JP2019003483A - 反力提示装置 - Google Patents

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Yasumasa Kondo
康正 近藤
角屋敷 晃
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晃 角屋敷
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Hiroshi Ohira
洋 大平
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Takanori Urushibata
貴紀 漆畑
竜博 村崎
Tatsuhiro Murazaki
竜博 村崎
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Keita Nakane
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賢 服部
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Taichi Hino
太一 日野
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Abstract

【課題】シャフト回動操作時の操作フィーリング確保を可能にした反力提示装置を提供する。【解決手段】反力提示装置1は、シャフト3の回動操作時に、シャフト3に操作反力を付与する付勢部材21(コイルばね23)を備える。コイルばね23は、シャフト3に減速用のギヤ機構13を介して連結された回動軸14の外周に取り付けられている。コイルばね23を初期位置で保持する受け部33とコイルばね23との間には、シャフト3の回動操作時にコイルばね23が作動するときに発生し得る衝撃を抑える緩衝材68が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、シャフトに操作反力を付与する反力提示装置に関する。
従来、例えば回動操作されるシャフト等に操作反力を付与可能な反力提示装置が周知である(特許文献1等参照)。特許文献1は、シャフトの回動操作時、コイルばねがねじられることで生じる付勢力を、シャフトの操作反力として付与する。
特許第6081737号公報
ところで、この種の反力提示装置では、シャフトの回動操作時、例えばコイルばねの一端を押さえ部で支持しつつ他端をガイド部で持ち上げることでコイルばねをねじって、シャフトに操作反力を付与する。しかし、この構造の場合、コイルばねがガイド部や押さえ部と接触したとき、異音(振動)が発生してしまう問題があった。特に、この問題は、両者が金属であると顕著となる。また、コイルばねを作動させる部位とコイルばねが接触するとき、急激なトルク立ち上がりが発生してしまう懸念もあった。よって、これら問題を解消して、シャフト回動操作時の操作フィーリングを確保したい要望があった。
本発明の目的は、シャフト回動操作時の操作フィーリング確保を可能にした反力提示装置を提供することにある。
前記問題点を解決する反力提示装置は、シャフトが回動操作されると、当該シャフトに連動する付勢部材が作動することにより、前記シャフトに操作反力を付与する構成であって、前記付勢部材を作動の初期位置で保持する受け部と当該付勢部材との間、及び前記シャフトの回動操作時に前記付勢部材の作動を案内するガイド部と当該付勢部材との間の少なくとも一方に、前記付勢部材が作動するときに当該付勢部材に発生し得る衝撃を抑える緩衝材を設けた。
この構成によれば、シャフトが回動操作されたとき、付勢部材が作動してシャフトに操作反力が付与される。このとき、付勢部材が受け部又はガイド部に接触する動きをとるが、このときの衝撃が緩衝材によって低く抑えられる。このため、異音を低く抑えたり、急激な立ち上がりトルクを生じ難くしたりすることが可能となる。よって、シャフト回動操作時の操作フィーリングを確保することが可能となる。
前記反力提示装置において、前記シャフトが回動操作されると、減速用のギヤ機構を介して回動軸が回り、当該回動軸と連動する前記付勢部材が作動することにより、当該付勢部材によって前記シャフトに操作反力を付与することが好ましい。この構成によれば、シャフトが1回転以上(多回転)する場合であっても、付勢部材の作動量を少なく抑えることが可能となるので、例えば種々のばね材を使用することが可能となる。
前記反力提示装置において、前記シャフト及び前記回動軸は、互いの回動軸心が平行に配置された2軸構造をなし、前記ギヤ機構は、はすば歯車であることが好ましい。この構成によれば、小型でも十分なトルクを伝達することが可能なはすば歯車を使用するので、反力提示装置の装置サイズを小型化することが可能となる。また、シャフト及び回動軸の2軸が平行に並んだ簡素な構造の反力提示装置とすることも可能となる。
前記反力提示装置において、前記付勢部材は、内径孔に前記回動軸が挿し込まれたコイルばねであり、前記シャフトが回動したときには、前記回動軸が回ることによって前記コイルばねがねじられることにより、前記シャフトに操作反力が付与されることが好ましい。この構成によれば、コイルばねを用いた簡素な構成により、シャフトに操作反力を付与することが可能となる。
前記反力提示装置において、前記受け部は、付勢部材側に突出した突状に形成され、前記緩衝材は、前記受け部において前記付勢部材が接触する箇所に設けられていることが好ましい。この構成によれば、受け部に緩衝材を設けるという簡素な構成によって、付勢部材が作動するときの衝撃を低く抑えることが可能となる。
前記反力提示装置において、前記ガイド部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びる棒状に形成され、前記緩衝材は、前記ガイド部において前記付勢部材が接触する箇所に設けられていることが好ましい。この構成によれば、ガイド軸に緩衝材を設けるという簡素な構成によって、付勢部材が作動するときの衝撃を低く抑えることが可能となる。
前記反力提示装置において、前記付勢部材は、前記シャフトと連動する回動軸が内径孔に挿し込まれたコイルばねであり、前記緩衝材は、コイルばねの端部に取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、前記コイルばねの端部に緩衝材を設けるという簡素な構成によって、付勢部材が作動するときの衝撃を低く抑えることが可能となる。
本発明によれば、反力提示装置において、シャフト回動操作時の操作フィーリングを確保することができる。
第1実施形態の反力提示装置の斜視図。 反力提示装置の縦断面図。 反力提示装置の分解斜視図。 図2のII−II線断面図。 シャフトが一方向に回動操作されたときの反力提示装置の作動図。 シャフトが他方向に回動操作されたときの反力提示装置の作動図。 第2実施形態の反力提示装置の断面図。 他の実施例である反力提示装置の断面図。
(第1実施形態)
以下、反力提示装置の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、反力提示装置1は、中空状のハウジング2と、ハウジング2に回動可能に組み付けられたシャフト3とを備える。本例の反力提示装置1は、シャフト3の回動操作量を電気信号によって検出して車輪の操舵量を切り替えるステアバイワイヤ式の車両に使用される。また、車両は、例えば1〜2人乗りの小型車の一種であるモビリティ車両であることが好ましい。
ハウジング2は、ハウジング本体4と、ハウジング本体4の開口を塞ぐ蓋部5とを備える。蓋部5は、複数の締結部6を介してハウジング本体4に取り付け固定されている。蓋部5の側壁には、反力提示装置1の奥行き方向(図1のX軸方向)に延設された筒状部7が形成され、この筒状部7の開口部8にシャフト3が回動軸心L1回りに回動可能に挿通されている。シャフト3の先端部には、例えばステアリングホイールの軸部(図示略)が連結固定される。
図2及び図3に示すように、シャフト3は、一対の軸受11,12を介してハウジング2に回動可能に組み付けられている。本例の場合、一方の軸受11が蓋部5(筒状部7)に取り付けられ、他方の軸受12がハウジング本体4に取り付けられている。シャフト3は、一対の軸受11,12を介して、反力提示装置1の奥行き方向(図2及び図3のX軸方向)に沿って延びる回動軸心L1回りに回動する。
反力提示装置1は、減速用のギヤ機構13を介してシャフト3と連動する回動軸14を備える。回動軸14は、ハウジング2の内部において、一対の軸受15,16を介してハウジング2に回動可能に組み付けられている。本例の場合、一方の軸受15が蓋部5に取り付けられ、他方の軸受16がハウジング本体4に取り付けられている。回動軸14は、自身の回動軸心L2とシャフト3の回動軸心L1とが平行する向きをとるように配置されている。このように、本例の反力提示装置1は、シャフト3の回動軸心L1と回動軸14の回動軸心L2とが平行に配置された2軸構造をなしている。
ギヤ機構13は、シャフト3に設けられた第1ギヤ部19と、回動軸14に設けられた第2ギヤ部20とを備える。ギヤ機構13は、はすば歯車であることが好ましい。ギヤ機構13は、第1ギヤ部19がシャフト3の中央位置に配置され、第2ギヤ部20が回動軸14の端部に配置されている。シャフト3が回動操作されたとき、シャフト3の回動力がギヤ機構13を通じて減速されて回動軸14に入力されることにより、回動軸14がシャフト3とともに回動する。
反力提示装置1は、シャフト3の回動操作時にシャフト3に対して操作反力を付与する付勢部材21を備える。本例の付勢部材21は、内径孔22に回動軸14が挿し込まれたコイルばね23である。本例の場合、略円筒状の支持筒24の貫通孔25に回動軸14が回動可能に挿し込まれ、この支持筒24にコイルばね23が外嵌されている。コイルばね23は、支持筒24に形成されたフランジ26に一端が接触され、支持筒24の端部に取り付けられたフレーム27で他端が抜け止めされることにより、支持筒24に取り付けられている。フレーム27は、リング状の止め具28によって回動軸14に取り付け固定されている。
図2〜図4に示すように、回動軸14には、回動軸14の回動に同期して付勢部材21を作動させるガイド部31が設けられている。ガイド部31は、回動軸14の回動軸心L2に沿って延びる棒形状に形成されている。本例のガイド部31は、コイルばね23の一端23a及び他端23bの間のスペースに配置されるようにして延びている。ガイド部31は、一端が第2ギヤ部20に固定され、他端がフレーム27の切欠溝32に挿し込まれている。
図4に示すように、ハウジング2(ハウジング本体4)の内部には、ガイド部31がコイルばね23の一方の端部を持ち上げた際にコイルばね23の他方の端部を支持する受け部33が設けられている。本例の受け部33は、付勢部材21側に突出した突状に形成され、回動軸14の軸方向(図4の軸心L2方向)に沿って一帯に配置されている。受け部33は、ガイド部31の近傍において、コイルばね23の一端23a及び他端23bの間のスペースに配置されるように延びている。受け部33の一対の側壁は、ハウジング2の奥に向かうに従って両者間の幅が広がっていくテーパ状に形成されている。
図2及び図3に戻り、反力提示装置1は、回動軸14を最大回動位置で止めるストッパ機構36を備える。ストッパ機構36は、シャフト3の回転範囲を超えて回動軸14が回らないようにする。本例のストッパ機構36は、ハウジング2の蓋部5の内面に突設されたストッパ部37と、回動軸14(第2ギヤ部20)に凹設された案内溝38とを備える。ストッパ部37は、突起状に形成され、案内溝38内に挿し込まれている。案内溝38は、回動軸14の回動時にストッパ部37が移動する経路に沿って円弧状に形成されている。ストッパ部37は、シャフト3が回動の中立位置をとる際に案内溝38の経路中央に位置するように配置されている。
反力提示装置1は、回動操作されるシャフト3に対して操作荷重を付与可能なダンパ機構39を備える。ダンパ機構39は、例えばロータリダンパであることが好ましい。ダンパ機構39は、ハウジング2の外部において、略円板状の本体部40の中央の貫通孔41にシャフト3の端部が挿し込まれるようにしてシャフト3に取り付け固定されている。ダンパ機構39は、複数(本例は2つ)の締結部42によってハウジング本体4の側壁4aに取り付けられている。ダンパ機構39は、シャフト3が中立位置に戻る際に逆側に余分に回ってしまうオーバーシュートを緩和する。
反力提示装置1は、シャフト3の回転角を検出する回転角検出部45を備える。回転角検出部45は、いわゆるステアリングアングルセンサであって、ブラケット46を介してハウジング2の外側に取り付けられている。回転角検出部45は、中立位置から左右に各々3回転半ずつ回動操作が可能なシャフト3の回転角を検出する。回転角検出部45は、筐体47の中央に貫通された孔部48が形成され、その孔部48内に、シャフト3と同期回動するようにシャフト3の端部に取り付け固定された被検出部49が配置されている。被検出部49は、締結部50によってシャフト3の端部に固定されている。回転角検出部45は、シャフト3と同期回動する被検出部49の回転を検出することにより、シャフト3の回転角を検出する。
ブラケット46は、ハウジング2側の面が開口した有底箱状に形成され、回転角検出部45の孔部48に沿うように開口された孔部53が形成されている。ブラケット46は、複数(本例は3つ)の締結部54を介してハウジング本体4の側壁4aに取り付け固定されている。締結部54は、例えばねじであることが好ましい。本例の場合、ブラケット46は、複数(本例は2つ)の仮止め部55を通じてハウジング2に位置決めされた後、締結部54によってハウジング2に固定される。
ハウジング2の端部には、回転角検出部45及びブラケット46を保護する外部カバー56が、複数のスナップフィット部57を介して取り付け固定されている。なお、外部カバー56は、複数の位置決め部58によりハウジング2に位置決めされた後、スナップフィット部57によってハウジング2に取り付け固定される。
軸受11とハウジング2(蓋部5)との間には、シャフト3の軸方向(図2のX軸方向)における「がたつき」を抑えるがたつき抑制部材61が設けられている。がたつき抑制部材61は、例えば皿ばねからなる。がたつき抑制部材61は、シャフト3の軸方向(図2の矢印X1方向)に沿って軸受11を押さえ付けることによって、シャフト3の軸方向におけるがたつきを抑制する。軸受15とハウジング2(蓋部5)との間には、回動軸14の軸方向(図2等のX軸方向)のがたつきを抑えるがたつき抑制部材65が設けられている。がたつき抑制部材65も、皿ばねであることが好ましい。
図3及び図4に示すように、反力提示装置1は、付勢部材21(本例はコイルばね23)が作動するときに付勢部材21に発生し得る衝撃を抑える緩衝材68を備える。本例の緩衝材68は、付勢部材21を作動の初期位置で保持する受け部33と付勢部材21との間に設けられている。緩衝材68は、受け部33において付勢部材21が接触する箇所に設けられ、例えばゴムやエラストマー等の軟質部材からなる。
本例の緩衝材68は、コイルばね23の軸方向(図3及び図4のX軸方向)に沿って受け部33の両端に配置されるとともに、反力提示装置1の幅方向(図3及び図4のY軸方向)において対称配置されている。本例の場合、緩衝材68は、コイルばね23の一端23aに接触可能な緩衝材68aと、コイルばね23の他端23bに接触可能な緩衝材68bとを備える。
次に、図5及び図6を用いて、本発明の実施例である反力提示装置1の作用及び効果を説明する。
図5に示すように、シャフト3が一方向(図5の矢印A1方向)に回動操作されると、その回転がギヤ機構13によって減速されて回動軸14に伝達され、回動軸14が一方向(図5の矢印B1方向)に回動する。このとき、ガイド部31がコイルばね23の他端23bを押し上げるとともに、コイルばね23の一端23aが受け部33に接触して一端23aの動きが止められる。これにより、コイルばね23がガイド部31の押し上げによって矢印B1方向に圧縮され、このとき生じる付勢力がシャフト3への操作反力として付与される。
シャフト3が一方向(図5の矢印A1方向)に回動操作されたときには、ダンパ機構39によって、シャフト3に反対方向の負荷が付与される。このように、シャフト3が図中の矢印A1方向に回動操作されたときには、コイルばね23及びダンパ機構39の作動により、図中の矢印A1方向に対して反対方向の操作反力がシャフト3に付与される。なお、シャフト3は、ストッパ部37が案内溝38の一方の端縁38aに接触するまで回動操作が許容される。
ここで、コイルばね23の他端23bがガイド部31によって持ち上げられたとき、コイルばね23の一端23aが受け部33に接触しようとする動きをとる。本例の場合、受け部33に緩衝材68aが設けられているので、コイルばね23の一端23aが受け部33に接触しようとする動きをとっても、コイルばね23の一端23aが緩衝材68aに接触することにより、接触時の衝撃が緩衝材68aによって吸収される。よって、反力提示装置1に異音や振動を生じ難くすることが可能となる。また、コイルばね23による急激なトルクの立ち上がりも発生し難くなる。
図6に示すように、シャフト3が他方向(図6の矢印A2方向)に回動操作されると、その回転がギヤ機構13によって減速されて回動軸14に伝達され、回動軸14が他方向(図6の矢印B2方向)に回動する。このとき、ガイド部31がコイルばね23の一端23aを押し上げるとともに、コイルばね23の他端23bが受け部33に接触して他端23bの動きが止められる。これにより、コイルばね23がガイド部31の押し上げよって矢印B2方向に圧縮され、このとき生じる付勢力がシャフト3への操作反力として付与される。
また、シャフト3が他方向(図6の矢印A2方向)に回動操作されたときには、ダンパ機構39によって、シャフト3に反対方向の負荷が付与される。このように、シャフト3が図中の矢印A2方向に回動操作されたときには、コイルばね23及びダンパ機構39の作動により、図中の矢印A2方向に対して反対方向の操作反力がシャフト3に付与される。なお、シャフト3は、ストッパ部37が案内溝38の他方の端縁38bに接触するまで回動操作が許容される。
ここで、コイルばね23の一端23aがガイド部31によって持ち上げられたとき、コイルばね23の他端23bが受け部33に接触しようとする動きをとる。本例の場合、受け部33に緩衝材68bが設けられているので、コイルばね23の他端23bが緩衝材68bに接触することにより、接触時の衝撃が緩衝材68bによって吸収される。よって、回動軸14が矢印B2方向に回る場合であっても、反力提示装置1に異音や振動を生じ難くすることが可能となる。また、コイルばね23による急激なトルクの立ち上がりも発生し難くなる。
さて、本例の場合、シャフト3が回動操作されたとき、コイルばね23が作動してシャフト3に操作反力が付与される。このとき、コイルばね23が受け部33に接触する動きをとるが、このときの衝撃が緩衝材68によって低く抑えられる。このため、異音を低く抑えたり、急激な立ち上がりトルクを生じ難くしたりすることが可能となる。よって、シャフト3の回動操作時の操作フィーリングを確保することができる。
反力提示装置1は、シャフト3が回動操作されると、減速用のギヤ機構13を介して回動軸14が回り、回動軸14と連動する付勢部材21が作動することにより、付勢部材21によってシャフト3に操作反力を付与する。よって、シャフト3が1回転以上(多回転)する場合であっても、コイルばね23を少ないねじり量で済ませられるので、この種のばね材を使用することができるようになる。
シャフト3及び回動軸14は、互いの回動軸心L1,L2が平行に配置された2軸構造をなし、ギヤ機構13は、はすば歯車である。このため、小型でも十分なトルクを伝達することが可能なはすば歯車を使用するので、反力提示装置1の装置サイズを小型化することができる。また、シャフト3及び回動軸14の2軸が平行に並んだ簡素な構造の反力提示装置1とすることもできる。
付勢部材21は、内径孔22に回動軸14が挿し込まれたコイルばね23である。よって、コイルばね23を用いた簡素な構成により、シャフト3に操作反力を付与することができる。
受け部33は、コイルばね23側に突出した突状に形成され、緩衝材68は、受け部33においてコイルばね23が接触する箇所に設けられている。よって、受け部33に緩衝材68を設けるという簡素な構成によって、コイルばね23が作動するときの衝撃を低く抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態に記載の緩衝材68の配置位置を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同じ部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図7に示すように、本例の緩衝材68は、シャフト3の回動操作時に付勢部材21の作動を案内するガイド部31と付勢部材21との間に設けられている。緩衝材68は、筒状(円筒状)に形成され、ガイド部31が内部の孔部69に挿し込まれた取り付け状態をとっている。緩衝材68は、コイルばね23の軸方向(図7のX軸方向)に沿って延びるように一帯に形成されている。このように、本例の緩衝材68は、細長い筒状(略円筒状)に形成されている。
シャフト3の回動操作によりガイド部31がコイルばね23の一端23aを押し上げたとき、ガイド部31は、緩衝材68を介してコイルばね23の一端23aに接触する。このため、ガイド部31がコイルばね23の一端23aに接触する動きをとっても、緩衝材68aによってガイド部31との間の接触の衝撃が吸収されるので、異音/振動や急激な立ち上がりトルクを緩和することが可能となる。なお、これは、ガイド部31がコイルばね23の他端23bと接触するときも同様である。このように、本例の場合、ガイド部31に緩衝材68を設けるという簡素な構成によって、コイルばね23が作動するときの衝撃を低く抑えることができる。
また、図8に示すように、緩衝材68は、コイルばね23の端部23’(本例は一端23a及び他端23b)に設けられていてもよい。本例の場合、緩衝材68は、筒状(略円筒状)に形成され、開口形成された孔部70にコイルばね23の端部23’が挿し込まれることで取り付けられる。本例の緩衝材68は、コイルばね23の一端23aに取り付けられた緩衝材68aと、コイルばね23の他端23bに取り付けされた緩衝材68bとを備える。
シャフト3の回動操作によりガイド部31がコイルばね23の一端23aを押し上げたとき、コイルばね23の他端23bが、緩衝材68bを介して受け部33に接触する。このため、接触の衝撃が緩衝材68bによって吸収されるので、異音/振動や急激な立ち上がりトルクを緩和することが可能となる。なお、これは、ガイド部31がコイルばね23の他端23bを押し上げたときの作動時も同様である。このように、本例の場合、コイルばね23の端部23’に緩衝材68を設けるという簡素な構成によって、コイルばね23が作動するときの衝撃を低く抑えることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・第1実施形態において、緩衝材68は、受け部33の左右両側において、コイルばね23の軸方向一帯に延びるように形成されてもよい。
・第2実施形態において、緩衝材68は、少なくともガイド部31と接触する箇所に設けられていればよい。
・各実施形態において、緩衝材68の材質、形状、個数及び配置位置は、実施形態に記載した例に限定されず、他に変更可能である。
・各実施形態において、ギヤ機構13は、はすば歯車に限定されず、例えば平歯車などの他の歯車に変更可能である。
・各実施形態において、軸受11,12,15,16は、ころがり軸受、すべり軸受のどちらでもよい。また、軸受の種類も特に限定されるものではない。
・各実施形態において、シャフト3及び回動軸14は、平行配置されることに限定されず、これらの回動軸心L1,L2同士が所定の傾きを持った配置状態としてもよい。
・各実施形態において、付勢部材21は、コイルばね23に限定されず、シャフト3に操作反力を付与できるものであればよい。
・各実施形態において、がたつき抑制部材61,65は、皿ばねに限定されず、例えばスペーサ等の他の部材に変更してもよい。
・各実施形態において、反力提示装置1は、ギヤ機構13が省略された構造としてもよい。この場合、付勢部材21(コイルばね23)は、シャフト3に直接取り付けられる。
・各実施形態において、反力提示装置1は、モビリティ車両に適用されることに限定されず、他の種類の車両に使用されてもよい。
1…反力提示装置、2…ハウジング、3…シャフト、13…ギヤ機構、14…回動軸、21…付勢部材、22…内径孔、23…コイルばね、23’…コイルばねの端部、31…ガイド部、33…受け部、68(68a,68b)…緩衝材、L1,L2…回動軸心。

Claims (7)

  1. シャフトが回動操作されると、当該シャフトに連動する付勢部材が作動することにより、前記シャフトに操作反力を付与する反力提示装置であって、
    前記付勢部材を作動の初期位置で保持する受け部と当該付勢部材との間、及び前記シャフトの回動操作時に前記付勢部材の作動を案内するガイド部と当該付勢部材との間の少なくとも一方に、前記付勢部材が作動するときに当該付勢部材に発生し得る衝撃を抑える緩衝材を設けた反力提示装置。
  2. 前記シャフトが回動操作されると、減速用のギヤ機構を介して回動軸が回り、当該回動軸と連動する前記付勢部材が作動することにより、当該付勢部材によって前記シャフトに操作反力を付与する
    請求項1に記載の反力提示装置。
  3. 前記シャフト及び前記回動軸は、互いの回動軸心が平行に配置された2軸構造をなし、
    前記ギヤ機構は、はすば歯車である
    請求項2に記載の反力提示装置。
  4. 前記付勢部材は、内径孔に前記回動軸が挿し込まれたコイルばねであり、
    前記シャフトが回動したときには、前記回動軸が回ることによって前記コイルばねがねじられることにより、前記シャフトに操作反力が付与される
    請求項2又は3に記載の反力提示装置。
  5. 前記受け部は、付勢部材側に突出した突状に形成され、
    前記緩衝材は、前記受け部において前記付勢部材が接触する箇所に設けられている
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の反力提示装置。
  6. 前記ガイド部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びる棒状に形成され、
    前記緩衝材は、前記ガイド部において前記付勢部材が接触する箇所に設けられている
    請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の反力提示装置。
  7. 前記付勢部材は、前記シャフトと連動する回動軸が内径孔に挿し込まれたコイルばねであり、
    前記緩衝材は、前記コイルばねの端部に取り付けられている
    請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の反力提示装置。
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