本発明の更なる目的は、
インキの保存安定性と良好な筆記性を確保しながら、光
輝性粒子が持つ光輝性と着色剤が持つ発色性を筆跡又は
塗膜において同時に発揮することができる光輝性水性イ
ンキを提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
鋭意検討した結果、本発明は、鱗片状の光輝性粒子と、
水溶性樹脂、水溶性有機溶剤、着色剤及び水が含まれて
おり、上記鱗片状の光輝性粒子は、少なくとも10μm
のメジアン径を有し、上記メジアン径に対する粒子表面
における平滑度の比が0.011以下であって、かつ、
乾燥した筆跡の状態で、前記粒子の表面を覆う着色剤の
被覆率が80%以下となる粒子である光輝性水性インキ
を採用した。
【0007】本発明は、上記構成をとることによって、
従来の光輝性顔料を用いた水性インキと比較して、光輝
性が失われることなく、強い光輝感と立体感を持ち、か
つ発色性が良好な筆跡乃至塗膜を得ることができる。
【0008】特に、本発明の好ましい態様として、上記
構成に加えて、擬塑性流動特性(チキソトロピー性)を
持つ水性インキ、好ましくはELD型粘度計(3゜R1
4コーン、20℃)によって測定された回転数が0.5
rpmのときの粘度V0.5と回転数が1.0rpmと
きの粘度V1.0との比(V0.5/V1.0)で示さ
れる前記チキソトロピー性指数(T.I.値)が1.3
以上の擬塑性流動特性(チキソトロピー性)を持つ水性
インキ、さらに好ましくは擬塑性流動特性(チキソトロ
ピー性)を持つ水性インキであって、ELD型粘度計
(3゜R14コーン、20℃)によって測定された回転
数0.5rpmのときの粘度V0.5が1000〜15
000mPa・s、好ましくは1000〜10000m
Pa・sである水性インキの場合を採用することが望ま
しい。上記構成の水性インキとすることによって、通常
の着色顔料と比較して粒子径が大きい、上記物性値を持
つ鱗片状の光輝性粒子を含有する場合であっても、イン
キ内で当該粒子の分散安定性を制御することが可能とな
り、上記物性値を持つ鱗片状の光輝性粒子の沈降を防止
することができる。因って、本発明のインキを例えばボ
ールペンインキに適用した場合でも、上記大粒子径の光
輝性粒子がボールペンのペン先において目詰まりを起こ
すことを防止することが可能となることから、インキの
保存安定性と良好な筆記性を確保しながら、光輝性粒子
の優れた光輝性と、着色剤の強い発色性を同時に発揮す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(鱗片状の光輝性粒子)従来の光
輝性顔料を用いた水性インキと比較して、光輝性が失わ
れることなく、強い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜を得
ることができる光輝性水性インキとするには、鱗片状の
光輝性粒子としては、少なくとも10μmのメジアン径
を有する粒子が好ましい。具体的には、後述するガラス
フレーク粒子、金属被覆無機粒子を例示することができ
る。また、鱗片状の光輝性粒子としては、少なくとも1
0μmのメジアン径を有し、上記メジアン径に対する粒
子表面における平滑度の比が0.011以下であって、
かつ、乾燥した筆跡の状態で、前記粒子の表面を覆う着
色剤の被覆率が80%以下となる粒子とすることが重要
である。
【0010】本発明において、「光輝性粒子」とは、乾
燥した筆跡乃至塗膜において光輝感を発現する粒子のこ
とを示すが、具体的には上記物性値を持つ粒子のことを
示している。
【0011】なお、リーダアンドノースラップ(Leeda
& Northlup)社製、商品名「マイクロトラック(Microt
rac) HRA 9320-X100」のメジアン径測定装置を用い、
レーザー回折方法によって測定したD50の値(μm)を
示している。また、上記の「平滑度」とは、株式会社エ
リオニクス社製、商品名「ERA−8000」の電子顕
微鏡を用い、乾燥した状態の筆跡乃至塗膜において、そ
の表面の単位エリア当りに存在する複数の光輝性粒子の
それぞれの表面粗さの最大値Rmaxを測定し、それらの
最大値Rmaxの平均値(μm)を示している。
【0012】本発明によれば、インキが筆記乃至塗布さ
れ、筆跡乃至塗膜を形成したとき、その筆跡乃至塗膜で
は、光輝性粒子のD50のメジアン径の値が大きければ大
きいほど、また上記表面粗さの最大値Rmaxが小さけれ
ば小さいほど光輝性が発現し、さらにその両物性値が関
係する光輝性のミニマム値を、光輝性粒子の上記メジア
ン径(μm)に対する粒子表面における平滑度(μm)
の比(平滑度(μm)/メジアン径(μm))として関
連付けたとき、光輝性の発現がその比と関連しているこ
とを見出し、特にその比が0.011以下のときに粒子
の光輝性が強く発現することを見出した。
【0013】また、本発明の光輝性粒子は、既述のとお
り、乾燥した筆跡の状態で、着色剤の被覆率が80%以
下となる粒子とすることが重要である。ここで、「着色
剤の被覆度」とは、1つの粒子の表面を覆う着色顔料な
どの着色剤の被覆率を示しており、1つの粒子表面の全
表面積に対する着色剤の被覆面積で示される。本発明で
は、筆跡乃至塗膜の表面においてその単位エリア当りに
存在する複数の光輝性粒子について、既述した株式会社
エリオニクス社製、商品名「ERA−8000」の電子
顕微鏡を用い、上記粒子の表面積及び着色剤の被覆面積
をそれぞれ測定し、その平均値で着色剤の被覆率を算出
している。この「着色剤の被覆率」は、光輝性粒子及び
着色剤粒子の大きさ、含有量及び各粒子のインキ中での
分散性のほか、インキの粘性などによって調整できる物
性値である。
【0014】鱗片状の光輝性粒子のメジアン径が10μ
m未満の水性インキの場合、筆跡乃至塗膜に現れる光輝
性が低下する。また、鱗片状の光輝性粒子のメジアン径
が10μm以上であっても、上記メジアン径に対する粒
子表面における平滑度の比が0.011を超える水性イ
ンキの場合は、筆跡乃至塗膜に現れる光輝性が低下す
る。また、筆跡乃至塗膜において、前記鱗片状の光輝性
粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%を超える場合
も光輝性が低下する。なお、メジアン径が少なくとも2
5μm、好ましくは30μm以上の鱗片状光輝性粒子を
含む本発明の水性インキの場合は、筆跡又は塗膜におい
て優れた光輝性を現出する。
【0015】本発明において、上記物性値を持つことが
できる具体的な光輝性粒子としては、例えば、ガラスフ
レーク粒子、金属被覆無機粒子が挙げられる。ここで、
ガラスフレーク粒子とは、フレーク状ガラスが金属など
で被覆された構造からなる粒子として定義される。ま
た、金属被覆無機粒子とは、金属及び金属酸化物のうち
少なくともいずれか1つの物質が被覆された無機粒子を
総称するものとして定義される。これらの粒子が、少な
くとも10μmのメジアン径を有し、上記メジアン径に
対する粒子表面における平滑度の比が0.011以下で
あって、かつ乾燥した筆跡の状態で、前記粒子の表面を
覆う着色剤の被覆率が80%以下となる粒子であれば、
これを含む水性インキは、光輝性粒子が本来持つ光輝感
と立体感をそのまま発揮しながら、着色剤が持つ発色性
を備えた筆跡又は塗膜を形成することができる。
【0016】ガラスフレーク粒子として一例を挙げれ
ば、フレーク状ガラスが無電解メッキ法により金属で被
覆されたガラスフレーク粒子がある。例えば、銀で被覆
された東洋アルミニウム社製の商品名「メタシャインR
EFSX−2015PS」、「メタシャインREFSX
−2025PS」及び「メタシャインREFSX−20
40PS」が挙げられる。また、ガラスフレーク粒子と
してフレ−ク状ガラスがスパッタリング法により金属で
被覆されたガラスフレーク粒子も使用することができ
る。例えば、銀で被覆された東洋アルミニウム社製の商
品名「クリスタルカラ−GF2125」、「クリスタル
カラーGF2125−M」、「クリスタルカラーGF2
140」、「クリスタルカラーGF2140−M」があ
る。また、ニッケル・クロム・モリブデンで被覆された
同社製の商品名「クリスタルカラーGF2525」、
「クリスタルカラーGF2525−M」、「クリスタル
カラーGF2540」、「クリスタルカラーGF254
0−M」がある。また、真鍮で被覆された同社製の商品
名「クリスタルカラーGF250」、銀合金で被覆され
た同社製の商品名「クリスタルカラーGF1345」、
チタンで被覆された同社製の商品名「クリスタルカラー
GF1445」がある。
【0017】また、金属被覆無機粒子として一例を挙げ
れば、酸化鉄(III)が被覆されたアルミニウムを用いる
ことができる。例えばBASF株式会社製の商品名「Pa
liocrom Gold L2000」、「Paliocrom Gold L2002」、
「Paliocrom Gold L2020」、「Paliocrom Gold L202
2」、「Paliocrom Gold L2025」、「Paliocrom Orange
L2800」がある。また、酸化鉄(III)が被覆された雲母を
用いることができる。例えばBASF株式会社製の商品
名「Paliocrom Red Gold L2500」、「Paliocrom Red L4
000」がある。また、アルミ−マンガン被覆の雲母状酸
化鉄(III) を用いることができる。例えばBASF株式
会社製の商品名「Paliocrom Copper L3000」及び「Pali
ocrom Copper L3001」がある。また、還元二酸化チタン
が被覆された雲母を用いることができる。例えばBAS
F株式会社製の商品名「Paliocrom Blue Silver L600
0」、「Paliocrom Blue Silver L6001」がある。また、
二酸化チタンが被覆された雲母も用いることができる。
【0018】また、アルミニウム粉であっても、既述の
ように、少なくとも10μmのメジアン径を有し、上記
メジアン径に対する粒子表面における平滑度の比が0.
011以下であって、かつ、乾燥した筆跡の状態で、着
色剤の被覆率が80%以下となる鱗片状粒子であれば、
筆跡乃至塗膜に当該粒子本来のキラキラした輝きを持た
せながら着色剤の発色性を発現することができる。この
ような物性値を備えることが可能なアルミニウム粉とし
て、東洋アルミニウム株式会社製の商品名「WXM U
75C」(メジアン径:13μm)、同社製の商品名
「WXM 5422」(メジアン径:18μm)、同社
製の商品名「WXM 1440」(メジアン径:30μ
m)、同社製の商品名「WXM 1415」(メジアン
径:50μm)を例示することができる。特に、アルミ
ニウム粉の場合、粒子のメジアン径が25μmを超える
ところの30μm以上の同社製の商品名「WXM 14
40」(メジアン径:30μm)及び同社製の商品名
「WXM 1415」(メジアン径:50μm)を好適
に用いることができる。
【0019】なお、これらのガラスフレーク粒子及び金
属被覆無機粒子等の鱗片状の光輝性粒子は、少なくとも
10μmのメジアン径を有することが重要であるが、好
適には25μm以上、最適には30μm以上である。そ
の上限としては100μmが好適である。これは、10
0μmを超えると、たとえ擬塑性流動特性(チキソトロ
ピー性)を持つ水性インキに設計した場合でも、ボール
ペンインクとして使用する場合にはペン先から出にくく
なるためである。
【0020】また、本発明の水性インキでは、これらの
ガラスフレーク粒子及び金属被覆無機粒子等の鱗片状の
光輝性粒子は、インキ全量中0.01〜40重量%含ま
れていることが好ましい。上記鱗片状の光輝性粒子が、
インキ全量中0.01重量%未満の場合は光輝性が充分
でない。上記鱗片状の光輝性粒子がインキ全量中40重
量%を超えると、インキとしては粘度が上がりすぎ、流
動性が低下し、筆記性が低下する。上記鱗片状の光輝性
粒子の最適配合量は、0.5〜30重量%である。
【0021】(水溶性有機溶剤)水溶性有機溶剤は、ボ
ールペンのペン先での乾燥防止とインキの凍結防止を図
ることができるものを用いることが好ましい。例えば、
エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチ
レングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ポリエチレン
グリコ−ル等のグリコ−ル類、グリセリン等の多価アル
コール類、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジ
エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノプロピルエーテル等のグリコ−ルエ−テル類を例
示することができる。これらの有機溶剤は1種又は2種
以上を混合して用いることができる。
【0022】水溶性有機溶剤は、インキ全量中1.00
〜40重量%含まれていることが好ましい。上記水溶性
有機溶剤がインキ全量中1.00重量%未満の場合はペ
ン先が乾燥しやすく、またインキが凍結しやすくなる。
水溶性有機溶剤がインキ全量中40重量%を超えると、
前記水溶性樹脂の溶解性に影響を与えると共に、筆跡乃
至塗膜が乾燥し難い。水溶性有機溶剤の最適配合量は、
水溶性有機溶剤の種類によってやや異なるが、5.00
〜20重量%である。
【0023】(着色剤)本発明では着色剤を用いること
ができる。着色剤を用いることにより、インキの色を種
々の色に調整することができる。着色剤としては、前記
鱗片状の光輝性粒子と反応せず、また、このような鱗片
状の光輝性粒子の光輝性に影響を与えないものを用いる
ことが重要である。更に着色剤としては、溶解性及び分
散性がよいものが好ましい。
【0024】具体的には、酸性染料、直接染料、塩基性
染料などの水溶性染料のほか、カーボンブラック、酸化
チタンなどの無機顔料、銅フタロシアニン系顔料、スレ
ン系顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラ
キノン系顔料、ジオキサン系顔料、インジゴ系顔料、チ
オインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、
インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料
のほか、蛍光顔料、着色樹脂エマルジョンなどが挙げら
れる。また、これらを顔料分散体として用いることもで
きる。また、本発明で顔料は1種又は2種以上を混合し
て使用することができる。また、本発明に係る複数種類
の鱗片状の光輝性粒子を混合して用いることができる。
また、本発明に係る鱗片状の光輝性粒子と既存の光輝性
顔料とを混合して用いることもできる。また、隠蔽性の
ある酸化チタン、アルキレンビスメラミン誘導体、球状
・偏平状等の各種形状のプラスチックピグメント(合成
樹脂粒子顔料)など、各種の無機顔料又は有機白色顔料
などの隠蔽性顔料を単独又は混合して用いることもでき
る。
【0025】本発明の水性インキでは、着色剤は必ずし
も含まれていなくても差し支えないが、着色剤が含まれ
ている上記各水性インキでは、着色剤の色相等によって
その色相等に応じた有色の強い輝きを筆跡又は塗膜に与
えることができる点できわめて好ましい。
【0026】なお、着色剤は、インキ全量中0.01〜
30重量%含まれていることが好ましい。上記着色剤が
インキ全量中0.01重量%未満の場合は当該着色剤の
着色を視認し難い。着色剤がインキ全量中30重量%を
超えると、インキとしては粘度が上がりすぎ、流動性が
低下する。着色剤の最適配合量は、着色剤の種類によっ
てやや異なるが、0.05〜20重量%である。
【0027】(水溶性樹脂)水溶性樹脂としては、イン
キの粘度調整をするとともに、鱗片状の光輝性粒子の分
散及び沈降防止を図ることが出来る水溶性増粘樹脂を用
いることが好ましい。水溶性樹脂の一例を挙げれば、微
生物産系多糖類及びその誘導体が用いられる。例えば、
プルラン、ザンサンガム、ウェランガム、ラムザンガ
ム、サクシノグルカン、デキストラン等を例示すること
ができる。また、水溶性植物系多糖類およびその誘導体
が用いられる。例えば、トラガンシガム、グァ−ガム、
タラガム、ロ−カストビ−ンガム、ガティガム、アラビ
ノガラクタンガム、アラビアガム、クイスシ−ドガム、
ペクチン、デンプン、サイリュ−ムシ−ドガム、ペクチ
ン、カラギ−ナン、アルギン酸、寒天等を例示すること
ができる。また、水溶性動物系多糖類およびその誘導体
が用いられる。例えば、ゼラチン、カゼイン、アルブミ
ンを例示することができる。また、増粘樹脂として、N
−ビニルアセトアミド樹脂、架橋されたN−ビニルアセ
トアミド樹脂等のN−ビニルアセトアミド系樹脂を用い
ることができる。
【0028】本発明では上述した水溶性樹脂の中でも特
に微生物産系多糖類及びその誘導体を好適に用いること
ができる。また、上述した水溶性樹脂は1種又は2種以
上を混合して用いることができる。水溶性樹脂(水溶性
増粘樹脂)は、インキ全量中0.01〜40重量%含ま
れていることが好ましい。上記水溶性樹脂がインキ全量
中0.01重量%未満の場合はガラスフレーク粒子、金
属被覆無機粒子等の鱗片状光輝性粒子の沈降防止効果が
充分でない。水溶性樹脂がインキ全量中40重量%を超
えると、インキとしては粘度が上がりすぎ、流動性が低
下する。水溶性樹脂の最適配合量は、水溶性樹脂の種類
によってやや異なるが、0.05〜20重量%である。
【0029】(合成樹脂エマルジョン)このように、本
発明者は、発色性が高くかつ光輝性のある、有色の金
色、銀色等の金属光沢色の筆跡を得るために、水溶性増
粘樹脂、水溶性有機溶剤及び水を含むインキに、着色剤
とともに、少なくとも10μmのメジアン径を有し、上
記メジアン径に対する粒子表面における平滑度の比が
0.011以下であって、かつ筆跡における着色剤の被
覆率が80%以下となる鱗片状の光輝性粒子を用いるこ
とが好適であることを見出した。この鱗片状の光輝性粒
子を用いると、従来既存のアルミニウム粉顔料やパール
顔料に比べて、筆跡乃至塗膜に、着色剤の明瞭な発色性
をもたせるとともに、より強い光輝感および立体感を付
与することができる。
【0030】しかしながら、水溶性増粘樹脂が含まれる
光輝性水性インキでは、この水溶性増粘樹脂によりガラ
スフレーク粒子などの光輝性粒子の定着性をある程度高
めることは可能であるが、本発明の光輝性粒子は、メジ
アン径が10μm以上、好ましくは25μm以上、さら
に好ましくは30μm以上を有し、その形状が大きいた
め、水溶性増粘樹脂ではガラスフレーク粒子などの光輝
性粒子を筆跡乃至塗膜に強く定着させることが困難であ
ることを見出した。従って、ガラスフレーク粒子などの
光輝性粒子を含む水性インキでは、筆記乃至塗布後、摩
擦などによりガラスフレーク粒子などの光輝性粒子が剥
がれやすく、強い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜に持続
的に与えることが困難であり、光輝感と立体感を有する
筆跡乃至塗膜の耐久性が低い。
【0031】上記のことから、インキ特性や筆記適性を
低下させることなく、しかもガラスフレーク粒子などの
光輝性粒子の配合による強い光輝感と立体感の効果を阻
害することなく、筆跡乃至塗膜に対するガラスフレーク
粒子などの光輝性粒子の定着性を向上さることができ、
より強い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜に与え続けるこ
とができる光輝性水性インキを提供することは重要な課
題である。上記課題を達成するため鋭意検討した結果、
光輝性粒子、水溶性増粘樹脂、水溶性有機溶剤、着色剤
及び水を含み、さらに上記光輝性粒子を筆跡乃至塗膜に
定着させるバインダー成分を含有してなる光輝性水性イ
ンキであれば、上記の課題を解決できることを見出し
た。
【0032】一方、このような光輝性粒子を筆跡乃至塗
膜に強く定着させるために、バインダー成分として水溶
性合成樹脂を用いることが考えられる。しかし、本発明
のような粒子径の大きい光輝性粒子を強く定着させるた
めに、水溶性合成樹脂の種類によってはその含有量を高
くすると、増粘樹脂の溶解性、着色剤の分散性に悪影響
をもたらす場合がある。また、インキの粘弾性が大きく
低下し、筆記適性が低下する場合がある。また、たとえ
筆跡乃至塗膜に対する定着性が発揮されても、光輝性粒
子の強い光輝感と立体感が当該筆跡乃至塗膜において低
下する水性インキであってはならない。
【0033】本発明者らは、さらに鋭意検討した結果、
光輝性粒子を筆跡乃至塗膜に定着させるためのバインダ
ー成分として合成樹脂エマルジョンを用いると、水溶性
増粘樹脂の溶解性、着色剤の分散性、インキの粘弾性、
及びインキの発色に悪影響を与えず、しかも光輝性粒子
の配合による強い光輝感と立体感の効果を阻害すること
なく、筆跡乃至塗膜への光輝性粒子の定着性を高めるこ
とができることを見出した。
【0034】従って、粒子径の大きい光輝性粒子を含有
する本発明の水性インキは、これを用いて紙、金属、プ
ラスチック、繊維製品等の基材上に筆記又は塗布した場
合、筆跡乃至塗膜に対して光輝性粒子の定着性を高める
ことができ、耐久性のある筆跡又は塗膜とすることが可
能であり、当該筆跡乃至塗膜に強い光輝感および立体感
を与え続けることができる。これは、合成樹脂エマルジ
ョンの造膜性が、大きな粒子形状を持つガラスフレーク
粒子などの光輝性粒子に対して適しており、光輝性粒子
の配合による強い光輝感と立体感の効果を阻害すること
なく、筆跡乃至塗膜に強く定着させることができるから
である。
【0035】しかも、本発明のバインダー成分は、水溶
性合成樹脂ではなく、合成樹脂エマルジョンであること
から、同時に配合される水溶性増粘樹脂の溶解性、着色
剤の分散性及びインキの粘弾性などの特性に悪影響を与
えることが少ない。従って、本発明のインキは、インキ
の粘性、筆記適性、及び筆跡乃至塗膜の色に影響を与え
ることなく、光輝性粒子の定着性を向上することができ
る。
【0036】この様なことから、本発明の光輝性粒子を
含有した光輝性水性インキは、インキ特性や筆記適性な
どを低下させずに、かつ光輝性粒子が持つ高い表面平滑
性を阻害することなく、従来のアルミニウム粉顔料、パ
ール顔料などの既存の光輝性顔料を用いた水性インキと
比較して、より強い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜に与
え続けることができる。
【0037】本発明の合成樹脂エマルジョンとしては、
格別限定されるものではなく、水分散性の合成樹脂エマ
ルジョンであれば用いることができる。しかし、インキ
特性及び筆記適性を考慮すると、水溶性増粘樹脂の溶解
性やインキの粘度、着色剤の分散性、およびインキの発
色に影響を与えないものを用いることが重要である。ま
た、ガラスフレーク粒子などの光輝性粒子の配合による
強い光輝感と立体感の効果を阻害しないことが重要であ
る。
【0038】また、合成樹脂エマルジョンの最低造膜温
度は20℃以下であることが好ましい。合成樹脂エマル
ジョンの最低造膜温度が20℃以下、特に0℃以下であ
ると、常温(25℃程度)では勿論、寒冷地でも皮膜化
でき、基材に対する筆跡乃至塗膜の定着性を高めること
ができる。
【0039】また、合成樹脂エマルジョンは、アニオン
性又はノニオン性を有しているものを好適に用いること
ができる。アニオン性又はノニオン性を有する合成樹脂
エマルジョンは、例えばアニオン性又はノニオン性のモ
ノマーから合成樹脂をつくるか、又はアニオン性又はノ
ニオン性の乳化剤を用いることによって得ることができ
る。合成樹脂エマルジョンがアニオン性又はノニオン性
を有していると、インキの安定性を高めることができ
る。
【0040】また合成樹脂エマルジョンは、インキのp
Hが6以上において、着色剤の分散性や水溶性増粘樹脂
の溶解性に影響を与えないものが好ましい。
【0041】このような見地から、合成樹脂エマルジョ
ンとしては、例えば、アクリル系合成樹脂エマルジョ
ン、スチレン−アクリル系合成樹脂エマルジョン、酢酸
ビニル系合成樹脂エマルジョンを用いることができる。
また、アクリル系合成樹脂エマルジョンとしては、例え
ば、アクリル酸エステル共重合体合成樹脂エマルジョン
が好適である。スチレン−アクリル系合成樹脂エマルジ
ョンとしては、例えば、スチレン−アクリル酸エステル
共重合体合成樹脂エマルジョンが好適である。また、酢
酸ビニル系合成樹脂エマルジョンには、例えば、酢酸ビ
ニル合成樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体合成樹脂エマルジョンが好適に用いられ
る。合成樹脂エマルジョンはこれらの合成樹脂の1種又
は2種以上を混合して用いることができる。
【0042】具体的には、アクリル系合成樹脂エマルジ
ョンとしては、商品名「ニカゾールFX336」(日本
カーバイド工業株式会社製、アニオン性、pH7.5、
最低造膜温度0℃)、商品名「モビニールDM772」
(クラリアントポリマー株式会社製、アニオン性、pH
8.5、最低造膜温度12〜14℃)、商品名「モビニ
ール700」(クラリアントポリマー株式会社製、アニ
オン性、pH8.0、最低造膜温度5℃)などが挙げら
れる。また、酢酸ビニル系合成樹脂エマルジョンとして
は、商品名「ニカゾールTG134A」(日本カーバイ
ド工業株式会社製、pH7.5、最低造膜温度0℃)、
商品名「モビニール507」(クラリアントポリマー株
式会社製、ノニオン性、pH6.5、最低造膜温度0
℃)などが挙げられる。
【0043】合成樹脂エマルジョンの含有量は特に制限
されないが、例えば、インキ全量に対して固形分で0.
01〜40重量%が好適範囲である。合成樹脂エマルジ
ョンの含有量がインキ全量に対して固形分で0.01重
量%未満であると、筆跡又は塗膜に対するガラスフレー
ク粒子などの光輝性粒子の定着性が低下する。一方、合
成樹脂エマルジョンの含有量がインキ全量に対して固形
分で40重量%を越えると、固形分が多くなり、ペン先
での塗膜化などにより筆記適性が低下する。また筆跡又
は塗膜が白色化し易くなる。筆跡又は塗膜に対するガラ
スフレーク粒子などの光輝性粒子の定着性を一層すぐれ
たものとするには、合成樹脂エマルジョンの含有量を、
インキ全量に対して固形分で少なくとも0.3重量%と
することするが最適である。また、筆記適性を一層優れ
たものにするには、合成樹脂エマルジョンの含有量を、
インキ全量に対して固形分で20重量%とすることが最
適である。すなわち、合成樹脂エマルジョンの最適含有
量は、0.3〜20重量%である。
【0044】なお、ガラスフレーク粒子などの光輝性粒
子とともに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョ
ンを含有するインキの場合においても、水溶性増粘樹脂
として、インキの粘度調整をするとともに、ガラスフレ
ーク粒子などの光輝性粒子の分散及び沈降防止を図るこ
とが出来る樹脂を用いることが重要である。また、水溶
性増粘樹脂は、筆跡乃至塗膜の皮膜形成機能を有してい
るものを用いることができる。一例を挙げれば、微生物
産系多糖類及びその誘導体が用いられる。例えば、プル
ラン、ザンサンガム、ウェランガム、ラムザンガム、サ
クシノグルカン、デキストラン等を例示することができ
る。また、水溶性植物系多糖類およびその誘導体が用い
られる。例えば、トラガンシガム、グァ−ガム、タラガ
ム、ロ−カストビ−ンガム、ガティガム、アラビノガラ
クタンガム、アラビアガム、クイスシ−ドガム、ペクチ
ン、デンプン、サイリュ−ムシ−ドガム、ペクチン、カ
ラギ−ナン、アルギン酸、寒天等を例示することができ
る。また、水溶性動物系多糖類およびその誘導体が用い
られる。例えば、ゼラチン、カゼイン、アルブミンを例
示することができる。
【0045】また、水溶性増粘樹脂としては、水溶性樹
脂(アクリル系水溶性樹脂、スチレンアクリル系水溶性
樹脂、スチレンマレイン酸系水溶性樹脂など)の塩(ナ
トリウム塩、アンモニウム塩など)や、水分散型樹脂な
ども用いることができる。ガラスフレーク粒子などの光
輝性粒子とともに、バインダー成分として合成樹脂エマ
ルジョンを含有するインキの場合も、上述した水溶性増
粘樹脂の中でも特に微生物産系多糖類及びその誘導体を
好適に用いることができる。水溶性増粘樹脂は1種又は
2種以上を混合して用いることができる。
【0046】また、ガラスフレーク粒子などの光輝性粒
子とともに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョ
ンを含有するインキでは、水溶性増粘樹脂は、インキ全
量に対して0.01〜40重量%含まれていることが好
ましい。水溶性増粘樹脂がインキ全量に対して0.01
重量%未満の場合はガラスフレーク粒子などの光輝性粒
子が沈降し易い。水溶性増粘樹脂がインキ全量に対して
40重量%を超えると、合成樹脂エマルジョンを含有す
る水性インキでは、インキとしては粘度が上がりすぎ、
流動性が低下して、筆記適性が低下する。水溶性増粘樹
脂の最適配合量は、水溶性増粘樹脂の種類によってやや
異なるが、0.05〜20重量%である。
【0047】また、ガラスフレーク粒子などの光輝性粒
子とともに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョ
ンを含有するインキの場合でも、水溶性有機溶剤として
は、ペン先での乾燥防止とインキの凍結防止を図ること
ができるものを用いることが好ましい。例えば、エチレ
ングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレング
リコ−ル、プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ
−ル等のグリコ−ル類、グリセリン等の多価アルコール
類、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジエチレ
ングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
プロピルエーテル等のグリコ−ルエ−テル類を例示する
ことができる。これらの有機溶剤は1種又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0048】水溶性有機溶剤としては、炭素数1乃至4
の脂肪族1価アルコール類、グリセリン等の脂肪族多価
アルコール類、プロピレングリコール等のグリコール
類、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル等のグリ
コールエーテル類が好適に用いられる。
【0049】ガラスフレーク粒子などの光輝性粒子とと
もに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョンを含
有するインキの場合でも、水溶性有機溶剤は、インキ全
量に対して1〜40重量%含まれていることが好まし
い。水溶性有機溶剤がインキ全量に対して1重量%未満
の場合はペン先が乾燥しやすく、またインキが凍結しや
すくなる。水溶性有機溶剤がインキ全量に対して40重
量%を超えると、水溶性増粘樹脂の溶解性に影響を与え
ると共に、筆跡乃至塗膜が乾燥し難くなる。水溶性有機
溶剤の最適配合量は、このインキの場合、水溶性有機溶
剤の種類によってやや異なるが、5〜30重量%であ
る。
【0050】また、ガラスフレーク粒子などの光輝性粒
子とともに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョ
ンを含有するインキの場合でも、着色剤を用いることが
できる。着色剤を用いることにより、インキの色を種々
の色に調整することができる。着色剤としては、ガラス
フレーク粒子などの光輝性粒子と反応せず、また、この
ようなガラスフレーク粒子などの光輝性粒子の光輝性に
影響を与えないものを用いることが重要である。更に着
色剤としては、溶解性及び分散性がよいものが好まし
い。
【0051】具体的には、着色剤としては、酸性染料、
直接染料、塩基性染料などの水溶性染料(トリフェニル
メタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体
系、銅フタロシアニン系など)、フタロシアニン、キナ
クリドン、カーボンブラック、酸化チタンなどの有機顔
料又は無機顔料、或いは蛍光顔料、樹脂エマルジョン、
着色樹脂エマルジョンなどを使用することができる。ま
た、顔料分散体として配合することもできる。着色剤は
1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0052】ガラスフレーク粒子などの光輝性粒子とと
もに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョンを含
有するインキの場合でも、着色剤は必ずしも含まれてい
なくても差し支えない。着色剤は含まれていないがガラ
スフレーク粒子などの光輝性粒子が含まれている水性イ
ンキでも、強い光輝感と強い立体感を筆跡又は塗膜に与
えることができる。しかし、着色剤が含まれている上記
各水性インキでは、着色剤の色相等によってその色相等
に応じた強い輝きを筆跡又は塗膜に与えることができる
点できわめて好ましい。
【0053】ガラスフレーク粒子などの光輝性粒子とと
もに、バインダー成分として合成樹脂エマルジョンを含
有するインキの場合では、着色剤は、インキ全量に対し
て0.01〜30重量%含まれていることが好ましい。
着色剤がインキ全量に対して0.01重量%未満の場合
は当該着色剤の着色を視認し難くなる。着色剤がインキ
全量に対して30重量%を超えると、インキとしては粘
度が上がりすぎ、流動性が低下する。また、光輝感が低
下する。着色剤の最適配合量は、着色剤の種類によって
やや異なるが、0.05〜20重量%である。
【0054】(インキの粘度)インキの粘度は特に限定
されないが、既述の通り、擬塑性流動特性(チキソトロ
ピー性)を持つ水性インキ、好ましくはELD型粘度計
(3゜R14コーン、20℃)によって測定された回転
数が0.5rpmのときの粘度V0.5と回転数が1.
0rpmときの粘度V1.0との比(V0.5/V
1.0)で示される前記チキソトロピー性指数(T.
I.値)が1.3以上の擬塑性流動特性(チキソトロピ
ー性)を持つ水性インキが好ましい。
【0055】さらには、擬塑性流動特性(チキソトロピ
ー性)を持つ水性インキであって、ELD型粘度計(3
゜R14コーン、20℃)によって測定された回転数
0.5rpmのときの粘度V0.5が1000〜150
00mPa・sである水性インキが好ましい。
【0056】また、ELD型粘度計(3゜R14コー
ン、20℃)によって測定された回転数が0.5rpm
のときの粘度V0.5と回転数が1.0rpmときの粘
度V .0との比(V0.5/V1.0)で示される前
記チキソトロピー性指数(T.I.値)が1.3以上の
擬塑性流動特性(チキソトロピー性)を持ち、ELD型
粘度計(3゜R14コーン、20℃)によって測定され
た回転数0.5rpmのときの粘度V0.5が1000
〜15000mPa・sである水性インキが最適であ
る。なお、ELD型粘度計(3゜R14コーン、20
℃)によって測定された回転数0.5rpmのときの粘
度V0.5が1000mPa・s未満の場合は、本発明
に係る前記光輝性粒子を含むインキの場合では低粘度で
あるため、分散安定性が低下し、経時的に沈降し易くな
るため好ましくない。その一方、15000mPa・s
を超える場合は、高粘度過ぎるため、特にボールペンの
インキとして適用した場合は筆記性が低下する。
【0057】(その他の添加物)なお、本発明のインキ
では、イオン交換水等の慣用の水を配合することができ
る。また、その他必要に応じて、ポリオキシエチレンア
ルカリ金属塩、ジカルボン酸アミド、リン酸エステル、
N−オレイルサルコシン塩等の潤滑剤、ベンゾトリアゾ
ール、トリルトリアゾールジシクロヘキシルアンモニウ
ムナイトレート等の防錆剤、ベンゾイソチアゾリン系、
ペンタクロロフェノール系、クレゾール等の防腐防黴
剤、各種界面活性剤などを添加することができる。
【0058】(用途)本発明の光輝性水性インキは、筆
記具分野、印刷関連分野、塗料関連分野、化粧品関連分
野などにおいて用いられ、筆記具用光輝性水性インキ
(ボールペン用光輝性水性インキなど)、印刷用光輝性
水性インキ、塗布具用光輝性水性インキ(塗料用光輝性
水性インキなど)などとして各種用途で有用である。特
に、ボールペン用光輝性水性インキとして最適である。
【0059】(製造方法)本発明の光輝性水性インキ
は、格別限定されるものではないが、例えば水、水溶性
有機溶剤、光輝性粒子、及び着色剤乃至顔料ベース等の
各成分を混合攪拌し分散させた後、水溶性樹脂を投入
し、これを濾過した後脱泡することによって得ることが
できる。特に、光輝性粒子とともに、バインダー成分と
して合成樹脂エマルジョンを含有するインキの場合で
は、格別限定されるものではないが、例えば次の方法に
よって製造することが好ましい。まず、水及び水溶性有
機溶剤、及び必要に応じてその他の添加剤を混合して攪
拌し、これに光輝性粒子を投入して撹拌した後、水溶性
増粘樹脂を加えて攪拌する。次に、この混合液に必要に
応じてpHの調整を行ってから着色剤を必要に応じて加
えて攪拌する。続いて、合成樹脂エマルジョンを加えて
混合する。なお、かかる調製に際しては、従来公知の分
散方法、脱泡方法、濾過方法などを採用することができ
る。
【0060】(筆跡の形成方法及び筆跡)本発明の水性
インキの筆跡の形成方法は特に限定されるものではない
が、少なくとも10μmのメジアン径を有し、上記メジ
アン径に対する粒子表面における平滑度の比が0.01
1以下であり、かつ、乾燥した筆跡の状態で、前記粒子
の表面を覆う着色剤の被覆率が80%以下となる鱗片状
の光輝性粒子であって、この鱗片状の光輝性粒子を筆跡
面全体に対して80%以下の分布度で分布させ、かつ上
記光輝性粒子同士の間に前記着色剤粒子を分布させる方
法が好ましい。
【0061】図1は本発明のインキを上記方法によって
筆記した場合の筆跡をモデル的に示す概略断面図であ
る。図1に示す様に、本実施態様では、上記筆記方法に
よって、前記物性値を持つ光輝性粒子101が、紙面2
(被塗布面)の表面に、筆跡面10全体に対して80%
以下の分布度で分布し、かつ光輝性粒子101と光輝性
粒子102の間に着色剤粒子103(顔料粒子)が分布
する筆跡1を形成することができる。本実施形態に即し
てさらに詳述すると、この筆跡1では、上記物性値を有
する光輝性粒子101、102が、微視的に見ると、紙
面2(被塗布面)の表面に、その表面を構成する凹凸面
に対して平滑面を維持しながら配置されており、さらに
この平滑面を有する光輝性粒子101と平滑面を有する
光輝性粒子102の間に、着色剤粒子103が紙面2の
組織に一部吸収されながら着色剤の粒子群として分布さ
れている。本実施形態では、2つの光輝性粒子101、
102で筆跡を示しているが、無論、複数の光輝性粒子
であって、前記物性値を有する光輝性粒子同士の間に着
色剤が分布し、着色剤の粒子群が配置されている筆跡と
することが重要である。かかる筆記方法或いは筆跡の形
成方法を採用することにより、紙面2(被塗布面)の表
面を構成する凹凸面によって光輝性粒子は様々な角度を
持った複数の平滑面が筆跡の表面に点在することにな
り、しかもこの光輝性粒子は、乾燥した筆跡の状態で、
前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%以下とな
る鱗片状の光輝性粒子であることから、光輝性粒子10
1、102表面を覆う着色剤粒子への光の入射がなく或
いはほとんどなく、光輝性粒子のそれぞれの平滑面に対
して反射光が攪乱されることなく、光輝性粒子の平滑面
に応じた光3の入射31及び反射32が得られる。しか
も、図1に示す様に、例えば光輝性粒子101、102
のそれぞれの平滑面111、112に対してそれぞれ異
なる角度で光3の入射31及び反射32が発生すること
から、目の位置で筆跡を見る角度が微妙に変わることに
よってキラキラした輝きを発現するものである。さらに
また、本実施形態では、前記物性値を持つ光輝性粒子
が、紙面(被塗布面)の表面に、筆跡面全体に対して8
0%以下の分布度で分布し、かつ光輝性粒子と光輝性粒
子の間に着色剤粒子が分布する筆跡であることから、こ
の光輝性粒子の光輝性と着色剤の発色性がバランスよく
確保され、相互に相乗的にキラキラした輝きと発色性を
与えることになり、有色の光輝感を筆跡に与えることが
できる。なお、前記物性値を持つ光輝性粒子が、紙面
(被塗布面)の表面に、筆跡面全体に対して80%を超
える分布度で分布した場合、たとえ複数の光輝性粒子間
において着色剤が存在していたとしても、筆跡表面にお
いては光輝性粒子の光輝感が着色剤粒子の発色性に勝っ
て当該着色剤の発色性を押さえることになる。しかも、
筆跡表面に現れる光輝性粒子の光輝感は、視覚的には、
筆跡表面において光輝性粒子が占める面積だけで定まる
ものではなく、むしろ筆跡面全体をほとんど占めるよう
になれば、着色剤粒子の発色性の低下と相俟って、光輝
性粒子の有色面を構成してしまい、かえって光輝性が低
下する。すなわち、光輝性粒子の光輝感は、光輝性粒子
同士の間に存在する着色剤の分布との関係において相乗
的に放つ視覚的感覚であるから、この光輝感も着色剤の
発色性との関連において、筆跡面全体に対して80%以
下の分布度で分布させることが好ましい。なお、本発明
において、光輝性粒子の「分布度」とは、既述した株式
会社エリオニクス社製、商品名「ERA−8000」の
電子顕微鏡を用いて、筆跡の全面積に占める光輝性粒子
の面積を測定し、その比率を算出して定めた数値(%)
である。なお、本発明の鱗片状の光輝性粒子は、乾燥し
た筆跡の状態で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率
が40%以下となる粒子とすることがさらに好ましい。
また、この鱗片状の光輝性粒子の分布度も、筆跡面全体
に対して20〜45%の範囲の分布度で分布させること
が最適である。
【0062】ところで、前記鱗片状の光輝性粒子を筆跡
乃至塗膜に定着させるバインダー成分(定着剤)を含有
した水性インキの場合では、バインダー成分を構成する
樹脂成分が鱗片状の光輝性粒子を筆記面(被塗布面)に
定着させる一方で、当該光輝性粒子の表面を直接覆って
樹脂被膜を形成し、しかもこの樹脂被膜が凹凸を形成し
て、これが光輝性粒子の光輝感を阻害することを見出し
た。本発明の好適な実施態様では、この樹脂被膜の凹凸
度は0.15μm以下であれば、筆跡において光輝性を
強く発揮し得ることを見出した。本発明において、この
「樹脂被膜の凹凸度」も、既述した株式会社エリオニク
ス社製、商品名「ERA−8000」の電子顕微鏡を用
いて、その表面の単位エリア当りに存在する複数の光輝
性粒子のそれぞれの表面粗さの最大値Rmaxを測定し、
それらの最大値Rmaxの平均値(μm)を示している。
【0063】また、この鱗片状の光輝性粒子の光輝性
は、塗膜平滑度(筆跡表面の平滑度)が9μm以上であ
るときにキラキラした光輝感が良好に発揮される。これ
は、塗膜平滑度(筆跡表面の平滑度)が9μm未満であ
ると、既述した様に、筆跡表面に複数配置された光輝性
粒子の平滑面の傾きが乏しくなり、見る位置を変えるこ
とでキラキラした輝きを強く受け難くなる。ここで、
「塗膜平滑度(筆跡表面の平滑度)」とは、既述した株
式会社エリオニクス社製、商品名「ERA−8000」
の電子顕微鏡を用いて、筆跡(塗膜)の表面粗さの最大
値Rmaxを測定し、その表面粗さの最大値Rmax(μm)
をもって示している。
【0064】
【実施例】表1に示す組成及び配合量(重量部)で、
水、水溶性有機溶剤、光輝性粒子、及び着色剤乃至顔料
ベース等の各成分を混合攪拌し分散させた後、水溶性樹
脂を投入し、これを濾過した後脱泡し、実施例及び比較
例の光輝性水性インキを得た。実施例及び比較例のいず
れも、分散方法、脱泡方法、濾過等は従来公知の方法を
用いた。
【0065】また、同じく、表2に示す組成及び配合量
(重量部)で、水、水溶性有機溶剤、光輝性粒子等の各
成分を混合攪拌し分散させた後、水溶性樹脂を投入し、
これを濾過した後脱泡し、実施例及び比較例の各光輝性
水性インキを得た。いずれも、分散方法、脱泡方法、濾
過等は従来公知の方法を用いた。
【0066】また、前記と同様にして、表3〜表8に示
す組成及び配合量(重量部)で、光輝性粒子、水、水溶
性有機溶剤等の各成分を混合撹拌し分散させた後、水溶
性樹脂を投入し、これを濾過後脱泡し、実施例及び比較
例の各光輝性水性インキを得た。いずれも、分散方法、
脱泡方法、濾過等は従来公知の方法を用いた。なお、表
6に係る実施例では、着色剤として蛍光顔料を含む着色
エマルジョンを用いた。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】(実施例41)表9に示す組成及び配合量
(重量部)で、次の合成樹脂エマルジョン配合に係る製
造方法により実施例41に係る光輝性水性インキを得
た。すなわち、まず、水及び水溶性有機溶剤、及び必要
に応じてその他の添加剤を混合して攪拌し、これに光輝
性粒子を投入して撹拌した後、水溶性増粘樹脂を加えて
攪拌する。次に、この混合液に必要に応じてpHの調整
を行ってから着色剤を必要に応じて加えて攪拌する。続
いて、合成樹脂エマルジョンを加えて混合する。
【0076】なお、かかる調製に際しては、従来公知の
分散方法、脱泡方法、濾過方法などを採用した。また、
前記製造方法におけるpH調整はカセイソーダによって
pH8.5に調整した。
【0077】(実施例42〜49)表9及び表10に示
す組成及び配合量(重量部)であること以外は、実施例
41と同様にして実施例42〜49に係る光輝性水性イ
ンキを得た。
【0078】(比較例8〜14)表9及び表10に示す
組成及び配合量(重量部)であること以外は、実施例4
1と同様にして比較例8〜14に係る光輝性水性インキ
を得た。
【0079】なお、実施例42〜49および比較例8〜
14では、いずれも、分散方法、脱泡方法、濾過等は従
来公知の方法を用いた。
【0080】
【表9】
【0081】
【表10】
【0082】表1〜表10中、各原料組成は下記の通り
である。 (光輝性粒子) I:ガラスフレーク粒子:商品名「クリスタルカラーG
F2525−M」、東洋アルミニウム株式会社製、メジ
アン径約25μm II:ガラスフレーク粒子:商品名「クリスタルカラーG
F2540」、東洋アルミニウム株式会社製、メジアン
径約40μm III:ガラスフレーク粒子:商品名「メタシャインRE
FSX−2025PS」、東洋アルミニウム株式会社
製、メジアン径約25μm IV:ガラスフレーク粒子:商品名「メタシャインREF
SX−2040PS」、東洋アルミニウム株式会社製、
メジアン径約40μm V:アルミニウム粉:商品名「WXM0630」、東洋
アルミニウム株式会社製、平均粒径約5μm VI:パ−ル顔料:商品名「Iriodin302」、メルクジャパ
ン株式会社製、平均粒子径約5〜20μm VII:金属被覆無機粒子(黄色):商品名「Paliocrom G
old L2002」、BASF株式会社製、メジアン径約20
μm VIII:金属被覆無機粒子(黄色):商品名「Paliocrom
Gold L2022」、BASF株式会社製、メジアン径約16
μm
【0083】(水溶性樹脂) I:ラムザンガム:商品名「K7C233」、三晶株式
会社製 II:ウェランガム:商品名「K1C376」、三晶株式
会社製 III:カルボキシメチルセルロース(CMC):商品名
「セロゲン7A」、数平均分子量27000〜3300
0、第一工業製薬株式会社製 IV:ザンサンガム:商品名「ケルザン」、ケルコ社製 V:ポリアクリル酸:商品名「カーボポール940」、B
F Goodrich社製 VI:サクシノグリカン:商品名「レオザン」、三晶株式
会社製 (水溶性有機溶剤) I:グリセリン II:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル III:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル IV:プロピレングリコール
【0084】(バインダー成分/定着剤) I:アクリル系合成樹脂エマルジョン:商品名「ニカゾ
ールFX336」、日本カーバイド工業株式会社製、ア
ニオン性、pH7.5、最低造膜温度0℃ II:酢酸ビニル系合成樹脂エマルジョン:商品名「ニカ
ゾールTG134A」、日本カーバイド工業株式会社
製、pH7.5、最低造膜温度0℃ III:酢酸ビニル系合成樹脂エマルジョン:商品名「モ
ビニール507」、クラリアントポリマー株式会社製、
ノニオン性、pH6.5、最低造膜温度0℃ IV:アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン:商
品名「モビニールDM772」、クラリアントポリマー
株式会社製、アニオン性、pH8.5、最低造膜温度1
2〜14℃ V:アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン:商
品名「モビニール700」、クラリアントポリマー株式
会社製、アニオン性、pH8.0、最低造膜温度5℃ VI:メチルセルロース:商品名「セスカ MC25
S」、第一工業製薬株式会社製
【0085】(着色剤) I:黄色染料:商品名「黄色202号の(1)」、Acid
Yellow 73、アイゼン株式会社製 II:赤色染料:商品名「Chugai Aminol Fast pink
R」、キサンテン系、中外化成株式会社製 III:青色顔料:商品名「ファ−ストゲンブル−TG
R」、フタロシアニンブルー、大日本インキ化学工業株
式会社製 IV:黄色顔料:商品名「セイカファストエローA−
3」、アゾ系、大日精化株式会社製 V:黄色樹脂エマルジョン:商品名「LUMIKOL
NKW−2105」、黄色の蛍光顔料、日本蛍光化学株
式会社製 VI:青色樹脂エマルジョン:商品名「LUMIKOL
NKW−2108」、青色の蛍光顔料、日本蛍光化学株
式会社製 VII:白色顔料:商品名「クロノス−KR380」、酸
化チタン、チタン工業株式会社製
【0086】(顔料ベース) 顔料ベースI: 顔料ベースの顔料分散体は、上記の青
色顔料IIIと下記の顔料分散用樹脂を次の割合にて混合
したものにトリエチルアミンを加えて溶解した後、ボ−
ルミルにて分散を行い、平均粒子径0.08μm、固形
分濃度10重量%の顔料水分散体として得た。なお、顔
料分散用樹脂としてスチレン−アクリル共重合体(商品
名「ジョンクリル J683」、ジョンソンポリマ−社
製、重量平均分子量:8000)を用いた。 青色顔料III 5重量部 顔料分散用樹脂 1重量部 顔料ベースII: 顔料ベースの顔料分散体は、上記の黄
色顔料IVと下記の顔料分散用樹脂を次の割合にて混合し
たものにトリエチルアミンを加えて溶解した後、ボ−ル
ミルにて分散を行い、平均粒子径0.08μm、固形分
濃度10重量%の顔料水分散体として得た。なお、顔料
分散用樹脂としてスチレン−アクリル共重合体(商品名
「ジョンクリル J683」、ジョンソンポリマ−社
製、重量平均分子量:8000)を用いた。 黄色顔料IV 5重量部 顔料分散用樹脂 1重量部 顔料ベースIII:顔料ベースの顔料分散体は、上記の白
色顔料VIIと下記の顔料分散用樹脂を次の割合にて混合
したものにトリエチルアミンを加えて溶解した後、ボ−
ルミルにて分散を行い、平均粒子径0.4μm、固形分
濃度10重量%の顔料水分散体として得た。なお、顔料
分散用樹脂としてスチレン−アクリル共重合体(商品名
「ジョンクリル J683」、ジョンソンポリマ−社
製、重量平均分子量:8000)を用いた。 黄色顔料VII 5重量部 顔料分散用樹脂 1重量部
【0087】(防腐防黴剤) I: 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(商品
名:「プロクセルGXL」、ヘキスト合成株式会社製) (防錆剤)ベンゾトリアゾ−ル (潤滑剤)マレイン酸モノアミド
【0088】(試験サンプルの作成)次に、表1〜表1
0に示した実施例及び比較例の各インキを、ステンレス
製のボ−ルペンチップ(ボ−ル材質;炭化珪素)を一端
に連設したポリプロピレン製の中空軸筒よりなるインキ
収容部に充填し、このインキ収容部を装填した各試験サ
ンプルのボールペンを作成した。ボールの直径は1.0
mmである。 (評価試験)これらのボールペンを用いて市販のルーズ
リーフ用紙に筆記し、表1の実施例及び比較例について
は各インキの光輝感及び立体感、表2の実施例及び比較
例については各インキの光輝感についてそれぞれ評価し
た。また、表3〜表4の実施例及び比較例については各
インキの光輝感及び立体感、表5の実施例及び比較例に
ついては各インキの光輝感、表6の実施例28について
は各インキの光輝感及び立体感、表6の実施例29及び
30については各インキの光輝感についてそれぞれ評価
した。表7の実施例31〜34については他の水溶性樹
脂を配合したインキの光輝感及び立体感をそれぞれ評価
した。表8の実施例35〜40についてインキの光輝感
及び立体感をそれぞれ評価した。また、表1〜表8の各
実施例及び各比較例について筆記性も評価した。また、
表9及び表10に示す樹脂エマルジョンを含有する実施
例41〜49の各インキについてその光輝感及び立体
感、さらには定着性及び筆記適性をそれぞれ評価した。
【0089】(光輝感の評価)光輝感は筆記状態を目視
観察により行い、光輝感が強いものを○、光輝感が小さ
い又は光輝感がないものを×として評価した。 (立体感の評価)また、立体感についても筆記状態を目
視観察により行い、立体感があるものを○、立体感がな
いものを×として評価した。 (筆記性の評価)筆記性については、筆記した際の感覚
により、筆記性がよく、滑らかに筆記できるものを○、
筆記性が低く、あまり滑らかに筆記できないものを×と
して評価した。
【0090】(定着性試験)表9及び表10に示す定着
性は、各実施例及び各比較例に係る試験サンプルのボー
ルペンを用いて市販のルーズリーフ用紙に筆記し乾燥
後、その筆跡の上に市販のセロテープ(登録商標)を貼
り、剥がした後の状態を目視で観察し、以下の評価基準
により定着性を評価した。 ・○:筆跡上に光輝性粒子が残存し、セロテープを剥が
す前の光輝感が失われていない。 ・×:筆跡上に光輝性粒子が剥がれ、セロテープを剥が
す前の光輝感が失われている。
【0091】(筆記適性試験)表9及び表10に示す筆
記適性は、実施例及び比較例に係る試験サンプルのボー
ルペンを用いて市販のルーズリーフ用紙に筆記し、その
書き味を以下の評価基準により評価して、筆記適性を評
価した。 ・○:書き味が滑らかである。 ・×:書き味が重く、インキが追従してこない。また、
2重線になっている筆跡が得られた。 表1〜表10は、各実施例及び各比較例の光輝感、立体
感及び筆記性の結果を示している。
【0092】表1より、実施例1及び実施例2は太陽が
輝くような強い光輝感及び強い立体感のある筆跡が得ら
れた。また、実施例3及び実施例4は夜空に輝く星のよ
うな強い光輝感及び強い立体感のある筆跡が得られた。
また、実施例5は、内側に光輝感及び立体感の塗膜、外
側に赤色の二重発色の筆跡が得られた。これに対して比
較例1及び比較例2は光輝感が小さく弱い筆跡は得られ
たが、立体感はなかった。なお、実施例1〜5のインキ
の筆記性は、比較例1〜2と同様に良好であった。表2
より、光輝性粒子として金属被覆無機粒子が含まれてい
る実施例6〜9は光輝感の強い金色筆跡が得られた。ま
た同じく光輝性粒子として金属被覆無機粒子が含まれて
いる実施例10は、内側に光輝感の塗膜、外側に赤色の
二重発色の筆跡が得られた。これに対して、光輝性粒子
として従来のアルミニウム粉顔料が含まれている比較例
3は、金色のメタリック調の筆跡は得られたが、光輝感
は小さく弱かった。なお、実施例6〜10のインキの筆
記性は、比較例3と同様に良好であった。
【0093】ガラスフレーク粒子が含まれる実施例1〜
5のインキは、比較例1及び比較例2の様に光輝性顔料
を用いずに、ガラスフレーク粒子及び着色剤を配合する
ことによって強い光輝感と強い立体感を備えた筆跡を得
ることができるので、従来にない独特の趣向のある筆跡
が得られる。また、光輝性粒子として金属被覆無機粒子
が含まれた実施例6〜10のインキは、強い立体感は得
られないものの、比較例3のインキと比較して、光輝性
が失われることなく、強い光輝感を持つ筆跡乃至塗膜を
得ることができる。
【0094】表3より、ガラスフレーク粒子が含まれる
実施例11及び実施例12の各インキは、実施例1及び
実施例2の各インキと同様に、太陽が輝くような強い光
輝感及び強い立体感のある筆跡が得られた。また、実施
例13及び実施例14の各インキでは、実施例3及び実
施例4の各インキと同様に、夜空に輝く星のような強い
光輝感及び強い立体感のある筆跡が得られた。また、実
施例15のインキは、実施例10のインキと同様に、内
側に光輝感の塗膜、外側に赤色の二重発色の筆跡が得ら
れた。これらの実施例11〜15の各インキは筆記性も
良好であった。表4より、ガラスフレーク粒子がインキ
全量中0.01〜40重量%含まれている実施例16〜
19の各インキでは、筆記性が良好で、かつ強い光輝感
及び立体感のある筆跡が得られた。これに対して、ガラ
スフレーク粒子がインキ全量中0.01重量%未満の比
較例4のインキでは、強い光輝感が得られず、光輝感が
小さく弱かった。また比較例4のインキは立体感も弱
く、低下していた。一方、ガラスフレーク粒子がインキ
全量中40重量%を超えて含まれている比較例5のイン
キは、強い光輝感と強い立体感を有しているが、筆記性
が低かった。
【0095】表5より、光輝性粒子として金属被覆無機
粒子がインキ全量中0.01〜40重量%含まれた実施
例20〜23の各インキでは、筆記性が良好で、かつ強
い光輝感のある筆跡が得られた。これに対して、金属被
覆無機粒子がインキ全量中0.01未満の比較例6のイ
ンキは、強い光輝感が得られず、光輝感が小さく弱かっ
た。一方、金属被覆無機粒子がインキ全量中40重量%
を超えて含まれている比較例7のインキは、強い光輝感
を有しているが、筆記性が低かった。表6より、実施例
24〜28の各インキでは、蛍光色のある強い光輝感及
び立体感のある筆跡が得られた。また、実施例29及び
実施例30の各インキでは、強い光輝感を有する金色の
筆跡で、蛍光色の筆跡が得られた。またこれらのインキ
の場合、筆記性も良好であった。表7より、ザンサンガ
ム、ポリアクリル酸、サクシノグリカンの各水溶性樹脂
を配合した実施例31〜34の各インキでも、強い光輝
感及び立体感のある筆跡が得られた。また、表8より、
アルミニウム粉顔料、酸化チタン等が含まれる実施例3
5〜40のインキでは、隠蔽性が大きいため、黒紙の上
に書いても筆跡の色がはっきり出ており、かつ強い光輝
感と立体感があって、キラキラとした筆跡であった。
【0096】表9及び表10より、実施例41〜49に
係る光輝性水性インキでは、宝石のアクアマリンをイメ
ージする光輝性を発現するとともに、定着性及び筆記適
性が良好である。一方、比較例8では、宝石のアクアマ
リンをイメージする光輝性や立体感は得られたが、定着
性が全くない。比較例9では、宝石のアクアマリンをイ
メージする光輝性や立体感は得られ、筆記適性は良好で
あるが、定着性が全くない。また、比較例10では、宝
石のアクアマリンをイメージする光輝性や立体感は得ら
れ、定着性も良好であるが、筆記適性が悪い。また、表
10により、本実施例のインキでは、合成樹脂エマルジ
ョンは、インキ全量に対して固形分で0.01〜40重
量%含まれていることが好適であることが認められる。
また、本発明のインキでは、ガラスフレーク粒子はイン
キ全量に対して0.01〜40重量%含まれていること
が好適であることが認められる。なお、上記各実施例は
ボールペン用インキとして適用したものであるが、その
他の筆記具、印刷インキ、塗料関連分野、化粧品関連分
野などにも用いることができる。
【0097】本発明は、ガラスフレーク粒子、水溶性樹
脂、水溶性有機溶剤、及び水を含んでなる光輝性水性イ
ンキであるので、従来の光輝性顔料を用いた水性インキ
と比較して、より強い光輝感と立体感を持つ従来にない
独特の筆跡乃至塗膜を得ることができる。特に、ガラス
フレーク粒子とともに着色剤が含まれた上記の光輝性水
性インキの場合、その着色剤の色相等に応じた強い輝き
を筆跡や塗膜に与えることができる。
【0098】また、金属被覆無機粒子を光輝性粒子とし
て配合し、水溶性樹脂、水溶性有機溶剤及び水を少なく
とも含んでなる光輝性水性インキは、従来の光輝性顔料
を用いた水性インキと比較して、光輝性が失われること
なく、強い光輝感を持つ筆跡乃至塗膜を得ることができ
る。また、金属被覆無機粒子とともに着色剤が含まれた
上記の光輝性水性インキの場合、その着色剤の色相等に
応じた強い輝きを筆跡や塗膜に与えることができる。
【0099】また、ガラスフレーク粒子、水溶性増粘樹
脂、水溶性有機溶剤及び水を含み、ガラスフレーク粒子
を筆跡乃至塗膜に定着させるバインダー成分、好適には
合成樹脂エマルジョンを含んでなる光輝性水性インキ
は、インキ特性や筆記適性を低下させることなく、しか
もガラスフレーク粒子配合による強い光輝感と立体感の
効果を阻害することなく、筆跡乃至塗膜に対するガラス
フレーク粒子の定着性を向上させることができ、より強
い光輝感と立体感を筆跡乃至塗膜に与え続けることがで
きる。
【0100】次に、表11〜表13に示す組成及び配合
量(重量部)で、表1〜表8に示す実施例及び比較例と
同様に、水、水溶性有機溶剤、光輝性粒子、及び着色剤
乃至顔料ベース等の各成分を混合攪拌し分散させた後、
水溶性樹脂を投入し、これを濾過した後脱泡し、実施例
及び比較例の光輝性水性インキを得た。実施例及び比較
例のいずれも、分散方法、脱泡方法、濾過等は従来公知
の方法を用いた。また、表14〜表16に示す組成及び
配合量(重量部)で、表9及び表10に示す実施例及び
比較例と同様に、水及び水溶性有機溶剤、及び必要に応
じてその他の添加剤を混合して攪拌し、これに光輝性粒
子を投入して撹拌した後、水溶性増粘樹脂を加えて攪拌
する。次に、この混合液に必要に応じてpHの調整を行
ってから着色剤を必要に応じて加えて攪拌する。続い
て、合成樹脂エマルジョンを加えて混合する。なお、か
かる調製に際しては、従来公知の分散方法、脱泡方法、
濾過方法などを採用した。また、前記製造方法における
pH調整はカセイソーダによってpH8.5に調整し
た。
【0101】
【表11】
【0102】
【表12】
【0103】
【表13】
【0104】
【表14】
【0105】
【表15】
【0106】
【表16】
【0107】表11〜表16中、各原料組成は下記の通
りである。 (光輝性粒子) I:ガラスフレーク粒子:商品名「メタシャインREF
SX−2015PS」、東洋アルミニウム株式会社製、
メジアン径約15μm II:ガラスフレーク粒子:商品名「メタシャインREF
SX−2025PS」、東洋アルミニウム株式会社製、
メジアン径約25μm III:ガラスフレーク粒子:商品名「メタシャインRE
FSX−2040PS」、東洋アルミニウム株式会社
製、メジアン径約40μm IV:アルミニウム粉:商品名「WXM0630」、東洋
アルミニウム株式会社製、平均粒径約5μm V:アルミニウム粉:商品名「WXM U75C」、東
洋アルミニウム株式会社製、平均粒径約13μm VI:アルミニウム粉:商品名「WXM 5422」、東
洋アルミニウム株式会社製、平均粒径約18μm VII:アルミニウム粉:商品名「WXM 1440」、
東洋アルミニウム株式会社製、平均粒径約30μm VIII:アルミニウム粉:商品名「WXM 1415」、
東洋アルミニウム株式会社製、平均粒径約50μm (水溶性樹脂) I:ザンサンガム:商品名「ケルザン」、ケルコ社製 II:ポリアクリル酸:商品名「カーボポール940」、
BF Goodrich社製 III:サクシノグリカン:商品名「レオザン」、三晶株
式会社製 (水溶性有機溶剤) I:グリセリン II:プロピレングリコール (バインダー成分/定着剤) I:アクリルアクリレート、アクリルメチルアクリレー
トエステル共重合体樹脂エマルジョン:商品名「ニカゾ
ールFH−011A」、日本カーバイド工業株式会社
製、アニオン性、pH7.0、最低造膜温度0℃、粘度
150mPa・s(BH−型粘度計、25℃)、メジアン
径:約0.05μm II:アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン:商
品名「モビニールDM772」、クラリアントポリマー
株式会社製、アニオン性、pH8.5、最低造膜温度1
2〜14℃、粘度1200mPa・s(BH−型粘度計、2
5℃)、メジアン径:約0.06μm なお、表中、バインダー成分/定着剤は固形分の含有量
で記載している。
【0108】(着色剤) (顔料ベース) フタロシアニンブルー:5重量部に対して、スチレン−
アクリル共重合体(商品名「ジョンクリル J68
3」、ジョンソンポリマ−社製、重量平均分子量 8000):1重量部の割合にて、水酸化ナトリウムを
加えて溶解させた後、ボールミルにて分散を行い、平均
粒径0.08μm、固形分濃度10重量%の顔料分散体
を調製した。 (潤滑剤/界面活性剤) モノ(ジ)ポリオキシエチレン アルキルエーテルフォ
スフォレート:東邦化学工業社製、商品名「ホスファノ
ールPE−510」
【0109】(試験サンプルの作成)次に、表11〜表
16に示した実施例及び比較例の各インキを、ステンレ
ス製のボ−ルペンチップ(ボ−ル材質;炭化珪素)を一
端に連設したポリプロピレン製の中空軸筒よりなるイン
キ収容部に充填し、このインキ収容部を装填した各試験
サンプルのボールペンを作成した。ボールの直径は1.
0mmである。
【0110】(評価試験)これらのボールペンを用いて
市販のルーズリーフ用紙に筆記し、表11〜表16の実
施例及び比較例について、乾燥した筆跡の状態で、各イ
ンキの光輝感及び発色性についてそれぞれ評価した。ま
た、表14〜16はインキの筆跡又は塗膜の定着性につ
いても評価した。なお、表11〜16中、各物性値は乾
燥した筆跡の状態で評価しており、上記の「メジアン
径」は、リーダアンドノースラップLeeda & Northlup社
製、商品名「マイクロトラックMicrotrac HRA 9320-X10
0」のメジアン径測定装置を用い、レーザー回折方法に
よって測定したD50の値(μm)を示している。また、
上記の「平滑度」とは、株式会社エリオニクス社製、商
品名「ERA−8000」の電子顕微鏡を用い、乾燥し
た状態の筆跡乃至塗膜において、その表面の単位エリア
当りに存在する複数の光輝性粒子のそれぞれの表面粗さ
の最大値Rmaxを測定し、それらの最大値Rmaxの平均値
(μm)を示している。「着色剤の被覆度」は、筆跡乃
至塗膜の表面においてその単位エリア当りに存在する複
数の光輝性粒子について、既述した株式会社エリオニク
ス社製、商品名「ERA−8000」の電子顕微鏡を用
い、上記粒子の表面積及び着色剤の被覆面積をそれぞれ
測定し、その平均値で着色剤の被覆率を算出している。
光輝性粒子の「分布度」は、既述した株式会社エリオニ
クス社製、商品名「ERA−8000」の電子顕微鏡を
用いて、筆跡の全面積に占める光輝性粒子の面積を測定
し、その比率を算出して定めた数値(%)である。「樹
脂被膜の凹凸度」も、既述した株式会社エリオニクス社
製、商品名「ERA−8000」の電子顕微鏡を用い
て、その表面の単位エリア当りに存在する複数の光輝性
粒子のそれぞれの表面粗さの最大値Rmaxを測定し、そ
れらの最大値Rmaxの平均値(μm)を示している。
「塗膜平滑度(筆跡表面の平滑度)」も、既述した株式
会社エリオニクス社製、商品名「ERA−8000」の
電子顕微鏡を用いて、筆跡(塗膜)の表面粗さの最大値
Rmaxを測定し、その表面粗さの最大値Rmax(μm)を
もって示している。なお、表16の比較例32は、市販
のルーズリーフ紙を用いた前記実施例及び比較例と異な
り、市販のアート紙の上に筆記して評価している。イン
キの粘度については、東機産業株式会社から得られるE
LD型粘度計を用い、このELD型粘度計(3゜R14
コーン、20℃)によって測定された回転数0.5rp
mのときの粘度V0.5と回転数1.0rpmときの粘
度V1.0を測定し、その比(V0.5/V1.0)で
示されるチキソトロピー性指数(T.I.値)を求めて
いる。上記表には、チキソトロピー性指数(T.I.
値)と、上記ELD型粘度計(3゜R14コーン、20
℃)によって測定された回転数0.5rpmのときの粘
度V0.5も記載している。
【0111】(発色性の評価)発色性は、筆記状態を目
視観察により行い、乾燥した筆跡の状態の筆跡から受け
る発色性が特に強いものを◎、発色性が強いものを○、
発色性があるものを○’、発色性が小さいものを△、発
色性がないものを×として評価した。 (光輝性の評価)光輝感は筆記状態を目視観察により行
い、乾燥した筆跡の状態の筆跡から受ける光輝感が特に
強いものを◎、光輝感が強いものを○、光輝感があるも
のを○’、光輝感が小さいものを△、光輝感がないもの
を×として評価した。 (定着性の評価)定着性は、各実施例及び各比較例に係
る試験サンプルのボールペンを用いて市販のルーズリー
フ用紙に筆記し乾燥後、その筆跡の上に市販のセロテー
プを貼り、剥がした後の状態を目視で観察し、以下の評
価基準により定着性を評価した。 ・○:筆跡上に光輝性粒子が残存し、セロテープを剥が
す前の光輝感が失われていない。 ・×:筆跡上に光輝性粒子が剥がれ、セロテープを剥が
す前の光輝感が失われている。
【0112】(筆記性の評価)筆記性については、既述
した各試験サンプルのボールペンの組立直後の筆記性
と、当該ボールペンのペン先を下向きにして3日した後
の筆記性である。この筆記性は、既述した様に、筆記し
た際の感覚により、筆記性がよく、滑らかに筆記できる
ものを○、筆記性が低く、あまり滑らかに筆記できない
ものを×として評価した。また、特に、カスレがあるも
のについては、表中、×(カスレ)として表示してい
る。
【0113】表11〜表16は、各実施例及び各比較例
に係るインキの筆跡又は塗膜の光輝性及び発色性の結果
を示している。また、表14〜16は同筆跡又は塗膜の
定着性の結果を示している。表11〜表16中の実施例
50〜56、比較例15、実施例72〜78及び比較例
26に示す通り、鱗片状の光輝性粒子は、光輝性の点
で、メジアン径が少なくとも10μm、さらには少なく
とも13μm、好ましくは25μm以上、最適には30
μm以上であることが認められる。また、表11〜表1
6中の実施例53、比較例15、実施例75及び比較例
26等の実施例及び各比較例に示す様に、鱗片状の光輝
性粒子は、光輝性の点で、上記メジアン径に対する粒子
表面における平滑度の比が0.011以下であることが
好ましいことが認められる。また、表11〜表16中の
実施例58、57、実施例60、比較例16、実施例7
9、実施例84及び比較例30等の各実施例及び各比較
例に示す様に、乾燥した筆跡の状態で、前記粒子の表面
を覆う着色剤の被覆度が80%以下、最適には40%以
下となる粒子が好ましいことが認められる。また、表1
1〜表16中の各実施例及び各比較例に示される様に、
インキは、擬塑性流動特性(チキソトロピー性)を有
し、特にELD型粘度計(3゜R14コーン、20℃)
によって測定された回転数0.5rpmのときの粘度V
0.5と回転数1.0rpmときの粘度V1.0との比
(V0.5/V1.0)で示されるチキソトロピー性指
数(T.I.値)が、1.3以上、好ましくは1.6以
上であって、ELD型粘度計(3゜R14コーン、20
℃)によって測定された回転数0.5rpmのときの粘
度V0.5が1000〜15000mPa・sであるこ
とが好適であることが認められる。
【0114】また、表11〜表16中の実施例64、8
4、63、比較例19、28〜31等の各実施例及び各
比較例に示す様に、この鱗片状の光輝性粒子を筆跡面全
体に対して80%以下、好適には20〜45%の範囲の
分布度で分布させる筆跡が発色性及び光輝性において良
好であることが認められる。さらにまた、表11〜表1
6中の各実施例及び各比較例に示す様に、鱗片状の光輝
性粒子表面を覆う樹脂被膜の凹凸度は0.15μm以下
であることが光輝性において優れていることが認められ
る。また、塗膜平滑度も9μm以上であることが好まし
いことが認められた。
【0115】
【発明の効果】本発明は、鱗片状の光輝性粒子と、水溶
性樹脂、水溶性有機溶剤、着色剤及び水が含まれてお
り、上記鱗片状の光輝性粒子は、少なくとも10μmの
メジアン径を有し、上記メジアン径に対する粒子表面に
おける平滑度の比が0.011以下であって、かつ、乾
燥した筆跡の状態で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被
覆率が80%以下となる粒子である光輝性水性インキで
あるため、従来の光輝性顔料を用いた水性インキと比較
して、光輝性が失われることなく、インキの保存安定性
と良好な筆記性を確保しながら、筆跡又は塗膜において
光輝性粒子が持つ光輝性と着色剤が持つ発色性を同時に
良好に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光輝性水性インキを本発明の方法に
よって筆記した場合の筆跡をモデル的に示す概略断面図
である。
【符号の説明】
101 光輝性粒子 102 光輝性粒子 103 着色剤粒子 2 紙面 3 光 31 入射 32 反射
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 由紀 大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目6番 20号 株式会社サクラクレパス内 (72)発明者 澤 智裕 大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目6番 20号 株式会社サクラクレパス内 Fターム(参考) 2C350 GA03 NA19 4J039 BA25 BE01 BE02 BE12

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鱗片状の光輝性粒子と、水溶性樹脂、水
    溶性有機溶剤、着色剤及び水が含まれており、 上記鱗片状の光輝性粒子は、少なくとも10μmのメジ
    アン径を有し、上記メジアン径に対する粒子表面におけ
    る平滑度の比が0.011以下であって、かつ、乾燥し
    た筆跡の状態で、前記粒子の表面を覆う前記着色剤の被
    覆率が80%以下となる粒子である光輝性水性インキ。
  2. 【請求項2】 インキが、擬塑性流動特性(チキソトロ
    ピー性)を有する請求項1記載の光輝性水性インキ。
  3. 【請求項3】 インキは、ELD型粘度計(3゜R14
    コーン、20℃)によって測定された回転数0.5rp
    mのときの粘度V0.5と回転数1.0rpmときの粘
    度V1.0との比(V0.5/V1.0)で示されるチ
    キソトロピー性指数(T.I.値)が、1.3以上であ
    る請求項2記載の光輝性水性インキ。
  4. 【請求項4】 インキは、ELD型粘度計(3゜R14
    コーン、20℃)によって測定された回転数0.5rp
    mのときの粘度V0.5が1000〜15000mPa
    ・sである請求項2記載の光輝性水性インキ。
  5. 【請求項5】 上記鱗片状の光輝性粒子が、ガラスフレ
    ーク粒子で構成されている請求項1記載の光輝性水性イ
    ンキ。
  6. 【請求項6】 上記鱗片状の光輝性粒子が、金属被覆無
    機粒子で構成されている請求項1記載の光輝性水性イン
    キ。
  7. 【請求項7】 上記鱗片状の光輝性粒子が、インキ全量
    中0.01〜40重量%含まれている請求項1記載の光
    輝性水性インキ。
  8. 【請求項8】 上記鱗片状の光輝性粒子のメジアン径が
    少なくとも25μmである請求項1記載の光輝性水性イ
    ンキ。
  9. 【請求項9】 水溶性樹脂が、インキ全量中0.01〜
    40重量%含まれている請求項1記載の光輝性水性イン
    キ。
  10. 【請求項10】 着色剤が、インキ全量中0.01〜3
    0重量%含まれている請求項1記載の光輝性水性イン
    キ。
  11. 【請求項11】 さらに、隠蔽性顔料が含まれている請
    求項1記載の光輝性水性インキ。
  12. 【請求項12】 前記鱗片状の光輝性粒子を筆跡乃至塗
    膜に定着させるバインダー成分を含有してなる請求項1
    記載の光輝性水性インキ。
  13. 【請求項13】 上記バインダー成分として合成樹脂エ
    マルジョンを含有してなる請求項12記載の光輝性水性
    インキ。
  14. 【請求項14】 上記合成樹脂エマルジョンが、インキ
    全量に対して固形分で0.01〜40重量%含まれてい
    る請求項13記載の光輝性水性インキ。
  15. 【請求項15】 インキ全量に対して、上記鱗片状の光
    輝性粒子が0.01〜40重量%、水溶性増粘樹脂が
    0.01〜40重量%、水溶性有機溶剤が1〜40重量
    %含まれている請求項14記載の光輝性水性インキ。
  16. 【請求項16】 上記合成樹脂エマルジョンが、アニオ
    ン性又はノニオン性を有し、かつ最低造膜温度は20℃
    以下である請求項13記載の光輝性水性インキ。
  17. 【請求項17】 さらに、着色剤がインキ全量に対して
    0.01〜30重量%含まれている請求項15記載の光
    輝性水性インキ。
  18. 【請求項18】 さらに、隠蔽性顔料が含まれている請
    求項12記載の光輝性水性インキ。
  19. 【請求項19】 少なくとも10μmのメジアン径を有
    し、上記メジアン径に対する粒子表面における平滑度の
    比が0.011以下であり、かつ、乾燥した筆跡の状態
    で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%以下
    となる鱗片状の光輝性粒子であって、この鱗片状の光輝
    性粒子を筆跡面全体に対して80%以下の分布度で分布
    させ、かつ上記光輝性粒子同士の間に前記着色剤粒子を
    分布させる光輝性水性インキの筆跡の形成方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも25μmのメジアン径を有
    し、上記メジアン径に対する粒子表面における平滑度の
    比が0.011以下であり、かつ、乾燥した筆跡の状態
    で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が40%以下
    となる鱗片状の光輝性粒子であって、この鱗片状の光輝
    性粒子を筆跡面全体に対して20〜45%の範囲の分布
    度で分布させ、かつ上記光輝性粒子同士の間に前記着色
    剤粒子を分布させる光輝性水性インキの筆跡の形成方
    法。
  21. 【請求項21】 鱗片状の光輝性粒子表面を覆う樹脂被
    膜の凹凸度が0.15μm以下である請求項19記載の
    光輝性水性インキの筆跡の形成方法。
  22. 【請求項22】 塗膜平滑度が9μm以上である請求項
    19記載の光輝性水性インキの筆跡の形成方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも10μmのメジアン径を有
    し、上記メジアン径に対する粒子表面における平滑度の
    比が0.011以下であり、かつ、乾燥した筆跡の状態
    で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%以下
    となる鱗片状の光輝性粒子であって、この鱗片状の光輝
    性粒子が筆跡面全体に対して80%以下の分布度で分布
    しており、かつ上記光輝性粒子同士の間に前記着色剤粒
    子が分布している分布状態とすることを特徴とする筆
    跡。
  24. 【請求項24】 少なくとも25μmのメジアン径を有
    し、上記メジアン径に対する粒子表面における平滑度の
    比が0.011以下であり、かつ、乾燥した筆跡の状態
    で、前記粒子の表面を覆う着色剤の被覆率が40%以下
    となる鱗片状の光輝性粒子であって、この鱗片状の光輝
    性粒子が筆跡面全体に対して20〜45%の範囲の分布
    度で分布しており、かつ上記光輝性粒子同士の間に前記
    着色剤粒子が分布している分布状態を有することを特徴
    とする筆跡。
  25. 【請求項25】 鱗片状の光輝性粒子表面を覆う樹脂被
    膜の凹凸度が0.15μm以下である請求項23記載の
    筆跡。
  26. 【請求項26】 塗膜平滑度が9μm以上である請求項
    23記載の筆跡。
  27. 【請求項27】 鱗片状の光輝性粒子と、水溶性樹脂、
    水溶性有機溶剤、着色剤及び水が含まれており、上記鱗
    片状の光輝性粒子は、少なくとも25μmのメジアン径
    を有する粒子であって、ELD型粘度計(3゜R14コ
    ーン、20℃)によって測定された回転数0.5rpm
    のときの粘度V0.5と回転数1.0rpmときの粘度
    1.0との比(V0.5/V1.0)で示されるチキ
    ソトロピー性指数(T.I.値)が、1.3以上であっ
    て、上記回転数0.5rpmのときの粘度V0.5が1
    000〜15000mPa・sである光輝性水性インキ
    がインキタンク内に充填されたボールペン。
  28. 【請求項28】 前記鱗片状の光輝性粒子が、前記メジ
    アン径に対する粒子表面における平滑度の比が0.01
    1以下であって、かつ、乾燥した筆跡の状態で、前記粒
    子の表面を覆う着色剤の被覆率が80%以下となる粒子
    である請求項27記載のボールペン。
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