JP2019002286A - 内燃機関の排気浄化制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化制御装置 Download PDF

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徹 齊藤
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典保 天野
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隆徳 中野
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富久 土屋
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Abstract

【課題】遮蔽板への還元剤の付着を抑制できるようにした排気浄化制御装置を提供する。
【解決手段】添加弁44は排気の上流側に還元剤を噴射する。添加弁44から噴射された還元剤は、遮蔽板50によってそれよりも上流側に流入することが抑制されている。遮蔽板50には、ヒータ52が設けられている。低排気流量且つ低排気温である場合、ヒータ52の通電によって、遮蔽板の温度が、還元剤にライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度に制御される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に、触媒と、該触媒よりも上流側に配置されて排気に還元剤を添加する添加弁と、が設けられた排気浄化装置に適用される内燃機関の排気浄化制御装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、触媒よりも上流側に配置された添加弁により、排気の上流側に向けて還元剤を噴射する排気浄化装置が記載されている。これは、タービンによって生成された排気の旋回乱流によって、還元剤の霧化や排気との混合を促進することを狙ったものである。
特開2006−307734号公報
ところで、排気の上流側に向けて還元剤を噴射する場合、過給機等、添加弁の上流側の部品に還元剤が到達するおそれがある。このため、発明者は、添加弁の上流側に、還元剤がさらに上流へと到達することを抑制するための遮蔽板を配置することを考えた。しかし、その場合、遮蔽板に還元剤が当たり続けることにより、遮蔽板に還元剤の液膜が生じ、その液膜が触媒に流入することによって、触媒において局所的に還元剤の濃度が過度に濃くなる部分が生じるおそれがある。
上記課題を解決すべく、内燃機関の排気通路に、触媒と、該触媒よりも上流側に配置されて排気に還元剤を添加する添加弁と、が設けられた排気浄化装置に適用される内燃機関の排気浄化制御装置において、前記添加弁は、前記排気の上流側に向けて前記還元剤を噴射するものであり、前記添加弁の上流側には、該添加弁から噴射された前記還元剤がそれ以上上流側に移動することを抑制する遮蔽板が設けられており、前記排気浄化装置は、前記遮蔽板を加熱するヒータを備え、前記ヒータの通電制御によって前記遮蔽板の温度を、ライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度に制御する加熱処理を実行する。
上記構成では、遮蔽板の温度を、還元剤にライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度に制御する。これにより、遮蔽板の表面に還元剤の気体層が生じるため、遮蔽板に衝突しようとする還元剤の多くは、遮蔽板に付着することなくはじかれる。このため、遮蔽板に還元剤が一旦付着して蒸発する場合と比較すると、遮蔽板の温度を所定値に保つために必要なヒータへの通電電力を低減できる。なお、遮蔽板に付着することなくはじかれた還元剤は、排気と均質にまじりあって触媒に流入するため、触媒における還元剤の濃度分布のばらつきが抑制される。
第1の実施形態にかかる排気浄化制御装置および内燃機関を示す図。 同実施形態にかかる排気浄化装置の構成を示す図。 同実施形態にかかる排気浄化制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態の効果を示す図。 第2の実施形態にかかる排気浄化装置の構成を示す図。 第3の実施形態にかかる排気浄化装置の構成を示す図。 同実施形態にかかる排気浄化制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかる排気浄化装置の構成を示す図。
<第1の実施形態>
以下、内燃機関の排気浄化制御装置にかかる第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示す内燃機関10において、吸気通路12に吸入された空気は、過給機14を介してスロットルバルブ16の下流側に流入し、吸気弁18の開動作に伴って、シリンダ20およびピストン22によって区画される燃焼室24内に流入する。燃焼室24には、燃料噴射弁26が設けられており、燃料噴射弁26から噴射された燃料と燃焼室24内に流入した空気との混合気が圧縮着火によって燃焼に供される。混合気の燃焼エネルギは、ピストン22を介してクランク軸28の回転エネルギに変換される。燃焼室24内において燃焼に供された混合気は、排気弁30の開動作に伴って、排気として、排気通路32に排出される。吸気通路12と排気通路32とは、EGR通路40によって接続されており、EGR通路40には、その流路断面積を調整するEGRバルブ42が設けられている。
排気通路32には、過給機14の下流に触媒34が設けられている。触媒34は、触媒担体に貴金属の触媒粒子が担持され、さらに、触媒担体に塩基性層が担持されたものである。ここで、触媒担体としては、たとえばアルミナ等を用いることができ、触媒粒子としては、たとえば白金およびロジウムを用いることができ、塩基性層としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属等を用いることができる。触媒34は、触媒34に流入する排気中の炭化水素の濃度を、規定範囲(たとえば200〜10000ppm)の振幅且つ規定範囲(たとえば0.3〜5秒)の時間間隔で振動させることによって、排気中のNOxを還元し、時間間隔を規定範囲内の値よりも長くする場合、NOx吸蔵量が増加する性質を有する。
触媒34に流入する排気中の炭化水素の濃度を上記のように振動させると、触媒34に流入する排気中のHC濃度が低い期間の長さを制限し、排気中のNOが酸化されて活性を有する二酸化窒素が生成された後、硝酸塩の形で触媒34内に吸蔵される前にHC濃度を高くして触媒34において還元性中間体を生成させることができる。そして、再度、HC濃度が低くなり、酸素濃度が高くなることにより、還元性中間体を、活性を有した二酸化窒素と反応させることによりNOxを浄化することができる。なお、この制御およびNOx浄化のメカニズムについては、たとえば特許第4893876号に記載されている。
排気通路32のうち触媒34の上流であって過給機14の下流には、還元剤(ここでは、軽油)を噴射する添加弁44と、遮蔽板50とが設けられている。
図2に、排気通路32のうち遮蔽板50の付近を拡大して示す。図2には、添加弁44から噴射された還元剤の移動軌跡SYを模式的に示している。図2に示すように、添加弁44は、排気の上流側に還元剤を噴射する。ここで、排気の上流側に還元剤を噴射するとは、排気の流動方向Dexと還元剤の噴射方向Dsyとのなす角度が鈍角となることとする。なお、還元剤の噴射方向Dsyは、還元剤の軌跡の重心の移動方向とすればよい。また、排気の流動方向Dexは、移動軌跡SY部分における排気通路32の延伸方向とすればよい。一方、遮蔽板50は、添加弁44よりも上流側に設けられている。これは、添加弁44から噴射された還元剤が過給機14に到達することを抑制することを狙ったものである。なお、遮蔽板50のうち添加弁44に対向する面には、ヒータ52と、熱電対等の温度センサ76とが設けられている。
図1に戻り、制御装置60は、内燃機関10を制御対象とし、スロットルバルブ16や、燃料噴射弁26、EGRバルブ42、添加弁44、ヒータ52等の各種操作対象機器を操作することによって、制御量(トルク、排気成分)を制御する。たとえば、制御装置60は、排気成分を制御すべく、触媒34に流入する排気中の炭化水素の濃度が、上記規定範囲の振幅且つ上記規定範囲の時間間隔で振動するように添加弁44を操作する。制御装置60は、制御量の制御に際し、エアフローメータ70によって検出される吸入空気量Gaや、排気温センサ72によって検出される過給機14から排出される排気の温度(排気温Tex)、クランク角センサ74の出力信号Scr、上記温度センサ76によって検出される遮蔽板温度Tsを取り込む。制御装置60は、CPU62、ROM64およびRAM66を備えており、ROM64に記憶されたプログラムをCPU62が実行することにより、上記制御量の制御を実行する。
図3に、制御量の制御のために、CPU62が実行する1処理の手順を示す。図3に示す処理は、ROM64に記憶されたプログラムをCPU62が実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によってステップ番号を表現する。
図3に示す一連の処理において、CPU62は、まず、吸入空気量Gaと燃料噴射弁26から噴射される噴射量とに基づき、排気流量Gexを算出する(S10)。次にCPU62は、排気温Texを取得する(S12)。そしてCPU62は、排気流量Gexが、閾値Gth以下であるか否かを判定する(S14)。この処理は、添加弁44から噴射した還元剤が遮蔽板50に付着する現象が顕在化するか否かを判定するためのものである。すなわち、添加弁44から噴射された還元剤は、排気流量Gexが小さい場合には排気とぶつかることによる微粒化の度合いが小さい。排気流量Gexが小さい場合に微粒化される度合いが小さくなる現象は、排気温Texが低い場合に特に顕著となる。このため、低排気流量且つ低排気温度である場合には、添加弁44から噴射された還元剤が遮蔽板50に付着しやすい。なお、CPU62は、閾値Gthを排気温Texが低い場合に高い場合よりも小さい値に設定する。
CPU62は、排気流量Gexが閾値Gth以下であると判定する場合(S14:YES)、ヒータ52の通電制御によって遮蔽板50を加熱処理する(S16)。詳しくはCPU62は、遮蔽板温度Tsを、流入する還元剤にライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度(たとえば270°C)にフィードバック制御する。なお、CPU62は、S16の処理が完了する場合や、S14において否定判定する場合には、図3に示す一連の処理を一旦終了する。
ここで本実施形態の作用を説明する。
CPU62は、触媒34に流入する排気中の炭化水素の濃度が、上記規定範囲の振幅且つ上記規定範囲の時間間隔で振動するように添加弁44を操作する。添加弁44により、還元剤は、排気の上流に噴射されることから、排気とぶつかることによって微粒化が促進され、また触媒34に流入するときには排気に十分に均一に混ざり合った状態となる。ただし、低排気流量且つ低排気温度の場合には、微粒化される度合いが小さいことなどから、添加弁44から噴射された還元剤は、大きな液滴のまま比較的遠くに到達し得る。ここで、過給機14等、添加弁44の上流側の部品に還元剤が付着すると、デポジットとなり部品の経年劣化を引き起こすことが懸念される。このため、遮蔽板50を設けることによって、低排気流量且つ低排気温度であっても還元剤が過給機14等に到達することを抑制している。
ただし、遮蔽板50を設ける場合、低排気流量且つ低排気温度において、遮蔽板50に還元剤の液膜が付着するおそれがある。遮蔽板50に還元剤の液膜が付着すると、この液膜が液体のまま下流側に流動し、触媒34に流入する。そしてこれにより触媒34に局所的に還元剤の濃度が過度に高い領域が生じ、その領域の温度が過度に上昇することによって、触媒34の劣化を招くおそれがある。
そこでCPU62は、低排気流量且つ低排気温度の場合、遮蔽板50を加熱処理することによって、遮蔽板50に液膜が付着することを抑制する。特に、CPU62は、遮蔽板温度Tsを、還元剤にライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度に制御する。これにより、遮蔽板50の表面に還元剤の気体層が生じるため、遮蔽板50に衝突しようとする還元剤の多くは、遮蔽板50に付着することなくはじかれる。このため、遮蔽板50に還元剤が一旦付着して蒸発する場合と比較すると、遮蔽板温度Tsを所定値に保つために必要なヒータ52への通電電力を低減できる。なお、遮蔽板50に付着することなくはじかれた還元剤は、排気と均質にまじりあって触媒34に流入するため、触媒34における還元剤の濃度分布のばらつきが抑制される。
図4に、触媒34の局所的な床温の最大値および最小値の差(触媒床温の温度差)と、制御開始時の遮蔽板温度Tsとの関係を示す。図4は、吸入空気量Gaが「20m/s」であり、添加弁44からの燃料の噴射圧が「0.7MPa」であり、添加弁44からの噴射時間が「20ms」である例を示した。図4は、遮蔽板温度Tsがライデンフロスト現象が生じる温度である「270°C」以上の温度となることにより、温度差が十分に低下することを示す。これは、遮蔽板50に還元剤が付着しにくくなったため、遮蔽板50に付着した液膜が触媒34に逆流して触媒34の温度差を生じさせる現象が生じにくくなったためであると推察される。なお、図4において、ライデンフロスト現象が生じる温度よりも遮蔽板温度Tsが低い場合に触媒34の局所的な温度同士の差が大きくなるのは、遮蔽板50に還元剤が付着することによって遮蔽板50の温度が低下し、遮蔽板50に還元剤の液膜が生じてこの液膜が触媒34に流入したためである。ちなみに、ライデンフロスト現象が生じる温度よりも遮蔽板温度Tsの目標値を低い温度に設定する場合において、遮蔽板温度Tsが目標値に対して大きく落ち込むことを抑制するうえでは、ヒータ52に対する通電電力を増大させる必要がある。このため、この場合には、触媒34の局所的な温度同士の差を抑制できるものの、本実施形態と比較して消費電力が増大する。
以上説明した本実施形態によれば、さらに以下に記載する効果が得られる。
(1)排気流量が少なく排気温Texも低いことを条件にヒータ52に通電することにより、ヒータ52に通電をしないと仮定すると遮蔽板50への還元剤の付着が顕在化することを条件にヒータ52を通電することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態における排気通路32のうち遮蔽板50の付近を拡大して示す。なお、図5において、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図5に示すように、遮蔽板50のうち添加弁44に対向する側の面に、撥油コーティング54を施す。撥油コーティング54は、たとえばフッ素樹脂や、SiO等を材料とするものである。これにより、撥油コーティング54がなされた遮蔽板50の表面に還元剤が到達したとしても、還元剤が撥油コーティング54がなされた遮蔽板50の表面に付着することが抑制される。これにより、加熱処理との協働で遮蔽板50への還元剤の付着をいっそう抑制することができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態における排気通路32のうち遮蔽板50の付近を拡大して示す。なお、図6において、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図6に示すように、本実施形態では、遮蔽板50の付近に、遮蔽板50付近の排気の流れを制御する気流制御弁80を設ける。気流制御弁80は、排気通路32における遮蔽板50付近の流路断面積を変更する部材である。特に、気流制御弁80は、流路断面積を小さくする場合、気流制御弁80と遮蔽板50との距離を短くし、また図6に一点鎖線にて示すように、気流制御弁80にぶつかる排気を遮蔽板50側に案内する。これにより、気流制御弁80が流路断面積を小さくする配置とされる場合(図6中、実線)、流路断面積を大きくする配置とされる場合(図6中、破線)と比較して、遮蔽板50付近の排気流量が大きくなる。
図7に、制御量の制御のために、CPU62が実行する1処理の手順を示す。図7に示す処理は、ROM64に記憶されたプログラムをCPU62が実行することにより実現される。
図7に示す一連の処理において、CPU62は、まず、吸入空気量Gaを取得する(S20)。またCPU62は、排気温Texを取得する(S22)。次に、CPU62は、吸入空気量Gaが閾値Gath以下であるか否かを判定する(S24)。ここで、CPU62は、排気温Texが低い場合に高い場合よりも閾値Gathを小さい値に設定する。この処理は、図3のS14の処理に対応する処理であり、本実施形態では、吸入空気量Gaを、排気流量Gexに代えて用いている。
CPU62は、閾値Gathよりも大きいと判定する場合(S24:NO)、図6に破線にて示したように気流制御弁80による排気通路32の流路断面積を大とする(S26)。これに対し、CPU62は、閾値Gath以下であると判定する場合(S24:YES)、図6に実線にて示したように気流制御弁80による排気通路32の流路断面積を小とする(S28)。そして、CPU62は、遮蔽板温度Tsをライデンフロスト現象が生じる目標温度に制御すべくヒータ52の通電操作をする(S30)。
ここで、本実施形態の作用を説明する。
CPU62は、吸入空気量Gaが閾値Gath以下であると判定する場合、気流制御弁80によって排気通路32の流路断面積を小とする。これにより、気流制御弁80によって排気通路32の流路断面積を大とする場合と比較して、遮蔽板50付近の排気流量が増量されることから、添加弁44から噴射された還元剤が遮蔽板50へと到達することが抑制される。しかも遮蔽板50に到達する還元剤は加熱され蒸発することにより、遮蔽板50に付着することが抑制される。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、本実施形態における排気通路32のうち遮蔽板50の付近を拡大して示す。なお、図8において、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図8に示すように、本実施形態では、遮蔽板50に、排気の上流側の壁面および下流側の壁面間を貫通する孔50aを設ける。孔50aは、還元剤の噴霧の平均粒径以下の直径(たとえば、100μm以下)を有する。これにより、孔50aを介して排気の上流側から下流側に排気が流通することから、孔50aを設けない場合と比較すると、遮蔽板50のうち添加弁44に対向する面付近の排気流量を増加させることができ、ひいては孔50aを設けない場合と比較して遮蔽板50に還元剤が到達しにくくすることができる。これにより、加熱処理との協働で遮蔽板50への還元剤の付着をいっそう抑制することができる。
<対応関係>
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。排気浄化制御装置は、制御装置60に対応し、加熱処理は、S16,S30の処理に対応する。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態の各事項の少なくとも1つを、以下のように変更してもよい。
・加熱処理を実行するか否かの判定処理としては、図3または図7に例示したものに限らない。たとえば、排気流量Gexが閾値以下であることと、排気温Texが閾値温度以下であることとの論理積が真である場合に実行すると判定してもよい。
・加熱処理としては、遮蔽板温度Tsを目標温度にフィードバック制御するものに限らず、開ループ制御するものであってもよい。
・遮蔽板50への還元剤の付着を抑制すべく、加熱処理と組み合わせる構成または制御としては、上記第2〜第4の実施形態に例示したものに限らない。たとえば、上記第2〜第4の実施形態のそれぞれにおいて加熱処理と組み合わせる構成または制御のうち2つ以上を、加熱処理と組み合わせてもよい。
・還元剤の添加処理としては、上記実施形態で例示したものに限らない。たとえば触媒34内にNOxを吸蔵し、吸蔵したNOxを触媒34によって還元浄化する処理としてもよい。
・触媒34としては、上述したものに限らず、たとえば選択還元型触媒であってもよい。この場合、還元剤を尿素水とすればよい。
・排気浄化制御装置としては、CPU62とROM64とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。
10…内燃機関、12…吸気通路、14…過給機、16…スロットルバルブ、18…吸気弁、20…シリンダ、22…ピストン、24…燃焼室、26…燃料噴射弁、28…クランク軸、30…排気弁、32…排気通路、34…触媒、40…EGR通路、42…EGRバルブ、44…添加弁、50…遮蔽板、50a…孔、52…ヒータ、54…撥油コーティング、60…制御装置、62…CPU、64…ROM、66…RAM、70…エアフローメータ、72…排気温センサ、74…クランク角センサ、76…温度センサ、80…気流制御弁。

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に、触媒と、該触媒よりも上流側に配置されて排気に還元剤を添加する添加弁と、が設けられた排気浄化装置に適用される内燃機関の排気浄化制御装置において、
    前記添加弁は、前記排気の上流側に向けて前記還元剤を噴射するものであり、
    前記添加弁の上流側には、該添加弁から噴射された前記還元剤がそれ以上上流側に移動することを抑制する遮蔽板が設けられており、
    前記排気浄化装置は、前記遮蔽板を加熱するヒータを備え、
    前記ヒータの通電制御によって前記遮蔽板の温度を、ライデンフロスト現象が生じる温度以上の温度に制御する加熱処理を実行する内燃機関の排気浄化制御装置。
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