JP2018531929A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. オルニチンをフェニルアセテートおよびフェニルブチレートのうちの少なくとも１つと組み合わせて含む、ニューロン喪失の状態を治療または予防するための医薬組成物であって、
   （Ａ）（ｉ）肝疾患を有し、外傷性出血を経験した対象におけるニューロン喪失の状態の治療、もしくは（ｉｉ）外傷性出血を経験すると予想される肝疾患を有する対象におけるニューロン喪失の状態の予防のためのものである、
   （Ｂ）（ｉ）肝移植により治療された肝疾患を有する対象におけるニューロン喪失の状態の治療、もしくは（ｉｉ）肝移植により治療されるであろう肝疾患を有する対象におけるニューロン喪失の状態の予防のためのものである、または
   （Ｃ）低血圧を罹患している対象におけるニューロン喪失の状態の治療もしくは予防のためのものである、医薬組成物。
2. 使用が、選択肢（Ａ）によるものであり、前記肝疾患が、慢性肝疾患、肝性脳症、肝硬変、または潜在性肝性脳症である、請求項１に記載の医薬組成物。
3. 使用が、選択肢（Ａ）によるものであり、前記外傷性出血が、外傷性損傷または前記肝疾患を治療するための外科手術により引き起こされる、請求項１または２に記載の医薬組成物。
4. 前記外科手術が、肝移植である、請求項３に記載の医薬組成物。
5. 使用が、選択肢（Ｂ）によるものであり、前記肝疾患が、慢性肝疾患または肝硬変である、請求項１に記載の医薬組成物。
6. 使用が、選択肢（Ｃ）によるものであり、前記低血圧が、失血により引き起こされる、請求項１に記載の医薬組成物。
7. 使用が、選択肢（Ｃ）によるものであり、前記対象が、肝疾患、慢性肝疾患、潜在性肝性脳症を罹患している、請求項１または６に記載の医薬組成物。
8. 前記ニューロン喪失の状態の少なくとも１つの症状が、前記対象におけるニューロンの数の減少、前記対象の前頭皮質におけるニューロンの数の減少、前記対象における機能性ニューロンの数の減少、または前記対象の前頭皮質における機能性ニューロンの数の減少である、請求項１から７のいずれか一項に記載の医薬組成物。
9. 前記ニューロン喪失の状態が、低血圧により引き起こされる、請求項１から８のいずれか一項に記載の医薬組成物。
10. 前記状態の前記治療または予防が、前記対象における１つもしくは複数の細胞ストレスタンパク質のレベルを低下させるか、または前記対象におけるアポトーシス細胞死を減少させることによって達成される、請求項１から９のいずれか一項に記載の医薬組成物。
11. 前記１つまたは複数の細胞ストレスタンパク質のうちの少なくとも１つが、ｈｓｐ３２、ｈｓｐ７０またはカスパーゼ３である、請求項１０に記載の医薬組成物。
12. 前記オルニチンならびにフェニルアセテートおよびフェニルブチレートのうちの少なくとも１つの薬学的に許容される別個の塩を含む、請求項１から１１のいずれか一項に記載の医薬組成物。
13. フェニルアセテートおよびフェニルブチレートのうちの前記少なくとも１つが、フェニル酢酸ナトリウムまたはフェニル酪酸ナトリウムである、請求項１から１１のいずれか一項に記載の医薬組成物。
14. 前記オルニチンが、遊離の単量体アミノ酸またはその生理学的に許容される塩である、請求項１から１１のいずれか一項に記載の医薬組成物。
15. 前記オルニチンおよびフェニルアセテートが、オルニチンフェニル酢酸の形態である、請求項１から１１のいずれか一項に記載の医薬組成物。
16. 経口、静脈内、腹腔内、胃内または血管内投与のためのものである、請求項１から１５のいずれか一項に記載の医薬組成物。
17. 静脈内または経口投与のためのものである、請求項１６に記載の医薬組成物。