JP2018531274A5 - 炎症促進性細胞へのマクロファージ分極を改変して癌を治療するための抗ＳＩＲＰａ化合物 - Google Patents

Claims (12)

1. 抗体又は抗原結合部分から成る群より選択され、ＳＩＲＰａの細胞外ドメインと結合し、ＳＩＲＰａとＣＤ４７の相互作用を阻害し、腫瘍内の炎症促進性Ｍ１型マクロファージに有利に働くことが可能であり、ＳＩＲＰａ陽性急性骨髄白血病を除く癌の治療に使用するための抗ＳＩＲＰａ化合物。
2. 前記抗ＳＩＲＰａ化合物は、Ｍ１型マクロファージによるマーカーＣＤ８６及びＣＣＲ７の少なくとも一つの発現を増加させ、また／あるいは、前記Ｍ１型マクロファージによるＩＬ−６、ＴＮＦ−α、ＩＬ１２ｐ４０及びＩＬ１２から成る群より選択される少なくとも一つのサイトカインの分泌を増加させることを特徴とする請求項１に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
3. 前記Ｍ１型マクロファージは、ＩＬ−１２ｐ４０と、ＣＤ８６及びＣＣＲ７から選択される少なく一つのマーカー、及び／または、ＩＬ−６、ＴＮＦ−α及びＣＣＬ−２から成る群から選択される少なくとも一つのサイトカインとを発現することを特徴とする請求項１又は２に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
4. 前記癌は固形癌であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
5. 前記癌は肺癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、胸腺腫、神経膠腫、黒色腫、白血病及び骨髄腫、特に肝細胞癌又は黒色腫から成る群より選択されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
6. 前記抗ＳＩＲＰａ化合物はＳＩＲＰａ陰性腫瘍を呈している患者に投与することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
7. 前記抗ＳＩＲＰａ化合物は第２の治療剤と併用することを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
8. 前記第２の治療剤は化学療法剤、放射線療法剤、外科手術剤、治療用ワクチンと免疫チェックポイント遮断薬又は活性化剤とから成る群より選択される免疫療法剤、抗生物質及びプロバイオティクスから成る群より選択されることを特徴とする請求項７に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
9. 前記第２の治療剤は、治療用ワクチン及び免疫チェックポイント遮断薬又は活性化剤から成る群より選択される免疫療法剤であることを特徴とする請求項８に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
10. 前記第２の治療剤は抗ＰＤＬ１、抗ＰＤ１、抗ＣＴＬＡ４及び抗ＣＤ１３７から成る群より選択される免疫チェックポイント遮断薬又は活性化剤であることを特徴とする請求項９に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
11. 前記第２の治療剤は、抗ＰＤ１及び抗ＰＤＬ１から成る群より選択される免疫チェックポイント遮断薬又は活性化剤であることを特徴とする請求項９に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。
12. 前記第２の治療剤は、抗ＣＤ１３７であることを特徴とする請求項９に記載の抗ＳＩＲＰａ化合物。