JP2018530218A - 干渉位相推定システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

送受信機を動作させるための方法は、送受信機によって、送受信機の送信経路から受信経路にリークされる干渉信号の推定を含む第1の信号を生成する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、送信経路を介して送信される送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号を取得する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号の高調波の位相を含む高調波位相を算出する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、位相シフトを推定する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、受信経路を介して受信される受信信号の干渉が、第1の信号に従って低減されるように、推定された位相シフト及び算出された高調波位相に従って、第1の信号の位相を決定する段階をさらに含む。

Description

[関連出願への相互参照]
本願は、2015年9月4日に出願された米国仮出願第62/214,394号の利益を主張する、2016年8月31日に出願された、発明の名称を「干渉位相推定システム及び方法」とする米国非仮特許出願第15/252,819号に対する優先権を主張し、これらの出願は、これらの全体が再現されるかのように、ここに参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、概して、干渉を推定するためのシステム及び方法に関し、具体的な実施形態において、干渉位相を推定するためのシステム及び方法に関する。
ロングタームエボリューション(LTE)アドバンスドネットワークのような、キャリアアグリゲーション機能を有するアドバンスドセルラネットワークが開発されている。キャリアアグリゲーションは、隣接及び非隣接スペクトル割り当ての同時利用が、例えば、より高いユーザバンド幅及びスループットのような、性能向上のサポートを可能とする。
本発明の第1の例示的実施形態によれば、送受信機を動作させるための方法が提供される。方法は、送受信機によって、送受信機の送信経路から受信経路にリークされる干渉信号の推定を含む第1の信号を生成する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、送信経路を介して送信される送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号を取得する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号の高調波の位相を含む高調波位相を算出する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、位相シフトを推定する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、受信経路を介して受信される受信信号の干渉が、第1の信号に従って低減されるように、推定された位相シフト及び算出された高調波位相に従って、第1の信号の位相を決定する段階をさらに含む。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、送受信機が提供される。送受信機は、少なくとも1つのアンテナを含む。送受信機は、少なくとも1つのアンテナに連結される第1の出力部を含む送信経路をさらに含む。送受信機は、少なくとも1つのアンテナ及び送信経路に連結される受信経路をさらに含む。送信信号が送信経路を介して送信され、受信信号が受信経路を介して受信される場合に、干渉は、送信信号から受信信号にリークされる。送受信機は、送信経路のベースバンド出力部に連結されるルックアップステージをさらに含む。ルックアップステージは、メモリ又は集積回路の少なくとも1つを含む。送受信機は、ルックアップステージの出力部と受信経路の第2の入力部との間に連結される加算器をさらに含む。ルックアップステージは、複数のベースバンド送信エンベロープ値を複数の位相シフトの値にマッピングするように構成される。加算器は、ベースバンド送信信号の推定された高調波を受信するように構成される入力部を含む。ベースバンド送信信号は、送信信号のベースバンドを含む。
本発明の第3の例示的実施形態によれば、干渉モデリングシステムが提供される。干渉モデリングシステムは、プロセッサと、プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する不揮発性コンピュータ可読媒体とを含む。プログラムは、第1回目に、送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルを取得するための命令を含む。ベースバンド送信サンプルは、ベースバンド送信位相のサンプル及びベースバンド送信エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、第1回目に、送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルに対応する干渉サンプルを取得する手順のための命令をさらに含む。干渉サンプルは、干渉位相サンプル及び干渉エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、干渉位相サンプル及びベースバンド送信位相サンプルに従って、ベースバンド送信エンベロープのサンプルに対応する位相シフトの値を算出する手順のための命令をさらに含む。プログラムは、位相シフトの値及びベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、第1の補間を適用し、送信ベースバンドエンベロープを位相シフトにマッピングする第1の関係を決定する手順のための命令をさらに含む。
本発明及びこの利点をより十分に理解せしめるべく、ここで、添付図面と併せて、以下の説明が参照される。
通信ネットワークを介してシグナリングを送信及び受信するように適合される実施形態に係る送受信機のブロック図を示す。
図1の送受信機において利用可能な実施形態に係る送信/受信ステージを示す。
例示的な第3次高調波ノイズを示すグラフである。
図3Aの第3次高調波ノイズによって生じる例示的なTX対RX干渉を示すグラフである。
TX対RX干渉の第2の例を示すスペクトル分析である。
図1のTX対RX干渉状況に対する、実施形態に係る干渉低減デバイスを示すブロック図である。
干渉を推定する複素多項式技術を用いる例示的な第3次高調波低減システムを示すブロック図である。
複素多項式生成器を用いて第3次高調波干渉推定を生成する方法を示すフローチャートである。
複素多項式技術を用いて第2次高調波干渉及び第3次高調波干渉の両方を推定するための例示的なチップセットを示すブロック図である。
エンベロープ/位相マッピング技術を用いたリアルタイムの第k次高調波干渉低減のための実施形態に係るシステムを示すブロック図である。
例示的な第3次高調波干渉位相、及びクラスAB電力増幅器(PA)を用いる実施形態に係る送信経路に対応する第3次高調波TX位相を経時的に示すグラフである。
第3次高調波位相シフトと、クラスAB PAを用いる実施形態に係る送信経路に対応するTXベースバンドエンベロープとの間の例示的な関係を示すグラフである。
第3次高調波位相シフトと、エンベロープトラッキングPA(ETPA)を用いる実施形態に係る送信経路に対応するTXベースバンドエンベロープとの間の例示的な関係を示すグラフである。
経時的な例示的な第3次高調波干渉エンベロープと、ETPAを用いる実施形態に係る送信経路に対応する経時的な例示的なTXベースバンドエンベロープとを示すグラフである。
第3次高調波干渉エンベロープと、ETPAを用いる実施形態に係る送信経路に対応するTXベースバンドエンベロープとの間の例示的な関係を示すグラフである。
図14の一部の拡大図を示すグラフである。
第3次高調波干渉エンベロープと、クラスAB PAを用いる実施形態に係る送信経路に対応するTXベースバンドエンベロープとの間の例示的な関係を示すグラフである。
エンベロープ/位相マッピング干渉低減システムの代替的な実施形態を示すブロック図である。
ゼロ乗算演算を有する実施形態に係る第k次高調波位相推定器を示すブロック図である。
ゼロ乗算演算を有する代替的実施形態に係る第k次高調波位相推定器を示すブロック図である。
実施形態に係る第2次及び第3次高調波位相推定システムを示すブロック図である。
ゼロ乗算演算を用いて乗算ステージを実装するために利用可能な実施形態に係る加算器−シフタステージを示すブロック図である。
一切の乗算演算なく第3次高調波位相推定器を実装するための実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
代替的実施形態に係る第3次高調波位相推定器を示すブロック図である。
エンベロープ/位相マッピングを用いて第3次高調波干渉を低減するための実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
例示的な第3次高調波干渉測定、実施形態に係る区分平滑スプラインモデルを用いたモデル干渉、及び例示的な5次複素多項式を用いたモデル干渉を経時的に示すグラフである。
図24の実施形態に係る区分平滑スプラインモデルを含む、様々な干渉モデルに対する例示的な測定された第3次高調波干渉及び予測される干渉のエンベロープを経時的に示すグラフである。
図25の様々な干渉モデルに対する、例示的な測定された第3次高調波干渉及び予測される干渉の位相を経時的に示すグラフである。
例示的な測定された第3次高調波干渉、実施形態に係る区分平滑スプラインモデルを用いたモデル干渉、及び例示的な5次複素多項式を用いたモデル干渉の周波数に対して標準化された電力の曲線を示すグラフである。
図25の様々な干渉モデルの予測される低減性能を示す棒グラフである。
本明細書において説明される方法を実行するための、ホストデバイスに設けることが可能な実施形態に係る処理システムを示すブロック図である。
[例示的実施形態の詳細な説明]
現在好ましい実施形態の構造、製造及び用途が、以下、詳細に説明される。しかしながら、本発明は、多様な具体的状況において具現可能な多数の適用可能な発明の概念を提供することを理解されたい。説明される具体的な実施形態は、本発明を形成及び利用するための具体的態様の例示に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。
様々な実施形態において、通信ネットワーク(例えば、セルラシステム)における送受信機は、異なる周波数バンドを介して、同時に送信及び受信を行ってよい。受信機における受信信号に対する干渉は、デバイスの送信機によって同時に送信された送信信号の自己妨害リークによって誘導されることがある。送信信号は、送信経路と受信経路との間の分離が有限であることにより、受信経路にリークすることがある。例えば、LTEのバンド4(B4)/バンド17(B17)キャリアアグリゲーションを特徴とする実施形態において、B17送信(TX)スペクトルの非線形性によって生成される第3次高調波ノイズがB4受信(RX)スペクトルに入り、従って、同一チャネル干渉を形成する。この同一チャネル干渉は、B4RX感度を低下させることがある。RXインバンド干渉は、典型的には、フィルタリングで除去されることができないが、様々な実施形態において、干渉は、ベースバンド低減を用いて低減されることがある。
第3次高調波低減への1つの例示的なアプローチは、第3次高調波ノイズを複素多項式でモデリングし、次に、RXベースバンド信号からモデリングされたノイズを減算することを含む。以下の参照は、本願の主題とする事項に関連し、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
米国特許出願公開公報第2015/0065058A1、「複数のアグレッサによる非線形干渉低減」(2015年3月5日)
様々な実施形態において、代替的アプローチは、TXエンベロープ、第k次高調波エンベロープ及び第k次高調波位相シフトの間のマッピングを介して、ほぼ即時の特性化(near instantaneous characterization)を用いて、TX信号の第k次高調波(ここで、kは、1より大きい正の整数である)をモデリングする。この代替的アプローチにおけるこのほぼ即時の特性化は、ベースバンドRX信号からの同一チャネル干渉のより有効な低減をサポートする。
図1は、通信ネットワークを介してシグナリングを送信及び受信するように適合される実施形態に係る送受信機700のブロック図を示す。送受信機700は、ホストデバイスに設けられてよい。図示されるように、送受信機700は、ネットワーク側インタフェース702と、カプラ704と、送信機706と、受信機708と、信号プロセッサ710と、デバイス側インタフェース712と、を含む。ネットワーク側インタフェース702は、無線又は有線通信ネットワークを介してシグナリングを送信又は受信するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合を含んでよい。カプラ704は、ネットワーク側インタフェース702を介しての双方向通信を容易にするように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合を含んでよい。送信機706は、ベースバンド信号を、ネットワーク側インタフェース702を介した送信に適した変調キャリア信号に変換するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合(例えば、アップコンバータ、電力増幅器等)を含んでよい。受信機708は、ネットワーク側インタフェース702を介して受信されたキャリア信号をベースバンド信号に変換するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合(例えば、ダウンコンバータ、低ノイズ増幅器等)を含んでよい。信号プロセッサ710は、ベースバンド信号を、デバイス側インタフェース712を介しての通信に適したデータ信号に変換する、又は逆方向にも同様に変換するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合を含んでよい。デバイス側インタフェース712は、信号プロセッサ710とホストデバイス内のコンポーネント(例えば、図29の処理システム600、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポート等)との間においてデータ−信号を伝送するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合を含んでよい。
送受信機700は、任意のタイプの通信媒体を介して、シグナリングを送信及び受信してよい。いくつかの実施形態において、送受信機700は、無線媒体を介して、シグナリングを送信及び受信する。例えば、送受信機700は、セルラプロトコル(例えば、LTE等)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(例えば、Wi−Fi等)、又は任意の他のタイプの無線プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)等)のような無線通信プロトコルに従って通信を実行するように適合される無線送受信機であってよい。このような実施形態において、ネットワーク側インタフェース702は、1つ又は複数のアンテナ/放射要素を含む。例えば、ネットワーク側インタフェース702は、単一のアンテナ、複数の別個のアンテナ、又はマルチレイヤ通信、例えば、単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、多入力多出力(MIMO)等のために構成されるマルチアンテナアレイを含んでよい。他の実施形態において、送受信機700は、有線媒体、例えば、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバ等を介して、シグナリングを送信及び受信する。具体的な処理システム及び/又は送受信機は、示されたコンポーネントの全て、又はコンポーネントのサブセットのみを用いてよく、統合レベルは、デバイスによって異なってよい。
実施形態において、送受信機700は、モデリングステージを含む。モデリングステージは、送信信号の高調波によって生成される干渉信号を近似する干渉位相推定を提供するように構成されるモデリングステージ出力部を有する。モデリングステージは、送信信号のベースバンドに連結される入力部を含む第1のルックアップテーブル(LUT)をさらに含む。第1のLUTは、複数のベースバンド送信エンベロープ値を複数の位相シフトの値にマッピングする。複数の位相シフトの値の各々は、ベースバンド送信信号の高調波と干渉信号の位相の推定との間の差を含む。
図2は、図1の送信機706、受信機708、カプラ704、及びネットワーク側インタフェース702を実装するために利用可能な実施形態に係る送信/受信ステージ200を示す。ステージ200は、送信経路102及び受信経路104を含む。送信から受信への(TX対RX)干渉は、送信経路102から受信経路104にリークされる。図2の実施形態において、受信経路104は、送信経路102によって用いられるバンドTX1の中心周波数のk倍に近い周波数を中心とするバンドRXkを用いる。kは、1より大きい正の整数である。従って、受信バンドの中心周波数に近い第k次高調波ノイズが、ダイプレクサ110を介して、送信経路102からリークされる。この高調波ノイズは、概して、電力増幅器(PA)106及びアップコンバータ108の非線形性によって、送信経路102において生成される。PAは、例えば、エンベロープトラッキングPA(ETPA)、クラスAB PA等であってよい。送信経路102に含まれるノッチフィルタ112は、第k次高調波ノイズを部分的に低減させることができるが、送信性能の低下という犠牲を伴う。受信経路104は、表面音響波(SAW)デバイス114を含むが、このSAWデバイス114は、第k次高調波ノイズによって生じるインバンド歪みを回避することができない。
第k次高調波ノイズの具体的な例が、図3Aに示される。これは、B17周波数バンドを介して送信される10MHz幅の送信信号202に対する、例示的な第3次高調波ノイズのスペクトル分析を示す。送信信号202は、例えば、LTE送信信号、他の情報を保持する信号等であってよい。B17は、704から716MHzまでの12MHzバンドに位置し、710MHzの中心周波数を有する。送信経路102(図1に示される)は、710MHzを中心とする第3次変調間歪み(IMD)信号204をさらに生成する。送信信号202及び第3次IMD信号204は、合成TX信号206の成分であり、これらの成分信号の両方が、第3次高調波ノイズを生成する。
図3Aを再び参照すると、合成TX信号206から生成される第3次高調波ノイズ208は、2130MHzを中心とし、72MHzのバンド幅を有する。送信信号202から生成される第3次高調波ノイズは、30MHzのバンド幅を有する。これは、元の10MHz幅の送信信号202のバンド幅の3倍である。
図3Bは、図3Aの第3次高調波ノイズ208によって生じる例示的なTX対RX干渉のスペクトル分析を示すグラフである。B4RXバンド302は、2110から2155MHzまでの45MHzバンドに位置する。このB4RXバンド302全体が、72MHz幅の第3次高調波ノイズ208によって妨害される。
図4は、B17/B4干渉の第2の例のスペクトル分析を示すグラフである。この例において、第3次高調波干渉信号402は、ほぼ15MHz幅の部分403を含む。これは、5MHz幅のLTE送信信号404のB17送信によって生じたものであり、送信信号404のバンド幅のほぼ3倍である。この送信信号404の送信は、RF8081ETPAをPA106として用いる送信経路102の実施形態(図1に示される)を介して行われる。第3次高調波干渉402は、2.13GHz中心周波数(すなわち、B4中心周波数)で捕捉される。ETPAは、710MHz(すなわち、B17中心周波数)で動作する。デジタルプリディストーション(DPD)線形化の後で、ETPAは、隣接チャネルリーク率(ACLR)−39dBcで、効率42%である。
図5は、図1のTX対RX干渉状況に対する、実施形態に係る干渉低減デバイスのブロック図を示す。送信信号のベースバンドは、干渉モデリングステージ508を含むモデム500の出力として、送信経路102に提供される。ベースバンド送信信号は、リアルタイム処理のために、干渉モデリングステージ508にも提供される。干渉モデリングステージ508は、このベースバンド送信信号を用いて、干渉低減ステージ510に提供される干渉推定を生成する。干渉低減ステージ510は、例えば、ソフトウェアを実行するプロセッサ、加算器−減算器回路等を用いて実装されてよい。干渉低減ステージ510は、受信経路104からもベースバンド信号を受信する。このベースバンド信号は、送信経路102から受信経路104にリークされる干渉504を含む。干渉低減ステージ510は、受信経路の出力ベースバンド信号から干渉推定を減算し、その結果、低減された干渉506を有する信号を生成する。
図6は、干渉を推定する複素多項式技術を用いる例示的な第3次高調波低減システム650を示すブロック図である。低減システム650に含まれる複素多項式干渉モデリングステージ652は、複素TXベースバンド信号x(t)=I(t)+j・Q(t)の同相成分I(t)及び直交Q(t)成分をリアルタイムに受信する。干渉モデリングステージ652は、次に、干渉推定成分信号I(t)及びQ(t)を生成する。図6の例において、干渉モデリングステージは、複素係数θ及び第3次高調波多項式カーネルH(n)の関数である干渉モデルYを用いて、これらの推定された成分を生成する。ここで、nは、多項式カーネルの次数である。第1次、第3次、第5次、第7次、第9次カーネルを含むこの干渉モデルYが、式1に示される。
Y=H(1)・θ+H(3)・θ+H(5)・θ+H(7)・θ+H(9)・θ+Λ (式1)
複素多項式カーネルH(n)は、第3次高調波低減に対して高調波次数k=3を用いた式2に従って、干渉モデリングステージ652によってリアルタイムに導出される。
(n)=(I(t)−jQ(t))|(I(t)−jQ(t))|(n−k) (式2)
干渉モデリングステージ652は、TXベースバンド信号のリアルタイム処理を実行可能となる前に、複素係数θで初期化されなければならない。図6の例において、パラメータ推定ステージ654は、事前に複素係数ベクトル
Θ=[θ,θ,…,θ
を推定し、次に、これを干渉モデリングステージ654に提供する。パラメータ推定ステージ654は、TXベースバンド信号のN個のサンプルX=[x(1),x(2),…,x(N)]によって生成される第3次高調波干渉のN個のサンプルY=[y(1),y(2),…,y(N)]を測定することによって、これらの複素係数をオフラインで推定する。パラメータ推定ステージ654は、次に、TXベースバンド信号及び第3次高調波干渉信号のサンプルを用いて、式3に従って、可観測行列Hを算出する。
Figure 2018530218
式1の干渉モデルは、次に、式4に従って、行列形式に書き直されてよい。
Y=H・Θ (式4)
いくつかの例において、式4の係数ベクトルΘは、最小二乗アルゴリズムを用いて算出されてよい。図6の例において、パラメータ推定ステージ654は、最小平均二乗誤差(MMSE)アルゴリズムを用いて、式5
Θ=(H・H)−1・(H・Y) (式5)
に表される係数ベクトルΘを解いてよい。
干渉モデリングステージ652は、次に、係数ベクトルΘを用いて、減算ステージ656に提供される干渉推定を算出する。減算ステージ656は、RX経路658のベースバンド出力信号から干渉推定を減算することによって、低減システム650の出力信号を生成する。いくつかの例において干渉を低減可能であった結果の出力信号が、次に、モデム660に提供される。
図6の複素多項式技術を用いる干渉低減は、どのモデル次数(すなわち、最高のカーネル次数)が式1の干渉モデルに選択されるかに依存する。利用する正確なモデル次数は、不確実であり、しばしば試行錯誤を必要とする。低過ぎるモデル次数を用いること(すなわち、アンダーフィット)又は高過ぎるモデル次数を用いること(オーバフィット)は、低減性能を著しく低下させることがある。
図6の複素多項式技術は、DPD技術と組み合わせられてもよい。この組み合わせられた低減システムは、容易に理解される物理現象を含むが、高電力消費、高コスト、及び正確なカーネル選択の要求という欠点を有する。システム650のいくつかの実装において、オン/オフアルゴリズムは、電力消費を低減させるために利用されなければならない。
図7は、複素多項式生成器及び複素係数を決定するための最小平均二乗誤差(MMSE)法を用いて第3次高調波干渉推定を生成するための例示的な方法のフローチャートを示す。方法は、段階752から開始する。ここで、4より大きいオーバーサンプリングレートが用いられ、TXベースバンド信号をサンプリングし、RX経路において、TXベースバンド信号と同期する第3次高調波干渉を捕捉する。次に、フローは続いて、段階754において、モデル次数が選択され、選択されたモデル次数に対して、可観測行列が構成される。次に、フローは続いて、段階756において、複素多項式係数が、MMSEアルゴリズムを用いて決定され、式5を解く。次に、フローは続いて、段階757において、干渉推定が複素多項式係数から生成され、この干渉推定が、RXベースバンド信号から減算される。次に、フローは続いて、段階758において、低減性能が、要求される低減性能と比較される。要求される低減性能が満たされた場合、方法は、段階760において終了する。しかしながら、要求される低減性能が満たされない場合、フローは段階754に戻る。ここで、異なるモデル次数が選択され、可観測行列が、新たに選択されたモデル次数に対して構成される。
図8は、複素多項式技術を用いて第2次高調波干渉及び第3次高調波干渉の両方を推定するための例示的なチップセット800のブロック図を示す。TXベースバンド信号は、第2次高調波干渉モデリングステージ802及び第3次高調波干渉モデリングステージ803に提供される。この両方は、チップセット800に含まれる。干渉モデリングステージ803は、入力として、MMSE法を用いて算出された複素係数θ、θ、及びθを受信する。ステージ803は、それぞれモデル次数n=3及びn=5の各々に対し、2つの第3次高調波干渉推定Y3,nを出力するために、合計19Mの乗算を必要とする。ここで、nは、干渉モデルに含まれる最高のカーネル次数であり、Mは、16×16の実際の乗算を示す。ステージ803は、式6に従って、これら2つの推定Y3,3及びY3,5を出力する。
3,n=(I(t)−jQ(t))|(I(t)−jQ(t))|(n−3) (式6)
干渉モデリングステージ802は、入力として、MMSE法を用いて算出された複素係数θ、θ、及びθを受信する。ステージ802は、モデル次数n=2及びn=4の各々に対し、式7に従って、それぞれの第2次高調波干渉推定Y2,nを出力するために、16Mの乗算を必要とする。
2,n=(I(t)−jQ(t))|(I(t)−jQ(t))|(n−2) (式7)
カーネル選択信号がマルチプレクサ804に提供されることにより、これは、単一の出力干渉推定をチップセット800に出力してよい。この出力は、2つの第2次高調波干渉推定及び2つの第3次高調波干渉推定から選択される。チップセット800は、この出力干渉推定を提供するために、合計35Mの乗算を必要とする。チップセット800の干渉低減性能は、モデル次数選択の正確さに大きく依存し、これは、しばしば、試行錯誤によって決定されなければならない。
図9は、エンベロープ/位相マッピング技術を用いたリアルタイムの第k次高調波干渉低減のための実施形態に係るシステム900Aを示す。システム900Aは、例えば、汎用プロセッサ/マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントを含む、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、図29のプロセッサ604)及び/又は他の集積回路(IC)チップによる実行のためのプログラム及び/又は命令を用いて実装されてよい。
システム900Aの受信経路903は、SAW910、低ノイズ増幅器(LNA)912、RFダウンコンバータ914、アナログデジタルコンバータ(ADC)916、及びデジタルダウンコンバータ918を用いて、受信信号を順に処理することによって、低減前信号を出力する。低減前信号は、I及びQ成分の両方を含むが、当業者であれば、多数の情報を保持する複素信号のように、実部のI成分及び/又は虚部のQ成分が、時としてゼロになることがあることを理解しよう。
システム900Aは、線形高調波位相推定器902Aを含む干渉モデリングステージ901A、エンベロープ対位相ルックアップテーブル(LUT)904、エンベロープ対エンベロープLUT906、及び座標回転デジタルコンピュータ(CORDIC)907及び908をさらに含む。位相推定器902A及びCORDIC907の両方は、TXベースバンド信号のI及びQ成分を入力として受信する。位相推定器902Aは、極TXベースバンド信号の第k次高調波の位相∠φを推定し、CORDIC907は、TXベースバンド信号のI及びQ成分を受信して、この信号を矩形から極形式に変換する。
この結果である極TXベースバンド信号は、LUT904及び906の両方に提供される。LUT906は、極TXベースバンド信号の第k次高調波によって生じたTX対RX干渉の推定されたエンベロープ(すなわち、第k次高調波干渉エンベロープ)を、この第k次高調波干渉エンベロープとTXベースバンド信号のエンベロープとの間のマッピングされた関係の線形補間を用いて出力する。LUT904は、第k次高調波TX位相∠φと、受信経路903から出力される低減前信号に存在する第k次高調波干渉との間の推定された位相シフトΔφを出力する。LUT904は、この位相シフトΔφと極TXベースバンド信号のエンベロープとの間のマッピングされた関係の線形補間を用いて、この位相シフトΔφを推定する。
実施形態において、LUT904及び906は、合計で2Mの乗算を用いた線形補間関数により実装される。他の実施形態において、他の補間技術が、LUT904及び906の一方又は両方において用いられてよい。マッピングされたエンベロープ−位相及びエンベロープ−エンベロープの関係をLUT904及び906によって用いることは、それぞれ、システム900Aを実装するチップセットが、複素多項式法(例えば、図8のチップセット800)を実装するチップセットに対して、向上した柔軟性を有することを可能とする。
図9を再び参照すると、ステージ901Aに含まれる加算器920は、高調波位相シフトΔφを、高調波TX位相推定∠φに加算する。その結果、TX対RX干渉の位相(すなわち、第k次高調波干渉位相)が推定される。推定された第k次高調波干渉位相及び推定された第k次高調波干渉エンベロープは、両方ともCORDIC908に提供される。CORDIC908は、これらの信号を、極形式から矩形形式に変換し、その結果、ノイズ干渉推定のI及びQ成分をもたらす。このノイズ干渉推定は、システム900Aに含まれる複素自己回帰移動平均(ARMA)フィルタ922に提供される。フィルタ922は、フィルタリングされた干渉推定のI及びQ成分を出力する。
このフィルタリングされた干渉推定は、システム900Aの干渉低減ステージ924によって、低減前信号から減算され、その結果、低減されたTX対RX干渉を有するRXベースバンド出力のI及びQ成分をもたらす。このRXベースバンド出力は、次に、システム900Aに含まれるモデム926に提供される。
図10は、クラスAB増幅器(すなわち、クラスAB送信経路)を用いるPA106を実装する図1の送信経路102の実施形態について、第3次高調波干渉位相と第3次高調波TX位相との間の差を経時的に示すグラフである。これら2つの位相は、互いに同期して変化するので、これらの差とTXベースバンドエンベロープとの間の関係がマッピングされてよい。第3次高調波TX位相は、TX入力位相の代わりに用いられる。なぜなら、第3次高調波干渉位相は、前者と同じ速度で変化するが、後者の速度の3倍で変化するからである。
第3次高調波TX位相∠φの位相は、基本TXベースバンド位相の3倍(3×∠φTXBB)に等しい。より一般的には、複素TXベースバンド入力の第k次高調波の位相∠φは、k乗された複素TXベースバンド入力の位相に等しく、これは、TXベースバンド位相のk倍(k×(∠φTXBB))に等しい。従って、例えば、図9のLUT904によって用いられるエンベロープ対位相マッピングは、TXベースバンドのエンベロープを位相シフトΔφにマッピングする。これは、第k次高調波干渉位相と、TXベースバンド位相の第k次倍数との間の差に等しい(Δφ=(第k次高調波干渉位相−[k×(∠φTXBB)])。
図11は、実施形態に係るクラスAB送信経路について、第3次高調波位相シフトとTXベースバンドエンベロープとの間の関係を示すグラフである。この関係は、本開示において「AMPM」関係と称される。図11における外側のより濃い色の点は、測定された第3次高調波位相シフトである。内側のより明るい点は、測定された第3次高調波位相シフトを平滑化したものである。区分平滑スプライン補間が、図11において実線で示される、実施形態に係る第3次高調波位相シフトモデルを見出すために用いられる。他の実施形態において、他の補間技術が、第k次高調波位相シフトモデルを見出すために用いられてよい。
いくつかの実施形態において、図11のこのクラスAB位相シフトモデルは、干渉低減についてのAMPM関係をマッピングするために用いられる。例えば、リアルタイムの第3次高調波低減について用いられる場合、LUT904の実施形態(図9に示される)は、図11の位相シフトモデルによってマッピングされたAMPM関係に従って決定される値を格納してよい。このようなLUT904を用いる実施形態に係る低減システムは、クラスAB増幅器によって生じる、著しい非線形干渉を実質的に低減させることが可能であってよい。より一般的には、様々な実施形態において、AMPM区分平滑スプライン補間又は他の好適な補間技術によって生成される第k次高調波位相シフトモデルは、クラスAB増幅器によって生じるこのような著しい非線形干渉を実質的に低減させるために用いられてよく、例えば、LUTに格納されてよい。比較によって、図6〜8の複素多項式技術は、このような著しい非線形干渉では収束しない。従って、この技術を用いる低減システムは、送信経路におけるクラスAB増幅器によって生じる干渉を実質的に低減することができない。
図12は、ETPAを用いるPA106を実装する図1の送信経路102(すなわち、ETPA送信経路)の実施形態についてのAMPM関係を示すグラフである。図12における外側のより濃い色の点は、測定された第3次高調波位相シフトである。内側のより明るい点は、測定された第3次高調波位相シフトを平滑化したものである。区分平滑スプライン補間が、図12において実線で示される、実施形態に係る第3次高調波位相シフトモデルを見出すために用いられる。他の実施形態において、他の補間技術が、第k次高調波位相シフトモデルを見出すために用いられてよい。
いくつかの実施形態において、図12のこのETPA位相シフトモデルは、干渉低減についてのAMPM関係をマッピングするために用いられる。例えば、リアルタイムの第3次高調波低減について用いられる場合、LUT904の実施形態(図9に示される)は、図12の位相シフトモデルによってマッピングされたAMPM関係に従って決定される値を格納してよい。このようなLUT904を用いる実施形態に係る低減システムは、ETPA送信経路によって生成される干渉を実質的に低減させることが可能であってよい。より一般的には、様々な実施形態において、AMPM区分平滑スプライン補間又は他の好適な補間技術によって生成される第k次高調波位相シフトモデルは、このような干渉を実質的に低減させるために用いられてよく、例えば、LUTに格納されてよい。
図13は、実施形態に係る経時的なETPA送信経路について、経時的な第3次高調波干渉エンベロープ及び経時的なTXベースバンドエンベロープを示すグラフである。これら2つのエンベロープ間の関係は、本開示において、「AMAM」関係と称される。このAMAM関係は、ベースバンドTXエンベロープと第3次高調波エンベロープとの間の非線形性を示す。いくつかの実施形態において、この非線形AMAM関係のモデリングは、区分線形関数を用いるLUTにおいて実現される。例えば、LUT906の実施形態(図9に示される)は、第k次高調波AMAM関係のマッピングを実装してよい。ベースバンドTXエンベロープ及び第3次高調波干渉エンベロープの大きさはTX電力の関数であるが、第3次高調波のAMAMマッピングは、TX電力が異なっても同じままである。
図14は、実施形態に係るETPA送信経路についての第3次高調波AMAM関係を示すグラフである。図14における外側のより濃い色の点は、測定された第3次高調波干渉エンベロープである。内側のより明るい点は、測定された第3次高調波干渉エンベロープを平滑化したものである。区分平滑スプライン補間が、図14において実線で示される、実施形態に係る第3次高調波干渉エンベロープモデルを見出すために用いられる。他の実施形態において他の補間技術が、第k次高調波干渉エンベロープモデルを見出すために用いられてよい。
図15は、図14の一部の拡大図を、破線の矩形内に示す。図15の外側のより濃い色の点は、測定データを示す。内側のより明るい点は、外れ値の影響を低減させるために、平滑化した測定データである。菱形のマーカは、区分非線形性推定である。破線によって示される、実施形態に係る第3次高調波エンベロープモデルは、菱形のマーカによって形成される曲線の区分平滑スプライン補間から得られた結果である。
いくつかの実施形態において、図14〜15のETPA干渉エンベロープモデルは、干渉低減についてAMAM関係をマッピングするために用いられる。例えば、リアルタイムの第3次高調波低減について用いられる場合、LUT906の実施形態(図9に示される)は、図14〜15のETPA干渉エンベロープモデルによってマッピングされるAMAM関係に従って決定される値を格納してよい。このようなLUTを用いる実施形態に係る低減システムは、ETPA送信経路によって生成される干渉を実質的に低減させることが可能であってよい。より一般的には、様々な実施形態において、AMAM区分平滑スプライン補間又は他の好適な補間技術によって生成される第k次高調波干渉エンベロープモデルは、このような干渉を実質的に低減させるために用いられてよく、例えば、LUTに格納されてよい。
図16は、実施形態に係るクラスAB送信経路についての第3次高調波AMAM関係を示すグラフである。図16における外側のより濃い色の点は、測定された第3次高調波干渉エンベロープである。内側のより明るい点は、測定された第3次高調波干渉エンベロープを平滑化したものである。区分平滑スプライン補間が、図16において実線で示される、実施形態に係る第3次高調波干渉エンベロープモデルを見出すために用いられる。他の実施形態において他の補間技術が、第k次高調波干渉エンベロープモデルを見出すために用いられてよい。
いくつかの実施形態において、図16のこのクラスAB干渉エンベロープモデルは、干渉低減についてのAMAM関係をマッピングするために用いられる。例えば、リアルタイムの第3次高調波低減について用いられる場合、LUT906の実施形態(図9に示される)は、図16のTXエンベロープモデルによってマッピングされるAMAM関係に従って決定される値を格納してよい。このようなLUT906を用いる実施形態に係る低減システムは、クラスAB増幅器によって生じる、著しい非線形干渉を実質的に低減させることが可能であってよい。より一般的には、様々な実施形態において、AMAM区分平滑スプライン補間又は他の好適な補間技術によって生成される第k次高調波干渉エンベロープモデルは、クラスAB増幅器によって生じるこのような著しい非線形干渉を実質的に低減させるために用いられてよく、例えば、LUTに格納されてよい。
図17は、図9の実施形態に係る低減システム900Aの代替例である、実施形態に係る干渉低減システム900Bを示す。システム900Bは、例えば、汎用プロセッサ/マイクロプロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントを含む、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、図29のプロセッサ604)及び/又は他のICチップによる実行のためのプログラム及び/又は命令を用いて実装されてよい。
様々な実施形態において、図6〜8の複素多項式技術に対して、システム900A又はシステム900Bのようなエンベロープ/位相マッピングシステムを用いてDPD及び高調波干渉低減を実行することは、適切なカーネル選択の要求を回避し、より低い電力消費、より低い演算の複雑性、より低いコスト(より良好なシリコン面積効率)、及びより良好な低減性能を示すことができる。システム900Bは、代替的な線形高調波位相推定器902Bを有する代替的な干渉モデリングステージ901Bを含む点で、システム900Aと異なる。位相推定器902Bは、TXベースバンド信号のI及びQ成分を受信せず、代わりに、これらのI及びQ成分がCORDIC907によって矩形から極形式に変換された後の結果であるTXベースバンド位相∠φTXBBを受信する。
図18Aは、ゼロ−Mの乗算を有する実施形態に係る第k次高調波位相推定器1800Aを示す。位相推定器1800Aは、図17の線形高調波位相推定器902Bとして用いられてよく、その結果、図17の干渉モデリングステージ901Bによる、合計わずか2Mのみの乗算となる。位相推定器1800Aは、加算器1802、乗算器1804、減算器1810、及び位相調整チェーン1803を含む。位相調整チェーン1803は、直列に接続されたk−1個の同一の位相調整ステージ1805から1805k−1を含む。その各々は、コンパレータ1806、減算器1808、及びスイッチ1812を含む。
位相推定器1800Aは、位相歪みを防止するために、あらゆる必要な位相範囲調整を実行することによって、位相が[0°,360°)の範囲で定義されていることを考慮する。位相推定器902Bは、TXベースバンド位相∠φTXBBを受信し、加算器1802は、この位相∠φTXBBに、180°を加算する。加算器1802の出力された位相は、次に、乗算器1804に提供され、これは、位相を高調波次数kで乗算する。
乗算器1804の出力は、次に、入力として位相調整ステージ1805に提供され、これは、必要に応じて位相を調整し、その出力を入力として、チェーン1803における次の位相調整ステージに提供し、これは、必要に応じて位相を調整し、その出力を入力として、チェーン1803における次の位相調整ステージに提供する等、必要に応じて位相が調整され、チェーン1803の最後の位相調整ステージ1805k−1から出力されるまで続けられる。位相調整ステージ1805から1805k−1の各々において、位相調整ステージへの入力は、コンパレータ1806、減算器1808、及びスイッチ1812に提供される。減算器1808は、この入力から180°を減算し、低減された位相を提供する。スイッチ1812は、コンパレータ1806から選択制御信号を受信し、これは、位相調整ステージの入力信号を360°と比較する。位相調整ステージの入力信号が360°より小さい場合、スイッチ1812は、単に、この入力信号を、それぞれの位相調整ステージの出力として通過させる。
位相がチェーン1803によって必要に応じて調整された後で、減算器1810は、位相調整チェーン1803から出力を受信する。減算器1810は、この位相チェーンの出力から180°を減算し、位相推定器902Bの出力として、第k次高調波TX位相推定∠φを提供する。
図18Bは、ゼロ−Mの乗算を有する、代替的実施形態に係る第k次高調波位相推定器1800Bを示す。位相推定器1800Bは、図18Aの位相調整ステージ1805から1805k−1を位相調整ステージ1807から1807k−1に置換する。位相調整ステージ1807から1807k−1は、これらが減算器1808を、360°を減算する代わりに−360°を加算する加算器1809に置換する点でのみ、位相調整ステージ1805から1805k−1と異なる。
図19は、図17の線形高調波位相推定器902Bとして利用可能な実施形態に係る第2次及び第3次高調波位相推定システム1900を示す。システム1900は、ゼロ複素乗算を用いて第2次又は第3次高調波TX位相推定のいずれかを決定可能な位相推定器1901を含む。第2次高調波TX位相推定は、例えば、バンド3及びバンド8キャリアアグリゲーションに起因する干渉を低減させるために用いられてよく、第3次高調波TX位相推定は、例えば、バンド4RX及びバンド17TXキャリアアグリゲーションに起因する干渉を低減させるために用いられてよい。位相推定器1901は、これが位相調整チェーン1803を位相調整ブロック1903に置換する点を除き、図18Aの位相推定器1800Aと同じである。
位相調整ブロック1903は、位相調整ステージ18053_1、18053_2及び18052_1を含み、その各々は、図18Aの位相調整ステージ1805と同一である。代替的な実施形態において、位相調整ステージ18053_1、18053_2及び18052_1の各々は、図18Bの位相調整ステージ1807と同一である。
図19を再び参照すると、乗算器1804の出力は、直列に接続されたステージ18053_1及び18053_2からなる位相調整ブロック1903の第3次高調波分岐に提供される。乗算器1804の出力は、ブロック1903の第2次高調波分岐を構成する位相調整ステージ18052_1にも提供される。
位相調整ブロック1903は、その出力を減算器1810に提供するスイッチ1904をさらに含む。スイッチ1904は、システム1900の制御ステージ1902によって提供される選択信号の値に応じて、位相調整ステージ18053_2の出力と、位相調整ステージ18052_1の出力との間で、その出力をスイッチする。この制御ステージ1902は、また、k=2又はk=3のいずれかの値を、高調波次数として選択し、この値を乗算器1804に提供する。この高調波次数は、TXベースバンド位相∠φTXBBがシステム1900において乗算される乗数である。
図20は、一切の乗算演算なく、図18A〜18B及び19の乗算器1804を実装するために利用可能な、実施形態に係る組み合わせられた加算器−シフタ2002を示す。図17の線形高調波位相推定器902Bが、図19の位相推定システム1900及び図20の加算器−シフタ2002を用いて実装される場合、ゼロ複素乗算が、第2次又は第3次高調波TX位相推定を提供するために必要とされ、その結果、図17の干渉モデリングステージ901Bによる合計わずか2Mのみの乗算となる。
図20を再び参照すると、加算器−シフタ2002は、シフトレジスタ2008を含む第2次高調波経路と、このシフトレジスタ2008及び加算器2006の両方を含む第3次高調波経路と、を含む。180°調整されたTXベースバンド位相(∠φTXBB+180°)が、シフトレジスタ2008及び加算器2006に提供される。シフトレジスタ2008は、180°調整されたTXベースバンド位相を1ビット左にシフトし、この位相の倍に等しくする。シフトレジスタ2008の倍位相出力は、加算器−シフタ2002に含まれるスイッチ2004の第1の入力信号として、両方とも加算器2006に提供される。加算器2006は、180°調整されたTXベースバンド位相をその倍位相に加算し、第2の入力信号としてスイッチ2004に提供される3倍位相出力を生成する。コントローラ1902は、選択信号をスイッチ2004に提供し、これは、高調波次数k=2に対して倍位相信号、又は高調波次数k=3に対して3倍位相信号のいずれかを、スイッチ2004に出力させる。
図21は、一切の乗算演算なく、線形高調波位相推定器902Bを第3次高調波位相推定器として実装するための実施形態に係る方法を示すフローチャートである。段階2102において、TXベースバンド位相∠φTXBBに、180°が加算される。段階2104において、180°調整されたTXベースバンド位相は3倍にされ、未調整の位相推定を取得し、次に、フローは、段階2106に続く。位相を3倍にすることは、位相の初期値を1回左シフトし、次に、この初期値を1回加算することによって実行される。様々な実施形態において、位相をkで乗算することは、位相の初期値を|logk|回左シフトし、次に、初期値(k−2^|logk|)を加算することによって実現されてよい。
図21を再び参照すると、段階2106において、段階2104の結果から生じた未調整の位相推定が、360°と比較される。未調整の位相推定が360°より小さい場合、フローは段階2110に続くが、さもなければ、フローは段階2108に続く。段階2108において、未調整の位相推定から360°が減算され、フローは、段階2106に戻る。段階2108の結果から生じた位相推定が360°より小さい場合、段階2110において、この位相推定は180°低減され、第3次高調波TX位相推定∠φを取得する。
図22は、図9の線形高調波位相推定器902Aとして利用可能な実施形態に係る第3次高調波位相推定器2200を示す。TXベースバンド信号の成分I及びQは、2つの複素乗算を実行することによってこれらの成分信号を三乗する三乗ブロック2202に提供され、従って、6Mの実際の乗算を必要とする。三乗された成分信号は、次に、CORDIC2204によって矩形形式から極形式に変換され、第3次高調波TX位相推定∠φに提供される。位相推定器2200が図9の線形高調波位相推定器902Aとして用いられる場合、干渉モデリングステージ901Aは、合計で8Mの実際の乗算を有する。
図23は、エンベロープ/位相マッピング技術を用いて第3次高調波干渉を低減させるための実施形態に係る方法のフローチャートを示す。方法は、段階2352から開始する。ここで、4より大きいオーバーサンプリングレートが用いられ、TXベースバンド信号をサンプリングし、RX経路において、TXベースバンド信号と同期する第3次高調波干渉を捕捉する。次に、フローは続いて、段階2354において、第3次高調波干渉エンベロープEが、AMAM関係において、TXベースバンドエンベロープETXBBにマッピングされ、第3次高調波位相シフトが算出され、AMPM関係において、TXベースバンドエンベロープETXBBにマッピングされる。第3次高調波位相シフトΔφが、Δφ=[(第3次高調波干渉位相)−[3×(∠φTXBB)]]として算出される。次に、フローは続いて、段階2356において、干渉エンベロープE及び干渉位相シフトΔφがTXベースバンドエンベロープETXBBに従って昇順にソートされ、ソートされたデータは、移動平均フィルタにより平滑化される。次に、フローは続いて、段階2357において、AMAMデータ及びAMPMデータの各々に対して、平滑化データが、最大(ETXBB)と最小(ETXBB)との間の対応するインターバルに等しく分割され、区分非線形性推定が、各インターバルにおける平滑化データの平均のセットとして決定される。次に、フローは続いて、段階2358において、平滑スプライン補間がAMAM及びAMPM区分非線形性推定に適用され、第3次高調波干渉AMAM及びAMPMモデルを取得する。次に、フローは続いて、段階2360において、第3次高調波干渉エンベロープは、AMAMモデルを用いて、TXベースバンドエンベロープからリアルタイムに推定され、第3次高調波位相シフトは、AMPMモデルを用いて、TXベースバンドエンベロープからリアルタイムに推定され、この干渉推定は、RXベースバンド信号からリアルタイムに減算される。
図24は、測定された第3次高調波干渉、実施形態に係るAMAM及びAMPMマッピングによる区分平滑スプラインモデルを用いたモデル干渉、及び例示的な5次複素多項式を用いたモデル干渉を経時的に示すグラフである。同じTXベースバンド信号が、3つの曲線全てを生成するために用いられている。測定された干渉は、ETPA送信経路を用いて測定されている。
モデル適合確率が、ETPA送信経路及びクラスAB送信経路の各々に対して測定された第3次高調波干渉と比較して、図24の2つの干渉モデルを含む様々な干渉モデルに対して算出されている。モデル適合確率は、式7に従って算出されている。ここで、yは、測定された第3次高調波干渉信号であり、
Figure 2018530218

は、同じTXベースバンド入力
Figure 2018530218
に対するそれぞれのモデル干渉信号である。
以下の表1は、図2の実施形態に係るAMAM/AMPM区分平滑スプラインモデル及び図24の例示的な5次複素多項式を含む干渉モデルに対するこのモデル適合確率を示す。例示的な3次、7次、9次、及び11次複素多項式干渉モデルに対するモデル適合確率が、さらに示される。
Figure 2018530218
実施形態に係るAMAM/AMPM区分平滑スプラインモデルは、ETPA送信経路に対して測定された第3次高調波干渉と比較して、最良のモデル適合性能99.23%を示している。図25は、この経時的に測定された第3次高調波干渉のエンベロープを示し、当該エンベロープを、表1に示される干渉モデルの各々によって予測されたそれぞれのエンベロープと比較するグラフである。図26は、この経時的に測定された第3次高調波干渉の位相を示し、当該位相を、表1に示される干渉モデルの各々によって予測されたそれぞれの位相と比較するグラフである。
図27は、(1)区分平滑スプラインモデルから生成された連続的なAMAM/AMPMマップを用いた実施形態に係る方法、(2)5次複素多項式干渉モデルを用いた例示的な方法、及び(3)ETPA送信経路を用いて生成された、測定された第3次高調波干渉の各々の周波数に対するそれぞれの標準化された電力曲線を示すグラフである。同じTXベースバンド信号が、これらの曲線のうち3つ全てを生成するために用いられている。図27からわかるように、実施形態に係るAMAM/AMPM法は、複素多項式法に対して1.9dBより大きく向上した低減性能を有することが予測される。
図28は、区分平滑スプラインモデルから生成された連続的なAMAM/AMPMマップを用いた実施形態に係る方法、及び3次、5次、7次、9次、及び11次複素多項式干渉モデルを用いた例示的な方法の各々に対して予測された低減性能を示す棒グラフである。図28からわかるように、最良性能を示した複素多項式モデルである第5次モデルは、第3次高調波干渉を19.96dB低減したのみである。複素多項式をより高次にすることが、干渉低減を向上させるわけではない。対照的に、実施形態に係るAMAM/AMPMモデルは、測定された第3次高調波干渉に対して、最良の低減性能である21.87dBの干渉低減という結果をもたらすことが予測される。さらに、この実施形態モデルでは、モデル次数選択に苦労する必要がない。
図29は、本明細書において説明される方法を実行するための、ホストデバイスに設けることが可能な実施形態に係る処理システム600のブロック図を示す。示されるように、処理システム600は、プロセッサ604、メモリ606、及びインタフェース610−614を含み、これらは、図29に示されるように構成されてよい(又はされなくてもよい)。プロセッサ604は、関連タスクの演算及び/又は他の処理を実行するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合であってよく、メモリ606は、プロセッサ604による実行のためのプログラム及び/又は命令を格納するように適合される任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合であってよい。実施形態において、メモリ606は、プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。プログラムは、第1回目に、ベースバンド送信信号(送信信号のベースバンド)をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルを取得する手順のための命令を含む。ベースバンド送信サンプルは、ベースバンド送信位相のサンプル及びベースバンド送信エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、第1回目に、送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルに対応する干渉サンプルを取得する手順のための命令をさらに含む。干渉サンプルは、干渉位相サンプル及び干渉エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、干渉位相サンプル及びベースバンド送信位相サンプルに従って、ベースバンド送信エンベロープのサンプルに対応する位相シフトの値を算出する手順のための命令をさらに含む。プログラムは、位相シフトの値及びベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、第1の補間を適用し、送信ベースバンドエンベロープを位相シフトにマッピングする第1の関係を決定する手順のための命令をさらに含む。
インタフェース610、612、614は、処理システム600が他のデバイス/コンポーネント及び/又はユーザと通信を行うことを可能とする任意のコンポーネント又はコンポーネントの集合であってよい。例えば、インタフェース610、612、614の1つ又は複数は、データを伝送し、プロセッサ604からホストデバイス及び/又はリモートデバイスにインストールされたアプリケーションへのメッセージを制御又は管理するように適合されてよい。他の例として、インタフェース610、612、614の1つ又は複数は、ユーザ又はユーザデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等)が処理システム600とのインタラクション/通信を可能とするように適合されてよい。処理システム600は、長期ストレージ(例えば、不揮発性メモリ等)のような、図29に示されない追加のコンポーネントを含んでよい。
いくつかの実施形態において、処理システム600は、通信ネットワークにアクセスする、又はさもなければその一部であるネットワークデバイスに含まれる。一例において、処理システム600は、基地局、中継局、スケジューラ、コントローラ、ゲートウェイ、ルータ、アプリケーションサーバ、又は通信ネットワークにおける任意の他のデバイスのような、無線又は有線通信ネットワークにおけるネットワーク側デバイスにある。他の実施形態において、処理システム600は、移動局、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、ウェアラブル通信デバイス(例えば、スマートウォッチ等)、又は通信ネットワークにアクセスするように適合される任意の他のデバイスのような、無線又は有線通信ネットワークにアクセスするユーザ側デバイスにある。いくつかの実施形態において、インタフェース610、612、614の1つ又は複数は、通信ネットワークを介してシグナリングを送信及び受信するように適合される送受信機(例えば、図1の送受信機700)に、処理システム600を接続する。
本明細書において提供される実施形態に係る方法の1つ又は複数の段階は、対応するユニット又はモジュールによって実行されてよいことを理解されたい。例えば、信号は、送信ユニット又は送信モジュールによって生成されてよい。信号は、受信ユニット又は受信モジュールによって受信されてよい。信号は、処理ユニット又は処理モジュールによって処理されてよい。他の段階は、算出ユニット/モジュール、推定ユニット/モジュール、決定ユニット/モジュール、生成ユニット/モジュール、取得ユニット/モジュール、加算ユニット/モジュール、減算ユニット/モジュール、サンプリングユニット/モジュール、補間ユニット/モジュール、ソートユニット/モジュール、分割ユニット/モジュール、フィルタリングユニット/モジュール、位相設定ユニット/モジュール、及び/又は左シフトユニット/モジュールによって実行されてよい。それぞれのユニット/モジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせであってよい。例えば、ユニット/モジュールの1つ又は複数は、FPGA又はASICのような集積回路であってよい。
本発明の例示的実施形態は、AMAMマッピング及びAMPMマッピングを用いて干渉をモデリングし、少数の乗算演算及び低電力消費を必要としつつ、高調波TX対RX干渉を低減させるという利点を提供する。複素多項式干渉モデリングに対して、本発明の実施形態は、適切に適合しない場合に干渉低減を低下させ得るモデル次数の選択を回避するという利点を提供する。本発明の実施形態は、チップセット設計が大いにフレキシブルであるという利点を提供するLUTを用いる。
以下、本発明の追加的な例示的実施形態が、さらに提供される。本発明の第1の例示的実施形態によれば、送受信機を動作させるための方法が提供される。方法は、送受信機によって、送受信機の送信経路から受信経路にリークされる干渉信号の推定を含む第1の信号を生成する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、送信経路を介して送信される送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号を取得する段階を含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号の高調波の位相を含む高調波位相を算出する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、位相シフトを推定する段階をさらに含む。第1の信号を生成する段階は、受信経路を介して受信される受信信号の干渉が、第1の信号に従って低減されるように、推定された位相シフト及び算出された高調波位相に従って、第1の信号の位相を決定する段階をさらに含む。
また、前述した第1の例示的実施形態は、以下の追加的な特徴の1つ又は複数を含むように実装されてよい。方法は、位相シフトを推定する段階が、ベースバンド送信信号のエンベロープを位相シフトにマッピングする第1の関係にさらに従うように実装されてもよい。
方法は、送受信機によって、送信バンドを介して送信信号を送信する段階と、送受信機によって、送信する段階の間に、受信バンドから受信信号を受信する段階と、をさらに含み、受信信号が干渉信号を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、方法は、送受信機によって、受信信号の受信ベースバンドから第1の信号を減算する段階をさらに含む。
方法は、第1の信号を生成する段階が、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、かつベースバンド送信信号のエンベロープを干渉信号のエンベロープにマッピングする第2の関係に従って、第1の信号のエンベロープを決定する段階をさらに含むように実装されてもよい。
方法は、送信信号を送信する段階が、クラスAB電力増幅器を用いて送信信号を増幅する段階を含むように実装されてもよい。方法は、位相シフトを推定する段階が、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、第1のマッピング値を読み出す段階と、第1のマッピング値に従って第1の補間を適用することによって、位相シフトを推定する段階と、を含むように実装されてもよい。
方法は、第1の信号のエンベロープを決定する段階が、ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、第2のマッピング値を読み出す段階を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第1の信号のエンベロープを決定する段階は、第2のマッピング値に従って、第1の補間を適用する段階をさらに含む。
方法は、第1の補間が線形補間を含み、第1のマッピング値が第1のLUTに格納され、第2のマッピング値が第2のLUTに格納されるように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第1のマッピング値を読み出す段階は、第1のLUTから第1のマッピング値を読み出す段階を含み、第2のマッピング値を読み出す段階は、第2のLUTから第2のマッピング値を読み出す段階を含む。
方法は、複数のベースバンド送信位相値及び複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の干渉位相値をサンプリングする段階と、複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の干渉エンベロープ値をサンプリングする段階と、をさらに含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、方法は、干渉位相値及びベースバンド送信位相値に従って、複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の位相シフトの値を算出する段階と、位相シフトの値及びベースバンド送信エンベロープ値に従って第2の補間を適用し、第1の関係を決定する段階と、をさらに含む。いくつかのこのような実装において、方法は、干渉エンベロープ値及び複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、第2の補間を適用し、第2の関係を決定する段階をさらに含む。
方法は、複数の位相シフトの値を算出する段階が、ベースバンド送信位相値に従って、複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する高調波位相の値を算出する段階を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、複数の位相シフトの値は、干渉位相値及び高調波位相の値に従って算出される。
方法は、第2の補間を適用し、第1の関係を決定する段階が、位相シフトの値をソートする段階と、ソートされた位相シフトの値に移動平均フィルタを適用する段階と、複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、ソートされた位相シフトの値をインターバルに分割する段階と、ソートされた位相シフトの値に従って、区分非線形性推定を算出する段階と、ソートされた位相シフトの値に平滑スプライン補間を適用する段階と、を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第2の補間を適用し、第2の関係を決定する段階は、干渉エンベロープ値をソートする段階と、ソートされた干渉エンベロープ値に移動平均フィルタを適用する段階と、複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、ソートされた干渉エンベロープ値をインターバルに分割する段階と、ソートされた干渉エンベロープ値に従って、区分非線形性推定を算出する段階と、ソートされた干渉エンベロープ値に平滑スプライン補間を適用する段階と、を含む。
方法は、高調波位相を算出する段階が、ベースバンド送信信号の位相の第k次倍数と等しくなるように第2の位相を設定する段階を含み、kが1より大きい正の整数であるように実装されてもよい。方法は、高調波位相を算出する段階が、第2の位相が360度より小さくなるまで、第2の位相から360度を反復的に減算する段階をさらに含むように実装されてもよい。
方法は、第k次倍数と等しくなるように第2の位相を設定する段階が、高調波位相と180度との合計と等しくなるように第2の位相を設定する段階と、第2の位相をl回左シフトする段階と、高調波位相を左シフトされた第2の位相にm回加算する段階と、を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第k次倍数と等しくなるように第2の位相を設定する段階は、第2の位相が360度より小さくなるまで、第2の位相から360度を反復的に減算する段階と、第2の位相が360度より小さくなった後で、第2の位相から180度を減算する段階と、をさらに含む。いくつかのこのような実装において、lは、底を2とするkの対数の最大の整数であり、mは、kと2のl乗との間の差である。
本発明の第2の例示的実施形態によれば、送受信機が提供される。送受信機は、少なくとも1つのアンテナを含む。送受信機は、少なくとも1つのアンテナに連結される第1の出力部を含む送信経路をさらに含む。送受信機は、少なくとも1つのアンテナ及び送信経路に連結される受信経路をさらに含む。送信信号が送信経路を介して送信され、受信信号が受信経路を介して受信される場合に、干渉は、送信信号から受信信号にリークされる。送受信機は、送信経路のベースバンド出力部に連結されるルックアップステージをさらに含む。ルックアップステージは、メモリ又は集積回路の少なくとも1つを含む。送受信機は、ルックアップステージの出力部と受信経路の第2の入力部との間に連結される加算器をさらに含む。ルックアップステージは、複数のベースバンド送信エンベロープ値を複数の位相シフトの値にマッピングするように構成される。加算器は、ベースバンド送信信号の推定された高調波を受信するように構成される入力部を含む。ベースバンド送信信号は、送信信号のベースバンドを含む。
また、前述した第2の例示的実施形態は、以下の追加的な特徴の1つ又は複数を含むように実装されてよい。送受信機は、線形高調波位相推定器をさらに含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、線形高調波位相推定器は、送信経路のベースバンド出力に連結される入力部、加算器の入力部に連結される出力部、及びシフトレジスタ又は処理回路の少なくとも1つを含む。いくつかのこのような実装において、処理回路は、プロセッサと、プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体とを含む。
送受信機は、送信経路のベースバンド出力部に連結される第2のルックアップステージであって、メモリ又は集積回路の少なくとも1つを含む第2のルックアップステージをさらに含み、第2のルックアップステージは、複数のベースバンドエンベロープ値を複数の干渉エンベロープ値にマッピングするように構成されるように実装されてもよい。
送受信機は、加算器の出力部及び受信経路の出力部に連結される加算器−減算器回路をさらに含むように実装されてもよい。
送受信機は、CORDICをさらに含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、CORDICは、加算器の出力部に連結される位相入力部、及び第2のルックアップステージの出力部に連結されるエンベロープ入力部を含む。いくつかのこのような実装において、CORDICは、加算器−減算器回路に連結されるI出力部、及び加算器−減算器回路に連結されるQ出力部をさらに含み、受信経路の出力部は、I受信出力部及びQ受信出力部を含む。
送受信機は、CORDICのI出力部と加算器−減算器回路との間、及びCORDICのQ出力部と加算器−減算器回路との間に連結される複素ARMAフィルタをさらに含むように実装されてもよい。送受信機は、線形高調波位相推定器が処理回路を含み、プログラムが、ベースバンド送信信号の位相をkで乗算することによって、送信信号の第k次高調波を推定する命令を含み、kが1より大きい正の整数であり、送信信号の高調波が、送信信号の第k次高調波を含むように実装されてもよい。
送受信機は、線形高調波位相推定器が、シフトレジスタと、第2の加算器と、その各々が、コンパレータ及びスイッチを含むk−1個の位相調整ステージと、を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、kは、1より大きい正の整数であり、線形高調波位相推定器は、送信信号の第k次高調波を推定するように構成される。送受信機は、送信経路が、クラスAB増幅器をさらに含むように実装されてもよい。
本発明の第3の例示的実施形態によれば、干渉モデリングシステムが提供される。干渉モデリングシステムは、プロセッサと、プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する不揮発性コンピュータ可読媒体とを含む。プログラムは、第1回目に、送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルを取得する手順のための命令を含む。ベースバンド送信サンプルは、ベースバンド送信位相のサンプル及びベースバンド送信エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、第1回目に、送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、ベースバンド送信サンプルに対応する干渉サンプルを取得する手順のための命令をさらに含む。干渉サンプルは、干渉位相サンプル及び干渉エンベロープのサンプルを含む。プログラムは、干渉位相サンプル及びベースバンド送信位相サンプルに従って、ベースバンド送信エンベロープのサンプルに対応する位相シフトの値を算出する手順のための命令をさらに含む。プログラムは、位相シフトの値及びベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、第1の補間を適用し、送信ベースバンドエンベロープを位相シフトにマッピングする第1の関係を決定する手順のための命令をさらに含む。
また、前述した第3の例示的実施形態は、以下の追加的な特徴の1つ又は複数を含むように実装されてよい。システムは、プログラムが、干渉エンベロープのサンプル及びベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、第1の補間を適用し、第2の関係を決定する手順のための命令をさらに含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第2の関係は、ベースバンド送信エンベロープを干渉エンベロープにマッピングする。
システムは、位相シフトの値を算出する手順のための命令が、ベースバンド送信位相のサンプルに従って、ベースバンド送信信号の高調波信号の第1の位相値を算出する手順のための命令を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、位相シフトの値を算出する手順のための命令は、干渉位相サンプル及びベースバンド送信信号の高調波信号の第1の位相値に従って、これを実行する。
システムは、第1の補間を適用し、第1の関係を決定する手順のための命令が、位相シフトの値をソートする手順、ソートされた位相シフトの値に移動平均フィルタを適用する手順、ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、ソートされた位相シフトの値をインターバルに分割する手順、ソートされた位相シフトの値に従って、区分非線形性推定を算出する手順、及びソートされた位相シフトの値に平滑スプライン補間を適用する手順のための命令を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、第1の補間を適用し、第2の関係を決定する手順のための命令は、干渉エンベロープのサンプルをソートする手順、ソートされた干渉エンベロープのサンプルに移動平均フィルタを適用する手順、ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、ソートされた干渉エンベロープのサンプルをインターバルに分割する手順、ソートされた干渉エンベロープのサンプルに従って、区分非線形性推定を算出する手順、及びソートされた干渉エンベロープのサンプルに平滑スプライン補間を適用する手順のための命令を含む。
システムは、プログラムが、第2回目に、ベースバンド送信信号をサンプリングし、第2のベースバンド送信位相のサンプル及び第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルを含む第2のベースバンド送信サンプルを取得する手順のための命令をさらに含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、プログラムは、第2回目に、送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、第2のベースバンド送信サンプルに対応する第2の干渉サンプルを取得する手順をさらに含む。いくつかのこのような実装において、プログラムは、第2のベースバンド送信位相のサンプルに従って、ベースバンド送信信号の高調波の第2の位相値を算出する手順、及び第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、かつ第1の関係に従って、第2の位相シフトの値を推定する手順のための命令をさらに含む。いくつかのこのような実装において、プログラムは、第2の位相シフトの値及びベースバンド送信信号の高調波の第2の位相値に従って、干渉位相推定を決定する手順、及び第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、かつ第2の関係に従って、干渉エンベロープ推定を決定する手順のための命令をさらに含む。
システムは、プログラムが、送信バンドを介して送信信号を送信する手順、及び送信する手順の間に、受信バンドから受信信号を受信する手順のための命令をさらに含み、受信信号が、干渉信号を含むように実装されてもよい。いくつかのこのような実装において、プログラムは、干渉エンベロープ推定及び干渉位相推定に従って、干渉推定を生成する手順、及び受信信号の受信ベースバンドから干渉推定を減算する手順のための命令をさらに含む。
本発明は、例示的実施形態を参照して説明されているが、この説明は、限定的な意味で解されることを意図するものではない。本発明の例示的実施形態の様々な変形及び組み合わせ、ならびに他の実施形態は、説明を参照すれば、当業者にとって自明であろう。従って、添付の特許請求の範囲は、あらゆるこのような変形又は実施形態を包含することを意図するものである。

Claims (29)

  1. 送受信機を動作させるための方法であって、
    前記送受信機によって、前記送受信機の送信経路から受信経路にリークされた干渉信号の推定を含む第1の信号を生成する段階
    を備え、
    前記第1の信号を生成する段階は、
    前記送信経路を介して送信される送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号を取得する段階と、
    前記ベースバンド送信信号の高調波の位相を含む高調波位相を算出する段階と、
    前記ベースバンド送信信号のエンベロープに従って、位相シフトを推定する段階と、
    前記推定された位相シフト及び前記算出された高調波位相に従って、前記第1の信号の位相を決定する段階であって、前記受信経路を介して受信された受信信号の干渉は、前記第1の信号に従って低減される、段階と、
    を含む、
    方法。
  2. 前記位相シフトを推定する段階は、前記ベースバンド送信信号の前記エンベロープを前記位相シフトにマッピングする第1の関係にさらに従う、請求項1に記載の方法。
  3. 前記送受信機によって、送信バンドを介して前記送信信号を送信する段階と、
    前記送受信機によって、前記送信する段階の間に、前記受信信号を受信バンドから受信する段階であって、前記受信信号は、前記干渉信号を含む、段階と、
    前記送受信機によって、前記受信信号の受信ベースバンドから前記第1の信号を減算する段階と、
    をさらに備える、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の信号を生成する段階は、前記ベースバンド送信信号の前記エンベロープに従って、かつ前記ベースバンド送信信号の前記エンベロープを前記干渉信号のエンベロープにマッピングする第2の関係に従って、前記第1の信号のエンベロープを決定する段階をさらに含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記送信信号を送信する段階は、クラスAB電力増幅器を用いて前記送信信号を増幅する段階を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記位相シフトを推定する段階は、
    前記ベースバンド送信信号の前記エンベロープに従って、第1のマッピング値を読み出す段階と、
    前記第1のマッピング値に従って第1の補間を適用することによって、前記位相シフトを推定する段階と、
    を含む、
    請求項4に記載の方法。
  7. 前記第1の信号の前記エンベロープを決定する段階は、
    前記ベースバンド送信信号の前記エンベロープに従って、第2のマッピング値を読み出す段階と、
    前記第2のマッピング値に従って前記第1の補間を適用することによって、前記第1の信号の前記エンベロープを決定する段階と、
    を含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の補間は、線形補間を含み、
    前記第1のマッピング値は、第1のルックアップテーブル(LUT)に格納され、
    前記第2のマッピング値は、第2のLUTに格納され、
    前記第1のマッピング値を読み出す段階は、前記第1のLUTから前記第1のマッピング値を読み出す段階を含み、
    前記第2のマッピング値を読み出す段階は、前記第2のLUTから前記第2のマッピング値を読み出す段階を含む、
    請求項7に記載の方法。
  9. 複数のベースバンド送信位相値及び複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の干渉位相値をサンプリングする段階と、
    前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の干渉エンベロープ値をサンプリングする段階と、
    前記干渉位相値及び前記ベースバンド送信位相値に従って、前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する複数の位相シフトの値を算出する段階と、
    前記位相シフトの値及び前記ベースバンド送信エンベロープ値に従って、第2の補間を適用し、前記第1の関係を決定する段階と、
    前記干渉エンベロープ値及び前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、前記第2の補間を適用し、前記第2の関係を決定する段階と、
    をさらに備える、
    請求項6に記載の方法。
  10. 前記複数の位相シフトの値を算出する段階は、
    前記ベースバンド送信位相値に従って、前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に対応する前記高調波位相の値を算出する段階と、
    前記干渉位相値及び前記高調波位相の値に従って、前記複数の位相シフトの値を算出する段階と、
    を含む、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2の補間を適用し、前記第1の関係を決定する段階は、
    前記位相シフトの値をソートする段階と、
    前記ソートされた位相シフトの値に移動平均フィルタを適用する段階と、
    前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、前記ソートされた位相シフトの値をインターバルに分割する段階と、
    前記ソートされた位相シフトの値に従って、区分非線形性推定を算出する段階と、
    前記ソートされた位相シフトの値に平滑スプライン補間を適用する段階と、
    を含み、
    前記第2の補間を適用し、前記第2の関係を決定する段階は、
    前記干渉エンベロープ値をソートする段階と、
    前記ソートされた干渉エンベロープ値に移動平均フィルタを適用する段階と、
    前記複数のベースバンド送信エンベロープ値に従って、前記ソートされた干渉エンベロープ値をインターバルに分割する段階と、
    前記ソートされた干渉エンベロープ値に従って、区分非線形性推定を算出する段階と、
    前記ソートされた干渉エンベロープ値に平滑スプライン補間を適用する段階と、
    を含む、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記高調波位相を算出する段階は、前記ベースバンド送信信号の位相の第k次倍数と等しくなるように第2の位相を設定する段階を含み、kは、1より大きい正の整数である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記高調波位相を算出する段階は、
    前記第2の位相が360度より小さくなるまで、前記第2の位相から360度を反復的に減算する段階
    をさらに含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記第k次倍数と等しくなるように前記第2の位相を設定する段階は、
    前記高調波位相と180度との合計と等しくなるように前記第2の位相を設定する段階と、
    前記第2の位相をl回左シフトする段階と、
    前記左シフトされた第2の位相に、前記高調波位相をm回加算する段階と、
    前記第2の位相が360度より小さくなるまで、前記第2の位相から360度を反復的に減算する段階と、
    前記第2の位相が360度より小さくなった後で、前記第2の位相から180度を減算する段階と、
    を含み、
    lは、底を2とするkの対数の最大の整数であり、
    mは、kと2のl乗との間の差である、
    請求項12に記載の方法。
  15. 少なくとも1つのアンテナと、
    前記少なくとも1つのアンテナに連結される第1の出力部を有する送信経路と、
    受信経路であって、送信信号が前記送信経路を介して送信され、受信信号が前記受信経路を介して受信される場合に、干渉が前記送信信号から前記受信信号にリークされるように、前記少なくとも1つのアンテナ及び前記送信経路に連結される受信経路と、
    前記送信経路のベースバンド出力部に連結されるルックアップステージであって、メモリ又は集積回路の少なくとも1つを有するルックアップステージと、
    前記ルックアップステージの出力部と前記受信経路の第2の入力部との間に連結される加算器と、
    を備え、
    前記ルックアップステージは、複数のベースバンドエンベロープ値を複数の位相シフトの値にマッピングするように構成され、
    前記加算器は、ベースバンド送信信号の推定された高調波を受信するように構成される入力部を有し、前記ベースバンド送信信号は、前記送信信号のベースバンドを含む、
    送受信機。
  16. 前記送受信機は、線形高調波位相推定器をさらに備え、
    前記線形高調波位相推定器は、
    前記送信経路の前記ベースバンド出力部に連結される入力部と、
    前記加算器の前記入力部に連結される出力部と、
    シフトレジスタ又は処理回路の少なくとも1つと、
    を有し、
    前記処理回路は、プロセッサ及び前記プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体を有する、
    請求項15に記載の送受信機。
  17. 前記送信経路の前記ベースバンド出力部に連結される第2のルックアップステージであって、メモリ又は集積回路の少なくとも1つを有する第2のルックアップステージ
    をさらに備え、
    前記第2のルックアップステージは、複数のベースバンドエンベロープ値を複数の干渉エンベロープ値にマッピングするように構成される、
    請求項16に記載の送受信機。
  18. 前記加算器の出力部及び前記受信経路の出力部に連結される加算器−減算器回路
    をさらに備える、
    請求項17に記載の送受信機。
  19. 座標回転デジタルコンピュータ(CORDIC)をさらに備え、
    前記CORDICは、
    前記加算器の前記出力部に連結される位相入力部と、
    前記第2のルックアップステージの出力部に連結されるエンベロープ入力部と、
    前記加算器−減算器回路に連結される同相(I)出力部と、
    前記加算器−減算器回路に連結される直交(Q)出力部と、
    を有し、
    前記受信経路の前記出力部は、I受信出力部及びQ受信出力部を含む、
    請求項18に記載の送受信機。
  20. 前記CORDICの前記I出力部と前記加算器−減算器回路との間、及び前記CORDICの前記Q出力部と前記加算器−減算器回路との間に連結される複素自己回帰移動平均(ARMA)フィルタ
    をさらに備える、
    請求項19に記載の送受信機。
  21. 前記線形高調波位相推定器は、前記処理回路を有し、
    前記プログラムは、前記ベースバンド送信信号の位相をkで乗算することによって、前記送信信号の第k次高調波を推定する命令を含み、
    kは、1より大きい正の整数である、
    請求項16に記載の送受信機。
  22. 前記線形高調波位相推定器は、
    前記シフトレジスタと、
    第2の加算器と、
    各々がコンパレータ及びスイッチを含むk−1個の位相調整ステージと、
    を有し、
    kは、1より大きい正の整数であり、
    前記線形高調波位相推定器は、前記送信信号の第k次高調波を推定するように構成される、
    請求項16に記載の送受信機。
  23. 前記送信経路は、クラスAB増幅器をさらに有する、請求項16に記載の送受信機。
  24. 干渉モデリングシステムであって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによる実行のためのプログラムを格納する不揮発性コンピュータ可読媒体と、
    を備え、
    前記プログラムは、
    第1回目に、送信信号のベースバンドを含むベースバンド送信信号をサンプリングし、ベースバンド送信位相のサンプル及びベースバンド送信エンベロープのサンプルを含むベースバンド送信サンプルを取得する手順、
    前記第1回目に、前記送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、前記ベースバンド送信サンプルに対応する干渉サンプルを取得する手順であって、前記干渉サンプルは、干渉位相サンプル及び干渉エンベロープのサンプルを含む、手順、
    前記干渉位相サンプル及び前記ベースバンド送信位相のサンプルに従って、前記ベースバンド送信エンベロープのサンプルに対応する位相シフトの値を算出する手順、及び
    前記位相シフトの値及び前記ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、第1の補間を適用し、前記送信ベースバンドエンベロープを前記位相シフトにマッピングする第1の関係を決定する手順
    のための命令を含む、
    システム。
  25. 前記プログラムは、
    前記干渉エンベロープのサンプル及び前記ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、前記第1の補間を適用し、前記ベースバンド送信エンベロープを前記干渉エンベロープにマッピングする第2の関係を決定する手順
    のための命令をさらに含む、
    請求項24に記載のシステム。
  26. 前記位相シフトの値を算出する手順のための前記命令は、
    前記ベースバンド送信位相のサンプルに従って、前記ベースバンド送信信号の高調波信号の第1の位相値を算出する手順、及び
    前記干渉位相サンプル及び前記ベースバンド送信信号の前記高調波信号の前記第1の位相値に従って、前記位相シフトの値を算出する手順
    のための命令を含む、
    請求項25に記載のシステム。
  27. 前記第1の補間を適用し、前記第1の関係を決定する手順のための前記命令は、
    前記位相シフトの値をソートする手順、
    前記ソートされた位相シフトの値に移動平均フィルタを適用する手順、
    前記ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、前記ソートされた位相シフトの値をインターバルに分割する手順、
    前記ソートされた位相シフトの値に従って、区分非線形性推定を算出する手順、及び
    前記ソートされた位相シフトの値に平滑スプライン補間を適用する手順
    のための命令を含み、
    前記第1の補間を適用し、前記第2の関係を決定する手順のための前記命令は、
    前記干渉エンベロープのサンプルをソートする手順、
    前記ソートされた干渉エンベロープのサンプルに移動平均フィルタを適用する手順、
    前記ベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、前記ソートされた干渉エンベロープのサンプルをインターバルに分割する手順、及び
    前記ソートされた干渉エンベロープのサンプルに従って、区分非線形性推定を算出する手順
    前記ソートされた干渉エンベロープのサンプルに平滑スプライン補間を適用する手順、
    のための命令を含む、
    請求項26に記載のシステム。
  28. 前記プログラムは、
    第2回目に、前記ベースバンド送信信号をサンプリングし、第2のベースバンド送信位相のサンプル及び第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルを含む第2のベースバンド送信サンプルを取得する手順、
    前記第2回目に、前記送信信号の高調波によって生成される干渉信号をサンプリングし、前記第2のベースバンド送信サンプルに対応する第2の干渉サンプルを取得する手順、
    前記第2のベースバンド送信位相のサンプルに従って、前記ベースバンド送信信号の高調波の第2の位相値を算出する手順、
    前記第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、かつ前記第1の関係に従って、第2の位相シフトの値を推定する手順、
    前記第2の位相シフトの値及び前記ベースバンド送信信号の前記高調波の前記第2の位相値に従って、干渉位相推定を決定する手順、及び
    前記第2のベースバンド送信エンベロープのサンプルに従って、かつ前記第2の関係に従って、干渉エンベロープ推定を決定する手順
    のための命令をさらに含む、
    請求項27に記載のシステム。
  29. 前記プログラムは、
    送信バンドを介して前記送信信号を送信する手順、
    前記送信する手順の間に、受信バンドから受信信号を受信する手順であって、前記受信信号は、前記干渉信号を含む、手順、及び
    前記干渉エンベロープ推定及び前記干渉位相推定に従って、干渉推定を生成する手順、
    前記受信信号の受信ベースバンドから前記干渉推定を減算する手順
    のための命令をさらに含む、
    請求項28に記載のシステム。
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