JP2019002515A - 水素充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水素充填装置が水素を供給している車両の種類を誤判断しているか否かを容易且つ正確に判断して、常にプロトコルに従った適正な水素充填が行われる水素充填装置の提供。【解決手段】 本発明の水素充填装置(20)は、水素充填中の車両の種類(例えば、燃料電池バス、燃料電池乗用車、燃料電池オートバイの何れに該当するのか)を表示する領域(R)を有している。本発明において、水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置(コントロールユニット40)を備え、赤外線通信を介して車両情報(例えば、水素タンク容量)を前記制御装置(40)へ送信する信号伝達機構を有するのが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば燃料電池を駆動源とする各種自動車(例えばバス、乗用車、自動二輪車)に対して水素を供給する装置に関する。
燃料電池を駆動源とする自動車の普及に伴い、近年、水素供給設備(水素ステーション)の普及が急速に進んでいる。その様な水素ステーションに配置される水素充填装置についても種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池を駆動源とする自動車も、燃料電池乗用車(FCV)のみならず、燃料電池を駆動源とするバスや自動二輪車(オートバイ)も登場している。そのため、水素ステーションにおいては、燃料電池乗用車、燃料電池バス、燃料電池オートバイに対して、水素を充填する必要がある。
ここで、水素充填におけるプロトコルでは、タンク容量、初期圧力、外気温に従って昇圧率等が詳細に定められている。
しかし、燃料電池乗用車、燃料電池バス、燃料電池オートバイでは充填タンクの容量が大きく異なっているので、水素が充填される車両の種類が誤判断されると(換言すれば、水素を供給している自動車がバスであるか、乗用車であるか、或いはオートバイであるかを間違えて認識してしまうと)、プロトコルに従った適正な水素充填は不可能となる。
ここで、水素を充填する車両におけるタンク容量その他の情報は、車両に存在する通信システムにより水素充填装置に伝達されるが、係る通信システムに不具合が生じた場合その他で、水素充填装置側に車両のタンク容量等の充填に必要な情報が伝達されなかった場合においても、一定量の水素は当該車両に供給して、車両が走行可能であることを確保する必要がある。
しかしながら、水素充填装置側に車両のタンク容量等の情報が伝達されない状態で水素を供給する場合には、水素が充填される車両の種類が誤判断されてしまう可能性が高くなり、プロトコルに従った水素充填が行なわれない可能性も高くなる。
水素充填装置が水素を供給している車両の種類を誤判断しているか否か(例えば、バスに水素を充填するのか?乗用車に水素を充填するのか?或いはオートバイに水素を充填するのか?を誤って判断しているか否か)を容易に判断する技術が存在すれば、車両の種類が誤判断されたとしても直ちに修正して、プロトコルに従った適正な水素充填を行うことが可能となるが、その様な技術は未だに提案されていない。
特開2015−137671号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、水素充填装置が水素を供給している車両の種類を誤判断しているか否かを容易且つ正確に判断して、常にプロトコルに従った適正な水素充填が行われる水素充填装置の提供を目的としている。
本発明の水素充填装置(20)は、水素充填中の車両の種類(例えば、燃料電池バス、燃料電池乗用車、燃料電池オートバイの何れに該当するか?)を表示する領域(R)を有することを特徴としている。
本発明において、水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置(コントロールユニット40)を備え、赤外線通信を介して車両情報(例えば、水素タンク容量)を前記制御装置(40)へ送信する信号伝達機構を有するのが好ましい。
また本発明において、水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置(コントロールユニット40)と、充填ノズル(71)を車両の充填口に装着する接続機構を有し、当該接続機構は充填ノズル(71)と充填口との相対位置に対応した車両情報(例えば、水素タンク容量)を前記制御装置(40)へ送信する機能を有しているのが好ましい。
そして本発明において、水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置(コントロールユニット40)を備え、当該制御装置(40)は、車両の種類に基づいて(複数の水素充填方式から特定された車両の種類に合致した)水素充填方式を選択する機能を有しているのが好ましい。
本発明の実施に際して、前記制御装置(40)は情報処理機能を有する機器であれば、特に限定要件は無い。
或いは本発明の実施に際して、前記制御装置(40)は、水素充填中の車両内部の通信システムを介して供給された情報(例えば、当該車両の水素タンク容量)を使用することなく、(例えば充填量と充填後圧力から、充填後の温度を推定し車両の水素タンク容量を推定する手法等の公知技術を用いて、)水素タンク容量を推定して水素充填中の車両の種類を特定する機能を有しているのが好ましい。
そして本発明の実施に際して、水素充填中の車両の種類を表示する前記領域(R)は、表示部(24)で水素充填量を重量で表示する領域(24A)に設けることが好ましい。
さらに本発明において、前記領域(R)で表示された車両の種類と実際に水素を充填している車両の種類とが相違している場合に操作される緊急スイッチ(25)が設けられており、前記制御装置(コントロールユニット40)は、前記緊急スイッチ(25)が操作された場合に所定の手順に従って対処する機能を有しているのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明の水素充填装置(20)によれば、水素充填中の車両の種類(例えば、燃料電池バス、燃料電池乗用車、燃料電池オートバイの何れに該当するか?)を表示する領域(R)を有しているので、水素充填作業を行っている作業員は、前記領域(R)における表示と充填作業中の車両とを見ることにより、前記領域(R)で表示されている車両の種類と、実際に水素を充填している車両の種類とが一致しているか否かを、瞬時に且つ正確に判断することが出来る。
そして前記領域(R)で表示されている車両の種類と、実際に水素を充填している車両の種類とが異なっている場合には、水素充填装置(20)は車両のタンク容量を誤って判断した上で充填しており、水素充填におけるプロトコルで定める昇圧率では充填されていないので、充填作業員は直ちに必要な措置を取ることが出来る。
係る措置を取ることにより、水素タンクの温度上昇や、適正でない昇圧率という危険を防止することが出来る。
また本発明によれば、水素充填中の車両内部の通信システムを介して当該車両の水素タンク容量の情報が水素充填装置(20)に送信される場合においても、車両内部の通信システムを介して当該車両の水素タンク容量の情報が送信されない場合においても、水素充填中の車両の種類が表示される。
そのため、車両内部の通信システムに異常が存在する場合であっても、水素充填装置(20)内の情報処理機構に異常が存在する場合であっても、水素タンクの温度上昇、適正でない昇圧率等の危険を防止することが出来る。その結果、車両内部の通信システム或いは水素充填装置(20)内の情報処理機構に異常がある場合でも、車両に対して安全に水素を供給することが可能となり、当該車両がいわゆる「ガス欠」で走行不能となってしまう事態を防止することが出来る。
また本発明において、充填水素量が100kg以上となることは無いので、水素充填中の車両の種類を表示する前記領域(R)を、例えば表示部(24)で水素充填量を重量で表示する領域(24A)に設けることが出来る。
そのため、既存の水素充填装置において、容易に本発明を適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る水素充填装置の概要を示すブロック図である。 実施形態における表示部を示す説明図である。 実施形態におけるコントロールユニットの機能ブロック図である。 実施形態における制御を示すフローチャートである。 水素充填の各段階における表示部の状態を連続して示す説明図である。 充填ノズルと車両の充填口とを接続する機構の一例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず図1を参照して、本発明の実施形態が適用される水素充填装置20の概要について説明する。
図1において、水素ステーション10は、水素ガス貯蔵機構11、圧縮機12、蓄圧機14、冷媒冷却装置16、水素ガス充填装置20(水素充填装置:ディスペンサ)を有しており、水素ガス貯蔵機構11に貯蔵(充填)された水素ガスHを、圧縮機12、蓄圧機14、水素充填装置20を介して、冷媒冷却装置16により冷却しながら、車両(図示せず)の水素タンクに充填する機能を有している。なお、水素ガス貯蔵機構11に貯蔵されている水素ガスHは、蓄圧機14を介さずに、圧縮機12から直接水素充填装置20へ供給することも出来る。
水素充填装置20は、水素ガスの流量を計測して水素ガスを供給する充填機構及びガス管路冷却部(図示せず)を有する充填部22と、ガスの充填量等を表示する表示部24と、ホースユニット26を有している。図1では明示しないが、ホースユニット26は、充填部22の出口配管に接続される充填ホースと、充填ホースの先端に備えられる充填ノズルを備えている。
水素充填装置20は情報伝達ラインSL1を介してコントロールユニット40と、情報や信号が授受可能な態様で接続されている。コントロールユニット40は、各部に設けられた温度センサ61、62や圧力センサ63、ガス検知器64〜66、外気温センサ67等からの検出結果に基づき、水素充填装置20やその他の機器の動作を制御する。
図1ではコントロールユニット40は水素充填装置20と別体に示されているが、図示の実施形態においては、コントロールユニット40は水素充填装置20の一部を構成している。もちろん、図1で示すように、コントロールユニット40は水素充填装置20と別体に構成されていても良い。
図1では明示されていないが、水素充填装置20の充填ノズルを車両側の水素タンク充填口に挿入すると、車両の通信システム(図示せず)により、車両の状態に関する情報、例えばタンク容量等の情報が、水素充填装置20側に伝達される様に構成されている。そして、車両通信システムを介して伝達された情報は、水素充填装置20側のコントロールユニット40に伝達されて、本発明の制御で用いられる。
明確には図示されていないが、車両の通信システム(図示せず)を介して、車両の情報(例えばタンク容量)を水素充填装置20側に伝達する場合には、例えば赤外線通信を用いている。
表示部24には、緊急スイッチ25(図3参照:図1、図2では図示せず)が設けられている。
緊急スイッチ25は、充填作業中に、表示部24における領域24A(図2参照:水素充填重量を表示する領域)の中の領域R(図2参照)に表示される水素充填中の車両の種類と、実際の水素が充填されている車両の種類が異なる場合に、充填作業を行っている作業員により押し下げられる。
後述する様に、緊急スイッチ25が押し下げられた場合には、コントロールユニット40は異常処理の手順に基づく必要な制御を実行するための制御信号を発信する様に構成されている。
図示しない車両のタンク容量は、例えばバスであれば600リットル程度であり、乗用車の場合は120リットル程度であり、オートバイの場合は10リットル程度である。換言すれば、車両の種類によりタンク容量は大幅に(明確に)相違する。
水素充填装置20により車両に充填する場合に、充填ノズルを車両側の水素タンク充填口に挿入した際に(或いは所定量を充填した際に)、コントロールユニット40は充填される車両の種類を判断して、燃料電池バス、燃料電池乗用車、燃料電池オートバイの何れに該当するのかを、表示部24の領域Rに表示する。
図2を参照して、表示部24の詳細を説明する。
図2において、表示部24は、充填量表示領域24A、状態表示領域24B、温度表示領域24Cを有している。
充填量表示領域24Aに水素充填量を表示するに際して、水素は温度、圧力で容積が大きく変動するので、充填量を容積で表示したのでは、充填がどの程度行われているのかを把握することは出来ない。そのため、水素充填量は重量で表示される。
水素充填量を重量で表示した場合、最大のタンク容量を有するバスでも最大25kg程度であり、100kgにはならない。従って、充填量を表示するためには(充填量表示領域24Aには)6桁の数字を表示する必要は無い。換言すれば、充填量表示領域24Aにおいて、図2では左側の2桁(最初の2桁)くらいには、水素充填量の数値は全く表示されない。
図示の実施形態では、水素充填量の数値が表示されない領域、すなわち、充填量表示領域24Aにおける最初の2桁の領域Rに、バス、乗用車、オートバイの何れであるかを表示するアイコン或いは記号を表示する。
領域Rにおけるアイコン或いは記号による表示は、図示の実施形態では、バス、乗用車、オートバイの3種類に分かれている。
そして、3種類のそれぞれにおいて、水素を充填する車両の通信システムを介して車両の情報が水素充填装置20側に伝達される場合(以下、「通信充填」と記載する)と、当該車両の情報が水素充填装置20側に伝達されない場合(以下、「非通信充填」と記載する)とが存在する。
従って、図示の実施形態では、合計6種類のアイコン或いは記号が領域Rに表示される。
ここで、車両の状態を示す情報(例えばタンク容量等)が水素充填装置20側に伝達されない要因としては、水素を充填する車両の通信システムに異常が発生した場合のみならず、水素充填装置20側に何らかの異常が発生した場合も存在する。
図示の実施形態では、水素を充填する車両の通信システムに異常が発生した場合と、水素充填装置20側に何らかの異常が発生した場合の双方において、車両に対して水素充填を行う様に構成しており、以て、水素電池で駆動する車両がいわゆる「燃料切れ」となり、走行不能になってしまう事態を防止している。
図2(a)〜図2(f)を参照して、領域Rの具体的な表示内容を説明する。
図2(a)における領域Rの表示(領域R下方の水平な棒状の記号或いはアイコン)は、車両の種類が乗用車で、通信充填の場合を示す。
図2(b)における領域Rの表示(記号或いはアイコンが何も表示されていない状態)は、車両が乗用車で、非通信充填の場合を示している。
図2(c)における領域Rの表示(数字のゼロの記号或いはアイコン)は、車両の種類がバスで、通信充填の場合を示している。
図2(d)における領域Rの表示(英小文字の「n」或いは数字のゼロの下方の水平部分を削除した記号或いはアイコン)は、車両がバスで、非通信充填の場合を示している。
さらに、図2(e)における領域Rの表示(数字のゼロの上方に縦の一本線を加えた記号或いはアイコン)は、車両の種類がオートバイで、通信充填の場合を示す。
図2(f)における領域Rの表示(英小文字の「n」の上方に縦の一本線を加えた記号或いはアイコン:または、数字のゼロから下方の水平部分を削除し、その上方に縦の一本線を加えた記号或いはアイコン)は、車両がオートバイで、非通信充填の場合を示している。
もちろん、図2(a)〜(f)のアイコン或いは記号のみに限定されるものではなく、種々のアイコン或いは記号を用いることが出来る。
また、状態表示領域24Bには、水素充填装置による車両への水素充填に際してその時々の状態が表示される。例えば待機中であれば状態表示領域24Bには「IdLE」と表示され、充填ノズルの脱圧中であれば「PUrGE」、充填準備完了の状態であれば「rEAdy」と表示される。なお、図2において、状態表示領域24Bにおける「rEAdy」なる表示は、充填準備完了の状態を示している。
温度表示領域24Cには、その瞬間における水素充填装置20内の水素の温度が表示される。当該水素温度は水素充填が開始される前(待機中、準備完了等等)は常温程度(図2の場合は24.5°C)であるが、水素充填中は冷媒冷却温度の−40°C近くまで低下する。
なお、充填量表示領域24A、状態表示領域24B、温度表示領域24Cの表示について、図5を参照して後述する。
図2及び図5において、充填量、車両の状態及び温度の表示は通常の数字、文字で表してされているが、電子的な表示装置に対応して、いわゆる7セグメントディスプレイにより表示させることも可能である。
次に、図3を参照してコントロールユニット40(制御装置)について説明する。
図3において、コントロールユニット40は破線で囲まれた部分として包括的に表示されており、ノズル脱圧ブロック40A、充填許可ブロック40B、開始スイッチ押し下げ判定ブロック40C、充填開始信号発生ブロック40D、車両通信チェックブロック40E、容量推定ブロック40F、車両の種類特定ブロック40G、車両種類表示信号発生ブロック40H、プロトコル実行ブロック40I、異常処理ブロック40Jを有している。
なお図3では煩雑さを避けるため、各種外部スイッチ(ノズルスイッチ73等)からコントロールユニット40へ情報信号を送信する際に経由する入力側インターフェースと、コントロールユニット40から各種外部機構(充填部22等)へ制御信号を送信する際に経由する出力側インターフェースについても省略している。
ノズル脱圧ブロック40Aは、検出信号ラインDL1を介してノズル掛けに設けられたノズルスイッチ73からの検出信号(充填ノズル71がノズル掛けから外された旨の信号:ノズルスイッチ73がONの信号)を受信した場合、充填ノズル71がノズル掛けから外されたと判断して、ノズル内の圧力をパージ(脱圧)する制御を実行するための制御信号を発信する機能を有している。図3では明示されていないが、ノズル脱圧ブロック40Aは制御ライン(図示せず)を介して、ノズル内の圧力をパージするための制御信号を充填ノズル71に発信する。
ノズル内の圧力をパージしたならば(脱圧が完了したならば)、ノズル脱圧ブロック40Aは、情報ラインIL1を介して、脱圧終了の信号を充填許可ブロック40Bに送信する。
充填許可ブロック40Bは、ノズル脱圧ブロック40Aから脱圧終了信号を受信した場合に、情報ラインIL2を介して、充填許可信号を充填開始信号発生ブロック40Dに送信する機能を有している。充填許可ブロック40Bが充填許可信号を送信する条件には、ノズル脱圧の完了と、図3では明示されてはいないが、例えば図示しないPOSシステムからの許可信号(冷凍機が準備完了した旨の制御信号等)の受信がある。
開始スイッチ押し下げ判定ブロック40Cは、検出信号ラインDL2を介して開始スイッチ72からの検出信号を受信し、開始スイッチ72が押し下げられたか否か(開始スイッチ72がONかOFFか)を判断し、以て、水素充填が開始されたか否かを判断する機能を有している。
そして、開始スイッチ72が押し下げられた(開始スイッチ72がON)と判断した場合には、開始スイッチ押し下げ判定ブロック40Cは、開始スイッチ押し下げ信号を、情報ラインIL3を介して充填開始信号発生ブロック40Dに送信する。
充填開始信号発生ブロック40Dは、情報ラインIL2を介して充填許可ブロック40Bから充填許可信号を受信し、且つ、情報ラインIL3を介して開始スイッチ押し下げ判定ブロック40Cから開始スイッチ押し下げ信号を受信した場合に、制御信号ラインOL1を介して、水素を充填するのに必要な制御信号を水素充填装置20の充填部22(図1)に送信する機能を有する。ここで、充填部22で水素充填を実行するためには、充填開始信号発生ブロック40Dからの制御信号に加えて、後述するプロトコル実行ブロック40Iからの制御信号が必要である。
そのため充填開始信号発生ブロック40Dは、ノズル脱圧完了の信号及び充填開始スイッチ押し下げの信号を、情報信号ラインIL4を介してプロトコル実行ブロック40Iに送信する。
充填ノズルが水素を充填する車両の充填口に挿入されると、車両側の赤外線通信システム(通信システム)を介して、充填に必要な車両の状態を示す情報(例えばタンク容量)が水素充填装置20のコントロールユニット40に送信される。
しかし、車両の通信システムに異常が発生した場合や、水素充填装置20側のシステムなどに何らかの異常が発生した場合には、当該情報(タンク容量等)が水素充填装置20側に伝達されない恐れが存在する。
車両通信チェックブロック40Eは、検出信号ラインDL3を介して充填ノズル71からの検出信号を受信し、充填ノズル71が車両側の充填口に挿入された際に、車両側の通信システムを介して前記情報がコントロールユニット40に送信されているか否かを確認する機能を有している。
また、車両通信チェックブロック40Eは、車両側の通信システムを介して前記情報が送信されている場合には、情報信号ラインIL5を介して、前記情報を車両の種類特定ブロック40Gに送信する機能を有している。
一方、車両通信チェックブロック40Eは、前記情報が送信されていない場合には、通信システムを介して充填に必要な車両の状態を示す情報(例えばタンク容量)が送信されていない旨の信号を、情報信号ラインIL6を介して容量推定ブロック40Fに送信する機能を有している。
容量推定ブロック40Fは、車両通信チェックブロック40Eから車両の状態を示す情報が送信されていない旨の信号を受信した場合、車両の通信システムから車両の水素タンク容量の信号が伝達されなくても、車両の水素タンク容量を推定する機能を有している。ここで、タンク容量を推定する技術は公知技術であり、例えば、充填中のある時点における充填量と充填後の圧力から、充填後の温度を推定し車両の水素タンク容量を推定する手法等が存在する。
また容量推定ブロック40Fは、情報信号ラインIL7を介して、推定結果(推定されたタンク容量)を車両の種類特定ブロック40Gに送信する機能を有している。
なお、車両の通信システムにより水素充填装置20側のコントロールユニット40に車両の状態を示す情報が伝達される場合には、容量推定ブロック40Fにより車両のタンク容量を推定する必要が無いので、容量推定ブロック40Fはバイパスされる。
上述した様に、車両の水素タンク容量はバス、乗用車、オートバイで大きく異なる(例えば、バスで600リットル程度、乗用車で120リットル程度、オートバイで10リットル程度)。
従って、車両の水素タンク容量が分かれば、当該タンクを有する車両がバスであるのか、乗車であるのか或いはオートバイであるのかを、正確に判断することが出来る。
車両の種類特定ブロック40Gは、車両側の通信システムを介して車両の状態を示す情報がコントロールユニット40に送信されている場合(図2(a)、(c)、(e)の通信充填の場合)には、情報信号ラインIL5を介して、車両のタンク容量に係る信号を受信する。一方、車両側の通信システムを介して車両の状態を示す情報がコントロールユニット40に送信されていない場合(図2(b)、(d)、(f)の非通信充填の場合)、情報信号ラインIL7を介して、容量推定ブロック40Fから当該車両の推定されたタンク容量の情報を受信する。
そして車両の種類特定ブロック40Gは、車両通信チェックブロック40E或いは容量推定ブロック40Fから受信した車両のタンク容量に関する情報に基づいて、水素を充填している車両がバス、乗車、オートバイの何れであるのかを判断して、車両の種類を特定する機能を有している。
また車両の種類特定ブロック40Gは、その特定結果(水素を充填している車両がバス、乗車、オートバイの何れであるかの判断結果)を、情報信号ラインIL8を介して車両種類表示信号発生ブロック40Hに送信し、且つ、情報信号ラインIL9を介してプロトコル実行ブロック40Iに送信する機能を有している。
車両種類表示信号発生ブロック40Hは、情報信号ラインIL8を介して、車両の種類特定ブロック40Gで特定された車両の種類(水素が充填されている車両の種類、バス、乗用車、オートバイの何れであるのかの判断結果)の情報を受信して、車両の種類に応じた表示を指示する旨の制御信号を、制御信号ラインOL2を介して表示部24の領域Rに送信する機能を有している。
その結果、表示部24の領域Rには、図2(a)〜(f)で示す様に、バス、乗用車、オートバイの何れに対応する記号或いはアイコンが表示される。ここで、図2を参照して上述した様に、領域Rに表示される記号或いはアイコンは、同一種類の車両であっても、通信充填であるか、非通信充填であるかにより異なる。換言すれば、領域Rには、通信充填であるか或いは非通信充填であるのかも表示される。
プロトコル実行ブロック40Iは、情報信号ラインIL9を介して車両の種類特定ブロック40Gで特定された車両の種類の情報を受信し、当該車両の種類に基づいて、当該車両の水素充填に合致した所定のプロトコルに対応した制御信号を、制御信号ラインOL3を介して、充填部22(図1)に送信する機能を有する。
明示されていないが、プロトコル実行ブロック40Iにおいては、充填中に刻々と変化する水素充填装置20内の水素の温度、圧力、その他多数の情報に基づいて、適正なプロトコルが選択され、選択された適正なプロトコルに基づいて制御信号が発信される。
表示部24の領域Rに表示されている車両の種類(すなわち、車両の種類特定ブロック40Gで特定された車両の種類)と、実際に水素充填作業を実施している作業者が認識した車両の種類が相違している場合には、作業者により緊急スイッチ25が押し下げられる。緊急スイッチ25が押し下げられた場合に、異常処理ブロック40Jは、検出信号ラインDL4を介して緊急スイッチ25からの緊急信号を受信する。そして異常処理ブロック40Jは、表示部24の領域Rに表示されている車両の種類と実際に水素充填作業を実施している車両とが相違しているという異常な事態を対処するのに必要な情報(異常処理の手順に関する情報等)を、情報信号ラインIL10を介してプロトコル実行ブロック40Iに通信する機能を有する。
プロトコル実行ブロック40Iは、緊急スイッチ25が押し下げられた場合に、異常処理ブロック40Jと必要な情報を授受して、所定の必要な処理を実行する機能を有している。
異常処理に必要な制御信号は、プロトコル実行ブロック40Iから制御信号ラインOL3を介して充填部22に送信される。
次に、主として図4により、図5をも参照して、図示の実施形態の制御について説明する。図面の煩雑を防止するため、図5においては、図2における表示部24の領域Rにおける記号或いはアイコンの表示を省略している。
図4において、ステップS1では、充填ノズル71がノズル掛けから外されたか否かを判断する。当該判断は、ノズル掛けに設けられたノズルスイッチ73からの検出信号(ノズルスイッチ73のON信号)により、実行される。
図5(a)において、充填ノズル71がノズル掛けから外されていない状態における表示部24の表示内容(図4のステップS1が「No」におけるループの間の表示内容)を示している。係る状態では状態表示領域24Bには、例えば「IdLE」すなわち「待機中」であることが示され、充填量表示領域24Aには直前に充填した充填量(前回充填量)である「4.56」kgが表示されており、温度表示領域24Cには水素充填装置20内の水素の温度「24.5」°Cが表示されている。
充填ノズル71がノズル掛けから外されたならば(ステップS1が「Yes」)、ステップS2に進む。
充填ノズル71がノズル掛けから外されていなければ(ステップS1が「No」)、ステップS1に戻る(ステップS1が「No」のループ)。
ステップS2では、ノズル内の圧力をパージ(脱圧)して、ノズルが車両の充填口に挿入可能な状態にせしめる。そしてステップS3に進む。
ここで、ノズル内の脱圧制御は、ノズル脱圧ブロック40A(図3)により実行される。
ステップS3では、充填ノズル内の脱圧が終了したか否かを判断する。充填ノズル内の脱圧終了の判断は、ノズル脱圧ブロック40Aで実行される。
充填ノズル内の脱圧が終了した場合には(ステップS3が「Yes」)、ステップS4に進む。一方、充填ノズル内の脱圧が終了していない場合(ステップS3が「No」)、ステップS2に戻る(ステップS3が「No」のループ)。
図5(b)はステップS3が「No」のループにおける表示部24の表示を示す。図5(b)において、充填ノズル内を脱圧中の表示部24を示している。状態表示領域24Bは「脱圧中」を示す表示「PUrGE」となっている。
ステップS4では、脱圧された水素充填ノズル71を車両の充填口に装着する。
水素充填ノズル71を車両の充填口に装着すると、ステップS5に進む。
「充填許可待ち」における表示が図5(c)で示されており、状態表示領域24Bは「充填許可待ち」である旨の表示「PrE」が表示されている。
ステップS5では、充填許可がされたか否かを判断する(いわゆる「充填許可待ち」の状態)。例えば図示しないPOSシステムからの許可信号(冷凍機が準備完了、等)を受信すると、充填許可ブロック40B(図3)が充填許可信号を発信すると、充填許可がされたと判断する。
充填許可がされた場合(ステップS5が「Yes」)、ステップS6に進む。
充填許可がなされていない場合(ステップS5が「No」)、ステップS5に戻る(ステップS5が「No」のループ)。
充填許可がされた場合、表示部24の表示内容は、図5(d)、(e)、(f)の順に変化する。図5(d)における表示は、充填量表示領域24A、状態表示領域24B、温度表示領域24Cの全てにおいて数字の「8」が表示される。図5(e)においては、充填量表示領域24A、状態表示領域24B、温度表示領域24Cの全てがブランクとなる。図5(f)においては、状態表示領域24Bは「準備完了」であることを示す表示「rEAdy」となり、充填量表示領域24Aには充填量は充填前の「0.00」kgが表示され、温度表示領域24Cの水素温度は「24.5」°Cが表示されている。
ステップS6では、開始スイッチ72(図3)が押し下げられたか否か、換言すれば、(作業者により)水素充填開始が指示されたか否かを判断する。ステップS6の判断は、開始スイッチ72からの検出信号に基づき、開始スイッチ押し下げ判定ブロック40C(図3)により実行される。
開始スイッチ72が押し下げられた場合(ステップS6が「Yes」)、ステップS7に進む。開始スイッチ72が押し下げられていない場合(ステップS6が「No」)、ステップS6に戻る(ステップS6が「No」のループ)。
開始スイッチ72が押し下げられ、水素充填が開始されると、表示部24の表示内容は、図5(g)、(h)、(i)の様に変化する。図5(g)、(h)では、状態表示領域24Bは例えば「‐‐‐」という表示(流れ画面で)が示される。そして、充填量表示領域24Aには、その時点における充填量(重量)の数値(kg)が、例えば「0.10」、「2.58」の様に表示される。水素充填装置20内の水素温度を示す温度表示領域24Cには、その時点における水素温度(℃)が、例えば「−29.5」、「−35.5」の様に表示される。ここで、水素は−40℃程度まで冷却された状態で水素充填装置20に送られるので、水素充填の際には温度表示領域24Cで表示される水素温度は−40℃近くまで降温する。
図5(i)は水素充填が終了した時の表示部24の表示内容を示しており、状態表示領域24Bには「水素充填が終了」したことを示す様に、例えば「End」と表示される。
水素充填が終了し、作業者により水素充填ノズルが車両の充填口から抜かれ、ノズル掛けに掛けられると、表示部24は図5(a)の様に表示する。
ステップS7では、車両側の通信システムが正常に機能しているか否かを、車両通信チェックブロック40E(図3)により判断し、以て、車両の状態を示す情報(タンク容量等)が車両側の通信システムを介してコントロールユニット40に送信されているか否かを判断する。
車両の状態を示す情報が水素充填装置20側に送信されている場合(ステップS7が「Yes」)、ステップS8に進む。
一方、車両の状態を示す情報が水素充填装置20側に送信されていない場合(ステップS7が「No」)、ステップS9に進む。上述した通り、車両の状態を示す情報が水素充填装置20側に送信されていない状態は、車両側の通信システムに異常が存在する場合と、水素充填装置20内の情報処理系統に異常が存在する場合の双方を含んでいる。
ステップS8(車両の状態を示す情報が水素充填装置20側に送信されている場合)では、車両通信チェックブロック40E(図3)により、車両側の通信システムを介して伝達される車両の状態を示す情報として、水素タンク容量の情報を取得する。そしてステップS10に進む。
ステップS9(車両の状態を示す情報が水素充填装置20側に送信されていない場合)では、車両側の通信システム経由では水素タンク容量の情報を取得することが出来ないので、容量推定ブロック40F(図3)により、車両の水素タンク容量を推定する。そしてステップS10に進む。
ステップS10では、ステップS8或いはステップS9で求めた水素タンク容量から車両の種類(バス、乗車、オートバイの何れであるか)を特定する。
車両の種類の特定は、車両通信チェックブロック40E或いは容量推定ブロック40Fから受信した車両のタンク容量等の情報に基づき、車両の種類特定ブロック40G(図3)により実行される。
そしてステップS11に進む。
ステップS11では、車両種類表示信号発生ブロック40H(図3)により、ステップS10で特定された車両の種類(水素が充填されている車両の種類:バス、乗用車、オートバイの何れであるか)を表示部24の領域Rに表示する。
図2(a)〜(f)を参照して上述した様に、表示部24の領域Rには車両の種類に加えて、車両側の通信システムを介して車両情報が送信されている通信充填であるのか、車両側の通信システムを介して車両情報が送信されていない非通信充填であるのかが、併せて表示される。
そしてステップS12に進む。
ステップS12では、表示部24の領域Rに表示された車両の種類(コントロールユニット40が決定した車両の種類)と(作業者が)充填している実際の車両の種類が一致しているか否かを、例えば充填作業者の目視により判断する。
表示部24の領域Rにおける表示と実際の車両の種類が一致していれば(ステップS12が「Yes」)、作業者はそのまま水素充填作業を継続する。そしてステップS13に進む。
ステップS13では、車両の種類に対応した所定のプロトコルに沿って(水素充填方式を選択して)水素充填を実行する。当該水素充填は、プロトコル実行ブロック40Iにより制御、実行される。
一方、ステップS12において、表示部24の領域Rにおける表示と実際の車両の種類が一致していなければ(ステップS12が「No」)、作業者は緊急スイッチ25(図3)を押し下げる。そしてステップS14に進む。
ステップS14では、表示部24の領域Rに表示された車両の種類と実際の車両の種類が相違しているという異常事態に対処する所定の手順に沿って、必要な処置が実行される。当該異常に対処する処理は、プロトコル実行ブロック40Iにより制御されて実行される。
通信システムを介して水素充填作業中の車両のタンク容量の情報が水素充填装置20側に伝達されていても(通信充填の場合)、ステップS12において判断することにより、タンク温度の昇温や、異常な昇圧率となることを防止している。
例えば改造等によりタンク容量が車両の製造時とは異なっている場合等を考慮しているからである。
上述した様に、水素充填ノズル71と車両の充填口を接続すると、赤外線通信により、車両側の各種情報(例えばタンク容量)が図示しない通信システムを介してコントロールユニット40まで伝達され、車両のタンク容量がコントロールユニット40内の車両の種類特定ブロック40Gに伝達され、タンク容量に基づいて車両の種類が特定される。この場合、コントロールユニット40は電子的な情報の授受により車両の種類を特定するが、図示の実施形態においては、機械的な構造により、車両の種類を特定することが可能である。係る機械的な構造について、図6を参照して説明する。
図6において、水素充填ノズル71の先端近傍(図6で左側近傍)には3つの突起71A、71B、71Cが設けられている。図6では明示されていないが、突起71A、71B、71Cは弾性手段(図示せず)により半径方向外方に付勢されているが、半径方向内方に容易に変位する様に構成されている。そのため、車両の充填口に突起71A、71B、71Cに対応する凹部が存在しない場合には、水素充填ノズル71を車両充填口に装着した際に、突起71A、71B、71Cは半径方向内方に引っ込む様に構成されている。
一方、図示しない車両の充填口には単一の凹部のみが形成されており、凹部の円周方向位置は、乗用車、バス、オートバイにより異なっている。
水素充填ノズル71を車両充填口に装着した際に、車両が乗用車、バス、オートバイの何れかであるかにより、水素充填ノズル71の3箇所の突起71A、71B、71Cのうち2箇所の突起が半径方向内方に引っ込み、1箇所の突起のみは引っ込むことなく、車両充填口に形成された凹部に嵌合する。
図6では明示されていないが、水素充填ノズル71には、突起71A、71B、71Cの何れの突起が半径方向内方に引っ込むことなく、車両充填口の凹部に嵌合したかによって、電気信号を発生する機構が設けられており、係る電気信号はコントロールユニット40に伝達される。
コントロールユニット40は、電気信号により突起71A、71B、71Cの何れの突起が半径方向内方に引っ込まなかったかを判断し、以て、車両が乗用車、バス、オートバイの何れかであるかを判断することが出来る。
図示の実施形態に係る水素充填装置20によれば、水素充填中の車両の種類(例えば、燃料電池バス、燃料電池乗用車、燃料電池オートバイ)を表示する領域Rを有しており、水素充填作業を行っている作業員は、領域Rで表示される車両の種類と、実際に水素を充填している車両の種類とが一致しているか否かを、瞬時に且つ正確に判断することが出来る。
そして前記領域Rで表示されている車両の種類と、実際に水素を充填している車両の種類とが異なっている場合には、水素充填装置20は車両のタンク容量を誤って判断した上で充填しており、水素充填におけるプロトコルで定める昇圧率では充填されていないので、充填作業員は直ちに緊急スイッチ25を押し下げ、それにより水素充填装置20(コントロールユニット40)は当該異常時に必要な措置を実行することが出来る。
係る措置を実行することにより、水素タンクの温度上昇や、適正でない昇圧率という危険を防止することが出来る。
また図示の実施形態によれば、水素充填中の車両内部の通信システムを介して当該車両の水素タンク容量の情報が水素充填装置20に送信される場合においても、車両内部の通信システムを介して当該車両の水素タンク容量の情報が送信されない場合の双方において、水素充填中の車両の種類が表示される。
そのため、車両内部の通信システムに異常が存在する場合と、水素充填装置20内の情報処理機構に異常が存在する場合において、車両に対して水素充填を行っても、水素タンクの温度上昇や、適正でない昇圧率という危険を防止することが出来る。その結果、車両内部の通信システムや水素充填装置20内の情報処理機構に異常がある場合においても、車両に対して安全に水素を供給することが可能となり、当該車両がいわゆる「ガス欠」で走行不能となってしまう事態を防止することが出来る。
さらに、例えば改造等によりタンク容量が車両の製造時とは異なっている場合等においても、水素充填装置20は車両のタンク容量を誤って判断しているか否かを確認して、タンク温度の異常な昇温や異常な昇圧率が防止される。
加えて、領域Rには水素充填中の車両の種類に加えて、通信充填、非通信充填が表示されるため、車両内部の通信システムや水素充填装置20内の情報処理機構の異常を確認することが出来る。
また図示の実施形態において、水素充填中の車両の種類を表示する前記領域Rを、表示部24で水素充填量を重量で表示する領域24Aに設けたので、既存の水素充填装置に対して容易に本発明を適用することが可能である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、本発明の実施に際して、コントローラ40(制御装置)は情報処理機能を有する機器であれば特に制約は無く、必ずしも図3、図4に示す形態の機器に限定する必要は無い。
20・・・水素充填装置
24・・・表示部
24A・・・水素充填重量で表示する領域
25・・・緊急スイッチ
40・・・コントロールユニット(制御装置)
71・・・充填ノズル
R・・・領域

Claims (4)

  1. 水素充填中の車両の種類を表示する領域を有することを特徴とする水素充填装置。
  2. 水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置を備え、赤外線通信を介して車両情報を前記制御装置へ送信する信号伝達機構を有する請求項1の水素充填装置。
  3. 水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置と、充填ノズルを車両の充填口に装着する接続機構を有し、当該接続機構は充填ノズルと充填口との相対位置に対応した車両情報を前記制御装置へ送信する機能を有している請求項1の水素充填装置。
  4. 水素充填中の車両の種類を特定する機能を有する制御装置を備え、当該制御装置は、車両の種類に基づいて水素充填方式を選択する機能を有している請求項1〜3の何れか1項の水素充填装置。
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