JP7478413B2 - 構造体、液滴の微粒化システム、排ガス浄化システム - Google Patents

構造体、液滴の微粒化システム、排ガス浄化システム Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 〔1〕令和元年6月20日にContact and Structure Mechanics Laboratory 46th Leeds Lyon Symposium on Tribologyのウェブサイトで公開された刊行物「Book of Abstracts」及び「Booklet(Program)」に掲載 〔2〕令和元年9月27日に公益財団法人自動車技術会2019秋季大会のウェブサイトに公開された刊行物「大会ファイナルプログラム」に掲載 〔3〕令和元年11月17日に公益財団法人自動車技術会 The 25th Small Engine Technology Conferenceのウェブサイトに公開された刊行物、及び公益財団法人自動車技術会から発行された刊行物「Final Program」に掲載 〔4〕令和2年1月24日にJ-STAGEのウェブサイトに公開された論文集「自動車技術会論文集51巻1号」に掲載
本発明は、構造体と、それを備えた液滴の微粒化システム、排ガス浄化システムに関する。
乗用車の電動化が進む一方で、ディーゼルエンジンを用いたトラック・産業機械は、未だ世界的な需要がある。特に、アジア地域や中東、南米、アフリカ等の経済発展が著しい新興国では、様々なインフラや農業拡大に合わせたトラック・建設機械・農耕機・工事現場用発電機等が急増している。それに伴い、有害な窒素酸化物(NO)を含む排ガスも急増しており、世界中の大気汚染が深刻になっている。これに対し、先進国では、NOは、排ガス後処理装置の尿素SCRシステムを用いて浄化されている。
しかしながら、この浄化システムでは、蒸発した気体による断熱現象(ライデンフロスト現象)により、噴霧された尿素水の微粒化・気化が促進されず、尿素が析出・堆積する問題が多発している(非特許文献1)。この問題を解決するために、噴霧システムの高圧・高性能化、ミキサーの複雑機構化、NO還元触媒の高性能・大型化、排気管の断熱化等が行われており、トータルコストが高くなっている。そのため、現状の排ガス浄化システムに対しては、技術とコストの両面の問題を解決する手段が求められている。
これまで、液滴微粒化技術として噴霧装置のインジェクタの形状、噴霧圧、気流、遠心力、振動、音波、静電気、そして熱を利用した技術が発表されている。しかしながら、それらの技術は、噴射側の技術であり、大掛かりなシステム構成や微粒化に要する特別なエネルギーが必要になる。また、それらのエネルギー供給に要する電力やコストも問題になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大掛かりなシステム構成を利用せず、消費エネルギーを低く抑えた液滴の微粒化を可能とする構造体と、それを備えた液滴の微粒化システム、排ガス浄化システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
(1)本発明の一態様に係る構造体は、ライデンフロスト現象が発生する温度状態で、液滴を衝突させる構造体であって、表面のうち前記液滴が衝突する位置に、前記表面から内側に窪む凹部からなる凹構造、前記表面から外側に突出する凸部からなる凸構造のいずれか一方、もしくは、前記凹部と前記凸部からなる凹凸構造が、設けられており、前記凹部の開口部、および隣接する前記凸部の先端同士の間は、衝突する前記液滴によって塞がれる大きさを有している。
(2)前記(1)に記載の構造体において、前記凹構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凹部が形成されてなるものであってもよい。
(3)前記(1)に記載の構造体において、前記凸構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凸部が形成されてなり、前記凸部は、錐体、錐台、柱体、多面体の何れかであってもよい。
(4)前記(1)に記載の構造体において、前記凹凸構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凹部と前記凸部が第一方向において交互に形成され、前記第一方向と交差する第二方向において、前記凸部が連続した壁として形成されてなるものであってもよい。
(5)前記(4)に記載の構造体において、前記壁は、前記第二方向において屈曲部を有していてもよい。
(6)前記(1)~(5)のいずれか一つに記載の構造体において、前記凹部の孔径が、前記液滴の粒径の50200%の範囲であることが好ましい。
(7)前記(1)~(6)のいずれか一つに記載の構造体において、前記凹部の孔径が、30μm以上120μm以下であることが好ましい。
(8)前記(1)~(7)のいずれか一つに記載の構造体において、前記凹凸構造を構成する凹部の容積が、1178μm以上56549μm以下であることが好ましい。
(9)本発明の一態様に係る液滴の微粒化システムは、前記(1)~(8)のいずれか一つに記載の構造体を備えている。
(10)前記(9)に記載の液滴の微粒化システムにおいて、排ガス浄化システム、塗装面への微細加工システム、冷却用液滴噴霧システムのいずれか1つであって、前記冷却用液滴噴霧システムは、半導体装置、金属材料、ダイキャスト、軸受、シール面、リアクタの冷却に用いられてもよい。
(11)本発明の一態様に係る排ガス浄化システムは、前記(1)~(8)のいずれか一つに記載の構造体を備えた排ガス浄化システムであって、前記構造体を、内壁の少なくとも一部に備えた排気管と、前記排気管の内部を流れる排ガス内の有害物質を還元する還元材料の液滴を、前記排気管の内部に注入するインジェクタと、前記排気管の内部において、前記液滴が注入される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置された触媒収容部と、を備え、前記内壁のうち、注入される前記液滴が衝突する位置に、前記凹凸構造が設けられている。
(12)本発明の他の一態様に係る排ガス浄化システムは、前記(1)~(8)のいずれか一つに記載の構造体を備えた排ガス浄化システムであって、前記構造体を、内壁の少なくとも一部に備えた排気管と、前記排気管の内部を流れる排ガス内の有害物質を還元する還元材料の液滴を、前記排気管の内部に注入するインジェクタと、前記排気管の内部において、前記液滴が注入される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置され、前記排ガスの流れを均一化するミキサと、前記排気管の内部において、前記ミキサが配置される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置された触媒収容部と、を備え、前記ミキサのうち、注入される前記液滴が衝突する位置に、前記凹凸構造が設けられている。
本発明の構造体は、表面に凹凸構造を有する。そのため、液滴が衝突した際に、凹部の開口部が液滴によって塞がり、かつ衝突した液滴と凹部の内壁との間に、空隙が設けられた状態が得られる。この状態において、凹部内の蒸気膜が圧縮され、さらに、ライデンフロスト現象温度の構造体によって加熱されることにより、暴発して液滴を噴き飛ばす。噴き飛ばされた液滴は、その衝撃によって、薄膜状態を経て微粒化されることになる。本発明の構造体を備えた液滴の微粒化システム、排ガス浄化システムでは、液滴の注入部分の複雑な構成を変えることなく、液滴の受け手側の構成のみを改良するものであるため、大掛かりなシステム構成を利用せず、消費エネルギーを低く抑えた液滴の微粒化を実現することができる。
(a)、(b)本発明の一実施形態に係る構造体の斜視図、断面図である。 (a)~(c)構造体を用いた液体の微粒化メカニズムについて説明する図である。 (a)、(b)構造体の変形例1の斜視図、断面図である。 (a)、(b)構造体の変形例2の斜視図、断面図である。 (a)、(b)構造体の変形例3の斜視図、断面図である。 構造体を備えた排ガス浄化システムの断面図である。 (a)、(b)比較例1、実施例1の構造体に対し、液滴が衝突する過程を示す画像である。 (a)~(c)比較例1、実施例2、3の構造体に対する液滴の衝突速度と、衝突後の液滴の粒径との関係を示すグラフである。 (a)~(c)構造体との衝突前後における、液滴の時間変化を示す画像である。
以下、本発明を適用した実施形態に係る構造体、液滴の微粒化システム、排ガス浄化システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(構造体)
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る構造体100の斜視図である。図1(b)は、A-A線を含む面で、構造体100を厚み方向に切断した場合の断面図である。構造体100は、液滴Dを衝突させ、微粒化する構造体である。構造体の表面100aのうち、液滴Dが衝突する位置に、凹部からなる凹構造、凸部からなる凸構造のいずれか一方、もしくは、凹部102と凸部103からなる凹凸構造101が設けられている。
構造体100は、各種用途に適した材料で構成されるものとする。後述するように配管の側壁の一部を構成する構造体100に対しては、SUH409L、SUS430、SUS430J1L、SUS429、SUS444、SUSXM15J1、SUS304、SUSX15J1、SUS436J1L、SUH409L-Al、SUS436等のフェライト系又はオーステナイト系ステンレス鋼の材料を用いることができる。また、ミキサの一部を構成する構造体100に対しては、SUH409L、SUS430、SUS430J1L、SUS429、SUS444、SUSXM15J1、SUS304、SUSX15J1、SUS436J1L、SUH409L-Al、SUS436等のフェライト系又はオーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウム、銅、セラミックス、プラスティックの複合材等の材料を用いることができる。
構造体100は、様々な使用条件で使用されることを想定しているが、特にその表面に蒸気の膜が形成される断熱現象(ライデンフロスト現象)が発生する、高温(ライデンフロスト現象温度)状態で用いられる。そのため、構造体100は、ライデンフロスト現象温度に対する耐熱性を有する。例えば、構造体100を配管の側壁の一部として用いる場合には、排ガスの温度が200℃以上になると考えられるため、この場合のライデンフロスト現象温度は、200~300℃程度となる。
凹凸構造101は、その表面(最表面)に対して相対的に、内側に窪んだ凹部(凹構造)102と、外側に突出した凸部(凸構造)103とを有する。ここでは、凹凸構造101が、X方向において凹部102と凸部103が交互に形成され、かつX方向と直交するY方向において、凹部102と凸部103が交互に形成された、ディンプル型である場合について例示している。ディンプル型の凹構造は、構造体100の表面のうち液滴が衝突する位置に、2つ以上の凹部102が形成されてなる。
凹部102の形状について限定されることはないが、凹部の開口部(開口面)102aが、微粒化しようとする液滴の粒径より若干大きく、凹部102の容積が液滴Dの体積より小さく設けられ、構造体の一面100aに衝突した液滴Dが、凹部102の奥(底部)まで入り込めないようになっている。したがって、液滴Dが衝突した際に、凹部の開口部102aが液滴Dによって塞がり、かつ衝突した液滴Dと凹部の内壁(側壁、底壁)102bとの間に空隙が設けられるものとする。
液滴Dの粒径は、構造体100の厚み方向Tの断面視(例えば図2)において、最大径と最小径の平均値で定義されるものとする。衝突した液滴Dと凹部の内壁102bとの間に空隙を設ける観点から、凹部102の孔径(幅)は、液滴Dの粒径の50200%の範囲であることが好ましい。なお、実際に衝突させる液滴Dの大きさを考慮すると、凹部102の孔径は、30μm以上120μm以下であることが好ましい。また、凹凸構造を構成する凹部の容積は、1178μm以上56549μm以下であることが好ましい。
図2(a)~(d)は、構造体100を用いた液体Dの微粒化メカニズムについて説明する図である。微粒化メカニズムとしては、主に蒸気膜の暴発に起因したものが考えられる。
図2(a)に示すように、液滴Dが、構造体の一面101aに設けられた凹部102に衝突する。構造体100はライデンフロスト現象温度を有しており、構造体100の表面に蒸気膜104が形成されている。凹部102内の蒸気膜104Aは、凸部104を覆う蒸気膜104Bに比べて薄く形成されている。そのため、ライデンフロスト現象の影響が小さく抑えられ、液滴Dが構造体100の熱を吸収し、微粒化(気化)しやすい状態になる。
液滴Dは、凹部102の内壁と近接する部分の面積(あるいは接触面積)が大きいほど、構造体100の熱を多く吸収することができる。そのため、液滴Dが凹部の開口部102aを塞げられる範囲で、凹部102の孔径(内径)は大きいほど好ましい。
微粒化率を高める上で最適な孔径について、ウェーバー数Weを用いて判断することができる。ウェーバー数Weは、慣性力と表面張力の比からなる無次元数であり、液滴Dの粒径L、速度V、密度ρ、および表面張力σを用いて下記(1)式で表される。後述の実験例2において、このウェーバー数Weを用いた凹部102の孔径の評価を行っている。
Figure 0007478413000001
液滴Dの衝突に伴い、液滴Dの一部が凹部102内に侵入することにより、凹部の内壁102bに形成されていた蒸気膜104Aが圧縮される。図2(b)に示すように、圧縮された蒸気膜104Aは、熱エネルギーが所定の大きさに達すると蒸気暴発を起こす。蒸気暴発のエネルギーが液滴Dに伝わり、液滴Dは、薄い液膜D1となって構造体100から噴き上がる(浮き上がる)。
エネルギー的に不安定な液膜D1には、図2(c)に示すように、くびれ部D2が形成される。くびれ部D2において表面張力が作用して、球形に復元しようと働く力によって、くびれ部D2より端部側(外側)の部分が分離することにより、微粒化が実現する。
(変形例1)
図3(a)は、変形例1に係る構造体110の斜視図である。図3(b)は、A-A線を含む面で、構造体110を厚み方向Tに切断した場合の断面図である。構造体110の表面110aでは、凸構造が、構造体の表面のうち液滴が衝突する位置に、2つ以上の凸部103が形成されてなる。ここでは、凸部103が、突出方向Pにおいて先端側が尖っており、後端側に近づくにつれて、突出方向Pに垂直な断面の面積が大きくなる錐体(円錐、角錐等)である場合について例示しているが、凸部は、錐台、柱体、多面体の何れかであってもよい。その他の構成は、図1の構造体100と同様であり、対応する箇所については、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
この構成では、凸部103が尖っているため、蒸気膜104に対して局所的に強い圧力を加えて壊すことができる。したがって、蒸気膜104の壊れた部分から露出する構造体の表面110aに、液滴Dを接触させることができ、熱エネルギーを利用した液滴Dの微粒化(気化)を促すことができる。また、凸部103が尖っているため、これに衝突した液滴Dを直接壊すことにより、微粒化を促す効果も得られる。
(変形例2)
図4(a)は、変形例2に係る構造体120の斜視図である。図4(b)は、A-A線を含む面で、構造体120を厚み方向Tに切断した場合の断面図である。構造体120の表面120aでは、凹凸構造101が、第一方向(ここではX方向)において凹部102と凸部103が交互に形成され、第一方向と交差する第二方向(真っ直ぐに限定されないが、ここではY方向)において、凹部102同士、凸部103同士が、それぞれ連続して形成されてなる。第二方向においては、凸部103が連続した壁として形成され、凹部102と凸部103が交互に形成されていないリブレット型であるところが、構造体100と異なる。リブレット型の凸構造は、構造体100の表面のうち液滴が衝突する位置に、2つ以上の凸部103が形成されてなる。その他の構成は、図1の構造体100と同様であり、対応する箇所については、形状の違いによらず、同じ符号で示している。
この構成では、蒸気膜104が、凹部が延在するY方向には自由に広がれるが、X方向には束縛されており、蒸気膜104に対する密閉効果を有しているため、上述した蒸気暴発を起こすことができる。
(変形例3)
図5(a)は、変形例3に係る構造体130の斜視図である。図5(b)は、A-A線を含む面で、構造体130を厚み方向Tに切断した場合の断面図である。構造体130の表面130aでは、凹凸構造101が、第一方向(ここではX方向)において凹部102と凸部103が交互に形成され、第一方向Xと交差する第二方向(真っ直ぐに限定されない)において、凸部103が連続した壁として形成されており、壁はXY面内(構造体の表面130aと略平行な面)で屈曲する屈曲部を有している。XY面内において、凹部102と凸部103が交互にV字状のパターンを形成してなるヘリングボーン型であるところが、構造体100と異なる。その他の構成は、図1の構造体100と同様であり、対応する箇所については、形状の違いによらず、同じ符号で示している。なお、交互に並んだV字状のパターンの壁は、図5(a)のように、1つ1つが分かれて形成されていてもよいし、V字状のパターンが繋がった1つの壁として形成されてもよい。
この構成では、蒸気膜104が、凹部が延在するX方向およびY方向にある程度は広がれるがV字型による物理的な移動の束縛がなされており、蒸気膜104に対する密閉効果が得られるため、上述した蒸気暴発を起こしやすくすることができる。
以上のように、本実施形態に係る構造体100、110、120、130(以下では、これらを総称して、構造体10と呼ぶ)は、表面に凹凸構造101を有しており、凹部の開口部102aが、微粒化しようとする液滴Dの粒径より若干大きく、凹部102の容積が液滴Dの体積より小さく設けられている。そのため、液滴Dが衝突した際に、凹部の開口部102aが液滴Dによって塞がり、かつ衝突した液滴と凹部の内壁(側壁、底壁)102bとの間に、空隙が設けられた状態が得られる。この状態において、凹部102内の蒸気膜104は圧縮され、さらに、高温の構造体10によって加熱されることにより、暴発して液滴Dを噴き飛ばす。噴き飛ばされた液滴Dは、その衝撃によって、薄膜状態を経て微粒化されることになる。本実施形態の構造体10は、液滴Dの注入部分の複雑な構成を変えることなく、液滴の受け手側の構成のみを改良するものであるため、大掛かりなシステム構成を利用せず、消費エネルギーを低く抑えた液滴の微粒化を実現することができる。
(液滴の微粒化システム、排ガス浄化システム)
本実施形態の構造体10による液滴の微粒化システムは、(1)排ガス浄化システム、(2)塗装面への微細加工システム、(3)冷却用液滴噴霧システムとして、活用することができる。塗装面への微細加工システムは、特に、潤滑剤を保持したり、高温壁面へ微細液滴を衝突させて冷却させるために材料表面に微細加工を施す業界(半導体装置、ダイキャスト(アルミ合金やマグネシウム合金等、ダイキャスト可能な金属であれば、特に限定されない。)、軸受やシール等を扱う業界)で活用することができる。また、塗装面への微細加工システムは、自動車ボディ塗装にも活用することができる。冷却用液滴噴霧システムは、原子力発電所用冷却装置(リアクタ冷却用液滴噴霧システム)等の液滴の微粒化システムに適用することができる。
ここでは、参考として、液滴の微粒化システムを、排ガス浄化システムに適用した例を説明する。図6は、上述した構造体10を備えた、排ガス浄化システム200の断面図である。排ガス浄化システム200は、主に、排気管201と、インジェクタ202と、触媒収容部203と、を備えている。
インジェクタ202は、排気管201の側壁に設けられた開口部201aから、液滴Dを、排気管201の内部に注入する。この液滴Dは、排気管201の内部を流れる排ガスG1内の有害物質を還元する還元材料からなる。
排気管201は、内壁の少なくとも一部に構造体10を備えている。構造体10は、注入する液滴Dが衝突する位置(インジェクタの液滴噴出部202aと対向する位置)において、少なくとも凹凸構造101を有する側が、排気管201の内部空間と接するように、排気管201の内壁に備わっている。構造体10は、排気管201の内壁と一体であってもよいし、別体であってもよい。構造体10は、複数備わっていてもよく、それらが互いに近接していてもよいし、離間していてもよい。上述したメカニズムによって、構造体10の凹凸構造101に衝突した液滴Dは、微粒化されて、排ガスG1とともに触媒収容部203に向かって流れてゆく。
触媒収容部203は、排気管201の内部において、液滴Dが注入される位置よりも、排ガスG1の下流側に配置され、排ガスG1内の有害物質と、微粒化された液滴D3より発生するNHとの反応を促進する触媒を収容している。排ガスG1内の有害物質と微粒化された液滴D3より発生するNHは、この触媒を介して反応し、無害な物質に変換(浄化)される。
排気管201内において、構造体100と触媒収容部203との間に、排ガスG1、液滴D3の流れを均一化するミキサ204が備わっていてもよい。構造体10は、ミキサ204に備わっていてもよく、その場合のミキサ204は、注入する液滴Dが衝突する位置(インジェクタの液滴噴出部と対向する位置)の枝部等に、凹凸構造101を有するものとする。
上述した排ガス浄化システム200によれば、例えば、排気管201内を流れる排ガスG1内の有害物質がNOである場合に、排気管201内に尿素水の液滴Dを注入することにより、微粒化された液滴D3より発生するNHが、触媒を介してNOと反応し、NOを無害な物質であるNとHOに変換することができる。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実験例1)
比較例1として、表面に凹凸構造を有していない未加工の部材を準備し、これに液滴を衝突させた。図7(a)は、液滴が衝突する過程を高速度カメラで撮影し、その画像を、左側から矢印の方向に、時間経過の順に並べたものである。
実施例1として、微細加工を行い、表面に凹凸構造が設けられた構造体を準備し、これに液滴を衝突させた。図7(b)は、液滴が衝突する過程を高速度カメラで撮影し、その画像を、左側から矢印の方向に、時間経過の順に並べたものである。
図7(a)から、比較例1の未加工の部材に対して液滴を衝突させても、液滴は微粒化されずに跳ね返っていることが分かる。これに対し、図7(b)から、凹凸構造を有する実施例1の構造体に対して液滴を衝突させると、液滴は微粒化され、複数方向に分散しながら跳ね返っていることが分かる。
(実験例2)
比較例1の未加工の部材、実施例2、3の微細加工されたディンプル形状の構造体のそれぞれについて、衝突前の液滴の画像から液滴の速度と粒径を解析し、それらの関係を調べた。実施例2では、凹部の孔径(内径)を30μmとし、実施例3では、凹部の孔径を60μmとした。図8(a)~(c)は、比較例1、実施例2、3の構造体に対し、液滴Dを微粒化させる条件を示すグラフである。グラフの横軸が衝突前の液滴の速度[m/s]を示し、グラフの縦軸が衝突前の液滴の粒径[μm]を示している。
衝突後に微粒化しなかった液滴のウェーバ数が最大値となるプロットを、臨界ウェーバー数とし、微細加工による微粒化促進効果の指標として評価した。図8(a)のグラフから、比較例1の未加工部材では、臨界ウェーバー数は91.8と高いことが分かる。これに対し、図8(b)、(c)から、凹部の穴径が30μmの構造体では、臨界ウェーバ数が7.75まで低下しても微粒化が可能であり、凹部の穴径が60μmの構造体では、臨界ウェーバー数がさらに1.88まで低下しても微粒化が可能であることが分かる。
図8(a)のグラフから、比較例1の未加工部材では、速度が9m/sより小さいと微粒化せず、速度が9m/sより大きいと微粒化している。つまり、比較例1の未加工部材を用いる場合、衝突速度を9m/sより大きくしないと微粒化しないことが分かる。
これに対し、図8(b)のグラフから、実施例2の構造体における微粒化の可否の傾向は、速度3.5m/sを境にして変化する。つまり、実施例2の構造体を用いる場合には、衝突速度を3.5m/sより大きくすれば微粒化することが分かる。
さらに、図8(c)のグラフから、実施例3の構造体における微粒化の可否の傾向は、速度1.5m/sを境にして変化する。つまり、実施例3の構造体を用いる場合には、衝突速度を1.5m/sより大きくすれば微粒化することが分かる。
比較例1の未加工部材、実施例2、3の構造体に対し、速度3.5μmで衝突する粒径58μmの液滴を撮影した。図9(a)は、比較例1の未加工の部材との衝突前後における、液滴の時間変化を示す画像である。図9(b)、(c)は、それぞれ、実施例2、3の構造体との衝突前後における、液滴の時間変化を示す画像である。
図9(a)から、比較例1の未加工材では、蒸気膜形成による断熱効果(ライデンフロスト現象)の影響により、衝突した液滴が、14μs後に微粒化せずに跳ね上がっていることが分かる。これに対し、図9(b)から、実施例2の構造体では、衝突の14μs後に、衝突した液滴から細かな粒子が千切れている様子を、確認することができる。さらに、図9(c)から、実施例3の構造体では、衝突の7μs後に蒸気が激しく噴き上がり、液滴は膜状に変形して浮き上がるとともに、端部が千切れて微粒化している様子を確認することができる。
ここまで、排ガス浄化システムの説明を行ってきたが、排ガス浄化システムに限定されず、本実施形態の構造体10は、液滴の微粒化を適用したシステムに適用可能である。例えば、本実施形態の構造体10による液滴の微粒化は、潤滑剤を保持したり、高温壁面へ微細液滴を衝突させ、冷却させるために材料表面に微細加工を施す業界(半導体装置、ダイキャスト(アルミ合金やマグネシウム合金等、ダイキャスト可能な金属であれば、特に限定されない。)、軸受やシール、等)、自動車ボディ塗装(塗装面への微細加工)原子力発電所用冷却装置(リアクタ冷却用液滴噴霧システム)等の液滴の微粒化システムに適用することができる。
10、100、110、120、130・・・構造体
100a、110a、120a、130a・・・構造体の一面
101・・・凹凸構造
102・・・凹部
102a・・・凹部の開口部
102b・・・凹部の内壁
103・・・凸部
104、104A、104B・・・蒸気膜
200・・・排ガス浄化システム
201・・・排気管
202・・・インジェクタ
202a・・・液滴噴出部
203・・・触媒収容部
204・・・ミキサ
D・・・液滴
D1・・・液膜
D2・・・くびれ部
D3・・・液滴
G1・・・排ガス
P・・・突出方向
T・・・厚み方向

Claims (9)

  1. ライデンフロスト現象が発生する温度状態で、液滴を衝突させる構造体であって、
    表面のうち前記液滴が衝突する位置に、前記表面から内側に窪む凹部からなる凹構造、前記表面から外側に突出する凸部からなる凸構造のいずれか一方、もしくは、前記凹部と前記凸部からなる凹凸構造が、設けられており、
    前記凹部の開口部、および隣接する前記凸部の先端同士の間は、衝突する前記液滴によって塞がれる大きさを有していることを特徴とする構造体。
  2. 前記凹構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凹部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記凸構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凸部が形成されてなり、
    前記凸部は、錐体、錐台、柱体、多面体の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  4. 前記凹凸構造は、前記構造体の表面のうち前記液滴が衝突する位置に、2つ以上の前記凹部と前記凸部が第一方向において交互に形成され、
    前記第一方向と交差する第二方向において、前記凸部が連続した壁として形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  5. 前記壁は、前記第二方向において屈曲部を有していることを特徴とする請求項4に記載の構造体。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の構造体を備えていることを特徴とする液滴の微粒化システム。
  7. 排ガス浄化システム、塗装面への微細加工システム、冷却用液滴噴霧システムのいずれか1つであって、
    前記冷却用液滴噴霧システムは、半導体装置、金属材料、ダイキャスト、軸受、シール面、リアクタの冷却に用いられることを特徴とする請求項に記載の液滴の微粒化システム。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載の構造体を備えた排ガス浄化システムであって、
    前記構造体を、内壁の少なくとも一部に備えた排気管と、
    前記排気管の内部を流れる排ガス内の有害物質を還元する還元材料の液滴を、前記排気管の内部に注入するインジェクタと、
    前記排気管の内部において、前記液滴が注入される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置された触媒収容部と、を備え、
    前記内壁のうち、注入される前記液滴が衝突する位置に、前記凹凸構造が設けられていることを特徴とする排ガス浄化システム。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の構造体を備えた排ガス浄化システムであって、
    前記構造体を、内壁の少なくとも一部に備えた排気管と、
    前記排気管の内部を流れる排ガス内の有害物質を還元する還元材料の液滴を、前記排気管の内部に注入するインジェクタと、
    前記排気管の内部において、前記液滴が注入される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置され、前記排ガスの流れを均一化するミキサと、
    前記排気管の内部において、前記ミキサが配置される位置よりも、前記排ガスの下流側に配置された触媒収容部と、を備え、
    前記ミキサのうち、注入される前記液滴が衝突する位置に、前記凹凸構造が設けられていることを特徴とする排ガス浄化システム。
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