JP2019002057A - EuドープZnGa2O4蛍光体膜の形成方法 - Google Patents

EuドープZnGa2O4蛍光体膜の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ZnGa2O4薄膜に関する研究は非常に少ない。成膜条件によっては、堆積した膜およびSi基板の界面において両者が反応し、ZnGa2O4の上層膜の組成が変化する問題があった。組成変化が生じたZnGa2O4薄膜では、Zn2Ga2O5ホストに起因して400−700nmの波長域に広がったブロードな発光となってしまう。励起エネルギーがZn2Ga2O5ホストに取られ、さらに希土類イオンからの発光が弱くなっていた。【解決手段】本発明のEuドープZnGa2O4膜の成膜方法では、サファイア結晶基板上へ成膜することで、導入する反応ガスの種類に応じて、成膜状態をエピタキシャル成長およびランダム成長のいずれかに切り替えることができる。エピタキシャル成長およびランダム成長いずれの場合にも、従来技術のような基板へのGa拡散に伴う膜の組成変化が生じず、堆積した膜の組成は保たれる。用途に応じた、良好な発光特性が実現される。【選択図】図2

Description

本発明は、EuをドープしたZnGa24蛍光体膜およびその形成方法または製造方法に関する。
III―V族化合物半導体は、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などの発光デバイスのための材料として広く使われてきた。実用化が遅れていた青色LEDについては、近年のGaN系材料の登場によりその発光強度は以前に比べ飛躍的に増大し、一気に実用化が進んだ。一方で、発明から実用化までが早かった赤色LEDについては、多くの試みにも関わらずその発光パワーはここ数年あまり向上していなかった。そのような中で、ワイドギャップ半導体にドープしたEu3+イオンからの赤色発光を放出光として利用する研究に注目が集まり、赤色発光素子への新たな応用が期待されている。
Eu3+イオンが添加される母体となるホスト結晶としては、GaNやZnOが長く研究されてきている。ZnOおよびGa23の混晶であるZnGa24もワイドギャップ半導体であって、ホスト結晶の有力な候補となることが知られている(非特許文献1)。ZnGa24結晶のGa3+サイトは、希土類3価イオンと同じ価数を有する。このため、ZnGa24結晶は、チャージバランスを崩さずに、Ga3+サイトを発光中心となる希土類イオンと置換できる大きなメリットを持っている。Ga3+イオンとEu3+イオンとの間には、イオン半径にかなりの差がある。このため、Eu3+イオンを入れることで結晶に歪みが生じ、場合によっては空孔を発生することもある。しかしながら、結晶の格子点位置の2/3を占めるGa3+サイトが発光サイトとして機能することは、ZnGa24結晶が蛍光体ホストとして非常に有力であることを示唆している。
さらにGa3+サイトは八面体の中央にGa3+を置くと、6頂点に酸素イオンが配列する構造を有する。この配位構造は光学活性であることが経験的に知られており、ZnGa24結晶は光学活性を提供するという意味においても、Eu3+イオンが添加されるホスト結晶として理想的な条件を兼ね備えている。
H.-J. Byun, J.-Uk Kim, and H. Yang, "Blue, green, and red emission from undoped and doped ZnGa2O4 colloidal nanocrystals"Nanotechnology 20 (2009年) 495602、URL: stacks.iop.org/Nano/20/495602
しかしながら、ZnGa24のナノ結晶をEu3+イオンが添加されるホスト結晶として使った報告はあるものの、ZnGa24薄膜に関する研究は非常に少ない。ZnGa24膜を成膜する場合には、基板とZnGa24との間で生じる反応を考慮する必要がある。標準的なSi基板を使う場合には、基板のSi自体は酸化されていないので、成膜条件によっては、堆積した膜およびSi基板の界面において両者が反応する。このため、成膜されたZnGa24の上層膜の組成が変化してしまう問題があった。界面の反応による組成変化の結果として、堆積した膜のZnGa24のGa含有率が低下し、Ga/Zn比が1:1のZn2Ga25が形成される。
Zn−Ga化合物においてはZnGa24が安定な結晶形態であるため、Zn2Ga25は結晶化し難く、結晶欠陥に富んでいる。このため、ZnGa24膜をホスト励起した後、ドープしたEu3+イオンを励起エネルギーの移動によって発光させようとしても、ZnGa24ではなくZn2Ga25ホストの方が光ってしまう。結局、組成変化が生じたZnGa24薄膜では、Zn2Ga25ホストに起因して、400−700nmの波長域に広がったブロードな発光が主になってしまう問題があった。励起エネルギーがZn2Ga25ホストに取られると、さらに希土類イオンからの発光が弱くなってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、組成変化の生じないZnGa24薄膜を形成、成膜する新規な方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、EuドープZnGa24膜の形成方法であって、H2O蒸気ガスを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、真空中においてポストアニールするステップと を備えることを特徴とする形成方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1の形成方法であって、上記成膜するステップは、室温において行われることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、EuドープZnGa24膜の形成方法であって、O2ガスを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、真空中においてポストアニールするステップとを備えることを特徴とする形成方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項3の形成方法であって、上記成膜するステップは、300℃から400℃の基板温度において行われることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかの形成方法であって、前記成膜するステップは、Euを含有するZnOターゲットからのスパッタおよびGa23ターゲットからのスパッタを同時に行うことを含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5いずれかの形成方法であって、前記成膜するステップは、電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ法を用いることを含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、EuドープZnGa24膜の製造方法であって、H2O蒸気ガスまたはO2ガスのいずれかを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、真空中においてポストアニールするステップとを備えることを特徴とするEuドープZnGa24膜の製造方法である。
請求項8に記載の発明は、請求項7の製造方法であって、前記H2O蒸気ガスを用いたときは、結晶軸がランダム配向した膜が得られ、前記O2ガスを用いたときは、結晶軸が(111)方向へ配向した膜が得られることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によって良好な発光特性のEuドープZnGa24膜が得られる。
本発明のEuドープZnGa24膜の成膜装置の構成を示す図である。 本発明のEuドープZnGa24膜の成膜装置の別の構成を示す図である。 本発明のH2Oガスで成膜した膜のX線回折パターン図である。 本発明のO2ガス300℃で成膜した膜のX線回折パターン図である。 2Oガスで成膜、ポストアニール後の膜のPLスペクトルである。 2ガス300℃で成膜、ポストアニール後の膜のPLスペクトルである。 2Oガスで成膜時の発光ピーク強度−アニール温度特性である。 2ガス300℃で成膜時の発光ピーク強度−アニール温度特性である。 2Oガスで成膜時の2発光遷移間の強度比−アニール温度特性である。 2ガス300℃で成膜時の2発光遷移間の強度比−アニール温度特性である。
本発明のEuドープZnGa24膜の成膜方法では、サファイア結晶基板上へ成膜することで、導入する反応ガスの種類に応じて、成膜状態をエピタキシャル成長およびランダム成長のいずれかに切り替えることができる。エピタキシャル成長およびランダム成長いずれの場合にも、従来技術のような基板へのGa拡散に伴う膜の組成変化が生じず、堆積した膜の組成が保たれる。用途に応じて、良好な発光特性が実現される。現実のデバイスにおいて電流注入発光やホールと電子の再結合がもたらす発光では、まずホスト結晶の励起が最初に起きる。発明者らは、本発明の新規なEuドープZnGa24膜の成膜方法によって、ホストを励起するフォトルミネッセンスを確認し、デバイス開発の指針を得た。本発明は、ZnGa24薄膜の成膜方法または形成方法を提供するが、以下述べる成膜の各工程(ステップ)は、そのままZnGa24薄膜の製造方法としても利用できる。
本発明におけるEuドープZnGa24膜(ZnGa24:Eu)膜は、サファイア基板の上に形成される。サファイアは、アルミニウム原子および酸素原子が強固なコランダム構造を形成している。このため、サファイア基板の上に薄膜を形成したとしても、基板と薄膜との界面において原子は混ざらない。すなわち、上層膜を構成する原子がサファイア基板内へ拡散することも無ければ、サファイア基板を構成するアルミニウム原子が上層膜へ拡散することも無い。また成膜されたZnGa24上層膜の酸化度が十分でない還元状態の場合も、サファイア基板内の酸素原子が拡散して、膜の酸化が進むということが無い。つまりサファイア基板と上層膜との間で原子のやり取りはなく、両者は独立に振る舞う。但し、条件によっては、サファイア基板はエピタキシャル基板として作用するので、ZnGa24:Eu膜の結晶形態に影響を与える。
図1および図2は、本発明におけるEuドープZnGa24膜の成膜装置の構成を示す図である。本発明においては、ZnGa24:Eu膜の成膜にはスパッタ法を用いる。
図1は、本発明におけるEuドープZnGa24膜の成膜装置であって、1台のスパッタ源からスパッタする構成を示す。図1の成膜装置では、真空に排気されたスパッタ装置1内に1枚のEu含有ZnGa24ターゲット2が備えられる。ターゲット2に対向する位置には、基板4が置かれている。基板4の背後にはヒーター5を備え、ヒーター5によって基板4を加熱しながら成膜したり、成膜後に真空中でポストアニールしたりできる。スパッタ装置1はガス導入ポート6を備えており、ガス導入ポート6から、アルゴンなどのスパッタガス、並びに、酸素源としてのH2O蒸気ガスもしくはO2ガスを導入する。H2OまたはO2ガスを足す必要があるのは、酸化物ターゲットからスパッタされた酸素原子は、一般的にその一部しかZnGa24:Eu膜中に取り込まれないためである。Eu含有ZnGa24ターゲットの場合も、スパッタガスにH2OまたはO2ガスを足す必要がある。ターゲット2は、保持機構3によって基板4に対して適切な位置に保持されている。保持機構3は、基板4上において所定のスパッタ条件を実現するために、ターゲット2および基板4間または基板周辺で高周波電界や磁界を印可する機構も含んでいる。図1の構成図では、これらのスパッタ条件を実現するための詳細の要素は描かれていない。
図2は、本発明におけるEuドープZnGa24膜の別の成膜装置であって、2つのスパッタソースからスパッタする場合の構成を示す。図2の成膜装置は、スパッタ装置11内に例えばスパッタソースAとしてEu含有ZnOターゲット12を備え、スパッタソースBとしてGa23ターゲット13を備える(構成1)。2つのターゲット12、13を同時にスパッタすることで、スパッタ粒子束が交わる基板16上にZnGa24:Eu膜が形成される。図2の成膜装置においてスパッタ装置11は、図1と同様にターゲット12、13の保持機構14、15およびガス導入ポート18を備える。
基板16上の位置によって、ZnOターゲット12から供給されるスパッタ原子およびGa23ターゲット13から供給されるスパッタ原子のフラックス比が異なる。このため、基板16上に形成される膜には、基板16上の位置に応じてZn/Ga組成比に関して濃度勾配が生じる。この濃度勾配を利用して、Zn/Ga組成比に依存する結晶構造と発光特性の関係を調査することができる。また薄膜を製造する場合には、基板上の組成分布を均等化するために、基板16の中心を軸にして基板を回転させるのが望ましい。
2つのスパッタソースの別の構成として、スパッタソースAにZnOターゲット、スパッタソースBにEu含有Ga23ターゲットを選択する構成も可能である(構成2)。さらに別の構成として、スパッタソースAにZnGa24ターゲット、スパッタソースBにEu23ターゲットを選択する構成も可能である(構成3)。この構成3の場合、Eu23ターゲットへ印加するパワーの大きさにより、ZnGa24膜中に取り込まれるEu濃度を変化させることができる。
2ガスを反応ガスに使うと、プラズマ中において分解した酸素原子が発生する。酸素原子の存在は、ZnGa24膜を強く酸化する方向に働く。一方、H2Oガスを反応ガスに用いると、プラズマ中に酸素原子と同時に水素原子が生成する。酸素原子は酸化側に、水素原子は還元側にそれぞれ作用する。すなわち、酸化作用および還元作用が同居する成膜環境になり、酸素原子および水素原子の両者の効果が相まって、過度な酸化を避けることができる。特に電子サイクロトロン共鳴(ECR:Electron Cyclotron Resonance)スパッタ法を用いることによって反応ガスの高い分解効率が得られ、生成した酸素原子、水素原子およびOH基を効率的に膜中に取り込むことができる。水素原子は欠陥を終端し、ZnOホスト結晶の欠陥準位からの発光を抑制する効果も合わせ持っている。O2ガスを用いた場合と、H2Oガスを用いた場合との間の反応性の違いは、得られる膜の組成、結晶性、モフォロジーの違いに反映され、結果的に発光特性の差異をもたらす。
室温で成膜したZnGa24:Eu膜については、真空中でポストアニールすることによって、膜中に含まれる余分な酸素を取り除くと同時に、Eu3+イオンを活性サイトへ収める。室温で成膜した膜は、ポストアニールすることによって蛍光体膜として機能するようになる。ポストアニールは、成膜装置内のヒーターを用いて行っても良いし、大気下へ取り出した後に、アニール炉の中で行っても良い。
加熱しながら成膜したZnGa24:Eu膜については、ポストアニールをしなくても蛍光体膜として機能し、ある程度の発光が得られる。しかしながら、より発光強度を上げるためには、後述するように適切な温度にてポストアニールするのが望ましい。以下、より具体的なEuドープZnGa24膜の成膜の実施例について説明する。
実施例1のEuドープZnGa24膜の成膜方法では、図2のスパッタ装置を使用し2つのスパッタソースを用いた例を示す。本発明のZnGa24薄膜を成膜する方法の効果・有効性を実証するため、異なるスパッタ、アニール条件で2インチサイズのサファイアC面基板上へZnGa24:Eu膜を形成した。Znに対して1at.%のEuを含有するZnOターゲット12からのECRスパッタ、および、Ga23ターゲット13からのRFマグネトロンスパッタを同時に行って、成膜およびアニーリングの異なる条件で試料を得た。
ECRスパッタではアルゴンガスによりプラズマを生成し、膜中に取り込まれる酸素原子を補うため、反応ガスとしてH2O蒸気ガスまたはO2ガスを添加した。O2分子は、プラズマにより分解して原子状酸素となり、ZnGa24結晶中に取り込まれる。H2Oの場合には、水素原子やOH生成されてZnGa24結晶中に取り込まれる。ECRプラズマを生成するためのマイクロ波パワー(周波数2.45GHz)を400W、ZnOターゲットに印加するRFパワーを400Wに設定した。Ga23ターゲットをスパッタするRFマグネトロンパワー(周波数13.56MHz)を60Wに設定した。
通常の半導体製造に使用される基板と比べて2インチ基板はそれ程大きくないため、上述のスパッタ条件は、試料ステージの中央に置かれた基板上においてGa/Zn比がほぼ2に一致する条件となっていた。成膜温度については、H2Oガスの場合は室温で、O2ガスの場合は室温、200℃、300℃、400℃、500℃のいずれかで成膜を行った。成膜後、基板を18mm角の試料に切断して、真空中において様々な温度でポストアニールした。発光測定は、波長325nmのHe−Cdレーザーで励起して、360−700nmの波長範囲で紫外から赤色の波長域のフォトルミネッセンス(PL:PhotoLuminescence)スペクトルを取得した。実施例1で得られたZnGa24結晶膜中のEu濃度は、後述のH2O蒸気ガス、O2ガスの各ガス圧、基板内の位置、成膜温度、ポストアニール温度などの諸条件に関係なく、Znに対して常に1at.%であった。以下、実施例1の成膜したZnGa24:Eu膜の特性について説明する。
図3は、H2Oガスを酸素源として成膜したZnGa24:Eu膜のX線回折(XRD)パターンを示す図である。真空中での異なるポストアニール温度に対応した複数のXRDパターンを、縦軸方向に並べて表示している。したがって、図3の縦軸は任意目盛りであって対数表示の強度における絶対値には意味は無い。図3の横軸は、XRD測定における入射角度(回折角2θ)を示す。
本実施例のH2Oガスを酸素源としたEuドープZnGa24膜の成膜方法により、従来技術で報告されているものと同様な回折ピークが得られている。図3に示した異なるポストアニール温度の各XRDパターンによれば、いずれの場合もZnGa24結晶膜はランダム配向していることが分かる。ミラー指数(311)の結晶方位がメインピークであるが、その他の(111)、(220)、(222)、(400)、(333)、(440)ピークも、ある程度の強度で観測されている。シリコンやシリコン酸化膜基板上にH2Oガスを用いて成膜した場合にも、ランダム配向のZnGa24:Eu膜が得られることが知られている。図3においてサファイア基板上のZnGa24結晶膜がランダム配向を示しているのは、サファイアC面上においても、基板の効果よりはむしろH2Oガスの効果が勝り、エピタキシャル成長を阻害していると考えられる。
図4は、O2ガスを酸素源として300℃で成膜したZnGa24:Eu膜のX線回折パターンを示す図である。図3と同様に、異なるポストアニール温度に対応した複数のXRDパターンを縦に並べて表示している。図3のH2Oガスを酸素源とした場合と異なり、ZnGa24結晶からの(111)、(222)、(333)、(444)の結晶方位のピークが強く、(111)面が基板のサファイアC面と格子整合したエピタキシャル成長を示している。ポストアニール温度が250℃および300℃の場合では、温度が足りず、弱いながらGa23からのピークも出現している。一方で、ポストアニール温度が400℃以上の場合では、ZnGa24結晶の(111)シリーズだけからなるXRDパターンになっている。O2ガスを用いてSi基板上に成膜した場合、高温でポストアニールするとZn2Ga25相が生成して、ZnGa24結晶の体積が減ることが知られている。しかしながら本発明のEuドープZnGa24膜の成膜方法では、図4に示したように、Zn2Ga25の形成を示唆する回折ピークは一切存在しない。すなわち、本実施例でO2ガスを用いてサファイアC面上にEuドープZnGa24膜を成膜した場合には、ZnGa24結晶相だけが生成されていることが確認できた。これは、ZnGa24結晶がサファイアC面上にエピタキシャル成長する成膜環境になっている場合、ZnGa24結晶を優先的に形成するプロセスが継続するためと考えられる。
図5は、H2Oガスを用いてスパッタ成膜したZnGa24:Eu膜を真空中でポストアニールした後のPLスペクトルを示す図である。異なるアニール温度でポストアニールした場合を、縦軸方向に並べて表示してある。したがって、図5の縦軸の強度(Counts:計測数)における絶対値には意味は無い。図5の横軸は、測定されたPLの波長を示す。650nm近辺の線状のスペクトル(Laser)は、測定原理上現われるものであって、そのまま表示してある。
図5に示したように、H2Oガスを用いてスパッタ成膜した場合では、ポストアニール温度が250℃以上で、Eu3+イオンからの発光が見られている。発光強度が最大になるのは、ポストアニール温度が500℃のときであり、50705071507250735074のすべての電子遷移に帰属される発光線がそれぞれ観測されている。500℃でポストアニールすることで、ZnGa24結晶の欠陥が除かれ、Eu3+イオンの発光可能サイトへの収納が促進されていると考えられる。さらにポストアニール温度が高くなると、Eu3+イオンの拡散がより激しく起こって、ZnGa24結晶子の界面へEu23の形態で析出して発光に寄与しなくなり、発光強度が低下すると考えられる。一方ZnOのバンド端発光は、全般的に全く観測されておらず、500℃でポストアニールした試料からの発光は、純度の高い赤色となっている。これは励起子が再結合する前に、速やかにEu3+イオンへエネルギー移動するためと考えられる。本実施例によってサファイア基板上にH2Oガスを用いてスパッタ成膜した場合は、基板へのGa拡散に伴う膜の組成変化が生じず、従来技術の場合のようなブロードな発光と異なり、純度の高い赤色の良い発光特性が実現される。
図6は、O2ガスを用いて基板温度300℃で成膜した試料について、真空中においてポストアニールした後のPLスペクトルを示す図である。図5と同様に、異なるアニール温度でポストアニールした場合のPLスペクトルを、縦軸方向に並べて表示してある。図6に示したPLスペクトルでは、そもそも成膜時の基板温度が300℃とある程度高い試料であるため、ポストアニールをしなくてもある程度の発光が認められた。ポストアニールの役割は、プラズマ中に生成した酸素原子によって酸化され過ぎた結晶を、部分的に還元することである。ポストアニールによりEu3+イオンをGa3+イオンの格子点位置に置換し、バンドギャップ励起してZnO結晶中に広がった励起エネルギーが有効にEu3+イオンへと伝達される環境を確保する。O2ガスを用いて基板温度300℃で成膜した場合、PLスペクトルからは、ポストアニール温度が300℃での場合が最良の結果を与えた。
図7は、H2O蒸気ガスを用いて成膜した試料を真空中でポストアニールした後の発光ピーク強度およびポストアニール温度の関係を示した図である。H2Oガスの導入圧力が4×10-2Paと3×10-3Paの場合について、ポストアニール後の、5072遷移に対応する発光ピーク強度I(72)を、ポストアニール温度に対してプロットしている。2種類のH2Oガス圧のいずれの場合も、発光強度はポストアニール温度が500℃の時に最大になっている。したがって、本実施例においてH2Oガスで成膜した場合の最適ポストアニール温度は、500℃と決定された。
図8は、O2ガスを用いて異なる温度で成膜した試料を真空中でポストアニールした後の発光ピーク強度およびポストアニール温度の関係を示した図である。O2ガスを用いて室温、200℃、300℃、及び400℃において成膜した各場合について、ポストアニール後の5072遷移に対応する発光ピーク強度I(72)を、ポストアニール温度に対してプロットしている。サファイア基板上に室温で成膜した試料は、ポストアニールをしても低い発光強度に留まっている。これは、ZnおよびGaが、酸素原子によって各々ZnOとGa23へと酸化されて分かれてしまうと、真空アニールによっても、ZnGa24化合物へと簡単には変化し難いことを意味している。ある程度の強い発光を得るためには、サファイア基板上で300℃または400℃で成膜するのが望ましい。300℃または400℃で成膜した場合、図8の発光ピーク強度およびポストアニール温度の関係からも、最適なポストアニール温度は300℃である。
図5および図6に示した各PLスペクトルは、H2Oにより成膜したランダム配向のZnGa24:Eu膜と、O2により成膜した(111)優先配向のZnGa24:Eu膜との違いを示している。Eu3+イオンを囲む酸素原子の配列に中心対称性があれば、5072の遷移は禁制になり、本来PLスペクトルには出現しないはずである。しかしながら、本発明のEuドープZnGa24膜の成膜方法により得られた図5および図6のPLスペクトルでは、逆に5072遷移のピークが最も強く観測されている。このことは、本発明によって成膜された膜におけるほとんどの発光サイトでEu3+イオンの周囲の中心対称性が崩れていることを意味している。
中心対称性が崩れていることは、ZnGa24:Euが薄膜であることと関連しており、発光可能なEu3+イオンは膜の表面に結合していることを示唆している。すなわち、膜の表面は固体と大気の接点であるため、必然的にEu3+イオンを取り囲む酸素原子の配列は、非対称にならざるを得ない。仮に発光に寄与するすべてのEu3+イオンが表面だけに結合していたら、PLスペクトルには5072遷移のピークだけが見られるはずである。現実の薄膜には、転位や点欠陥などの結晶欠陥が含まれており、小さな結晶子で構成されている場合には、面積の大きな界面も存在する。膜の表面も欠陥の一種であると見なすと、欠陥の種類が多様で発光するEu3+イオンの環境が変化に富んでいる程、PLスペクトルには、5072遷移の単一のピークだけでなく、他の507J遷移に基づく発光ピークが出現することになる。
図9は、H2O蒸気ガスを用いて成膜した場合について、特定の2つの発光遷移の間の強度比とアニール温度との関係を示した図である。図7と同様H2Oガスの導入圧力が4×10-2Paおよび3×10-3Paの場合について、5074発光遷移の強度と、5072発光遷移の強度との比I(74)/I(72)を算出し、この強度比とポストアニール温度との関係を示した。I(74)の強度は、図5のPLスペクトルにおける波長613nmのレベルから求められる。I(72)の強度は、図5のPLスペクトルにおける波長704nmのレベルから求められる。
図10は、O2ガスを用いて成膜した場合について、特定の2つの発光遷移の間の強度比とアニール温度との関係を示した図である。図8と同様、200℃、300℃、及び400℃において成膜した各場合について、図9と同様の5074発光遷移の強度と、5072発光遷移の強度との比I(74)/I(72)を算出し、この強度比とポストアニール温度との関係を示した。図9の場合と同様に、I(74)、I(72)の各強度は、図6のPLスペクトルにおける波長613、704nmの各レベルから求められる。
図9から分かるように、H2Oのガス圧が3×10-3Paの場合に比べ、より高い4×10-2Paの場合で、全般により強く発光している。300℃から700℃のアニール温度範囲においては、比I(74)/I(72)の値は0.15〜0.2であり、後述する図10の場合よりも比較的大きな値を取る。これは、H2O蒸気ガスを用いて成膜した場合、膜がランダム配向していることによる。結晶子間に存在する界面がEu3+イオンを受け入れており、そのような発光サイトの多様性から、5074遷移に寄与するものが一定数存在することを意味している。
一方、図10に示した(111)配向の薄膜の場合は、200℃から300℃、400℃と成膜時の基板温度が上がるにつれて比I(74)/I(72)の値が増大しているが、ポストアニール温度が200℃および300℃の場合は0.15以下の低い値に留まっている。図10から、O2ガスを用いて成膜した(111)配向の薄膜では5072遷移の発光だけが主に観測されることが分かる。これに対し、図9から、ランダム配向の薄膜では5074遷移の発光がより多く混じる傾向があることが分かる。
上述のように、本発明はEuドープZnGa24膜の製造方法であって、H2O蒸気ガスまたはO2ガスのいずれかを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、真空中においてポストアニールするステップとを備えるEuドープZnGa24膜の製造方法としての側面も持っている。
上述の実施例におけるZnGa24:Eu膜は、サファイア結晶基板上へ成膜することで、反応ガスの種類に応じて、成膜状態をエピタキシャル成長およびランダム成長のいずれかに切り替えることができる。O2ガスを用いて成膜しエピタキシャル成長で得られた膜は結晶方位が揃っている。このため、結晶格子の乱れが少なく、膜の透明度が高い。導波路形状のLEDなど、光散乱による減衰が問題になるような応用に向いている。また発光ピークの半値幅が狭いことが求められる応用に対しても、(111)配向したエキタキシャル膜が有利である。
一方、H2O蒸気ガスを用いて成膜しランダム成長で得られたランダム配向の膜の場合には、光散乱が大きいもののEu3+イオンの収納サイトが多いために、エピタキシャル膜に比べて発光強度が大きい。エピタキシャル成長およびランダム成長のいずれの場合にしても、従来技術のような基板へのGa拡散に伴う組成変化が生じないため、堆積した膜の組成が保たれ、従来技術と比べて良好な発光特性が実現される。
本発明は、発光デバイスに利用することができる。
1、11 スパッタ装置
2、12、13 ターゲット
3、14、15 保持機構
4、16 基板
5、17 ヒーター
6、18 ガス導入ポート

Claims (8)

  1. EuドープZnGa24膜の形成方法であって、
    2O蒸気ガスを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、
    真空中においてポストアニールするステップと
    を備えることを特徴とする形成方法。
  2. 上記成膜するステップは、室温において行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. EuドープZnGa24膜の形成方法であって、
    2ガスを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、
    真空中においてポストアニールするステップと
    を備えることを特徴とする形成方法。
  4. 上記成膜するステップは、300℃から400℃の基板温度において行われることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記成膜するステップは、
    Euを含有するZnOターゲットからのスパッタおよびGa23ターゲットからのスパッタを同時に行うことを含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の方法。
  6. 前記成膜するステップは、
    電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ法を用いることを含むことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の方法。
  7. EuドープZnGa24膜の製造方法であって、
    2O蒸気ガスまたはO2ガスのいずれかを反応ガスとして用い、サファイア基板上へスパッタにより成膜するステップと、
    真空中においてポストアニールするステップと
    を備えることを特徴とするEuドープZnGa24膜の製造方法。
  8. 前記H2O蒸気ガスを用いたときは、結晶軸がランダム配向した膜が得られ、
    前記O2ガスを用いたときは、結晶軸が(111)方向へ配向した膜が得られること
    を特徴とする請求項7に記載のEuドープZnGa24膜の製造方法。
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