JP2015212530A - 噴射装置 - Google Patents

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由晴 野々山
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康弘 堀内
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和久 濱邊
潤一 松尾
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潤一 松尾
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Abstract

【課題】内燃機関の排気通路に液体噴霧を噴射する噴射弁から噴射された液体噴霧がノズル先端付近の壁面に付着するのを抑制できる噴射装置を提供する。
【解決手段】内燃機関としてのディーゼルエンジン2の排気通路3の一部31は、旋回流で排気ガスを通過させるスパイラルミキサーに構成されている。スパイラルミキサー31内に尿素水を噴射する噴射弁6が設けられる。その噴射弁6は、ノズル先端611が筒状部32内に位置するように設けられる。筒状部32のノズル先端611付近の壁面に一端71が接続され、他端72がスパイラルミキサー31の下流側に繋がるように、バイパス通路7が設けられる。筒状部32内を浮遊した尿素水噴霧をバイパス通路7を介してスパイラルミキサー31の下流側に排出させる。これによって、ノズル先端611付近の壁面に尿素水が付着するのを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に液体を噴射する噴射弁を備えた噴射装置に関する。
内燃機関の排気浄化システムの一つに尿素SCRシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。その尿素SCRシステムでは排気通路に排気ガス中のNOxを選択的に還元浄化するための還元触媒(SCR触媒、NOx選択還元触媒、SCRF)が設けられる。その還元触媒の上流には、排気ガス中に還元剤としての尿素水を排気通路に噴射する噴射弁が設けられる。そして、還元触媒において、尿素水から生成されたアンモニアでNOxを窒素と水とに分解する還元反応が行われる。
米国特許出願公開第2012/0216513号明細書
ところで、尿素水等の液体を排気通路に噴射する噴射弁においては、周囲が壁面で囲まれた部位内にノズルの先端が位置するように設けられることがある。この場合、噴射弁から噴射された液体噴霧の一部がノズル先端(噴孔)のまわりを漂い(浮遊し)、噴孔付近の壁面に付着する。壁面に付着した液滴の水分が蒸発すると、その液滴由来の析出物ができ始め、その析出物が次第に堆積していく。その堆積物により、噴射弁から噴射される液体噴霧の通過が妨げられ、排気通路への液体噴霧の供給精度が低下してしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、噴射弁から噴射された液体噴霧がノズル先端付近の壁面に付着するのを抑制できる噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の噴射装置は、周囲が壁面で囲まれた部位内にノズルの先端が位置するように設けられ、前記先端から前記部位内を通して内燃機関の排気通路に所定の液体を噴射する噴射弁と、
一端が前記部位内に繋がるように接続され、他端が前記部位内よりも圧力が低い低圧部位内に繋がるように接続された通路と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一端がノズル先端が位置した部位内に繋がるように接続され、他端が前記部位内よりも圧力が低い低圧部位内に繋がるように接続された通路を備えるようにしたので、ノズル先端付近を浮遊する液体噴霧をその通路を介して低圧部位側に排出させることができる。よって、壁面に付着する液滴を抑制でき、排気通路への液体噴霧の供給精度が低下してしまうのを抑制できる。
排気浄化システムを示した図である。 図1のII−II線で排気通路を切ったときの断面図である。 図2の一部(噴射弁付近)を抜き出して、噴射弁から尿素水噴霧が噴射されている様子を示した図である。 バイパス通路が設けられていない比較例の構成における噴射弁から尿素水噴霧が噴射されている様子及びノズル先端付近に析出物が堆積される様子を示した図である。 図4の状態からさらに析出物の堆積が進行した様子を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載された排気浄化システム1を示している。先ず、排気浄化システム1の構成を説明する。排気浄化システム1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)から排出される排気ガスを浄化するシステムである。詳細には、排気浄化システム1は、排気ガス中のNOxを浄化する尿素SCRシステムを含む形で構成されている。その排気浄化システム1では、エンジン2に円筒状の排気通路3が接続されており、エンジン2から排出された排気ガスはその排気通路3を流れて車両外に排出されるようになっている。
排気通路3には、排気ガス中の有害成分の一つであるHCやCOを酸化浄化する酸化触媒4(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)が配置されている。酸化触媒4は、例えば、ウォールスルータイプのセラミック製ハニカムや金属製のメッシュなどに、HC、COの酸化反応を促進させる触媒成分(例えば、Pt(白金)やPd(パラジウム)など)を担持した構造となっている。
酸化触媒4の活性は温度による依存性が高く、低温ではほとんど酸化作用はない。そのため、エンジン2の始動後に早めに酸化触媒4を暖めてHCやCOの酸化浄化を促進するために、酸化触媒4は後述するSCRF5よりも上流(エンジン2に近い側)に配置されている。また、酸化触媒4は、酸化反応により排気ガスを昇温して、昇温した排気ガスによりSCRF5に堆積した粒子状物質(PM、すす)を燃焼除去する役割も担っている。
酸化触媒4の下流の排気通路3には、排気ガス中のNOxを選択的に還元浄化するSCRF(Selective Catalytic Reduction Filter)5が配置されている。SCRF5は、NOxのSCR(選択触媒還元)を促進する触媒成分(SCR触媒)を含有するとともに、排気ガス中の粒子状物質を捕獲する機能も有している。SCRF5は、例えば、ウォールスルータイプのセラミック製ハニカムに触媒成分を担持した構造となっている。排気ガスは、SCRF5の多孔性の隔壁を通過しながら下流に流れ、その間に排気ガス中の粒子状物質がSCRF5に捕集される。
SCRF5に含有されている触媒成分は、尿素水から生成されたアンモニア(NH3)とNOxとの還元反応として例えば下記式1、式2、式3の還元反応を促進させるものであり、例えばバナジウム、モリブデン、タングステン等の卑金属酸化物である。このように、排気ガスがSCRF5を通過する間に、NOxは例えば下記式1、式2、式3により水や窒素に分解(浄化)する。なお、SCRF5に代えて、通常のSCR触媒、すなわち粒子状物質の捕集機能を有せず、NOxの還元浄化のみを行うタイプの触媒を採用しても良い。
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ・・・(式1)
6NO2+8NH3→7N2+3H2O ・・・(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O ・・・(式3)
なお、SCRF5は無尽蔵にアンモニアを貯蔵できるわけではなく、SCRF5に貯蔵できるアンモニアの最大貯蔵量は、SCRF5の温度(触媒温度)によって変化する。触媒温度が急激に下がった場合や、SCRF5にアンモニア(尿素水)が過剰供給された場合には、SCRF5からアンモニアが放出されるアンモニアスリップという現象が発生する。そのため、SCRF5の下流の排気通路には、SCRF5から放出されたアンモニアを浄化するための酸化触媒が設けられることがある。
酸化触媒4とSCRF5の間の排気通路31は、排気ガスを旋回流で通過させる、つまり旋回流を生じさせる旋回流型通路に構成されている。以下では、旋回流型通路をスパイラルミキサーという。スパイラルミキサー31の長さ、つまり酸化触媒4とSCRF5の間の長さは、例えば50mm〜100mm程度となっている。スパイラルミキサー31は、後述する噴射弁6から噴射された尿素水(尿素水噴霧)を排気ガス中に分散させて、尿素水と排気ガスとの混じりを良くするための通路である。そのスパイラルミキサー31は、該スパイラルミキサー31の外周壁を構成する円筒状の外筒311と、その外筒311の中心軸線L1上に配置されてその中心軸線L1の方向に伸びた棒状のボス312と、外筒311及びボス312に溶接接続されてボス312の外周に沿ってスパイラル状(らせん状)に形成された旋回流板313とを備えている。なお、本実施形態では、排気ガスの旋回流は下流側(後述する図2の方向)から見て、左回り(反時計回り)に発生する。ただし、下流側から見て、右回り(時計回り)の旋回流を発生させるスパイラルミキサーを採用しても良い。
図2は、図1のII−II線(スパイラルミキサー31の出口領域において軸線L1に直交する線)でスパイラルミキサー31を切ったときの断面を矢視方向(下流側)から見たときの図である。なお、図1、図2では、噴射弁6をその軸線L2(図2参照)を通る平面で切ったときの断面図として図示している。図1、図2に示すように、スパイラルミキサー31には、噴射弁6から噴射された尿素水を衝突させる衝突板314が設けられている。その衝突板314は、噴射弁6が尿素水を噴射する領域であるスパイラルミキサー31の入口領域にて、衝突板314の板表面(衝突面)が噴射弁6の側に向く形で、配置されている。具体的には、衝突板314は、旋回流板313の外周位置、つまり外筒311に近い位置にて、旋回流板313の板面から起立する形で配置されている。ここで、衝突板314は、外筒311の壁に沿って周方向に配置されているので、噴射された尿素水がスパイラルミキサー31のボス312にさえぎられるのを避けることができる。なお、衝突板314の周縁が旋回流板313に溶接等で接続されている。また、衝突板314と旋回流板313とは、一体に成型されても良い。
スパイラルミキサー31の外周壁、つまり外筒311には、スパイラルミキサー31内に尿素水(還元剤)を霧状に噴射する噴射弁6が配置されている。具体的には、噴射弁6は、酸化触媒4とSCRF5との間に設けられ、スパイラルミキサー31の入口領域において外筒311が伸びた方向に直交する方向に尿素水を噴射するように、別の言い方をすると、その入口領域に配置された衝突板314に向けて尿素水を噴射するように、配置されている。より具体的には、外筒311には開口33(図1参照)が形成されており、その開口33に合わさる形で筒状部32が配置されている。その筒状部32の一端が開口33に繋がり、他端が外筒311の外側に位置している。外筒311の外側に位置する筒状部32の端部には、その端部から筒状部32の径方向に突出した部分(フランジ)を有したフランジ部8が接続されている。
噴射弁6はそのフランジ部8にボルト81(図2参照)により取り付けられている。具体的には、噴射弁6には、フランジ部8と接続する接続部62が設けられている。その接続部62は、噴射弁6の軸線L2(図2参照)に直交する方向に突出した突出部(フランジ)を有し、その突出部がフランジ部8とボルト81で締結されている。また、接続部62の突出部より中心(軸線L2側の部分)の部分には、噴射弁6の軸線L2に沿って貫通孔621が形成されている。その貫通孔621の一端が筒状部32内に位置している。
噴射弁6は、尿素水を霧状に噴射させるためのノズル61を備えている。そのノズル61が貫通孔621に嵌められている。ノズル61の先端611には尿素水の噴射口となる噴孔が形成されている。その先端611が筒状部32内に位置する形(筒状部32の側壁面で囲まれる形)で噴射弁6が設けられている。このように、噴射弁6は筒状部32を介してスパイラルミキサー31の主配管である外筒311に接続されているので、スパイラルミキサー31内を流れる排気ガスの主流(高温の排気ガス流)から距離をあけて噴射弁6(ノズル61)を配置できる。これによって、噴射弁6が高温になりすぎて故障するのを防止できる。また、接続部62には冷却機構が備わっており、その冷却機構によりノズル61は冷却されている。
噴射弁6は、ガソリンエンジンの筒内または吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁(インジェクタ)と同様の構造を有している。すなわち、噴射弁6は、電磁ソレノイド等からなる駆動部と、尿素水を流通させる尿素水通路やノズル61を開閉するためのニードルを有する弁本部とを備えた電磁式開閉弁として構成されている。そして、電磁ソレノイドが通電されると、その通電に伴いニードルが開弁方向に移動し、そのニードルの移動に伴いノズル先端611に形成された噴孔から尿素水が噴射される。
図1、図2に示すように、ノズル先端611付近には、ノズル先端611付近を浮遊する尿素水噴霧を筒状部32から排出させるためのバイパス通路7(パイプ)が設けられている。そのバイパス通路7は筒状部32及び外筒311の外側に配置されている。具体的には、筒状部32の最深部(筒状部32のノズル先端611付近の部分)の側壁面には開口が形成されている。その開口にバイパス通路7の一端71が接続されている。つまり、バイパス通路7の一端71が筒状部32内に繋がっている。なお、一端71の接続位置が、筒状部32の奥側(ノズル先端611側)に近づくほど、尿素水噴霧の付着を抑制する点で効果的である。また、バイパス通路7の他端72は、開口33より下流側の位置で外筒311に接続されている。つまり、バイパス通路7の他端72は、スパイラルミキサー31の下流側(開口33よりも下流側)に繋がっている。
他端72と開口33の間のスパイラルミキサー31内には、旋回流板313が介在している。よって、その旋回流板313の存在により、開口33の位置における圧力P1(筒状部32内の圧力)と、他端72の位置における圧力P2との間で差圧が生じ、具体的には、圧力P1のほうが圧力P2よりも大きくなっている。その結果、バイパス通路7を介して筒状部32から排気通路3への排気ガス流れが生じ、筒状部32内の掃気が促進され、残留噴霧が排気通路3へ排出される。
なお、バイパス通路7の径が大きすぎると、バイパス通路7を通過する排気ガス量が多くなりすぎてしまい、噴射弁6が高温になりやすくなってしまう。反対に、バイパス通路7の径が小さすぎると、筒状部32内に浮遊する尿素水噴霧がバイパス通路7を通過しにくくなってしまい、筒状部32内やバイパス通路7内に尿素水が付着しやすくなる。以上のことを考慮してバイパス通路7の径が設定されるのが好ましい。
また、排気浄化システム1には、尿素水を貯蔵する尿素水タンク(図示外)、尿素水タンクと噴射弁6の間を繋ぐ配管(図示外)、尿素水タンクから尿素水を汲み上げて配管を通じて噴射弁6側に吐出するポンプ(図示外)、配管内の尿素水の圧力を所定圧力となるように調整するレギュレータ(図示外)、噴射弁6を駆動制御する制御回路(図示外)等が設けられている。その制御回路は、噴射弁6を間欠駆動して、エンジン2の運転状態に応じた尿素水量、言い換えるとエンジン2から排出されるNOx量に応じた尿素水量を噴射弁6で噴射させる。
以上が排気浄化システム1の構成である。次に、排気浄化システム1の作用を説明する。図3は、本発明の作用効果を説明するための図であり、図2の一部(噴射弁6付近)を抜き出して、噴射弁6から尿素水噴霧が噴射されている様子を示した図である。噴射弁6を制御する制御回路はエンジン2の運転状態に応じた量の尿素水を噴射弁6に噴射させる。噴射弁6から噴射された尿素水噴霧の大部分は、筒状部32を通ってスパイラルミキサー31内に供給される。スパイラルミキサー31内に供給された尿素水噴霧91(図3参照)の大部分は、衝突板314に衝突する。衝突板314に衝突した尿素水噴霧は、排気ガスや衝突板314から熱をもらって速やかに蒸発(微粒化)する。
衝突板314に衝突し微粒化した尿素水噴霧は、スパイラルミキサー31内の広い範囲に満遍なく散らばって、排気ガスとともに旋回流板313に囲まれたスパイラル状の通路を通過し、旋回流となってSCRF5の上流側表面に到達する。なお、尿素水は、SCRF5の内部で又はSCRF5に到達する前に、加水分解によりアンモニア(NH3)に変換される。そして、SCRF5にて、アンモニアとNOxとが反応して、NOxが還元浄化される。
一方、噴射弁6から噴射された尿素水噴霧の一部、特に微小粒径の噴霧92(図3参照)は十分な貫徹力(筒状部32を貫通する勢い)を持たず、筒状部32内に浮遊する。しかし、本発明では、バイパス通路7が設けられているので、その浮遊した尿素水噴霧92を、バイパス通路7を通して、筒状部32内よりも低圧側のスパイラルミキサー31の下流側に排出(バイパス)させることができる。これによって、筒状部32内の壁面(特に、ノズル先端611付近の壁面)に尿素水が付着して、尿素水由来の析出物(シアヌル酸、アンメリド、アンメリン、メラミンなど)が堆積するのを抑制できる。
また、バイパス通路7は、スパイラルミキサー31の下流側に繋がっているので、バイパス通路7を通過した尿素水噴霧をスパイラルミキサー31内に供給することができる。よって、スパイラルミキサー31内への尿素水の供給精度、つまりSCRF5への尿素水の供給精度が低下してしまうのを抑制できる。結果、所望のNOx浄化率を得ることができる。
これに対して、図4は、バイパス通路が設けられていない比較例の構成を示している。図4において、本発明と同様の構成には同じ符号を付している。図4の比較例では、バイパス通路が設けられておらずバイパス通路に基づく差圧が発生しないので、筒状部32の最深部のガスは弱い渦流100となり、その渦流100と排気ガスの主流101とのガス交換速度が遅い。そのため、筒状部32内のノズル先端611付近の壁面に、ノズル先端611付近を浮遊する尿素水が付着する。壁面に付着した尿素水の水分が蒸発すると、尿素水由来の析出物93ができ始め、その析出物93が次第に堆積していく。析出物93の堆積がさらに進行すると、図5に示すように、ノズル先端611のまわりに大量に析出物93が堆積してしまう。そして、その析出物93が尿素水噴霧の進路を妨害してしまい、スパイラルミキサー31内への尿素水の供給精度が低下してしまう。
以上説明したように、本実施形態によれば、噴射弁のノズル先端が位置する筒状部内に繋がるようにバイパス通路を設けたので、そのバイパス通路を介してノズル先端付近に浮遊する尿素水噴霧を筒状部から排出できる。よって、ノズル先端付近の壁面に尿素水噴霧が付着するのを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、バイパス通路の他端をスパイラルミキサー内の下流側に繋げていたが、筒状部内よりも低圧の部位内であれば、どこにその他端を繋げたとしても良い。これによっても、バイパス通路の両端間で生じる差圧によって、筒状部内から低圧部位側に、浮遊した尿素水噴霧をバイパス通路を介して排出でき、ノズル先端付近の壁面への付着、析出を抑制できる。
また、上記実施形態では、尿素水を噴射する噴射弁を備えたシステムに本発明を適用した例を説明したが、尿素水以外の液体を排気通路に噴射する噴射弁を備えたシステムに本発明を適用しても良い。具体的には、例えば、空燃比リーン時でNOxを吸蔵し、リッチ時に吸蔵されたNOxを還元するNOx吸蔵還元触媒と、そのNOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOxを還元するためにリッチ雰囲気にするための燃料を排気通路に噴射する噴射弁とを備えたシステムに本発明を適用しても良い。また、酸化触媒等の触媒を再生させるために触媒の温度を上昇させるための燃料を排気通路に噴射する噴射弁を備えたシステムに本発明を適用しても良い。この添加液体が燃料の場合、ノズル先端付近に付着した燃料は酸化して粘着性のバインダとなり、すすをトラップしデポジットとして成長するため噴射性能に悪影響を及ぼすが、このような場合においても、本発明によれば、ノズル先端付近の壁面に燃料が付着するのを抑制できる。
また、還元触媒(SCRF、SCR触媒)の上流に酸化触媒が配置されていない排気浄化システムに本発明を適用しても良い。また、スパイラルミキサーを備えていない尿素SCRシステム、つまり通常の排気通路に尿素水を供給する尿素SCRシステムに本発明を適用しても良い。また、ガソリンエンジンの排気浄化システムに本発明を適用しても良い。
2 ディーゼルエンジン(内燃機関)
31 スパイラルミキサー(旋回流型通路、排気通路)
32 筒状部
6 噴射弁
61 ノズル
611 ノズルの先端
7 バイパス通路
71 バイパス通路の一端
72 バイパス通路の他端

Claims (3)

  1. 周囲が壁面で囲まれた部位(32)内にノズル(61)の先端(611)が位置するように設けられ、前記先端から前記部位内を通して内燃機関(2)の排気通路(31)に所定の液体を噴射する噴射弁(6)と、
    一端(71)が前記部位内に繋がるように接続され、他端(72)が前記部位内よりも圧力が低い低圧部位内に繋がるように接続された通路(7)と、
    を備えることを特徴とする噴射装置。
  2. 前記噴射弁は、前記排気通路のうち、旋回流で排気ガスが通過するように構成された旋回流型通路の上流側に前記液体を噴射するように設けられ、
    前記他端は前記旋回流型通路の下流側に繋げられたことを特徴とする請求項1に記載の噴射装置。
  3. 前記噴射弁より下流の前記排気通路には還元触媒(5)が配置され、
    前記噴射弁は前記還元触媒で還元反応を行わせるための還元剤を噴射することを特徴とする請求項1又は2に記載の噴射装置。
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