JP2018529694A - イソシアネートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
イソシアネート(1)を製造する方法であって、
I)以下:
I.1)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.2)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.3)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.4)アミン(2)またはアミン溶液(20)をホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.5)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、混合装置の下流に設置した反応空間(1200)、
を含む反応域(1000)中、液相中でアミン(2)をホスゲン(3)と反応させる工程であって、
ここで、当該アミン(2)が、好ましくはアミン溶液(20)の形態で、装置1020から質量流量m2で、
当該ホスゲン(3)が、好ましくはホスゲン溶液(30)の形態で、装置1030から質量流量m3で、かつ
場合により溶媒(4)が装置1040から、混合装置1100中に導入され、その中で混合され、かつ
得られた混合物が下流の反応空間で変換されて、粗イソシアネートおよび溶媒(および微量のホスゲンと塩化水素)を含んでなる液体流(60)とホスゲンおよび塩化水素(および微量の溶媒)を含んでなる気体流(70)とに分離される、工程;
II)工程I)からの液体流(60)を、蒸留装置(2100−「脱ホスゲン化カラム(dephosgenation column)」)で溶媒および粗イソシアネート(および微量のホスゲン)を含んでなる液体流(80)とホスゲンおよび塩化水素(および微量のホスゲン)を含んでなる気体流(90)とに分離する工程;
III)液体流(80)を、蒸留装置(2200−「溶媒カラム」)で溶媒(および微量のホスゲン)を含んでなる気体流(110)と粗イソシアネート(および微量の溶媒)を含んでなる液体流(100)とに分離する工程;
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、蒸留装置(2300−「溶媒ストリッパー」)で溶媒を含んでなる液体流(120)とホスゲンを含んでなる気体流(130)とに分離する工程;
V)液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得る工程であって、結果として蒸留装置(2400)で、二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得て、場合により、流(141)としてポリマーイソシアネート画分を上流のポリマー除去用装置(2410−「ポリマー除去」、PMA)で除去することを含んでなる工程;
VI)吸収装置(2500−「ホスゲン吸収装置」)で、溶媒(4)中で、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、溶媒およびホスゲンを含んでなる液体流(160)ならびに塩化水素を含んでなる気体流(170)を得る工程;
VII)場合により、そして好ましくは、さらなる吸収装置(2600−「HCl吸収カラム」)で、水または希釈塩化水素中で、気体流(170)を吸収させる工程;
VIII)場合により、そして好ましくは、オフガスクリーニングのための装置(3000)で、少なくともVII)からのオフガス流、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流をクリーニングする工程;
IX)場合により、そして好ましくは、ホスゲンを提供するための装置(1030)に接続させたホスゲン生成装置(4000)で一酸化炭素と塩素からホスゲン(3)を調製する工程
を含んでなり、ここで、工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンでは、質流量m2がゼロに低減され、かつシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域で、このシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域からの出力流が、
(i)各プラント区域に再循環されるか、または
(ii)上流または下流のプラント区域に導入され、その時から、場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して、元のプラント区域に再循環される(「循環モード」と呼ばれる)、方法。
この様にすることでもたらされるのは、シャットダウンされていない少なくとも1つのプラント区域に流が連続的に流れることである。シャットダウンされていない全てのプラント区域で手順を追うことが好ましく、これは、好ましくは(i)または(ii)でシャットダウンされていないプラント区域の全てが循環モードで運転されるかまたは循環モードに組み込まれることを意味する。
a)工程I)の中核操作:溶媒中でアミンをホスゲンと反応させて対応するイソシアネートを得て、得られた粗製プロセス生成物を、粗イソシアネートおよび溶媒(および微量のホスゲンと塩化水素)を含んでなる液体流(60)とホスゲンおよび塩化水素(および微量の溶媒)を含んでなる気体流(70)とに分離させる。
b)工程II)の中核操作:いわゆる脱ホスゲン化カラム2100内で、流60から未転化のホスゲンと一緒に反応で形成されたさらなる塩化水素を除去する。
c)工程III)の中核操作:いわゆる溶媒カラム2200内で、工程II)で得られた液体流80から溶媒を除去する。
d)工程IV)の中核操作:いわゆる溶媒ストリッパー2300内で、工程III)から得た気体流110から、好ましくはそれを凝縮装置(2310)中で液化した後にホスゲンを除去する。
e)工程V)の中核操作:場合によりポリマーイソシアネート画分(141)の除去を含んでなり、蒸留(2400)による、工程III)で得られた液体流100からの溶媒の除去を行い、イソシアネート流140を得る。
f)工程VI)の中核操作:いわゆる吸収装置2500で、工程I)、II)およびIII)からのホスゲンを溶媒中で吸収する。
g)(任意)工程VII)の中核操作:いわゆるHCl吸収カラム2600で、水または希釈塩酸中で、工程VI)で得た気体流170を吸収する。
h)(任意)工程VIII)の中核操作:オフガスクリーニング装置3000で、工程VII)からのオフガス流、好ましくは全ての工程からのオフガス流をクリーニングする。
i)(任意)工程IX)の中核操作:ホスゲン生成装置4000で、塩素および一酸化炭素からホスゲンを調製する。
I)以下:
I.1)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.2)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.3)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.4)アミン(2)またはアミン溶液(20)をホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.5)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、ホスゲン化を行うための、混合装置の下流に設置した反応空間(1200)であって、当該反応空間または分離装置が、場合により液体流(60)と気体流(70)用の放流管を備えてなるものである、反応空間(1200)
を含む、反応域(1000);
II)液体流(60)を、液体流(80)と気体流(90)とに分離するための蒸留装置(2100−「脱ホスゲン化カラム」);
III)液体流(80)を、気体流(110)と液体流(100)とに分離するための蒸留装置(2200−「溶媒カラム」);
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、液体流(120)と気体流(130)とに分離するための蒸留装置(2300−「溶媒ストリッパー」);
V)場合により、ポリマーイソシアネート画分(141)を除去するための上流のポリマー除去用装置(2410−「ポリマー除去」、PMA)を含んでなる、結果として二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得る、液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得るための蒸留装置(2400);
VI)溶媒(4)中に、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、液体流(160)および気体流(170)を得るための装置(2500−「ホスゲン吸収装置」);
VII)場合により(そして好ましくは)水中で、気体流(170)を吸収させるための吸収装置(2600−「HCl吸収カラム」);
VIII)場合により(そして好ましくは)少なくともVII)からのオフガス流のワークアップ、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流のワークアップのために構成したオフガスワークアップのための装置(3000);
IX)場合により(そして好ましくは)装置(1030)に接続したホスゲンを調製するための装置(4000)
を含んでなり、ここで、プラント(10000)は、プラント区域I)〜IX)(それらが存在している限り)での1つ以上のでのシャットダウンでは、
質流量m2がゼロに低減され、かつシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域で、このシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域からの出力流が、
(i)各プラント区域に再循環させることができるか、または
(ii)上流または下流のプラント区域に導入させ、その時から、場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して、元のプラント区域に再循環させることができる(「循環モード」と呼ばれる)ように構成されている、プラント(10000)をさらに提供する。
好ましくは、反応域1000(I)は、アミン貯蔵槽、アミン/溶媒混合器(1020)への停止可能なアミン計測導管および停止可能な溶媒計測導管、ホスゲン流およびアミン流のための混合装置(1100)へのアミン/溶媒混合物のためのパイプライン、ホスゲン生成装置(4000)で生成したホスゲン用の凝縮装置(図示せず)、ホスゲン/溶媒混合物を調製するための貯蔵槽(1030)、ホスゲンおよびアミンのための混合装置(1100)への停止可能なホスゲン/溶媒計測導管ならびにホスゲンおよびアミンを含有している入力流のための混合装置(1100)と反応域(1000)の加熱可能な反応空間(1200)との間の接続部への停止可能な溶媒計測導管(図示せず)。
I)以下:
I.1)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.2)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.3)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.4)アミン(2)またはアミン溶液(20)をホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.5)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、ホスゲン化を行うための、混合装置の下流に設置した反応空間(1200)であって、当該反応空間または分離装置が、場合により液体流(60)と気体流(70)用の放流管を備えてなるものである、反応空間(1200)
を含む反応域(1000);
II)液体流(60)を、液体流(80)と気体流(90)とに分離するための蒸留装置(2100−「脱ホスゲン化カラム」);
III)液体流(80)を、気体流(110)と液体流(100)とに分離するための蒸留装置(2200−「溶媒カラム」);
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、液体流(120)と気体流(130)とに分離するための蒸留装置(2300−「溶媒ストリッパー」);
V)場合により、ポリマーイソシアネート画分(141)を除去するための上流のポリマー除去用装置(2410−「ポリマー除去」、PMA)を含んでなる、結果として二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得る、液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得るための蒸留装置(2400);
VI)溶媒(4)中に、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、液体流(160)および気体流(170)を得るための装置(2500−「ホスゲン吸収装置」);
VII)場合により(そして好ましくは)水中で、気体流(170)を吸収させるための吸収装置(2600−「HCl吸収カラム」);
VIII)場合により(そして好ましくは)少なくともVII)からのオフガス流のワークアップ、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流のワークアップのために構成したオフガスワークアップのための装置(3000);
IX)場合により(そして好ましくは)装置(1030)に接続したホスゲンを調製するための装置(4000)
を含んでなるものであり、ここで、
製造中止の場合には、下記工程:
(i) 混合装置1100へのアミン(2)の供給を停止する工程;
(ii)存在する場合、ホスゲンを調製するための装置(4000)を切り替える工程;
(iii)混合装置(1100)へのホスゲン供給を、通常運転でのホスゲン供給の好ましくは10%〜50%の値に低下させる工程;
(iv)好ましくは装置1020および1030への溶媒の供給を低下させることによって、混合装置(1100)への溶媒供給を、通常運転での溶媒供給の好ましくは10%〜50%の値に低下させる工程;
(v)少なくとも1つのプラント区域を、それぞれのプラント区域からの出力流が:
(v)(i)それぞれのプラント区域へ再循環するか、または
(v)(ii)上流または下流であるプラント区域へ導かれ、そして場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して元のプラント区域へ再循環する(「循環モード」と称する)ように運転する工程が行われる、方法をさらに提供する。
(vi)少なくとも1つのプラント区域をシャットダウンする工程;
(vii)必要に応じて、工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域を開放する工程;
(viii)工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域で整備、清掃および/または修理を行う工程;
(ix)必要に応じて、工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域を閉鎖し、場合により不活性化する工程。
(x)工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域をスタートアップする工程、
(xi)存在する場合、ホスゲン生成用装置4000をスタートアップする工程、
(xii)反応域1000(I)の溶媒、ホスゲンおよびアミンの供給を、好ましくはこの順序で開始する工程。
(xiii)供給材料または補助物を待つ工程、および、これらが到達するや否や、
(xiv)反応域1000(I)の溶媒、ホスゲンおよびアミンの供給を、好ましくはこの順序で開始する工程。
i)製造シャットダウンのためのプラントの停止と再開にかかる時間が大幅に最小化されることを理由として、プラントの利用可能性が高まることにより生産性が増加する。
ii)より大きな容量のプラントに対する資本コストがない。
iii)長時間のシャットダウンのバッファリングのためのより大きな最終製品槽に対する資本コストがない。
iv)スタートアップ運転の間の不完全な反応の場合に発生する余分な廃棄物が回避される。
v)溶媒のクリーニング、例えば、ホスゲンおよび微量のイソシアネートの除去は、製品品質を促進し、プロセスを再開した際に、反応が摩擦なく行われることを可能にする。
vi)多くの場合では、補助物および供給材料の加熱または機器の加熱など、再開に必要とされる、シャットダウンしたプラント区域の準備が必要がないために、エネルギーが節約される。
vii) 多くの場合では、凝縮液および窒素などの補助物が節約される。
viii) ポンプまたは圧縮機の、それらのベアリングまたはシールがシャットダウンの場合でそれらのスイッチを切る際に毎回の再開で摩耗(suffer)するために、修理の必要の発生率が減少する。したがって、後の修理は回避され、このことも同様にプラントの生産性および整備費用に肯定的な効果を有する。
メチレンジフェニルジアミンとポリメチレンポリフェニレンポリアミンとの混合物(以下、総称してMDA;2)4.3t/hを温度110℃で、静的混合機(1020)で、溶媒としてのモノクロロベンゼン(MCB;4)11t/hと温度30℃で混合して28%MDA溶液(20)を得た。ホスゲン(3)を、ホスゲン生成装置およびホスゲン凝縮装置(IX)で提供した。その後、主にMCB(4)からなる流(160)でのホスゲン溶解槽中で、ホスゲン(3)を、35%ホスゲン溶液(30)に希釈した。EP 1873142B1に記載のように、温度0℃での、1時間あたり24トンの35%ホスゲン溶液(30)を、温度45℃での、28%MDA溶液(20)の形態の、1時間あたり4.3トンのMDA(2)と断熱反応で反応させた。混合装置(1100)中で2つの原料溶液を混合した後、得られた反応溶液(50)を温度85℃で、懸濁導管に通して加熱したホスゲン化塔(1200)へ流した。ホスゲン化塔の上部では、絶対圧は1.6bar、温度は111℃であった。反応で形成した塩化水素は、ガス流(70)として微量のホスゲンおよびMCBと一緒に除去した。液体反応混合物(60)をホスゲン化塔(1200)から引き出し、連続したワークアップ(IIff.)に供給した。この目的のために、それは、第一に副流として加熱した脱ホスゲン化カラム(II)に導入される。上部温度116℃および絶対圧1.6barでは、微量のMCBおよび塩化水素と一緒にホスゲンを塔頂(90)で除去した。ホスゲンをホスゲン吸収カラム(2500、VI)で吸収し、ホスゲン溶解槽(1030)に流し、塩化水素は塩化水素吸収装置2600(VII)へ向かい、次にさらなる使用のために塩酸槽2610に向かった。イソシアネート含有反応溶液(60)から塩化水素および過剰のホスゲンを除去した後に、粗イソシアネート溶液(80)が得られ、これは脱ホスゲン化カラム2100の底部から放出され、MCB溶媒を除去するために、温度155℃で溶媒蒸留(III)の第一蒸留段階に流れた。この溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧は、底部温度145℃で600mbarである。MCBは、塔頂(110)からガス状で引き出され、このMCBガス流は、空気凝縮装置(2310)中で凝縮された。真空導管中にイソシアネートの混入の可能性を一切防止するために、この凝縮された溶媒の2.5t/hを洗浄カラム(図1には示されていない)へ噴霧した。残る凝縮MCB(20t/h)は、溶媒ストリッパー2300にポンプで送り込まれ、ここでMCBからホスゲンが除去され、ホスゲン含有蒸気(130)は凝縮されて、ホスゲン吸収装置2500へポンプで送り込まれ、ストリッパー(120)の底部からのホスゲンが取り除かれたMCBは、溶媒槽(1040)にポンプで送り込まれた。粗MDI(100)をカラム2200底部から放出し、第二蒸留カラム(図示せず)で1%まで残留MCBを除去した。この溶媒蒸留カラムでの上部の絶対圧は、底部温度150℃で70mbarである。MCBは、ガス状で塔頂で引き出され、このMCB気体流は凝縮されて第一蒸留カラムの底部へと循環した。その後、向流の蒸発装置では、絶対圧20mbarおよび上部温度170℃で、製品から、フェニルイソシアネートおよび残留MCBなどの二次成分が取り除かれた。これにより、底部製品として5.4t/hのMDIが得られ、これをさらなる蒸留工程(2410/2400)によってワークアップし、所望の純度(ポリマー画分141/モノマー画分140)のMDIを得て、次に、さらなる使用のために対応するMDIの製造槽(2430/2440)に流した。
混合管中で、塩素810m3(STP)/hと一酸化炭素955m3(STP)/hとを、18℃および圧力1.8bar(絶対圧)で混合した。塩素に比べて過剰な一酸化炭素を使用して、塩素が完全に反応した後に、ホスゲン中に9%の一酸化炭素が依然として残っているようにした。塩素と一酸化炭素からなる混合ガスは、シェルアンドチューブのホスゲン生成機の基部に存在している分配器に流れた。分配器上のチューブには触媒として2トンの活性炭(Norit RB4C)が存在していた。この触媒を用いて、混合ガスを高い発熱反応で消費してホスゲンを得た。蒸発による水冷却を用いた水循環により反応を冷却した。発生器の出口ラインのホスゲンの温度は、55℃であり、圧力は1.53bar(絶対圧)であった。この時点では、反応の完了は、残留している塩素含有量および一酸化炭素含有量を連続的に測定することによりモニタリングした。このように調製した過剰一酸化炭素を含有しているガス性ホスゲンを、次に−17℃でホスゲン凝縮装置中で凝縮した。ホスゲン凝縮装置からの底部生成物はホスゲン溶解槽(1030)に流れた。過剰一酸化炭素は凝縮せず、塔頂を流れ、下流の同一の設計の第二ホスゲン生成装置へ流れ、ここで、塩素が完全に転化した後に、またホスゲン中に依然として9%の一酸化炭素が残っているように適当な量の塩素と接触した。第二ホスゲン生成装置の下流で同じく、残留している塩素含有量および一酸化炭素含有量を連続的に測定することにより反応の完了をモニタリングした。このように調製したホスゲンは、−17℃で第二ホスゲン凝縮装置中で凝縮した。第二ホスゲン凝縮装置からの底部生成物も同様にホスゲン溶解槽に流れた。上部製品として、微量のホスゲンを含有する過剰一酸化炭素はオフガスマニホールドへ導かれ、そこでホスゲンを除去して、次に熱性排ガス洗浄操作で燃焼した。したがって、1時間あたり4.2トンのホスゲンがホスゲン溶解槽に到達する。
ホスゲン製造でのホスゲン凝縮での不具合のある熱交換器を取り換えるためにプラントの一時シャットダウンを行った。この目的のために、MDIのプラントを完全停止、即ち、反応域、脱ホスゲン化装置、溶媒蒸留、溶媒クリーニング、精製蒸留、塩化水素吸収およびオフガス分解プロセスを停止した。エネルギーの供給は修理処置中に切った。処置後、プラントを再びスタートアップさせたが、そのためにプラント全体を前もって不活性にし、充填し、加熱させることが必要であった。
一般条件に記載のように銘板投入で5.4t/hのMDIを連続モードで調製した。第一にMDAの供給を停止して反応域を停止させた。MDA溶液供給からのMCBおよびホスゲン溶解槽からのホスゲン溶液は、事前に設定した銘板投入容積で1時間流続けた。続いて、ホスゲン供給を停止し、溶媒で2時間パージして反応域からホスゲンを除去した。混合装置は、MDA流が停止した直接に冷却した。工業的加熱法によりこの期間中ホスゲン化反応器の温度を110℃に維持した。この2時間後、加熱のスイッチを切り、ホスゲン化プラントを冷まし、この間に、溶媒で充填したホスゲン化反応器を放置し、プラント圧力が相応して調節された。これで反応域は運転を停止した。ホスゲン化のシャットダウンには合計3時間かかった。
ホスゲン凝縮装置内の不具合のある熱交換器を取り換える必要があった。上記のように、ホスゲン生成は、反応域へのアミン供給が閉鎖されてから15分間休止していた。上記のように、ホスゲン調製の下流に続くホスゲン液化装置のシェルアンドチューブ熱交換器内のホスゲン凝縮は、自動的にシャットダウンした。一旦MDIプラントが休止すると、シェルアンドチューブ熱交換器は製品側の入口および出口で閉鎖された。MCB溶媒を接続し、そこで装置を3時間パージした。続いて、MCBを窒素で2時間吹き出した。同様にシェルアンドチューブ熱交換器を冷却剤側の入口および出口で同時に閉鎖した。MCB冷却剤は、窒素で完全に吹き出した。その後、シェルアンドチューブ熱交換器を取り換えた。シェルアンドチューブ熱交換器を取り込んだ後、窒素の漏れがないかシステムをテストした。この目的に必要な時間は8時間であった。
ホスゲン液化装置の修理処置を13時間行った後に、一旦、システムに窒素の漏れが無いことが分かり、かつシェルアンドチューブ熱交換器の製品側および冷却剤側のバルブが開放されると、プラントのスタートアップに向けてホスゲン調製の準備が整った。これで個々のプラント区域を徐々に作動させてMDIプラントの再開を始めることができる。
第一に、熱性オフガスクリーニング(TAR)を、オフガス換気装置、次いで燃焼排ガスの洗浄回路のスイッチを入れ、次いで天然ガスの火を点火し、そして最後にオフガスプロセス経路を開放することによって運転を始めた。これらの作業は16時間かかった。
補助溶媒システムの回路の運転は、第一に、異なる温度(冷たい:−17℃、やや冷たい:20℃〜30℃、温かい:50℃)の3つの補助溶媒システムの様々な熱交換器の温度を制御する循環ポンプをスタートアップさせることにより、開始した。その後、ホスゲン吸収装置、ホスゲン液化装置、溶媒蒸留および真空システムの熱交換器の運転を行うために、MCBを−17℃に冷却する冷蔵システム(アンモニア冷蔵システム)をスタートアップさせた。終わりに、真空ポンプのスイッチを入れることにより真空生成の運転を開始した。これらの作業は4時間かかった。
蒸留カラムに50%のレベルまでMCB溶媒を充填し、循環ポンプを用いた蒸発装置を通るMCBの循環するポンプによる送出しの運転を開始した。真空経路を開放し、蒸発装置を加熱した。溶媒の蒸留が開始されると、第一溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧は、絶対圧800mbarに達し、123℃の底部温度が確立された。塔頂でMCBは、ガス状で引き出され、空気冷却器中で凝縮させた。後の段階で、凝縮システムへイソシアネートが混入する可能性を一切防止するために、この凝縮した溶媒2.5t/hを、洗浄カラムへ噴霧した。凝縮溶媒の残留量は溶媒クリーニング用のレザーバーへ流れた。第一蒸留カラムからの液相はカラム底部から放出され、第二蒸留カラムへ流れた。真空経路は開放され、蒸発装置を加熱した。この溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧は、絶対圧80mbarおよび底部温度60℃に達し、ここでMCB溶媒が沸騰し始めた。塔頂でMCBは、ガス状で引き出され、このMCBガス流は凝縮されて、第一蒸留カラムの底部へ再循環した。溶媒蒸留をさらに行うためには、溶媒クリーニングをスタートアップさせる必要があった。これがスタートアップされるや否や、溶媒が溶媒槽へ流れた。反応域および脱ホスゲン化装置の加熱のスタートアップに伴い、溶媒は、槽から反応域および脱ホスゲン化装置を介して、溶媒蒸留に流れた。その後、溶媒蒸留の運転準備が整い、溶媒クリーニング、溶媒槽、反応域および脱ホスゲン化装置を介して循環して流れた。この作業は8時間かかった。反応域のホスゲン化が開始されるや否や、粗MDIが形成され、これは脱ホスゲン化装置を介して溶媒蒸留に到達した。粗MDIが到達した際に、MCB溶媒は塔頂で蒸気として除去され、かつ溶媒蒸留の底部からの溶媒を大部分取り除いた粗MDIは、精製蒸留にポンプで送り込まれた。第一溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧は、500mbarに設定され、閉回路制御により145℃の底部温度が確立された。第二溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧は、閉回路制御によって70mbarに設定され、150℃の底部温度が確立された。
溶媒蒸留のスタートアップが行われることで、溶媒蒸留からの気相から溶媒を凝縮し出した。真空経路を開放した。運転を開始した放出ポンプを用いたレザーバーを介した溶媒洗浄への取入口を開放した。溶媒クリーニングの循環ポンプをスタートアップさせ、溶媒洗浄の蒸発装置の加熱を開放した。絶対圧500mbarおよび温度107℃で、蒸気が生成され、ホスゲン吸収へ凝縮した形態で供給され、これは、ホスゲン吸収が、それらの洗浄カラムに適用されたこれら凝縮蒸気を理由に開始されたが、まだ立ち上がって(run up)いないことを意味する。溶媒クリーニングからのホスゲンを含まない底部は溶媒槽にポンプで送り込まれた。これらの作業は4時間かかった。
溶媒クリーニングから凝縮した蒸気が到達するや否や、反応域のスタートアップで発生する熱い蒸気に備えるために、補助溶媒システム(冷たいシステムおよびやや冷たいシステム)のバルブを開放した。オフガスの洗浄のためのホスゲン吸収の上部に適用した、冷却されたMCBをスタートアップさせた。ホスゲン吸収からの出力は、ホスゲン溶解槽に切り替えた。続いて、ホスゲン溶解槽から反応域への経路を開放した。これで、ホスゲン吸収は、反応域および脱ホスゲン化装置からの蒸気をも受け入れる準備が整った。ホスゲン化の開始に伴い、塩化水素が到達し、これは解放されたオフガス経路を介して塩化水素吸収へと進み、導かれた。過剰ホスゲンを凝縮し、洗浄し出し、凝縮した溶媒と共にホスゲン溶解槽へ流れた。ホスゲン吸収装置の圧力は、スタートアップ相全体にわたって絶対圧1.6barで一定に維持され、温度は0℃に低下した。
ホスゲンプラントは、一酸化炭素および塩素を1分間遅らせて一酸化炭素で充填した混合管および塩素混合管へ流すことによってスタートアップさせた。45分(そして塩素については相応して44分間のみ)のスタートアップ時間tの間に混合管に導入された2つの供給材料の量は、一酸化炭素については0m3(STP)/hから545m3(STP)/hに、塩素については0m3(STP)/hから455m3(STP)/hまで一定に上昇した。45分後、ホスゲン中9%の一酸化炭素含有量が見つかった。混合管中の温度は18℃であり、圧力は絶対圧1.8barに直ちに調節された。一酸化炭素、および時間差での塩素と一酸化炭素からなる混合ガスは、18℃であるシェルアンドチューブホスゲン発生装置の内部に流入した。ホスゲンを得るための反応は直ちに開始し、それは高度に発熱性であった。反応の熱を蒸発による水冷却を用いた水循環を介して除去した。5分後の発生装置の出口ライン中のホスゲンの温度は、55℃であって、圧力は絶対圧1.57barであった。このように調製したホスゲンは、一般調製条件で記載したように、ホスゲン液化装置中で凝縮され、ホスゲン溶解槽で回収した。熱交換器がMCBで−17℃に冷却された際に、ホスゲン液化装置の運転開始の準備が整い、液化装置のオフガス流は−17℃でMCBで洗浄した。45分後、これらの流量は、塩素については810m3(STP)/hおよび一酸化炭素については955m3(STP)/hの反応物流量に増加した。これでホスゲン調製が作動し、ホスゲン溶解槽中のホスゲン濃度は6時間以内に35%ホスゲン溶液に徐々に濃縮した。
ホスゲン化塔をオーバーフローの高さまで溶媒で充填し、熱担体を用いて、ホスゲン化塔は105℃まで既に加熱されていた。ホスゲン溶液濃度25パーセントに到達するや否や、反応域へのアミン経路が開放された。アミン濃度は18パーセントであった。スタートアップの間、MDAに対して化学量論的に過剰なホスゲンが140パーセントで確立された。反応域は、銘板投入量の15%の投入量で運転を開始した。粗MDIと同様に、反応は、直ちに塩化水素を形成し、それは過剰ホスゲンおよび一部の溶媒と一緒に、ホスゲン吸収装置へのガス経路をとった。1時間後、MDA溶液供給は銘板投入量の25%の投入量に増加し、これは生産高1.35t/h(MDI)に相当するものであった。精製蒸留が製造槽への規格適合最終製品を放出する場合にのみ、2つの流量はMDIの銘板投入量5.4t/hに増加させた。この作業は12時間かかった。反応域が銘板投入量で流れている場合、MDA過剰への化学量論的ホスゲンは100パーセントとして確立された。その後、溶媒中のMDA濃度は28パーセントに調節された。ホスゲン溶液中のホスゲン濃度はこれで35パーセントに達した。
脱ホスゲン化装置は、溶媒蒸留からのMCB溶媒と共に、反応域を介して溶媒蒸留および溶媒洗浄へ循環していた。最初の粗MDI、溶媒およびホスゲンが、反応域のホスゲン化塔のオーバーフローから到達するや否や、ホスゲン化塔を、絶対圧1.6barで脱ホスゲン化底部にて目標温度の157℃に立ち上げ、このように運転を開始させた。ホスゲン吸収装置への蒸気経路はその間中開いていた。ガス経路を介してホスゲンおよび微量の溶媒は脱ホスゲン化装置を出て、脱ホスゲン化した粗MDIは溶媒蒸留にポンプで送り込まれた。
ホスゲン吸収装置から来てオフガス分解プロセスに向かうオフガス経路を開放した。第一に、塩化水素吸収への凝縮液および弱酸の適用をスタートアップした。塩酸槽への経路は閉じている。弱塩酸槽への経路は開いたままであった。ホスゲン化が開始した後に、凝縮液および弱塩酸槽からの弱塩酸の閉回路制御によって最初の塩化水素がホスゲン吸収装置を介して塩化水素吸収へ通り始めるや否や、塩化水素吸収からの出力での塩酸濃度は、31パーセントに調節された。塩酸槽への塩酸の経路は開かれ、弱塩酸槽への経路は閉鎖された。これで、塩化水素吸収の運転が開始した。この作業は2時間かかり、ホスゲン化の作動と並行して行われた。
第二溶媒蒸留カラムの上部の絶対圧が、閉回路制御によって70mbarで設定され、底部温度が120℃に到達するや否や、この第二溶媒蒸留カラムからの底部は精製蒸留の取入口に切り替えられた。精製蒸留の第一カラムで60パーセントのレベルにて循環ポンプの運転を開始し、蒸発装置を用いて粗MDIをさらに加熱した。絶対圧6barの減圧下で、かつ底部温度220℃にて、粗イソシアネートから微量の溶媒およびフェニルイソシアネートを除去した。精製蒸留の第一カラムからの底部は精製蒸留の第二カラムに流れた。ここでもまた、循環ポンプの運転を開始し、蒸発装置を用いて粗MDIをさらに加熱した。第二カラムでは、絶対圧6mbarおよび底部温度220℃で、カラム底部で引き出されるポリマーMDIからモノマーMDIをカラム上部を介して分離した。ポリマー底部生成物は、MDI製品槽へとポンプで送り込まれた。カラム上部で得たモノマーMDIは、さらなるカラムで所望の粗製の異性体へ分離されることで、次いでそれぞれの製品槽に流れた。
処置にかかった総時間は81時間であった。十分な人員を利用可能であり、かつ技術的困難性が生じなければ、これは当てはまる。修理処置自体にかかった時間は13時間であった。シャットダウンには、24時間必要であった。スタートアップはさらに44時間かかった。したがって、MDIの生産量は合計437.4トン失われた。
ホスゲン製造のホスゲン液化での不具合のある熱交換器を取り換えるためにプラントの一時シャットダウンを行った。この目的のために、ホスゲン製造を完全に停止し、反応域、脱ホスゲン化装置、溶媒蒸留、溶媒クリーニング、精製蒸留、塩化水素吸収およびオフガス分解プロセスなどの他のプラント区域を循環モードにした。修理処置中に、エネルギー源のスイッチはホスゲン製造の領域でのみ切った。真空システムは運転し続けたままであった。修理作業後、プラントを再びスタートアップさせ、ここでは単にホスゲン調製で取り換えた熱交換器を不活性にし、それを冷却媒体で充填することが必要なだけであった。
例1に記載のように、ホスゲン調製をシャットダウンした。同時に、MDIのプラントの循環モードへの調節は、反応域の混合装置へのMDAの入力流のシャットダウンで開始した。この目的のために、反応域へのMDA供給を停止し、MDAリザーバー槽からのMDA経路を10分間MCBでパージしてMDAを除去した。ホスゲン化プラントの反応域は、ホスゲン化塔中に依然として存在しているMDAを反応で消費しながらホスゲン溶液でパージして粗MDIを得た。これで粗MDI溶液は希釈した。反応の熱はMDA供給の停止後に低減した。ホスゲン化反応器の温度は工業的加熱装置を用いて110℃に維持した。ホスゲン溶解槽からのホスゲン溶液は、記載したように、さらに希釈されているのであるが、反応域を流れて、脱ホスゲン化装置、ホスゲン吸収装置およびホスゲン溶解槽を介して反応域の混合装置に戻る形で循環モードが確立された。反応域の圧力は循環モード中、1.4bar(絶対圧)に維持された。
ほとんどすべてのプラント区域が既に循環モードであったので、プラントを再開するための準備は最小限であった。例1に記載のように、単に修理後にホスゲン調製を準備し、次に、それの運転を開始させることが必要なだけである。
一旦ホスゲン調製の運転が行われると、反応域のホスゲン溶解槽中にホスゲンが到達した。ホスゲン溶液濃度が25パーセントに達するや否や、これは45分後の場合であるが、反応域へのアミン経路が開放され、例1に記載のように、ホスゲン化がスタートアップされた。他のプラント構成要素のスタートアップも、例1(比較例)に記載のように、循環モードから同様に行なわれた。最初の塩酸が塩化水素吸収での塩化水素から形成されるや否や、弱塩酸槽から水処理プラントへの出力の放出は終了し、塩化水素吸収の吸収装置の上部へ切り替えられた。新鮮な粗MDIがカラム2410(ポリマー除去)の底部で得られるや否や、カラムの加熱の運転を開始し、かつ、底部から溶媒が除去されるや否や、粗PMDI貯蔵槽(図5の2420)からの底部は、MDI貯蔵槽2430に切り替えられた。循環モードの間、カラム(2400)には、2410)カラムから引き出された蒸留液を介した供給がそれ以上なかったが、貯蔵槽(図示せず)から蒸留の形で流れ続けた。新鮮なMMDI(カラム2410からの引き出された蒸留液)が、再開でカラム(2400)のに到達した際に蒸留は目標投入量へ戻った。
Claims (15)
- イソシアネート(1)を製造する方法であって、
I)以下:
I.6)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.7)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.8)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.9)アミン(2)またはアミン溶液(20)を、ホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.10)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、該混合装置の下流に設置した反応空間(1200)、
を含む反応域(1000)中、液相中でアミン(2)をホスゲン(3)と反応させる工程であって、
ここで、該アミン(2)が、好ましくはアミン溶液(20)の形態で、装置1020から質量流量m2で、かつ
該ホスゲン(3)が、好ましくはホスゲン溶液(30)の形態で、装置1030から質量流量m3で、かつ
場合により溶媒(4)が装置1040から質量流量m4で、
混合装置1100中に導入され、その中で混合され、かつ
得られた混合物が、下流の反応空間で変換されて、かつ
粗イソシアネートおよび溶媒を含んでなる液体流(60)とホスゲンおよび塩化水素を含んでなる気体流(70)とに分離される、工程;
II)工程I)からの液体流(60)を、蒸留装置(2100)で、溶媒および粗イソシアネートを含んでなる液体流(80)とホスゲンおよび塩化水素を含んでなる気体流(90)とに分離する工程;
III)液体流(80)を、蒸留装置(2200)で、溶媒を含んでなる気体流(110)と粗イソシアネートを含んでなる液体流(100)とに分離する工程;
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、蒸留装置(2300)で、溶媒を含んでなる液体流(120)とホスゲンを含んでなる気体流(130)とに分離する工程;
V)液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得る工程であって、結果として蒸留装置(2400)で、二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得て、場合により、流(141)としてポリマーイソシアネート画分を、上流のポリマー除去用装置(2410)で除去することを含んでなる工程;
VI)吸収装置(2500)で、溶媒(4)中で、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、溶媒およびホスゲンを含んでなる液体流(160)ならびに塩化水素を含んでなる気体流(170)を得る工程;
VII)場合により、そして好ましくは、さらなる吸収装置(2600)で、水または希釈塩化水素中で、気体流(170)を吸収させる工程;
VIII)場合により、そして好ましくは、オフガスクリーニングのための装置(3000)で、少なくともVII)からのオフガス流、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流をクリーニングする工程;
IX)場合により、そして好ましくは、ホスゲンを提供するための装置(1030)に接続させたホスゲン生成装置(4000)で一酸化炭素と塩素からホスゲン(3)を調製する工程
を含んでなり、ここで、工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンでは、質流量m2がゼロに低減され、かつシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域で、このシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域からの出力流が、
(i)各プラント区域に再循環されるか、または
(ii)上流または下流のプラント区域に導入され、そして、場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して、元のプラント区域に再循環される、方法。 - 工程(IX)を含んでなる、請求項1に記載の方法。
- 工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンで、特に工程(IX)からのホスゲン生成装置(4000)のシャットダウンで、反応空間(1200)から、または存在する場合は分離装置(1210)からの気体出力流が、吸収装置2500の入力流に使用され、ここで該吸収装置2500からの液体出力流が、装置1030および1100を介して反応空間(1200)へ導かれて、そして存在する場合に分離装置(1210)へと導かれる、請求項1または2、特に請求項2に記載の方法。
- 工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンで、特に工程(IX)からのホスゲン生成装置(4000)のシャットダウンで、反応空間(1200)から、または存在する場合は分離装置(1210)からの液体出力流が、蒸留装置2100の入力流に使用され、ここで該蒸留装置2100からの気体出力流が、吸収装置2500の入力流に使用され、ここで該吸収装置2500からの液体出力流が、装置1030および1100を介して反応空間(1200)へ導かれて、そして存在する場合に分離装置(1210)へと導かれる、請求項1〜3のいずれか一項、特に請求項2または3に記載の方法。
- 工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンで、特に工程(IX)からのホスゲン生成装置(4000)のシャットダウンで、反応空間(1200)から、または存在する場合は分離装置(1210)からの液体出力流が、蒸留装置2100の入力流に使用され、ここで該蒸留装置2100からの液体出力流が、蒸留装置2200の入力流として使用され、該蒸留装置2200からの気体出力流が、場合により凝縮装置2310での凝縮後に、蒸留装置2300の入力流として使用され、該蒸留装置2300からの液体出力流が、装置1040、1020および1100を介して反応空間(1200)へ導かれて、そして存在する場合に分離装置(1210)へと導かれる、請求項1〜4のいずれか一項、特に請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
- ポリマー除去用の装置(2410)が存在し、かつ工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンで、特に工程(IX)からのホスゲン生成装置(4000)のシャットダウンで、該ポリマー除去用の装置(2410)からの底部出力流が、場合により貯蔵槽(2420)を介して、蒸留装置2200の入力流として使用され、ここで該蒸留装置2200からの液体出力流が、該ポリマー除去用の装置2410へ再循環する、請求項1〜5のいずれか一項、特に請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 工程(VII)が実施され、かつ工程(I)〜(IX)での1つ以上のプラント区域(それらが装備されている限り)でのシャットダウンで、特に工程(IX)からのホスゲン生成装置(4000)のシャットダウンで、吸収装置2600からの液体出力流が、場合により貯蔵槽(2620)を介して、該吸収装置2600へ再循環する、請求項1〜6のいずれか一項、特に請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アミン(2)が、メチレンジフェニルジアミン、ポリメチレンポリフェニレンポリアミン、メチレンジフェニルジアミンとポリメチレンポリフェニレンポリアミンとの混合物、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミンおよびナフチルジアミンからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 液相中でイソシアネート(1)を調製するためのプラント(10000)であって、以下のプラント区域:
I)以下:
I.6)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.7)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.8)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.9)アミン(2)またはアミン溶液(20)をホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.10)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、ホスゲン化を行うための、該混合装置の下流に設置した反応空間(1200)であって、該反応空間または該分離装置が、場合により液体流(60)と気体流(70)用の放流管を備えてなるものである、反応空間(1200)
を含む、反応域(1000);
II)液体流(60)を、液体流(80)と気体流(90)とに分離するための蒸留装置(2100);
III)液体流(80)を、気体流(110)と液体流(100)とに分離するための蒸留装置(2200);
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、液体流(120)と気体流(130)とに分離するための蒸留装置(2300);
V)場合により、ポリマーイソシアネート画分(141)を除去するための上流のポリマー除去用装置(2410)を含んでなる、結果として二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得る、液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得るための蒸留装置(2400);
VI)溶媒中に、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、液体流(160)および気体流(170)を得るための装置(2500);
VII)場合により(そして好ましくは)水中で、気体流(170)を吸収させるための装置(2600);
VIII)場合により(そして好ましくは)少なくともVII)からのオフガス流のワークアップ、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流のワークアップのために構成したオフガス流ワークアップのための装置(3000);
IX)場合により(そして好ましくは)装置(1030)に接続したホスゲンを調製するための装置(4000)
を含んでなり、ここで、プラント(10000)が、プラント区域I)〜IX)(それらが存在している限り)の1つ以上のプラント区域でのシャットダウンで、
質流量m2がゼロに低減され、かつシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域で、このシャットダウンしていない少なくとも1つのプラント区域からの出力流が、
(i)各プラント区域に再循環させることができるか、または
(ii)上流または下流のプラント区域に導入させ、そして、場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して、元のプラント区域に再循環させることができるように構成されている、プラント(10000)。 - 前記質流量m2のゼロへの低減および/またはプラント区域I)〜IX)(それらが存在している限り)の1つ以上のプラント区域でのシャットダウンで、シャットダウンされていない少なくとも1つのプラント区域からの出力流の
(i)各プラント区域への、または
(ii)上流または下流のプラント区域に導入し、そして、場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介した、元のプラント区域への再循環が、プロセス制御装置を用いて実行される、請求項9に記載のプラント(10000)。 - 液相中でイソシアネートを調製するためのプラントを運転する方法であって、該プラントが以下のプラント区域:
I)以下:
I.6)アミン(2)を、好ましくは溶媒(4)中のアミン溶液(20)の形態で、提供する装置(1020)、
I.7)ホスゲン(3)を、好ましくは溶媒(4)中のホスゲン溶液(30)の形態で、提供する装置(1030)、
I.8)溶媒(4)を提供する装置(1040)、
I.9)アミン(2)またはアミン溶液(20)をホスゲン(3)またはホスゲン溶液(20)および場合によりさらなる溶媒(4)と混合するための混合装置(1100)、
I.10)場合により下流に接続させた分離装置(1210)付きの、ホスゲン化を行うための、該混合装置の下流に設置した反応空間(1200)であって、該反応空間または該分離装置が、場合により液体流(60)と気体流(70)用の放流管を備えてなるものである、反応空間(1200)
を含む反応域(1000);
II)液体流(60)を、液体流(80)と気体流(90)とに分離するための蒸留装置(2100);
III)液体流(80)を、気体流(110)と液体流(100)とに分離するための蒸留装置(2200);
IV)気体流(110)を、好ましくは凝縮装置(2310)中で液化した後に、液体流(120)と気体流(130)とに分離するための蒸留装置(2300);
V)場合により、ポリマーイソシアネート画分(141)を除去するための上流のポリマー除去用装置(2410)を含んでなる、結果として二次成分および場合により溶媒を含んでなる気体流(150)を得る、液体流(100)から液体イソシアネート流(140)を得るための蒸留装置(2400);
VI)溶媒中に、気体流(70)、(90)および(130)を吸収させて、液体流(160)および気体流(170)を得るための装置(2500);
VII)場合により(そして好ましくは)水中で、気体流(170)を吸収させるための装置(2600);
VIII)場合により(そして好ましくは)少なくともVII)からのオフガス流のワークアップ、好ましくは存在する全てのプラント区域からのオフガス流のワークアップのために構成したオフガス流ワークアップのための装置(3000);
IX)場合により(そして好ましくは)装置(1030)に接続したホスゲンを調製するための装置(4000)
を含んでなるものであり、ここで、
製造中止の場合には、以下の工程:
(i)混合装置1100へのアミン(2)の供給を停止する工程;
(ii)存在する場合、ホスゲンを調製するための装置(4000)を切り替える工程;
(iii)混合装置(1100)へのホスゲン供給を、通常運転でのホスゲン供給の好ましくは10%〜50%の値に低下させる工程;
(iv)好ましくは装置1020および1030への溶媒の供給を低下させることによって、混合装置(1100)への溶媒供給を、通常運転での溶媒供給の好ましくは10%〜50%の値に低下させる工程;
(v)少なくとも1つのプラント区域を、それぞれのプラント区域からの出力流が:
(v)(i)それぞれのプラント区域へ再循環するか、または
(v)(ii)上流または下流であるプラント区域へ導かれ、そして場合によりシャットダウンされていないさらなるプラント区域を介して元のプラント区域へ再循環するように運転する工程
が行われる、方法。 - 以下の工程:
(vi)少なくとも1つのプラント区域をシャットダウンする工程;
(vii)必要に応じて、工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域を開放する工程;
(viii)工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域で整備、清掃および/または修理の処置を行う工程;
(ix)必要に応じて、工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域を閉鎖し、場合により不活性化する工程
が工程(v)の後に行われる、請求項11に記載の方法。 - 以下の工程:
(x)工程(vi)でシャットダウンした少なくとも1つのプラント区域をスタートアップする工程、
(xi)存在する場合、ホスゲン生成用装置4000をスタートアップする工程、
(xii)反応域1000(I)の溶媒、ホスゲンおよびアミンの供給を、好ましくはこの順序で開始する工程
が工程(ix)の後に行われる、請求項12に記載の方法。 - 以下の工程:
(xiii)供給材料または補助物を待つ工程、および、これらが到達するや否や、
(xiv)反応域1000(I)の溶媒、ホスゲンおよびアミンの供給を、好ましくはこの順序で開始する工程
が工程(xii)の後に行われる、請求項13に記載の方法。 - 前記アミン(2)が、メチレンジフェニルジアミン、ポリメチレンポリフェニレンポリアミン、メチレンジフェニルジアミンとポリメチレンポリフェニレンポリアミンとの混合物、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミンおよびナフチルジアミンからなる群から選択される、請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
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