JP2018528776A5 - - Google Patents
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Description
さらなる実施形態は、複数のT細胞エピトープ特異性を有するT細胞に結合する本実施形態の抗体、または、T細胞受容体(TCR)に結合する抗体をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子を含む宿主細胞、及び哺乳動物T細胞の増殖を増加させる少なくとも第1の薬剤を含むキットを提供する。ある特定の態様では、キットは、APCをさらに含む。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目2)
(a)配列番号2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)配列番号3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21);CAYW(配列番号23);またはCAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)配列番号4または配列番号9に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)配列番号5に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)配列番号6または配列番号10に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片。
(項目3)
(a)配列番号2に同一であるHCDR1;
(b)配列番号3に同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21);CAYW(配列番号23);またはCAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)配列番号4;または配列番号9に同一であるLCDR1;
(e)配列番号5に同一であるLCDR2;及び
(f)配列番号6;または配列番号10に同一であるLCDR3
を含む、項目2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目4)
(a)79A−15(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−15(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−15(配列番号22)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−15(配列番号9)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−15(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−15(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片。
(項目5)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目6)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目5に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目7)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目5に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目8)
(a)79A−13 KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−13 WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−13 CAYL(配列番号22)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−13 NTYLEWY(配列番号4)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−13 KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−13 MQGSHVPW(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目9)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWY(配列番号4)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)MQGSHVPW(配列番号10)に同一であるLCDR3
を含む、項目8に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目10)
79A−13(配列番号11)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−13(配列番号14)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目11)
79A−13(配列番号11)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A−13(配列番号14)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目10に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目12)
79A13(配列番号11)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−13(配列番号14)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目10に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目13)
(a)79A−11 KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−11 WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−11 CAYW(配列番号23)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−11 NTYLEWF(配列番号9)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−11 KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−11 MQGSHVPW(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、抗体またはその抗原結合断片。
(項目14)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CAYW(配列番号23)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWF(配列番号9)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)MQGSHVPW(配列番号10)に同一であるLCDR3
を含む、項目13に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目15)
79A−11(配列番号13)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−11(配列番号12)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目16)
79A−11(配列番号13)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A−11(配列番号12)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目15に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目17)
79A11(配列番号13)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A11(配列番号12)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目15に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目18)
(a)79A KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A CDYW(配列番号21)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A NTYLEWY(配列番号4)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A FQGSHVPW(配列番号6)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目19)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWY(配列番号4)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に同一であるLCDR3
を含む、項目18に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目20)
79A(配列番号7)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A(配列番号8)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目21)
79A(配列番号7)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A(配列番号8)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目20に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目22)
79A(配列番号7)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A(配列番号8)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目20に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目23)
(a)KASGYTFTGYYMNWV(配列番号15)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)WIGGINPNN(配列番号16)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3;
(d)QSIVHGGGNTY(配列番号18)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目24)
(a)KASGYTFTGYYMNWV(配列番号15)に同一であるHCDR1;
(b)WIGGINPNN(配列番号16)に同一であるHCDR2;
(c)CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3;
(d)QSIVHGGGNTY(配列番号18)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に同一であるLCDR3
を含む、項目23に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目25)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目26)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目25に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目27)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目25に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目28)
多重特異性である、項目1〜27のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目29)
二重特異性である、項目28に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目30)
Fab断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目31)
F(ab) 2 断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目32)
Fv断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目33)
一本鎖抗体である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目34)
多価であり、かつ、少なくとも2つの重鎖及び少なくとも2つの軽鎖を含む、項目1〜33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目35)
ヒトカッパ定常領域及びヒトラムダ定常領域からなる群から選択される軽鎖定常領域を含む、項目1〜29、33及び34のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目36)
重鎖定常領域またはその断片を含む、項目1〜30、及び33〜35のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目37)
前記重鎖定常領域またはその断片が、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgE、またはIgDである、項目36に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目38)
前記抗体またはその断片が、ヒト化、霊長類化またはキメラである、項目1〜37のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目39)
前記抗体またはその断片が、ヒト化である、項目1〜37のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目40)
リンカーにより分離されるVH及びVLドメインを含む、項目1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目41)
膜貫通ドメインをさらに含む、項目40に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目42)
前記VHが、配列番号11、配列番号13及び配列番号19からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12、配列番号14及び配列番号20からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目43)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目44)
前記VHが、配列番号13に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目45)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号14に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目46)
前記VHが、配列番号19に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号20に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目47)
T細胞受容体α鎖(TCRα)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片をコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記抗体は、前記配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドのエピトープに結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目48)
前記核酸が、配列番号11、配列番号13または配列番号19に少なくとも90%同一であるVHポリペプチドをコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目49)
前記核酸が、配列番号12、配列番号14または配列番号20に少なくとも90%同一であるVLポリペプチドをコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目50)
前記核酸が、配列番号2に同一であるHCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目51)
前記核酸が、配列番号15に同一であるHCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目52)
前記核酸が、配列番号3に同一であるHCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目53)
前記核酸が、配列番号16に同一であるHCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目54)
前記核酸が、配列番号21に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目55)
前記核酸が、配列番号22に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目56)
前記核酸が、配列番号23に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目57)
前記核酸が、配列番号17に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目58)
前記核酸が、配列番号4に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目59)
前記核酸が、配列番号9に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目60)
前記核酸が、配列番号18に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目61)
前記核酸が、配列番号5に同一であるLCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目62)
前記核酸が、配列番号6に同一であるLCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目63)
前記核酸が、配列番号10に同一であるLCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目64)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び21をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目65)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び22をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目66)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び23をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目67)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号15、16、及び17をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目68)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号4、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目69)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目70)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号4、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目71)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号18、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目72)
項目47〜71のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
(項目73)
前記ポリヌクレオチドは、プロモーターと機能的に結合している、項目72に記載のベクター。
(項目74)
抗体またはその抗原結合断片の製造方法であって、
(a)細胞中で、抗体のV L 及びV H 鎖をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子(複数可)を発現すること;ならびに
(b)T細胞受容体α鎖(TCRα)に特異的に結合する前記抗体を前記細胞から精製すること
を含む、前記方法。
(項目75)
前記抗体またはその抗原結合断片が、GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαのエピトープに選択的に結合する、項目74に記載の方法。
(項目76)
T細胞受容体α鎖(TCRα)を含む細胞の選択方法であって、
(a)前記細胞を、TCRα鎖に結合する抗体またはその抗原断片と接触させること、前記抗体または断片は、複数のT細胞エピトープ特異性を有するT細胞に結合し;及び
(b)前記抗体または断片の結合に基づいて、前記TCRα鎖を含む細胞を選択すること
を含む、前記方法。
(項目77)
前記TCRα鎖が、前記配列GSTLRG(配列番号1)を含むエピトープを含む、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記抗体または断片が、レポーターを含み、前記方法が、蛍光活性化細胞選別(FACS)によって前記細胞を選択することをさらに含む、項目76または77に記載の方法。
(項目79)
T細胞の拡張及び/または活性化方法であって、
T細胞受容体(TCR)のエピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片の存在下で、前記T細胞を人工抗原提示細胞(aAPC)と接触させること
を含み、
前記エピトープは、配列GSTLRG(配列番号1)を含むポリペプチドである、前記方法。
(項目80)
前記aAPCが、K562細胞である、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記K562細胞が、T細胞共刺激リガンドを発現する、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記aAPCが、TCRの前記エピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片を発現する、項目79に記載の方法。
(項目83)
前記aAPCが、TCRの前記エピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片を発現するための発現構築物を含む、項目79に記載の方法。
(項目84)
TCRのエピトープに結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、複数のT細胞エピトープ特異性を含むT細胞に結合する、項目79に記載の方法。
(項目85)
前記抗体またはその抗原結合断片が、項目1〜47のいずれか1項に記載によるものである、項目79に記載の方法。
(項目86)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号3に少なくとも95%同一であるHCDR2;CAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目87)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号9に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目88)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号3に少なくとも95%または100%同一であるHCDR2;CAYW(配列番号23)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目89)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号9に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目90)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号4に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目91)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号15に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号16に少なくとも95%または100%同一であるHCDR2;CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目92)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号18に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号6に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目93)
前記抗体または抗原結合断片が、リンカーにより分離されるVH及びVLドメインを含む、項目85に記載の方法。
(項目94)
前記抗体または抗原結合断片が、膜貫通ドメインをさらに含む、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記VHが、配列番号11、配列番号13及び配列番号19からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12、配列番号14及び配列番号20からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目96)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目91または92に記載の方法。
(項目97)
前記VHが、配列番号13に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目98)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号14に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目99)
前記VHが、配列番号19に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号20に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目100)
前記T細胞が、末梢血単核球細胞(PBMC)である、項目79〜99に記載の方法。
(項目101)
処置を必要とする動物における自己免疫疾患またはT細胞白血病の処置方法であって、
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドを標的にするキメラ抗原受容体を含む宿主細胞を、前記動物に投与すること
を含む、前記方法。
(項目102)
前記宿主細胞が、NKまたはガンマデルタT細胞である、項目101に記載の方法。
(項目103)
GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖に結合する抗体またはその抗原結合断片をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子を含み、
前記抗体またはその抗原結合断片は、複数のT細胞エピトープ特異性を有するT細胞に選択的に結合する、宿主細胞。
(項目104)
前記細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、細菌細胞、繊毛虫細胞、または昆虫細胞からなる群から選択される、項目103に記載の宿主細胞。
(項目105)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYL(配列番号22)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目106)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3をそれぞれ含むHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYW(配列番号23)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目107)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYL(配列番号22)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号4、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目108)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号15及び16からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CRYW(配列番号17)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号18、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目109)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドのエピトープに特異的に結合し、かつ、腫瘍関連抗原を標的にする抗体またはその抗原含有断片をさらに含む表面抗体またはその抗原含有断片を含む、組換え宿主細胞。
(項目110)
腫瘍関連抗原を標的にする前記抗体またはその抗原含有断片が、キメラ抗原受容体(CAR)である、項目107に記載の組換え宿主細胞。
(項目111)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドを標的にするキメラ抗原受容体を含む、宿主細胞であって、
前記宿主細胞が、NKまたはガンマデルタT細胞である、前記宿主細胞。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目2)
(a)配列番号2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)配列番号3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21);CAYW(配列番号23);またはCAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)配列番号4または配列番号9に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)配列番号5に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)配列番号6または配列番号10に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片。
(項目3)
(a)配列番号2に同一であるHCDR1;
(b)配列番号3に同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21);CAYW(配列番号23);またはCAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)配列番号4;または配列番号9に同一であるLCDR1;
(e)配列番号5に同一であるLCDR2;及び
(f)配列番号6;または配列番号10に同一であるLCDR3
を含む、項目2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目4)
(a)79A−15(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−15(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−15(配列番号22)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−15(配列番号9)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−15(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−15(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片。
(項目5)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目6)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目5に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目7)
79A−15(配列番号11)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−15(配列番号12)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目5に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目8)
(a)79A−13 KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−13 WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−13 CAYL(配列番号22)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−13 NTYLEWY(配列番号4)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−13 KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−13 MQGSHVPW(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目9)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWY(配列番号4)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)MQGSHVPW(配列番号10)に同一であるLCDR3
を含む、項目8に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目10)
79A−13(配列番号11)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−13(配列番号14)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目11)
79A−13(配列番号11)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A−13(配列番号14)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目10に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目12)
79A13(配列番号11)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−13(配列番号14)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目10に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目13)
(a)79A−11 KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A−11 WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A−11 CAYW(配列番号23)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A−11 NTYLEWF(配列番号9)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A−11 KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A−11 MQGSHVPW(配列番号10)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、抗体またはその抗原結合断片。
(項目14)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CAYW(配列番号23)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWF(配列番号9)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)MQGSHVPW(配列番号10)に同一であるLCDR3
を含む、項目13に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目15)
79A−11(配列番号13)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−11(配列番号12)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目16)
79A−11(配列番号13)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A−11(配列番号12)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目15に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目17)
79A11(配列番号13)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A11(配列番号12)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目15に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目18)
(a)79A KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)のV H CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)79A WIGEINPNN(配列番号3)のV H CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)79A CDYW(配列番号21)のV H CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR3;
(d)79A NTYLEWY(配列番号4)のV L CDR1に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)79A KLLIYKVSNRFS(配列番号5)のV L CDR2に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)79A FQGSHVPW(配列番号6)のV L CDR3に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目19)
(a)KASGYTFTDYYMNWV(配列番号2)に同一であるHCDR1;
(b)WIGEINPNN(配列番号3)に同一であるHCDR2;
(c)CDYW(配列番号21)に同一であるHCDR3;
(d)NTYLEWY(配列番号4)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に同一であるLCDR3
を含む、項目18に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目20)
79A(配列番号7)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A(配列番号8)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目21)
79A(配列番号7)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、または79A(配列番号8)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目20に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目22)
79A(配列番号7)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A(配列番号8)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目20に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目23)
(a)KASGYTFTGYYMNWV(配列番号15)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR1;
(b)WIGGINPNN(配列番号16)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるHCDR2;
(c)CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3;
(d)QSIVHGGGNTY(配列番号18)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に少なくとも80%、85%、90%または95%同一であるLCDR3
を含む、TCRαポリペプチドに特異的に結合する、単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目24)
(a)KASGYTFTGYYMNWV(配列番号15)に同一であるHCDR1;
(b)WIGGINPNN(配列番号16)に同一であるHCDR2;
(c)CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3;
(d)QSIVHGGGNTY(配列番号18)に同一であるLCDR1;
(e)KLLIYKVSNRFS(配列番号5)に同一であるLCDR2;及び
(f)FQGSHVPW(配列番号6)に同一であるLCDR3
を含む、項目23に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目25)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに少なくとも約80%、85%、90%または95%同一であるV L ドメインを含む、項目1に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目26)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに90%〜99%同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに90%〜99%同一であるV L ドメインを含む、項目25に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目27)
79A−23(配列番号19)のV H ドメインに同一であるV H ドメイン、及び79A−23(配列番号20)のV L ドメインに同一であるV L ドメインを含む、項目25に記載の単離抗体またはその抗原結合断片。
(項目28)
多重特異性である、項目1〜27のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目29)
二重特異性である、項目28に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目30)
Fab断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目31)
F(ab) 2 断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目32)
Fv断片である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目33)
一本鎖抗体である、項目1〜29のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目34)
多価であり、かつ、少なくとも2つの重鎖及び少なくとも2つの軽鎖を含む、項目1〜33のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目35)
ヒトカッパ定常領域及びヒトラムダ定常領域からなる群から選択される軽鎖定常領域を含む、項目1〜29、33及び34のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目36)
重鎖定常領域またはその断片を含む、項目1〜30、及び33〜35のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目37)
前記重鎖定常領域またはその断片が、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgE、またはIgDである、項目36に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目38)
前記抗体またはその断片が、ヒト化、霊長類化またはキメラである、項目1〜37のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目39)
前記抗体またはその断片が、ヒト化である、項目1〜37のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目40)
リンカーにより分離されるVH及びVLドメインを含む、項目1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目41)
膜貫通ドメインをさらに含む、項目40に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目42)
前記VHが、配列番号11、配列番号13及び配列番号19からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12、配列番号14及び配列番号20からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目43)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目44)
前記VHが、配列番号13に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目45)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号14に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目46)
前記VHが、配列番号19に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号20に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目40または41に記載の抗体またはその抗原結合断片。
(項目47)
T細胞受容体α鎖(TCRα)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片をコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記抗体は、前記配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドのエピトープに結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目48)
前記核酸が、配列番号11、配列番号13または配列番号19に少なくとも90%同一であるVHポリペプチドをコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目49)
前記核酸が、配列番号12、配列番号14または配列番号20に少なくとも90%同一であるVLポリペプチドをコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目50)
前記核酸が、配列番号2に同一であるHCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目51)
前記核酸が、配列番号15に同一であるHCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目52)
前記核酸が、配列番号3に同一であるHCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目53)
前記核酸が、配列番号16に同一であるHCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目54)
前記核酸が、配列番号21に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目55)
前記核酸が、配列番号22に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目56)
前記核酸が、配列番号23に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目57)
前記核酸が、配列番号17に同一であるHCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目58)
前記核酸が、配列番号4に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目59)
前記核酸が、配列番号9に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目60)
前記核酸が、配列番号18に同一であるLCDR1アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目61)
前記核酸が、配列番号5に同一であるLCDR2アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目62)
前記核酸が、配列番号6に同一であるLCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目63)
前記核酸が、配列番号10に同一であるLCDR3アミノ酸配列をコードする、項目47に記載の単離ポリヌクレオチド。
(項目64)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び21をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目65)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び22をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目66)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号2、3、及び23をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目67)
VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VHポリペプチドは、配列番号15、16、及び17をそれぞれ含むHCDR1、HCDR2、及びHDCR3アミノ酸配列を含み、前記VHポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目68)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号4、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目69)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目70)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号4、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目71)
VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離ポリヌクレオチドであって、
前記VLポリペプチドは、配列番号18、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLポリペプチドを含む抗体または抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むT細胞受容体アルファ(TCRα)ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記単離ポリヌクレオチド。
(項目72)
項目47〜71のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
(項目73)
前記ポリヌクレオチドは、プロモーターと機能的に結合している、項目72に記載のベクター。
(項目74)
抗体またはその抗原結合断片の製造方法であって、
(a)細胞中で、抗体のV L 及びV H 鎖をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子(複数可)を発現すること;ならびに
(b)T細胞受容体α鎖(TCRα)に特異的に結合する前記抗体を前記細胞から精製すること
を含む、前記方法。
(項目75)
前記抗体またはその抗原結合断片が、GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαのエピトープに選択的に結合する、項目74に記載の方法。
(項目76)
T細胞受容体α鎖(TCRα)を含む細胞の選択方法であって、
(a)前記細胞を、TCRα鎖に結合する抗体またはその抗原断片と接触させること、前記抗体または断片は、複数のT細胞エピトープ特異性を有するT細胞に結合し;及び
(b)前記抗体または断片の結合に基づいて、前記TCRα鎖を含む細胞を選択すること
を含む、前記方法。
(項目77)
前記TCRα鎖が、前記配列GSTLRG(配列番号1)を含むエピトープを含む、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記抗体または断片が、レポーターを含み、前記方法が、蛍光活性化細胞選別(FACS)によって前記細胞を選択することをさらに含む、項目76または77に記載の方法。
(項目79)
T細胞の拡張及び/または活性化方法であって、
T細胞受容体(TCR)のエピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片の存在下で、前記T細胞を人工抗原提示細胞(aAPC)と接触させること
を含み、
前記エピトープは、配列GSTLRG(配列番号1)を含むポリペプチドである、前記方法。
(項目80)
前記aAPCが、K562細胞である、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記K562細胞が、T細胞共刺激リガンドを発現する、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記aAPCが、TCRの前記エピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片を発現する、項目79に記載の方法。
(項目83)
前記aAPCが、TCRの前記エピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片を発現するための発現構築物を含む、項目79に記載の方法。
(項目84)
TCRのエピトープに結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、複数のT細胞エピトープ特異性を含むT細胞に結合する、項目79に記載の方法。
(項目85)
前記抗体またはその抗原結合断片が、項目1〜47のいずれか1項に記載によるものである、項目79に記載の方法。
(項目86)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号3に少なくとも95%同一であるHCDR2;CAYL(配列番号22)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目87)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号9に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目88)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号3に少なくとも95%または100%同一であるHCDR2;CAYW(配列番号23)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目89)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号9に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目90)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号4に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号10に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目91)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号15に少なくとも95%または100%同一であるHCDR1;配列番号16に少なくとも95%または100%同一であるHCDR2;CRYW(配列番号17)に同一であるHCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目92)
前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号18に少なくとも95%または100%同一であるLCDR1;配列番号5に少なくとも95%または100%同一であるLCDR2;配列番号6に少なくとも95%または100%同一であるLCDR3を含む、項目85に記載の方法。
(項目93)
前記抗体または抗原結合断片が、リンカーにより分離されるVH及びVLドメインを含む、項目85に記載の方法。
(項目94)
前記抗体または抗原結合断片が、膜貫通ドメインをさらに含む、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記VHが、配列番号11、配列番号13及び配列番号19からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12、配列番号14及び配列番号20からなる群から選択されるポリペプチドに少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目96)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目91または92に記載の方法。
(項目97)
前記VHが、配列番号13に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号12に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目98)
前記VHが、配列番号11に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号14に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目99)
前記VHが、配列番号19に少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、前記VLが、配列番号20に少なくとも90%同一であるポリペプチドである、項目93または94に記載の方法。
(項目100)
前記T細胞が、末梢血単核球細胞(PBMC)である、項目79〜99に記載の方法。
(項目101)
処置を必要とする動物における自己免疫疾患またはT細胞白血病の処置方法であって、
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドを標的にするキメラ抗原受容体を含む宿主細胞を、前記動物に投与すること
を含む、前記方法。
(項目102)
前記宿主細胞が、NKまたはガンマデルタT細胞である、項目101に記載の方法。
(項目103)
GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖に結合する抗体またはその抗原結合断片をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子を含み、
前記抗体またはその抗原結合断片は、複数のT細胞エピトープ特異性を有するT細胞に選択的に結合する、宿主細胞。
(項目104)
前記細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、細菌細胞、繊毛虫細胞、または昆虫細胞からなる群から選択される、項目103に記載の宿主細胞。
(項目105)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYL(配列番号22)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目106)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3をそれぞれ含むHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYW(配列番号23)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号9、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目107)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2及び3からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CAYL(配列番号22)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号4、5及び10をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目108)
VHをコードするポリヌクレオチド、及びVLをコードするポリヌクレオチドを含む、組換え宿主細胞であって、
前記VHをコードするポリヌクレオチドは、配列番号15及び16からそれぞれなるHCDR1及びHCDR2アミノ酸配列、ならびにHCDR3アミノ酸配列CRYW(配列番号17)を含むVHポリペプチドをコードし、前記VLをコードするポリヌクレオチドは、配列番号18、5及び6をそれぞれ含むLCDR1、LCDR2、及びLCDR3アミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、ポリヌクレオチドをコードする前記VH及びVLによりコードされる抗体またはその抗原断片は、配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRα鎖ポリペプチドのエピトープに特異的に結合する、前記組換え宿主細胞。
(項目109)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドのエピトープに特異的に結合し、かつ、腫瘍関連抗原を標的にする抗体またはその抗原含有断片をさらに含む表面抗体またはその抗原含有断片を含む、組換え宿主細胞。
(項目110)
腫瘍関連抗原を標的にする前記抗体またはその抗原含有断片が、キメラ抗原受容体(CAR)である、項目107に記載の組換え宿主細胞。
(項目111)
配列GSTLRG(配列番号1)を含むTCRαポリペプチドを標的にするキメラ抗原受容体を含む、宿主細胞であって、
前記宿主細胞が、NKまたはガンマデルタT細胞である、前記宿主細胞。
Claims (20)
- 抗体またはその抗原結合断片であって、前記抗体またはその抗原結合断片は、1組の相補性決定領域(CDR)HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含み、
(a)HCDR1が、配列番号2;または配列番号15のアミノ酸配列を有し、;
(b)HCDR2が、配列番号3;または配列番号16のアミノ酸配列を有し、;
(c)HCDR3が、配列番号21;配列番号23;配列番号22;または配列番号17のアミノ酸配列を有し、;
(d)LCDR1が、配列番号4;または配列番号9のアミノ酸配列を有し、;
(e)LCDR2が、配列番号5のアミノ酸配列を有し、;かつ
(f)LCDR3が、配列番号6;または配列番号10のアミノ酸配列を有する、
抗体またはその抗原結合断片。 - 前記抗体またはその抗原結合断片が、
(a)配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1;
(b)配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2;
(c)配列番号21のアミノ酸配列を有するHCDR3;
(d)配列番号4のアミノ酸配列を有するLCDR1;
(e)配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR2;及び
(f)配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR3
を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。 - (g)配列番号15のアミノ酸配列を有するHCDR1;
(h)配列番号16のアミノ酸配列を有するHCDR2;
(i)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR3;
(j)配列番号18のアミノ酸配列を有するLCDR1;
(k)配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR2;及び
(l)配列番号16のアミノ酸配列を有するLCDR3
を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。 - (a)配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1;
(b)配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2;
(c)配列番号22のアミノ酸配列を有するHCDR3;
(d)配列番号9のアミノ酸配列を有するLCDR1;
(e)配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR2;及び
(f)配列番号10のアミノ酸配列を有するLCDR3
を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。 - (a)配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1;
(b)配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2;
(c)配列番号22のアミノ酸配列を有するHCDR3;
(d)配列番号4のアミノ酸配列を有するLCDR1;
(e)配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR2;及び
(f)配列番号10のアミノ酸配列を有するLCDR3
を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。 - ヒトまたはヒト化である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 前記抗原結合断片が、Fab、Fab’、F(ab’) 2 、scFvまたはジスルフィド結合Fv(sdFv)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 前記抗体が、IgG、IgMまたはIgA抗体である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 膜貫通ドメインをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- レポーターと結合される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号7のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び配列番号8のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号11のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び配列番号12のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号11のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び配列番号14のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号13のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び配列番号12のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 配列番号19のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び配列番号20のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片をコードするヌクレオチド配列を含む、単離核ポリヌクレオチド。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片をコードする1つ以上のポリヌクレオチド分子を含む、宿主細胞。
- T細胞受容体α鎖(TCRα)を含む細胞の選択方法であって、
(a)前記細胞を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片と接触させること;及び
(b)前記TCRα鎖を含む細胞を選択すること
を含む、方法。 - 請求項1〜15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片の存在下で、前記T細胞を人工抗原提示細胞(aAPC)と接触させることを含む、T細胞の拡張及び/または活性化方法。
- 自己免疫疾患またはT細胞白血病の処置における使用のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む組成物。
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