JP2018538204A - 部分的に圧潰可能な流体注出容器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、第1の端部と第2の端部との間で長手方向軸線(110)に沿って延びる部分的に圧潰可能な注出容器(100)に関し、この容器は、第2の端部において流体を注出するための開口部(20)を備え、容器(100)は、圧潰可能部(102)及び保持部(101)を備え、この圧潰可能部及び保持部は、長手方向軸線(110)に沿って連続的に配置されており、圧潰可能部(102)は、実質的に容器の長手方向軸線(110)の方向に圧力を加えることによって、少なくとも部分的に保持部(101)の内部へ潰れるように構成されている。本発明は、部分的に圧潰可能な注出容器を備えるシステムに関し、内部の流体の注出を可能にするために、容器の長手方向軸線(110)に実質的に平行に容器(100)の圧潰可能部(102)に圧力を加えるように構成された機械式作動装置(10)を更に備える。【選択図】 図1a
Description
本発明は、流体、特に粘性流体を注出するための部分的に圧潰可能な流体注出容器に関する。より具体的には、本発明は、部分的に圧潰可能で、その内容物を空にすることが可能な無菌処理可能な容器に関する。
無菌包装は、通常、例えば、食料品又は飲料などの腐敗しがちな物質の包装に使用される。無菌包装技術では、腐敗しがちな物質は、熱に急速にさらすことによって滅菌され、周囲温度まで急速に冷却され、その後滅菌されたパッケージ内に充填される。滅菌されたパッケージは、その後滅菌環境において密封される。無菌包装技術は、レトルト滅菌技術と比較して、腐敗しがちな物質のより多くの栄養素及び特性を保持し、より少ないエネルギーを使用する。
無菌包装技術は、腐敗しがちな物質が流動性である用途においてよく使用され、これらの状況では、無菌包装技術は、圧搾可能なパウチを使用する。圧搾可能なパウチは腐敗性物質を収容する。圧搾可能なパウチは、圧搾されると潰れて、圧力を加えることによって圧搾可能なパウチの内容物を容易に空にすることが可能である。圧搾可能なパウチは、多くの場合、可撓性を有する、多層の、複数の材料(例えば、プラスチック、金属、紙)で作製される。可撓性を有する、多層の、複数の材料(例えば、プラスチック、金属、紙)は、多くの場合、外部環境に対して特定のバリア特性を有するように製造される。
しかしながら、これらの圧搾可能なパウチは、特に粘性流体を処理するときに、パウチの内容物を容易に完全に送り出すことができないので、又はパウチの内部の内容物を完全に空にするために複雑な手段を必要とすることがあるので、いくつかの問題を投げかけ得る。
国際公開第2010/080280号(A1)号には、流体内容物、典型的には患者に投与される栄養組成物を空にすることによって生成される吸引効果により、一方の壁が他方の壁の上に潰れる、部分的に圧潰可能なボトルについて記載されている。しかし、この装置は、その内部に粘性流体が収容されているときには適切に注出することができず、空にする吸引効果だけでその内容物の注出を完了することもできないであろう。
類似する装置が、例えば、従来技術の文献米国特許出願公開第2007/272705(A1)号に示されており、この装置では、換気することなく内容物が空になることによって容器の2つの壁が互いの上に潰れる。この容器の主な用途は加圧注入である。しかし、この容器は、内部に含まれる流体粘性製品を適切にも容易にも送り出せないであろう。
既存技術の欠点を克服し、それによって容易かつ衛生的な方法で粘性流体を送り出すことができ、内部に含まれる製品を完全に空にすることが可能な容器を提供する必要がある。
第1の態様によれば、本発明は、第1の端部と第2の端部との間で長手方向軸線に沿って延びる部分的に圧潰可能な注出容器に関し、この容器は、上記第2の端部において流体を注出するための開口部を備え、この容器は、圧潰可能部及び保持部を備え、圧潰可能部と保持部は、長手方向軸線に沿って連続的に配置され、圧潰可能部は、実質的に容器の長手方向軸線の方向に圧力を加えることによって、少なくとも部分的に保持部の内部へ潰れるように構成されている。
好ましくは、容器の内部の流体を注出することを可能にするために、容器の圧潰可能部は、圧潰可能部の形状を反転させ実質的に保持部の内形に一致させることによって、潰れるように構成されている。また、好ましくは、圧潰可能部は、第1の端部から保持部に向かって長手方向軸線に沿って延びており、保持部は、第2の端部から圧潰可能部に向かって長手方向軸線に沿って延びている。
典型的には、本発明によれば、容器の保持部と圧潰可能部は、潰れていない状態では、実質的に相補的な形状を有する。圧潰可能部は、典型的には、保持部によって形成された壁よりも低剛性の壁を形成している。
圧潰可能部の厚さは、典型的には、保持部の厚さの20%〜70%であり、好ましくは保持部の厚さの約40%である。
好ましくは、圧潰可能部の厚さは、約250ミクロン±100ミクロンであり、保持部の厚さは、約600ミクロン±100ミクロンである。
本発明によれば、部分的に圧潰可能な注出容器は、典型的には、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、及びポリプロピレン(PP)の群から採用される熱可塑性ポリオレフィン類、及び/又はポリエチレンテレフタレート(PET)、及び/又はバイオベースポリマー、及び/又は堆肥化可能ポリエステルなど容器を実質的に堆肥化可能にするポリマーのうちの1つ又は組み合わせなどの無菌処理可能なプラスチックで作製されている。
好ましくは、本発明の部分的に圧潰可能な注出容器は、エチレンビニルアルコール(EVOH)層などの少なくとも1つの酸素バリア層を更に備える。より好ましくは、注出容器は、UV光を吸収するように選択された黒色層などの少なくとも1つの光バリア層を更に備える。
典型的には、本発明の部分的に圧潰可能な注出容器は、LDPE/黒色層/EVOH/LDPE、又はMDPE/黒色層/EVOH/MDPE、又はHDPE/黒色層/EVOH/HDPEなどの構成を有する多層として構成されている。
可能な実施形態によれば、容器の圧潰可能部の壁は、保持部の壁に一体化されている。
本発明の部分的に圧潰可能な注出容器は単一体として作製することができ、圧潰可能部と保持部とが、横方向接合部によって区切られており、この横方向接合部は、保持部の内部への圧潰可能部の変形限界を形成している。
好ましくは、部分的に圧潰可能な注出容器は、ボトルとして構成されており、流体が送り出される開口部と、開口部とは反対側にある基部とを備える。
典型的には、本発明の容器は、5mL〜250mLの容量を有する。
好ましくは、本発明の容器の第1の端部は、機械式作動装置のための少なくとも1つのセンタリング凹部を備える。
典型的には、本発明の容器は、無菌処理された常温保存可能な流体及び/又は超清浄条件下で充填され長期貯蔵寿命を有する流体を内部に含む。
第2の態様によれば、本発明は、上記されたような部分的に圧潰可能な注出容器を備えるシステムを指し、内部の流体の注出を可能にするために、容器の長手方向軸線に実質的に平行に容器の圧潰可能部に圧力を加えるように構成された機械式作動装置を更に備える。
好ましくは、本発明のシステムにおいて、機械式作動装置は、保持部の内形と実質的に同じ形状を有するピストンを備える。
典型的には、機械式作動装置は、保持部の上に圧潰可能部を潰して、様々なサイズを有する容器の内容物を注出することができるように構成されている。
本発明のシステムにおいて、機械式作動装置は、圧潰可能部と保持部を区切る横方向接合部に至るまで保持部の上に圧潰可能部を潰すように構成されている。
本発明の更なる特徴、利点及び目的は、当業者には、以下の本発明の発明を実施するための形態を読み、包含された図面の図と併せて解釈すると明らかになるであろう。
本発明は、流体、特に粘性流体を注出するための部分的に圧潰可能な流体注出容器100に関する。より具体的には、本発明は、以下に更に詳細に説明するように、部分的に圧潰可能で、その内容物を空にすることが可能な無菌処理可能な容器100に関する。
本出願では、「流体」という用語は流動性物質を指し、本質的に液体又は粘性ペースト若しくはゲル、又は液体、粘体、ペースト、ゲルのうちのいずれか1つとガス封入及び/又は分離した固体片、粒子、顆粒、ビーズ、チップなどとの混合物を指す。流体は、乳製品、飲料液体組成物又はアイスクリームミックスなどの食品であり得る。
本発明の容器100は無菌包装とすることができ、好ましくは、腐敗しがちな物質、より好ましくは食品又は飲料を収容及び注出するために使用される。本発明の容器は、好ましくは、無菌処理された常温保存可能な製品向けである。しかし、本発明の容器は、超清浄条件下で充填された長期保存寿命を有する製品にも好都合であり得る。
図3に示すように、容器100は、好ましくはボトルの形状を有するように構成されているが、他の形状もまた可能である。本発明の容器100は、保持部101及び圧潰可能部102を備え、好ましくは、圧潰可能部102は半剛性(以下、半剛性壁102と称する)に構成されており、保持部101は剛性(以下、剛性壁101と称する)に構成されている。このようにして、潰れた形態では、半剛性壁102は、剛性壁101の内形に一致する。すなわち、半剛性壁102は、この剛性壁101の内形に一致するように外力が加えられると、その形状を反転させるように構成されている。剛性壁101を覆う半剛性壁102のこの反転プロセスの様々なステップが、添付の図6a〜6e及び図7a〜7dに示されている。
本明細書の以下の説明において、「半剛性壁」という用語は、可撓性又は伸縮性であり、圧力が加えられた後にその元の形状又は元の位置に回復しない材料で壁が作製されていることを意味する。この明細書で使用される場合、「剛性壁」という用語は、剛性であり、圧力が加えられた後にその元の形状に戻る、又はその元の形状の非常に近くに留まることを意味する。
好ましくは、剛性壁101の内壁の上に半剛性壁102を潰すために半剛性壁102に加えられる外力は、好ましくはピストンである機械式作動装置10によって加えられ、ピストンの外形は剛性壁101の内形に一致し、それによって、図7a〜図7dに示すように、半剛性壁102の正確な反転が可能になる。このように実行することにより、容器100の内部の流体製品を、特にこの製品が粘性流体である場合に、完全に注出することが容易に可能になる。ピストン10によって加えられる圧力は、実質的に容器100の長手方向軸線110に加えられるか、又は長手方向軸線110に平行に加えられる。容器100は、その端部のうちの1つに、内部の流体又は製品を注出することができる開口部20を備え、この開口部20は、例えば、図1a又は図2に示すように、容器100の長手方向軸線110に対して実質的に横方向に配置される。更に、容器100は、容器の長手方向軸線110に対して実質的に横方向に配置された基部30も備え、ピストン10は、容器の長手方向軸線110に対して実質的に平行に方向付けられた外圧を基部30上に加えるようにする。典型的には、ピストン10は、外部圧縮力を容器の半剛性壁102に加えることによって、開口部20を通して流体を容器の外部に押し出すためのある一定の正の圧力を容器の内部に生成する。
したがって、本発明は、更に、機械式作動装置10(好ましくはピストン)を備えるシステムに関し、機械式作動装置10は、剛性壁101の内形と同様に寸法決めされて形成され、また、半剛性壁102と係合して剛性壁101の内形に反転させるように、半剛性壁102と相補的である。
図8に示されるように、同システムは、2つ以上の異なるサイズの容器100で動作するようにプレビューすることができる。添付の図8では、大きな容器と小さい容器の2つの容器が示されている。2つの容器はそれぞれ、圧潰可能部102(又は半剛性壁102)及び保持部101(又は剛性壁101)を備え、圧潰可能部102は、ピストン10によって加えられる力によって潰れ、その形状を反転させる。同ピストン10は、常に、両部分101、102を分離する横方向接合部120(分割線とも呼ばれる)に至るまで両サイズの圧潰可能部102を圧縮する又は潰すことができる。両方の場合において、図8に示される各容器(大きい容器及び小さい容器)は、同じ開口部20(同じ上部開口部21及び同じ首部22)を有し、このことは本発明によるシステムにおいて好ましい。ピストン10は、好ましくは、大きいサイズの容器の保持部101の内形にしたがって大きく作製されることになる。したがって、この同じ寸法のピストン10が小さいサイズの容器を圧縮するために使用される場合、ピストン10は横方向接合部120に達する点で停止することになる。このようにして、同じ(同じ寸法の)ピストン10が、添付の図8に概略的に示した大きいサイズの容器及び小さいサイズの容器の両方を圧縮することができることになる。重要なことは、内部の流体の注出の完了を可能にするために、ピストン10の外形が、圧潰可能部102がその上に圧縮されることになる保持部101の内形に一致することである。
容器100、より具体的には、容器100の開口部20は、添付の図の蓋又はキャップ(図示せず)を用いて、また、例えば、技術キャップを用いて閉じることができ、この蓋は、ピストン10が容器の半剛性壁102にわたって圧力をかけるときに、開口部20を空けておき、内部の流体の注出を可能にするように、取り外されるか又は開放されることになる。典型的には、容器100は、無菌状態で充填されると、好ましくは開口部20に溶着された材料によって密封される。容器100は、この開口部20上の蓋又はねじキャップでも密封することができる。容器100は、開口部20に溶着された材料、及びこの開口部へ蓋又はねじキャップを組み合わせることによって密封してもよい。容器100の密封は、多くの場合、容器に充填される内容物の性質に依存する。容器はアルミニウムなどの金属箔で密封されることが好ましい。
本発明の容器100は、好ましくはプラスチック材で作製されており、押出ブロー成形で製造される。容器100の剛性壁101及び半剛性壁102はそれぞれ、プラスチックの流れを調節し、特殊なピン/ブッシング構成を使用することによって作られる押出ブロー成形は、無菌処理可能なプラスチック及び容器100を均一な厚さで製造することができるという利点を有する。押出ブロー成形の間、押出ブロー成形装置のピン及びブッシングツールは、容器100の厚さを調整するように調整することができる。押出ブロー成形は、容器を所望の形状に容易に製造できるという利点を有し、容器の全ての部分、開口部20、半剛性壁102、剛性壁101、及び基部30は、容器100内に単一に一体化され、容器構造の弱点をもたらし得る容器の構成要素を別々に溶着する必要がなくなる。容器100全体は、上述の容器を構成する単一部品として一体化されているので、内容物を容易にかつ完全に空にするために、これを説明したように部分的に潰すことができる。添付の図では、2つの部分101と102を接合するように、分割線又は横方向接合部120が示されている。しかしながら、押出ブロー成形プロセスからは、接合部120が更に得られることはないので、保持部101(剛性壁101)と圧潰可能部102(半剛性壁102)との間に連続的移行が存在することになる。
本発明の容器100に使用される材料は、好ましくは、無菌処理可能なプラスチックであり、例えば、以下の単一材料、混合物、多層又はそれらの組み合わせとすることができる。
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及び/又は低密度ポリエチレン(LDPE)、及び/又は中密度ポリエチレン(MDPE)、及び/又は高密度ポリエチレン(HDPE)、及び/又はポリプロピレン(PP)などの熱可塑性ポリオレフィン、
エチレンビニルアルコール(EVOH)、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び/又はバイオベースポリマー、及び/又は堆肥化可能ポリエステルなど容器を実質的に堆肥化可能にするポリマー、
熱可塑性ポリオレフィン(上記のものから選択)及びエチレンビニルアルコール(EVOH)。
エチレンビニルアルコール(EVOH)、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び/又はバイオベースポリマー、及び/又は堆肥化可能ポリエステルなど容器を実質的に堆肥化可能にするポリマー、
熱可塑性ポリオレフィン(上記のものから選択)及びエチレンビニルアルコール(EVOH)。
容器100の壁は、少なくとも1つの酸素バリア層(これは、典型的には、エチレンビニルアルコール(EVOH)層によって得られる)及び、例えば、黒色層などの光バリア層を備える。この黒色層はUV光を吸収するために選択され、容器100の内容物は、容器の内容物を劣化させることがある光から確実に保護される。容器100の壁は、無菌処理可能なプラスチックからなる多層であり、上述した熱可塑性ポリオレフィン及びエチレンビニルアルコール(EVOH)のいずれか1つとして配置されることが好ましい。最も好ましくは、壁は多層であり、以下の構成のうちの1つを有することができる。
LDPE/黒色層/EVOH/LDPE、又は
MDPE/黒色層/EVOH/MDPE、又は
HDPE/黒色層/EVOH/HDPE。
LDPE/黒色層/EVOH/LDPE、又は
MDPE/黒色層/EVOH/MDPE、又は
HDPE/黒色層/EVOH/HDPE。
これらのポリエチレンは、容器100に水/水分バリアを提供し、したがって、水/水分が容器に入出することを防止する。したがって、これらのポリエチレンは、容器の内容物の完全性(例えば、新鮮さ)を維持し、水/水分によって引き起こされ得る容器の劣化を防止する。
典型的には、半剛性壁102の厚さは、約250ミクロン±100ミクロンである。剛性壁101の厚さは、約600ミクロン±100ミクロンである。半剛性壁102の厚さは、好ましくは剛性壁101の厚さの20%〜70%であり、より好ましくは剛性壁101の厚さの約40%である。
半剛性壁102は、5N〜1000N、好ましくは5N〜500N、より好ましくは5N〜100Nの加力で圧潰可能である。数回の試験を行い、それらの試験により、容器から流体がなくなるときに半剛性壁102に加えられる平均力は約45Nであることが示された。参考までに、これらの試験は、この半剛性壁102を圧縮する機械内の要素を、容器の長手方向軸線110に平行な方向に最高480mm/分までの速度で移動させて行われ、この壁102を完全に圧縮及び反転させるための平均時間は、約9秒である。
「無菌処理可能なプラスチック」という用語は、プラスチックにいかなる劣化も生じさせることなく、及び/又はプラスチックのいかなる特性の劣化も生じさせることなく、無菌条件下で処理することができる少なくとも1つのプラスチックを意味する。
本明細書で使用される用語「圧縮された」又は「潰れた」は、使用時に容器の形状が変化し、自然にその形状が回復することはないことを理解すべきである。好ましくはボトルに似た形状を有する本発明の圧潰可能な容器100は、空の時に(例えば図6eのように)圧縮するか又は潰して供給することができ、無菌充填の前に再ブローすることができる(そのため、例えば図6aのように形状を回復することになる)。この構成により、ピストン10からの外力が内部の製品を送り出すように半剛性壁102を剛性壁101内に反転させるときに、容器はシステム内に挿入されながら再び圧縮される又は潰される。
図1b及び図4に示すように、容器100の開口部20は、縮小された直径を有する首部22を備え、この首部22は、蓋又はキャップが配置され得る(図示せず)上部開口部21に開口している。図1c及び図5は、容器100の基部30の詳細を示しており、基部30は、好ましくは環状に形成された起立部32及び基部31の内側部を備える。また、図2及び図3は、横方向接合部120を示しており、横方向接合部120は、容器の長手方向軸線110に対して実質的に横方向に配置されており、半剛性壁102及び剛性壁101がそこで接合する形状になっている。
容器100は、好ましくは、5mL〜250mLの容量を有する。容器は、10mL、25mL、50mL、75mL、100mL、125mL、150mL、175mL、200mL、225mLの容量を有してもよい。本体の半径及び高さなどの寸法が容器100の容積を決定し、これらの2つのパラメータは、容器の意図された形状及び使用に応じて変更される。
本発明による容器100の無菌処理可能なプラスチックにより、容器は、確実に従来技術によって容易にリサイクルされることができる。
本発明の容器100の形状は、従来的であり、典型的にはボトルとして構成されており、保持、充填、包装、保管し易く、パウチから明らかであるように鋭い縁部が全くない。
本発明は、本発明の好適な実施形態を参照して説明されているが、添付の特許請求の範囲によって規定されている、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって多くの修正及び変形を実施することができる。
Claims (21)
- 第1の端部と第2の端部との間で長手方向軸線(110)に沿って延びる部分的に圧潰可能な注出容器(100)であって、前記容器は、前記第2の端部において流体を注出するための開口部(20)を備え、
前記容器(100)は、圧潰可能部(102)及び保持部(101)を備え、
前記圧潰可能部と前記保持部は、前記長手方向軸線(110)に沿って連続的に配置されており、前記圧潰可能部(102)は、実質的に前記容器の前記長手方向軸線(110)の方向に圧力を加えることによって、少なくとも部分的に前記保持部(101)の内部へ潰れるように構成されている、部分的に圧潰可能な注出容器(100)。 - 前記容器(100)の内部の流体を注出することを可能にするために、前記圧潰可能部(102)は、前記圧潰可能部(102)の形状を反転させ実質的に前記保持部(101)の内形に一致させることによって、潰れるように構成されている、請求項1に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記圧潰可能部(102)は、前記第1の端部から前記保持部(101)に向かって前記長手方向軸線に沿って延びており、前記保持部(101)は、前記第2の端部から前記圧潰可能部(102)に向かって前記長手方向軸線に沿って延びている、請求項1又は2に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記保持部(101)と前記圧潰可能部(102)は、潰れていない状態では、実質的に相補的な形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記圧潰可能部(102)は、前記保持部(101)によって形成された壁よりも低剛性の壁を形成している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記圧潰可能部(102)の厚さは、前記保持部(101)の厚さの20%〜70%であり、好ましくは前記保持部(101)の厚さの約40%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記圧潰可能部(102)の厚さは、約250ミクロン±100ミクロンであり、前記保持部(101)の厚さは、約600ミクロン±100ミクロンである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、及びポリプロピレン(PP)の群から採用される熱可塑性ポリオレフィン類、及び/又はポリエチレンテレフタレート(PET)、及び/又はバイオベースポリマー、及び/又は堆肥化可能ポリエステルなど容器を実質的に堆肥化可能にするポリマーのうちの1つ又は組み合わせなどの無菌処理可能なプラスチックで作製されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- エチレンビニルアルコール(EVOH)層などの少なくとも1つの酸素バリア層を更に備える、請求項8に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- UV光を吸収するために選択された黒色層などの少なくとも1つの光バリア層を更に備える、請求項8又は9に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- LDPE/黒色層/EVOH/LDPE、又はMDPE/黒色層/EVOH/MDPE、又はHDPE/黒色層/EVOH/HDPEなどの構成を有する多層として構成されている、請求項8〜10のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記圧潰可能部(102)の前記壁は、前記保持部(101)の前記壁に一体化されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 単一体として作製されており、前記圧潰可能部(102)と前記保持部(101)とが、横方向接合部(120)によって区切られており、前記横方向接合部(120)は、前記保持部(101)の内部への前記圧潰可能部(102)の変形限界を形成している、請求項1〜12のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- ボトルとして構成されており、流体が送り出される開口部(20)と、前記開口部(20)とは反対側にある基部(30)とを備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 5mL〜250mLの容量を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 前記第1の端部は、機械式作動装置のための少なくとも1つのセンタリング凹部を備える、請求項1〜15のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 無菌処理された常温保存可能な流体、及び/又は超清浄条件下で充填された長期保存寿命を有する流体を内部に含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)。
- 請求項1〜17のいずれか一項に記載の部分的に圧潰可能な注出容器(100)を備えるシステムであって、内部の流体の注出を可能にするために、前記容器の前記長手方向軸線(110)に実質的に平行に前記容器(100)の前記圧潰可能部(102)に圧力を加えるように構成された機械式作動装置(10)を更に備える、システム。
- 前記機械式作動装置(10)は、前記保持部(101)の内形と実質的に同じ形状を有するピストンを備える、請求項18に記載のシステム。
- 前記機械式作動装置(10)は、前記圧潰可能部(102)を前記保持部(101)の上に潰して、様々なサイズを有する容器(100)の内容物を注出することができるように構成されている、請求項18又は19に記載のシステム。
- 前記機械式作動装置(10)は、前記圧潰可能部(102)と前記保持部(101)を区切る横方向接合部(120)に至るまで前記保持部(101)の上に前記圧潰可能部(102)を潰すように構成されている、請求項20に記載のシステム。
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