JP2019004094A - 分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】分解輸送変圧器の現地組立の工期を短縮することができる分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウスを提供することである。【解決手段】実施形態の分解輸送変圧器の組立方法は、防塵ハウス建設工程と、予備室部品搬入工程と、本室部品搬入工程と、を持つ。防塵ハウス建設工程は、分解輸送変圧器の設置場所に本室と予備室とを有する防塵ハウスを建設する。予備室部品搬入工程は、予備室の開閉可能な予備室天井を開いて予備室内に分解輸送変圧器の構成部品を搬入する。本室部品搬入工程は、本室の開閉可能な本室天井を開いて本室内に分解輸送変圧器の構成部品を搬入する。実施形態の防塵ハウスは、分解輸送変圧器の設置場所に建設され、本室と予備室とを持つ。予備室は、開閉可能かつ分解輸送変圧器の構成部品を搬入可能な予備室天井を有する。本室は、開閉可能かつ分解輸送変圧器の構成部品を搬入可能な本室天井を有する。【選択図】図8
Description
本発明の実施形態は、分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウスに関する。
従来、分解輸送変圧器(以下「ASA(Advanced Site Assembly:分解輸送現地組立)変圧器」と称する)が知られている。ASA変圧器は、工場で組み立ておよび試験を行った変圧器を輸送可能な大きさまで分解した上で輸送し、設置場所で再度組立てることを可能とした変圧器の一形態である。
ASA変圧器の設置場所での再組立は、本室(組立室)と予備室(セカンドハウス)とを備えた専用の防塵ハウスで行う。この防塵ハウスは、ASA変圧器の設置場所に予め建設しておく。分解輸送したASA変圧器の部品は、予備室の天井を開けてクレーンでハウス内に搬入する。予備室の天井の開口寸法は、下部タンク等の大型部品を搬入できる最小寸法で設計されている。本室の天井は開かない構造となっている。
ASA変圧器で一般的に用いられる3相5脚の鉄心は、上部ヨークを取り外し、主脚の中央で縦方向に4つに分離した状態で輸送されることが多い。この輸送形態は、その形状から「U字鉄心」と呼ばれている。再組立の際には、4つのU字鉄心のうち2つを予備室の上部から予備室内にクレーンで搬入する。またはU字鉄心の構成部品を搬入して予備室で組み立てる。予備室では、横倒し状態のU字鉄心の起立作業も行う。
すなわち、はじめに2つのU字鉄心の組み立ておよび起立までを予備室で行い、起立させた2つの鉄心をハウス内の門型リフタで本室に移動する。その後、残りの2つのU字鉄心を予備室に搬入して先と同様の作業を行うという手順をとる。
このように、防塵ハウスは、スペースの限られた変圧器の設置場所に建設する都合上、予備室に一度に入るU字鉄心の数は限られている。このため、ASA変圧器の現地組立の工期が長くなってしまう。
すなわち、はじめに2つのU字鉄心の組み立ておよび起立までを予備室で行い、起立させた2つの鉄心をハウス内の門型リフタで本室に移動する。その後、残りの2つのU字鉄心を予備室に搬入して先と同様の作業を行うという手順をとる。
このように、防塵ハウスは、スペースの限られた変圧器の設置場所に建設する都合上、予備室に一度に入るU字鉄心の数は限られている。このため、ASA変圧器の現地組立の工期が長くなってしまう。
本発明が解決しようとする課題は、分解輸送変圧器の現地組立の工期を短縮することができる分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウスを提供することである。
実施形態の分解輸送変圧器の組立方法は、防塵ハウス建設工程と、予備室部品搬入工程と、本室部品搬入工程と、を持つ。防塵ハウス建設工程は、分解輸送変圧器の設置場所に本室と予備室とを有する防塵ハウスを建設する。予備室部品搬入工程は、前記予備室の開閉可能な予備室天井を開いて前記予備室内に前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入する。本室部品搬入工程は、前記本室の開閉可能な本室天井を開いて前記本室内に前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入する。
以下、実施形態の分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウスについて図面を参照して説明する。なお、各図において、同一構成については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態の分解輸送変圧器(ASA変圧器、以下、単に変圧器ということがある。)10について図1〜図3を参照して説明する。
図1、図2に示すように、第1の実施形態の分解輸送変圧器10は、3相5脚の鉄心12を含む変圧器本体11を備えている。鉄心12は、上部ヨーク14を取り外し、幅方向(図中矢印Xで示す)で4つのU字鉄心4a,4b,4c,4d(以下、U字鉄心4と総称する。)に分割した状態で輸送される。幅方向で隣り合うU字鉄心4における隣接する一対の側脚4sは、巻線13を装着する主脚12sを構成している。なお、U字鉄心4の奥行方向を図中矢印Yで示し、U字鉄心4の高さ方向を図中矢印Zで示す。
まず、第1の実施形態の分解輸送変圧器(ASA変圧器、以下、単に変圧器ということがある。)10について図1〜図3を参照して説明する。
図1、図2に示すように、第1の実施形態の分解輸送変圧器10は、3相5脚の鉄心12を含む変圧器本体11を備えている。鉄心12は、上部ヨーク14を取り外し、幅方向(図中矢印Xで示す)で4つのU字鉄心4a,4b,4c,4d(以下、U字鉄心4と総称する。)に分割した状態で輸送される。幅方向で隣り合うU字鉄心4における隣接する一対の側脚4sは、巻線13を装着する主脚12sを構成している。なお、U字鉄心4の奥行方向を図中矢印Yで示し、U字鉄心4の高さ方向を図中矢印Zで示す。
変圧器10は、U字鉄心4、巻線13、上部ヨーク14等の構成部品7A単位に分解され、構成部品7A毎にトレーラ等の輸送手段で輸送される。
図3に示すように、構成部品7Aは、それぞれ専用の輸送タンク7に収納されて輸送される。U字鉄心4は、高さ方向を水平にした横倒しの状態で輸送される。なお、U字鉄心4は、重量及び寸法に関する輸送制約等に応じて、さらに下部ヨーク4kと一対の側脚4s(主脚12s)とに分割して輸送することもある。
図3に示すように、構成部品7Aは、それぞれ専用の輸送タンク7に収納されて輸送される。U字鉄心4は、高さ方向を水平にした横倒しの状態で輸送される。なお、U字鉄心4は、重量及び寸法に関する輸送制約等に応じて、さらに下部ヨーク4kと一対の側脚4s(主脚12s)とに分割して輸送することもある。
次に、第1の実施形態の防塵ハウス1について図5、図6を参照して説明する。
図5、図6に示すように、防塵ハウス(クリーンハウス)1は、互いに隣り合う予備室3と本室(組立室)2とを備えている。本室2は、変圧器10の据付位置を含んで建設されている。予備室3および本室2の間には、開閉可能な仕切り(ビニルカーテン、シャッター等)15が設けられている。予備室3および本室2は、それぞれ個々に除湿および集塵が可能な空調装置(エアコンディショニング装置、不図示)を備えている。予備室3および本室2は、仕切り15を閉じた状態で、個々に室内の湿度および塵埃量を管理可能である。
図5、図6に示すように、防塵ハウス(クリーンハウス)1は、互いに隣り合う予備室3と本室(組立室)2とを備えている。本室2は、変圧器10の据付位置を含んで建設されている。予備室3および本室2の間には、開閉可能な仕切り(ビニルカーテン、シャッター等)15が設けられている。予備室3および本室2は、それぞれ個々に除湿および集塵が可能な空調装置(エアコンディショニング装置、不図示)を備えている。予備室3および本室2は、仕切り15を閉じた状態で、個々に室内の湿度および塵埃量を管理可能である。
図5を参照し、予備室3は、例えばスライド式の予備室屋根2aを本室2側にスライドさせることで、予備室天井5aを開放して第一開口5cを形成することが可能である。予備室3は、第一開口5cを通じて、構成部品7Aを輸送タンク7ごと搬入可能である。予備室3は、予備室屋根2aを予備室3側に戻すことで、第一開口5cを閉じて予備室天井5aを閉塞することが可能である。予備室3は、予備室天井5aが閉塞し、かつ仕切り15が閉じた状態で、本室2から独立して予備室3内の除湿および除塵が可能である。
図6を参照し、本室2は、例えばスライド式の本室屋根3aを予備室3側にスライドさせることで、本室天井5bを開放して第二開口5dを形成することが可能である。本室2は、第二開口5dを通じて、構成部品7Aを輸送タンク7ごと搬入可能である。本室2は、本室屋根3aを本室2側に戻すことで、第二開口5dを閉じて本室天井5bを閉塞することが可能である。本室2は、本室天井5bが閉塞し、かつ仕切り15が閉じた状態で、予備室3から独立して本室2内の除湿および除塵が可能である。
次に、第1の実施形態の分解輸送変圧器10の組立方法について図8を参照して説明する。
まず、変圧器10の設置場所に予め防塵ハウス1を建設する(防塵ハウス建設工程S1)。防塵ハウス1は、本室2内に変圧器10の据付位置を含んで建設する。
次に、本室2の基礎上に、変圧器本体11を包囲する遮蔽構造物(変圧器タンク)の下部タンク(不図示)の芯出しを行う(下部タンク芯出し工程S2)。芯出しした下部タンクは基礎上に固定する。
下部タンク芯出し工程S2と並行して、予備室3に二つのU字鉄心4を搬入する(予備室鉄心搬入工程S12)。図4を参照し、予備室鉄心搬入工程S12は、予備室天井5aを開放し、防塵ハウス1外の例えば移動式のクレーン8を用いて行う。U字鉄心4は、輸送タンク7とともに横倒しの状態で、クレーン8によって防塵ハウス1内に吊り降ろされる。
まず、変圧器10の設置場所に予め防塵ハウス1を建設する(防塵ハウス建設工程S1)。防塵ハウス1は、本室2内に変圧器10の据付位置を含んで建設する。
次に、本室2の基礎上に、変圧器本体11を包囲する遮蔽構造物(変圧器タンク)の下部タンク(不図示)の芯出しを行う(下部タンク芯出し工程S2)。芯出しした下部タンクは基礎上に固定する。
下部タンク芯出し工程S2と並行して、予備室3に二つのU字鉄心4を搬入する(予備室鉄心搬入工程S12)。図4を参照し、予備室鉄心搬入工程S12は、予備室天井5aを開放し、防塵ハウス1外の例えば移動式のクレーン8を用いて行う。U字鉄心4は、輸送タンク7とともに横倒しの状態で、クレーン8によって防塵ハウス1内に吊り降ろされる。
本室2においては、下部タンク芯出し工程S2の後、本室2に別途二つのU字鉄心4を搬入する(本室鉄心搬入工程S3)。本室鉄心搬入工程S3は、本室天井5bを開放し、予備室鉄心搬入工程S12と同様にクレーン8を用いて行う。
予備室3においては、予備室鉄心搬入工程のS12後、横倒しのU字鉄心4の起立作業を行う(予備室鉄心起立工程S13)。図7を参照し、予備室鉄心起立工程S13は、構成部品7Aの搬入に用いたクレーン8を用いて行う。U字鉄心4の輸送タンク7には、幅方向の両側に一対の吊ピン7pが突設されている。これらの吊ピン7pにワイヤ7wを係止してクレーン8で吊り上げることで、輸送タンク7とともに横倒しのU字鉄心4を起立させる。予備室天井5aを開放することで、防塵ハウス1外からクレーン8を用いた起立作業を行うことが可能である。
予備室3においては、予備室鉄心搬入工程のS12後、横倒しのU字鉄心4の起立作業を行う(予備室鉄心起立工程S13)。図7を参照し、予備室鉄心起立工程S13は、構成部品7Aの搬入に用いたクレーン8を用いて行う。U字鉄心4の輸送タンク7には、幅方向の両側に一対の吊ピン7pが突設されている。これらの吊ピン7pにワイヤ7wを係止してクレーン8で吊り上げることで、輸送タンク7とともに横倒しのU字鉄心4を起立させる。予備室天井5aを開放することで、防塵ハウス1外からクレーン8を用いた起立作業を行うことが可能である。
本室2においても、本室鉄心搬入工程S3の後、横倒しのU字鉄心4の起立作業を行う(本室鉄心起立工程S4)。本室鉄心起立工程S4も、構成部品7Aの搬入に用いたクレーン8を用いて行う。本室天井5bを開放することで、防塵ハウス1外からクレーン8を用いた起立作業を行うことが可能である。
予備室3においては、予備室鉄心起立工程S13の後、予備室3内の空調(除湿および集塵)を行う(予備室空調工程S14)。予備室空調工程S14は、予備室天井5aを閉塞し、仕切り15を閉じた状態で行う。予備室空調工程S14は、本室鉄心起立工程S4等と並行して行うことが可能である。
予備室3においては、予備室鉄心起立工程S13の後、予備室3内の空調(除湿および集塵)を行う(予備室空調工程S14)。予備室空調工程S14は、予備室天井5aを閉塞し、仕切り15を閉じた状態で行う。予備室空調工程S14は、本室鉄心起立工程S4等と並行して行うことが可能である。
本室2においても、本室鉄心起立工程S4の後、本室2内の空調(除湿および集塵)を行う(本室空調工程S5)。本室空調工程S5は、本室天井5bを閉塞し、仕切り15を閉じた状態で行う。予備室空調工程S14と同時または予備室空調工程S14の後であれば、仕切り15を開いた状態で本室空調工程S5を行ってもよい。本室空調工程S5は、予備室空調工程S14および後述の予備室タンク分解工程S15等と並行して行うことが可能である。
予備室3においては、予備室空調工程S14の後、鉄製の輸送タンク7の分解作業を行う(予備室タンク分解工程S15)。予備室タンク分解工程S15は、予備室空調工程S14の後、予備室3内の除湿および集塵が十分になされた状態で行う。分解された輸送タンク7は、後に空タンクとして組み立てられて防塵ハウス1外に搬出される。予備室タンク分解工程S15は、本室空調工程S5および後述の本室タンク分解工程S6等と並行して行うことが可能である。
予備室3においては、予備室空調工程S14の後、鉄製の輸送タンク7の分解作業を行う(予備室タンク分解工程S15)。予備室タンク分解工程S15は、予備室空調工程S14の後、予備室3内の除湿および集塵が十分になされた状態で行う。分解された輸送タンク7は、後に空タンクとして組み立てられて防塵ハウス1外に搬出される。予備室タンク分解工程S15は、本室空調工程S5および後述の本室タンク分解工程S6等と並行して行うことが可能である。
本室2においても、本室空調工程S5の後、鉄製の輸送タンク7の分解作業を行う(本室タンク分解工程S6)。本室タンク分解工程S6は、本室空調工程S5の後、本室2内の除湿および集塵が十分になされた状態で行う。分解された輸送タンク7は、後に空タンクとして組み立てられて防塵ハウス1外に搬出される。本室タンク分解工程S6は、予備室タンク分解工程S15および後述の予備室鉄心移動工程S16等と並行して行うことが可能である。
予備室3においては、予備室タンク分解工程S15の後、輸送タンク7から取り出したU字鉄心4を予備室3から本室2へ移動させる(予備室鉄心移動工程S16)。予備室鉄心移動工程S16は、例えば防塵ハウス1内に予め設置した門型リフタ(不図示)を用いて、本室空調工程S5の後に行う。
予備室3においては、予備室タンク分解工程S15の後、輸送タンク7から取り出したU字鉄心4を予備室3から本室2へ移動させる(予備室鉄心移動工程S16)。予備室鉄心移動工程S16は、例えば防塵ハウス1内に予め設置した門型リフタ(不図示)を用いて、本室空調工程S5の後に行う。
本室2においては、4つのU字鉄心4を規定位置に配置する(本室鉄心配置工程S7)。4つのU字鉄心4は、本室タンク分解工程S6で輸送タンク7から取り出した2つのU字鉄心4と、予備室鉄心移動工程S16で予備室3から移動された2つのU字鉄心4と、を含む。4つのU字鉄心4は、幅方向に隣接して配置されて、三相分の主脚12sを形成する。
本室鉄心配置工程S7の後、三相分の主脚12sに対して、分解輸送された巻線13を1相分ずつ吊り降ろす(コイル挿入工程S8)。コイル挿入工程S8は、防塵ハウス1内の門型リフタを用いて行う。
本室鉄心配置工程S7の後、三相分の主脚12sに対して、分解輸送された巻線13を1相分ずつ吊り降ろす(コイル挿入工程S8)。コイル挿入工程S8は、防塵ハウス1内の門型リフタを用いて行う。
コイル挿入工程S8の後、各U字鉄心4の上端部に上部ヨーク14を取り付ける(上部ヨーク取付工程S9)。上部ヨーク取付工程S9は、防塵ハウス1内の門型リフタを用いて行う。
上部ヨーク取付工程S9の後、各巻線13の口出し線の結線等を行うことで、変圧器10の中身(変圧器本体11)の組み立てが完了する。その後、下部タンクの上方に中間タンクおよび上部タンク(何れも不図示)を組み立てる(変圧器タンク組立工程S10)。これにより、変圧器本体11を包囲する変圧器タンク(不図示)が形成される。その後、変圧器本体11の試験およびドライエアの封入等を経て、変圧器本体11を遮蔽構造物で包囲した変圧器10の組み立てが完了する。
上部ヨーク取付工程S9の後、各巻線13の口出し線の結線等を行うことで、変圧器10の中身(変圧器本体11)の組み立てが完了する。その後、下部タンクの上方に中間タンクおよび上部タンク(何れも不図示)を組み立てる(変圧器タンク組立工程S10)。これにより、変圧器本体11を包囲する変圧器タンク(不図示)が形成される。その後、変圧器本体11の試験およびドライエアの封入等を経て、変圧器本体11を遮蔽構造物で包囲した変圧器10の組み立てが完了する。
以上説明したように、第1の実施形態の分解輸送変圧器10の組立方法は、分解輸送変圧器10の設置場所に本室2と予備室3とを有する防塵ハウス1を建設する防塵ハウス建設工程S1と、予備室3の開閉可能な予備室天井5aを開いて予備室3内に分解輸送変圧器10の構成部品7Aを搬入する予備室鉄心搬入工程S12と、本室2の開閉可能な本室天井5bを開いて本室2内に分解輸送変圧器10の構成部品7Aを搬入する本室鉄心搬入工程S3と、を備えている。
この構成によれば、本室2と予備室3とにそれぞれ構成部品7Aを搬入し、本室2と予備室3とで並行して構成部品7Aに対する作業を行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期を短縮することができる。
この構成によれば、本室2と予備室3とにそれぞれ構成部品7Aを搬入し、本室2と予備室3とで並行して構成部品7Aに対する作業を行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期を短縮することができる。
また、上記分解輸送変圧器10の組立方法は、予備室3内に搬入した構成部品7Aを起立させる予備室鉄心起立工程S13と、本室2内に搬入した構成部品7Aを起立させる本室鉄心起立工程S4と、をさらに備えている。
この場合、本室2と予備室3とで並行して構成部品7Aの起立作業まで行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
この場合、本室2と予備室3とで並行して構成部品7Aの起立作業まで行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
また、上記分解輸送変圧器10の組立方法は、予備室鉄心起立工程S13および本室鉄心起立工程S4では、防塵ハウス1内での構成部品7Aの起立作業に、防塵ハウス1外のクレーン8を用いている。
この場合、防塵ハウス1内の門型リフタを用いて構成部品7Aの起立作業を行う場合に比して、構成部品7Aの起立作業を迅速に行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
この場合、防塵ハウス1内の門型リフタを用いて構成部品7Aの起立作業を行う場合に比して、構成部品7Aの起立作業を迅速に行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
また、上記分解輸送変圧器10の組立方法は、本室2と予備室3との間に、互いの室内空間を仕切る仕切り15を備えている。
この場合、本室2および予備室3の一方で搬入作業等を行っている間に、他方で除湿および集塵等の空調を実施することができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
この場合、本室2および予備室3の一方で搬入作業等を行っている間に、他方で除湿および集塵等の空調を実施することができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。
なお、第1の実施形態において、構成部品7Aの起立作業に、防塵ハウス1内の門型リフタを用いることも可能である。この場合、クレーン8を用いる場合よりも作業時間は掛かるが、防塵ハウス1内への構成部品7Aの搬入後に速やかに屋根を閉めることができる。このため、設置場所の環境等によっては、気象の影響を受け難いことから、工期の短縮を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図9、図10を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。第2の実施形態は、第1の実施形態に対し、鉄製の輸送タンク7を用いず、専用の架台9の上に設置したU字鉄心4にビニールパックを施した鉄心簡易梱包輸送方式を用いている。
次に、第2の実施形態を図9、図10を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。第2の実施形態は、第1の実施形態に対し、鉄製の輸送タンク7を用いず、専用の架台9の上に設置したU字鉄心4にビニールパックを施した鉄心簡易梱包輸送方式を用いている。
架台9は、U字鉄心4の奥行方向一側の第1の面を支持する床面台9aと、U字鉄心4の高さ方向一側の第2の面を支持する側面台9bと、を有している。架台9は、U字鉄心4の2面を支持するL字形状をなし、この架台9にU字鉄心4が適宜の固定手段をもって固定される。床面台9aおよび側面台9bには、U字鉄心4の開放面を覆う防湿フィルム9cを取り付けるためのフィルム取付部(不図示)が設けられている。床面台9aおよび側面台9bには、架台9を吊り上げて起立させるためのワイヤ7wを取り付け可能な吊り耳9a1,9b1が設けられている。
U字鉄心4は、架台9の床面台9aに載置した後、U字鉄心4の四方の面、すなわち第1の面と第2の面以外の開放面が防湿フィルム9cで覆われる。防湿フィルム9cは、水蒸気透過性が低い素材で構成されていれば良く、特定の素材に限定されない。防湿フィルム9cの縁は、架台9のフィルム取付部に取り付けられる。防湿フィルム9cによって架台9上のU字鉄心4が密封される。この状態で、U字鉄心4が輸送され、かつ防塵ハウス1内に搬入される。
このように、L字形状の架台9のみでU字鉄心4を支持し、開放面は防湿フィルム9cで覆って密閉する。これにより、U字鉄心4全体を輸送タンク7内に収納する構成に比して、U字鉄心4の輸送部材への搭載が容易になる。また、作業者がU字鉄心4を輸送タンク7の内壁に固定する作業が不要となり、タンク内部に作業用スペースを確保する必要がなくなる。そして、L字形状の架台9を用いることで、構成部品7Aの周囲を囲う輸送タンク7を用いる場合に比して、輸送部材の小型化、軽量化を図ることができる。また、防湿フィルム9cで覆うという簡易な方法でU字鉄心4を密閉するため、輸送部材の製作費用や圧力管理費といった輸送コストを低減することができる。
以上説明したように、第2の実施形態の分解輸送変圧器10の組立方法によれば、第1の実施形態の効果に加え、構成部品7Aの輸送部材への搭載を容易にできる。また、輸送部材の小型化、軽量化を図ることができ、かつ輸送コストを低減することができる。
さらに、U字鉄心4の起立後に、鉄製の輸送タンク7の分解作業、および空タンクの組立作業が無くなるため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。なお、第2の実施形態における分解輸送変圧器の組立方法のフローチャートは略すが、図8のステップS6,S15に代わりそれぞれ防湿フィルム9cの除去工程が加わる。また、鉄製の輸送タンク7を省略することで、防塵ハウス1の大型化を抑えつつ、予備室3および本室2でのU字鉄心4の同時組立を可能とすることができる。
さらに、U字鉄心4の起立後に、鉄製の輸送タンク7の分解作業、および空タンクの組立作業が無くなるため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期をより短縮することができる。なお、第2の実施形態における分解輸送変圧器の組立方法のフローチャートは略すが、図8のステップS6,S15に代わりそれぞれ防湿フィルム9cの除去工程が加わる。また、鉄製の輸送タンク7を省略することで、防塵ハウス1の大型化を抑えつつ、予備室3および本室2でのU字鉄心4の同時組立を可能とすることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、分解輸送変圧器10の組立方法、防塵ハウス1は、予備室3の開閉可能な予備室天井5aを開いて予備室3内に分解輸送変圧器10の構成部品7Aを搬入し、本室2の開閉可能な本室天井5bを開いて本室2内に分解輸送変圧器10の構成部品7Aを搬入する、という構成を持つことにより、本室2と予備室3とにそれぞれ構成部品7Aを搬入し、本室2と予備室3とで並行して構成部品7Aに対する作業を行うことができる。このため、分解輸送変圧器10の現地組立の工期を短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…防塵ハウス、2…本室、3…予備室、4…U字鉄心、5a…予備室天井、5b…本室天井、7…輸送タンク、7A…構成部品、8…クレーン、9…架台、9c…防湿フィルム、10…分解輸送変圧器、11…変圧器本体、15…仕切り、S1…防塵ハウス建設工程、S12…予備室鉄心搬入工程(予備室部品搬入工程)、S3…本室鉄心搬入工程(本室部品搬入工程)、S13…予備室鉄心起立工程(予備室部品起立工程)、S4…本室鉄心起立工程(本室部品起立工程)
Claims (6)
- 分解輸送変圧器の設置場所に本室と予備室とを有する防塵ハウスを建設する防塵ハウス建設工程と、
前記予備室の開閉可能な予備室天井を開いて前記予備室内に前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入する予備室部品搬入工程と、
前記本室の開閉可能な本室天井を開いて前記本室内に前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入する本室部品搬入工程と、を備える、分解輸送変圧器の組立方法。 - 前記予備室内に搬入した構成部品を起立させる予備室部品起立工程と、
前記本室内に搬入した構成部品を起立させる本室部品起立工程と、をさらに備える、請求項1に記載の分解輸送変圧器の組立方法。 - 前記構成部品の輸送に用いる架台を、前記構成部品の2面を支持するL字形状に設け、
前記構成部品の前記架台の外方に露出する部分を、防湿フィルムで覆った状態で、前記構成部品を輸送し、かつ前記防塵ハウスに搬入する、請求項1又は2に記載の分解輸送変圧器の組立方法。 - 前記予備室部品起立工程および本室部品起立工程では、前記防塵ハウス内での前記構成部品の起立作業に、前記防塵ハウス外のクレーンを用いる、請求項1から3の何れか一項に記載の分解輸送変圧器の組立方法。
- 分解輸送変圧器の設置場所に建設され、本室と予備室とを備え、
前記予備室が開閉可能かつ前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入可能な予備室天井を有し、
前記本室が開閉可能かつ前記分解輸送変圧器の構成部品を搬入可能な本室天井を有している、防塵ハウス。 - 前記本室と前記予備室との間に、互いの室内空間を仕切る仕切りを備えている、請求項5に記載の防塵ハウス。
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JP2017119390A JP2019004094A (ja) | 2017-06-19 | 2017-06-19 | 分解輸送変圧器の組立方法、防塵ハウス |
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