JP2018531351A6 - 直列接続した内側及び外側弾性減衰部材を有する流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパー - Google Patents

直列接続した内側及び外側弾性減衰部材を有する流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパー Download PDF

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Abstract

流体動力学的トルク結合装置は、回転軸を中心として回転可能なケースと、前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるインペラホイール(6)とタービンホイール(5)とを有するトルクコンバータと(3)、前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるとともに、前記タービンホイールに固定されるタービンハブ(10)と、ねじり振動ダンパー(20)と、を備える。ねじり振動ダンパーは、前記タービンハブに固定された従動部材(22)と、前記従動部材(26)に対して前記回転軸を中心として回転可能な駆動部材と、複数の周方向に動作する外側弾性減衰部材及び内側弾性減衰部材(36、38)と、を備える。前記駆動部材と前記従動部材は、径方向外側弾性減衰部材及び内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続される。前記径方向外側及び内側弾性減衰部材は、直列に配設される。

Description

本発明は、概して、ねじり振動ダンパーに関し、より具体的には、直列接続した径方向内側及び外側弾性減衰部材を有する流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパーに関する。
モーターを備えた乗物から高度に制御される大量輸送用の装置に亘る自動車の進化において、自動車を構成する要素の基本的な組合せの改良が継続的に模索されている。このような改良の一態様は、車両のエンジンから駆動システムへのトルクの伝達である。このトルク伝達は、選択的に動力源に駆動的に接続される、又はこれから切断される種々のギア又はチェーン従動伝動装置によりずっと遂行されてきた。駆動システムの接続/切断機能は、クラッチを使用して実施される。1950年半ばから、特に合衆国において、このクラッチは、流体動力学的トルク結合装置又はトルクコンバータとなっている。このような流体トルク伝達カップリングを有することにより、駆動能力の更なる改良が達成されたが、この改良は効率性を犠牲にするものであった。この失われた効率性に対処するために、トルクコンバータそれ自体が更なる改良及び効率性奪回の対象となってきた。現代のトルクコンバータは、トルクコンバータの従動部材に対応付けられた摩擦クラッチアセンブリを有することが多い。摩擦クラッチアセンブリは、所定の負荷及び速度において、トルクの流体伝達を排除し、流体カップリングを直接的な機械的摩擦カップリングに代える。このような機能は、一般に、ロックアップ・クラッチと称される。
トルクコンバータを設けられたロックアップ・クラッチの時代に、効率性は奪回されたが、クラッチがロックアップ・モードにあるとき、及び、クラッチがクラッチアップ・モードに移行する及びこれを終了するとき、改良ロスも生じている。これは、ロックアップ・クラッチ要素が摩耗し、種々の回転及び静止要素間の公差がそれら各々の摩耗パターンに応じて増加/減少する場合に特に当てはまる。ロックアップ・クラッチをトルクコンバータに組み込むことにより生じる機械的な粗さの一部を軽減するために、クラッチシステムそれ自体が複雑性を増してきた。このように増大した複雑性により、種々の部品の不平衡で偏心した回転にある程度起因する振動に関する改良のロスを招く惧れが生じる。
したがって、結合装置は、エンジンに由来するノイズ及び振動を減衰するねじり振動ダンパーを備える。このねじり振動ダンパーは、駆動又は従動シャフトの一方と一体的に回転するように設計された接続ディスクによって平行に配設された第1及び第2減衰手段を備える。
第1減衰手段は、駆動及び従動シャフトの軸の周囲に周方向に分散配置された弾力性ユニットを備える。各弾力性ユニットは、接続ディスクによって支持された第1シート同士の間に周方向に延在している。
第2減衰手段は弾力性ユニットの複数のグループを備え、各グループは、第1中間支持要素によって直列に配設された少なくとも2つの第1弾力性ユニットを備える。各グループは、接続ディスクによって支持された第2シート同士の間に周方向に延在している。
自動車両のエンジンとギア比変更手段との間の高いレベルのトルク、具体的には400Nmより大きいトルクを伝達する場合、効率的に振動を減衰するには、このようなタイプのダンパーの剛性は、一般に大きすぎることに留意されたい。
上述の物を含むがこれに限定されない流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパーは、車両の駆動系での利用や条件に合うものではあるが、その性能やコストを改良し得る改善が可能である。
本発明の第1態様によれば、駆動シャフトと従動シャフトとを互いに結合するための流体動力学的トルク結合装置が提供される。流体動力学的トルク結合装置は、回転軸を中心として回転可能なケースと、前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるインペラホイールとタービンホイールとを有するトルクコンバータと、前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるとともに、前記タービンホイールに回転不可能に固着されるタービンハブと、ねじり振動ダンパーと、を備える。ねじり振動ダンパーは、前記回転軸を中心として回転可能な駆動部材と、前記駆動部材に対して前記回転軸を中心として回転可能であるとともに、前記タービンハブに回転不可能に固着される従動部材と、前記駆動部材と前記従動部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向外側弾性減衰部材と、前記駆動部材と前記従動部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向内側弾性減衰部材と、を備える。前記駆動部材と前記従動部材は、径方向外側及び内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続される。前記径方向外側及び内側弾性減衰部材は、直列に配設される。
本発明の第2態様によれば、流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパーが提供される。ねじり振動ダンパーは、回転軸を中心として回転可能な入力部材と、前記入力部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な出力部材と、前記入力部材と前記出力部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向外側弾性減衰部材と、前記入力部材と前記出力部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向内側弾性減衰部材と、を備える。前記入力部材と前記出力部材は、前記径方向外側及び内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続される。前記径方向外側及び内側弾性減衰部材は、直列に配設される。
本発明の第3態様によれば、流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパーを組立てるための方法が提供される。本発明の方法は、従動部材と、径方向外側及び内側弾性減衰部材と、駆動部材とを準備する工程と、前記径方向外側及び内側弾性減衰部材が直列に配設されるように、前記従動部材を前記駆動部材に前記径方向外側及び内側弾性減衰部材を介して装着する工程と、を備える。前記径方向外側弾性減衰部材は、前記径方向内側弾性減衰部材を径方向に覆うように配置される。
本発明の一部を構成する機器、装置、システム、コンバータ、プロセス、方法等を含む本発明の他の態様が、例示的実施例に関する以下の詳細な説明を読むことでより明らかになるであろう。
添付図面は、本出願に組み込まれその一部を成す。図面は、上述の一般的な説明及び以下の例示的な実施形態及び方法の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明するものである。
本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーを有する流体動力学的トルク結合装置の軸方向断面の半図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーを有する流体動力学的トルク結合装置の断片断面の半図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーの分解組立斜視図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーの部分断面図。 図3のねじり振動ダンパーの部分正面立面図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーの分解部分組立斜視図であって、径方向外側弾性減衰部材を示す図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーの分解部分組立斜視図であって径方向内側弾性減衰部材を示す図。 本発明の例示的実施形態による従動プレートの正面立面図。 本発明の例示的実施形態によるねじり振動ダンパーの第2中間部材の斜視図。
添付図面に示される本発明の例示的実施形態及び方法を詳細に説明する。図面を通じて、同様の参照符号は、同様又は対応する部品を指す。しかしながら、より広い態様における本発明は特定の詳細や代表的な装置及び方法、そして例示的な実施形態及び方法に関して説明され図示される例に限定されないことに留意されたい。
例示的実施例の説明は、記載された説明全体の一部とみなされる添付図面に関連して読まれることが意図されている。説明中、「水平」、「鉛直」、「下」、「上」、「下方」、「上方」、「右」、「左」、「上部」及び「底部」、並びにこれらから派生する語(例えば、「水平方向に」、「下方に」、「上方に」)等の相対的な用語は、下記に説明される又は検討される図面に示される配向を指すものとして理解されたい。これらの相対的な用語は、説明の便宜上のためであり、特定の配向を必要とすることを通常意図しない。接続や結合等に関する用語、例えば「接続される」、「相互接続される」という用語は、特に他の指定がなければ、構造体同士が直接的に又は間接的に、介在構造体を介して、互いに固定される又は取付けられる関係、並びに可動又は堅固な取付又は関係を称する。「作動可能に接続される」という用語は、関連する構造体がそれらの関係性により意図したように動作することを許容するような取付、結合又は接続である。また、請求項で使用される「1つ」という単語は、「少なくとも1つ」、そして請求項で使用される「2つ」という単語は「少なくとも2つ」を意味する。
図1の断片断面図に最も良く示すように、流体動力学的トルク結合装置の例示的実施形態を、全体として参照符号1で示す。例えば流体動力学的トルクコンバータである流体動力学的トルク結合装置1は、例えば自動車両において駆動及び従動シャフト同士を結合することが意図されている。本例において、駆動シャフトは自動車両の内燃機関(図示せず)の出力シャフトであり、従動シャフトは自動車両の自動変速機に接続されている。
流体動力学的トルク結合装置1は、オイルで充填され、回転軸Xを中心として回転可能なシールされたケース2を備える。流体動力学的トルク結合装置1は、更に、流体動力学的トルクコンバータ3と、ロックアップ・クラッチ4と、ねじり振動ダンパー(本明細書においてダンパーアセンブリとも称する)20と、を備える。これらすべてはシールされたケース2に配置されている。以下において、軸方向及び径方向配向は、トルク結合装置1の回転軸Xに対して考察されるものとする。トルクコンバータ3、ロックアップ・クラッチ4、及びねじり振動ダンパー20の全ては、回転軸Xを中心として回転可能である。トルクコンバータ3は、タービンホイール5と、インペラホイール6と、タービンホイール5とインペラホイール6との間に軸方向に配置されたリアクタ(又はステータ)7とを備える。図1に最も良く示すように、タービンホイールは、実質的に半トロイダル・タービンシェル8を有する。
また、トルク結合装置1は、回転軸Xを中心として回転可能なタービン(又は出力)ハブ10であって、従動シャフトとタービンホイール5とを互いに回転不可能に結合するように配設されたタービンハブ10を有する。以下の説明において、軸方向及び径方向配向は、タービンハブ10の回転軸Xに対して考察されるものとする。
タービンホイール5のタービンシェル8は、リベット9等の適当な手段(図2に最も良く示される)によって移動不可能に(すなわち固定的に)タービンハブ10に固着される。リベット9が図示の実施形態で使用されているが、タービンホイール5とタービンハブ10とは、追加の又は代替的なファスナ、又は、例えば溶接又は接着接合等の他の技術によって互いに回転不可能に固着され得ることを理解されたい。タービンハブ10は、内側スプライン11を有し、自動車両の自動変速機の入力シャフト等の、相補的な外側スプラインを有する従動シャフトに、回転不可能に結合される。或いは、溶接部又は他の接続部が、タービン10を従動シャフトに固定(すなわち、移動不可能に固着)するように使用され得る。タービンハブ10の径方向外表面は、O‐リング17等のシール部材を受容するための環状スロット13(図2に最も良く示される)を有する。タービンハブ10は、軸Xを中心として回転可能であるとともに、タービンホイール3を従動シャフトにセンタリングするように従動シャフトに対して同軸である。図1及び2に最も良く示すように、タービンハブ10の径方向内周表面に装着されたシール部材18は、変速機入力シャフトとタービンハブ10との境界におけるシールを形成する。
ロックアップ・クラッチ4は、駆動及び従動シャフトを互いに係止(ロック)するように設けられる。特にタービンホイール5とインペラホイール6とのスリップ現象により生じる効率損失を回避するように、ロックアップ・クラッチ4を、一般に、自動車両の始動後であって、駆動及び従動シャフト同士の流体動力学的結合後に作動させる。具体的には、ロックアップ・クラッチ4は、閉鎖状態にあるとき、インペラホイール6とタービンホイール6とをバイパスするように設けられる。
ロックアップ・クラッチ4は、実質的に環状のロックピストン14を有する。ロックピストン14は、ケース2のロック壁2aに面するロックピストン14の軸方向外表面に、接着接合等の当業界で公知の適当な手段によって固定的に取付けられた環状摩擦ライナ15を有する。図1及び2に最も良く示すように、摩擦ライナ15は、ロックピストン14の軸方向外表面に対して、その径方向外周端部14において固定的に取付けられている。
ロックピストン14は、ケース2の内部のロック壁2aに向かって(ロックアップ・クラッチ4の係合(又は係止)位置)、及びこれから離間する(ロックアップ・クラッチ4の解除(又は開放)位置)ように軸方向に変位可能である。更に、ロックピストン14は、タービンハブ10から離間する(ロックアップ・クラッチ4の係合(又は係止)位置)ように、及びこれに向かって(ロックアップ・クラッチ4の解除(又は開放)位置)軸方向に変位可能である。
具体的には、図1及び2に最も良く示すように、回転軸Xに近接した実質的に円筒状のフランジ16が、ロックピストン14の径方向内周端部14において軸方向に延在している。ロックピストン14の実質的に円筒状のフランジ16は、タービンハブ10に対して回転可能である。シール部材(例えばO‐リング)17が、実質的に円筒状のフランジ16とタービンハブ10との境界においてシールを形成する。以下により詳細に検討するように、ロックピストン14は、タービンハブ10に対して、当該境界に沿って軸方向に可動である。
ロックピストン14は、ケース2のロック壁2aに選択的に圧接し、トルク結合装置1を駆動及び従動シャフト同士の間でロックして、タービンホイール5とインペラホイール6との間の摺動を制御するように設けられる。具体的には、ロックピストン14に十分な油圧が加えられると、ロックピストン14は、(図1及び2に示すように)右側にケース2のロック壁2aに向かってタービンホイール5から離間するように移動し、摩擦ライナ15をそれ自身とケース2のロック壁2aとの間でクランプする。結果として、ロックアップ・クラッチ4は係止位置にあり、ロックアップ・クラッチ4が係止位置にあるとき、ロックアップ・クラッチ4は、インペラホイール6とタービンホイール5とをバイパスするように、タービンハブ10と機械的に結合される。
動作中に、ロックアップ・クラッチ4が解除(開放)位置にある場合、エンジントルクが、インペラホイール6から、トルクコンバータ3のタービンホイール5によって、タービンハブ10へ伝達される。ロックアップ・クラッチ4が係合(係止)位置にある場合、エンジントルクは、ケース2によって、タービンハブ10へ、ねじり振動ダンパ20を介して伝達される。
ねじり振動ダンパ20は、有利には、トルクコンバータ3のタービンホイール5が、トルクを減衰させた状態で、自動変速機の入力シャフトに結合されることを可能とする。ねじり振動ダンパ20は、また、ねじりを減衰した状態で、回転軸Xに対して同軸の第1駆動シャフト(図示せず)と第2従動シャフト(図示せず)との間の応力の減衰を可能とする。
図1‐2に最も良く示すように、ねじり振動ダンパ20は、タービンホイール3のタービンシェル8に固定的に(すなわち移動不可能に)接続されたタービンハブ10と、ロックアップ・クラッチ4のロックピストン14との間に配置される。更に、ロックアップ・クラッチ4のロックピストン14は、タービンホイール5及びタービンハブ10に、ねじり振動ダンパー20によって、回転可能に結合される。ねじり振動ダンパー20は、タービンハブ10に対して、限定的に移動可能、且つセンタリングされた態様で配設される。タービンハブ10は、ねじり振動ダンパー20の出力部及びトルク結合装置1の従動側を形成するとともに、従動シャフトにスプラインされる。一方、ロックピストン14は、ねじり振動ダンパー20の入力部を形成する。
動作中に、ロックアップ・クラッチ4が解除(開放)位置にある場合、エンジントルクは、トルクコンバータ3のタービンホイール5によって、インペラホイール6からタービンハブ10へ、ねじり振動ダンパ20をバイパスして伝達される。一方、ロックアップ・クラッチ4が係合(係止)位置にある場合、エンジントルクは、ケース2によって、タービンハブ10へ、ねじり振動ダンパー20を介して伝達される。
図3‐7に最も良く示すように、ねじり振動ダンパー20は、実質的に環状の駆動部材22と、駆動部材22に回転可能に結合された実質的に環状の第1中間部材24と、駆動部材22及び第1中間部材24の両方に対して回転移動可能であるとともに、タービンハブ10に移動不可能に(すなわち固定的に)固着された実質的に環状の従動部材26と、を備える。また、ねじり振動ダンパー20は、従動部材26に装着されるとともにこれに対して回転移動可能である実質的に環状の第2中間部材30を備える。駆動部材22は、ねじり振動ダンパー20の入力部材を構成し、従動部材26は、ねじり振動振動ダンパー20の出力部材を構成する。
図1‐6に最も良く示すように、環状駆動部材22と、環状第1中間部材24と、環状従動部材26とは、互いに対して同軸であり、回転軸Xを中心として回転可能である。駆動部材22は、リベット19等の適当な手段により、又は溶接により、ロックピストン14に移動不可能に(すなわち固定的に)固着される。従動部材26は、タービンホイール5に作動的に関連付けられるとともに、タービンハブ10に同軸である。リベット9は、従動部材26をタービンハブ10に回転不可能に固着する。したがって、タービンホイール5のタービンシェル8は、タービンハブ10及び従動部材26の両方に、リベット9等の適当な手段又は溶接により、固定的に固着される。
環状駆動部材22は、その外縁に周方向に等距離を置いて配置され、以下に説明するようにダンパーアセンブリ20と駆動係合するための、径方向外側に延在する外側(又は周辺側)駆動タブ(又は当接要素)23を有する。駆動タブ23を有する駆動部材22は、好適には、例えば単独又は単一部品からなる一体部であるが、互いに固定的に接続された別部品であってもよい。好適には、駆動タブ23は、互いに等距離を置いて離間するように駆動部材22に一体的にプレス成形される。
環状第1中間部材24は、その内周に周方向に等距離を置いて配置された、径方向内側に延在する内側タブ(又は当接要素)28を有する。第1中間部材24は、好適には、内側に延在するタブ28を含む適当な金属構成を有する打抜部材であり、これらは、好適には、例えば単独又は単一部品からなる一体部であるが、互いに固定的に接続された別部品であってもよい。好適には、内側に延在するタブ28は、互いに等距離を置いて離間するように第1中間部材24に一体的にプレス成形される。
ねじり振動ダンパー20は、コイルスプリング(ダンパースプリング)等の複数の径方向外側弾性減衰部材(又はトルク伝達要素)36と、コイルスプリング(ダンパースプリング)等の複数の径方向内側弾性減衰部材(又はトルク伝達要素)38と、を更に備える。図1及び2に最も良く示すように、外側弾性減衰部材36は、内側弾性減衰部材38の径方向外側に配置される。図3‐6に最も良く示すように、径方向外側弾性減衰部材36は、駆動部材22と第1中間部材24との間で互いに対して直列に配置された、周方向に動作する第1弾性部材36Aと、周方向に動作する第2弾性部材36Bとを有する。図3‐5及び7に最も良く示すように、径方向内側弾性減衰部材38は、第2中間部材30と従動部材24との間で互いに対して直列に配置された、複数の周方向に動作する第1弾性部材38Aと、複数の周方向に動作する第2弾性部材38Bとを有する。図2‐5に最も良く示すように、径方向外側弾性減衰部材36及び径方向内側弾性減衰部材38は、回転軸Xの周囲に周方向に分散配置されている。図1及び2に更に示すように、径方向外側及び内側弾性減衰部材36、38は、軸方向及び径方向に互いに離間している。
図6に最も良く示すように、第1中間部材24は、その外周の周囲に径方向内側に配向された実質的に環状の溝(チャネル)25を規定している。第1中間部材24の環状溝25は、環状溝25の外周に分散配置された径方向外側弾性減衰部材36を部分的に収容し、これにより径方向外側弾性減衰部材36を遠心力に抗して径方向に支持する。更に、第1中間部材24の環状溝25は、駆動部材22の駆動タブ23を部分的に収容する。更にまた、駆動部材22の駆動タブ23は、第1中間部材24を回転軸Xに対してセンタリングするように機能する。図4及び5に更に示すように、各径方向外側弾性減衰部材36は、駆動部材22の駆動タブ23と第1中間部材24の内側タブ28との間に周方向に配置される。
図8に最も良く示すように、従動部材26は、実質的に環状の平坦中央プレート46と、中央プレート46から径方向外側に延在する複数の外側径方向ラグ44と、を有する。外側径方向ラグ44は、周方向に動作する弾性部材38A、38Bと協働する。図8に示すように、外側径方向ラグ44は、従動部材26の中央プレート46から径方向外側に延在している。更に、従動部材26の各外側ラグ44と中央プレート46とは、好適には互いに一体であり、例えば、単独又は単一部品からなるが、互いに固定的に接続された別部品であってもよい。外側ラグ44は、回転軸Xの周囲に周方向に等距離を置いて離間している。各外側径方向ラグ44は、周方向に配置された第1及び第2径方向保持面45A及び45Bを有する。図5に最も良く示すように、外側径方向ラグ44の第1保持面45Aは第1弾性部材36Aと係合し、外側径方向ラグ44の第2保持面45Bは第2弾性部材36Bと係合する。また、各外側径方向ラグ44は、2つの周方向に対向した、周方向に延在するグリップ部49を有する。図8に最も良く示すように、グリップ部49は、弾性部材38A、38Bの遠位端部を、各外側径方向ラグ44の保持面45A及び45Bに保持する。各外側径方向ラグ44は、実質的に円筒形状の外周表面48を有する。従動部材26の中央プレート46は、複数の周方向に離間した孔47を有する。従動部材26は、従動部材26の中央プレート46において孔47を貫通するリベット9によって、タービンハブ10に固定的に固着される。
同様に、図9に最も良く示すように、第2中間部材30は、周方向に動作する弾性部材38A、38Bと協働する複数の内側径方向ラグ52を有するように形成されている。図9に示すように、内側径方向ラグ52は、第2中間部材30の全体として環状の本体部54から径方向内側に延在している。更に、内側径方向ラグ52は、回転軸Xの周囲に周方向に等距離を置いて離間している。各内側径方向ラグ52は、周方向第1及び第2径方向保持面53A及び53Bをそれぞれ有する。図5に示すように、内側径方向ラグ52の第1保持面53Aは、外側径方向ラグ44の第1保持面45Aに面するとともに、第1弾性部材38Aに係合し、内側径方向ラグ52の第2保持面53Bは、外側径方向ラグ44の第2保持面45Bに面するとともに、第2弾性部材38Bに係合する。非制限的な態様において、本発明の例示的実施形態によれば、各内側径方向ラグ52は、径方向内側に延在する実質的に三角形状を有する。各径方向ラグ44の実質的に円筒形状の外周表面48は、第2中間部材30の実質的に円筒形の内周表面50に隣接するとともにこれに相補的であり、第2中間部材30を回転軸Xに対してセンタリングする機能を果たす。
図4及び5に更に示すように、突然のトルク変化を減衰するように、各対の弾性部材38A、38Bは、従動部材26の外側径方向ラグ44と、第2中間部材30の内側径方向ラグ52との間で圧縮配置されている。
従動部材26及び第2中間部材30のそれぞれは、好適には、軸方向に対向する実質的に平面(平坦)表面を有する実質的に環状プレートの形状にある。平面表面とは、任意の2つの点が選択された場合に、それらを結ぶ直線が当該表面に必ず含まれる表面として周知である。また、当分野において、単独の平面状プレートであっても、製造上許容される名目値程度の製造公差(又は変動)があるため、軸方向に対向する表面は完全に平面状(又は平坦状)ではない、ということも公知である。本発明は、環状プレートの実質的に近似した軸方向に対向する平面表面であって、軸方向に対向する平面表面が実質的に平面状である表面を目指している。
更に、従動部材26及び第2中間部材30それぞれの対向する平面表面は、同一平面に存在する径方向外側及び内側のフリー周囲を有する。更にまた、図2に最も良く示すように、従動部材26と、第2中間部材30と、径方向内側弾性減衰部材38とは、径方向軸21に沿って軸方向に整列している(又は揃って配置されている)。重心が揃う場合、質量体やスプリングの高速回転負荷における従動部材26及び第2中間部材30に対する曲げの影響が回避される。径方向軸21は、回転軸Xに垂直である。
図2に最も良く示すように、ねじり振動ダンパー20は、第1前方ダンパー保持プレート(又はガイドワッシャ)56Aと、第2後方ダンパー保持プレート(又はガイドワッシャ)56Bと、を更に備える。第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、従動部材26と第2中間部材30との対向する側に近接して、互いに対して平行に、且つ回転軸Xに対して同軸的に配向されるように軸方向に装着される。更にまた、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、外側弾性減衰部材36A、36Bの両側に軸方向に配設されるとともに、これらに作動的に接続される。第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、従動部材26及び第2中間部材30に対して回転可能であるように、ファスナ等の適当な手段又は溶接により、互いに回転不可能に(すなわち固定的に)固着される。
本発明の例示的実施形態によれば、図7に最も良く示すように、第1ダンパー保持プレート56Aは、複数の周方向に離間する孔58Aを設けられた実質的に環状の外側装着フランジ57Aと、複数の周方向に離間する孔63Aを設けられた実質的に環状の内側装着フランジ61Aと、を有する。一方、第2ダンパー保持プレート56Bは、複数の周方向に離間した孔58Bを設けられた実質的に環状の外側装着フランジ57Bと、複数の周方向に離間する孔63Bを設けられた実質的に環状の内側装着フランジ61Bと、を有する。第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの外側装着フランジ57A、57Bは、それらの軸方向に対向する表面同士を、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの外側装着フランジ58A、58Bにおける孔58A、58Bを貫通するリベット59によって係合するように、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、互いに移動不可能に(すなわち固定的に)固着される。更にまた、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、従動部材26及び第2中間部材30に対して回転可能であるように、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの内側装着フランジ61A、61Bにおける孔63A、63Bを貫通するファスナ67によって、互いに回転不可能に固着される。したがって、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、互いに対しては回転不可能であるが、従動部材26及び第2中間部材30に対しては回転可能である。
第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bのそれぞれは、複数の周方向に延在する窓(又は開口)60A、60Bを各々設けられている。図2、4、5及び7に最も良く示すように、各窓は、一対の内側弾性減衰部材38A、38Bに対応するように配設されている。換言すれば、窓60A、60Bのそれぞれは、単独の対の弾性部材:第2中間プレート30の内側径方向ラグ52によって隔てられた第1内側弾性減衰部材38Aのうちの一方及び第2内側弾性減衰部材38Bの一方を受容する。
窓60A、60Bは、径方向タブ62A、62Bによって、互いに周方向に交代して隔てられている。本発明の例示的実施形態による第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bのそれぞれは、4つの窓60A、60Bと、4つの径方向タブ62A、62Bとを有する。更に、窓60A、60Bのそれぞれ、又は径方向タブ62A、62Bのそれぞれは、互いに周方向に対向して配向された第1径方向端面64A、64Bによって、且つ第2径方向端面65A、65Bによって周方向に画定される。したがって、径方向タブ62A、62Bのそれぞれは、各対の2つの直列した弾性部材38A、38Bの間に周方向に配置される。これにより、単独の対の弾性部材36A、36Bの間に配置された第1径方向端面64A、64B及び第2径方向端面65A、65Bは、1つの共通の径方向タブ62A、62Bにより支承される。
第1保持プレート56Aの径方向タブ62Aは、第2保持プレート56Bの径方向タブ62Bに軸方向に対応して(径方向に整列して)配設される。図4、5及び7に最も良く示すように、トルクがねじり振動ダンパー20によって伝達されていないとき、従動部材26の外側径方向ラグ44は、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bにおいて窓60A、60Bを隔てる径方向タブ62A、62Bと径方向に整列している。結果として、第1保持プレート56Aの窓60Aは、第2保持プレート56Bの窓60Bと径方向に対応して(角度的に整列して)配設される。
図1及び2に更に示すように、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bは、径方向軸21から、すなわち、従動部材26及び第2中間部材30から軸方向に離間している。更に、外側弾性減衰部材36は、内側弾性減衰部材38から軸方向に離間している。
図2、3及び7に最も良く示すように、第1ダンパー保持プレート56Aは、第1ダンパー保持プレート56Aの外側装着フランジ57Aから軸方向外側に、第2ダンパー保持プレート56Bから離間して駆動部材22に向かうように延在する単数又は複数の周辺側当接要素66を更に有する。本発明の例示的実施形態によれば、当接要素66は、互いに等距離を置いて離間するように、第1ダンパー保持プレート56Aに一体的にプレス成形される。当接要素66は、相互に対面する当接要素66の周方向端部において、当接表面を有する。第1ダンパー保持プレート56Aの当接要素66は、径方向外側弾性減衰部材36A、36Bと作動的に接続される。
したがって、減衰された回転トルクを、ロックピストン14から第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bに、径方向外側弾性減衰部材36及び第1中間部材24を介して伝達するように、径方向外側弾性減衰部材36は、第1中間部材24の内側タブ28と、駆動部材22の駆動タブ23と、第1ダンパー保持プレート56Aの当接要素66との間の境界に保持される。図2及び3に最も良く示すように、駆動部材22の駆動タブ23と、第1ダンパー保持プレート56Aの当接要素66とは、互いに周方向に(又は角度的に)整列している。換言すれば、第1中間部材24は、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bに、径方向外側弾性減衰部材36を介して、駆動的に接続される。同様に、駆動部材22は、第1中間部材24に、径方向外側弾性減衰部材36を介して、駆動的に接続される。したがって、径方向外側弾性減衰部材36は、駆動部材22の駆動タブ23と第1中間部材24の内側タブ28との間、そして駆動部材22の駆動タブ23と第1ダンパー保持プレート56Aの当接要素66との間において圧縮可能に配置されている。
動作中に、ロックアップクラッチ4が、解除(開放)位置にある場合、エンジントルクは、インペラホイール6から、トルクコンバータ3のタービンホイール5によってタービンハブ10に伝達される。ロックアップ・クラッチ4が係合(係止)位置にある場合(すなわち、ロックピストン14が、油圧の作用によってケース2のロック壁2aに対して係合(又は係止)している場合)、エンジントルクは、ケース2によって、タービンハブ10へ、ねじり振動ダンパ20を介して伝達される。
係止位置にあるねじり振動ダンパー20の動作を以下に述べる。急激なエンジントルクの変化が、ロックピストン14から、ねじり振動ダンパー20の入力部材を構成する駆動部材22に、そして、駆動部材22から第1ダンパー保持プレート56Aに、第1中間部材24及び径方向外側弾性減衰部材36を介して伝達される。次いで、適切に減衰されたエンジントルクが、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bから、ねじり振動ダンパー20の出力部材を構成する従動部材26に、第2中間部材30及び径方向内側弾性減衰部材38を介して伝わる。
より具体的には、係止位置にあるねじり振動ダンパー20の動作は以下のようなものである。急激なエンジントルクの変化(エンジンねじり振動)が、ロックピストン14から駆動部材22に、そして駆動部材22の駆動タブ23から第1中間部材24に伝達される。径方向外側弾性減衰弾性36A、36Bの各対の弾性部材は、トルクの急激な変化を減衰するように、駆動部材22の外側径方向駆動タブ23と、第1中間部材24の内側タブ28との間で、そして、減衰されたトルクを駆動部材22から第1ダンパー保持プレート56Aに伝達するように、第1中間部材24の内側タブ28と、第1ダンパー保持プレート56Aの当接要素66との間で圧縮される。
次に、第1ダンパー保持プレート56Aからのトルクは、第2中間部材30に、径方向内側弾性減衰部材38A、38Bの対を介して伝達される。具体的には、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの径方向タブ62A、62Bのそれぞれが、弾性部材38A、38Bの対応するものに負荷を与える。弾性部材38A、38Bの一方は、このトルクを、他方の弾性部材38A、38Bに、第2中間部材30の内側径方向ラグ52を介して伝える。次いで、他方の弾性部材38A、38Bは、この力を従動部材26の対応する外側径方向ラグ44に伝達する。より具体的には、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bが、回転軸Xの周囲を第2中間部材30に対して所定角度だけ回転し、これにより、各対の弾性部材38A、38Bの同時圧縮が生じる。第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの径方向タブ62A、62Bは、この圧縮力を、弾性部材38A、38Bのうちの一方から他方に、第2中間部材30の内側径方向ラグ52を介して伝達する。この圧縮により、従動部材26は、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bに対して、所定角度の一部だけ回転する。その後、弾性部材38A、38Bによって適切に減衰されたエンジントルクが、従動部材26からタービンハブ10に伝達される。
したがって、径方向外側弾性減衰部材36は、径方向内側弾性減衰部材38に対して直列接続されている。換言すれば、径方向外側及び内側弾性減衰部材36、38は、第1ダンパー保持プレート56Aによって直列に配設されている。
本発明の例示的実施形態による流体動力学的トルク結合装置10が組立てられる例示的な方法を以下に記す。本発明の範囲において代替的な方法が実施され得ることを理解されたい。
具現化された方法によれば、タービンホイール5と、タービンハブ10と、従動部材26と、径方向外側及び内側弾性減衰部材36及び38と、第1及び第2中間部材24及び30と、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bと、及び駆動タブ23を有する駆動部材22が準備される。
駆動部材22を、ロックピストン14に、リベット19等の適当な手段により移動不可能に取付ける(すなわち、固定する)。次いで、径方向外側弾性減衰部材36A、36Bが、駆動部材22の駆動タブ23と、第1中間部材24の内側に延在するタブ28との間に配置されるようにして、第1中間部材24が径方向外側弾性減衰部材36とともに、駆動部材22に装着される。
上述のステップとは別に、従動部材26及び第2中間部材30が、径方向内側弾性減衰部材38とともに、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bの間に配置されるように、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bを、リベット59及び67等の適当な手段により、互いに対して平行に且つ回転軸Xに対して同軸的に移動不可能に取付ける(すなわち、固定する)。径方向内側弾性減衰部材38A、38Bのそれぞれが、従動部材26の外側径方向ラグ44のうちの1つと、第2中間部材30の内側径方向ラグ52のうちの1つの間に配置されるように、径方向内側弾性減衰部材38を、従動部材26と第2中間部材30との間に装着する。更に、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56B各々の窓60A、60Bのそれぞれが、単独対の弾性部材:すなわち、第2中間プレート30の内側径方向ラグ52によって隔てられた第1弾性部材38Aのうちの一方と第2弾性部材38Bのうちの一方と、を受容する。第1ダンパー保持プレート56Aの周辺側当接要素66が第2ダンパープレート56Bから見て外方に向くように、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56Bを互いに固定する。
次いで、タービンホイール5及び従動部材26(第2中間部材30と、径方向内側弾性減衰部材38と、第1及び第2ダンパー保持プレート56A、56とともに)を、リベット9等の適当な手段により、タービンハブ10に移動不可能に取付ける(固定する)。
次に、第1ダンパー保持プレート56Aの各当接要素66が、一対の径方向内側弾性減衰部材38A、38Bの間に配置され、且つ駆動部材22の駆動タブ23と角度的に整列するように、(図2に示すように)ロックピストン14を左方に摺動させることにより、ロックピストン14の円筒状のフランジ16を、タービンハブ10に装着する。
以上の本発明の単数又は複数の例示的実施形態に関する説明は、特許法の条文に沿って例示を目的とするものとして呈示されている。上記説明は、包括的なものでも本発明を開示された通りの形態に制限するものでもない。上述の実施形態は、本発明の原理やその実際の適用を最も良く例示するためになされたものであり、これにより、記載された原理に従う限り、当業者は本発明を種々の実施形態において、及び意図された特定の使用に適した種々の変形例において最適に利用することができる。したがって、本出願は、本発明の全体的な原理を利用するそのあらゆるバリエーション、使用又は適合をカバーすることを意図している。更に、本出願は、本発明が関する公知の又は慣例である本開示からのこのような展開例をカバーすることを意図している。したがって、本発明の意図及び範囲から逸脱せずに上述の発明において変更が可能である。また、本発明の範囲は、添付の請求項によって規定されることが意図されている。

Claims (15)

  1. 回転軸を中心として回転可能なケースと、
    前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるインペラホイールとタービンホイールとを有するトルクコンバータと、
    前記ケースに前記回転軸と同軸的に配置されるとともに、前記タービンホイールに回転不可能に固着されるタービンハブと、
    ねじり振動ダンパーと、
    を備える、駆動シャフトと従動シャフトとを互いに結合するための流体動力学的トルク結合装置であって、
    前記ねじり振動ダンパーは、
    前記回転軸を中心として回転可能な駆動部材と、
    前記駆動部材に対して前記回転軸を中心として回転可能であるとともに、前記タービンハブに回転不可能に固着される従動部材と、
    前記駆動部材と前記従動部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向外側弾性減衰部材と、
    前記駆動部材と前記従動部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向内側弾性減衰部材と、
    を備え、
    前記駆動部材と前記従動部材は、前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続され、
    前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材は、直列に配設される、
    流体動力学的トルク結合装置。
  2. 前記ねじり振動ダンパーは、
    前記駆動部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な第1中間部材と、
    前記第1中間部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な第2中間部材と、
    前記従動部材及び前記第2中間部材に前記回転軸に対して同軸的に回転可能に装着される第1ダンパー保持プレートであって、前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続される第1ダンパー保持プレートと、
    を更に備え、
    前記径方向外側弾性減衰部材は、前記駆動部材と前記第1中間部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作し、
    前記従動部材は、前記第2中間部材に対して前記回転軸を中心として回転可能であり、
    前記径方向内側弾性減衰部材は、前記第2中間部材と前記従動部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作し、
    前記第1ダンパー保持プレートは、前記駆動部材、前記第1中間部材、前記第2中間部材及び前記従動部材に対して、前記回転軸を中心として回転可能であり、
    前記径方向外側弾性減衰部材及び前記内側弾性減衰部材は、前記第1ダンパー保持プレートによって直列に配設される、
    請求項1に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  3. 前記径方向外側弾性減衰部材は、前記駆動部材を、前記第1中間部材及び第2中間部材に駆動的に接続する、
    請求項2に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  4. 前記駆動部材及び前記第1中間部材のそれぞれは当接要素を備え、前記径方向外側弾性減衰部材が、前記駆動部材及び前記第1中間部材の前記当接要素の間に圧縮可能に配置され、
    前記第1ダンパー保持プレートは、前記第1ダンパー保持プレートを前記径方向外側弾性減衰部材に作動的に接続する当接要素を有する、
    請求項3に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  5. 前記径方向内側弾性減衰部材は、前記第2中間部材を、前記従動部材に駆動的に接続する、
    請求項3に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  6. 前記第1ダンパー保持プレートは、前記第1ダンパー保持プレートを前記径方向外側弾性減衰部材に作動的に接続する当接要素を有し、
    前記従動部材と前記第2中間部材のそれぞれはラグを有し、前記径方向内側弾性減衰部材は、前記従動部材と前記第2中間部材の前記ラグの間で圧縮可能に配置され、
    前記第1ダンパー保持プレートは、径方向タブによって互いに周方向に離間した複数の周方向に配向された窓を有し、
    前記径方向外側弾性減衰部材は、前記窓において、第2中間部材の前記ラグと前記第1ダンパー保持プレートの前記径方向タブとの間に、前記第1ダンパー保持プレートを介して配置される、
    請求項5に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  7. 前記ねじり振動ダンパーは、ロックアップ・クラッチを更に備え、
    前記ロックアップ・クラッチは、ロックピストンを有し、
    前記ロックピストンは、前記回転軸に沿って、前記ケースの実質的に径方向のロック壁に向かって及びこれから軸方向に移動可能であり、これにより、前記ロックピストンは前記ケースの前記ロック壁に対して選択的に係合し、
    前記駆動部材は、前記ロックピストンに、回転不可能に結合される、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の流体動力学的トルク結合装置。
  8. 前記従動部材及び前記第2中間部材のそれぞれは、軸方向に対向する平面表面を有する平坦なプレートである、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の流体動力学的トルク結合装置。
  9. 前記従動部材と前記第2中間部材は、前記回転軸に対して垂直な径方向軸に沿って整列する、
    請求項8に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  10. 前記第2中間部材は、径方向内側を向く実質的に環状の溝を有し、
    前記中間部材は、前記径方向外側弾性減衰部材を部分的に収容するとともに径方向に支持する、
    請求項2に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  11. 前記第1ダンパー保持プレートに移動不可能に固着されるとともに前記回転軸に対して同軸である第2ダンパー保持プレートを更に備え、
    前記第2ダンパー保持プレートは、前記径方向内側弾性減衰部材に作動的に接続される、
    請求項2に記載の流体動力学的トルク結合装置。
  12. 回転軸を中心として回転可能な入力部材と、
    前記入力部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な出力部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向外側弾性減衰部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作する複数の径方向内側弾性減衰部材と、
    を備える、流体動力学的トルク結合装置用ねじり振動ダンパーであって、
    前記入力部材と前記出力部材は、前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続され、
    前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材は、直列に配設される、
    ねじり振動ダンパー。
  13. 前記入力部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な第1中間部材と、
    前記第1中間部材に対して前記回転軸を中心として回転可能な第2中間部材と、
    前記出力部材及び前記第2中間部材に前記回転軸に対して同軸的に回転可能に装着される第1ダンパー保持プレートであって、前記径方向外側弾性減衰部材及び前記径方向内側弾性減衰部材の両方に作動的に接続される第1ダンパー保持プレートと、
    を更に備え、
    前記径方向外側弾性減衰部材は、前記入力部材と前記第1中間部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作し、
    前記出力部材は、前記第2中間部材に対して前記回転軸を中心として回転可能であり、
    前記径方向内側弾性減衰部材は、前記第2中間部材と前記出力部材との間に配置され、これらの間で周方向に動作し、
    前記第1ダンパー保持プレートは、前記入力部材、前記第1中間部材、前記第2中間部材及び前記出力部材に対して、前記回転軸を中心として回転可能であり、
    前記径方向外側弾性減衰部材及び前記内側弾性減衰部材は、前記第1ダンパー保持プレートによって直列に配設される、
    請求項12に記載のねじり振動ダンパー。
  14. 前記第2中間部材は、径方向内側を向く実質的に環状の溝を有し、
    前記中間部材は、前記径方向外側弾性減衰部材を部分的に収容するとともに径方向に支持する、
    請求項13に記載のねじり振動ダンパー。
  15. 前記径方向外側弾性減衰部材は、前記入力部材を、前記第1中間部材及び前記第2中間部材に駆動的に接続する、
    請求項13に記載のねじり振動ダンパー。
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