JP2019005817A - 完全自動希釈装置 - Google Patents

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百瀬 豊
Yutaka Momose
豊 百瀬
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Abstract

【課題】クーラントタンクから混合液がオーバフローしないように警告音を発する二重の安全を備え、容器内の原液が切れた時に、混合液の供給を停止し、水だけの供給によるクーラント液の濃度低下を防止でき、混合液の供給が停止した場合に、希釈装置内の油が原液容器に戻ることを防止した装置を提供する。【解決手段】クーラントタンク内に混合液の液面の2位置を検出する検出器10と上限位置のみを検出する検出器9を配置する。さらに、2口を有するポリタンクおよびドラム缶に入った切削油等の容器に液面検出器6を備え、切削油がなくなった時点で電磁弁3を閉じ、水だけの供給を防ぎ、混合液の濃度の低下を防止する。更に、電磁弁3,4を希釈装置の水供給側と原液供給側にそれぞれ配置し、同時に、この2個の電磁弁の開閉を行うことで、混合液の供給が停止した際の原液が容器に戻り、次に作動した際のロスタイムに水だけが供給されることを防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、主液のエジェクター効果により原液を吸い上げて水と混合するもので、混合液を加工機の付属タンクへ放出し、該混合液の補充を自動的に行う希釈装置に関するものである。
現在、実際に使われている希釈装置は、原液である切削油と水を所定の濃度で混合し、希釈するクーラント希釈液装置が一般的であり、作業者がこの種の希釈装置を手に持って、目視で加工機に付属したタンクに補充している場合が多い。
或いは、前記タンク側の混合液の液面のみを検出して、タンクの水位が低下すると水供給側電磁弁を開き、希釈装置で所定の濃度の混合液をタンクに供給し、液面が上昇して、タンクが混合液で満たされると電磁弁を閉じるという自動補給装置もある。
クーラント液とは、水と切削油の3%〜10%の混合液であり、金属を加工する際に、バイト、刃具、カッターに噴きつけ、切削速度を上げ、冷却と精度を維持するためのものであるが、使用している間に水分が蒸発して、濃度の高い混合液となり液自身も減少するため、タンク側の濃度を一定に保つには比較的濃度の低いクーラント液で暫時補充する必要がある。

しかしながら、手持ちの希釈装置で人が補充する場合には、うっかりして、前記クーラントタンクから混合液をオーバフローさせてしまうことがある。また、前記のような自動補給装置では原液側のドラム缶、ピエール缶、ポリタンク内の液が空になり、希釈装置からは水だけが放出され、タンク内の混合液の濃度が極端に下がり、加工に支障をきたすことがあった。

また、前記自動供給装置において、水供給側の電磁弁のみを遮断して、運転を停止すると希釈装置の中の原液は原液容器に戻り、次に、前記水側電磁弁が開き運転を開始した直後は管内の空気のみを吸い上げて水だけがタンクに供給され、濃度が薄くなる場合がある。
更に、タンク側に設置された液面計のフロート部に異物が挟まり、液面検出器が動作しない場合でクーラント液が不本意にクーラントタンクからオーバフローすることがある。床が油まみれになり、滑り易くなり、清掃にも手間がかかる。
実際には、原液側である切削油等の液面検出は全くされていないのが実情である。なぜかというと、切削油の容器であるピエール缶や一斗缶等には穴が1箇所しかなく、液面計を設置する場所がない。また、2口を有するドラム缶やポリタンクでも液面が深く、ストロークが長い分液面計は価格が高くなり、そして、底の部分までの液面の検出が困難でどうしてもかなりの残液が出るからである。
特開2014−009671 実願2017−001680 特開2012−106787 特開平8−156751 実願2017−001680
加工機に付属したクーラントタンク内の混合液が不足した場合に、タンク内の濃度が略一定になるように適正に濃度設定された混合液を補充し、指定された液面で自動的に停止する。そして、液面検出器や取扱上トラブル等があってもクーラントタンクから混合液がオーバフローしないように警告音を発する二重の安全を備えた装置の提供。
また、容器内の原液が切れた時に、混合液の供給を停止し、水だけの供給によるクーラント液の濃度低下を防止できる装置を提供する。
更に、混合液の供給が停止した場合に、希釈装置内の油が原液容器に戻ることを防止した装置を提供する。
上記課題を達成するために、加工機に付属したクーラントタンク内に混合液の液面の2位置を検出する検出器と上限位置のみを検出する検出器を配置する。そして、2位置を検出する検出器は混合液の水位が低下すると電磁弁を開き、所定の濃度で混合液の供給を行い、一定の水位に達すると混合液の供給を停止する働きをする。そして、該検出器がごみの詰まり等で不本意に動作しない場合、他の上限検出器がアラームを発し、クーラントタンクから混合液がオーバフローするのを未然に防止する。
また、2口を有するポリタンクおよびドラム缶に入った切削油等の容器に液面検出器を備え、切削油がなくなった時点で電磁弁を閉じ、水だけの供給を防ぎ、混合液の濃度の低下を防止する。
更に、電磁弁を希釈装置の水供給側と原液供給側にそれぞれ配置し、同時に、この2個の電磁弁の開閉を行うことで、混合液の供給が停止した際の原液が容器に戻り、次に作動した際のロスタイムに水だけが供給されることを防止する。
液面検出器を適切にクーラントタンクと原液側ドラム缶やポリタンク等に設置することで混合液の不本意なオーバフローを防ぐことが可能となる。そして、希釈装置を停止した際の原液の戻りや、原液が無くなった場合の水供給の速やな停止により、適正なクーラント液の濃度の維持が可能となり、切削に適した品質の高いクーラント液の補充が可能となる。
また、適正な低濃度の混合液を供給することで、原液の消費量がかなり節減でき、更に、これまでの手作業が少なくなり、経済効果が大きくなることは自明である。
図1は本発明の完全自動希釈装置の実施例を示したものである。 図2は本発明の制御系の回路図を示したものである。。 図3は本発明の原液側の容器の構成を示したものである。
切削や研削等の加工機に付属したクーラントタンクへの最適濃度のクーラント液の補充・充填の可能な完全自動希釈装置を提供する。

図1は本発明の完全自動希釈装置の実施例を示したものである。希釈装置1は濃度調節器2、水側電磁弁3、および、原液側電磁弁4から構成されている。濃度設定器2は配管7によりクーラントタンクに接続されている。また、前記電磁弁3は水供給口8に接続され、前記電磁弁4は配管12で原液容器に接続されている。前記クラントタンクには2点動作式の液面検出器10と上限動作式の液面検出器9が設置されている。該液面検出器9は混合液13の液面が異常に上がった時に作動して警報器8を高音で鳴らすように構成されている。一方、前記液面検出器10は混合液13が消費されて所定の位置まで下がった際に作動し、そして、混合液13が供給されて所定の位置まで上がった際に作動し、混合液の供給をストップする構成となっている。また、原液容器には下限動作式の液面検出器6が設置されている。原液容器内の原液11がなくなると作動し、混合液の供給をストップするように構成されている。
尚、制御盤5は前記液面検出器からのON・OFF信号を受けて適時、前記電磁弁3,4のON・OFFを行い、希釈装置1をコントロールする。
図2は本発明の制御盤5の回路図を示したものである。混合液13が消費されて液面が所定の位置まで下がると液面検出器10の下段のフロートスイッチがONとなり、リレー18が作動・保持され、水側と原液側の電磁弁3,4が同時に作動し、電磁弁灯16が点灯する。そして、混合液が前記クラントタンクに供給され、所定の位置まで液面が上がると今度は、上段のフロートスイッチがONとなり、リレー19が作動し、リレー18が解除され、前記2個の電磁弁が閉じ、混合液の供給を停止する。この動作を繰り返し、混合液の自動補充が達っせられる構成となっている。一方、原液容器内の原液11は減少し続けるが、液面が原液容器の底に至ると液面検出器6のフロートスイッチがONとなり、リレー19が作動し、前記2個の電磁弁3,4が同時に閉じ、混合液の供給を強制的にストップし、オイル灯17を点灯、警告音を鳴らす構成となっている。この警告で新しい原液容器との交換が必要となる。
原液容器の交換時には漏電ブレーカ14を切って電源灯15が消灯したのを確認して行う。更に、クラントタンクに設置されたオーバフロー検出器9は上限位置で警報器8で警告音を発する様に独立して構成されている。これは、制御回路、液面検出器にトラブルが生じてもクーラントタンクからの混合液がオーバフローすることを防止するためである。
図3は本発明の原液側の容器の構成を示したものである。原液容器がポリタンクやドラム缶のように2口の蓋がある場合には一方に液面検出器11が設置でき、他方に原液供給用の配管12を差し込むことが可能となる。そして、原液容器の交換の際には、液面検出器11と配管12の差し替えが可能となる構成となっている。
3個の液面検出器を具備した濃度設定可能な完全自動希釈装置を提供する。このような希釈装置はクーラント液の充填・補充に用いることで良質のクーラント液の供給のみならず、作業効率を上げ、油の節減による省資源化に大きく寄与する。用途もクーラント液の生成だけでなく、水と混合する肥料や消毒液などの生成にも用いることが可能である。
1 希釈装置
2 濃度設定器
3 電磁弁
4 電磁弁
5 制御盤
6 液面検出器
7 配管
8 警報器
9 オーバフロー液面検出器
10 2点式液面検出器

Claims (3)


  1. 混合器側タンクに2点動作式の液面検出装置を具備した濃度設定可能な希釈装置において、原液容器側にも差し替え可能な液面検出器を備え、原液がなくなった際に前記希釈装置を速やかに停止し、常に濃度が変わらない混合液を供給できることを特徴とする完全自動希釈装置。
  2. 請求項1の完全自動希釈装置において、水側と原液側にそれぞれ電磁弁を備え、希釈装置の停止時に、同時に閉じ、不本意に原液が容器側に戻ることを防止した完全自動希釈装置。
  3. 請求項1の完全自動希釈装置において、混合器側に設置された液面検出器や取扱上のトラブルで混合液がタンクからオーバフローする前に独立した電源で作動する液面検出器および警告器を具備したことを特徴とする完全自動希釈装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021065938A (ja) * 2019-10-17 2021-04-30 Ckd株式会社 希釈液補充装置、及び、希釈液補充方法
CN113926356A (zh) * 2021-11-29 2022-01-14 江苏昌华化工有限公司 一种水性丁苯胶乳生产装置及生产方法
WO2023021699A1 (ja) * 2021-08-20 2023-02-23 Dmg森精機株式会社 クーラント処理装置

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