JP2018538014A - 走査可能な特徴を備えたヒーリングキャップ - Google Patents

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Abstract

本出願の開示は、ヒーリングアバットメントシステム及びその使用に関する。アバットメントシステムは、アバットメントスクリューを介して歯科用インプラントに連結されるように適合されたベース部分と、さらなるスクリューによってベース部分に連結できるヒーリングキャップとを含むことができる。ヒーリングキャップは、口腔内走査システムによって走査されるか、物理的印象に転写されてベース部分の位置および向きに関する情報を伝えることができる特徴を含み得る。【選択図】図3A−3E

Description

本出願は、歯科補綴システム及び方法に関し、より詳細には、走査可能な特徴を有するヒーリングアバットメントに関する。
関連技術の説明
歯科補綴システムは、患者の顎部の欠損、例えば欠けている歯や不整合の歯を再構築するために使用できる。歯科補綴システムは、歯科用インプラント、アバットメントなどの中間構造物、及び患者の欠けた歯(複数可)を再現することができるクラウン、ブリッジまたは義歯といった最終補綴物または修復物などの構成要素を含むことができる。
歯科用インプラントの配置は段階的に行うことができる。例えば、第1段階において、歯科医は、放射線写真及び歯科模型を再検討して、歯科用インプラントの適切な配置及び軸方向の整列を判断することができる。第2段階では、歯科外科医は、粘膜組織を経て骨にアクセスすることができる。外科医は、予め製作されたスティントを使用することで、上顎骨または下顎骨を穿孔してもよい。次いで、歯科用インプラントを骨に圧入またはねじ込むことができる。治癒期間中に歯肉組織の成長を導くために、少なくとも歯肉組織の厚さに等しい高さを有するヒーリングアバットメントを、歯科用インプラントに連結することができる。
特定の処置では、歯科用インプラントが移植された後に印象を得ることがある。印象は、歯科用インプラントの上面の位置及び向きを記録するために使用することができる。次いで、上面の歯科用インプラントの位置及び向きを、患者の口腔の石または石膏類似物において再現することができる。印象の主な目的は、永続的に配置される歯科用インプラントの上面に関して、隣接する歯の大きさや形状を、歯科技工士に対し、適切に伝えることである。石膏類似物は、周囲の歯に対する上面の歯科用インプラントの向きや位置を含む、患者の口腔の正確なモデルを製作所の技工士に提示する。このモデルに基づいて、技工士は、患者の口に配置される歯科用インプラントと正確に噛合う最終修復物を構築することができる。印象プロセスを助けるために、印象用コーピングまたはデバイスを歯科用インプラントの上面に連結することができる。印象用コーピングは印象材に印象を残すか、取り上げて印象材に保持することができる。修復プロセスの最終段階で、ヒーリングアバットメントを最終修復物と交換することができる。
さらに最近になって、患者の口腔の物理的な印象を得ること及び/または石または石膏類似体を作成することの代替として、口腔内スキャナ(IOS)が現れた。そのような処置では、手持ち式口腔内スキャナを使用して、永続的に配置されるインプラント及び/または歯科用インプラントの構成及び向きに関連する隣接する歯の形状の3次元データ及び/または画像を、歯科用インプラントの頂部に連結することができるスキャンボディの使用を介して、取込むことができる。その情報は、最終修復物を設計及び/または製造するために使用できる患者の解剖学的構造の物理的モデルまたはデジタルモデルを構築するために使用できる。
現在使用されている1つのシステムは、Biomet 3iによるBellaTek Encode(登録商標) Impression Systemである。このシステムでは、BellaTek Encode(登録商標) Healing Abutmentが歯科用インプラントに連結されている。BellaTek Encode(登録商標) Healing Abutmentは、アバットメントの設計とミリングの情報を中継するノッチを含むことができ、印象用コーピングの必要性がない。BellaTek Encode(登録商標) Healing Abutmentから口腔内の走査が取得可能である。
本明細書に記載の歯科補綴システム及び方法の1つの態様は、現在のIOSシステムがある欠点を有するという認識である。例えば、BellaTek Encode(登録商標) Healing Abutmentはチタンで作られており、アバットメントに設けられるコードは複雑になり、追加の製造ステップが必要である。さらに、BellaTek Encode(登録商標) Healing Abutmentは、最終修復物が歯科用インプラントに連結される前に除去する必要がある。ヒーリングアバットメントの除去は、患者の歯茎組織を乱し、及び/または刺激する可能性がある。
したがって、いくつかの実施形態は、歯科用構成要素に連結するためのヒーリングキャップまたはスキャンボディ(以下の説明では、ヒーリングキャップは「ヒーリングキャップまたはスキャンボディ」を意味することもできる)を含む。ヒーリングキャップは、頂端部と、側面と上面とを含む冠状端部とを含むことができ、上面は、非対称形状を形成する縁部を有する。
いくつかの実施形態において、ヒーリングキャップの頂端部は、円筒状ポストの周りに離間している少なくとも1つの突起を有するインデックス部を含む。特定の実施形態で、インデックス部は、円筒状ポストの周りに等間隔に離間している6つの突起を含む。ヒーリングキャップは、ヒーリングキャップの頂端部から冠状端部まで延びる内部ボアを含み得る。非対称形状が、三日月形状を有する第1の部分と、円形を有する第2の部分とを含み得る。非対称形状は、第1の偏心を有する楕円形状を有する第1の部分と、第2の偏心を有する楕円形状を有する第2の部分とを含み得る。非対称形状は、第1の部分と第2の部分のみを有していてもよい。非対称形状は、2つの平坦な側面を含み得る。非対称形状は、x方向に長さL1を有し、y方向に長さL2を有することができ、1未満または1を超えるアスペクト比L1/L2を形成する。ヒーリングキャップの上面は平面であってよく、ヒーリングキャップの長手軸に垂直であってよい。ヒーリングキャップまたはスキャンボディの長手軸に沿って、側面が、ヒーリングキャップの冠状端部のより小さい上部直径Dtからより大きなベースの直径まで頂点へと先細になっていて、次いで、実質的に円筒形の形状でさらに頂部へと延びていてよい。
いくつかの実施形態は、先行する段落に記載されるようなヒーリングキャップを使用して最終修復物を作成する方法を含むことができる。前述の方法は、
−先行する段落に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディを口腔内スキャナで走査するステップ、または先行する段落に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディから印象を得るステップ、
−走査から得た情報を使用するステップ、または口腔内スキャナによりヒーリングキャップまたはスキャンボディから印象を得て歯科修復物を設計するステップ、
−設計された歯科修復物を製造するステップ
を含むことができる。
いくつかの実施形態において、ヒーリングアバットメントシステムは、ベース部分とヒーリングキャップを含む。ベース部分は、歯科用インプラントに取り付けられるように構成できる。ベース部分は、最終修復物を選択的に支持するように構成でき、設置された歯科用インプラントに隣接する軟組織の高さに対応する外面を有することができる。ヒーリングキャップは、ベース部分に連結されるように構成できる。ヒーリングキャップは、口腔内スキャナによって走査されるように構成されるか、ベース部分の向き及び位置に関する情報を伝える物理的印象に転写される少なくとも1つの特徴を有することができる。
いくつかの実施形態では、ヒーリングアバットメントシステムはアバットメントスクリューを含み、ベース部分はアバットメントスクリューによって歯科用インプラントに連結させる。いくつかの実施形態では、ヒーリングアバットメントシステムはまた、ヒーリングキャップをベース部分に連結するように構成されたさらなるスクリューを含んでもよく、さらなるスクリューは、アバットメントスクリューのヘッド内に保持されるように構成されたスクリュー付き端部を含む。ベース部分の冠状端部は、インデックス部を含むことができ、ヒーリングキャップは、対応するインデックス部を有する頂端部を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベース部分のインデックス部は、円周の周りに離間している少なくとも1つの凹状ローブを含み、ヒーリングキャップのインデックス部は、円筒状ポストの周りに離間している少なくとも1つの対応する突起を含む。いくつかの実施形態では、ベース部分のインデックス部は、円周の周りに離間する6つの凹状ローブを含み、ヒーリングキャップのインデックス部は、円筒状ポストの周りに離間する6つの対応する突起を含む。ヒーリングキャップの冠状端部は、側面および上面を含むことができ、上面は、非対称形状を形成する縁部を有することができる。いくつかの実施形態において、ヒーリングキャップは、三日月形状を有する第1の部分と、円形を有する第2の部分を有する上部の非対称形状を有する。非対称形状は、x方向に長さL1を有し、y方向に長さL2を有することができ、1未満または1を超えるアスペクト比L1/L2を形成する。ヒーリングキャップの上面は平面であってもよく、ヒーリングキャップの長手軸に垂直であってもよい。
いくつかの実施形態は、先行する段落に記載されるようなヒーリングアバットメントシステムを利用して最終修復物を作成する方法を含み得る。
いくつかの実施形態は、先行する段落に記載されるようなヒーリングアバットメントシステムを使用する方法を含むことができ、それにおいて、ベース部分がセメント保持型最終修復物及びスクリュー保持型補綴物構成要素の双方を選択的に支持するように使用される。
いくつかの実施形態において、歯科的方法は、患者の顎骨に設置された歯科用インプラントにベース部分を取り付けること、ヒーリングキャップをベース部分に連結すること、ヒーリングキャップを口腔内スキャナで走査することまたはヒーリングキャップから印象を得ること、走査から得た情報を使用して、または口腔内スキャナによりヒーリングキャップから印象を得て、最終修復物を設計すること、ヒーリングキャップをベース部分から取り外すこと、及び最終修復物をベース部分に連結することを含む。
いくつかの実施形態は、歯科用インプラントに連結するためのスキャンボディを含むことができる。スキャンボディは、頂端部と、側面と上面とを含む冠状端部とを含むことができ、上面は、非対称形状を形成するような縁部を有する。
いくつかの実施形態では、スキャンボディの頂端部は、円筒状ポストの周りに離間している少なくとも1つの突起を含むインデックス部を含み得る。インデックス部は、円筒状ポストの周りに等間隔に離間する6つの突起を含み得る。スキャンボディは、ヒーリングキャップの頂端部から冠状端部まで延びる内部ボアを含み得る。いくつかの実施形態において、非対称形状は、三日月形状を有する第1の部分と、円形を有する第2の部分を含む。非対称形状は、x方向に長さL1を有し、y方向に長さL2を有することができ、1未満または1を超えるアスペクト比L1/L2を形成する。
いくつかの実施形態は、先行する段落に記載されるスキャンボディを利用して最終修復物を作成する方法を含み得る。
いくつかの実施形態において、アバットメントシステムは、骨レベルの歯科用インプラントに取り付けられるように構成されるベース部分を含む。ベース部分は、最終修復物を選択的に支持し、設置された骨レベルの歯科用インプラントに隣接する軟組織の高さに対応する外面を有するように構成される。ベース部分は、インデックス部を含む冠状端部を有することができ、この場合ベース部分のインデックス部が、円周の周りに離間する6つの凹状ローブを含む。
いくつかの実施形態は、ベース部分がセメント保持型最終修復物及びスクリュー保持型補綴物構成要素の双方を選択的に支持するように使用される、先行する段落に記載のアバットメントシステムの使用を含み得る。
いくつかの実施形態は、ベース部分がヒーリングキャップを補助するために使用される、先行する段落に記載のアバットメントシステムの使用を含み得る。
本発明、及び先行技術に対して達成された利点を要約する目的のために、本発明の特定の目的及び利点を本出願に記載してきた。必ずしもそのような目的または利点のすべてが、本発明の特定の実施形態に従って達成されるとは限らないことを理解されたい。したがって、例えば、本明細書に教示または示唆され得るような他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示された1つの利点または利点の群を達成または最適化するように、本発明を実施または実行できることを、当業者は認識する。
これらの実施形態のすべては、本明細書に開示されている本発明の範囲内にあることを意図している。添付の図面を参照した以下の実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの及び他の実施形態が当業者に容易に明らかになるが、本発明は開示されたいかなる特定の実施形態(複数可)にも限定されない。
本開示の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより十分に明らかになる。これらの図面は、本開示に従ったいくつかの実施形態のみを描写し、その範囲を限定することを考えているものではない旨を理解しながら、本開示は、添付の図面を使用することにより、さらなる特異性及び詳細と共に記載される。
図1Aは、一実施形態によるアバットメントシステムのベース部分の側方断面図である。図1Bは、図1Aのベース部分の側方斜視図である。 図1Cは、別の実施形態によるベース部分の側方斜視図である。図1Dは、図1Cのベース部分の側面図である。図1Eは、図1Cのベース部分の上面図である。図1Fは、図1Dの線A−Aから得られた図1Dのベース部分の断面図である。 歯科用インプラントに取り付けられた図1Aのベース部分の側方断面図である。 図2Aの構成の斜視図である。 スクリュー保持型最終修復物と一緒に連結された、図2Aのベース部分及び歯科用インプラントの断面の斜視図である。 セメント保持型最終修復物を支持できる最終アバットメントと一緒に連結された、図2Aのベース部分及び歯科用インプラントの断面の斜視図である。 一実施形態によるスクリュー保持型最終修復物またはセメント保持型最終修復物を備える図2Aのベース部分を使用する方法のフローチャートである。 図3Aは、一実施形態によるヒーリングキャップの底面図である。図3Bは、図3Aの線A−Aから得られた図3Aのヒーリングキャップの側方断面図である。図3Cは、図3Aのヒーリングキャップの上面図である。図3Dは、図3Aのヒーリングキャップの側面図である。図3Eは、図3Aのヒーリングキャップの側方斜視図である。 図4Aは、図1Cのベース部分及び図3Aのヒーリングキャップと一緒になった図2Aの歯科用インプラントの側面図である。図4Bは、線4B−4Bから得られた図4Aの構成の側方断面図である。 図5A及び図5Bは、第1の構成のヒーリングキャップの側方斜視図及び上面図である。図5C及び図5Dは、第2の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図5E及び図5Fは、第3の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図5G及び図5Hは、第4の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。 図6Aは、一実施形態によるヒーリングキャップの底面図である。図6Bは、図6Aのヒーリングキャップの側面図である。図6Cは、図6Aのヒーリングキャップの上面図である。図6Dは、図6Aのヒーリングキャップの側方斜視図である。図6Eは、図6Bの線6E−6Eから得られる図6Aのヒーリングキャップの断面図である。 図7A及び図7Bは、第1の構成のヒーリングキャップの側方斜視図及び上面図である。図7C及び図7Dは、第2の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図7E及び図7Fは、第3の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図7G及び図7Hは、第4の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。 図8Aは、一実施形態によるヒーリングキャップの底面図である。図8Bは、図8Aのヒーリングキャップの側面図である。図8Cは、図8Aのヒーリングキャップの上面図である。図8Dは、図8Aのヒーリングキャップの側方斜視図である。図8Eは、図8Bの線A−Aから得られる図8Aのヒーリングキャップの断面図である。 図9Aは、一実施形態によるヒーリングキャップの底面図である。図9Bは、図9Aのヒーリングキャップの側面図である。図9Cは、図9Aのヒーリングキャップの上面図である。図9Dは、図9Aのヒーリングキャップの側方斜視図である。図9Eは、図9Bの線9E−9Eから得られる図9Aのヒーリングキャップの断面図である。 本開示の特定の実施形態による方法のフローチャートである。 本開示の特定の実施形態によるシステムである。 本開示の特定の実施形態による方法のフローチャートである。 図13Aは、一実施形態によるヒーリングキャップの底面図である。図13Bは、図13Aの線A−Aから得られる図13Aのヒーリングキャップの側方断面図である。図13Cは、図13Aのヒーリングキャップの上面図である。図13Dは、図13Aのヒーリングキャップの側面図である。図13Eは、図13Aのヒーリングキャップの側方斜視図である。 図14A及び14Bは、第1の構成のヒーリングキャップの側方斜視図及び上面図である。図14C及び図14Dは、第2の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図14E及び図14Fは、第3の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。図14G及び図14Hは、第4の構成のヒーリングキャップの一実施形態の側方斜視図及び上面図である。 図15Aは、本発明によるヒーリングキャップの側方斜視図である。図15Bは、異なる縮尺の、図15Aのヒーリングキャップの側面図である。
補綴システム及び方法の実施形態を、添付の図面を参照しながらこれから説明する。図面全体において、同様の参照符号は、同様のまたは類似の要素を参照する。いくつかの実施形態、例及び図解を以下に開示しているが、本明細書に記載された発明は、具体的に開示された実施形態、例及び図解を超えて拡張され、本発明及び明白な修正、その組合わせ及び副次的な組合わせ、及び/またはその均等物の他の用途を含み得ることが当業者に理解されるだろう。本明細書に提示された説明で使用される用語は、まさに本発明の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と共に使用されているため、限定的に解釈することを意図していない。さらに、本発明の実施形態は、いくつかの新規の特徴を含むことができ、単一の特徴がその望ましい属性を単独で担うものでも、本明細書に記載された本発明を実施するために不可欠なわけでもない。
特定の用語は、参照の目的のみのために以下の説明で使用する場合があり、そのため、限定することを意図するものではない。例えば、「上方」及び「下方」などの用語は、参照がなされている図面における方向を示す。「近位」、「遠位」、「頂部」、「前部」、「後部」、「冠状」、「後部」及び「側部」などの用語は、論じている構成要素または要素を説明する本文及び関連する図面を参照して明らかにされる、一貫性があるが任意の参照の枠組みの中で、構成要素または要素の諸部分の向き及び/または位置を記載している。そのような用語は、特に上記の単語、その派生語、及び同様の意味の単語を含み得る。
記載されるように、特定の実施形態は、顎顔面用補綴システム及びこのシステムを使用する方法に関する。図10を参照すると、実施形態は、ヒーリングキャップ1を対象とし、これは、ひいては歯科用インプラント3に連結することができるベース部分2に連結することができる。一実施形態では、歯科用インプラント1は、下記のように骨レベルの歯科用インプラントであってよい。修正構成では、ヒーリングキャップ1は、歯科用インプラント3、または歯科用インプラント3とヒーリングキャップ1との間の1つまたは複数の中間構成要素に、直接連結することができる。しかし、ヒーリングキャップ1をベース部分2に連結することは、以下に説明するような特定の利点を有する。例えば、ヒーリングキャップ1とベース部分2とが一緒に連結されると、ヒーリングアバットメントシステム6を形成することができ、それは2つの部分がベース部分2及びヒーリングキャップ1である2ピースのヒーリングアバットメントとみなすことができる。このようなシステムでは、軟組織の成長を導くようにベース部分を構成することができる。以下に特定の構成で説明するように、ベース部分1は、治癒期間後に除去する必要がなく、最終修復物の一部を形成することができる。したがって、ヒーリングアバットメントシステム6のベース部分2は除去する必要がなく、これにより、ひいては軟組織へ害を与えることが減少する。
以下で説明するように、ヒーリングアバットメント1は、ヒーリングキャップ1が走査システムによって走査されると、ベース部分2及び/またはインプラント3の位置及び向きに関する情報が、ヒーリングキャップ1の上面5の形状、及び患者の解剖学的構造に対する上面5の位置及び向きに基づいて推定できるように、上面5を構成することができる。また、いくつかの構成で、上面5は、ヒーリングキャップ1、ベース部分2及び/または歯科用インプラント3の物理的特性、例えば、構成要素の大きさ、直径、高さ、製造元、またはプラットフォームの種類に関する情報を伝達するまたは伝えるために利用できる特性を有していてもよい。
図10に示すように、一実施形態では、ヒーリングキャップ1及びベース部分2は、歯科用インプラント3に連結してもよく、第1の期間中に歯科用インプラントに連結したままであってもよく、また一実施形態で、この第1の期間は治癒期間に対応させてもよく、その間で歯肉組織をベース部分2によって形作ることができる。上述したように、このような構成では、ベース部分2及びヒーリングキャップ1は、ヒーリングアバットメントシステム6を形成することができ、これは、2ピースのヒーリングアバットメントとみなすことができ、この場合2つの部分はベース部分2とヒーリングキャップ1である。第1の期間の後、ヒーリングキャップ1をベース部分2から取り外すことができ、最終修復物4または最終修復物の一部を、ベース部分2に取り付けることができる。このような構成では、設置後にベース部分2を歯科用インプラント3から取り外す必要はない。ベース部分2は、患者の軟組織に接触するように構成することができ、したがって、ヒーリングキャップ1を除去し、最終修復物をベース部分2に連結するときに、ベース部分2が接触する軟組織の部分に与える害が減る。上述のように、ヒーリングキャップ1は上面5を有することができ、その形状は、ヒーリングキャップ1、ベース部分2及び/または歯科用インプラント3の位置、向き及び/または物理的特性に関する情報を伝えることができる。以下で説明するように、上面5は、口腔内スキャナの使用及び/または物理的印象の使用を通じて記録及び/または測定することができる。ヒーリングキャップ1の多くの実施形態がベース部分2の使用と組合わせて記載され、示されているが、他の実施形態では、ヒーリングキャップ1は、ベース部分2なしで、またはベース部分2と歯科用インプラント3及び/またはヒーリングキャップ1の間に配置された1つまたは複数の追加の構成要素と共に使用できる。したがって、いくつかの実施形態では、ヒーリングキャップ1は、ベース部分2または歯科用インプラント3の向き及び位置を判定するために使用するスキャンボディとして機能することができる。
ここで図1A及び1Bを参照すると、これらの図面は、アバットメントシステム12(図2B参照)のベース部分10の実施形態を示す。これは本明細書に記載のヒーリングキャップの特定の実施形態と組合わせて使用することができる。特定の実施形態では、ベース部分10は、2013年6月29日に出願された、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2014/0011160号(米国特許出願第13/931,118号)に記載されているように、セメント保持型最終修復物及び/またはスクリュー保持型補綴物構成要素の両方と共に使用できるという点で、「自在」と記述される。さらに、特定の実施形態では、ベース部分10は、歯科用インプラントに連結され、ヒーリングキャップがベース部分10に連結される治癒期間中に歯科用インプラントに連結されたままにすることができる。そのような実施形態では、ヒーリングキャップは除去して、最終アバットメント、最終修復物、または最終修復物の一部と交換することができるのに対し、ベース部分10は歯科用インプラントに連結したままにすることができる。このようにして、ベース部分10は適所に留まることができ、これは患者の歯肉組織に対する外傷を、好適にも低減することができる。
ベース部分10は好ましくは1ピースに作られ、例えばチタンまたはセラミック材料(例えばジルコニア)で作ることができる。図1A及び1Bに示すように、ベース部分10は、冠状端部14及び頂端部16を有することができる。冠状端部14において、ベース部分10は、ベース部分10の外周に平坦な円周状上面18を有することができる。平坦な円周状上面18は、対応する平坦な表面を有する別の構成要素に対してセメントなどがない状態で、効果的な封止を可能にできる。
平坦な円周状上面18は、内周部20を有することができ、それは円形であってもよい。内周部20は、図解している実施形態では、内周部20の周りに均一に分布された1つ以上の凹状ローブ22a〜cの形態である少なくとも1つのインデックス要素を収容することができる。図解している実施形態は、ベース部分10の内側壁24に、内周部20から頂部まで延びることができる3つの凹状ローブ22a〜cを含む。インデックス要素及び内周部がインデックス部25を形成し、それは、ベース部分10に取り付けられる対応するインデックス要素を有する構成要素の回転(ベース部分10の長手軸26の周りの回転)を防止することができる。このような構成要素は、例えば、スクリュー保持型の単一の修復物(クラウン)または本明細書に記載のヒーリングキャップなどのヒーリングキャップであってもよい。しかし、特定の実施形態で、対応するインデックス部25のない構成要素を使用することがある。このような構成要素は、内周部20に対応する円形の接触面のみを有することができる。インデックス部25の他の構成が可能であり、例えば、凹状ローブ22a〜cの代わりに凸状ローブ(図示せず)が、特定の実施形態、及び/または他の構成及び組合わせのインターロック式突起部及び凹部で使用可能であることが理解される。また、インデックス要素の数は変更してもよい。例えば、図1C〜Fは、インデックス部25’が内周部20の周りに均一に分布した6つの凹状ローブ22’a〜fを含むベース部分10’の実施形態を示す。
最終修復物を設計する場合、患者の解剖学的構造に対する上面18、18’の位置及び向き、及び/またはベース部分10の長手軸に対するインデックス部25、25’の向きを正確に知ることが有用であり得る。具体的には、上面18及び/またはインデックス部25、25’の位置及び向きは、最終修復物またはその一部を設計するために使用できる。このようにして、最終修復物は、設置時に最終修復物が所望の位置に配置されるように、上面18、18’及び/またはインデックス部25、25’と正確に噛合うことができるように構成し得る。
図1A〜Bに戻って参照すると、ベース部分10は、平坦な円周状上面18から頂部まで延び、軟組織または歯茎に曝されるために考案された外面28を有することができる。外面28は、その高さH(図1Dに示しているようにベース部分10の長手軸の方向で測定される)よりも長い長さL(湾曲した外面28に沿って測定される距離)を有してもよく、軟組織の接触する長さを増加させ、軟組織の健康状態を改善し、及び/または軟組織の付着を促進するようにする。長さLは、例えば約2.5mmとすることができ、一方で高さは約1.0〜5.0mmとすることができる。
また、ベース部分10の限られた高さまたは低い外形によって、歯科用インプラントの不必要な装填なしでの治癒が可能になり得る。
外面28は、例えば、その冠状端部と頂端部との間で少なくとも部分的に湾曲していてもよい。図1A〜Bに示す実施形態では、湾曲した外面28は、より大きな冠状部直径D1からより小さい冠状部直径D2まで、先ず凸形状30aに、次いで凹形状30bに延びる。修正実施形態において、他の構成も可能である。例えば、外面28は、互いに対して傾斜した直線部分を含むことができる。
上述したように、インデックス部25’が6つの凹状ローブ22’a〜fを含み得る図1C〜Fの図解された実施形態に戻って参照すると、外面28’は他の構成を有することができる。この実施形態では、湾曲した外面28’は、より大きな冠状部直径D1’からより小さい冠状部直径D2’まで、最初は凸形状30a’に、次いで凹形状30b’に延び、図1A〜図1Bの実施形態と比較して、緩やかに先細になる。
修正実施形態では、外面28、28’に1つまたは複数の円周または環状の溝(図示せず)を設けることができ、それによって軟組織の十分な長さ及び追加の幾何学的なロックが確立され得る。また、外面28、28’の下側(頂部)部分は、安定化を改善するために粗面化してもよい。
外面28は、ベース部分10の外面32内に頂部へと移行することができる。外面32は、一般に、以下にてさらに説明するように、骨レベルの歯科用インプラントなどの歯科用インプラントの内部接続面に当接するように適合される。外面32は、ベース部分10の長手軸26に対して直線であるが傾斜していて、ベース部分10の頂端部14に向かって直径が小さくなるようにしてもよい。換言すれば、円錐形またはテーパ状部分が、ベース部分10に形成されている。代替的な実施形態(図示せず)において、外面は、ベース部分10がどのようなインプラントに取り付けられるべきかに応じて、ベース部分10の長手軸26に対して平行であってもよい。
頂端部14において、図1A〜B及び図1C〜Dのベース部分10、10’は、インターロック部34を備えることができる。インターロック部34は、歯科用インプラントのインターロック凹部内に嵌合するような大きさの外側の略六角形の形状を含むことができる。図1A〜B及び図1C〜Dの図解された実施形態の外面32及びインターロック部34は、ベース部分10、10’が歯科用インプラントの内部接続部、特にNobel Biocare(登録商標)によって販売されているNobelActive(登録商標)歯科用インプラントの六角形のインターロックとの内側の円錐状の接続部と噛合うように構成されている。しかし、修正実施形態で、ベース部分10、10’の頂端部14は、他のタイプの接続の特徴および/または他の歯科用インプラント、例えば、外側の六角形接続部、3つのインターロックチャネルのあるNobelReplace(登録商標)インプラント(例えば、米国特許第8,721,335号を参照)と噛合うように形成することができる。
ベース部分10は、冠状端部14から先端部16に延び、ベース部分10の長手軸26と一致する内部ボア36を含むことができる。内部ボア36は、内側のスクリューを支持するためのシート38を含むことができる(以下で説明する)。
上述したように、図1C〜Fは、ベース部分10’の実施形態を示し、それにおいてインデックス部25’が内周部20の周りに均一に分布された6つの凹状ローブ22a’〜f’を含み、外面28’が、図1A〜Bの実施形態と異なる様式で形成され得る。そうでない場合、図1C〜図1Fの実施形態は、図1A〜Bの実施形態と類似していてよく、そのため類似した特徴や構成要素は、類似した構成要素を示すために、同じ参照符号が付され、参照符号には付加的な「’」を追加している(例えば、16’、18’、34’、36’、38’など)。本明細書に具体的に記載されていないそのような特徴及び構成要素に関するさらなる詳細及び他の実施形態については、図1A〜Bを参照にした上記の説明を参照することができる。
図2A〜Bは、歯科用インプラント40に取り付けられた図1A〜Bのベース部分10を示す。歯科用インプラント40は、「骨レベル」の歯科用インプラントであってもよく、歯科用インプラント40が顎骨46に設置されるとき、その冠状端部42が、患者の顎骨46の縁部または頂部44と実質的に同じ高さに配置することを意図したものであることを意味する。歯科用インプラント40は、例えば、その内容が参照により本明細書に組み込まれるWO2008/128757A2号に開示されているタイプであってよい。しかし、上記のように、他の歯科用インプラントも同様に使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、骨レベルのインプラントではない歯科用インプラントが使用でき、及び/またはいくつかの実施形態では、他のタイプの接続の特徴を有する歯科用インプラントを使用できる。図1C〜Fのベース部分10’は、本明細書に記載され、図4A〜Bに示されるのと類似した様式で、歯科用インプラント40に連結できる。
歯科用インプラント40は、歯科用インプラント40の冠状(または近位)端部42に対して開いている内部接続接触面を含むことができる。内部接続接触面は、円錐形チャンバ48、六角形のインターロック凹部50、及び雌ねじ部52を備える。円錐形チャンバ48は、組織レベルのアバットメント部分10の外面32と適合する傾斜した内部接続面54を有する。
使用時には、ベース部分10、10’は、図2A〜Bに示すように、アバットメントスクリュー56を介して骨レベルの歯科用インプラント40に取り付けることができる。アバットメントスクリュー56は、アバットメントシステム12に含むことができる。アバットメントスクリュー56は、歯科用インプラント40の雌ねじ部52に係合するための頂部外側の雄ねじ部58を有することができる。さらに、アバットメントスクリュー56は、ベース部分10のシート38に当接することができるヘッド60を有する。ヘッド60は、冠状の雌ねじ部62を有することができる。アバットメントスクリュー56を固く締めたら、ベース部分10を、歯科用インプラント40及び整合面32及び54に確りと取り付けることができ、効果的で緊密な封止を作成することができる。
また、図2Aでわかるように、ベース部分10の外面28の高さHは、設置された骨レベルの歯科用インプラント38に隣接する軟組織64の高さに対応してもよい。
アバットメントシステム12は、最終修復物(例えば、図2Eに示しているようなセメント保持型最終修復物66、及び/または図2Cに示しているようなスクリュー保持型最終修復物68、及びその全体が本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2014/0011160号に記載されているもの)、ならびに図3A〜9に関して以下に記載しているようなヒーリングキャップを支持するために使用できる。言い換えれば、最終修復物(セメント保持型66またスクリュー保持型68)またはヒーリングキャップのいずれかを、同じベース部分10、10’を用いて支持することができる。また、アバットメントシステム12は、カバースクリュー、バーなどの他のスクリュー保持型の補綴物構成要素、及び他のセメント保持型補綴物構成要素を支持することができる。アバットメントシステム12はまた、2ピースの軟組織レベルの歯科用インプラントとみなすこともでき、それにおいて2つの部分は、(骨レベルの)歯科用インプラント40及び(軟組織レベルの)アバットメント部分10、10’である。図2Cに示すように、図解された実施形態では、スクリュー保持型最終修復物68は、アバットメントスクリュー56の雌ねじ部62に係合するための頂部外側の雄ねじ部67を有するスクリュー69によって、ベース部分10に連結することができる。図解の構成では、スクリュー69は、スクリュー保持型最終修復物68の内部ボア内のシートに当接して、スクリュー保持型最終修復物68をベース部分10に固定するヘッドを有することができる。図2Dに示すように、セメント保持型最終修復物66は、アバットメントスクリュー56の雌ねじ部62に係合するための頂部外側の雄ねじ部67を有するスクリュー69によってベース部分に同様に連結することができる最終アバットメント65によって、支持することができる。最終アバットメント65は、最終修復物66を最終アバットメント65に固定するためのセメントを保持するための溝及び/または隆起部(図2D参照)を含むことができる。
図2Eを参照すると、使用の一実施形態で、骨レベルの歯科用インプラント40は、それ自体既知の方法で、(a)患者の顎骨46に外科医によって設置され得る。歯科用インプラント40は、歯科用インプラント40の冠状端部42が顎骨46の上縁44と実質的に同じ高さになるように設置することができる。次に、設置後、ベース部分10を、(b)アバットメントスクリュー56により、外科医が歯科用インプラント40に取り付ける。このベース部分10は、通常、インプラント40に取り付けられた後は取り外さない。ここで、外面28は、軟組織64に曝されている。ベース部分10は、歯科用インプラント40が設置された直後、歯科用インプラント40に取り付けてもよい。以下に説明するように、使用の一実施形態では、ヒーリングキャップをベース部分10に連結することができ、治癒期間中にベース部分に連結したままにすることができる。典型的には外科医と同じ人物ではない歯科医は、ベース部分からヒーリングキャップを取り外すことができるので、その後、(c)セメント保持型最終修復物66とスクリュー保持型最終修復物68のどちらを使用すべきかを自由に決定または選択する。
図3A〜Eは、上述したアバットメントシステム12、特に、図1C〜Eのベース部分10’に使用することができる、6つの突出部を有するインデックス部25’を含むヒーリングキャップ72の実施形態を示している。ヒーリングキャップ72は、さらなるスクリュー74(図4A〜B参照)を介してベース部分10’に取り付けられるように構成することができる。さらなるスクリュー74は、アバットメントシステム12に含まれてもよい。図3A〜Eのヒーリングキャップは、修正実施形態で、図1C〜Eに関して上述したベース部分10’と噛合うように構成されているが、ヒーリングキャップ72は、異なる形状(例えば、図1A〜Bのベース部分10及び/または外面などの異なる形状のインデックス形状)を有するベース部分10’、及び/または歯科用インプラントまたは別の中間構成要素に直接噛合うよう構成することができる。すなわち、ヒーリングキャップ72のある種の特徴は、後述するように、ヒーリングキャップとベース部分10’を組合わせることに特定の利点があるのだが、ベース部分10’と組合わせて使用することに限定されていない。例えば、ベース部分10’は、治癒フェーズ中に患者の体内に留まり、最終修復物の一部を形成することができ、したがって、設置後に取り外す必要はない。この構成の利点は、ベース部分10’を取り囲む軟組織への害が低減されることである。
ヒーリングキャップ72は、図4A及び4Bで分かるように、ベース部分10の冠状端部14に少なくとも部分的に適合する頂端部76を有することができ、ベース部分10’とヒーリングキャップ72との間の効果的な封止が達成できるようにする。ヒーリングキャップ部72は、その冠状端部80と頂端部76との間に延びる内部ボア78をさらに備えることができる。内部ボア78には、シート82がある。したがって、頂端部76は、ベース部分10’のインデックス部25’に相当するインデックス部77を有していてもよい。したがって、図解された構成では、インデックス部77は、6つの凹状ローブ22’a〜fに相当する6つの突起79a、79b、79c、79d、79e、79fを含むことができる。6つの突起79a〜79fは、ベース部分10、10’の内周部20と一致する円筒状ポスト63の周りに等しく離間していてもよい。上述したように、頂端部76は、2つの構成要素間の回転を防止する目的がある場合に、ベース部分10、10’のインデックス部25、25’の構成に応じて、他の構成を有することができる。他の実施形態で、回転の防止、及び/または2つの部分間のインデックスを必要としない実施形態では、インデックス部77なしで頂端部76を形成することができる。
使用時には、ヒーリングキャップ部72は、さらなるスクリュー74(図4A〜B参照)によってベース部分10に取り付けることができる。さらなるスクリュー74は、アバットメントスクリュー56の雌ねじ部62に係合するための頂部外側の雄ねじ部88を有することができる。さらに、さらなるスクリュー74は、ヒーリングキャップ72のシート82に当接するヘッド90を有することができる。ヘッド90は、冠状ツールソケット92を有することができる。さらなるスクリュー74を固く締めると、ヒーリングキャップ72はベース部分10に確りと取り付けられる。上述のように、このような構成では、ベース部分10’とヒーリングキャップ72は、ヒーリングアバットメントシステム75を形成でき、これは2ピースのヒーリングアバットメントとみなすことができ、この場合2つの部分はベース部分10’とヒーリングキャップ75である。
図3Dを参照すると、ヒーリングキャップ72の冠状端部は、患者の解剖学的構造に依存して、治癒期間中に軟組織の成長を導き、及び/または歯茎組織の上方に延びるように適合され得る外面86を有する。したがって、特定の構成では、外面86は、置換される天然歯の歯肉部分と同様の輪郭を有することができる。したがって、外側面は、ヒーリングアバットメント72の長手軸に沿って測定された高さHを有することができ、これは、ヒーリングアバットメント72がベース部分10、10’に配置され、冠状端部80の下面71がベース部分10、10’の上面18、18’に接触するとき、ヒーリングアバットメント72の高さHと一致する。外面は、ヒーリングキャップ72の冠状端部80のより短い上部直径Dtから、冠状端部80の下端部、及びベース部分10、10’の上面18、18’の冠状部直径D1、D1’に概ね一致し得る頂端部76の上方におけるより長いベースの直径Dbまで、先細にすることができる。以下で説明するように、ヒーリングキャップ72の冠状端部80は、ヒーリングキャップ72、ベース部分10及び/または歯科用インプラント40についての情報を伝えるために使用できる形状も有する。
図3C及び3Eを参照すると、冠状端部は、ヒーリングキャップ72の上面98を形成する。上面98は、非対称形状を形成する縁部96を有することができる。図3Cを参照すると、縁部96によって形成される非対称形状は、より円形の第2の部分106に接合された三日月形状を有する第1の部分104を含むことができる。図解された実施形態では、縁部96は、第1またはx方向に長さL1、第2またはy方向に長さL2を有する形状を画定し、1よりも小さいアスペクト比L1/L2を図解された実施形態で形成する。他の実施形態では、アスペクト比L1/L2は1より大きくてもよい。図解された実施形態で、非対称形状は、略楕円形または丸い形状であるが、修正実施形態では、上面98は、台形などの異なる非対称形状を形成することができる。図解された実施形態では、上面98は、平面であり得、またヒーリングキャップ72の長手軸に垂直であり得る。修正構成では、上面98は、ヒーリングキャップ72の長手軸に対して角度を形成することができ、及び/または1つ以上の湾曲面及び/または平坦な面を形成してもよい。
上面の縁部96は、例えば、縦断面で見た場合、傾斜した縁部または丸みを帯びた縁部であってよい。言い換えれば、上面98と外面とを接合または橋渡しする表面96は、傾斜しているか丸みを帯びているか、または鋭い縁部なしにすることができる。この丸みを帯びているか傾斜した形状は、鋭い縁部を回避し、軟組織が傷害を負う潜在可能性を回避するので、患者の快適性に対して有益である。この形状は、臨床医が手動で鋭利な縁部を滑らかにする必要がないため、臨床上のワークフローの効率化にも役立つ。
さらに、鋭角を有する先行技術のヒーリングキャップは、患者の口内に鋭い縁部を残すべきではないため、その配置時に修正する必要がある。したがって、配置時に鋭い縁部を修正する必要がある。このため、鋭い縁部を除去する前の配置時に走査を行う。しかし、治癒プロセスの前に実行したこの走査は、数ヶ月かかる可能性がある治癒プロセス後の患者の口頭部の状況を反映しておらず、したがって正確ではない。上記の傾斜したまたは丸みを帯びた縁部を有する本発明のヒーリングキャップは、これらの問題を解決する。傾斜したまたは丸みを帯びた縁部は、様々な図面に見られるように、本発明のすべての実施形態で使用することができる。
後述するように、ヒーリングキャップ72の上面98の非対称形状は、患者の体内にあるベース部分10、10’の上面16、16’及び/またはインデックス部25、25’の向き及び位置を判定するために使用することができる。例えば、一実施形態では、口腔内走査システム350(図11参照)は、ヒーリングキャップ72の上面98及び患者の解剖学的構造の周囲構造(例えば、隣接する歯、歯茎組織及び/またはインプラントまたはアバットメント)の画像を取込むことができる。この情報は、分析システム310に転送することができる。分析システム310は、形状マッチングを利用して、患者の解剖学的構造に対するヒーリングキャップ72の向き及び位置を特定することができる。このような構成では、上面98を用いてヒーリングキャップ72の長手方向の中心軸、ひいてはヒーリングキャップ72が取り付けられるベース部分10、10’の長手方向の中心軸を計算することができる。上面98は、ヒーリングキャップ72の空間内の位置を決定するためにも使用することができる。ヒーリングキャップ72の大きさ及び形状が既知である場合、上面16、16’及び/またはインデックス部25、25’の位置及び向きのベクトルは、ヒーリングキャップ72の上面98の位置及び向きから判定することができる。
1つの構成では、ヒーリングキャップ72のタイプは、入力装置330(例えばコンピュータのキーボードまたはマウス)を介して使用者340によって分析システム310に入力することができ、分析システム310に、物理的構造(例えば、ヒーリングキャップの高さ及び直径)に関する情報を提示することができる。上述したように、ヒーリングキャップ72の既知の物理的構造を上面98の位置及び向きと組合わせて、インデックス領域の向きを含む、ベース部分10の上面16,16’の向き及び位置を判定することができる。このようにして、分析システム310の使用者340は、ベース部分10と正確に噛合うことができる最終修復物370を設計することができる。特定の構成では、使用者340は、コンピュータスクリーン320または同様の装置で最終修復物を見る、及び/またはコンピュータスクリーン330を使用して最終修復物の計画を立て、設計することができる。最終修復物の形状及び構成に関する製造データ355は、製造設備360に送信することができる。製造設備360は、製造データに従って最終修復物370を製造することができる。
加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面98の形状は、ヒーリングキャップ72の高さまたはヒーリングキャップ72の直径などの、ヒーリングキャップ72の物理的特性を特定するために使用することもできる。つまり、特定の構成では、分析システム310は、上面98の形状をヒーリングキャップの上面の形状の格納されたライブラリと一致させることができ、この様式では、分析システム310は、走査システム300により、走査されたヒーリングキャップのタイプを判定できる。分析システム310は、次に、ヒーリングキャップの物理的特性(例えば、ヒーリングキャップの高さ、直径及び/またはタイプ)を自動的に判定することができ、これは、ベース部分10、10’の上面18、18’の向き及び位置、及び/またはインデックス部25、25’の向きを判定するために、ヒーリングキャップ72の上面の向き及び位置と組合わせて使用できる。別の実施形態では、分析システム310は、上面98の表面をヒーリングキャップの格納されたライブラリと照合する代わりに、またはそれに加えて、上面98のアスペクト比L1/L2及び/または上面98の別の特性(例えば、面積、幅の長さ、形状)を計算することができ、それは、走査されたヒーリングキャップの物理的特性を判定し特定するために使用することができるアスペクト比のライブラリリストと、比較することができる。
加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面98の形状は、ベース部分10、10’のインデックス部25、25’(上述のように)、ベース部分10、10’の高さ、ベース部分10、10’の直径、及び/またはベース部分10、10’の種類などのベース部分10の特徴を特定するために使用することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、形状は、歯科用インプラント40の種類、歯科用インプラント40の直径、及び患者の歯科用インプラント40の角度方向及び/または位置を含む歯科用インプラント40の特性を特定することもできる。
ヒーリングキャップ72の利点は、ヒーリングキャップが、ヒーリングキャップ72の位置及び向き、及び/またはヒーリングキャップ72の周りの物理的特性に関する情報を伝達するために情報マーカーを含む必要がないことである。すなわち、ヒーリングキャップ72に加えられる情報マーカーの代わりに、ヒーリングキャップ72の位置及び向き、及び/またはヒーリングキャップ72の物理的特性に関する情報は、形状の適合する表面及び/またはそのような情報を判定するための形状のアスペクト比(または形状の他の導出された特性)の使用によって、上面82の形状から導出できる。
図5A〜5Hは、図3A〜Eに関して上述したように構成されているが異なる高さ及び直径を有する4つの異なるヒーリングキャップ72a、72b、72c、72eのセットを示す。図5A〜B及び図5C〜Dは、異なる冠状部直径D1、D1を有するが、同じヒーリングキャップの高さHを有するベース部分10、10’と噛合わせるための異なるベースの直径Dbを有するヒーリングキャップ72、72bを示す。図5E〜F及び図5G〜Hは、異なる冠状部直径D1、D1を有するが、同じヒーリングアバットメントの高さHを有するベース部分10、10’と噛合わせるための異なるベースの直径を有するヒーリングキャップ72c、72dを示す。図5E〜F及び図5G〜Hのヒーリングキャップ72c、72dは、図5A〜B及び図5C〜Dのヒーリングキャップ72a、27bと比較して、より大きな高さHを有することができる。図解している実施形態では、図5A〜Bのヒーリングキャップ72aは、図5E〜Fのヒンジキャップ72cと同じベースの直径Dbを有し、図5C〜Dのヒーリングキャップ72bは、図5G〜Hのヒーリングキャップ72dと同じベースの直径Dbを有する。1つの構成で、歯科医は、異なるベースの直径Db及び異なる高さHを有するヒーリングキャップのセットを備えることができる。異なるベースの直径Dbのヒーリングキャップは、異なる冠状部直径D1、D1のベース部分10、10’に接続するように構成することができ、異なる高さHのヒーリングキャップは、様々な患者の計画がある状況で、及び/または歯科医が望むように、使用することができる。
図5A〜Hに示すように、図解された実施形態では、図解されたヒーリングキャップ72a〜dの大きさに亘って上面98の縁部96の形状は実質的に同じである。上述のように、分析システム310は、形状マッチングを利用して、患者の解剖学的構造に対するヒーリングキャップ72の向き及び位置を特定することができる。1つの構成では、アバットメント72のタイプは、(例えば、システム310の使用者340によって)分析システムに入力することができ、それが分析システム310に、物理的特性(例えば、ヒーリングキャップの高さ及び直径)に関する情報を提示する。ヒーリングキャップ72の既知の特性は、上面98の位置及び向きを測定したものと組合わされて、インデックス部25、25’の向きを含むベース部分10、10’の上面18、18’の向き及び位置を判定することができる。このようにして、分析システム310の使用者は、ベース部分10と正確に噛合うことができる最終修復物370を設計することができる。最終修復物370は、上述したようにスクリュー保持型またはセメント保持型にすることができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面98の形状は、ヒーリングキャップ72の高さH及び/またはベースの直径Dbなどのヒーリングキャップ72の物理的特性を特定するために使用することもできる。いくつかの実施形態では、図5A〜Hのヒーリングキャップ72a〜dは、異なる形状及び/または異なるアスペクト比の上面98を有することができる。分析システム310は、形状及び/またはアスペクト比を判定し、その情報を使用して、走査されたヒーリングキャップ72a〜dの物理的特性を判定することができる。
上述したように、ヒーリングキャップ72の上面98は、平面であり得、ヒーリングキャップ72の長手軸に垂直であり得る。図6A〜Eは、上面298がヒーリングキャップ272の長手軸に垂直に延びていない領域281を含むヒーリングキャップ272の修正実施形態を示す。
図6A〜Eのヒーリングキャップは、図3A〜Bの実施形態と同様の特定の特徴を有し、そのため同様の特徴及び構成要素は、同じ参照符号が付されているが、参照符号に数字「2」が追加されており(例えば、276、278、282)、図3A〜Eを参照して上記説明を参照することができる。例えば、ヒーリングキャップ272は、ベース部分10、10の冠状端部14、14’と少なくとも部分的に一致する頂端部276を有することができるので、ベース部分10、10’とヒーリングキャップ272との間の有効な封止を達成することができる。また、ヒーリングキャップ272は、ベース部分10、10のインデックス部25、25’と係合するように構成されたインデックス部277を有してもよく、図解している実施形態では、円筒状ポスト263の周りに等しく配置された6つの突起279a〜fを含む。ヒーリングキャップ272は、その冠状端部280と頂端部726との間に延びる内部ボア278をさらに含むことができる。内部ボア278には、シート282がある。図解している実施形態では、ヒーリングキャップ272は、実質的に円筒形であり、上部直径Dtがベースの直径Dbと同じである側面285を有することができる。側面285は、ヒーリングキャップ272の長手軸に沿って画定された高さHを有することができ、これは、ヒーリングキャップ272がベース部分10、10’に配置され、下面271がベース部分10、10’の上面18、18’の上面に接触するとき、ヒーリングキャップ272の高さと一致する。
上述したように、ヒーリングキャップ272の上面298の形状は、基本的な向きを判定し、患者の体内のベース部分10の上面18を位置決めするために使用することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面298の形状は、ヒーリングキャップの高さまたはヒーリングキャップ272の直径などのヒーリングキャップ272の物理的特性を特定するために使用することもできる。
図7A〜7Hは、図6A〜Eに関して上述したように構成されているが、異なる高さH及びベースの直径Dbを有する、4つの異なるヒーリングキャップ272a、272b、272c、272eのセットを示す。図7A〜B及び図7C〜Dは、同じベースの直径Dbを有するが、異なる高さH(ヒーリングキャップ272bはヒーリングキャップ272aよりも高い)を有するヒーリングキャップ272a、272bを示す。図7E〜F及び図7G〜Hは、同じベースの直径Dbを有するヒーリングキャップ272c、272dを示す。ただし、異なる高さ(ヒーリングキャップ272dはヒーリングキャップ272cよりも高い)を有する。図解された実施形態では、図7E〜Hのヒーリングキャップは、図7A〜Dのヒーリングキャップよりも大きいベースの直径Dbを有する。ヒーリングキャップ272a及び272cの高さHは同じであってもよく、ヒーリングキャップ272b及び272dの高さは同じであってもよい。上述したように、1つの構成では、歯科医は、異なるベースの直径Db及び異なる高さHを有するヒーリングキャップのセットを備えることができる。異なるベースの直径Dbのヒーリングキャップは、異なる直径のベース部分10、10’に接触するよう構成でき、異なる高さHのヒーリングキャップは、異なる解剖学的構造の状況で、または患者の解剖学的構造を考慮して歯科医が望むように使用することができる。
図7A〜Hに示すように、図解された実施形態で、図解されたヒーリングキャップの大きさに亘る上面の縁部の形状は、実質的に同じである。上述したように、分析システム310は、形状マッチングを利用して、患者の解剖学的構造に対するヒーリングキャップの向き及び位置を特定することができる。1つの構成では、アバットメントのタイプを(例えば、システムの使用者が)分析システムに入力でき、それが物理的構造(例えば、ヒーリングキャップの高さ及び直径)に関する情報を分析システムに提示する。ヒーリングキャップの既知の物理的構造を上面の測定された位置及び向きと組合わせて、インデックス領域の向きを含むベース部分の上面の向き及び位置を判定することができる。このようにして、分析システムの使用者は、ベース部分と正確に噛合わせることができる最終修復物を設計することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面の非対称形状を利用して、ヒーリングキャップの高さまたはヒーリングキャップの直径などのヒーリングキャップの特性を特定することもできる。このような実施形態では、図7A〜Hのヒーリングキャップは、異なる形状の上面及び/または異なるアスペクト比を有することができる。分析システムは、形状及び/またはアスペクト比を判定し、その情報を使用して、走査したヒーリングキャップの物理的特性を判定することができる。
図8A〜8Eは、ヒーリングキャップ372の別の実施形態を示す。図8A〜Eのヒーリングキャップ372は、図3A〜Bの実施形態と同様の特定の特徴を有し、そのため同様の特徴及び構成要素には同じ参照符号が付されているが、参照符号に数字「3」が追加されており(例えば、376、378、232)、図3A〜Eを参照して上記説明を参照することができる。例えば、ヒーリングキャップ372は、ベース部分10、10’の冠状端部14、14’に少なくとも部分的に一致する頂端部376を含むことができ、その結果ベース部分10、10’とヒーリングキャップ372との間の効果的な封止が達成できる。ヒーリングキャップ372は、ベース部分10、10のインデックス部25、25’と係合するように構成されたインデックス部377を有してもよく、図解している実施形態では、円筒状ポスト363の周りに等しく配置された6つの突起379a〜fを含む。ヒーリングキャップ372は、その冠状端部380と頂端部376との間に延びる内部ボア378をさらに含むことができる。内部ボア378には、シート282がある。
図解している実施形態では、ヒーリングキャップ272は、軟組織の成形を助けるための側面385を有することができる。図解している実施形態では、側面385は、図8B及び8Eに示すように、直径Dt及び長さHcを有する実質的に円筒状の冠状部385aを有することができる。実質的に円筒状の冠状部385aから、外面385は、より大きな冠状部直径Dtからより小さい冠状部直径Dbまで、最初は凸形状385bに、次いで凹形状385cに延びることができる。修正実施形態において、他の構成も可能である。例えば、外面385は、互いに対して傾斜した直線部分を含むことができる。凸形状385b、次いで凹形状385cは、図8Eに示すように、ヒーリングキャップ372の長手軸に沿って画定された高さHdを有することができる。円筒部分385aの高さHcと組合わされたこの高さHdは、ベース部分10、10’に置かれたとき及び下面371がベース部分10、10’の上面18、18’と接触するときのヒーリングキャップ372の高さHに対応する。ヒーリングキャップ372の下部直径Dbは、ベース部分10、10’の上面18、18’の上部直径に対応することができる。
上述したように、ヒーリングキャップ372の上面398の形状は、基礎になる向きを判定し、患者内のベース部分10の上面18を位置決めするために使用することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面398の形状は、ヒーリングキャップの高さまたはヒーリングキャップ372の直径などの、ヒーリングキャップ372の物理的特性を特定するために使用することもできる。図6A〜6Eの実施形態に関しては、上面398が、ヒーリングキャップ372の長手軸に垂直に延びていない領域381を含む。
図8Cを参照すると、上面398の縁部である縁部396は、上から見て、一対の平坦な側面399a、399bを形成することができる。図3A〜Eに関して上述したように、平坦な側面399a、399bは、領域381と共に、ヒーリングキャップ372の向き及び位置を特定するために、本明細書で説明されるように使用できる(例えば、形状マッチングを介して)、非対称形状を形成できる。
引き続き図8Cを参照すると、図解された実施形態では、縁部396は、第1またはx方向に長さL1、第2またはy方向に長さL2を有する形状を画定でき、1よりも小さいアスペクト比L1/L2を図解された実施形態で形成する。他の実施形態では、アスペクト比L1/L2は1より大きくてもよい。別の実施形態では、上面398の表面をヒーリングキャップの格納されたライブラリと照合する代わりに、またはこれに加えて、分析システム310は、上面398のアスペクト比L1/L2及び/または上面398の他の特性(例えば、面積、幅の長さ、形状)を計算でき、それは走査されたヒーリングキャップの物理的特性を判定または特定するために使用できるアスペクト比のライブラリリストと比較することができる。
上述の実施形態のように、ヒーリングキャップ372は、ヒーリングキャップ372が異なるベースの直径Db及び/または高さHを有することができるセットの一部を形成することができる。図9A〜9Eは、ヒーリングキャップ472の別の実施形態を示す。図9A〜Eのヒーリングキャップ472は図8A〜Eの実施形態と同様の特定の特徴を有し、そのため類似した特徴及び構成要素は同じ参照符号が付されているが、参照符号に数字「4」が追加されており(例えば、476、478、432)、上記の説明を参照することができる。図9A〜9Eに示すように、この実施形態では、ヒーリングキャップ472の円筒部分485aは、図8A〜8Eの実施形態の高さHcよりも高い高さHcを有する。他の実施形態では、ベースの直径Dbは、異なる直径を有するベース部分10、10’と噛合うように変化させることができる。患者の口腔の状況または他のパラメータに依存して、高さHは3〜6.5mmの間で変動し得る。
図13は、本発明によるヒーリングキャップ1372の別の実施形態を示す。図13〜16のヒーリングキャップ1372は、図3A〜Eの実施形態と類似した特定の特徴を有し、そのため同様の特徴及び構成要素は、同じ参照符号が付されているが、参照符号に数字「13」が追加されており(例えば、1376、1378、1332)、上述の説明を参照することができる。例えば、ヒーリングキャップ1372は、ベース部分10、10’の冠状端部14、14’に少なくとも部分的に適合する頂端部1376を有することができ、その結果ベース部分10、10とヒーリングキャップ272との間の効果的な封止が達成できる。また、ヒーリングキャップ1372は、ベース部分10、10のインデックス部25、25’と係合するように構成されたインデックス部1377を有してもよく、図解している実施形態では、円筒状ポスト1363の周りに等しく配置された6つの突起1379a〜fを含む。ヒーリングキャップ1372は、その冠状端部1380と頂端部1326との間に延びる内部ボア1378をさらに含むことができる。内部ボア1378には、シート1382がある。
図3の実施形態と図13の実施形態との間の主な違いは、ヒーリングキャップ1372が、少なくとも2つの部分1386a/1386bを含む外側面1386を有することであり、これらの部分はヒーリングキャップ1372の長手軸に沿って画定された各々の高さHaとHbを有する。第1の外側部分は、図3に示す外面86に類似した全体的な形状を有することができる。第2の部分は円筒形の形状を有し、第1の部分の頂端部「Ae」から下面1371まで頂部へと延びる。換言すると、外面は、ヒーリングキャップ72の冠状端部1380でより小さい上部直径Dtから、より大きいベースの直径Dbまで、ヒーリングキャップの長手軸に沿って頂部に先細り、その後、下面1371まで同じ直径Dbを有する実質的に円筒形の形状でさらに頂部に延びる。この幾何学形状は、軟組織の管理と成形を補助するためのものである。これは、ヒーリングキャップの除去と交換を補助し、最終修復物が配置されたときに軟組織がベース部分10、10’と補綴修復物との間に閉じ込められる可能性を低減する。
側面1386は、ヒーリングキャップ1372がベース部分10、10’に配置され、下面1371がベース部分10、10’の上面18、18’に接触したときのヒーリングキャップ1372の高さに対応する、ヒーリングキャップ1372の長手軸に沿って画定された高さHを有することができる。
上述のように、ヒーリングキャップ1372の上面1398の形状は、基礎となる向きを決定し、患者内のベース部分10の上面18を配置するために使用することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面1398の形状は、ヒーリングキャップの高さまたはヒーリングキャップ1372の直径などの、ヒーリングキャップ1372の物理的特性を特定するために使用することもできる。
図15は、本発明によるヒーリングキャップ1372’の別の実施形態を示す。この実施形態では、ヒーリングキャップ1372’は、ヒーリングキャップ1372’の長手軸に沿って画定された各々の高さHa’、Hb’及びHc’を有する少なくとも3つの部分を備えることができる。第1の外側部分は、図3に示す外面86と同様の全体的な形状を有することができる。円筒形の形状の第2の部分は、第1の部分の頂端部「Ae’」から第2の部分の頂端部「Ae1」まで頂部へと延びていてもよい。第2の部分の直径Db’は、協働することを意図するベース部分10、10の上部の直径D1、D1’よりも大きくすることができる。第3の部分は、第2の部分の頂端部Ae1から下面1371’まで延びていてよい。第3の部分は、ベース部分10または10’の直径D1またはD1’まで、同じ直径Db’を有する第2の部分の前述の頂端部Ae1から先細にすることができる。第3の部分は円錐台形状を有することができる。この幾何学形状は、軟組織の管理と形成を補助するためのものである。これは、ヒーリングキャップの除去と交換を補助し、最終修復物が配置されたときに軟組織がベース部分10、10’と補綴修復物との間に閉じ込められる可能性を低減する。
また、図14A〜14Hは、図3A〜Eに関して上述したように構成されているが、異なる高さH、Ha、Hb及びベースの直径Dbを有する4つの異なるヒーリングキャップ1372a、1372b、1372c、1372eのセットを示す。図14A〜B及び図14G〜Hは、同じベースの直径Dbを有するが、異なる高さH(ヒーリングキャップ1372aはヒーリングキャップ1372dよりも高い)を有するヒーリングキャップ1372a、1372bを示す。図14C〜D及び図14E〜Fは、同じベースの直径Dbを有するヒーリングキャップ1372b、1372cを示す。ただし、異なる高さ(ヒーリングキャップ1472cはヒーリングキャップ1472bよりも高い)を有する。図解された実施形態では、図14C〜Fのヒーリングキャップは図14A〜B、14G〜Hのヒーリングキャップよりも大きいベースの直径Dbを有する。ヒーリングキャップ1372a及び1372cの高さHは同じであってもよく、ヒーリングキャップ272b及び272dの高さは同じであってもよい。上述したように、1つの構成では、歯科医は、異なるベースの直径Db及び異なる高さH、Ha、Hbを有するヒーリングキャップのセットを備えることができる。異なるベースの直径Dbのヒーリングキャップは、異なる直径の異なるベース部分10、10’に接続するように構成することができ、異なる高さH、Ha、Hbのヒーリングキャップは、異なる解剖学的構造の状況で、または患者の解剖学的構造を考慮して歯科医が望むように使用することができる。
図14A〜Hに示すように、図解している実施形態では、図解されたヒーリングキャップの大きさに亘る上面の縁部の形状は、実質的に同じである。上述したように、分析システム310は、形状マッチングを利用して、患者の解剖学的構造に対するヒーリングキャップの向き及び位置を特定することができる。1つの構成では、アバットメントのタイプを(例えば、システムの使用者が)分析システムに入力することができ、それは物理的構造(例えば、ヒーリングキャップの高さ及び直径)に関する情報を分析システムに提供する。ヒーリングキャップの既知の物理的構造を上面の測定された位置及び向きと組合わせて、インデックス領域の向きを含むベース部分の上面の向き及び位置を判定することができる。この様式で、分析システムの使用者は、ベース部分と正確に噛合わせることができる最終修復物を設計することができる。加えてまたは代替的に、特定の実施形態で、上面の非対称形状を使用して、ヒーリングキャップの高さまたはヒーリングキャップの直径などのヒーリングキャップの特性を特定することもできる。このような実施形態で、図14A〜Hのヒーリングキャップは、異なる形状及び/または異なるアスペクト比の上面を有することができる。分析システムは、形状及び/またはアスペクト比を判定し、その情報を使用して、走査されたヒーリングキャップの物理的特性を判定することができる。
図11に戻って参照すると、分析システム310は、1つ以上のディスプレイ320、1つ以上の入力装置330、及び口腔内スキャナなどの1つ以上のスキャナ350に連結することができる、1つ以上のコンピュータを備えることができる。使用者または操作者340は、歯科医、歯科技工士、または他の者であり得るが、キーボード及び/またはマウスであり得る1つまたは複数の入力装置330を操作することによって、歯科補綴物分析システムのデータを計画することができる。いくつかの実施形態で、最終修復物のための設計作業中に、操作者340は、ディスプレイ320の最終修復物の計画を確かめることができる。修正実施形態では、スキャナは、物理的な印象がヒーリングキャップ72、272から得られる実施形態(後述)において印象または石膏類似物を走査するよう構成されるスキャナ(例えば、テーブルトップスキャナ)であってよい。
様々な実施形態で、分析システム310は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のメモリ、及び/または1つまたは複数の通信メカニズムを備えた1つまたは複数のコンピュータを含むことができる。いくつかの実施形態では、複数のコンピュータを使用して、本明細書で説明するモジュール、方法、及びプロセスを実行することができる。さらに、本明細書のモジュール及びプロセスは、1つまたは複数のコンピュータの1つまたは複数のプロセッサで各々実行してもよく、本明細書のモジュールを専用ハードウェアで実行してもよい。入力装置330は、1つまたは複数のキーボード(片手または両手)、マウス、タッチスクリーン、音声コマンド及び関連ハードウェア、ジェスチャ認識、または操作者340とコンピュータとの間の通信を提供する他のいずれかの手段を含むことができる。
ディスプレイ320は、2Dまたは3Dのディスプレイであってよく、LCD、CRT、プラズマ、投影などの任意の技術に基づくものであってもよい。スキャナ350は、2Dスキャナであっても、3Dスキャナであってもよい。スキャナ350は、口腔内スキャナまたは他のタイプのスキャナ(例えば、口腔内スキャンを行うように構成されていないスキャナ)であってもよい。いくつかの実施形態では、3Dスキャナ350での走査は、飛行時間計算、三角測量、コノスコープホログラフィ、立体照明、調光、コンピュータ断層撮影、ミクロトモグラフィー、磁気共鳴画像法、または任意の適切な技術または技法を使用して達成される。いくつかの実施形態では、3Dスキャナは、X線、可視光、レーザ光、超音波放射、または他のいずれかの適切な放射または技術を使用することができる。いくつかの実施形態では、3Dスキャナは、立体鏡視、測光、シルエット、タッチプローブ、または他のいずれかの適切な技術を使用することができる。好ましい実施形態では、スキャナ350は口腔内スキャナである。
図11のシステムの様々な構成要素間の通信は、USB、VGAケーブル、同軸ケーブル、FireWire、シリアルケーブル、パラレルケーブル、SCSIケーブル、IDEケーブル、SATAケーブル、802.11またはBluetooth(登録商標)に基づくワイヤレス、または他のいずれかの有線または無線接続(複数可)を含む、任意の適切な連結を経て達成し得る。システムの1つまたは複数の構成要素を1つのユニットに組合わせることもできる。いくつかの実施形態では、図11に示すシステムの電子構成要素のすべてが、単一の物理ユニットに含まれている。
次に図12を参照すると、使用の一実施形態で、初期の時点500において、インプラント3、40が提示され、次いで、患者の骨組織に移植される。次のステップ510で、ベース部分2、10、10’を歯科用インプラント3、40に連結することができる。本明細書に記載された実施形態によるヒーリングキャップ1、72、272は、ステップ520でベース部分2、10、10’に連結することができる。ヒーリングキャップ1、72、272がベース部分2、10、10’に連結された後、口腔内スキャナまたは他の走査用機器を使用して、ステップ530でヒーリングキャップ1、72、272の上面を走査することができる。上述したように、ヒーリングキャップ1、72、272から集められた情報は、ベース部分10、10’の上面18、18’及び/またはインデックス部25、25’の位置及び向きを判定するために使用することができる。ベース部分10、10’の上面18、18’及び/またはインデックス部25、25’の位置及び向きは、次いで最終修復物4、66、68の設計及び/または製造において使用することができる。ある期間の後(例えば、治癒及び骨連結期間)、ステップ540において、ヒーリングキャップ1、72、272をベース部分2、10、10’から除去することができ、単一の歯、ブリッジ、または他のフレームワークのような歯科修復物(例えば最終修復物4、66、68)などの構成要素は、それらの接続接触面でベース部分2、10、10’に固定することができる。上述したように、最終修復物は、ヒーリングキャップ1、72、272から収集された情報(位置及び方向)に基づいて設計及び/または作成することができる。本明細書で述べているように、この構成の利点は、ベース部分2、10、10’を除去する必要がないことであり、それにより患者の歯茎組織の外傷を減少させられる。上述したように、最終修復物4、66、68は、ヒーリングキャップ1、72、272の走査から判定され得るベース部分2、10、10’の正確な位置及び向き、及びそこから得られた情報を知ることにより設計することができる。ヒーリングキャップ1、72、272の走査は、期間(例えば、治癒や骨結合期間)の前、間または後に行うことができる。以下に述べるように、特定の実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272の口腔内スキャンを行うことに加えて、またはその代替として、ヒーリングキャップ1、72、272の物理的印象を得ることができる。
本明細書で説明されるプロセス、コンピュータ可読媒体、及びシステムは、コンピュータシステムなどの様々なタイプのハードウェアで実行できる。コンピュータシステムには、情報を通信するためのバスまたは他の通信機構と、情報を処理するためにバスに連結されたプロセッサとを含むことができる。コンピュータシステムは、バスに連結されたランダムアクセスメモリまたは他の動的記憶装置などのメインメモリを有することができる。メインメモリは、命令及び一時変数を記憶するために使用できる。コンピュータシステムはまた、静的情報及び命令を記憶するためにバスに連結された読み出し専用メモリまたは他の静的記憶装置を含むことができる。また、コンピュータシステムはCRTやLCDモニタなどのディスプレイに連結してもよい。入力装置330はまた、コンピュータシステムに連結してもよい。これらの入力装置330は、マウス、トラックボール、またはカーソル方向キーを含むことができる。本明細書で説明するコンピュータシステムは、コンピュータ310、ディスプレイ320、スキャナ350、及び/または入力装置330を含み得る。各コンピュータシステムは、1つまたは複数の物理コンピュータまたはコンピュータシステムまたはその一部を使用して実行することができる。コンピュータシステムによって実行される命令は、コンピュータ可読媒体から読み込んでもよい。コンピュータ可読媒体は、CD、DVD、光学ディスクまたは磁気ディスク、レーザディスク、搬送波、またはコンピュータシステムによって読み取り可能な他の媒体であってもよい。いくつかの実施形態では、ハードワイヤードの回路を、プロセッサによって実行されるソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組合わせて使用することができる。
上述のヒーリングキャップ1、72、272、372、472の実施形態は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのポリマー材料で作ることができる。他の実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472は、金属(例えば、チタン)などの他の材料で作られていてもよい。上記のヒーリングキャップ1、72、272、372、472の実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472は、単一のモノリシックなピースの材料(例えば、射出成形)で作ることができるが、修正実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272は、複数のピース及び/または異なる材料のピースから作製することができる。例えば、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の特定の実施形態では、ベース部分10、10’に接触するヒーリングキャップ1、1、72、272、372、472の頂部76、276は、金属及び/またはセラミック材料で作ることができ、走査されるように構成されるヒーリングキャップ1、72、272、372、472の上部は、プラスチックまたはポリマー材料で作ることができる。
特定の実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472は、RFID及び/またはカラーの構成を設けることができる。このような実施形態では、RFID及び/またはカラーの構成は、上面の形状に加えて、または代替的に、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472またはベース部分2、10、10’及び/またはインプラント3、40の物理的特徴及び/またはそのような構成要素の位置及び向きに関する情報を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472のセットを提供することができ、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の色は、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472のベースの直径及び/または高さに対応する。
特定の実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の側面85、285、385、485は、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472、またはベース部分2、10、10’及び/またはインプラント3、40の物理的特徴及び/またはそのような構成要素の位置及び向きに関する情報を提示できる形状を形成したり、それができる特徴を含んだりしていてもよい。例えば、側面85、285、385、485は、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472、またはベース部分2、10、10’及び/またはインプラント3、40の物理的特徴及び/またはそのような構成要素の位置及び向きに関する情報を提示するために、本明細書に記載されているように適合されて成形できる非対称形状を有することができる。
上述のように、ヒーリングキャップは、カバースクリューが使用されるように歯科用インプラントの頂端部に直接取り付けられるように構成することもできる。このような実施形態では、歯科用インプラントのヒーリング部に接触するヒーリングキャップ72、272、376、476の頂端部76、276、376、476は、金属及び/またはセラミック材料で作製することができ、走査されるように構成されたヒーリングキャップ72、272、372、472の上部は、プラスチックまたはポリマー材料で作ることができる。
一実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の頂端部76、276、376、476は、患者の解剖学的構造により良く適合するように走査された後に修正(例えばミリング)でき、及び/または一時的及び/または最終修復物の一部として使用できる。特定の実施形態では、本明細書に記載の上面の形状は、既存のヒーリング構成要素の上に直接ミリングすることができる。
ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の修正実施形態には図解されていないが、外側面86、286は、ヒーリングキャップがセメント保持型の一時的修復物を支持することができるようにセメントの受け入れが可能な溝や隆起部などの保持機構を有することができる。加えてまたは代替的に、ある修正実施形態におけるヒーリングキャップ1、72、272、372、472は、一時的修復物をヒーリングキャップ1、72、272、372、472にスナップして、スナップフィットにより保持することができるように、保持用の溝またはリングを含むことができる。
修正実施形態では、以下に説明するヒーリングキャップ1、72、272、372、472は、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の上面98、298から物理的な印象を得る方法及び技法で使用することができる。そのような処置では、印象は、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の上面98、298、498の位置及び向きを記録するために使用できる。次に、スキャナを使用して、物理的な印象を走査できる。修正実施形態では、ヒーリングキャップ1、72、272、372、472の上面98、298、398、498は、患者の口の石または石膏類似物で、再現することができる。特定の実施形態では、患者の口の石または石膏類似物を走査することができる。特定の構成では、技工士は最終修復物の石または石膏類似物を構築することができる。特定の構成では、最終修復物は、走査された物理的印象または石または石膏類似物に基づいて設計できる。
本明細書に記載され、及び/または添付の図面に示されている流れ図の任意のプロセスの記述、要素、またはブロックは、潜在的に、プロセスにおける特定の論理機能またはステップを実施するための1つまたは複数の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの諸部分を表すものとして理解されるべきである。代替の実装が、本明細書に記載される実施形態の範囲内に含まれ、その中で要素または機能が削除されて、当業者によって理解されるように、関連する機能性に依存して、実質的に同時にまたは逆の順序を含めて、図示または議論されたものとは異なる順序で実行されてもよい。
本明細書で説明される方法及びプロセスのすべては、本明細書に記載のコンピュータシステムなどの、1つまたは複数の汎用のコンピュータまたはプロセッサにより実行されるソフトウェアコードモジュールによって実施され、完全に自動化されてもよい。コードモジュールは、任意のタイプのコンピュータ可読媒体または他のコンピュータ記憶装置に格納することができる。代替的に、方法の一部または全部は、専用のコンピュータハードウェアで実施してもよい。
その要素が他の許容可能な例の中にあると理解されるべきである、本明細書に記載された実施形態に多くの変形及び修正を加え得ることを強調すべきである。このような修正及び変形のすべては、本開示の範囲内で本明細書に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。さらに、本明細書に記載された任意のステップは、同時に、または本明細書で指示されるステップとは異なる順序で実施することができる。さらに、明らかになるべきものとして、本明細書で開示された特定の実施形態の特徴及び属性は、付加的な実施形態を形成するために様々な様式で組合わせることができ、そのすべてが本開示の範囲内に入る。
特に他に明記しない限り、または使用される文脈の中で他の意味で理解されない限り、本明細書で使用される条件付きの言葉、例えばとりわけ、「できる」、「可能である」、「してもよい」、「し得る」、「など」などは、他の実施形態は特定の特徴、要素及び/または状態を含まないが特定の実施形態は含むということを伝えることを一般的に意図している。したがって、そのような条件付きの言葉は、特徴、要素、及び/または状態が1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要とされていること、あるいは1つまたは複数の実施形態が、これらの特徴、要素及び/または状態について、著者の提供や鼓舞があろうとなかろうと、任意の特定の実施形態に含めるか、実施することにするかということを決めるために、論理を必ず含むということを暗示することを、一般に意図するものではない。

Claims (16)

  1. 歯科用構成要素に連結するためのヒーリングキャップまたはスキャンボディであって、
    頂端部、
    側面及び上面を含む冠状端部であって、前記上面が、非対称形状を形成する縁部を有する冠状端部、
    を含み、
    前記非対称形状が、第1の偏心を有する楕円形状を有する第1の部分と、第2の偏心を有する楕円形状を有する第2の部分とを含む、ヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  2. 前記頂端部が、円筒状ポストの周りに離間している少なくとも1つの突起を有するインデックス部を含む、請求項1に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  3. 前記頂端部は、円筒状ポストの周りに等間隔に離間している6つの突起を含むインデックス部を含む、請求項1または2に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  4. 前記ヒーリングキャップの前記頂端部から前記冠状端部まで延びる内部ボアを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  5. 前記縁部が丸みを帯びているか傾斜している、請求項1〜4に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  6. 前記非対称形状が、三日月形状を有する第1の部分と、円形を有する第2の部分とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  7. 前記非対称形状が2つの平坦な側面を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  8. 前記非対称形状は、x方向に長さL1を有し、y方向に長さL2を有し、1未満または1を超えるアスペクト比L1/L2を形成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  9. 前記上面が平面であり、前記ヒーリングキャップの長手軸に垂直である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  10. 前記ヒーリングキャップまたはスキャンボディの前記長手軸に沿って、前記側面が、前記ヒーリングキャップの冠状端部のより小さい上部直径Dtからより大きなベースの直径まで頂点へと先細になり、次いで、実質的に円筒形の形状でさらに頂部へと延びる、請求項1〜9のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  11. 前記上面が、前記ヒーリングキャップの前記長手軸に垂直に延びない領域を含む、請求項1〜10の請求項のいずれか一項に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディ。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の前記ヒーリングキャップまたはスキャンボディを使用して歯科修復物を作成する方法であって、
    −請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記ヒーリングキャップまたはスキャンボディを口腔内スキャナで走査すること、または前記ヒーリングキャップまたは前記スキャンボディから印象を得ること、
    −走査から得た情報を使用して、または口腔内スキャナにより前記ヒーリングキャップまたはスキャンボディから印象を得て、歯科修復物を設計すること、
    −設計された前記歯科修復物を製造すること
    を含む、前記方法。
  13. 歯科用インプラントに取り付けられるように構成され、最終修復物を選択的に支持するように構成され、前記設置された歯科用インプラントに隣接する軟組織の高さに対応する外面を有するベース部分と、
    前記ベース部分に連結されるように構成され、口腔内スキャナによって走査されるように構成されるか、前記ベース部分の向き及び位置に関する情報を伝える物理的印象に転写される少なくとも1つの特徴を有する、請求項1〜8に記載のヒーリングキャップと
    を含む、ヒーリングアバットメントシステム。
  14. 請求項13に記載の前記ヒーリングアバットメントシステムを使用して最終修復物を作成する方法。
  15. 骨レベルの歯科用インプラントに取り付けられるように構成され、最終修復物を選択的に支持するように構成され、前記設置された骨レベルの歯科用インプラントに隣接する軟組織の高さに対応する外面を有し、インデックス部を含む冠状端部を有するベース部分であって、前記ベース部分のインデックス部が、円周の周りに離間する6つの凹状ローブを含む前記ベース部分
    を含む、アバットメントシステム。
  16. 前記ベース部分が、請求項1〜10に記載のヒーリングキャップまたはスキャンボディを支持するために使用される、請求項15に記載のアバットメントシステムの使用。
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