JP2019004140A5 - - Google Patents

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上記目的を達成するため、請求項1に記載の積層型熱交換器は、
積層方向(DRst)に積層され冷媒が流通する複数の流路管(2、26、27)の相互間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器であって、
複数の流路管に含まれ、積層方向に交差する延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
複数の流路管に含まれ、延伸方向に延び、第1流路管に対し積層方向の一方側に配置された第2流路管(27)とを備え、
第1流路管は、熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
第2流路管は、熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
第2突出管部は、第1突出管部の内側に嵌め入れられた嵌入部(271a)を有し、且つ、第1突出管部に対し冷媒が流通可能となるように接続され、
第1突出管部は、嵌入部の径方向外側にてその嵌入部に接合された管状の接合部(261b)を有し、
接合部は、外周側面(261d)と第1突出管部の先端(261a)とを有し、
その接合部の外周側面は、先端まで嵌入部の外周側面(271c)に沿うように積層方向に延びてその先端に達しており、
第1流路管は、積層方向に積層されその第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、その一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切る中間プレート(313)とを有し、
その中間プレートは、一対の外殻プレートの各々に接合されており、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成されている
また、請求項に記載の積層型熱交換器の製造方法は、
冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
その第1流路管に対し、延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
第1流路管と第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
その準備された第1部材と第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
その組み合わされた第1部材と第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、積層型熱交換器において熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
第2部材は、積層型熱交換器において熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
第1部材の表層は、ロウ材で構成され、第1突出管部において芯材層に対しその第1突出管部の径方向内側に積層され、
部材準備においては、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を表層のロウ材に含有するものを、第1部材として準備し、
第1流路管は、積層方向に積層されその第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、その一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切りその一対の外殻プレートの各々に接合される中間プレート(313)とを有するものであり、
その中間プレートは、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され、
第1部材は、一対の外殻プレートのうち積層方向の一方側の外殻プレートを構成し、
部材組合せには、第1突出管部の内側に第2突出管部を嵌め入れることと、中間プレートを構成しアルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金が第1部材の表層に対しロウ付け部位にて接触するように、第1部材と中間プレートとを組み合わせることとが含まれ、
部材接合には、表層のロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、第1突出管部と第2突出管部とをロウ付け接合することと、表層のロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、第1部材と中間プレートとをロウ付け接合することとが含まれる。
また、請求項に記載の積層型熱交換器の製造方法は、
冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
その第1流路管に対し、延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
第1流路管と第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
その準備された第1部材と第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
その組み合わされた第1部材と第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、積層型熱交換器において熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
第2部材は、積層型熱交換器において熱交換対象物に対し延伸方向の一方側に配置され積層方向の一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
第1部材の表層は、ロウ材で構成され、第1突出管部において芯材層に対しその第1突出管部の径方向内側に積層され、
第2部材は、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され
第1流路管は、積層方向に積層されその第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、その一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切りその一対の外殻プレートの各々に接合される中間プレート(313)とを有するものであり、
その中間プレートは、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され、
第1部材は、一対の外殻プレートのうち積層方向の一方側の外殻プレートを構成し、
部材組合せには、第2部材のうち第2突出管部を構成しアルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金が第1突出管部における第1部材の表層に接触するように、第1突出管部の内側に第2突出管部を嵌め入れることと、中間プレートを構成しアルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金が第1部材の表層に対しロウ付け部位にて接触するように、第1部材と中間プレートとを組み合わせることとが含まれ、
部材接合には、表層のロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、第1突出管部と第2突出管部とをロウ付け接合することと、表層のロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、第1部材と中間プレートとをロウ付け接合することとが含まれる。
上述のように第1突出管部と第2突出管部とがロウ付け接合されるので、上記の請求項に記載の積層型熱交換器の製造方法と同様に、第1突出管部の突出高さの低減を図ることができる積層型熱交換器の製造に適した製造方法を提供することが可能である。

Claims (12)

  1. 積層方向(DRst)に積層され冷媒が流通する複数の流路管(2、26、27)の相互間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器であって、
    前記複数の流路管に含まれ、前記積層方向に交差する延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
    前記複数の流路管に含まれ、前記延伸方向に延び、前記第1流路管に対し前記積層方向の一方側に配置された第2流路管(27)とを備え、
    前記第1流路管は、前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の一方側に配置され前記積層方向の前記一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
    前記第2流路管は、前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の前記一方側に配置され前記積層方向の前記一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
    前記第2突出管部は、前記第1突出管部の内側に嵌め入れられた嵌入部(271a)を有し、且つ、前記第1突出管部に対し冷媒が流通可能となるように接続され、
    前記第1突出管部は、前記嵌入部の径方向外側にて該嵌入部に接合された管状の接合部(261b)を有し、
    前記接合部は、外周側面(261d)と前記第1突出管部の先端(261a)とを有し、
    該接合部の外周側面は、前記先端まで前記嵌入部の外周側面(271c)に沿うように前記積層方向に延びて該先端に達しており、
    前記第1流路管は、前記積層方向に積層され該第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、該一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切る中間プレート(313)とを有し、
    該中間プレートは、前記一対の外殻プレートの各々に接合されており、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成されている積層型熱交換器。
  2. 前記接合部は、前記嵌入部に対しロウ付けにより接合されており、
    該嵌入部に対する前記接合部のロウ付け接合は、前記積層方向において前記第1突出管部の先端にまで及んでいる請求項1に記載の積層型熱交換器。
  3. 前記接合部は、該接合部の外径が変わらないように、前記第1突出管部の先端まで前記積層方向に延びている請求項1または2に記載の積層型熱交換器。
  4. 前記嵌入部は、該嵌入部の径方向外側へ突き出た凸部(271d)を有し、
    該凸部は、前記嵌入部の径方向外側へ前記接合部を局所的に強く押圧している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  5. 前記第2突出管部は、前記嵌入部に対し前記積層方向の前記一方側に設けられた根本部(271b)を有し、
    前記根本部は、該根本部の外径が前記嵌入部の外径よりも大きくなるように形成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  6. 前記接合部は、前記嵌入部に対しロウ付けにより接合されており、
    前記嵌入部と前記接合部とを相互に接合するロウ材は、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有している請求項1に記載の積層型熱交換器。
  7. アルミニウムよりも腐食電位の高い前記成分は、Cu、Ti、Ni、At、およびAgのうちの少なくとも何れかである請求項ないしのいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  8. 冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
    該第1流路管に対し、前記延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
    前記第1流路管と前記第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、前記第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
    該準備された前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
    該組み合わされた前記第1部材と前記第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
    前記第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の一方側に配置され前記積層方向の前記一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
    前記第2部材は、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の前記一方側に配置され前記積層方向の前記一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
    前記第1部材の前記表層は、ロウ材で構成され、前記第1突出管部において前記芯材層に対し該第1突出管部の径方向内側に積層され、
    前記部材準備においては、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を前記表層の前記ロウ材に含有するものを、前記第1部材として準備し、
    前記第1流路管は、前記積層方向に積層され該第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、該一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切り該一対の外殻プレートの各々に接合される中間プレート(313)とを有するものであり、
    該中間プレートは、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され、
    前記第1部材は、前記一対の外殻プレートのうち前記積層方向の前記一方側の外殻プレートを構成し、
    前記部材組合せには、前記第1突出管部の内側に前記第2突出管部を嵌め入れることと、前記中間プレートを構成し前記アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有する前記アルミニウム合金が前記第1部材の前記表層に対しロウ付け部位にて接触するように、前記第1部材と前記中間プレートとを組み合わせることとが含まれ、
    前記部材接合には、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1突出管部と前記第2突出管部とをロウ付け接合することと、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1部材と前記中間プレートとをロウ付け接合することとが含まれる積層型熱交換器の製造方法。
  9. 冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
    該第1流路管に対し、前記延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
    前記第1流路管と前記第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、前記第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
    該準備された前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
    該組み合わされた前記第1部材と前記第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
    前記第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の一方側に配置され前記積層方向の前記一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
    前記第2部材は、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の前記一方側に配置され前記積層方向の前記一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
    前記第1部材の前記表層は、ロウ材で構成され、前記第1突出管部において前記芯材層に対し該第1突出管部の径方向内側に積層され、
    前記第2部材は、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され
    前記第1流路管は、前記積層方向に積層され該第1流路管の外殻を成す一対の外殻プレート(311、312)と、該一対の外殻プレートの間に形成され冷媒が流通する内部空間(31a)を仕切り該一対の外殻プレートの各々に接合される中間プレート(313)とを有するものであり、
    該中間プレートは、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され、
    前記第1部材は、前記一対の外殻プレートのうち前記積層方向の前記一方側の外殻プレートを構成し、
    前記部材組合せには、前記第2部材のうち前記第2突出管部を構成し前記アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有する前記アルミニウム合金が前記第1突出管部における前記第1部材の前記表層に接触するように、前記第1突出管部の内側に前記第2突出管部を嵌め入れることと、前記中間プレートを構成し前記アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有する前記アルミニウム合金が前記第1部材の前記表層に対しロウ付け部位にて接触するように、前記第1部材と前記中間プレートとを組み合わせることとが含まれ、
    前記部材接合には、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1突出管部と前記第2突出管部とをロウ付け接合することと、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1部材と前記中間プレートとをロウ付け接合することとが含まれる積層型熱交換器の製造方法。
  10. 冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
    該第1流路管に対し、前記延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
    前記第1流路管と前記第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、前記第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
    該準備された前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
    該組み合わされた前記第1部材と前記第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
    前記第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の一方側に配置され前記積層方向の前記一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
    前記第2部材は、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の前記一方側に配置され前記積層方向の前記一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
    前記第1部材の前記表層は、ロウ材で構成され、前記第1突出管部において前記芯材層に対し該第1突出管部の径方向内側に積層され、
    前記部材準備においては、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を前記表層の前記ロウ材に含有するものを、前記第1部材として準備し、
    前記部材組合せには、前記第1突出管部の内側に前記第2突出管部を嵌め入れることが含まれ、
    前記部材接合には、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1突出管部と前記第2突出管部とをロウ付け接合することが含まれ
    前記第1突出管部と前記第2突出管部とのロウ付け接合では、前記第1突出管部に含まれる円筒状の接合部(261b)と、前記第2突出管部に含まれ前記接合部に対し径方向内側に重なる円筒状の嵌入部(271a)とがロウ付け接合され、
    前記部材準備で準備される前記第2部材の前記嵌入部は、該嵌入部の径方向外側へ突き出た凸部(271d)を有し、
    該凸部は、前記部材組合せで前記嵌入部の径方向外側へ前記接合部を局所的に強く押圧するものであり、
    前記部材準備では、前記嵌入部の中心軸線(CLp)に直交する横断面において、前記嵌入部の径方向外側の外形を示す嵌入部外形線(LS1)と、前記接合部の内径(Φ2)と同径で前記嵌入部の径方向外側へ膨らむように湾曲した円弧であって前記嵌入部外形線に対し前記嵌入部の径方向外側から接する接合部円弧(AC2)との間に形成される仮想隙間(CR)を想定した場合に、該仮想隙間が前記嵌入部の径方向(DRr)に有する幅の最大値(Cmax)が0.07mm以下になるものを、前記第1部材および前記第2部材としてそれぞれ準備し、
    前記嵌入部外形線は、頂点(Pt)を有し前記凸部の外形を示す凸部外形線(LSt)と、前記凸部外形線に対して連結し前記中心軸線を中心として形成され前記接合部円弧に比して直径で0.1mm小さい嵌入部外形円弧(AC1)とを含み、
    前記横断面では、前記接合部円弧は、前記凸部外形線上の接点(P1t)と前記嵌入部外形円弧上の接点(P2t)との2点で前記嵌入部外形線に対して接し、前記仮想隙間は、前記凸部外形線の前記頂点から前記嵌入部の周方向(DRc)に外れて形成される積層型熱交換器の製造方法。
  11. 冷媒が流通し延伸方向(DRtb)に延びる第1流路管(26)と、
    該第1流路管に対し、前記延伸方向に交差する積層方向(DRst)の一方側に配置され、冷媒が流通する第2流路管(27)とを備え、
    前記第1流路管と前記第2流路管との間に配置された熱交換対象物(4)と冷媒とを熱交換させる積層型熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流路管の一部を構成する第1部材(311)と、前記第2流路管の一部を構成する第2部材(322)とを準備する部材準備(S01)と、
    該準備された前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせる部材組合せ(S02)と、
    該組み合わされた前記第1部材と前記第2部材とをロウ付け接合する部材接合(S03)とを含み、
    前記第1部材は、芯材層(411)と表層(413)とを有する積層材で構成され、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の一方側に配置され前記積層方向の前記一方側へ突き出る管状の第1突出管部(261)を有し、
    前記第2部材は、前記積層型熱交換器において前記熱交換対象物に対し前記延伸方向の前記一方側に配置され前記積層方向の前記一方側とは反対の他方側へ突き出る管状の第2突出管部(271)を有し、
    前記第1部材の前記表層は、ロウ材で構成され、前記第1突出管部において前記芯材層に対し該第1突出管部の径方向内側に積層され、
    前記第2部材は、アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有するアルミニウム合金で構成され
    前記部材組合せには、前記第2部材のうち前記第2突出管部を構成し前記アルミニウムよりも腐食電位の高い成分を含有する前記アルミニウム合金が前記第1突出管部における前記第1部材の前記表層に接触するように、前記第1突出管部の内側に前記第2突出管部を嵌め入れることが含まれ、
    前記部材接合には、前記表層の前記ロウ材を一旦溶融してから凝固させることにより、前記第1突出管部と前記第2突出管部とをロウ付け接合することが含まれ
    前記第1突出管部と前記第2突出管部とのロウ付け接合では、前記第1突出管部に含まれる円筒状の接合部(261b)と、前記第2突出管部に含まれ前記接合部に対し径方向内側に重なる円筒状の嵌入部(271a)とがロウ付け接合され、
    前記部材準備で準備される前記第2部材の前記嵌入部は、該嵌入部の径方向外側へ突き出た凸部(271d)を有し、
    該凸部は、前記部材組合せで前記嵌入部の径方向外側へ前記接合部を局所的に強く押圧するものであり、
    前記部材準備では、前記嵌入部の中心軸線(CLp)に直交する横断面において、前記嵌入部の径方向外側の外形を示す嵌入部外形線(LS1)と、前記接合部の内径(Φ2)と同径で前記嵌入部の径方向外側へ膨らむように湾曲した円弧であって前記嵌入部外形線に対し前記嵌入部の径方向外側から接する接合部円弧(AC2)との間に形成される仮想隙間(CR)を想定した場合に、該仮想隙間が前記嵌入部の径方向(DRr)に有する幅の最大値(Cmax)が0.07mm以下になるものを、前記第1部材および前記第2部材としてそれぞれ準備し、
    前記嵌入部外形線は、頂点(Pt)を有し前記凸部の外形を示す凸部外形線(LSt)と、前記凸部外形線に対して連結し前記中心軸線を中心として形成され前記接合部円弧に比して直径で0.1mm小さい嵌入部外形円弧(AC1)とを含み、
    前記横断面では、前記接合部円弧は、前記凸部外形線上の接点(P1t)と前記嵌入部外形円弧上の接点(P2t)との2点で前記嵌入部外形線に対して接し、前記仮想隙間は、前記凸部外形線の前記頂点から前記嵌入部の周方向(DRc)に外れて形成される積層型熱交換器の製造方法。
  12. 前記第1突出管部と前記第2突出管部とのロウ付け接合では、前記第1突出管部に含まれる円筒状の接合部(261b)と、前記第2突出管部に含まれ前記接合部に対し径方向内側に重なる円筒状の嵌入部(271a)とがロウ付け接合され、
    前記部材準備で準備される前記第2部材の前記嵌入部は、該嵌入部の径方向外側へ突き出た凸部(271d)を有し、
    該凸部は、前記部材組合せで前記嵌入部の径方向外側へ前記接合部を局所的に強く押圧するものであり、
    前記部材準備では、前記嵌入部の中心軸線(CLp)に直交する横断面において、前記嵌入部の径方向外側の外形を示す嵌入部外形線(LS1)と、前記接合部の内径(Φ2)と同径で前記嵌入部の径方向外側へ膨らむように湾曲した円弧であって前記嵌入部外形線に対し前記嵌入部の径方向外側から接する接合部円弧(AC2)との間に形成される仮想隙間(CR)を想定した場合に、該仮想隙間が前記嵌入部の径方向(DRr)に有する幅の最大値(Cmax)が0.07mm以下になるものを、前記第1部材および前記第2部材としてそれぞれ準備し、
    前記嵌入部外形線は、頂点(Pt)を有し前記凸部の外形を示す凸部外形線(LSt)と、前記凸部外形線に対して連結し前記中心軸線を中心として形成され前記接合部円弧に比して直径で0.1mm小さい嵌入部外形円弧(AC1)とを含み、
    前記横断面では、前記接合部円弧は、前記凸部外形線上の接点(P1t)と前記嵌入部外形円弧上の接点(P2t)との2点で前記嵌入部外形線に対して接し、前記仮想隙間は、前記凸部外形線の前記頂点から前記嵌入部の周方向(DRc)に外れて形成される、請求項8または9に記載の積層型熱交換器の製造方法。
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