JP2022068391A - 混合液供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合液の原液濃度が一定した混合液を安定的に生成することができる混合液供給装置を提供する。【解決手段】混合液供給装置1によれば、水道から供給される水を一時的に貯水槽14に貯留して、この貯水槽14から送水ポンプ17を用いて水を混合器20へ一定流量かつ一定圧力(水圧)で移送(圧送)するので、混合器20の入水口20cへ供給される水を、送水ポンプ17による圧送によって一定圧力とすることができ、原液タンクDCから原液を原液路21を通じて吸引する負圧力も安定化することができ、結果、混合液の濃度を安定化させることができる。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り [刊行物等] 令和1年10月28日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和1年12月27日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年2月25日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年4月24日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年6月17日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年7月10日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年7月10日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年9月17日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年10月7日に岩本工業株式会社倉部工場にて卸販売 [刊行物等] 令和2年1月7日に株式会社FUJI豊田事業所にて納品 [刊行物等] 令和2年2月25日に岡田研磨株式会社にて納品 [刊行物等] 令和2年4月28日に株式会社FUJI豊田事業所にて納品 [刊行物等] 令和2年6月19日に株式会社小沢精密工業染地台工場にて納品 [刊行物等] 令和2年7月14日に株式会社丸共ユニオン辰野工場にて納品 [刊行物等] 令和2年7月14日に鍋屋バイテック会社本社・関工園にて納品 [刊行物等] 令和2年9月18日にBBSジャパン株式会社高岡工場にて納品 [刊行物等] 令和2年10月9日に株式会社フジキン大阪工場柏原にて納品 [刊行物等] 令和1年11月18日に日刊工業新聞の同日付第23面にて発表 [刊行物等] 令和2年3月4日に日刊工業新聞の同日付第15面にて発表 [刊行物等] 令和2年6月10日に日刊工業新聞の同日付第22面にて発表 [刊行物等] 令和2年6月24日に日刊工業新聞の同日付第10面にて発表 [刊行物等] 令和2年7月22日に日刊工業新聞の同日付第1面にて発表 [刊行物等] 令和2年7月27日に日刊工業新聞の同日付第17面にて発表 [刊行物等] 令和2年9月3日に北國新聞の同日付第5面にて発表 [刊行物等] 令和2年9月7日に日刊工業新聞の同日付第8面にて発表 [刊行物等] 令和2年9月8日に日刊工業新聞の同日付第9面にて発表 [刊行物等] 令和2年9月23日に日刊工業新聞の同日付第18面にて発表
特許法第30条第2項適用申請有り [刊行物等] 令和1年10月31日~令和1年11月2日に富山県ものづくり総合見本市2019にて発表 [刊行物等] 令和2年2月26日~令和2年2月28日に日本ものづくりワールド2020(第2回工場設備・備品展)にて公表 [刊行物等] 令和2年9月9日~令和2年9月11日に名古屋ものづくりワールド2020(第4回工場設備・備品展)にて公表 [刊行物等] 令和2年10月7日~令和2年10月9日に関西ものづくりワールド2020(第5回関西工場設備・備品展)にて公表 [刊行物等] 令和1年12月16日に令和元年度いしかわ企業研究者表彰表彰式にて発表 [刊行物等] 令和1年12月28日に岩本工業株式会社社内「餅つき大会」にて発表 [刊行物等] 令和1年12月27日に岩本工業株式会社倉部工場にて常設展示
本発明は、クーラント原液などの原液を水で希釈したクーラント混合液などの混合液をを工作機械などの被供給装置へ供給するために用いられる混合液供給装置に関するものである。
従来の混合液供給装置は、クーラントの原液を水で希釈したクーラントの混合液などの混合液を供給するために用いられる。この混合液供給装置は、原液と水とを混合する混合器に対し、上水道、工業用水道又は井戸水(井戸用ポンプにより井戸から水を汲み上げた水)などように送水用ポンプにより水を圧送してくる給水源(本願書面において、これらをまとめて「水道」と定義する。)から水を供給するための給水路が電磁弁などの給水弁を介して直接接続されている。この混合器は、その内部に水道から供給される水流を流入させて通過させることで、その内部に負圧を発生させて、この負圧によって混合器内部に原液を吸引し、その内部で吸引した原液と水流とを混合させて、原液を水で希釈した混合液として排出するようになっている。
特許第4912119号公報
しかしながら、上記した従来の混合液供給装置では、混合器に接続される水の給水路が分岐して別の水道蛇口や水を利用する装置にもそれぞれ接続されることがあり、複数の箇所で同時に水が使用された場合に、混合器に供給される水圧が変動してしまう。よって、混合器内部を通過する水流に作用する水圧が常時一定にできずに不安定となるため、混合器内で発生する負圧も不安定に変動し、この負圧により吸引される原液の流量も不安定に変動する結果、原液の濃度が一定した混合液を製造することが困難となるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、混合液中の原液の濃度(以下「原液濃度」という。)が一定した混合液を安定的に生成することができる混合液供給装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するため、第1発明の混合液供給装置は、水道から供給される水を一時貯水する貯水槽と、水道から水を貯水槽へ給水する給水路と、その給水路を開閉する給水弁と、前記貯水槽から水を送水する送水路と、その送水路を通じて水を一定圧力かつ一定流量で移送する送水ポンプと、その送水ポンプにより前記送水路から供給される水流により発生する負圧によって原液を吸引するとともにその原液と前記水流とを混合した混合液を排出する混合器と、その混合器から排出される混合液を一時貯液する貯液槽と、その貯液槽から混合液を工作機械などの被供給装置へ送液する送液路と、前記貯水槽の水位であって上限水位及び下限水位並びにその上限水位及び下限水位の中間にある中間水位を検出する水位検出器と、前記貯液槽の液位であって上限液位及び下限液位並びにその上限液位及び下限液位の中間にある中間液位を検出する液位検出器と、前記水位検出器によって前記貯水槽の水位が前記中間水位まで低下した場合に、前記給水弁を開栓して水道から前記貯水槽へ水を補給する水補給手段と、前記液位検出器によって前記貯液槽の液位が前記中間液位まで低下した場合に、前記送水ポンプを始動して前記貯水槽から前記混合器へ水を供給して混合液を前記貯液槽へ補給する混合液補給手段とを備えている。
なお、上限水位は貯水槽のオーバーフローを防止するために水の補給(給水)を停止(即ち、給水弁を閉栓)する水位であり、下限水位は送水ポンプの空運転防止のためこの送水ポンプを停止する水位であり、上限液位は貯液槽のオーバーフローを防止するために混合液の補給(生成)を停止(即ち、送水ポンプを停止)する水位であり、下限液位は送液ポンプの空運転防止のためこの送液ポンプを停止する水位である。
この第1発明の混合液供給装置によれば、水道から給水路を通じて水を混合器に供給する場合、水道から給水路を通じて水を貯水槽に一旦貯留し、この貯水槽に貯留された水を送水ポンプによって一定圧力及び一定流量で送水路を通じて混合器へ供給できる。このため、混合器の内部で発生する負圧を一定化することができ、混合器による原液の吸引力を一定化でき、混合器の原液端子から吸引される原液の流量を一定化でき、結果、混合器により混合される混合液の原液濃度を一定にすることができる。
ここで、仮に、貯水槽の水位が下限水位未満になってから貯水槽への水補給を開始する場合は、貯水槽の水が空になって送水ポンプへ水ではなくて空気が吸い込まれて、送水ポンプを空運転させてしまう恐れがあることから、送水ポンプの空運転の防止処置として、貯水槽への水補給中に送水ポンプを停止させる必要があり、結果、貯水槽への水補給中に混合液の生成を行えないという問題点がある。
一方で、仮に、貯水槽の水位が上限水位より下がると即座に貯水槽への水補給を開始する場合は、上記した送水ポンプの空運転を防止することはできるが、貯水槽の水位が上限水位より下がると貯水槽への水補給を行い、結果、貯水槽の水位が上限水位まで回復すると水補給を停止することとなるため、貯水槽の水を送水ポンプにより混合器へ送水して消費し続ける状況下にあっては、貯水槽への水補給が短い時間で頻繁に繰り返し行うこととなり、給水弁の開閉動作を頻繁に行わなければならず、給水弁の故障を招いてしまうという問題点がある。
また、仮に、貯液槽の液位が上限液位より下がると即座に送水ポンプによる混合器への送水を開始して混合液の生成(補給)を開始する場合、貯液槽の液位が上限液位より下がると貯液槽への混合液補給を行い、結果、貯液槽の液位が上限液位まで回復すると混合液補給を停止することとなるため、貯液槽の混合液を送液ポンプにより送液路を通じて工作機械などの被供給装置へ送液して消費し続ける状況下にあっては、貯液槽への混合液補給及びその停止を短い時間で頻繁に繰り返えさなければならない。
この結果、送水ポンプは短時間に頻繁にオンオフを繰り返すチャタリングのような挙動をすることとなり、送水ポンプの故障の原因となるとともに、送水ポンプの始動直後の数秒間の立ち上がり時間中の不安定な動作期間に混合液の補給を行うこととなる結果、送水ポンプによる送水中の水圧や流量が一定せず混合液の原液濃度が一定化できなくなるという問題点がある。
また一方で、貯液槽の液位が下限液位未満になってから貯液槽への混合液の補給(生成)を開始する場合は、上記した上限液位付近での混合液の補給繰り返しに比べて混合液の原液濃度は一定化できるが、貯液槽の混合液が空になって送液ポンプに混合液ではなくて空気が吸い込まれて、送液ポンプを空運転させてしまう恐れがあることから、送液ポンプの空運転の防止処置として、貯液槽への混合液補給中に送液ポンプを停止させる必要があり、結果、送液ポンプにより工作機械などの被供給装置へ混合液の供給を行えず、結果、被供給装置自体の稼働停止を招く恐れもあるという問題点がある。
これらに対し、第1発明の混合液供給装置によれば、水位検出器によって貯水槽の水位が上限水位と下限水位との中間にある中間水位まで低下した場合に、水補給手段によって給水弁を開栓して水道から貯水槽へ水を補給するとともに、液位検出器によって貯液槽の液位が上限液位と下限液位との中間にある中間液位まで低下した場合に、混合液補給手段によって送水ポンプを始動して貯水槽から混合器へ水を供給して混合液を貯液槽に補給できる。
このように、貯水槽の水位がその上限水位及び下限水位から離れた中間位置にある中間水位未満となった場合に水の補給(給水)を開始するので、上記した給水弁の頻繁な開閉を防止でき給水弁の故障を回避でき、上記した水補給時に送水ポンプの空運転を防止するために送水ポンプを停止することも不要となることから水補給中でも混合液の生成のために送水ポンプによる送水を継続できる。
また、貯液槽の液位がその上限液位及び下限液位から離れた中間位置にある中間液位になった場合に混合液の補給(生成)を開始するので、上記した送水ポンプのチャタリング的な動作に伴う混合液の原液濃度の一定化でき、上記した混合液の補充時に送液ポンプの空運転を防止するために送液ポンプを停止することも不要となることから工作装置などの被供給装置を継続的に稼働できる。
第2発明の混合液供給装置は、第1発明の混合液供給装置において、前記送水ポンプの始動と同時に設定時間の計時を開始する計時手段と、その計時手段による計時によって設定時間が経過した場合にオフ状態からオン状態にされる遅延終了フラグと、その遅延終了フラグがオフ状態であって前記送水ポンプによる送水状態であって前記送液ポンプの始動条件が成立している場合に、前記送液ポンプを停止して混合液の移送を禁止する一方、その遅延終了フラグがオン状態であって前記送水ポンプによる送水状態であって前記送液ポンプの始動条件が成立している場合に、前記送液ポンプを始動して混合液の移送を開始する送液ポンプ始動遅延手段とを備えている。
ここで、混合液供給装置において、混合液の生成用の送水ポンプと混合液の移送用の送液ポンプとを同時に始動させる状況が生じてしまうと、これら両ポンプの起動時に突入電流が発生してしまう。このため、一般的な家庭用電源として広く普及しているAC100Vの単相交流電源では、電流過多となってブレーカーが通電を遮断してしまうため、混合液供給装置を可動することができず、かかる電流過多の状況に対応できるAC200Vの三相交流電源を使用しなければならないという問題点があった。
これに対し、第2発明の混合液供給装置によれば、第1発明の混合液供給装置と同様の作用及び効果を奏するうえ、送水ポンプが始動すると同時に計時手段が作動し、その計時手段による計時が設定時間を経過すると遅延終了フラグがオフ状態からオン状態になる。
送液ポンプ始動遅延手段は、稼働中の送水ポンプによる送水状態であって送液ポンプの始動条件が成立していも、遅延終了フラグがオフ状態の場合、送液ポンプを停止して混合液の工作機械などの被供給装置への送液を禁止できる。また一方で、送液ポンプ始動遅延手段は、送水ポンプによる送水開始(始動)から設定時間が経過して遅延終了フラグがオン状態となった場合、稼働中の送水ポンプによる送水状態であっても、送液ポンプの始動条件が成立しているならば、送液ポンプを始動して混合液の送液を開始できる。
このように送液ポンプ始動遅延手段によれば、計時手段と遅延終了フラグとによって計時手段に設定された設定時間の分だけ、送水ポンプの始動時点から送液ポンプの始動時点までの時間を所定時間分だけ遅延させられるので、これら送水ポンプ及び送液ポンプに起動時の突入電流が同じタイミングで生じることを防止して、両ポンプへの起動時の突入電流の流入タイミングを分散できるので、敢えてAC200Vの三相交流電源を使用することなく、一般的な家庭用電源として広く普及しているAC100Vの単相交流電源を用いて、この混合液供給装置を安全に稼働することができる。
第3発明の混合液供給装置は、第1又は第2発明の混合液供給装置において、前記貯水槽の上限水位より低い位置に設けられる前記送水路(貯水槽から送水ポンプへの取水部を含む。)と、その送液路の中で最も高位置にある部分の高さ以下の位置に設けられ前記貯水槽の水位が上限水位にある場合に前記送水路を通じて前記貯水槽から水が流入する前記送水ポンプの吸込口と、電源装置をオフ状態からオン状態にするために操作される起動スイッチと、その起動スイッチの操作により電源装置がオン状態となった場合に、前記貯水槽への前記給水弁を開栓して前記給水路を通じて水道から水を貯水槽へ補給し、その貯水槽の水位が前記上限水位となるまで前記送水ポンプの始動を遅延させる送水ポンプ空運転防止手段とを備えている。
ここで、例えば、混合液供給装置において、送水路の一部でも貯水槽の上限水位より高い位置にあると、送水ポンプを初期稼働させる際に、あらかじめ貯水槽に水を上限水位まで入れておいても送水路に自然と水が流れ込まないため、送水ポンプに手作業で呼び水を別途入れるなどしなければ、送水ポンプが空運転状態となって故障してしまうという問題点があった。
これに対し、第3発明の混合液供給装置によれば、第1又は第2発明の混合液供給装置と同様の作用及び効果を奏するうえ、送水路は、貯水槽の上限水位より低い位置に設置され、この送水路の中で最も高い位置にある部分の高さ以下に送水ポンプの吸込口が設けられるので、貯水槽の水位が上限水位に達すると、送水路及び送水ポンプの吸込口が貯水槽の水面よりも低くなって、貯水槽内の水を送水路に自然に流入させて送水ポンプの吸込口へと供給することができ、送水ポンプに手動で呼び水を供給する事前準備が不要となる。
特に、送水ポンプ空運転防止手段によれば、起動スイッチが操作されて電源装置をオフ状態からオン状態にした場合、給水弁を開栓して給水路を通じて水道から水を貯水槽へ給水し、その貯水槽の水位が上限水位となるまで送水ポンプの始動を遅延させるので、貯水槽の水位が送水路よりも高い位置になって貯水槽内にある水が送水路から送水ポンプの吸入口へと自然に流入した後に送水ポンを始動させることができ、送水ポンプの空運転を防止できる。
第4発明の混合液供給装置は、第1から第3発明のいずれかの混合液供給装置において、前記送液路を通じて混合液を加圧して移送する前記送液ポンプと、その送液路における被供給装置側の端部開口であって被供給槽に混合液を送り出す送出口と、その送出口を開閉するため、被供給槽内にある混合液から浮力を受けて混合液の液面の上下に伴って上下動するフロートと、そのフロートを有するとともに当該フロートの上下動に伴う力を用いて開閉される送出口開閉弁とを備えており、被供給槽内にある混合液の液面が上限液位まで前記フロートが上昇した場合に前記送出口開閉弁を閉栓して前記送出口を閉塞する一方、被供給槽内にある混合液の液面が上限液位から低下して前記フロートが下降した場合に前記送出口開閉弁を開栓して前記送出口を開放するものである。
この第4発明の混合液供給装置によれば、第1から第4発明のいずれかの混合液供給装置と同様の作用及び効果を奏するうえ、被供給槽は、工作機械などの被供給装置に設けられる混合液の貯液槽であって、貯液槽から送液路を通じて送液ポンプによって移送された混合液を被供給装置に供給する前に一時的に貯留するものである。また、貯液槽に貯液された混合液は、送液ポンプによって加圧された状態で送液路を通じて被供給槽へ移送される。
また、送液路の送出口は、送出口開閉弁によって開閉される。この送出口開閉弁は、被供給槽の混合液の液面の上下に伴ってフロートが混合液から浮力を受けて上下動することで、このフロートの上下動に伴う力を用いて開閉される。
具体的には、被供給槽内にある混合液の液面が上限液位になると、その混合液から浮力を受けてフロートが上昇して、このフロートの上昇動に伴う力によって送出口開閉弁が閉栓されて、送液路の送出口が閉鎖される。一方、被供給槽内にある混合液の液面が上限液位から低下すると、その混合液から浮力を受けてフロートが下降して、このフロートの加工移動に伴う力によって送出口開閉弁が開栓されて、送液路の送出口が開放される。
そして、送液路の送出口が送出口開閉弁によって開放されると、送液ポンプによって加圧状態となった混合液がその圧力によって送液路内から送出口を通じて流出して、この流出した混合液が被供給槽に補給される。一方、送液路の送出口が送出口開閉弁によって閉塞されると、送液路の送出口からの混合液の流出が止められて被供給槽への混合液の補給が停止される。
このように、送液路の送出口から被供給槽への混合液は、送液ポンプにより加圧されて送液路へ供給されているので、フロートの動作によって送出口開閉弁が送出口を閉塞状態から開放状態するすることによって、送液路の送出口から被供給槽へ流出される。このため、混合液を被供給槽に補給する度に、送液ポンプを始動する必要がなく、送液ポンプが停止していても、送液路内で加圧された混合液が自然と被供給槽へ流れ込むことができる。
しかも、被供給槽の送出口を開閉するための電磁弁や、被供給槽内の混合液の液位を検出する液位検出器や、これらを用いて送出口の開閉を制御する制御回路などを別途設けることが不要となる。
第5発明の混合液供給装置は、第1から第4発明のいずれかの混合液供給装置において、前記水位検出器は前記中間水位の検出部を前記上限水位及び下限水位の検出部の間で位置変更可能となっており、前記液位検出器は前記中間液位の検出部を前記上限液位及び下限液位の検出部の間で位置変更可能となっている。
この第5発明の混合液供給装置によれば、第1から第4発明のいずれかの混合液供給装置と同様の作用及び効果を奏するうえ、貯水槽の水位検出を行うための水位検出器について、中間水位の検出部を上限水位の検出部と下限水位の検出部との間で位置(高さ)を変更することができ、貯液槽の混合液の液位検出を行うための液位検出器について、中間液位の検出部を上限液位の検出部と下限液位の検出部との間で位置(高さ)を変更することができる。よって、上記した送水ポンプ又は送液ポンプのチャタリング的動作を防止するために必要な十分な時間間隔を確保するため必要となる上限水位又は上限液位から中間水位又は中間液位までの高低差(水量)を、貯水槽の断面積と送水ポンプの流量とに合わせて調整して、より好適な中間水位又は中間液位の検出部の位置を設定することができる。
本発明の混合液供給装置によれば、水圧が不安定となる水道から供給される水を混合器に直接供給するのではなく、水道から供給される水を貯水槽に一旦貯留してから送水ポンプによって一定水圧かつ一定流量で混合器に移送するので、混合器による原液の吸引力となる混合器内部の負圧を一定化することができ、原液の混合器への流入量を一定化でき、結果、一定濃度の混合液を安定供給することができるという効果がある。
本実施形態の混合液供給装置の外観図である。 混合液供給装置の内部構造を示した配管図であり、 混合液供給装置の電気的構成を示したブロック図である。 制御プログラムが演算処理部により実行されることで制御装置の一部として実現される各処理部を示したブロック図である。 混合液供給装置と複数の被供給装置とが送液路の他部を介して接続された配管状態を示した図である。 被供給槽における送出口開閉弁の配設箇所の拡大斜視図である。
<本実施形態の構成について>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態である混合液供給装置1の一例について説明する。図1は、本実施形態の混合液供給装置1の外観図である。なお、本実施形態では、原液としてクーラント原液を、混合液としてクーラント原液に水を混合して希釈することで被工作物を加工する際に刃具の冷却潤滑剤として用いられるクーラント混合液を、被供給装置として工作機械を用いて、以下説明するものとする。
<混合液供給装置1の外観>
図1に示すように、本実施形態の混合液供給装置1は、正面視縦長長方形状のケース体2を備えており、このケース体2には、後述する原液タンクDC(図2及び図3参照。)、給水路12の他部(図2、図5中の符号12b(以下同じ。))、送液路28の他部(図2、図5中の符号28b(以下同じ。))、及び、送出口開閉弁50を除いた主要な装備の全てが備えられている。
<ケース体2>
ケース体2には、操作パネル3と、漏液ランプ4と、原液切れランプ5と、給油ガン6とが設けられている。
<操作パネル3>
操作パネル3は、混合液供給装置1の運転に必要な操作を行うために作業員により操作されるパネルである。この操作パネル3は、ケース体2の前面上部に設けられている。また、この操作パネル3には、主に、起動スイッチ7と、停止スイッチ8と、混合液生成ランプ9と、混合液移送ランプ10と、表示器11とが設けられている。
<起動スイッチ7>
起動スイッチ7は、後述する制御装置40の制御電源部45をオフ状態からオン状態すするために操作される押しボタン型のスイッチであり、制御電源部45がオン状態になる結果、制御装置40がオフ状態からオン状態となって当該制御装置40から混合液供給装置1の各部へ制御信号(制御電圧)を出力可能な状態となり、制御装置40によって混合液供給装置1の各部を制御処理可能な状態となる。即ち、起動スイッチ7が押下されることによって、制御装置40の制御電源部45がオン状態となり、制御装置40の制御処理を介して混合液供給装置1の各部へ電力供給が適宜開始されて、混合液供給装置1が運転状態となる。
<停止スイッチ8>
停止スイッチ8は、電源35(図3及び図4参照。)から制御装置40への電力供給を切断して制御電源部45をオン状態からオフ状態にして混合液供給装置1の各部への電力供給を停止するために操作される押しボタン型のスイッチである。この停止スイッチ8が押下されると、制御電源部45がオフ状態となって混合液供給装置1の各部へ電力供給が停止され、混合液供給装置1の運転が停止される。
<混合液生成ランプ9・混合液移送ランプ10>
混合液生成ランプ9は、混合液を生成中である場合に点灯されるランプであり、具体的には、送水ポンプ17が稼働中である場合に点灯される。また、混合液移送ランプ10は、混合液を被供給装置100へ移送中である場合に点灯されるランプであり、具体的には、送液ポンプ29が稼働中である場合に点灯される。
<表示器11>
表示器11は、タッチパネル機能を有した液晶表示器であり、後述する制御装置40の制御処理によって、送水ポンプ17により供給される水の流量、原液タンクDCから吸引される原液の流量、混合器20により生成される混合液の流量、及び、これらから計算される混合液中に含まれる原液の濃度(以下「混合液の濃度」という。)などを表示することができ、かつ、その表示面を押下することによってその表示内容の切り替え操作を行うことができる。
なお、上記した水の流量は後述の水流量計18により検出され、原液の流量は後述の原液流量計22により検出され、混合液の濃度は水流量及び原液流量の検出値に基づいて制御装置40の演算処理部41によって算出される。
<漏液ランプ4・原液切れランプ5>
漏液ランプ4は、混合液の漏出を検出するための漏液センサー(図示せず。)が後述するケース2内にある各種流路(給水路12、送水路16、原液路21,給液路24、送液路28及びこれらに接続されて流路の一部となる機器を含む。)、貯水槽14又は、貯液槽26からの漏液を検出した場合に点灯される回転灯型のランプであり、原液切れランプ5は、後述する原液検出器23によって原液タンクDCに収容される原液の不足が検出された場合に、原液タンクDCの交換が必要となったことを警告するために点灯される回転灯型のランプである。
<給油ガン6>
給油ガン6は、後述する貯液槽26に貯留される混合液を直接抽出するための給油用の注入ノズルであり、作業員がハンドル6aを把持してレバー6bを手指で引くことにより送液ポンプ29に接続されたホース6cを介して混合液を貯液槽26から吸引してノズル部6dの先端から吐出するものである。この給油ガン6によれば、例えば、小型の工作機械に送液路28の他部をわざわざ引き込むことなく、混合液を小分け用の容器に取り分けて小型の工作機械に供給することができる。
また、この給油ガン6は、ノズル部6dを差し込んで混合液を注入した容器内に混合液が満杯になってノズル部6dの先端が液面に浸かると、そのノズル部6dからの混合液の吐出を停止するオートストップ機能を備えている。
<混合液供給装置1の内部構造>
図2は、混合液供給装置1の内部構造を示した配管図であり、図中の2点鎖線の矢印は水、原液及び混合液の流れを、細実線の矢印は電気的配線を、太実線の矢印は配管を、それぞれ示している。なお、図2中に2箇所ある記号「X」同士は電気的な接続状態にあり、同じく2箇所ある記号「Y」同士は電気的な接続状態にある。
図2に示すように、混合液供給装置1は、上記したケース体2の内部に、主に、給水路12の一部(図2中の符号12a(以下同じ。)をいう。)と、給水弁13と、貯水槽14と、水位検出器15と、送水路16と、送水ポンプ17と、水流量計18と、送水弁19と、混合器20と、原液タンクDCから原液を移送する原液路21と、原液流量計22と、原液検出器23と、給液路24と、給液弁25と、貯液槽26と、液位検出器27と、送液路28の一部(図2中の符号28a(以下同じ。)をいう。)と、送液ポンプ29と、制御装置40とを備えている。
<給水路12・給水弁13>
給水路12は、水道から水を貯水槽14へ給水するパイプやホースなどの流路である。この給水路12の一部はケース体2の内部に設けられており、この給水路12の他部はケース体2の外に設けられ上水道や工業用水道などの水道や井戸水を汲み上げる給水ポンプ(以下、まとめて「水道」という。)に接続されている。給水弁13は、給水路12の一部の途中に設けられており、この給水路12の流路を開閉する電磁弁である。
<貯水槽14>
貯水槽14は、給水路12を介して水道から供給される水を一時貯水する容器であり、この貯水槽14には、これに貯留される水の液面の位置を検出する水位検出器15が配設されている。
<水位検出器15>
水位検出器15は、貯水槽14の内部に上下方向に間隔を隔てて設けられる3つの検出部15a~15cを備えており、これら3つの検出部15a~15cのそれぞれが水面を検出するためのセンサとなっている。これら3つの検出部15a~15cは、いずれも制御装置40と電気的に接続されており、これら各検出部15a~15cから出力される水位の検出信号は制御装置40へ入力される。
3つの検出部15a~15cのうち、その最上部にある検出部15aが貯水槽14の水位(水面位置)のうち上限位置となる上限水位W1を検出し、その最下部にある検出部15cが貯水槽14の水位のうち下限位置となる下限水位W3を検出し、上限水位W1及び下限水位W3の検出部15a,15cの中間にある検出部15bが上限水位W1と下限水位W3との中間にある中間水位W2を検出する。
例えば、本実施形態では、この水位検出器15の各検出部15a~15cとして、水位が上昇して水中に沈むと浮力を受けて上昇してオン状態又はオフ状態の一方に切り替わり、水位が低下して水中から出ると浮力を失って下降してオン状態又はオフ状態の他方に切り替わるという機能を有したフロートスイッチが用いられている。
また、水位検出器15の検出部15a~15cは、貯水槽14の中で上下に延びるガイドバー15dに沿ってそれぞれ上下方向に移動可能となっており、各検出部15a~15cの上下には、これらの上下動を規制するストッパがそれぞれ設けられている。
なお、水位検出器15は、その3つの検出部15a~15cの配設位置をガイドバー15d上の任意の位置を変更自在な構造を有するものであっても良く、上限水位W1は下限水位W3及び中間水位W2よりも高い任意の位置に、下限水位W3は上限水位W1及び中間水位W2よりも低い任意の位置に、中間水位W2は上限水位W1及び下限水位W3の間にある任意の位置に、それぞれ位置変更自在なものであっても良い。
<送水路16>
送水路16は、貯水槽14から水を混合器20へ送水するパイプやホースなどの流路である。この送水路16は、その基端部が貯水槽14の中にあり、その先端部が混合器20の入水口20cに接続されている。この送水路16は、その全体が貯水槽14の上限水位W1より低い位置に設置されており、その貯水槽14の中にある基端部分が貯水槽14から水を汲み上げるための汲上路(取水路)16aとなっている。
この送水路16の汲上路16aは、貯水槽14の下限水位W3より低い位置から上方に向かって垂設されており、その下端部にストレーナ16bが接続されている。このストレーナ16bは、汲上路16aへ流入する水からごみや異物を除去するためのフィルタであり、このストレーナ16bを通過した水が汲上路16aを通過して貯水槽14内の上部へ向かって移送されて貯水槽14の外へと流れ出るようになっている。
この送水路16の汲上路16aは、貯水槽14の上限水位W1(上限水位W1の検出部15aの設置位置)よりも高低差hだけ低い位置にある引出口(見かけ上の取水口)14aから貯水槽14の外へと引き出されており、この引出口14aは、貯水槽14の中間水位W2よりも高くかつ上限水位W1よりも低い位置に設けられている。また、この送水路16は、貯水槽14の引出口14aから引き出された部分が折れ曲がって更に下方に延設されて送水ポンプ17の吸込口17aに接続されている。
<送水ポンプ17>
送水ポンプ17は、上記した送水路16の途中、即ち、送水路16における貯水槽14側の端部と混合器20側の端部との間に介設されており、この送水路16を通じて水を混合器20へ向かって一定圧力かつ一定流量で移送する水移送用のポンプである。この送水ポンプ17は、貯水槽14から送水路16を通じて水が流入する開口部である吸込口17aと、混合器20へ向けて水を流出させる開口部である吐出口17bとを備えており、貯水槽14から送水路16を通じて吸込口17aへ流入した水を吐出口17bから吐出して混合器20へ移送する。
ここで、送水ポンプ17の吸込口17aは、送水路16の中で最も高い位置にある部分の高さ位置以下に設けられている。具体的には、この送水ポンプ17の吸込口17aは、送水路16における上記した引出口14aを通過する部分の高さよりも低い位置に設けられており、貯水槽14の水位が上限水位W1に達した場合に、その貯水槽14内にある水が送水路16を通じて送水ポンプ17の内部へ自然と落下流入するようになっている。
<送水路16・水流量計18>
送水ポンプ17の吐出口17bには送水路16の続きの部分が接続されており、この送水路16の先端部は混合器20の入水口20cに接続されている。また、この送水路16における送水ポンプ17と混合器20とを繋ぐ部分の途中には、この送水路16を通過する水の流量を検出する水流量計18が設けられている。例えば、この水流量計18は、その内部を水が通過することで流量を計測するカルマン渦式水用流量センサである。
<送水弁19>
送水弁19は、送水路16の途中に設けられており、この送水路16の流路を開閉する電磁弁である。この送水弁19は、送水ポンプ17の稼働時に当該送水弁19が開栓されることで送水路16を開通する一方、送水ポンプ17の停止時に当該送水弁19が閉栓されることで送水路16を閉鎖する。
<混合器20>
混合器20は、送水ポンプ17により送水路16から供給された水が混合器本体20aの内部を通過するときに生じる水流によって、その混合器本体20aの内部に負圧を発生させて、この負圧によって原液を原液タンクDCから混合器本体20aの内部に吸引するとともに、その吸引した原液を混合器本体20aの内部を通過する水流に混合させて混合液を生成して、これを混合器本体20aの内部からその外へ排出するものである。この混合器20には、その混合器本体20aの内部で発生した負圧により吸引される原液の流量を微調節して混合液の濃度を調整するための濃度調整グリップ20bが設けられている。
混合器20は、送水路16の先端部が接続される入水口20cと、原液路21の先端部が接続される原液口20dと、給液路24の基端部が接続される吐出口20eとが、混合器本体20aにそれぞれ設けられており、入水口20cから混合器本体20aへと流入した水と原液口20dから混合器本体20aへと流入した原液とが混合器本体20a内で混合されて、この混合液を吐出口20eから混合器本体20aの外へと流出させる。
この混合器20の混合器本体20aには、その内部に入水口20cから流入した水流を通過させるノズル部(図示せず。)があり、このノズル部は入水口20cに比べて断面積が小さく形成されている。混合器本体20aは、このノズル部から水流を吐出させることで生じるベンチュリー効果によって、当該ノズル部の出口周辺を減圧させて負圧化し、この負圧によって原液路21を通じて原液口20dから原液を吸引してノズル部の出口周辺に供給することで、このノズル部の出口周辺部で水流と原液とを混合させて混合液を生成し、その混合液を吐出口20eから送液路28へと吐出するというアスピレータ構造を備えている。
<原液タンクDC>
原液タンクDCは、原液を収容したドラム缶であり、ケース体2の横に設置されている。このように原液タンクDCとして、原液を収容した輸送用のドラム缶をそのまま利用するので、原液をドラム缶から混合液供給装置1へ移し替える必要がなく、原液タンクDCであるドラム缶を交換するだけで原液切れを解消でき、原液の補充作業を簡素化できる。
<原液路21・原液流量計22>
原液路21は、原液タンクDCから混合器20へ原液を送液するパイプやホースなどの流路であり、その基端部が原液タンクDCの中にあり、その先端部が混合器20の原液口20dに接続されている。この原液路21の基端部は、原液タンクDCの天蓋にある開口に挿脱可能に挿入されており、原液タンクDCが空になると抜かれて別の原液タンクDCに挿入されるようになっている。
また、原液流量計22は、原液路21の途中に設けられ、その原液路21を通過する原液の流量を検出する流量計である。この原液流量計22は、原液路21の外に設けられるものであって原液路21の外から原液路21内を通過する原液の流量を計測するという、非接触計測方式の流量計である。
この原液流量計22は、伝搬時間差方式による流量計測を行う非接触計測方式の流量計である。この非接触計測方式の流量計は、液路の外周片側にある発信部から超音波を発信し、その超音波が液路内を流れる流体中を横断して液路の反対側の内周面で反射して流体中を再通過して液路の外周片側の別の位置にある受信部へ到達する場合、流体の流れ方向に対する順方向に発信される超音波に比べて、流体の流れ方向に対する逆方向に発信される超音波の方が発信から受信までの経過時間が長くなり、かつ、流体の流速が大きくなるほど当該経過時間が長くなるという傾向を利用して、この流体の流速と当該経過時間との関係に基づいて流体の流量を計測するものである。
つまり、原液流量計22によれば、原液路21の途中であって当該原液路21の外周に配設されており、原液の流れ方向における異なる位置に発信部(図示せず。)があり、これらの発信部から原液路21内を通過する原液の進行(流れ)方向(順方向)と反進行方向(逆方向)とに向けてそれぞれ超音波を同時発信し、これらの発信方向が逆向きの超音波が原液路21の内部でそれぞれ反射したものを原液の流れ方向における異なる位置にある受信部(図示せず。)でそれぞれ受信し、これら順方向の超音波と逆方向の超音波とが発信から受信までに要する経過時間をそれぞれ計測し、これら双方の経過時間の差分を流量に換算して出力する。
このような非接触計測方式の流量計を原液流量計22として採用することによって、例えば、流量計を原液路21内に設ける構造とする場合のように流量計が原液の流体の流れを乱す抵抗となることを回避することができる。特に、クーラント原液などの高粘性の流体の場合は、原液路21内に流量計が存在することで原液の流量が微妙に変動することで、混合液の濃度の精度が低下してしまう虞があり、中でも、混合液の濃度を低く設定するような場合は、原液路21内の原液流量もごく少量となるため、原液の僅かな流量変動が混合液の大きな濃度変動を来す虞があると考えられるが、原液流量計22として非接触計測方式の流量計を用いることで、このような不具合も抑制することができる。
<原液検出器23>
原液検出器23は、原液の不足を検出する原液用の液位センサであり、原液タンクDCに収容される原液が下限液位になった場合にその旨を示す検出信号を制御装置40に出力する。この検出信号が制御装置40に入力された場合、制御装置40によって上記した原液切れランプ5が点灯される。なお、本実施形態では、原液検出器23としてフロートスイッチを用いている。
<給液路24>
給液路24は、その基端部が混合器20の吐出口20eに接続されており、その先端部が貯液槽26の上部に接続されている。この給液路24を通じて、混合液は、混合器20の吐出口20eから貯液槽26へと移送される。
<給液弁25>
給液弁25は、給液路24の途中に設けられており、この給液路24の流路を開閉する電磁弁である。この給液弁25によれば、送水ポンプ17の稼働時に当該給液弁25が開栓されることで給液路24を開通する一方、送水ポンプ17の停止時に当該給液弁25が閉栓されることで給液路24を閉鎖する。
<貯液槽26>
貯液槽26は、混合器20により生成されて排出される混合液を一時貯液する容器であり、この貯液槽26には、これに貯留される混合液の液面の位置を検出する液位検出器27が配設されている。
<液位検出器27>
液位検出器27は、貯液槽26の天蓋上面に固定された検出器本体27aと、その検出器本体27aから貯液槽26の内部下方に向かって延びた細棒状の検出プローブ27bとを有している。この検出プローブ27bは、混合液の液面を検出するためのセンサ素子である。例えば、この液位検出器27は、ガイドパルス式レベルセンサである。この液位検出器27は、制御装置40に電気的に接続されており、この液位検出器27から出力される液位の検出信号は制御装置40へ入力される。
例えば、本実施形態の液位検出器27によれば、その検出プローブ27bによって検出される貯液槽26の液位(液面位置(液面高さ))のうち、上限位置となる上限液位L1と、下限位置となる下限液位L3を検出することに加えて、上限液位L1及び下限液位L3の中間にある中間液位L2も検出して、各種処理を行えるようになっている。
ここで、上限液位L1、下限液位L3、及び、中間液位L2の具体的な設定値は、制御装置40の記憶部42に記憶されるようになっており(図3参照。)、この記憶部42に記憶される上限液位L1、下限液位L3及び中間液位L2の設定値と液位検出器27によって実際の検出される貯液槽26の液位とを比較して、貯液槽26の実際の液位が上限液位L1、下限液位L3及び中間液位L2との関係でどの位置にあるのかを判断する処理が制御装置40の演算処理部41によって行われるようになっている。
また、上記した制御装置40の記憶部42に記憶される上限液位L1、下限液位L3、及び、中間液位L2の設定値は、それぞれ任意の値に設定変更が可能となっており、結果、上限液位L1、下限液位L3及び中間液位L2となる液位を任意に設定変更できる。なお、上限液位L1は下限液位L3及び中間液位L2よりも高い任意の位置に、下限液位L3は上限液位L1及び中間液位L2よりも低い任意の位置に、中間液位L2は上限液位L1及び下限液位L3の間にある任意の位置に、それぞれ設定する必要がある。
<送液路28>
送液路28は、貯液槽26から混合液を被供給装置100へ送液するパイプやホースなどの流路である。この送液路28は、その一部がケース体2の内部に設けられており、その他部がケース体2の外に設けられるとともに送出口開閉弁50を介して被供給装置100の被供給槽101に接続されている。送出口開閉弁50は、送液路28の被供給装置100側の端部開口である送出口28cを開閉する開閉するフロート弁の一種である。なお、被供給装置100の被供給槽101は、例えば、工作機械の混合液(例えば切削液)タンクである。
ケース体2内に設けられている送液路28の一部(以下「ケース体2内の送液路28」ともいう。)は、その基端部が貯液槽26の中に設けられており、貯液槽26から混合液を汲み上げるための流路である汲上路28dとなっている。
この送液路28の汲上路28dは、貯液槽26の下限液位L3より低い位置から上方に向かって垂設されており、その下端部が開口されている。貯液槽26内の混合液は、汲上路28dの下端部の開口からこの汲上路28d内を通過して貯液槽26内の上部へ移送されて貯液槽26の外へと流れ出るようになっている。また、貯液槽26の外には、ケース体2内の送液路28の途中に送液ポンプ29が介設されている。
<送液ポンプ29>
送液ポンプ29は、貯液槽26に貯留される混合液を、送液路28を通じて被供給装置100へ送液する混合液移送用のポンプである。この送液ポンプ29は、混合液を加圧した状態で被供給装置100へ移送(圧送)する加圧ポンプである。
この送液ポンプ29は、貯液槽26から送液路28を通じて水が流入する開口部である吸込口29aと、被供給装置100へ向けて混合液を吐出する開口部である吐出口29bとを備えており、混合液を貯液槽26からケース体2内の送液路28を通じて吸込口29aへ吸引し、この吸引した混合液を吐出口29bからその下流側にあるケース体2内の送液路28へ吐出して、被供給装置100へ移送する。
この送液ポンプ29は、貯液槽26内の混合液の液位が下限液位L3以上になり、かつ、後述する送液ポンプ始動遅延手段56によって混合液の移送処理の実行許可がある場合に、制御装置40によって始動されて、その結果、貯液槽26から送液路28を通じて被供給装置100の被供給槽101へ混合液を移送を開始するようになっている。
また、この送液ポンプ29は、貯液槽26内の混合液の液位が下限液位L3より低下した場合、又は、後述する送液ポンプ始動遅延手段56によって混合液の移送処理の実行が禁止された場合、制御装置40によって停止されて、その結果、貯液槽26から被供給装置100の被供給槽101へ混合液の移送を停止するようになっている。
<電源35・制御装置40>
電源35は、混合液供給装置1の各部に電力を供給するための商用交流電源である。また、制御装置40は、この電源35からの電力供給を受けて混合液供給装置1の動作を制御する機器であり、混合液供給装置1に備わる上記した各種の電気機器と電気的に接続されている。
<混合液供給装置1の電気的構成>
図3は、混合液供給装置1の電気的構成を示したブロック図である。図3に示すように、制御装置40は、混合液供給装置1が備えている各種の電動機器と電気的に接続されており、かかる混合液供給装置1の動作を制御するための機器である。
この制御装置40は、制御用のコンピュータであり、各種処理の実行に必要となる演算処理を行う演算装置である演算処理部41と、制御プログラム42aや各種データを記憶する各種メモリなどの記憶装置である記憶部42と、上記した各種電気機器がそれぞれ接続されてこれら各種電気機器との間でと各種データや各種信号の入出力を行うインターフェイス装置である入出力部43と、後述する計時手段54の一部として機能するタイマー回路44と、電源35からの電力供給を受けて制御装置40の各部へ電力を供給するとともに混合液供給装置1の各部へ出力する制御信号を生成する電源回路を有した電源装置である制御電源部45とを備えている。なお、本実施形態において、制御装置40は、プログラマブルコントローラが用いられている。
制御装置40の入出力部43には、上記した操作パネル3における起動スイッチ7、停止スイッチ8、混合液生成ランプ9、混合液移送ランプ10及び表示器11と、漏液ランプ4と、原液切れランプ5と、給水弁13と、水位検出器15と、送水ポンプ17と、水流量計18と、送水弁19と、原液流量計22と、原液検出器23と、給液弁25と、液位検出器27と、送液ポンプ29と、電源35とが、それぞれ電気的に接続されている。
制御装置40の記憶部42には、その演算処理部41により実行される制御プログラム42aが記憶されている。この制御プログラム42aが演算処理部41によって実行されることで、制御装置40は、図4に示している各処理部として機能するものとなる。
<混合液供給装置1の制御装置40の機能>
図4は、制御プログラム42aが演算処理部41により実行されることで制御装置40の一部として実現される各処理部を示したブロック図である。図4に示すように、制御装置40は、その演算処理部41により制御プログラム42aが実行されることによって機能する各処理部として、水補給手段51と、混合液補給手段52と、送水ポンプ空運転防止手段53と、計時手段54、遅延終了フラグ55と、送液ポンプ始動遅延手段56とを備えている。
<水補給手段51>
水補給手段51は、水位検出器15によって検出された貯水槽14の水位が中間水位W2まで低下した場合に、給水弁13を開栓して水道から給水路12を通じて貯水槽14へ水を補給する処理部である。また、この水補給手段51は、水位検出器15により検出された貯水槽14の水位が上限水位W1まで上昇すると、給水弁13を閉栓して水道から給水路12への水の流入を停止して貯水槽14への水の補給を停止する。
<混合液補給手段52>
混合液補給手段52は、液位検出器27によって検出された貯液槽26の液位が中間液位L2まで低下した場合に、送水ポンプ17を始動するとともに送水弁19及び給液弁25を開栓して、貯水槽14から送水路16を通じて混合器20へ水を供給することで混合器20の混合器本体20a内に負圧を発生させて、その負圧によって混合器20の混合器本体20a内に原液タンクDCから原液路21を通じて原液を吸引し、この混合液の混合器本体20a内で水と原液とを混合して混合液を生成し、その混合液を混合器20から給液路24を通じて貯液槽26へ補給する処理部である。
一方、この混合液補給手段52は、液位検出器27によって検出された貯液槽26の液位が上限液位L1まで上昇すると、送水ポンプ17を停止するとともに送水弁19及び給液弁25を閉栓することによって、送水路16を通じて貯水槽14から混合器20への水の供給を停止し、結果、混合器20による原液タンクDCからの原液の吸引と、混合器20から貯液槽26への混合液の供給とを停止する。
<送水ポンプ空運転防止手段53>
送水ポンプ空運転防止手段53は、起動スイッチ7がオン状態となった場合に(、その結果、電源35から制御電源部45に電力が投入されると)、給水弁13を開栓して給水路12を通じて水道から貯水槽14へ水を補給し、水位検出器15により検出された貯水槽14の水位が上限水位W1となるまで送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓を遅延させる処理部である。
つまり、この送水ポンプ空運転防止手段53によれば、送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓が遅延されている期間中は、送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓は禁止される。
また、この送水ポンプ空運転防止手段53は、上記した起動スイッチ7がオン状態となったことに伴う貯水槽14への水の補給によって貯水槽14の水位が上限水位W1となった場合、送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓の禁止状態を解除する。この結果、制御装置40は、送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓をする処理を実行可能となる。
<計時手段54>
計時手段54は、送水ポンプ17が始動した場合に、その始動と同時に所定の設定時間42b(図3及び図4参照。)の計時を開始し、この所定の設定時間42bが経過するまで計時を継続する処理部であり、例えばタイマー回路44を用いて計時処理を行うものである。この計時手段54によって計時される所定の設定時間42bは、上記した記憶部42に記憶されており、その設定値を変更可能となっている。なお、本実施例では、所定の設定時間42bは、例えば3秒に設定されている。
<遅延終了フラグ55>
遅延終了フラグ55は、計時手段54による計時によって所定の設定時間42bが経過した場合にオフ状態からオン状態にされるフラグであって、制御装置40の記憶部42の一部に設けられている。
<送液ポンプ始動遅延手段56>
送液ポンプ始動遅延手段56は、送水ポンプ17及び送液ポンプ29の双方を稼働させる場合に、送水ポンプ17と送液ポンプ29とが同時タイミングで始動することを回避するため、送水ポンプ17の始動開始時(送水状態の開始時)から所定の設定時間42bが経過するまでは、送液ポンプ29の始動を遅延させるための処理部である。
この送液ポンプ始動遅延手段56は、記憶部42の遅延終了フラグ55の状態を監視しており、この遅延終了フラグ55がオフ状態である場合(即ち、送水ポンプ17の始動開始時から所定の設定時間42bが未経過の場合)であって送水ポンプ17が送水状態である場合であって送液ポンプ29の始動条件が成立している場合に、送液ポンプ29を停止して混合液の移送を禁止する一方、この遅延終了フラグ55がオン状態である場合(即ち、送水ポンプ17の始動開始時から所定の設定時間42bが経過した場合)であって送水ポンプ17が送水状態である場合であって送液ポンプ29の始動条件が成立している場合に、送液ポンプ29を始動して混合液の移送を開始する。
ここで、送水ポンプ17の送水状態とは、送水ポンプ17の稼働状態でかつ送水弁19及び給液弁25が開栓された状態であって、その結果、貯水槽14から供給された水を用いて混合器20により生成された混合液が貯液槽26へ供給される状態をいう。また、送液ポンプ29の始動条件とは、液位検出器27により検出される貯液槽26内の混合液の液位が下限液位L3以上となった状態をいう。
つまり、混合液を生成して貯液槽26に補給する処理が制御装置40によって開始された場合(即ち、送水弁19及び給液弁25が開栓されて送水ポンプ17が始動されて、送水ポンプ17の送水状態となった場合)、送液ポンプ始動遅延手段56は、この送水ポンプ17の始動開始(稼働開始)時から所定の設定時間42bが経過するまで、送液ポンプ29を停止して送液ポンプ29の始動を禁止する一方、送水ポンプ17の始動開始(稼働開始)時から所定の設定時間42bの経過すると、送液ポンプ29の始動を許可するのである。
このような送液ポンプ始動遅延手段56による送液ポンプ29の始動遅延処理によれば、送液ポンプ29の始動条件が成立している場合に、かかる送液ポンプ29の始動(稼働開始)タイミングを、送水ポンプ17の稼働開始(始動)から所定の設定時間42bだけ遅延させることができ、送水ポンプ17及び送液ポンプ29が同時タイミングで始動することを防止でき、同時タイミングで送水ポンプ17及び送液ポンプ29に突入電流が通電することを防止できる。
<混合液供給装置1と被供給装置100との関係>
図5は、混合液供給装置1と複数の被供給装置100とが送液路28の他部を介して接続された配管状態を示した図である。図5に示すように、混合液供給装置1のケース体2内に収容されている送液路28の一部(図5中の符号28aに該当する。)の先端部には、送液路28の他部28bの一端部が接続されている。この送液路28の他部28bは途中で複数に分岐されており、その分岐された複数の先端部のそれぞれが混合液の供給先である複数の被供給装置100の被供給槽101に別々に接続されている。
<送液路28の送出口28c>
この送液路28の他部28bに複数ある先端部(被供給装置100側の端部)には、送出口28cがそれぞれ設けられている。この送出口28cは、送液路28における被供給装置101側の端部開口であって被供給槽101に混合液を吐出して送り出す開口部である。また、この送出口28cには、この送出口28cを開閉することによって被供給槽101に対する混合液の供給又は停止を行うため、フロート50aを有した送出口開閉弁50が設けられている。
なお、混合液供給装置1の変形例として、このような送出口開閉弁50を設けずに、これに代えて電磁弁を設けて送出口28cを開閉するようにしても良い。
<混合液供給装置1の送出口開閉弁50>
図6は、被供給槽101における送出口開閉弁50の配設箇所の拡大斜視図である。図6に示すように、送出口開閉弁50は、フロート50aを有しており、当該フロート50aの上下動に伴う力を用いて開閉されるフロート弁の一種である。フロート50aは、送出口28cを開閉するため、被供給槽101内にある混合液から浮力を受けて混合液の液面の上下に伴って上下動する浮き部材である。
この送出口開閉弁50は、軸方向が水平方向に向いた略円柱状の本体部50cを有しており、この本体部50cは被供給槽101の天蓋部に支持ステー50fを介して支持されている。本体部50cは、その基端部からその先端部まで貫通した内周部を有しており、この内周部の基端部に送液路28の他部28bが接続されている。このため、本体部50cの内周部は送液路28の他部28b一部を構成する流路となっており、この本体部50cの先端部に開口形成される開口部が送出口28cとなっている。この送出口28cの縁部には弁体50bが開閉自在に取着されており、この弁体50bによって送出口28cが開閉可能となっている。
弁体50bにはリンク機構50eの上端部が連結されており、このリンク機構50eを介して弁体50bがフロート50aの上下動に連動して開閉可能となっている。また、本体部50cには下方に向けてガイドロッド50dが垂設されており、このガイドロッド50dがフロート50aの平面視中央部を貫通している。フロート50aは、このガイドロッド50dに沿って上下方向に移動可能となっており、上記したリンク機構50eの下端部はフロート50aに連結されている。
この送出口開閉弁50は、被供給槽101内にある混合液の液面が所定の上限液位まで上昇することに伴って、混合液から浮力を受けたフロート50aも上昇することによって、このフロート50aとリンク機構50eを介して連結された当該送出口開閉弁50の弁体50bが閉栓されて送出口28cを閉塞する一方、被供給槽101内にある混合液の液面が上限液位から低下してフロート50aも下降することによって、当該送出口開閉弁50の弁体50bが開栓されて送出口28cを開放するものである。
<本実施形態の作用・効果について>
以上説明したように、本実施形態の混合液供給装置1によれば、水道から供給される水を一時的に貯水槽14に貯留して、この貯水槽14から送水ポンプ17を用いて水を混合器20へ一定流量かつ一定圧力(水圧)で移送(圧送)するので、混合器20の入水口20cへ供給される水を、送水ポンプ17による圧送によって一定圧力とすることができ、原液タンクDCから原液を原液路21を通じて吸引する負圧力も安定化することができ、結果、混合液の濃度を安定化させることができる。
また、この混合液供給装置1によれば、水位検出器15によって、貯水槽14における上限水位W1及び下限水位W3を検出できることに加えて、その中間水位W2も併せて検出できるので、水位検出器15によって検出された貯水槽14の水位が中間水位W2まで低下した場合に、給水弁13を開栓して水道から給水路12を通じて貯水槽14へ水を補給(注水)することができる。このため、貯水槽14の水位が上限水位W1から低下して下限水位W3まで到達する以前に、貯水槽14の水位が中間水位W2まで低下した時点で貯水槽14への水の補給を時間的かつ容量てき余裕をもって早急に開始できる。
特に、貯水槽14内の水位が中間水位W2から低下した時点で早急に貯水槽14への水補給を開始できるので、貯水槽14内の水位が下限水位W3になった場合に水補給を開始する場合に比べて、中間水位W2から下限水位W3までの高低差の分だけ、貯水槽14内に残存する貯水残容量を多く確保できるので、貯水槽14に対する水補給(給水)が必要な状況であっても、送水ポンプ17により貯水槽14から混合器20へ送水するための水量が不足することを抑制でき、貯水槽14内の貯水容量が不足して送水ポンプ17が空運転状態となることを防止できる。しかも、貯水槽14への給水中でも送水ポンプ17による送水を続けることができるので、貯液槽26に貯留される混合液の不足状態が生じることも回避できる。
ここで、例えば、貯水槽14の横断面積が195mmであって、中間水位W2が貯水槽14の内底面から320mmの高さの位置である場合、この中間水位W2の水位にある貯水槽14の貯水容量は約62.4リットルとなる。この場合において、送水ポンプ17の水移送能力が19リットル/分であり、かつ、給水路12を通じて水道からの水補給(給水)がないとするならば、貯水槽14の水位が中間水位W2から下限水位W3まで低下するまでの残り時間は約3分程度となる。さすれば、この約3分程度の残り時間に貯水槽14に給水して水補給をすることで、貯水槽14の水位が下限水位W3より更に低下することを回避でき、結果、貯水槽14の水不足により送水ポンプ17が空運転状態となることを防止でき、なおかつ、貯水槽14には水補給がされながら十分な貯水送水ポンプ17によって貯水槽14から混合器20へ水を供給し続けられる。
また、この混合液供給装置1によれば、液位検出器27によって、貯液槽26における上限液位L1及び下限液位L3を検出することに加えて、その中間液位L2も併せて検出することができる。
ここで、例えば、貯液槽26の横断面積が182mmであって、上限液位L1が貯液槽26の内底面から439mmの高さ位置であって、中間液位L2が貯液槽26の内底面から239mmの高さ位置である場合、この上限液位L1と中間液位L2との高低差に相当する混合液容量が約36.4リットルとなるところ、貯液槽26内にある混合液の液位が中間液位L2にある場合、そこから液位が上限液位L1に回復するまでに必要となる混合液容量は約36.4リットルとなるので、送水ポンプ17の水移送能力が19リットル/分であるならば、貯液槽26内に混合液を中間液位L2から上限液位L1まで補給するために要する所要時間は、送液ポンプ29が停止状態で貯液槽26から汲み上げられる混合液がないと仮定したとき、約2分弱程度となる。
このため、貯液槽26内の混合液の液位を中間液位L2から上限液位L1にまで回復させるために混合液を補給するため、混合液の液位が中間液位L2となった際に送水ポンプ17を始動させて、液位が上限液位L1になった際に送水ポンプ17を停止させる場合に、その所要時間は、送液ポンプ29が停止状態にあるならば、送水ポンプ17の始動時の不安定な運転状態を伴う立ち上がり運転期間(約6秒程度)を越える十分な長さとなるので、このような立ち上がり運転期間以内の短い
周期で送水ポンプ17の始動及び停止を頻繁に繰り返すようなチャタリング的動作を伴う水位制御が不要となる。よって、送水ポンプ17を安定状態で運転でき、送水ポンプ17によって貯水槽14から混合器20へ水を一定圧かつ一定流量で供給でき、このため混合器20の発生する負圧力も一定化でき、混合液の濃度も一定化できるようになる。
しかも、例えば、中間液位L2から下限液位L3までの高低差を約239mmとした場合、この高低差に起因する混合液の容量差は約43リットルとなるので、仮に送液ポンプ29が稼働状態にあって貯液槽26から混合液が被供給装置100側へ送り出され続けている状態であっても、送液ポンプ29の混合液移送能力が21リットル/分であるならば、貯液槽26内の混合液が中間液位L2から下限液位L3になるまでの所要時間は、混合器20からの混合液の補給がないと仮定したとき、約2分程度となり、貯液槽26内の混合液が空になるまでに十分な余裕時間を確保することができる。
なお、貯水槽14の中間水位W2又は貯液槽26の中間液位L2は、これら貯水槽14又は貯液槽26の横断面積と送水ポンプ17又は送液ポンプ29の液体移送能力によって決定されるものであり、特に、送水ポンプ17又は送液ポンプ29が上限水位W1又は上限液位L1付近でオンオフを繰り返すチャタリング的動作を起こさない位置となるように設定する必要がある。また、下限水位W3又は下限液位L3は、送水ポンプ17及び送液ポンプ29が空運転状態となることのないような高さに設定する必要があり、更に、上限水位W1又は上限液位L1は、貯水槽14又は貯液槽26から水又は混合液がオーバーフローを生じずかつ十分な満水又は満液の容量を確保できる高さに設定する必要がある。
また、本実施形態の混合液供給装置1によれば、例えば、貯水槽14の上限水位W1が420mmである場合、この上限水位W1より高低差h=43mmだけ下方位置に送水路16の汲上路16aの引出口14aが設けられているので、貯水槽14の上限位置の近くまで水位が上昇すると、ストレーナ16bから流入した水が汲上路16a内でも上昇して、汲上路16aから送水路16を通じて送水ポンプ17の吸込口へ水が流れ落ちて流入するので、送水ポンプ17に手作業で呼び水を注入することが不要となり、送水ポンプ17の空運転が防止される。
しかも、本実施形態の混合液供給装置1によれば、送水ポンプ空運転防止手段53は、起動スイッチ7をオンにする操作に伴って電源35から制御装置40の制御電源部45に電力が投入され、更に水位検出器15によって貯水槽14の水位が上限水位W1より低い場合に、給水弁13を開栓して給水路12を通じて水道から水を貯水槽14に補給するとともに、水位検出器15により検出された貯水槽14の水位が上限水位W1となるまで送水ポンプ17の始動並びに送水弁19及び給液弁25の開栓を遅延させて、貯水槽14の水位が上限水位W1になった場合に送水ポンプ17を始動し、送水弁19及び給液弁25の開栓する。このため、起動スイッチ7がオン状態となって送水ポンプ17が初期始動する場合は、貯水槽14の水位は必ず上限水位W1を超えて汲上路16aを通じて送水路16から送水ポンプ17の吸込口へ水が流入するようになるので、上記した送水ポンプ17の吸込口へ手作業で呼び水を注入する作業が不要となって、送水ポンプ17の空運転が防止される。
また、本実施形態の混合液供給装置1によれば、その制御装置40の送液ポンプ始動遅延手段56は、送水ポンプ17の始動と同時に、計時手段54によって設定時間42b(例えば3秒程度)の計時を開始し、この計時手段54による計時によって設定時間42bが経過した場合、遅延終了フラグ55がオフ状態からオン状態にされる。この制御装置40は、送液ポンプ始動遅延手段56によって、遅延終了フラグ55の状態及び送水ポンプ17の運転状態を監視しており、この遅延終了フラグ55がオフ状態であって送水ポンプ17による送水状態(稼働中の状態)のときに、送液ポンプ29を停止して混合液の移送を禁止する。
その一方、この制御装置40は、送液ポンプ始動遅延手段56が監視していた遅延終了フラグ55の状態がオン状態であって送水ポンプ17による送水状態(稼働中の状態)であると、送液ポンプ29を始動して混合液の送液を開始する。
つまり、この結果、送水ポンプ17がその始動時から運転継続している場合に、その送水ポンプ17の始動時から設定時間42bが経過するまで送液ポンプ29の始動条件が成立していても、この送液ポンプ29の始動を禁止してこの始動タイミングを遅延させることで、送水ポンプ17及び送液ポンプ29に対して各々の駆動電流が突入電流となって同時期に電源35から混合液供給装置1へ通電することを防止している。
したがって、この送液ポンプ始動遅延手段56によれば、送水ポンプ17の始動開始時から設定時間42bの分だけ遅延させて送液ポンプ29を始動させるので、送水ポンプ17と送液ポンプ29とが同時に始動して、電源35から大電流が突入電流として通電することが防止でき、例えば、電源35の駆動用交流電源として、AC200Vなどの大電圧交流電源ではなく、広範に普及しているAC100V/12Aなどの低電圧交流電源を用いて、この混合液供給装置1を駆動できることとなる。
しかも、本実施形態の混合液供給装置1によれば、送液路28の送出口28cには、フロート50aを有した送出口開閉弁50が設けられており、その当該フロート50aの上下動に伴う力を用いて送出口開閉弁50が開閉されるようになっている。このフロート50aは、被供給装置100に併設される被供給槽101内にある混合液の液面が上限液位までフロート50aが上昇した場合に当該送出口開閉弁50の弁体50bを閉じて送出口28cを閉塞する一方、被供給槽101内にある混合液の液面が上限液位L1から低下してフロート50aが下降した場合に当該送出口開閉弁50の弁体50bを開いて送出口28cを開放する。
したがって、被供給装置100の被供給槽101内の混合液が減ると、送出開閉弁50は、そのフロート50aを介して送出口28cを自動的に開いて混合液を送液路28から供給できるので、被供給装置100の被供給槽101に送液路28の送出口28cを開閉するための電磁弁を敢えて設ける必要もなく、この電磁弁を駆動させる駆動回路を別途設ける必要もなく、混合液供給装置1全体としての構成を簡素化することができる。
1 混合液供給装置
7 起動スイッチ
12 給水路
13 給水弁
14 貯水槽
15 水位検出器
16 送水路
17 送水ポンプ
17a 送水ポンプの吸込口
20 混合器
26 貯液槽
27 液位検出器
28 送液路
28c 送出口
29 送液ポンプ
35 電源(商用交流電源)
42b 設定時間
45 制御電源部(電源装置)
50 送出口開閉弁
50a フロート
50b 弁体
51 水補給手段
52 混合液補給手段
53 送水ポンプ空運転防止手段
54 計時手段
55 遅延終了フラグ
56 送液ポンプ始動遅延手段
100 被供給装置
101 被供給槽
L1 上限液位
L2 中間液位
L3 下限液位
W1 上限水位
W2 中間水位
W3 下限水位
DC 原液タンク

Claims (4)

  1. 水道から供給される水を一時貯水する貯水槽と、
    水道から水を貯水槽へ給水する給水路と、
    その給水路を開閉する給水弁と、
    前記貯水槽から水を送水する送水路と、
    その送水路を通じて水を一定圧力かつ一定流量で移送する送水ポンプと、
    その送水ポンプにより前記送水路から供給される水流により発生する負圧によって原液を吸引するとともにその原液と前記水流とを混合した混合液を排出する混合器と、
    その混合器から排出される混合液を一時貯液する貯液槽と、
    その貯液槽から混合液を工作機械などの被供給装置へ送液路を通じて送液する送液ポンプと、
    前記貯水槽の水位であって上限水位及び下限水位並びにその上限水位及び下限水位の中間にある中間水位を検出する水位検出器と、
    前記貯液槽の液位であって上限液位及び下限液位並びにその上限液位及び下限液位の中間にある中間液位を検出する液位検出器と、
    前記水位検出器によって前記貯水槽の水位が前記中間水位まで低下した場合に、前記給水弁を開栓して水道から前記貯水槽へ水を補給する水補給手段と、
    前記液位検出器によって前記貯液槽の液位が前記中間液位まで低下した場合に、前記送水ポンプを始動して前記貯水槽から前記混合器へ水を供給して混合液を前記貯液槽へ補給する混合液補給手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の混合液供給装置。
  2. 前記送水ポンプの始動と同時に設定時間の計時を開始する計時手段と、
    その計時手段による計時によって設定時間が経過した場合にオフ状態からオン状態にされる遅延終了フラグと、
    その遅延終了フラグがオフ状態であって前記送水ポンプによる送水状態であって前記送液ポンプの始動条件が成立している場合に、前記送液ポンプを停止して混合液の移送を禁止する一方、その遅延終了フラグがオン状態であって前記送水ポンプによる送水状態であって前記送液ポンプの始動条件が成立している場合に、前記送液ポンプを始動して混合液の移送を開始する送液ポンプ始動遅延手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の混合液供給装置。
  3. 前記貯水槽の上限水位より低い位置に設置される前記送水路と、
    その送液路の中で最も高位置にある部分の高さ以下の位置に設けられ前記貯水槽の水位が上限水位にある場合に前記送水路を通じて前記貯水槽から水が流入する前記送水ポンプの吸込口と、
    電源装置をオフ状態からオン状態にするために操作される起動スイッチと、
    その起動スイッチの操作により電源装置がオン状態となった場合に、前記貯水槽への前記給水弁を開栓して前記給水路を通じて水道から水を貯水槽へ補給し、その貯水槽の水位が前記上限水位となるまで前記送水ポンプの始動を遅延させる送水ポンプ空運転防止手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の混合液供給装置。
  4. 前記送液路を通じて混合液を加圧して移送する前記送液ポンプと、
    その送液路における被供給装置側の端部開口であって被供給槽に混合液を送り出す送出口と、
    その送出口を開閉するため、被供給槽内にある混合液から浮力を受けて混合液の液面の上下に伴って上下動するフロートと、
    そのフロートを有するとともに当該フロートの上下動に伴う力を用いて開閉される送出口開閉弁とを備えており、
    被供給槽内にある混合液の液面が上限液位まで前記フロートが上昇した場合に前記送出口開閉弁を閉栓して前記送出口を閉塞する一方、被供給槽内にある混合液の液面が上限液位から低下して前記フロートが下降した場合に前記送出口開閉弁を開栓して前記送出口を開放するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の混合液供給装置。
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