JP2018538452A - ニットウェアを製造する装置および方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ニットウェアを製造する装置および方法であって、編機と粗糸ドラフト兼強化ユニットとを備えており、該粗糸ドラフト兼強化ユニットは、少なくとも1つの粗糸を備えた粗糸供給ユニットと、少なくとも1つの補助糸を備えた補助糸供給ユニットと、粗糸を供給する粗糸供給ユニットおよび補助糸を供給する補助糸供給ユニットに連結されたドラフト装置と、当該装置の粗糸搬送方向においてドラフト装置の下流側に配置されていて繊維強化区間を圧縮空気供給によって形成する紡績ノズル装置と、粗糸搬送方向において紡績ノズル装置の下流側に配置されていて繊維強化区間を画定する、互いに逆向きに回転可能な完成糸ニップローラ対と、を有している装置および方法に関する。粗糸形成のために少なくとも1つの補助糸を使用して、上に述べた形式の装置および方法を用いて、柔らかいニットウェアを、確実に製造できるようにするために、本発明によれば、上に述べた形式の装置において、補助糸供給ユニットとドラフト装置または紡績ノズル装置との間に、互いに逆向きに回転可能で回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対が設けられており、該補助糸ニップローラ対の補助糸ニップローラの間において、補助糸が案内されている、もしくは本発明によれば上に述べた形式の方法において、補助糸を、補助糸供給ユニットとドラフト装置との間において、互いに逆向きに回転する回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対を通して案内する。
Description
本発明は、一方では、ニットウェアを製造する装置であって、編機と粗糸ドラフト兼強化ユニットとを備えており、該粗糸ドラフト兼強化ユニットは、少なくとも1つの粗糸を備えた粗糸供給ユニットと、少なくとも1つの補助糸を備えた補助糸供給ユニットと、粗糸を供給する粗糸供給ユニットおよび補助糸を供給する補助糸供給ユニットに連結されたドラフト装置と、当該装置の粗糸搬送方向においてドラフト装置の下流側に配置されていて繊維強化区間を圧縮空気供給によって形成する紡績ノズル装置と、粗糸搬送方向において紡績ノズル装置の下流側に配置されていて繊維強化区間を画定する、互いに逆向きに回転可能な完成糸ニップローラ対と、を有している装置に関する。本発明はさらに、ニットウェアを製造する方法であって、粗糸供給ユニットによって少なくとも1つの粗糸をドラフト装置に供給し、かつ補助糸供給ユニットによって少なくとも1つの補助糸をドラフト装置に供給し、該ドラフト装置から進出する、補助糸を含むドラフトされた粗糸に、紡績ノズル装置によって繊維強化区間において圧縮空気を供給し、かつこれによって粗糸を強化し、繊維強化区間は、補助糸を含むドラフトされ強化された粗糸を挟んで案内する互いに逆向きに回転する完成糸ニップローラ対によって画定され、完成糸ニップローラ対から進出する完成糸を、編機に供給する、方法に関する。
特に柔らかい手触りとボリュームとによって傑出するニットウェアを製造できるようにするために、従来技術から種々様々なアプローチが公知である。特に、ニットウェアを製造するために、長時間安定的に強化されかつ糸ボビンにおいて提供可能な汎用の糸を使用するのではなく、その代わりに単に一時的に強化された糸複合体を形成し、この糸複合体を相応のガイド補助手段を用いて編機の編み針に直接供給し、そこでニットウェアを編成するために使用することが提案される。
単に一時的に強化されたこのような糸複合体は、仮撚り糸とも呼ばれる。仮撚り糸は、典型的にはそれ自体が撚られていて、このときしかしながら撚りは、仮撚り糸の両端部を引っ張ると解消される。
このようなニットウェアを製造する装置および方法は、特に印刷物国際公開第2009/043187号(WO 2009/043187 A1)において提案されている。この印刷物では、繊維スライバがドラフト系において所望の繊度にドラフトされ、かつドラフト系と編機の編み針との間の区間において、空気力を作用する紡績ノズルによって強化され、そして編機の編み針へと搬送される。紡績ノズルによって、芯を備えた強化を維持された仮撚り糸が、ほぼ撚り合わせのないかつ十分に互いに平行に方向付けられた繊維から形成され、これらの繊維は、互いにオーバラップしかつ交絡された巻付き繊維によって取り囲まれている。巻付き繊維の撚り合わせは、紡績ノズルと編機の編み針との間の搬送区間の長さに関連して、程度の差こそあれ解消することができる。繊維スライバの最終的な強化は、編み針を用いて製造されたニットウェアの内部において初めて行われる。これによってこの場合必然的に、編機の編み針を可能な限り紡績ノズルの近くに位置決めすること、または紡績ノズルと編み針との間における搬送路が比較的長い場合には、紡績ノズルによって適宜に強化された繊維スライバを確実かつ中断なしに搬送するためのガイド管を設けることが必要である。
従来の糸製造を迂回することなしに柔らかい編成品を製造する類似のアプローチは、印刷物独国特許出願公開第102006037714号明細書(DE 102006037714 A1)に記載されている。この印刷物では、ドラフト装置においてドラフトされた繊維スライバが形成され、1つまたは複数の加撚装置および少なくとも1つのアクティブな搬送エレメントを介して編機の編み針に供給される。加撚装置としては、空気力を作用する各1つの加撚ノズルを備えた紡績管が提案され、加撚ノズルによって、ドラフトされた繊維スライバに仮撚りが与えられ、この仮撚りは、編成箇所において再び解消される。アクティブな搬送エレメントとしては、1つのローラ対から成る供給装置を使用することができる。
このようなドラフトされかつ単に一時的に強化された粗糸を用いた、ニットウェアの製造時における問題点としては次のことがある。すなわちこの場合粗糸の強化が、特に加撚または紡績ノズル装置と編機の編み針との間における搬送路が比較的長い場合に、解消されることがあり、これによって製造プロセスが不所望に中断されてしまう。
柔らかい編成品を製造する他のアプローチが、印刷物国際公開第2009/059438号(WO 2009/059438 A1)に記載されている。この印刷物は、個別繊維を所望の繊度の搬送可能な糸に処理するために、粗糸を個別繊維に開繊する開繊装置と摩擦紡績ドラムとして形成された摩擦紡績装置とを備えた粗糸準備装置の使用を提案している。摩擦紡績ドラムにおいて粗糸の個別繊維は、搬送可能な本当の糸に撚り合わせられ、この糸は、引出しローラ対から捕捉ノズルに搬送され、かつさらに、編成品を編む編み針へと搬送される。摩擦紡績ドラムの長さの延長部に、形成された糸を引き込むことによって、方向変化に起因する糸切れが回避される。
印刷物独国特許発明第102011053396号明細書(DE 102011053396 B3)にはさらに、編機に供給される、ドラフトされ強化された粗糸の強度を高めるために、冒頭に述べた形式の装置および冒頭に述べた形式の方法が提案されており、これらの装置および方法では、ドラフト装置における粗糸のドラフト時に粗糸に補助糸もしくは芯糸が供給され、これによって高強度のいわゆる芯・周囲糸が形成される。供給ボビンに装着された補助糸は、ドラフト装置の出口ローラ対によって収容され、予備ドラフトされた粗糸内に組み込まれる。独国特許発明第102011053396号明細書においては、補助糸がドラフト装置に管を通して供給され、これによってドラフト装置への補助糸の歪みのない、ひいては損傷のない供給を可能にすることができる。
均一なニットウェアを製造するためには、ドラフトされ強化された粗糸のみならず、使用される補助糸を一定の糸張力で製造プロセスに供給することも必要である。粗糸の糸張力は、ドラフト装置ローラの回転速度および加撚または紡績ノズルにおける空気圧によって良好に調節することができる。補助糸もしくは芯糸を一定の糸張力でドラフト装置に供給できるようにするために、従来技術では、供給調整装置(Fournisseur)として形成された糸供給装置が補助糸供給部において使用される。供給調整装置は、典型的には、供給ボビンから到来する糸を巻き取ることができる糸巻取りドラムを有している。このとき糸は、糸巻取りドラムにおいて本来の糸搬送方向に対して横方向に巻き取られる。供給調整装置は、制御装置によって電気的に作動させられ、その結果、制御装置を用いた供給調整装置の相応の回転によって、必要に応じて、余剰糸を巻き取ること、または供給調整装置に貯えられたストック糸を、編成箇所への糸材料の供給のために繰り出すことができる。
しかしながら供給調整装置は、その機能形式に基づいて、供給調整装置によって供給された糸が常に、確定されたかなりの張力下にあるという欠点を有している。これに対して例えば独国特許発明第102011053396号明細書に記載された、ドラフトされた粗糸内への補助糸の組込みは、しかしながら、ドラフト装置に供給された補助糸が、供給調整装置によってまったくまたは持続的には実現され得ない小さな糸張力しか有していない場合にしか、確実に機能しない。
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の装置および方法を改良して、柔らかいニットウェアを、粗糸形成のために少なくとも1つの補助糸を使用して、確実に製造することができるようにすることである。
この課題は、本発明によれば一方では、上に述べた形式の装置において、補助糸供給ユニットとドラフト装置との間に、互いに逆向きに回転可能で回転数調節可能な補助糸ニップローラ対が設けられており、該補助糸ニップローラ対の補助糸ニップローラの間において、補助糸が案内されている構成によって解決される。
補助糸ニップローラ対は、補助糸供給ユニットから供給された少なくとも1つの補助糸のための、該補助糸を挟む通過部を形成している。補助糸供給ユニットとドラフト装置との間に回転数調節可能な補助糸ニップローラ対を設けることによって、特に、完成糸の強度を高めるため、および本発明に係る装置において実施されるプロセスの故障防止性を高めるために役立つ補助糸を、種々異なった張力でドラフト装置に供給し、かつドラフトされた粗糸に組み込むことができる。補助糸ニップローラの間における回転数もしくは回転数差の調節可能性によって、補助糸の糸張力は、公知の供給調整装置によって調節可能である糸張力に比べて極めて小さく調節することができる。このことには、補助糸ニップローラ対を通過してドラフト装置に供給される補助糸が、ぴんと張った状態の張力を有しておらず、僅かに横揺れするまたはぶらぶらするという利点がある。驚いたことに、補助糸がぶらぶらすることによって、粗糸の繊維は、ドラフト装置の下流側に配置された紡績ノズル装置内において、特に良好に溜まることになる。このとき補助糸の張力が、粗糸のどれだけ多くの繊維が補助糸の周りに巻き付けられるかに決定的な影響を及ぼすということが判明した。相応に、本発明に係る装置においては、補助糸ニップローラ対の補助糸ニップローラの回転速度の調整によって、ひいては、紡績ノズル装置に供給される際の補助糸の張力に調節によって、糸の柔軟性、ひいては製造されたニットウェアの柔らかい手触りに対して、決定的な影響を及ぼすことができる。紡績ノズル装置の通過時における補助糸の張力、ひいては粗糸との補助糸の本来の結合時における補助糸の張力が大きければ大きいほど、粗糸の繊維は補助糸に僅かしか巻き付くことができず、形成された糸、ひいてはこのような糸から製造されたニットウェアもまた硬くなる。相応に、補助糸を、可能な限り低い糸張力で、ドラフト装置においてドラフトされた粗糸に供給することが望ましい。
供給調整装置とは異なり、補助糸は補助糸ニップローラの間におけるニップ箇所を通過し、補助糸ニップローラには巻き付けられない。補助糸ニップローラの回転軸線は、補助糸搬送方向に対して垂直に方向付けられている。これによって補助糸は単に挟まれるだけであり、このときニップ力は、補助糸ニップローラの回転数によって繊細に調節可能である。
補助糸ニップローラ対を介した補助糸の搬送は、次のような利点を提供する。すなわちこの場合、補助糸は変わらない糸張力でドラフト装置に供給することができ、このことは、補助糸によって補強された、ドラフトされ強化された粗糸の形成の均一化に対して、ひいてはこのような粗糸から形成される編成品の形成の均一化に対してポジティブな影響を及ぼす。
補助糸ニップローラ対は、本発明によれば、互いに圧着されたまたは圧着可能な2つの補助糸ニップローラを有しており、両方の補助糸ニップローラの大きさ、寸法、形状および特性は、使用例に応じて選択することができる。本発明に係る装置では、一方の補助糸ニップローラが駆動されても、または両方の補助糸ニップローラが駆動されてもよい。一方の補助糸ニップローラだけが駆動可能である場合には、駆動されない補助糸ニップローラの回転は、この駆動されない補助糸ニップローラを、駆動される補助糸ニップローラに圧着させることによって得られる。両方の補助糸ニップローラが駆動可能である場合には、両方の補助糸ニップローラは、互いに無関係に駆動されてもよいし、または連結されたまたは連結可能な駆動装置を有することも可能である。
補助糸ニップローラは、互いに持続的に圧着されていてよい。しかしながらまた、補助糸ニップローラが持続的に接触しておらず、互いに間隔をおいた位置に移動可能であるような構成も可能であり、このようになっていると、補助糸ニップローラの間への補助糸の挿入が容易になり、かつ補助糸ニップローラ対における修理および保守作業が容易になる。
補助糸ニップローラが本発明に係る装置において、補助糸ニップローラまたは少なくともそのローラ表面が交換可能であるようになっていると、好適であるということも判明している。このとき補助糸ニップローラは、同一構造の補助糸ニップローラと交換されてもよいし、または他の寸法および/または他の特性を備えた補助糸ニップローラと交換されてもよい。これによって補助糸ニップローラを、例えば、補助糸の使用される材料に最適に適合させることができ、かつ/または補助糸ニップローラを摩耗時または損傷時に迅速かつ簡単に、新しい補助糸ニップローラと交換することができる。
補助糸をまた、長い区間にわたっても丁寧に、所望の量においてかつ所望の張力で粗糸に供給できるようにするために、本発明に係る装置は、補助糸の搬送方向において相前後して配置されていて互いに間隔をおいて位置する複数の補助糸ニップローラ対を有することも可能である。このとき個々の補助糸ニップローラ対の数、構成および配置形式は、使用例に応じて選択することができる。
本発明に係る装置では、基本的に、補助糸を粗糸に、ドラフト装置の通過前に、ドラフト過程中に、またはドラフト過程の終了直後に、つまりドラフト装置と紡績ノズル装置の間において供給することが可能である。
ドラフト装置が、粗糸の搬送方向において相前後して配置された個々のローラ対から形成されていて、これらのローラ対が好ましくは搬送方向において上昇する速度で作動させられる場合には、補助糸は、互いに連続するローラ対の間において、好ましくはドラフト装置の出口ローラ対の1つ前のローラ対と出口ローラ対との間において、粗糸に供給することができる。このようにすると、粗糸を、出口ローラ対によって最適に収容し、かつ粗糸と一緒に、紡績ノズル装置の方向に搬送することができ、好適である。さらに補助糸ニップローラ対の回転速度は、出口ローラ対の回転速度に最適に適合させることができる。ドラフト装置の背側から到来する補助糸が、ドラフト装置の出口ニップローラ対から接線方向に引き出されると、特に好適であることが判明している。補助糸を主ドラフト中に初めて供給することによって、補助糸は、ドラフト装置におけるただ1つのニップポイントだけしか通過せず、これによって歪みなしにかつ損傷なしに粗糸内に組み込まれることができる。
本発明では、補助糸は、好ましくはボビンクリールである補助糸供給ユニットの供給ボビンから供給される。補助糸が供給される補助糸ニップローラ対は、好ましくはドラフト装置の近くに設けられているが、しかしながらまた、ドラフト装置と補助糸供給ユニットとの間における他の任意の如何なる箇所に配置されていてもよい。
補助糸は、非弾性糸であっても、または弾性糸であってもよく、このとき補助糸の弾性に関連して、少なくとも1つの補助糸ニップローラ対の配置形式および/または数および/または大きさを変化させることができる。
ドラフト装置によってドラフトすべき粗糸は、強化されていない繊維スライバの形態で、好ましくはいわゆるフライヤボビンに設けられており、かつこのフライヤボビンからドラフト装置によって引き出される。ドラフト装置における粗糸のドラフトおよび補助糸の供給後に、ドラフトされた粗糸は、粗糸搬送方向においてドラフト装置の下流側に配置された紡績ノズル装置によって、ドラフトされ強化された粗糸へと強化され、かつ補助糸に結合される。このとき補助糸は、好ましくは、ドラフトされ強化された粗糸内にほぼ中心において組み込まれているが、しかしながらドラフトされ強化された粗糸の縁部領域に位置していてもよい。
このとき、紡績ノズル装置が、粗糸搬送方向において相前後して配置されていて互いに逆向きの回転方向を備えた、空気力式に作動する2つの紡績ノズルを有するように、本発明に係る装置を形成すると、特に好適である。このとき好ましくは、紡績ノズル装置は、2つの空気渦動ノズルから成っており、両方の空気渦動ノズルによって生ぜしめられた空気流は、互いに逆向きの回転方向を有している。搬送方向において第2の紡績ノズルとして配置された紡績ノズルは、好ましくは加撚ノズル(Drallduese)であり、この加撚ノズルは、補助糸を含む供給された繊維材料から、いわゆる仮撚り糸を形成する。加撚ノズルの上流側に配置された紡績ノズル、つまりインジェクタノズルは、互いに逆向きの回転方向に基づいて、繊維材料を回転させて解し、これによって縁部繊維は開繊し、そしてこれらの縁部繊維は再び、加撚ノズルの回転発生によって繊維芯および補助糸の周りに巻き付けられる。
本発明によれば、紡績ノズルから流出する空気の回転強度および/または圧力は、互いに無関係に調節可能であり、これによって、補助糸が組み込まれたドラフトされ強化された粗糸の特性に、最適な影響を及ぼすことができ、かつ紡績ノズルの紡績速度を、粗糸ドラフト兼強化ユニットの下流側に配置された編機の編成速度に適合させることができる。
補助糸が組み込まれている、ドラフトされ強化された粗糸の強度を、さらに高めるため、および補助糸が組み込まれたドラフトされ強化された粗糸が、編機への搬送中に解撚することを阻止するために、本発明に係る装置は、粗糸搬送方向において紡績ノズル装置の下流側に配置された、繊維強化区間を画定する、互いに逆向きに回転可能な完成糸ニップローラ対を有している。この完成糸ニップローラ対は、紡績ノズル装置から進出する、補助糸を備えたドラフトされ強化された粗糸のための、該粗糸を挟む通過部を形成する。完成糸ニップローラ対に後続して、完成糸ニップローラ対から進出する、補助糸を備えたドラフトされ強化された粗糸のための、編機への供給部が設けられている。
完成糸ニップローラ対は、補助糸を備えたドラフトされ強化された粗糸のためのニップポイントを形成しており、このニップポイントは、紡績ノズル装置の繊維強化区間を画定する。完成糸ニップローラ対は、このとき本発明に係る装置において紡績ノズル装置に対して比較的小さな間隔をおいて配置されていてよく、これに対して編機の編み針に対する完成糸ニップローラ対の間隔は、比較的大きな間隔を、ひいては実地において好適な値を有することができる。
完成糸ニップローラ対によって、編機への糸供給の技術的な系から、粗糸ドラフトおよび粗糸強化の技術的な系の速度を連結遮断することが可能であり、このとき完成糸ニップローラ対によって形成されたニップポイントは、上流側に配置された紡績ノズル装置によって実現された仮撚り形成部をロックする。すなわち完成糸ニップローラ対は、紡績ノズル装置によって生ぜしめられた回転の終端部を、ひいては仮撚りの終端部を決定しており、これによって完成糸ニップローラ対から進出するドラフトされ強化された、補助糸を有する粗糸は、その強度を維持し、完成糸の解撚を阻止することができる。相応に完成糸の搬送路を、比較的長い区間にわたって実現することができる。
完成糸ニップローラ対の構成は、使用例に応じて行うことができる。しかしながら、両方の完成糸ニップローラのうちの少なくとも一方が駆動されていて、このとき第2の完成糸ニップローラが、別体の駆動装置を有しておらず、かつ駆動される完成糸ニップローラへの圧着によって回転させられると、特に好適であるということが判明している。
本発明に係る装置の特に好適な実施形態では、補助糸ニップローラのうちの少なくとも1つの補助糸ニップローラの回転数は、制御装置を介して調節可能であり、該制御装置によって、ドラフト装置のドラフトローラの回転数も調節可能である。1つの共通の制御装置は、本発明に係る装置による粗糸と補助糸との互いに同調された連続した搬送を可能にし、ひいては完成糸の変わらない製品品質を保証する。さらにこのような制御装置によって、本発明に係る装置のプログラミング兼制御コストも低減され、これによって装置のコストを安価に保つことができる。
本発明に係る装置では、両方の補助糸ニップローラのうちの少なくとも1つが駆動可能であり、このとき少なくとも1つの補助糸ニップローラの回転数は、制御装置によってプロセス条件に相応して調整されかつ制御することができる。このとき補助糸ニップローラ対の第2の補助糸ニップローラは、好ましくは駆動される補助糸ニップローラへの圧着によって駆動されるが、しかしながらまた本発明の択一的な実施形態では、少なくとも1つの別の補助糸ニップローラおよびドラフトローラをも駆動する制御装置によって駆動することも可能である。
本発明の別の実施形態では、補助糸ニップローラ対およびドラフトローラの他に、さらに完成糸ニップローラ対の少なくとも1つのローラをも、制御装置によって回転数調整して作動させることができ、これによって本発明に係る装置の運転コストおよび本発明に係る装置のコストをさらに低減することができる。
本発明に係る装置の別の好適な変化形態では、補助糸ニップローラは、異形成形された第1の補助糸ニップローラと、ゴム引きされた第2の補助糸ニップローラとを含んでおり、このように構成されていると、補助糸が補助糸ニップローラ対から滑り出すことまたは補助糸ニップローラの間において引っ掛かることもしくは停滞することなしに、補助糸を確実に搬送することができる。
特に好ましくは、装置の粗糸搬送方向において、少なくとも1つの補助糸ニップローラ対の上流側に補助糸綾振り装置が設けられており、この補助糸綾振り装置によって、補助糸ニップローラの間において時間的に変化する糸走路を実現することができる。本発明に係る装置の部材、特に補助糸ニップローラも、粗糸加工時における高い製造速度に基づいて大きな負荷にさらされるので、このような補助糸綾振り装置によって装置の効率を高めることができる。このとき補助糸綾振り装置によって、補助糸が補助糸ニップローラの常に等しい接触面と接触しないようにすることができる。これによって使用される補助糸ニップローラの収縮(Einlaufen)を阻止することができる。好ましくはそのために、補助糸の確実な案内を保証することを目的として、確定された綾振り路が設けられている。綾振り路は、特に、補助糸ニップローラの軸方向長さに関連して選択および調節することが望ましい。
ドラフト装置に補助糸も供給されること、およびこのとき補助糸の、補助糸ニップローラ対によって調節される糸張力があまりに大きくならないことを保証できるようにするために、本発明に係る装置の好適な構成では、補助糸搬送方向において補助糸ニップローラ対の下流側に、補助糸を光学式に検出することができる少なくとも1つの光学式の糸センサが配置されている。
本発明の好適な実施形態では、補助糸供給ユニットは、補助糸を導出する開口を備えた閉鎖されたハウジングを有している。このハウジングは、特に補助糸、補助糸を有するボビン、および補助糸供給ユニットの、補助糸搬送のために必要なエレメントを、特にドラフト装置および紡績ノズル装置における粗糸の加工によって生じるフライに対して保護する。これによってハウジングは、摩擦のないプロセス実行を保証する。ハウジングの構造的な構成および材料選択は、使用例に応じて選択することができる。
本発明の課題は、さらに上に述べた形式の方法において、補助糸を、補助糸供給ユニットとドラフト装置との間において、互いに逆向きに回転する回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対を通して案内することによって解決される。
本発明に係る方法は、粗糸内への少なくとも1つの補助糸の特に好適な組込みを可能にし、これによって、一方では極めて柔らかい手触りを有する編成品を形成するために働き、かつ他方ではそれ自体極めて安定的である完成糸を、形成することができる。
本発明に係る方法では、完成糸の強度を高める補助糸は、互いに逆向きに回転する回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対の間において、ドラフト装置の方向に案内される。特に、補助糸ニップローラのうちの少なくとも1つの補助糸ニップローラの回転数を調節することによって、補助糸が粗糸に搬送される、補助糸の速度および張力を制御することができ、これによって完成糸の特性およびプロセス条件に影響を及ぼすことができる。さらに、補助糸ニップローラ対を用いて補助糸供給ユニットからドラフト装置に補助糸を搬送することによって、補助糸をドラフト装置に、必要に応じてかつ変わらない糸張力で供給することができ、これによって変わらない品質を備えた処理された粗糸が形成され、このことはさらに、編機における均一に良好な編成結果を生ぜしめる。使用される補助糸ニップローラ対によって、特に、ドラフト装置に供給される補助糸の比較的低い糸張力を生ぜしめることができ、このことは、供給調整装置の使用時には、本発明に係る寸法において不可能である。例えば重力または極めて大きな張力に基づく補助糸の裂断もまた、使用される補助糸ニップローラ対によって回避することができる。
つまり補助糸ニップローラ対は、ドラフト装置への補助糸供給軸線を形成し、この補助糸供給軸線を介して、供給される補助糸もしくは芯糸の張力が調節される。従ってまた補助糸の糸張力は、補助糸ニップローラの適宜な回転数調節によって可能な限り小さく調節されるので、補助糸はドラフト装置への供給時に延伸せず、かつ粗糸の、補助糸の周りに接触する繊維が、後で補助糸の「緩和」時に浮き上がることはない。
このとき、補助糸を、極めて長い搬送路の場合に複数の補助糸ニップローラ対によって案内することが可能であり、このようにすると、補助糸の張力をより良好に調整すること、および搬送中における補助糸の裂断を阻止することができる。
本発明によれば、補助糸は例えば補助糸供給ユニットの1つのボビンから引き出され、ドラフト装置においてドラフトされた粗糸に供給される。このとき補助糸は、ドラフトプロセスの開始前に、ドラフトプロセス中に、またはドラフトプロセスの直後に粗糸に供給することができる。特に、補助糸が粗糸に、ドラフトプロセスの終了時に初めて供給される場合には、補助糸を所望の張力で、ドラフトプロセスに後続する紡績プロセスに供給することを保証することができる。特に、補助糸が紡績プロセスを通過する際の張力によって、完成糸の品質および柔軟性に大きな影響を及ぼすことができる。それというのは、補助糸張力によって、粗糸のどれだけ多くの繊維が補助糸に巻き付き、かつ粗糸の繊維がどのように補助糸において保持されるかが確定されるからである。補助糸は紡績プロセスの通過時に、柔らかい完成糸を形成するためには、可能な限り小さな糸張力を有することが望ましい。
本発明に係る方法の特に好適な構成では、紡績ノズル装置の、補助糸を備えた粗糸を強化する2つの紡績ノズルは、空気力式に作動し、かつドラフト装置から進出するドラフトされた粗糸に、圧縮空気をそれぞれ互いに逆向きの回転方向で供給する。ドラフトされ強化された粗糸の張力状態は、紡績ノズル装置と、粗糸搬送方向において下流側に配置された完成糸ニップローラ対との間の領域において、紡績ノズル装置の紡績ノズルから流出する圧縮空気の回転強度および/または圧力の調節によって調節される。ニップローラ対から進出する、補助糸を含むドラフトされ強化された完成糸の品質および特に強度は、これにより最適に調節することができ、これによって摩擦のないプロセス実行を保証し、かつ高品質のニットウェアを編機において製造することができる。
本発明によれば、紡績ノズル装置による強化プロセスの下流側で完成糸のニップが行われ、このニップ時に、互いに逆向きに回転する完成糸ニップローラ対によって、補助糸を含むドラフトされ強化された粗糸が、挟まれて案内され、かつ完成糸ニップローラ対から進出する完成糸は、編機に供給される。紡績ノズル装置から進出する、補助糸を含む粗糸を、完成糸ニップローラ対によって挟むことによって、紡績ノズル装置によって生ぜしめられる仮撚り形成が終了させられ、これによって完成糸が後で回転して解れることを阻止することができる。相応に完成糸は、編機の編み針に到るまでの長い区間にわたっても、変わらない品質で搬送されることができる。
編機の編み針への完成糸の容易な搬送を保証するために、両方の完成糸ニップローラのうちの少なくとも1つの完成糸ニップローラを駆動すると、特に好適であることが判明している。このとき、駆動されない他方の完成糸ニップローラは、駆動されるニップローラへの圧着によって回転させられる。しかしながらまた択一的な変化形態では、両方の完成糸ニップローラが駆動されてもよく、このとき両方の完成糸ニップローラは、互いに無関係に駆動されるか、または互いに連結されて駆動される。
補助糸ニップローラ対の補助糸ニップローラの回転数を、補助糸ニップローラ対から進出する補助糸の糸張力が2cN未満であるように調節するように、本発明に係る方法を構成すると特に好適である。補助糸に粗糸の繊維を巻き付ける紡績ノズル装置に、補助糸が、このような小さな張力で供給されると、特に多くの繊維を補助糸に巻き付けることができ、これによって極めて柔らかい完成糸、ひいては手触りが極めて柔らかいニットウェアを編機において製造することができる。
本発明に係る方法の択一的な変化形態では、もちろん、補助糸ニップローラ対からの補助糸の進出時に2cNよりも大きな糸張力を実現することも可能であるが、このときしかしながら、2cN未満の糸張力が用いられる場合に比べて、粗糸の著しく僅かな繊維しか補助糸に巻き付かないので、上に述べたような柔らかい糸を形成することはもはや不可能である。好ましくは、補助糸は2cN未満の糸張力で、好ましくは1cN未満の糸張力で、かつ特に好ましくは0.5cN未満の糸張力で、ドラフト装置に供給される。
本発明に係る方法の特に適宜な変化形態では、補助糸を、補助糸ニップローラの軸線方向において、綾振りしながら補助糸ニップローラ対に供給する。このようにすると、補助糸と補助糸ニップローラとの間において、大きな負荷を受けながら常に生じる接触に基づいて、補助糸ニップローラが収縮することを回避することができる。このとき特に好ましくは、補助糸は、補助糸ニップローラの全軸方向長さにわたって、しかしながら単に、補助糸ニップローラにわたる補助糸の保証された移動が実現され得るような大きさで、綾振り可能である。
さらに補助糸張力を、補助糸ニップローラ対とドラフト装置との間において光学式に検出することが、可能な限り小さな糸張力でかつ確実に補助糸を供給するために好適であることが判明している。
次に図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態、本発明の構成、機能および利点について詳説する。
図1には、本発明に係る装置1の1実施形態が概略的に側面図で示されている。図示の装置は、補助糸供給装置以外は、印刷物独国特許発明第102011053396号明細書(DE 102011053396 B3)に記載された装置に相当しているので、当該明細書の内容が全面的に参照される。
装置1は、粗糸40aを処理して完成糸(Endfaden)40dを形成する粗糸ドラフト兼強化ユニット3を有している。粗糸ドラフト兼強化ユニット3は、編機2において完成糸40dからニットウェアを形成するために編機2に連結されている。完成「糸」という記載にもかかわらず、付言しておくと、完成糸40dは、従来の糸ではなく、少なくとも1つの補助糸50を含む、ドラフトされ、一時的に強化された粗糸であり、この粗糸については、以下において詳しく記載する。
粗糸ドラフト兼強化ユニット3は、少なくとも1つの粗糸40aを備えた粗糸供給ユニット4と、少なくとも1つの補助糸50を備えた補助糸供給ユニット5とを有している。
粗糸供給ユニット4は、粗糸ドラフト兼強化ユニット3に、強化されていない粗糸40aを提供し、この粗糸40aは、粗糸供給ユニット4によって取り囲まれたフライヤボビン9に設けられている。図1が示すように、粗糸40aは、好ましくは搬送軸10を介して、粗糸搬送方向Aにおいて粗糸ドラフト兼強化ユニット3に供給される。本発明に係る装置1の択一的な変化形態では、粗糸40aは、粗糸ドラフト兼強化ユニット3と粗糸供給ユニット4との間に位置する複数の搬送軸10を用いて、またはこのような搬送軸10なしに、粗糸ドラフト兼強化ユニット3に供給することができる。
粗糸ドラフト兼強化ユニット3はさらに、ドラフト装置6と、粗糸搬送方向Aにおいてドラフト装置6の下流側に配置された紡績ノズル装置70とを有している。図1に示されたドラフト装置6は、粗糸40aの粗糸搬送方向Aにおいて相前後して配置されたドラフトローラ対601,602,603を、特に入口ローラ対601、中間ローラ対602および出口ローラ対603を有している。本発明に係る装置1の別の実施形態では、ドラフト装置6もまた、複数の中間ローラ対602を含んでいても、またはまったく中間ローラ対602を含まなくてもよい。
粗糸40aをドラフトするため、ひいては均一化するために、粗糸40aは、個々のドラフトローラ対601,602,603のドラフトローラ60aと60bとの間を通過させられる。ドラフトローラ対601,602,603を粗糸搬送方向Aにおいて高まる異なった速度で駆動することによって、ドラフトされた粗糸40bへの粗糸40aのドラフトが得られる。このときドラフトローラ対601,602,603は、出口ローラ対603が中間ローラ対602よりも高い速度を有しかつ中間ローラ対602が入口ローラ対601よりも高い速度を有するような速度で作動させられる。このようにすると、入口ローラ対601と中間ローラ対602との間において予備ドラフトが行われ、これに対して中間ローラ対602と出口ローラ対603との間において、次いで粗糸40aの主ドラフトが実現される。
粗糸40aをドラフトするために、粗糸40aはドラフトローラ対601,602,603のドラフトローラの間において挟まれて搬送されねばならない。このことは、好ましくは、各1つの駆動されないドラフトローラもしくは上側ローラ60bを、駆動されるドラフトローラもしくは下側ローラ60aに圧着することによって行われる。上側ローラ60bを下側ローラ60aに圧着するために、上側ローラ60bは、L字形のドラフトユニット押圧アーム61に結合されている。相応に、駆動されないドラフトローラ60bは、簡単な形式で一緒にドラフトユニット押圧アーム61の旋回によって、駆動されるドラフトローラ60aに圧着させることまたはドラフトローラ60aから離すことができる。ドラフトユニット押圧アーム61は、機械式、空気力式または液圧式に移動させることができる。
ドラフトされた粗糸40bの強度を高めるために、かつ装置1において実施されるプロセスの故障防止性を高めるために、粗糸40aには本発明によれば少なくとも1つの補助糸50が供給される。補助糸50は、典型的には複数の供給ボビン52を有する補助糸供給ユニット5によって準備される。
補助糸供給ユニット5は、図示の実施形態では、ハウジング8を有しており、このハウジング8は、少なくとも1つの補助糸50を貯える供給ボビン52を取り囲んでいる。補助糸供給ユニット5のハウジング8は、少なくとも1つの開口81を有しており、この開口81を通して補助糸50は、補助糸50の補助糸搬送方向Bにおいて補助糸供給ユニット5の下流側に配置された少なくとも1つの補助糸ニップローラ対51に供給される。本発明に係る装置1の択一的な変化形態では、ハウジング8は複数の開口81を有していてもよく、これらの開口81を通して複数の補助糸50を絡ませることなしにハウジング8から導出することができる。
ボビン52から引き出されかつ開口81を通して補助糸供給ユニット5のハウジング8から搬出された補助糸50は、補助糸ニップローラ対51を用いて丁寧にかつ所望の糸張力で、ドラフトされたもしくは部分ドラフトされた粗糸40bに供給される。
図1に示された実施形態において、ドラフトされた粗糸40bへの補助糸50の供給は、ドラフト装置6における粗糸40aのドラフト中に行われる。このとき補助糸50は、特に好ましくは、中間ローラ対602と出口ローラ対603との間において、ドラフト装置6に、ひいては粗糸40bに供給される。好ましくは、補助糸50はこのとき、出口ローラ対603によって引き出され、かつドラフトされたもしくは部分ドラフトされた粗糸40bと一緒に、粗糸搬送方向Aにおいてドラフト装置の下流側に配置された紡績ノズル装置70の方向に搬送される。このとき最適には、補助糸ニップローラ対51の回転速度は、出口ローラ対603の回転速度に合わせることができる。
本発明に係る装置1の、図示されていない別の実施形態では、補助糸50を、まだドラフトされていない粗糸40aにドラフト装置6の通過前に供給すること、またはドラフトされた粗糸40bにドラフト装置6からの進出後に初めて供給することが可能である。
補助糸50をドラフト装置6に供給する補助糸ニップローラ対51を用いた、補助糸50の張力の調節によって、製造された完成糸40dおよび完成糸40dから製造されたニットウェアの柔軟性に大きな影響を及ぼすことができる。それというのは、補助糸50の糸張力は、紡績ノズル装置70内においておよび紡績ノズル装置70の後ろで、特に、ドラフトされた粗糸40bの多くの繊維が補助糸50に巻き付き、かつ補助糸50に固定されたままになることに関与するからである。図1の実施形態では、補助糸50は2cN未満の糸張力でドラフト装置6に供給される。それというのは、この小さな糸張力の場合に、ドラフトされた粗糸40bの特に多くの繊維が、補助糸50に巻き付き、かつ完成糸40dの、ひいてはニットウェアの特に高い柔軟性が生ぜしめられるからである。
さらに補助糸ニップローラ対51を用いて補助糸50を小さな張力で搬送することによって、補助糸50の裂断、ひいては不所望のプロセス中断をも阻止することができる。
図1に示された実施形態において本発明に係る装置1は、単に1つの補助糸ニップローラ対51を有しており、しかしながらまた本発明に係る装置1は、別の変化形態において、補助糸搬送方向Bにおいて相前後して配置された複数の補助糸ニップローラ対51を有することもできる。1つの装置1において複数の補助糸ニップローラ対51を使用することは、特に補助糸供給ユニット5からドラフト装置6への補助糸50のさらなる搬送路において、有利であることが判明している。
ドラフト装置6から進出するドラフトされた粗糸40bは、供給された少なくとも1つの補助糸50と一緒に、粗糸搬送方向Aにおいてドラフト装置6に続く紡績ノズル装置70に供給される。紡績ノズル装置70において、補助糸50を含むドラフトされた粗糸40bは、紡績ノズル装置70から進出する空気噴流を用いて撚られ、その結果いわゆる仮撚りが形成される。
図1の実施形態において紡績ノズル装置70は、粗糸搬送方向Aにおいて相前後して配置された2つの空気渦動ノズル70a,70bを有している。両方の空気渦動ノズル70a,70bにおいて生ぜしめされた空気流は、互いに逆向きの回転方向を有している。ドラフト装置6の下流側に配置された空気渦動ノズル70a、いわゆるインジェクタノズルは、ドラフトされた粗糸40bの繊維材料を回転させて解し(Aufdrehen)、これによってドラフトされた粗糸40bにおける縁部繊維が開繊(Aufspreizen)される。これらの開繊された縁部繊維は、第1の空気渦動ノズル70aの下流側に配置された第2の空気渦動ノズル70b、いわゆる加撚ノズルの回転形成によって、粗糸40aの繊維芯の周りおよび/または補助糸50の周りに巻き付けられ、これによって仮撚りが形成される。空気渦動ノズル70a,70bの回転速度、およびそれぞれの空気渦動ノズル70a,70bによって生ぜしめられた空気流は、編機2において調節すべき編成速度および相応の粗糸搬送速度に関連して選択することができる。さらにドラフト装置6からの紡績ノズル装置70の間隔、および空気渦動ノズル70a,70b相互の間隔も、使用例に応じて選択することができる。
ドラフト装置6によってドラフトされ、少なくとも1つの補助糸50を含みかつ紡績ノズル装置70において強化された粗糸40bは、粗糸40aの搬送方向Aにおいて紡績ノズル装置70の下流側に配置された完成糸ニップローラ対71によって引き出される。完成糸ニップローラ対71は、典型的に、駆動されるニップローラ71aと、駆動されるニップローラ71aに圧着された駆動されないニップローラ71bとを有している。同様に完成糸ニップローラ対71は、本発明に係る装置1の択一的な変化形態において、互いに対して押圧された2つの駆動されるニップローラ71aを有していてもよい。完成糸ニップローラ対71は、編機2への糸供給の技術的な系からの、粗糸ドラフト兼強化ユニット3の技術的な系の速度連結(速度同期)の解除を可能にする。さらに、完成糸ニップローラ対71によって実現されたニップ箇所は、完成糸ニップローラ対71から進出するドラフトされた、補助糸50を有する強化された粗糸40cの、編機2の作業平面への変向を可能にする。
図2には、本発明に係る装置1の1実施形態の補助糸ニップローラ対51が概略的に側面図で示されている。図2において図1におけると同じ符号で示されたエレメントは、図1に示したエレメントに相当しているので、ここでは、これらのエレメントについては上の記載を参照するものとする。
図2に示された実施形態において、補助糸供給ユニット5において貯えられた補助糸50は、補助糸搬送管53を用いて補助糸ニップローラ対51に供給され、これによって搬送中における補助糸50の破損を十分に阻止することができる。このとき補助糸搬送管53の形状、位置および寸法は、使用例に応じて選択することができる。
補助糸搬送管53から進出する補助糸50は、補助糸搬送方向Bにおいて下流側に配置された補助糸ニップローラ対51に供給される前に、補助糸搬送管53と補助糸ニップローラ対51との間に配置された補助糸ガイド装置56を通して案内される。補助糸ガイド装置56は、補助糸綾振り装置57の一部であって、補助糸綾振り装置57によって補助糸50は、補助糸搬送方向Bに対して垂直に横方向に往復動させられ、これによって補助糸50が、補助糸ニップローラ対51の補助糸ニップローラ51a,51bの同じ接触面と常に接触することはなくなる。これによって使用される補助糸ニップローラ51a,51bの収縮を回避することができる。
補助糸ニップローラ対51は、好ましくは、図2に示されているように、互いに向かい合って位置していて互いに逆向きに回転する互いに圧着可能な2つの補助糸ニップローラ51a,51bを有している。図示の実施形態では、両方の補助糸ニップローラのうちの第1の補助糸ニップローラ51aは、装置1において固定に取り付けられており、これに対して第2の補助糸ニップローラ51bは、本発明に係る装置1において、この第2の補助糸ニップローラ51bが、不動に配置された第1の補助糸ニップローラ51aに圧着可能であり、かつ第1の補助糸ニップローラ51aから再び解離可能であるように設けられている。図2の実施形態に相応して、そのために例えばばねによって作動させられる圧着装置54を使用することができ、この圧着装置54によって第2の補助糸ニップローラ51bは、第1の補助糸ニップローラ51aに圧着可能である。本発明に係る装置1の択一的な実施形態では、圧着装置54はしかしながらまた他の構成を有していてもよく、機械式の作動の他に、液圧式または空気力式に位置決めされてもよい。
補助糸ニップローラ51a,51bの大きさ、寸法、形状および特性は、使用例に応じて選択することができる。図示の実施形態では、第1の補助糸ニップローラ51aは、異形成形されており、かつ第2の補助糸ニップローラ51bは、ゴム引きされている。補助糸ニップローラ51a,51bのこのような構成は、補助糸ニップローラ51a,51bの間における中間室からの補助糸50の滑り出しを阻止し、かつさらに補助糸50の丁寧な搬送を可能にする。第2の補助糸ニップローラ51bは、完全にゴムから形成されていても、または単にゴム被覆層を有していてもよい。異形成形された補助糸ニップローラ51aの異形成形部および材料は、この補助糸ニップローラ51aの使用条件に関連して自由に選択可能である。例えば、異形成形された補助糸ニップローラ51aはジグザグパターンまたは補助糸搬送方向Bとは異なった方向に形成された溝を有することが可能である。
図2に示された実施形態において、第1の補助糸ニップローラ51aは駆動され、このとき第1の補助糸ニップローラ51aの回転は、駆動されない第2の補助糸ニップローラ51bに伝達される。相応に補助糸ニップローラ51a,51bは互いに逆向きの回転運動C,C’を実施する。しかしながらまた本発明に係る装置1の別の実施形態では、両方の補助糸ニップローラ51a,51bを駆動させることも可能であり、このとき両方の補助糸ニップローラ51a,51bは、互いに無関係に駆動されても、または互いに連結されているかまたは連結可能である。このとき重要なことは単に、両方の補助糸ニップローラ51a,51bが互いに逆向きの回転方向で作動させられることである。
補助糸ニップローラ対51の下流側には、図2の実施形態では変向装置55が配置されており、この変向装置55は補助糸50をドラフト装置6の方向に変向する。変向装置55は、補助糸50の急激な変向を、ひいては補助糸50の損傷を阻止し、これによって本発明に係る装置1のプロセス確実性を高めることができる。さらに変向装置55は、図示の実施形態では光学式の糸センサとして形成されており、この糸センサは、補助糸ニップローラ対51の下流側における補助糸50の存在を保証するのに役立つ。補助糸検出は、この箇所において光学式に行われ、機械式には行われない。これによって補助糸50の糸張力の張力レベルが、補助糸ニップローラ対51を補助糸50が通過した後で再び上昇することを回避することができる。
補助糸ニップローラ対51から進出しかつ変向装置55によって変向された補助糸50は、図示の実施形態では次いで、別の補助糸搬送管53’を通して、ドラフト装置6または紡績ノズル装置70に搬送され、これによって、補助糸50の特に丁寧でかつプロセス確実な搬送が可能になる。
図3には、図2において示された補助糸ニップローラ対51が、正面図で概略的に示されており、このとき先行する図面におけると同じ符号は、同じエレメントを示すので、これらのエレメントについては、ここにおいても、上に述べた記載を参照するものとする。
図3には、補助糸搬送管53、補助糸ニップローラ51a,51bおよび変向装置55を通して補助糸搬送管53’に案内される補助糸50が示されている。
さらに図3からは、補助糸50が、補助糸ガイド装置56を有する補助糸綾振り装置57を通って走行することも分かる。補助糸搬送方向Bに対して横方向の綾振り方向Dにおける補助糸綾振り装置57の運動によって、補助糸ニップローラ51a,51bの表面と補助糸50との接触面を変化させることができ、これによって補助糸ニップローラ51a,51bの収縮、および補助糸ニップローラ51a,51bの極めて急激な摩耗を回避することができる。特に補助糸綾振り装置57の補助糸ガイド装置56を通して補助糸50を通過させることは、補助糸ニップローラ51a,51bの表面に沿った補助糸50の運動に関して特に好適であることが判明している。それというのは、補助糸50を、滑ることのないようにコントロールして、補助糸綾振り装置57を用いて運動させることができるからである。
補助糸ニップローラ51a,51bの回転数および/または補助糸綾振り装置57を用いた補助糸50の運動は、制御装置90を介して調節可能である。制御装置90を用いて、また完成糸ニップローラ対71の回転数および/または紡績ノズル70a,70bから流出する圧縮空気の圧力および/またはドラフト装置6のローラの回転数および/または編機2の編成速度をも調節することができる。
補助糸ガイド装置56は、最も単純な実施形態では、例えば軸として形成された補助糸綾振り装置57における孔として形成されており、しかしながらまた本発明に係る装置1の別の実施形態では、他の形態で形成されていてもよい。
Claims (10)
- ニットウェアを製造する装置(1)であって、編機(2)と粗糸ドラフト兼強化ユニット(3)とを備えており、該粗糸ドラフト兼強化ユニット(3)は、少なくとも1つの粗糸(40a)を備えた粗糸供給ユニット(4)と、少なくとも1つの補助糸(50)を備えた補助糸供給ユニット(5)と、前記粗糸(40a)を供給する前記粗糸供給ユニット(4)および前記補助糸(50)を供給する前記補助糸供給ユニット(5)に連結されたドラフト装置(6)と、当該装置(1)の粗糸搬送方向(A)において前記ドラフト装置(6)の下流側に配置されていて繊維強化区間(7)を圧縮空気供給によって形成する紡績ノズル装置(70)と、前記粗糸搬送方向(A)において前記紡績ノズル装置(70)の下流側に配置されていて前記繊維強化区間(7)を画定する、互いに逆向きに回転可能な完成糸ニップローラ対(71)と、を有している装置(1)において、
前記補助糸供給ユニット(5)と前記ドラフト装置(6)との間に、互いに逆向きに回転可能で回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対(51)が設けられており、該補助糸ニップローラ対(51)の補助糸ニップローラ(51a,51b)の間において、前記補助糸(50)は案内されていることを特徴とする、ニットウェアを製造する装置。 - 前記補助糸ニップローラ(51a,51b)のうちの少なくとも1つの補助糸ニップローラの回転数は、制御装置を介して調節可能であり、該制御装置によって、前記ドラフト装置(6)のドラフトローラ(60a,60b)の回転数も調節可能である、請求項1記載の装置。
- 前記補助糸ニップローラ(51a,51b)は、異形成形された第1の補助糸ニップローラ(51a)と、ゴム引きされた第2の補助糸ニップローラ(51b)とを含んでいる、請求項1または2記載の装置。
- 当該装置(1)の前記粗糸搬送方向において、前記少なくとも1つの補助糸ニップローラ対(51)の上流側に補助糸綾振り装置(57)が設けられている、請求項1から3までの少なくともいずれか1項記載の装置。
- 補助糸搬送方向(B)において前記補助糸ニップローラ対(51)の下流側に、少なくとも1つの光学式の糸センサ(55)が配設されている、請求項1から4までの少なくともいずれか1項記載の装置。
- 前記補助糸供給ユニット(5)は、前記補助糸(50)を導出する少なくとも1つの開口(81)を備えた閉鎖されたハウジング(8)を有している、請求項1から5までの少なくともいずれか1項記載の装置。
- ニットウェアを製造する方法であって、粗糸供給ユニット(4)によって少なくとも1つの粗糸(40a)をドラフト装置(6)に供給し、かつ補助糸供給ユニット(5)によって少なくとも1つの補助糸(50)をドラフト装置(6)に供給し、該ドラフト装置(6)から進出する、前記補助糸(50)を含むドラフトされた粗糸(40b)に、繊維強化区間(7)において紡績ノズル装置(70)によって圧縮空気を供給し、かつこれによって前記粗糸(40b)を強化し、前記繊維強化区間(7)は、前記補助糸(50)を含むドラフトされ強化された粗糸(40c)を挟んで案内する互いに逆向きに回転する完成糸ニップローラ対(71)によって画定されており、前記完成糸ニップローラ対(71)から進出する完成糸(40d)を、編機(2)に供給する、方法において、
前記補助糸(50)を、前記補助糸供給ユニット(5)と前記ドラフト装置(6)との間において、互いに逆向きに回転する回転数調節可能な少なくとも1つの補助糸ニップローラ対(51)を通して案内することを特徴とする、ニットウェアを製造する方法。 - 前記補助糸ニップローラ対(51)の補助糸ニップローラ(51a,51b)の回転数を、前記補助糸ニップローラ対(51)から進出する前記補助糸(50)の糸張力が2cN未満であるように調節する、請求項7記載の方法。
- 前記補助糸(50)を、前記補助糸ニップローラ(51a,51b)の軸線方向において、綾振りしながら前記補助糸ニップローラ対(51)に供給する、請求項7または8記載の方法。
- 前記補助糸(50)の前記糸張力を、前記補助糸ニップローラ対(51)と前記ドラフト装置(6)との間において光学式に検出する、請求項7から9までの少なくともいずれか1項記載の方法。
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