JP2019002832A - ガス濃度計測装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】計測箇所で高い強度のアンチストークス光を発生させることで、ガス濃度が低い場合でもガス濃度を高精度に計測することができるガス濃度計測装置および方法の提供。【解決手段】特定波長のレーザー光を発振するレーザー光源と、検出対象ガスが高圧充填され、特定波長のレーザー光を入射するとストークス光を発生させるラマンセルと、特定波長のレーザー光とストークス光とを集光して計測箇所へと照射する合波照射部と、計測箇所において発生したアンチストークス光を検出する受光装置と、受光装置で検出されたアンチストークス光に基づいて、計測箇所における検出対象ガスの濃度を算出する制御部と、を備え、特定波長のレーザー光を、合波照射部に入射する第2レーザー光と、ラマンセルに入射する第3レーザー光とに分岐する偏光ビームスプリッタと、第2レーザー光と第3レーザー光の強度比を制御する波長板とを備えるガス濃度計測装置およびその方法。【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象ガスの濃度を計測するためのラマン散乱光を利用したガス濃度計測装置および方法に関し、特に、水素ガス濃度を高い精度で計測することができる計測装置および方法に関する。
昨今、遠隔地から建屋内に存在するガスの濃度を計測するための技術が求められている。濃度を測定可能なガスセンサとしては、接触型のものと非接触型のものがあるが、メンテナンスの必要性が少ない非接触型のセンサのニーズが高い。光学的ガス検出方法としては、例えば、ラマン散乱分光法(レーザーラマン法)がある。
ここで、ラマン散乱は、単色光を分子に照射したときに、散乱光の周波数が分子の振動周波数だけ変移する現象であり、この散乱光の周波数変移量は、照射した単色光の周波数に無関係で、物質に固有の量である。そのため、特定波長のレーザー光を測定対象の物質に照射すると、レーザー光が当たった物質から、レーザー光の波長と異なる波長のラマン散乱光が発生する。また、その散乱光の強度は、その物質の密度に比例することが知られている。
ところで、水素ガスを利用・貯蔵する環境では、無色・透明・無臭である水素ガスが滞留する場所に定置式の可燃性ガス検知器を設置してガスの漏洩監視を行うことが必要である。しかし、漏洩箇所の特定は携帯用のガス検知器を携えた係員の巡視点検に委ねられていたため、ガスの漏洩検知と漏洩箇所の特定を行う連続的な監視技術が求められていた。
また、レーザーラマン法による測定においては、配管、配管継手や配管バルブ等の周辺では、レーザー誘起蛍光の影響により、水素ガス濃度の測定ができない場合があるため、レーザー誘起蛍光の影響の少ない測定方法が求められていた。
そこで、出願人は、レーザー誘起蛍光の影響の少ない水素ガス濃度の測定装置として、レーザー光と水素ガスのストークス光を同時に照射して、アンチストークス光を捉えるコヒーレントアンチストークスラマン散乱分光法(CARS)を用いて水素ガスを可視化する方法を提案してきた。なお、CARS(coherent anti-Stokes Raman spectroscopy)については、非特許文献1に詳しい。
例えば、特許文献1では、監視対象空間に照射した2以上の異なるレーザー光に起因する波長概ね309nmの被検出光を集光し、電子画像に変換し、増幅し、再度光学像に変換することで特定波長の空間強度分布を画像化することを特徴とする水素ガス及び水素火炎監視方法を提案した。
また、特許文献2では、所望の計測箇所までレーザー光やストークス光を伝送することができ、しかも配管、配管継手や配管バルブの表面近傍等のレーザー誘起蛍光の影響下でも、CARSにより水素ガス濃度を計測することができる水素ガス濃度計測装置として、ラマン散乱光の信号強度に基づいて計測箇所における水素ガス濃度を算出する制御部と、本体部と、計測箇所に設置されるプローブ部と、プローブ部と本体部とを光学的に接続する光伝送路とを備え、プローブ部が、出射口と、レーザー光のビーム径を絞って出射口から計測箇所に出射する凸レンズと、位置決めガイドを備えて構成され、前記光伝送路が、前記本体部と前記プローブ部とを接続し、関節部に設けられた複数枚のミラーによりレーザー光、ストークス光およびアンチストークス光を伝送する多関節光伝送路からなる装置を提案した。
特許第3830050号公報 特開2016−80349号公報
M.D.Levenson、S.S.Kano;「非線形レーザー分光学」(初版)、オーム社、P159-182、1989.
レーザーラマン法による測定においては、配管、配管継手や配管バルブ等の周辺では、レーザー誘起蛍光の影響により、水素ガス濃度の測定ができないという課題がある。 CARSを用いる測定方法は、レーザー誘起蛍光の影響を受けないアンチストークス光を計測するものであるが、レーザー光とストークス光が同時に届かない場所、すなわち配管、パッキンあるいは配管バルブの向こう側の水素ガスを検知することはできなかった。
また、特許文献1に記載の方法では、レーザー光と水素ガスのストークス光を光ファイバで計測箇所まで伝送した場合、伝送中に偏光が崩れ、出口ではランダム偏光の光となり、アンチストークス光の発生効率が低くなるという課題があった。
また、特許文献2では、アンチストークス光を高い強度で検出できない場合があり、また、水素ガス濃度が低い場合には水素ガスを検出できない場合もあった。
そこで、本発明は、計測箇所で高い強度のアンチストークス光を発生させることで、ガス濃度が低い場合でもガス濃度を高精度に計測することができるガス濃度計測装置および方法を提供することを目的とする。
本発明のガス濃度計測装置は、特定波長のレーザー光を発振するレーザー光源と、検出対象ガスが高圧充填され、前記特定波長のレーザー光を入射するとストークス光を発生させるラマンセルと、前記特定波長のレーザー光と前記ストークス光とを集光して計測箇所へと照射する合波照射部と、前記計測箇所において発生したアンチストークス光を検出する受光装置と、前記受光装置で検出された前記アンチストークス光に基づいて、前記計測箇所における検出対象ガスの濃度を算出する制御部と、を備え、前記特定波長のレーザー光を、前記合波照射部に入射する第2レーザー光と、前記ラマンセルに入射する第3レーザー光とに分岐する偏光ビームスプリッタと、前記第2レーザー光と前記第3レーザー光の強度比を制御する波長板とを備えることを特徴とする。
上記ガス濃度計測装置において、前記波長板の回転角を調節可能とする波長板回転機構を備えることを特徴としてもよい。
上記ガス濃度計測装置において、前記検出対象ガスが、水素ガスであることを特徴としてもよい。
上記ガス濃度計測装置において、前記第2レーザー光の強度S1と前記ストークス光の強度S2との比率R(S1/S2)が0.140〜0.175の範囲にあることを特徴としてもよい。
上記ガス濃度計測装置において、前記波長板が、λ/2波長板であり、前記波長板回転機構が、前記波長板の光学軸の回転角を入射光の偏光方向に対し22〜30°の範囲で調節可能とすることを特徴としてもよい。
本発明のガス濃度計測方法は、レーザー光源から発振された第1レーザー光を、偏光ビームスプリッタにより、第2レーザー光と第3レーザー光とに分岐し、前記第3レーザー光を検出対象ガスを高圧充填したラマンセル内に照射することで、ストークス光を発生させ、前記第2レーザー光と、前記ストークス光とを合波して計測箇所へと照射し、前記計測箇所において発生したアンチストークス光に基づいて、検出対象ガスの濃度を計測することを特徴とする。
上記ガス濃度計測方法において、前記検出対象ガスが、水素ガスであることを特徴としてもよい。
本発明によれば、計測箇所で高い強度のアンチストークス光を発生させることで、ガス濃度が低い場合でもガス濃度を高精度に計測することが可能となる。
本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置の構成図である。 ラマンセルの水素ガス濃度と、第2レーザー光、ストークス光およびアンチストークス光との関係を示すグラフである。 第1レーザー光の強度と、第2レーザー光、ストークス光およびアンチストークス光との関係を示すグラフである。 λ/2波長板の回転角と、第2レーザー光および第3レーザー光の強度との関係を示すグラフである。 同じ位置で計測したストークス光(416nm)とレーザー光(355nm)のパルス波形である。
本発明のガス濃度計測装置は、CARSによりレーザー誘起蛍光の影響を回避し、高感度で応答の速い漏洩検知を可能とするものであり、例えば、水素分子と光の相互作用のみにより水素ガスを検知するものである。
CARSでは、レーザー光(2光子)とストークス光(1光子)で発生する分子の分極を利用して、アンチストークス光を発生させる。分極(ベクトル)は電界に比例して発生し、レーザー光(2光子)とストークス光(1光子)による3次の分極の大きさはレーザー光(2光子)とストークス光(1光子)の電界の積となる。このため、レーザー光(2光子)とストークス光(1光子)の電界が揃っている場合に分極(べクトル)が最大となり、発生するアンチストークス強度も最大となる。また、気体は等方性物質であり、3次の電気感受率はどの方向についても同じであるため、アンチストークス光の強度は分極の大きさで決まる。すなわち、電界の方向(光の偏光方向)を揃えることで、レーザー光(2光子)とストークス光(1光子)によるアンチストークス光(1光子)の発生効率を高くすることができる。
CARS信号の強度は、ストークス光強度に比例し、レーザー光強度の2乗に比例する。ラマンセルに注入するレーザー光強度が増加するとストークス光(1次および2次)とラマンセルにおいて発生するアンチストークス光の強度は増加するが、レーザー光がそれらの光へ変換されるためラマンセル後段におけるレーザー光強度の増加は極めて緩やかである。そこで、本発明では、レーザー光を2分岐して、ラマンセルを通過する光軸と通過しない光軸を設けることで、CARS信号の強度を高めることを可能とした。
また、ラマンセルを通過する光軸と通過しない光軸を同一の光源からの光を分岐して設けることにより、照射タイミングの同期を簡易に調整することを可能とした。
以下では、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下では、水素ガス濃度計測装置1を例示して説明するが、本発明は水素ガス濃度計測装置に限定されず、他のガスを計測する装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1の構成を示す構成図である。図1に示すように、水素ガス濃度計測装置1は、レーザー光源10と、偏光ビームスプリッタ20と、λ/2波長板30,30と、平凸レンズ40〜40と、ハーモニックセパレータ50,50と、ラマンセル60と、レーザーミラー70と、ダイクロイックミラー80,80と、誘多膜ミラー90と、ロングパスフィルタ100と、受光装置200とを備える。
レーザー光源10は、たとえば、出力5.7mJで波長355nmのレーザー光(以下、第1レーザー光L1ともいう。)を発振するYAGレーザー発振器などの単一光源である。また、レーザー光源10は、第1レーザー光L1を所定のパルス幅(例えば5ns)で発振する。図1に示すように、レーザー光源10から出射された第1レーザー光L1は、λ/2波長板30に入射される。
λ/2波長板30は、光学軸を入射光の偏光方位からθ傾けることにより、出射光の偏光方位を入射光方位に対し2θ傾ける。例えば、波長板30の偏光方位を45°傾けると、第1レーザー光L1の直線偏光を、それと直交する直線偏光に変換する。λ/2波長板30は、図示しない波長板回転機構により回転角を調整することが可能である。このような波長板回転機構の一例として、λ/2波長板30を固定した固定枠を、ヘリコイド溝(螺旋溝)が内面に形成された回転筒に嵌合した機構が挙げられる。この場合、回転筒を回転させることで、λ/2波長板30の回転角を調整することができる。
偏光ビームスプリッタ20は、レーザー光源10から出射された第1レーザー光L1を、S偏光の反射光(第2レーザー光L2)と、P偏光の透過光(第3レーザー光L3)とに分割する。
平凸レンズ40は、レーザー光の入射側が凸側であり、拡散したレーザー光を収束する(以下、平凸レンズ40〜40も同様。)。
これにより、レーザー光源10から出射された第1レーザー光L1は、λ/2波長板30により偏光方向が変換された後、平凸レンズ40を通過して偏光ビームスプリッタ20へと入射され、偏光ビームスプリッタ20により第2レーザー光と第3レーザー光とに分割される。具体的には、第1レーザー光のS偏光が偏光ビームスプリッタ20により反射されて第2レーザー光L2として出射される。また、第1レーザー光のP偏光は、偏光ビームスプリッタ20を透過して第3レーザー光L3として出射される。
なお、λ/2波長板30は、平凸レンズ40とハーモニックセパレータ50との間またはハーモニックセパレータ50と偏光ビームスプリッタ20との間に配置してもよい。
λ/2波長板30は、第2レーザー光L2の直線偏光をそれと直交する直線偏光に変換する。これにより、第2レーザー光L2の直線偏光は、第3レーザー光L3の直線偏光と同じ偏光方向に変換される。また、レーザーミラー70は、λ/2波長板30を通過した第2レーザー光L2をダイクロイックミラー80へ反射する。
ダイクロイックミラー80は、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する。本実施形態に係るダイクロイックミラー80は、400nm以上の波長の光を反射し、それ以外の光を透過するように設計されている。これにより、第2レーザー光L2は、ラマンセル60は通過せずに、図1に示すように、λ/2波長板30により第3レーザー光L3と同じ偏光方向へと変換された後、レーザーミラー70により反射され、ダイクロイックミラー80を透過して、第3レーザー光L3から発生したストークス光LS1と合波される。
ラマンセル60は、水素ガス高圧充填セルからなり、両端に一対の凸レンズが設けられる場合もある。ラマンセル60には、0.5MPa以上の高圧水素ガスが充填されている。ラマンセル60にレーザー光を入射すると、ラマン散乱により、水素の固有振動数に応じた波長のストークス光LS1,LS2およびアンチストークス光LA1が発生する。具体的には、水素の固有振動数Δωは4160cm−1であるため、波長355nmの第3レーザー光L3をラマンセル60に入射すると、波長416nmのストークス光(1次)LS1、波長503nmのストークス光(2次)LS2および波長309nmのアンチストークス光LA1が出力される。そして、波長416nmのストークス光(1次)LS1と、波長503nmのストークス光(2次)LS2は、400nm以上の波長の光を反射するダイクロイックミラー80により反射され、第2レーザー光L2と合波される。ストークス光LS1と第2レーザー光L2とは、同一の光源から得られるため、各光路の距離を精密に一致させておけば同時に2つの光(LS1,L2)を計測箇所Aに照射することができる。
なお、波長355nmの第3レーザー光L3および波長309nmのアンチストークス光LA1は、ダイクロイックミラー80を透過して、系の外部へと出力される。また、波長503nmのストークス光LS2も後述する誘多膜ミラー90を透過して系の外部へと出力される。
なお、以下においては、ラマンセル60で発生し、系の外部へと出力されるアンチストークス光をLA1として示し、計測箇所Aで発生する計測対象のアンチストークス光であるLA2とは区別する。
図5は、周波数20Hzのパルスレーザー光を照射した際に生じたストークス光(416nm)と同じ位置で計測したレーザー光(355nm)のパルス波形(10ショット分の積算値)である。同図に示すように、ストークス光(416nm)の立ち上がりは多少の時間遅れがあるものの、レーザー光(355nm)のパルス内に含まれており、レーザー光(355nm)とストークス光(416nm)のパルス照射タイミングが同じであることが確認できる。周波数20Hzのレーザー光が照射される5nsのタイミングをナノ秒オーダーで精密に合わすためには、煩雑なタイミング制御装置が必要となるが、本実施形態では光路長を一致させるだけで、専用の制御装置を導入することなく、パルス照射タイミングを合わせることを可能としている。
本実施形態では、ダイクロイックミラー80経由後の第2レーザー光L2と、ストークス光LS1との光軸が一致するように、レーザー光源10、偏光ビームスプリッタ20、λ/2波長板30,30、平凸レンズ40,ハーモニックセパレータ50、ラマンセル60、レーザーミラー70、ダイクロイックミラー80の位置および角度が決定されている。
本実施形態において、誘多膜ミラー90は、波長355nmの第2レーザー光L2および波長416nmのストークス光を反射するように設計されている。また、ロングパスフィルタ100は、波長325mm以上のレーザー光のみを通過させ、波長325mm未満のレーザー光を遮断するように設計されている。これにより、波長355nmの第2レーザー光L2と波長416nmのストークス光LS1とは、誘多膜ミラー90により反射され、ロングパスフィルタ100を通過して、計測箇所Aに入射される。ラマンセル60から計測箇所Aまでの光学系が合波照射部を構成する。
なお、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2がレーザー光源10方向に進んでも、波長309nmのアンチストークス光LA2はロングパスフィルタ100で遮断される。また、ダイクロイックミラー80は309nmの透過率が100%ではないため、ラマンセル60において発生したアンチストークス光LA1が数%ではあるが、誘多膜ミラー90へ入射される。LA1は、計測箇所Aにおいて発生するアンチストークス光LA2と同一波長であるため、計測時の外乱光となる。このため、ロングパスフィルタ100によりLA1を遮断する。また、ラマンセル60において発生したストークス光(2次)LS2は、誘多膜ミラー90を透過し、系の外部へと出力される。
計測箇所Aは、計測対象ガスが存在する空間である。本実施形態では、平凸レンズ40および平凸レンズ40を備えるガスセルを計測箇所Aとしたが、実際の運用では開放空間が計測箇所Aになると考えられる。計測箇所Aには、ポンプ光である第2レーザー光L2と、第3レーザー光L3に由来するストークス光LS1とが入射される。本実施形態では、ラマンセル60に計測対象ガスと同じ水素ガスを充填し、第3レーザー光L3から計測箇所Aに照射するストークス光LS1を発生させている。
計測箇所Aの照射光の入射方向と対向する位置には、受光装置200が配置されている。受光装置200は、ダイクロイックミラー80、バンドパスフィルタ110、平凸レンズ40、光ファイバ120および分光器130を備えている。
本実施形態において、ダイクロイックミラー80は、309nmの波長の光を反射し、それ以外の光を透過するように設計されている。また、バンドパスフィルタ110は、309nm周辺の波長の光を透過し、それ以外の光を遮断するように設計されている。これにより、計測箇所Aを通過したレーザー光のうち、波長309nmのアンチストークス光LA2が、ダイクロイックミラー80で反射され、バンドパスフィルタ110を通過して、光ファイバ120へと到達する。
光ファイバ120は、CCD検出器を備える分光器130に接続されており、バンドパスフィルタ110を通過したアンチストークス光LA2を分光器130へと導く。そして、分光器130は、図示しない制御部と接続されており、制御部でアンチストークス光LA2の強度を計測することで計測箇所Aの水素ガス濃度が算出される。
制御部は、分析を行う時間間隔、分析の回数、検出光強度の加算回数、検出光強度の平均回数および検出光強度から濃度を求めるための係数を設定することが可能な専用ソフトウェアがインストールされたコンピュータである。アンチストークス光LA2の強度は、水素ガスの密度(濃度)の2乗に比例するため、専用ソフトウェアでアンチストークス光の強度を分析することで、計測箇所Aの水素ガス濃度を算出することができる。
≪実施例≫
1.アンチストークス光の計測試験
上述した水素ガス濃度計測装置1を用いて水素ガス濃度を計測する場合の、第2レーザー光L2およびストークス光LS1の強度比の最適条件を見出すために、(1)ラマンセル60に充填する水素ガス充填圧力、および、(2)第1レーザー光L1の強度を変更して、同濃度の水素ガスを計測した。
なお、本実施例においては、第2レーザー光L2の強度は、図1のP2に示す位置にパワーメーターを配置して計測し、ストークス光LS1の強度は、図1のP3に示す位置にパワーメーターを配置して計測した。また、波長416nmのストークス光LS1の強度を計測する際には、位置P3に配置したパワーメーターの前に、波長355nmを超えるレーザー光のみを透過させるロングパスフィルタと透過中心波長が415nmのバンドパスフィルタ(半値全幅10nm)とを配置して計測した。
受光装置200を構成するダイクロイックミラー80、バンドパスフィルタ110、平凸レンズ40、光ファイバ120、および分光器130として、下記表1の部品を用いて、図1に示す水素ガス濃度計測装置1を作製した。
(1)水素ガス充填圧力の調整
計測箇所Aにおいてアンチストークス光LA2を高い強度で得るために適したラマンセル60の水素ガス充填圧力を導き出すために、ラマンセル60に充填される水素ガスの濃度を、0.7MPa、0.6MPa、0.5MPaにそれぞれ設定して、計測箇所Aで発生されたアンチストークス光LA2を計測した。図2(A)は、ラマンセル内の水素濃度を0.7MPaとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図であり、図2(B)は、ラマンセル60内の水素ガス濃度を0.6MPaとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図であり、図2(C)は、ラマンセル60内の水素ガス濃度を0.5MPaとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図である 。また図2(A)〜(C)では、計測箇所Aに照射された第2レーザー光L2およびストークス光LS1の強度も併せて示している。さらに、図2では、λ/2波長板30の角度をそれぞれ変えた場合の、アンチストークス光LA2、第2レーザー光L2、ストークス光LS1の強度を表示している。
図2(A)〜(C)に示すように、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2の強度は、図2(A)に示す水素ガス圧が0.7MPaである場合には約400〜700(a.u.)の範囲となり、図2(B)に示す水素ガス圧が0.6MPaである場合には約150〜500(a.u.)の範囲となり、図2(C)に示す水素ガス圧が0.5MPaである場合には約150〜300(a.u.)の範囲となった。このように、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2の強度は、図2(C)に示す水素ガス圧が0.5MPaである場合と比べて、図2(A)および(B)に示す水素ガス圧が0.6〜0.7MPaの範囲において高くなる傾向にあり、特に、0.7MPa付近において、より高くなることが分かった。
さらに、ラマンセル60内の水素ガス圧が0.6〜0.7MPaである場合には、λ/2波長板30の回転角が22〜30°、より好ましくは23〜29°の範囲において、計測箇所Aでアンチストークス光LA2が高い強度で発生することが分かった。なお、ラマンセル60内の水素ガス圧が0.5MPaである場合には、λ/2波長板30の回転角が26〜33°、より好ましくは27〜31°の範囲において、アンチストークス光LA2が高い強度で発生することが分かった。
下記表2は、図2(A)〜(C)に示すそれぞれの水素ガス充填圧力において、アンチストークス光LA2の強度が最大となったときの、第2レーザー光L2の強度、ストークス光LS1の強度、および第2レーザー光L2の強度とストークス光LS1の強度との比(ストークス光LS1の強度/第2レーザー光L2の強度)を示す。
上記表2から、第2レーザー光L2とストークス光LS1との強度比が0.147〜0.173である場合に、計測箇所Aで発生するアンチストークス光LA2の強度が高くなる傾向にあることがわかった。
(2)第1レーザー光L1の強度の調整
レーザー光源10から射出される第1レーザー光L1の強度を変えて、計測箇所Aにおいて発生したアンチストークス光LA2の強度を計測した。具体的には、第1レーザー光L1の強度を5.5mJ,4.4mJ,3.6mJとして、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2の強度、並びに、計測箇所Aに照射された第2レーザー光L2およびストークス光LS1の強度をそれぞれ計測した。
図3(A)は、第1レーザー光L1の強度を5.5mJとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図であり、図3(B)は、第1レーザー光L1の強度を4.4mJとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図であり、図3(C)は、第1レーザー光L1の強度を3.6mJとした場合のアンチストークス光LA2の強度を示す図である 。また図3(A)〜(C)では、第2レーザー光L2およびストークス光LS1の強度も併せて示している。さらに、図3では、波長板30の回転角を変えた場合の、アンチストークス光LA2、第2レーザー光L2、ストークス光LS1の強度を表示している。
図3(A)〜(C)に示すように、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2の強度は、図3(A)に示す第1レーザー光L1の強度を5.5mJとした場合には最大で約800(a.u.)となり、図3(B)に示す第1レーザー光L1の強度を4.4mJとした場合には最大で約530(a.u.)となり、図3(C)に示す第1レーザー光L1の強度を3.6mJとした場合には最大で約150(a.u.)となった。このように、図3(C)に示す第1レーザー光L1の強度が3.6mJである場合と比べて、図3(A)および(B)に示す第1レーザー光L1の強度が4.4〜5.5mJである場合に、アンチストークス光LA2は高い強度で発生する傾向にあり、特に、5.5mJ付近において、アンチストークス光LA2は高い強度となる傾向にあることがわかった。さらに、λ/2波長板30の回転角が20〜35°、より好ましくは24〜30°または23〜29°の範囲において、アンチストークス光LA2が高い強度で発生することが分かった。
下記表3は、図3(A)〜(C)に示す条件において、それぞれの第1レーザー光L1の強度の場合に、計測箇所Aで発生したアンチストークス光LA2の強度が最大となったときの、第2レーザー光L2の強度、ストークス光LS1の強度、および第2レーザー光L2の強度とストークス光LS1の強度との比(ストークス光LS1の強度/第2レーザー光L2の強度)を示す。
上記表3から、第2レーザー光L2の強度とストークス光LS1の強度との強度比が0.140〜0.170である場合に、計測箇所Aでアンチストークス光LA2が高い強度で発生する傾向にあることがわかった。
そして、上記表2および表3より、計測箇所Aでアンチストークス光LA2を高い強度で発生させるためには、第2レーザー光L2の強度とストークス光LS1の強度とを、下記式1に示す関係で設定することが好適であることが分かった。なお、下記式1において、第2レーザー光L2の強度をEL2、ストークス光LS1の強度をELSとして示している。
2.分岐比制御のための光学系の調整
図1に示すλ/2波長板30と偏光ビームスプリッタ20として、下記表4に示す製品を用いて、水素ガス濃度計測装置1を作製した。
そして、λ/2波長板30の回転角を波長板回転機構により変更させながら、第2レーザー光L2および第3レーザー光L3の強度を計測した。図4は、λ/2波長板30の回転角と、第2レーザー光L2および第3レーザー光L3の強度との関係を示すグラフである。なお、表4においては、第1レーザー光L1の強度を5.5mJとして出力している。
図4に示すように、λ/2波長板30の回転角が大きいほど、第2レーザー光L2の強度が低下し、ラマンセル60に入射される第3レーザー光L3の強度が上昇することが分かった。また、ストークス光LS1の強度は第3レーザー光L3の強度が高くなると増加するため、λ/2波長板30の回転角を制御することで、第2レーザー光L2とストークス光LS1との強度比を制御することができ、これにより、第2レーザー光L2とストークス光LS1とを、計測箇所Aでアンチストークス光LA2が高い強度で発生される強度比に設定することができた。
3.従来の水素ガス濃度計測装置との性能比較
本出願人が行った、特許文献2(特開2016−80349号公報)に記載の水素ガス濃度計測装置と、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1との、アンチストークス光LA2の強度(理論値)の比較を下記表5に示す。なお、下記表5においては、特許文献2に記載の水素ガス濃度計測装置のアンチストークス光LA2の強度を(旧)と示し、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1のアンチストークス光LA2の強度を(新)とも示す。また、特許文献2に記載の水素ガス濃度計測装置と本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1とのアンチストークス光LA2の強度の比率(理論値、新/旧ともいう。)も表示する。
なお、上記表5において、ラマンセル光路長とアンチストークス光LA2の強度の倍率(理論値)との関係については、具体的な数値で示すことが困難であるため、ラマンセル光路長を除いて、系全体の倍率を算出している。ただし、ラマンセル光路長が長い方が波長416nmのストークス光LS1が発生し易いため、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1の方が、アンチストークス光LA2が減少する傾向にあるものと考えられる。
また、本出願人が行った、特許文献2に記載の水素ガス濃度計測装置と、本発明に係る水素ガス濃度計測装置1との、アンチストークス光LA2の強度(実測値)の比較を下記表6に示す。
表5および表6から、特許文献2に記載の水素ガス濃度計測装置と、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1との、アンチストークス光LA2の強度とを比較すると、理論値では2.82倍となるのに対して、実測値では35.6倍となった。特許文献2に記載の水素ガス濃度計測装置では、水素ガス測定の下限値が積分時間1000msecにおいて約8700ppmであったため、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1では、水素ガス測定の下限値が積分時間1000msecにおいて、8700/√(35.6)≒1460ppmとなるものと考えられる。また、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置1では、積分時間を10msecで行っているため、積分時間1000msecとした場合には、水素ガス測定の下限値は、1460/√(100)≒150ppmとすることができる。
このように、本実施形態に係る水素ガス濃度計測装置では、従来技術と比べて、飛躍的にアンチストークス光の強度を高めることで計測下限値を大幅に向上させることができ、例えば0.1%未満の水素ガスの測定を行うことが可能となる。また、積算回数を低減させても正確な計測ができるので、計測速度を高速化することが可能となる。また、単一光源からのレーザー光を分岐し、同一光源に起因するレーザー光とストークス光を計測箇所に出射するため、専用のタイミング制御装置が不要となるので、計測装置を大幅に小型化することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
1…水素ガス濃度計測装置
10…レーザー光源
20…偏光ビームスプリッタ
30,30…λ/2波長板
40〜40…平凸レンズ
50,50…ハーモニックセパレータ
60…ラマンセル
70…レーザーミラー
80,80…ダイクロイックミラー
90…誘多膜ミラー
100…ロングパスフィルタ
110…バンドパスフィルタ
120…光ファイバ
130…分光器
200…受光装置
A…計測箇所

Claims (7)

  1. 特定波長のレーザー光を発振するレーザー光源と、
    検出対象ガスが高圧充填され、前記特定波長のレーザー光を入射するとストークス光を発生させるラマンセルと、
    前記特定波長のレーザー光と前記ストークス光とを集光して計測箇所へと照射する合波照射部と、
    前記計測箇所において発生したアンチストークス光を検出する受光装置と、
    前記受光装置で検出された前記アンチストークス光に基づいて、前記計測箇所における検出対象ガスの濃度を算出する制御部と、を備え、
    前記特定波長のレーザー光を、前記合波照射部に入射する第2レーザー光と、前記ラマンセルに入射する第3レーザー光とに分岐する偏光ビームスプリッタと、
    前記第2レーザー光と前記第3レーザー光の強度比を制御する波長板とを備えることを特徴とするガス濃度計測装置。
  2. 前記波長板の回転角を調節可能とする波長板回転機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度計測装置。
  3. 前記第2レーザー光の強度S1と前記ストークス光の強度S2との比率R(S1/S2)が0.140〜0.175の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載のガス濃度計測装置。
  4. 前記波長板が、λ/2波長板であり、
    前記波長板回転機構が、前記波長板の光学軸の回転角を入射光の偏光方向に対し22〜30°の範囲で調節可能とすることを特徴とする請求項2または3に記載のガス濃度計測装置。
  5. 前記検出対象ガスが、水素ガスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれに記載のガス濃度計測装置。
  6. レーザー光源から発振された第1レーザー光を、偏光ビームスプリッタにより、第2レーザー光と第3レーザー光とに分岐し、
    前記第2レーザー光を検出対象ガスを高圧充填したラマンセル内に照射することで、ストークス光を発生させ、
    前記第3レーザー光と、前記ストークス光とを合波して計測箇所へと照射し、
    前記計測箇所において発生したアンチストークス光に基づいて、検出対象ガスの濃度を計測するガス濃度計測方法。
  7. 前記検出対象ガスが、水素ガスであることを特徴とする請求項6に記載のガス濃度計測方法。
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